JP2763780B2 - 加圧型濾過器の自動逆洗方法 - Google Patents
加圧型濾過器の自動逆洗方法Info
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- JP2763780B2 JP2763780B2 JP63262968A JP26296888A JP2763780B2 JP 2763780 B2 JP2763780 B2 JP 2763780B2 JP 63262968 A JP63262968 A JP 63262968A JP 26296888 A JP26296888 A JP 26296888A JP 2763780 B2 JP2763780 B2 JP 2763780B2
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- filter
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加圧型濾過器の自動逆洗方法に関する。特
に高粘性流体を濾過する加圧型濾過器の濾過エレメント
を自動洗浄する方法に関するものである。
に高粘性流体を濾過する加圧型濾過器の濾過エレメント
を自動洗浄する方法に関するものである。
濾過器を構成する個々のエレメントに堆積した濾過ケ
ークは、通常濾過サイクルの終了時に、該エレメントに
堆積したケークと共に、濾過器から取り出し、外部で洗
浄しなければならない。濾過エレメントを外部に取り出
さずに洗浄する方法は、特公昭62−26807号公報に記載
されている。この方法は、濾過ケークを沈積させる濾布
を備える濾過エレメントを有する濾過器において、濾過
エレメントに逆洗媒体を１濾過サイクルごとに、２〜10
回0.5〜３×105Paの圧力で周期的に反復される脈動的シ
ヨツク状圧力衝撃下で、濾過方向の反対方向に断続的に
供給する方法である。この時、常に脈動と脈動の間に濾
布は無加圧の状態にもどる。このように、上記、大気圧
状態の濾過エレメントに、脈動ポンプ等により濾過エレ
メントの上方から0.5〜３×105Paの圧力で脈動状圧力衝
撃を発生させる方法では、濾過エレメントの内、外側間
に、大きな逆洗差圧をもたらすことはできない。
ークは、通常濾過サイクルの終了時に、該エレメントに
堆積したケークと共に、濾過器から取り出し、外部で洗
浄しなければならない。濾過エレメントを外部に取り出
さずに洗浄する方法は、特公昭62−26807号公報に記載
されている。この方法は、濾過ケークを沈積させる濾布
を備える濾過エレメントを有する濾過器において、濾過
エレメントに逆洗媒体を１濾過サイクルごとに、２〜10
回0.5〜３×105Paの圧力で周期的に反復される脈動的シ
ヨツク状圧力衝撃下で、濾過方向の反対方向に断続的に
供給する方法である。この時、常に脈動と脈動の間に濾
布は無加圧の状態にもどる。このように、上記、大気圧
状態の濾過エレメントに、脈動ポンプ等により濾過エレ
メントの上方から0.5〜３×105Paの圧力で脈動状圧力衝
撃を発生させる方法では、濾過エレメントの内、外側間
に、大きな逆洗差圧をもたらすことはできない。
特に、金属焼結不織布等を用いて濾過エレメントの内
層で異物を捕捉して精密濾過を行なうことを目的とする
場合、濾過エレメントの内、外側間に大きな逆洗差圧を
もたらすことはできず、完全に目ずまりした異物の除去
を行なうことは不可能である。
層で異物を捕捉して精密濾過を行なうことを目的とする
場合、濾過エレメントの内、外側間に大きな逆洗差圧を
もたらすことはできず、完全に目ずまりした異物の除去
を行なうことは不可能である。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消した加圧型濾
過器において、濾過エレメントに捕捉された異物を完全
に除去することができる逆洗方法を提供することを目的
とする。
過器において、濾過エレメントに捕捉された異物を完全
に除去することができる逆洗方法を提供することを目的
とする。
本発明は、加圧型の濾過エレメントを有する高粘性流
体の濾過器における脈動により逆洗する方法において、
上記濾過エレメントとして金属焼結不織布を用い、濾過
容器の頂部に設けた逆洗用加圧気体圧入管の開閉弁を開
き、加圧気体により、濾過方向とは逆方向から逆洗媒体
に濾過エレメントの初期圧力損失以上の一定の圧力を印
加した後、濾過器の濾過方向側に設けたパルス状圧力衝
撃発生弁を複数回パルス的に開閉し、加圧状態を大気圧
状態に開放して濾過エレメントの内側と外側間に瞬時の
逆洗差圧を発生させ、濾過容器内に充満している逆洗媒
体を一定間隔で複数回排出することにより生ずるパルス
状圧力衝撃を濾過エレメントに与えて逆洗することを特
徴とする加圧型濾過器の自動逆洗方法、である。
体の濾過器における脈動により逆洗する方法において、
上記濾過エレメントとして金属焼結不織布を用い、濾過
容器の頂部に設けた逆洗用加圧気体圧入管の開閉弁を開
き、加圧気体により、濾過方向とは逆方向から逆洗媒体
に濾過エレメントの初期圧力損失以上の一定の圧力を印
加した後、濾過器の濾過方向側に設けたパルス状圧力衝
撃発生弁を複数回パルス的に開閉し、加圧状態を大気圧
状態に開放して濾過エレメントの内側と外側間に瞬時の
逆洗差圧を発生させ、濾過容器内に充満している逆洗媒
体を一定間隔で複数回排出することにより生ずるパルス
状圧力衝撃を濾過エレメントに与えて逆洗することを特
徴とする加圧型濾過器の自動逆洗方法、である。
本発明は特に、高粘性流体を濾過する加圧型濾過器の
濾過エレメントの自動逆洗に顕著な効果を奏する。高粘
性流体とは、300〜10000ポイズの範囲の粘度を有するも
のである。
濾過エレメントの自動逆洗に顕著な効果を奏する。高粘
性流体とは、300〜10000ポイズの範囲の粘度を有するも
のである。
次に、本発明の１実施例について図面を用いて説明す
る。
る。
第１図は、本発明の実施例を示す加圧型濾過器の縦断
正面図であり、加圧型濾過器の濾過容器１には、下方部
に濾過室11、上方部に濾液取出室12を設け、中間に、濾
過エレメント２を複数本配列し、支持部材13で支持して
いる。また、濾過容器１内に向けて被濾過用液体を圧送
する開閉弁４、液体取入管３を設け、濾過エレメント２
の各々を通して濾過した瀘液を取出す同様の開閉弁６、
濾液取出管５を設け、さらに、逆洗用加圧気体圧入管
７、開閉弁８を頂部に設けると共に、濾過容器１の下底
部に、コンタミナント排出管９及びパルス状圧力衝撃発
生弁10を設けている。また、パルス状圧力衝撃発生弁10
は排液弁として構成されている。
正面図であり、加圧型濾過器の濾過容器１には、下方部
に濾過室11、上方部に濾液取出室12を設け、中間に、濾
過エレメント２を複数本配列し、支持部材13で支持して
いる。また、濾過容器１内に向けて被濾過用液体を圧送
する開閉弁４、液体取入管３を設け、濾過エレメント２
の各々を通して濾過した瀘液を取出す同様の開閉弁６、
濾液取出管５を設け、さらに、逆洗用加圧気体圧入管
７、開閉弁８を頂部に設けると共に、濾過容器１の下底
部に、コンタミナント排出管９及びパルス状圧力衝撃発
生弁10を設けている。また、パルス状圧力衝撃発生弁10
は排液弁として構成されている。
本発明の自動逆洗方法について説明する。濾過容器１
に、被濾過用液体を圧送し、濾過を行い濾過が進んで濾
過エレメントに異物が捕捉され、目詰りをきたし、濾過
エレメント２の外圧の内圧との濾過時の差圧が上昇して
濾過性能が極端に低下した時、逆洗を始める（１濾過サ
イクルという）。
に、被濾過用液体を圧送し、濾過を行い濾過が進んで濾
過エレメントに異物が捕捉され、目詰りをきたし、濾過
エレメント２の外圧の内圧との濾過時の差圧が上昇して
濾過性能が極端に低下した時、逆洗を始める（１濾過サ
イクルという）。
まず、開閉弁4,6を閉じ、濾過容器１の頂部の逆洗用
加圧気体圧入管７の開閉弁８を開く、これにより空気圧
は濾過方向とは逆方向から、即ち、矢印14で示す方向か
ら濾過容器１内に充満している被濾過用液体、即ち、逆
洗媒体に一定の圧力を印加する。
加圧気体圧入管７の開閉弁８を開く、これにより空気圧
は濾過方向とは逆方向から、即ち、矢印14で示す方向か
ら濾過容器１内に充満している被濾過用液体、即ち、逆
洗媒体に一定の圧力を印加する。
印加する圧力は、濾過エレメントが閉塞していない状
態の圧力損失、即ち初期圧力損失（初期圧損）の圧力以
上であり、好ましくは濾過性能が極端に低下した時の圧
力損失（閉塞差圧）の圧力以上である。次に、濾過容器
１内が所定の逆圧で印加された後、パルス状圧力衝撃発
生弁10は、例えば公知の自動ボール弁或いはバタ弁等を
用いて複数回パルス的に開閉し、加圧状態を大気圧状態
に開放する。これにより濾過エレメント２の内側、外側
間に瞬時の逆洗差圧を一定間隔で複数回形成させる。そ
して、この瞬時の逆洗差圧による衝撃により濾過エレメ
ントに目詰りしている異物を殆ど完全に除去する。また
同時にパルス状圧力衝撃発生弁10から、除去された異物
を含んだ逆洗排液（コンタミナント）が排出される。パ
ルス状圧力衝撃発生弁10の開閉パターンは、第２図に示
す通りである。該弁10の開放時間は0.1秒から10秒、好
ましくは１秒から７秒である。
態の圧力損失、即ち初期圧力損失（初期圧損）の圧力以
上であり、好ましくは濾過性能が極端に低下した時の圧
力損失（閉塞差圧）の圧力以上である。次に、濾過容器
１内が所定の逆圧で印加された後、パルス状圧力衝撃発
生弁10は、例えば公知の自動ボール弁或いはバタ弁等を
用いて複数回パルス的に開閉し、加圧状態を大気圧状態
に開放する。これにより濾過エレメント２の内側、外側
間に瞬時の逆洗差圧を一定間隔で複数回形成させる。そ
して、この瞬時の逆洗差圧による衝撃により濾過エレメ
ントに目詰りしている異物を殆ど完全に除去する。また
同時にパルス状圧力衝撃発生弁10から、除去された異物
を含んだ逆洗排液（コンタミナント）が排出される。パ
ルス状圧力衝撃発生弁10の開閉パターンは、第２図に示
す通りである。該弁10の開放時間は0.1秒から10秒、好
ましくは１秒から７秒である。
このような逆洗方法はシーケンス制御と電算機制御の
組合せにより自動的に行われる。
組合せにより自動的に行われる。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
第１表に示す、実施例１〜９及び比較例１〜２につい
て、富士フイルター工業株式会社製の濾過エレメント
（金属焼結不織布）を用いて、逆洗効果を試みた。
て、富士フイルター工業株式会社製の濾過エレメント
（金属焼結不織布）を用いて、逆洗効果を試みた。
実施例１〜９、流体粘度300〜10000ポイズ、濾過精度
５〜60μｍの範囲での本発明の逆洗実施例である。逆洗
効果を検討するために、逆洗終了後の濾過エレメントの
回復度合いを表わす逆洗後の初期圧損の測定を行ない、
また、繰返し逆洗再使用が可能であるかを調査するため
に逆洗完全再生回数の測定を行なつた。同様に、比較例
１〜２として従来技術、すなわち、無加圧状態のエレメ
ントに、濾液取出方向から、0.5〜３×105Paの低圧力で
脈動を与える方法に関して、流体粘度1700ポイズ、濾過
精度15〜60μｍの条件で逆洗効果を比較した。その結果
を第１表にまとめて示す。第１表から、明らかに、本発
明の逆洗効果は比較例１〜２（従来技術）より、極めて
優れている。
５〜60μｍの範囲での本発明の逆洗実施例である。逆洗
効果を検討するために、逆洗終了後の濾過エレメントの
回復度合いを表わす逆洗後の初期圧損の測定を行ない、
また、繰返し逆洗再使用が可能であるかを調査するため
に逆洗完全再生回数の測定を行なつた。同様に、比較例
１〜２として従来技術、すなわち、無加圧状態のエレメ
ントに、濾液取出方向から、0.5〜３×105Paの低圧力で
脈動を与える方法に関して、流体粘度1700ポイズ、濾過
精度15〜60μｍの条件で逆洗効果を比較した。その結果
を第１表にまとめて示す。第１表から、明らかに、本発
明の逆洗効果は比較例１〜２（従来技術）より、極めて
優れている。
実施例5,6及び比較例1,2は、条件を同一にしているの
で比較してみると、実施例5,6のパルス逆洗後の初期圧
損が4.1,1.6（kg/cm2）であるのに対し、比較例1,2は6.
5,4.6（kg/cm2）と高い。また逆洗完全再生実績（回
数）は実施例が50回に対して、比較例は1,2回と少な
い。このように本発明が従来技術よりもはるかに優れて
いることが判る。
で比較してみると、実施例5,6のパルス逆洗後の初期圧
損が4.1,1.6（kg/cm2）であるのに対し、比較例1,2は6.
5,4.6（kg/cm2）と高い。また逆洗完全再生実績（回
数）は実施例が50回に対して、比較例は1,2回と少な
い。このように本発明が従来技術よりもはるかに優れて
いることが判る。
その他、流体粘度300〜500ポイズのものは言うに及ば
ず、3000ポイズのものでも前期の回数は15〜18回であ
り、さらに10000ポイズのものでも濾過流体として適用
することができる。
ず、3000ポイズのものでも前期の回数は15〜18回であ
り、さらに10000ポイズのものでも濾過流体として適用
することができる。
〔発明の効果〕 本発明の加圧型濾過器の自動逆洗方法によれば、定期
的な濾過エレメントの分解掃除が不必要となり、濾過工
程の無人化、自動化が可能となる。同時に、分解掃除が
不必要になることにより、濾過精度を大幅に高め、製品
品質の向上に寄与する。
的な濾過エレメントの分解掃除が不必要となり、濾過工
程の無人化、自動化が可能となる。同時に、分解掃除が
不必要になることにより、濾過精度を大幅に高め、製品
品質の向上に寄与する。
第１図は、本発明の実施例を示す加圧型濾過器の縦断正
面図、第２図は、本発明に係る濾過器の逆洗方法パター
ン（システム）の例である。 １……濾過容器、２……濾過エレメント、３……液体取
入管、４……開閉弁、５……液体（濾液）取出管、６…
…開閉弁、７……逆洗用加圧気体圧入管、８……開閉
弁、９……コンタミナント排出管、10……パルス状圧力
衝撃発生弁、11……濾過室、12……濾液取出室。
面図、第２図は、本発明に係る濾過器の逆洗方法パター
ン（システム）の例である。 １……濾過容器、２……濾過エレメント、３……液体取
入管、４……開閉弁、５……液体（濾液）取出管、６…
…開閉弁、７……逆洗用加圧気体圧入管、８……開閉
弁、９……コンタミナント排出管、10……パルス状圧力
衝撃発生弁、11……濾過室、12……濾液取出室。
Claims (1)
- 【請求項１】加圧型の濾過エレメントを有する高粘性流
体の濾過器における脈動により逆洗する方法において、
上記濾過エレメントとして金属焼結不織布を用い、濾過
容器の頂部に設けた逆洗用加圧気体圧入管の開閉弁を開
き、加圧気体により、濾過方向とは逆方向から逆洗媒体
に濾過エレメントの初期圧力損失以上の一定の圧力を印
加した後、濾過器の濾過方向側に設けたパルス状圧力衝
撃発生弁を複数回パルス的に開閉し、加圧状態を大気圧
状態に開放して濾過エレメントの内側と外側間に瞬時の
逆洗差圧を発生させ、濾過容器内に充満している逆洗媒
体を一定間隔で複数回排出することにより生ずるパルス
状圧力衝撃を濾過エレメントに与えて逆洗することを特
徴とする加圧型濾過器の自動逆洗方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63262968A JP2763780B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 加圧型濾過器の自動逆洗方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63262968A JP2763780B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 加圧型濾過器の自動逆洗方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02111409A JPH02111409A (ja) | 1990-04-24 |
| JP2763780B2 true JP2763780B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=17383049
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63262968A Expired - Fee Related JP2763780B2 (ja) | 1988-10-20 | 1988-10-20 | 加圧型濾過器の自動逆洗方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2763780B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008024583B4 (de) * | 2008-05-21 | 2021-08-12 | Boll & Kirch Filterbau Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Verfahren zum Betrieb einer Filtereinrichtung und Filtereinrichtung |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5417566Y2 (ja) * | 1975-09-11 | 1979-07-06 |
-
1988
- 1988-10-20 JP JP63262968A patent/JP2763780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02111409A (ja) | 1990-04-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |