JPH0731109U - 粘着性スラッジを含有する油の濾過用濾過器 - Google Patents

粘着性スラッジを含有する油の濾過用濾過器

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JPH0731109U
JPH0731109U JP6456093U JP6456093U JPH0731109U JP H0731109 U JPH0731109 U JP H0731109U JP 6456093 U JP6456093 U JP 6456093U JP 6456093 U JP6456093 U JP 6456093U JP H0731109 U JPH0731109 U JP H0731109U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重油燃料油または使用中のディーゼル機関の
システム潤滑油に混入している微小な異物を、エレメン
トに付着が生ずることなく、長期間連続的に効率よく分
離し除去する。 【構成】 上部に濾過すべき油の供給管3が設けられ、
下部に濾過された油の排出管8が設けられた濾過箱1内
に、その入口側よりも出口側が大径の末広がり状の多数
の濾過孔11を有する濾過板10と、濾過板10の前後に、濾
過孔11が露出するように配置された補強用枠板12とから
なる濾過用エレメント2が配設されており、濾過すべき
油を、濾過用エレメント2の上方から流下させ、濾過板
10の濾過孔11を通し、一定時間毎に濾過用エレメント2
を逆流洗浄することによって、濾過孔11に目詰まりが生
ずることなく、油中の異物を連続的に適確に除去する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油等、 粘着性スラッジを含有する油中に混入している異物を除去するための濾過器に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油中には、必ず異物 が混入している。この異物の大半は、数十ミクロン以下の極めて微小なものであ り、異物中には粘着性スラッジが混入している。このような油中の異物は、機関 に種々な障害を引き起こす原因となるので、できるだけこれを除去することが必 要である。
【0003】 油中からの異物の分離・除去手段として、従来、異物の比容積の相違を利用し た遠心分離器、および、異物の大きさの相違を利用した濾過器が一般に使用され ている。上記濾過器としては、金属製ワイヤによって構成された網目エレメント 、加圧焼結法で固められたステンレスパウダーによって構成されたエレメント、 繊維質エレメント、エッチングエレメント、電鋳法によって製造された多孔式エ レメント等からなる円筒形濾過器が使用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油中 には、異物として粘着性スラッジが混入している。従って、遠心分離器を使用し て異物を除去する場合には、分離器に粘着性スラッジが付着する。従って、付着 した粘着性スラッジを除去するために、定期的に遠心分離器の運転を停止して機 械を開放し、付着した粘着性スラッジの除去を行わなければならず、場合によっ ては、付着した粘着性スラッジのために、遠心分離器が運転不能になることが生 ずる。
【0005】 金属製ワイヤによって構成された網目エレメント、加圧焼結法で固められたス テンレスパウダーによって構成されたエレメント、エッチングエレメント、電鋳 法によって製造された多孔式エレメント等の、円筒形エレメントからなる濾過器 を使用した場合には、濾過すべき異物が極めて微小なために、エレメントに、よ り微小な目開きを形成しなければならず、その結果、エレメント自体の強度が低 下する。そこで、エレメント自体の強度を保持するために、その内側または外側 に、補強材としてパンチングプレート等を取付けなければならない。
【0006】 エレメントに、補強材として上述したパンチングプレートを取付けると、この 補強材によって通油面積が減少し、且つ、エレメントとパンチングプレートとの 間に粘着性スラッジが付着し、そして、付着したスラッジが、ブリッジ現象によ って成長しやすくなる。このようにして付着しそして成長した粘着性異物は、逆 流洗浄を行っても除去され難い。従って、目詰まりが生じ、エレメントによる濾 過効率が極度に低下する上、場合によっては濾過が不可能になる。
【0007】 従って、この考案の目的は、上述した従来の問題を解決し、重油燃料油または 使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油中に混入している微小な異物特に粘着 性スラッジを、エレメントに付着が生ずることなく、長期間連続的に且つ効率よ く濾過しそして除去することができ、従って、効率的に連続して濾過作業を行う ことができる、粘着性スラッジを含有する油の濾過用濾過器を提供することにあ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案の濾過器は、上部に濾過すべき油の供給管が設けられ、下部に濾過さ れた油を排出するための排出管およびドレン排出管が接続された濾過箱と、前記 濾過箱内に配置された方形の濾過用エレメントとからなっており、 前記濾過用エレメントは、その入側口よりも出側口が大径である、末広がり状 の多数の濾過孔を有する濾過板と、前記濾過板の前後に、前記濾過孔が露出する ように配置された補強用枠板とからなっており、そして、 前記供給管および前記排出管の各々の途中には、前記濾過用エレメントを一定 時間毎に逆流洗浄するための切換弁が設けられていることに特徴を有するもので ある。
【0009】
【作用】
この考案の装置によれば、濾過箱内に、その出口側が入口側よりも大径の、末 広がり状の多数の濾過孔を有する濾過用エレメントが、パンチングプレートのよ うな濾過孔を塞ぐ補強材なしに設けられているから、濾過面積が広く、且つ、一 定時間毎に自動的に逆流洗浄が行われるから、濾過孔に異物が付着することはな い。従って、重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油中に混 入している微小な異物特に粘着性スラッジを、エレメントに付着が生ずることな く、長期間連続的に且つ効率よく濾過しそして除去することができる。
【0010】
【実施例】
次に、この考案の装置を、図面を参照しながら説明する。 図1は、この考案の装置の1実施態様を示す概略垂直断面図であり、図2はそ の概略組立図である。図1に示すように、この考案の濾過器は、方形の濾過箱1 と、濾過箱1内に配置された方形の濾過用エレメント2とからなっている。
【0011】 濾過箱1内の上部には、その下面に図示しない複数個の吐出口を有する、濾過 すべき油の供給管3が水平に設けられており、供給管3の入側の途中には自動三 方弁4が取り付けられている。濾過箱1の下部底面1aの中央部には、濾過された 油の排出口5が設けられており、排出口5には排出管6が接続されている。濾過 箱1の底面1aの一端部には、ドレン排出口7が設けられており、ドレン排出口7 には、ドレン排出管8が接続されている。ドレン排出管8の途中には、自動二方 弁9が取り付けられている。
【0012】 濾過用エレメント2は、図3に組立斜視図で示すように、表面に多数の濾過孔 11を有する方形の濾過板10と、濾過板10の前後両側に、濾過孔11が露出するよう に配置された方形の補強用枠板12と、濾過板10の出側に補強用枠板12を介して配 置された、下部枠が開放された方形の出側枠板13とからなっている。このような 、補強用枠板12、濾過板10、補強用枠板12、出側枠板13、補強用枠板12、濾過板 10および補強用枠板12の組合せによって1つのエレメント2が構成されている。 エレメント2の出側補強用枠板12の下部には下部間隙片14が配置されており、上 記エレメント2と下部間隙片14とが交互に組み合わされた上、水平ボルトによっ て一体的に固定されている。
【0013】 濾過板10は、 100ミクロン程度の厚さであって極めて薄く、粘着性スラッジが 付着しにくい滑らかな表面を有している。各濾過孔11は、図4に部分拡大断面図 で示すように、その出口側11b が入口側11a よりも大径の末広がり状に形成され ている。濾過孔11の出口側11b の開口面積は、従来の約10倍以上であって大きい 。
【0014】 図1および図2に示すように、濾過箱1の底面1a上には、排出口5を囲むよう に方形の基枠15が設けられている。濾過用エレメント2は、方形の枠状に組立て られ、基枠15上に、濾過板10に設けられた濾過孔11の出口側11b を内側に向けて 配設されている。
【0015】 図1に示すように、濾過用エレメント2は、補強用枠板12、濾過板10、補強用 枠板12からなる外側のエレメント2a、および、補強用枠板12、濾過板10、補強用 枠板12からなる内側のエレメント2bと、外側のエレメント2aと内側のエレメント 2bの上端、および、その両側を相互に塞ぐ出側枠板13とからなっており、内側エ レメント2bの相互の下端は、下部間隙片14によって塞がれている。
【0016】 供給管3の入側の途中に設けられた自動三方弁4、および、ドレン排出管8の 途中に設けられた自動二方弁9は、図示しないタイマーからのコントロール信号 によって、自動的に開閉するようになっている。
【0017】 濾過すべき重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油を、供 給管3を通して、濾過箱1内に、濾過用エレメント2の上方から流下させる。流 下した油は、矢印で示すように、濾過用エレメント2を構成する濾過板10の多数 の濾過孔11を通り出側枠板13側から排出され、この間に濾過されて基枠15内を流 下する。基枠15内に流下した油は、濾過器1の底面1aの中央部に設けられた排出 口5から、排出管6を通って排出される。
【0018】 一方、濾過板10の多数の濾過孔11を通る際に濾過されて油中から分離したスラ ッジ16は、エレメント収容箱1内の基枠15の外側に落下し、ドレン排出口7を通 って、ドレン排出管8から排出される。
【0019】 供給管3の入側の途中に取り付けられた自動三方弁4、ドレン排出管8の途中 に取り付けられた自動二方弁9、および、図示しないタイマーによって、図5に 示す如く、異常差圧が生じないように、X時間毎にT1 秒間、逆流洗浄が行われ る。これによって、エレメントの目詰まりは防止され、連続的に円滑に濾過が行 われる。なお、濾過用エレメント2の前後の差圧は、約0.05Kg/cm2程度に管理さ れ、その上昇が抑えられている。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案によれば、濾過箱内に、その出口側が入口側より も大径の、末広がり状の多数の濾過孔を有する濾過用エレメントが、パンチング プレートのような濾過孔を塞ぐ補強材なしに設けられているから、濾過面積が広 く、且つ、一定時間毎に自動的に逆流洗浄が行われてるから、濾過孔に異物が付 着することはない。
【0021】 従って、重油燃料油または使用中のディーゼル機関のシステム潤滑油中に混入 している微小な異物特に粘着性スラッジを、エレメントに付着が生ずることなく 、長期間連続的に且つ効率よく濾過しそして除去することができる、工業上有用 な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の装置の1実施態様を示す概略垂直断
面図である。
【図2】この考案の装置の概略組立図である。
【図3】この考案に使用される濾過用エレメントの組立
斜視図である。
【図4】この考案に使用される濾過板の部分拡大断面図
である。
【図5】この考案の装置の作動タイミングの一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 濾過箱、 2 濾過用エレメント、 3 供給管、 4 自動三方弁、 5 排出口、 6 排出管、 7 ドレン排出口、 8 ドレン排出管、 9 自動二方弁、 10 濾過板、 11 濾過孔、 12 補強用枠板、 13 出側枠板、 14 下部間隙片、 15 基枠、 16 スラッジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に濾過すべき油の供給管が設けら
    れ、下部に濾過された油を排出するための排出管および
    ドレン排出管が接続された濾過箱と、前記濾過箱内に配
    置された方形の濾過用エレメントとからなっており、 前記濾過用エレメントは、その入側口よりも出側口が大
    径である、末広がり状の多数の濾過孔を有する濾過板
    と、前記濾過板の前後に、前記濾過孔が露出するように
    配置された補強用枠板とからなっており、そして、 前記供給管および前記排出管の各々の途中には、前記濾
    過用エレメントを一定時間毎に逆流洗浄するための切換
    弁が設けられていることを特徴とする、粘着性スラッジ
    を含有する油の濾過用濾過器。
JP1993064560U 1993-11-08 1993-11-08 粘着性スラッジを含有する油の濾過用濾過器 Expired - Lifetime JP2571402Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097591A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Tanigaki Shokai Co Ltd 舶用ディーゼル機関の重油燃料用濾過装置

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JPH04137710U (ja) * 1991-06-11 1992-12-22 忠明 谷垣 濾過器

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