JPH07310584A - 内燃機関用ノック制御装置 - Google Patents

内燃機関用ノック制御装置

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JPH07310584A
JPH07310584A JP10033894A JP10033894A JPH07310584A JP H07310584 A JPH07310584 A JP H07310584A JP 10033894 A JP10033894 A JP 10033894A JP 10033894 A JP10033894 A JP 10033894A JP H07310584 A JPH07310584 A JP H07310584A
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JP
Japan
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knock
sample
internal combustion
combustion engine
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Pending
Application number
JP10033894A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakai
一弘 中井
Koichi Kamado
孝一 釜洞
Hiroshi Haraguchi
寛 原口
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
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  • Testing Of Engines (AREA)
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成を簡略化して確実、且つ正確なフェイル
判定をすること。 【構成】 ノックセンサ1からの出力が増幅器3を介し
て増幅され、その出力の積分値に略相当する値がサンプ
ルホールド値としてサンプルホールド回路4にて算出さ
れ、また、その増幅された出力の略最大値がピークホー
ルド値としてピークホールド回路5にて検出され、MP
X6からA/D変換器7を介してノック検出用マイコン
8に入力される。これにより、センサ信号の積分器を必
要とせず、ノックセンサ1のフェイル判定がヒゲ状ノイ
ズに強いサンプルホールド値と高回転域まで比較的容易
に検出可能なピークホールド値との相互関係に基づいて
行われるため瞬間的なノイズの影響を受けることが少な
く、内燃機関の高回転域まで良好に検出可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関(エンジン)
に発生するノック状態を検出して点火時期、空燃比、吸
気圧等のノック要因を制御する内燃機関用ノック制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用ノック制御装置に関連
する分野の技術における、ノックを検出するノックセン
サのフェイル(故障)検出に係わる先行技術文献として
は、実公昭60−29703号公報、特開昭59−11
9067号公報、特開昭63−186949号公報にて
開示されたものが知られている。
【0003】このうち、実公昭60−29703号公報
には、ノックセンサ信号の積分器の出力が所定値より小
さい場合にフェイルを判定する方法が開示されている。
また、特開昭59−119067号公報には、ノックセ
ンサ信号のピークホールド出力に基づいてフェイル検出
する方法が開示されている。更に、特開昭63−186
949号公報には、ノックセンサの出力信号を増幅する
増幅手段と、この増幅手段の出力レベルに応じて増幅率
を変化させる増幅率可変手段とが備えられ、内燃機関が
低速軽負荷域にあるときの非常に小さなノックセンサ出
力とセンサ出力劣化等のセンサ異常とを区別するのが困
難であるためセンサフェイルの誤判定防止のために増幅
手段の増幅率が小さい側に設定されているときには、フ
ェイル判定無効手段でフェイル判定を実質的に無効とす
る方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実公昭60
−29703号公報では、センサ信号の積分器が必要で
あり、特開昭59−119067号公報では、センサフ
ェイル時にピークホールド回路に大きなヒゲ状ノイズが
入力されてもフェイル判定レベル出力も大きくなりフェ
イルと判定できない、特開昭63−186949号公報
では、フェイル判定中に大きなヒゲ状ノイズが増幅手段
に入力されると増幅率可変手段が増幅率を小さくするの
でフェイル判定無効手段でフェイル判定が無効にされて
しまい正確なフェイル判定ができないという不具合があ
った。
【0005】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、センサ信号の積分器を用い
ることなく構成が簡略化でき確実、且つ正確なフェイル
判定が可能な内燃機関用ノック制御装置の提供を課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる内燃機
関用ノック制御装置は、内燃機関に発生するノックを検
出するノック検出手段と、前記ノック検出手段からの出
力を増幅する増幅手段と、前記増幅手段からの出力の積
分値に略相当する値をサンプルホールド値として算出す
るサンプル値演算手段と、所定区間内で前記増幅手段か
らの出力の略最大値をピークホールド値として検出する
ピーク値検出手段と、前記サンプル値演算手段で算出さ
れるサンプルホールド値と前記ピーク値検出手段で検出
されるピークホールド値との相互関係に基づき、前記ノ
ック検出手段の異常を検出する異常検出手段とを具備す
るものである。
【0007】請求項2にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、請求項1の具備する手段に加えて、前記サンプル
値演算手段が、更に、前記増幅手段からの出力値と前記
サンプルホールド値とを比較する比較手段と、前記比較
手段による比較結果に応じた所定の加算量を前記サンプ
ルホールド値に加算するサンプル値加算手段と、前記サ
ンプル値加算手段で加算された値から前記比較手段での
比較回数に基づく所定の減算量を減じた値を前記比較手
段における前記サンプルホールド値として帰還出力する
サンプル値減算手段とを具備するものである。
【0008】請求項3にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、請求項1または請求項2の具備する手段に加え
て、前記異常検出手段における相互関係が、前記サンプ
ルホールド値と前記ピークホールド値との差であるとす
るものである。
【0009】請求項4にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、請求項1または請求項2の具備する手段に加え
て、前記異常検出手段における相互関係が、前記サンプ
ルホールド値と前記ピークホールド値との比であるとす
るものである。
【0010】請求項5にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、請求項1または請求項2の具備する手段に加え
て、前記異常検出手段が、更に、前記サンプルホールド
値と所定の第1のフェイル判定レベルとを比較し、前記
ノック検出手段の故障を判定する第1のフェイル判定手
段と、前記ピークホールド値と所定の第2のフェイル判
定レベルとを比較し、前記ノック検出手段の故障を判定
する第2のフェイル判定手段と、前記第1のフェイル判
定手段及び第2のフェイル判定手段の結果に基づき、前
記ノック検出手段の最終的な故障を判定する最終フェイ
ル判定手段とを具備するものである。
【0011】請求項6にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、請求項1または請求項3または請求項4の具備す
る手段に加えて、前記異常検出手段が、前記サンプルホ
ールド値と前記ピークホールド値との差または比が所定
以上であると前記ノック検出手段を異常であるとするも
のである。
【0012】請求項7にかかる内燃機関用ノック制御装
置は、内燃機関に発生するノックを検出するノック検出
手段と、前記ノック検出手段からの出力を増幅する増幅
手段と、前記増幅手段からの出力の積分値に略相当する
値をサンプルホールド値として算出するサンプル値演算
手段と、所定区間内で前記増幅手段からの出力の略最大
値をピークホールド値として検出するピーク値検出手段
と、運転状態に応じて選択される前記サンプル値演算手
段で算出されるサンプルホールド値または前記ピーク値
検出手段で検出されるピークホールド値に基づき、前記
ノック検出手段の異常を検出する異常検出手段とを具備
するものである。
【0013】
【作用】請求項1においては、サンプル値演算手段で、
ノック検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅さ
れ、その出力の積分値に略相当する値がサンプルホール
ド値として算出される。このサンプルホールド値は積分
値に略相当する値であるためヒゲ状ノイズに強いもので
ある。また、ピーク値検出手段で、ノック検出手段から
の出力が増幅手段を介して増幅され、所定区間内でその
出力の略最大値がピークホールド値として検出される。
このピークホールド値は所定区間内での略最大値である
ため内燃機関の高回転域まで比較的容易に検出できる。
そして、異常検出手段で、サンプルホールド値とピーク
ホールド値との相互関係に基づきノック検出手段の異常
が検出される。このように、ノック検出手段のフェイル
判定がサンプルホールド値とピークホールド値との相互
関係に基づいて行われるため瞬間的なノイズの影響を受
けることが少なく、内燃機関の高回転域まで良好に検出
可能となる。
【0014】請求項2の内燃機関用ノック制御装置のサ
ンプル値演算手段では、請求項1の作用に加えて、比較
手段で増幅手段からの今回の出力値とそれまでのサンプ
ルホールド値とが比較され、その比較結果に応じた所定
の加算量がサンプル値加算手段でサンプルホールド値に
加算される。そして、サンプル値減算手段では、そのサ
ンプル値加算手段で加算された値から比較手段での比較
回数に基づく所定の減算量を減じた値が新たなサンプル
ホールド値として比較手段に帰還出力される。このた
め、サンプルホールド値の信頼性を高めることができ
る。
【0015】請求項3の内燃機関用ノック制御装置の異
常検出手段における相互関係では、請求項1または請求
項2の作用に加えて、サンプルホールド値とピークホー
ルド値との差が用いられ、ヒゲ状ノイズに強いサンプル
ホールド値と高回転域まで良好に検出可能なピークホー
ルド値とを利用することで正確なフェイル判定が可能と
なる。
【0016】請求項4の内燃機関用ノック制御装置の異
常検出手段における相互関係では、請求項1または請求
項2の作用に加えて、サンプルホールド値とピークホー
ルド値との比が用いられ、ヒゲ状ノイズに強いサンプル
ホールド値と高回転域まで良好に検出可能なピークホー
ルド値とを利用することで正確なフェイル判定が可能と
なる。
【0017】請求項5の内燃機関用ノック制御装置の異
常検出手段では、請求項1または請求項2の作用に加え
て、第1のフェイル判定手段でサンプルホールド値が所
定の第1のフェイル判定レベルと比較され、第2のフェ
イル判定手段でピークホールド値が所定の第2のフェイ
ル判定レベルと比較され、それらの比較結果に基づき、
最終フェイル判定手段でノック検出手段の最終的な故障
が判定される。このように、ヒゲ状ノイズに強いサンプ
ルホールド値と高回転域まで良好に検出可能なピークホ
ールド値とを利用することで正確なフェイル判定が可能
となる。
【0018】請求項6の内燃機関用ノック制御装置の異
常検出手段は、請求項1または請求項3または請求項4
の作用に加えて、サンプルホールド値とピークホールド
値との差または比が所定以上であるとノック検出手段を
異常であるとするものであり、ヒゲ状ノイズに強いサン
プルホールド値と高速まで良好に検出可能なピークホー
ルド値とを利用することで正確なフェイル判定が可能と
なる。
【0019】請求項7においては、サンプル値演算手段
で、ノック検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅
され、その出力の積分値に略相当する値がサンプルホー
ルド値として算出される。このサンプルホールド値は積
分値に略相当する値であるためヒゲ状ノイズに強いもの
である。また、ピーク値検出手段で、ノック検出手段か
らの出力が増幅手段を介して増幅され、所定区間内でそ
の出力の略最大値がピークホールド値として検出され
る。このピークホールド値は所定区間内での略最大値で
あるため内燃機関の高回転域まで比較的容易に検出でき
る。そして、異常検出手段で、運転状態に応じて選択さ
れるサンプルホールド値またはピークホールド値に基づ
き、ノック検出手段の異常が検出される。このように、
ノック検出手段のフェイル判定が運転状態に応じて選択
されるサンプルホールド値またはピークホールド値に基
づいて行われるため瞬間的なノイズの影響を受けること
が少なく、内燃機関の高回転域まで良好に検出可能とな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
【0021】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関
用ノック制御装置の構成を示すブロック図である。
【0022】図1において、1は内燃機関に設けられノ
ック検出手段を達成するノックセンサである。2はノッ
クセンサ1に接続されたフィルタ回路であり、このフィ
ルタ回路2はノックセンサ1の出力信号のうちノック特
有の周波数成分のみを通過させる。3はフィルタ回路2
に接続された増幅器であり、この増幅器3はフィルタ回
路2を通過後の信号を増幅させる。4,5は増幅器3に
接続されるサンプルホールド回路及びピークホールド回
路であり、6はサンプルホールド回路4及びピークホー
ルド回路5に接続されるMPX(Multiplexer:マルチプ
レクサ)であり、MPX6は後述するノック検出用マイ
コン(マイクロコンピュータ)8からの信号に基づき出
力先を切換える。7はMPX6に接続されるA/D変換
器(Analog to Digital Converter)であり、A/D変換
器7からの出力はノック検出用マイコン8に入力されて
いる。そして、9はノック検出用マイコン8からのノッ
ク検出結果を受けて点火時期、空燃比、吸気圧等を制御
するための内燃機関制御マイコン(マイクロコンピュー
タ)である。
【0023】本実施例により、ノックセンサ1のセンサ
信号に基づいてそのフェイルレベルが作成され、このフ
ェイルレベルとノック判定に用いているP/H(ピーク
ホールド)値との相互関係によりフェイル判定するシス
テムが構成される。
【0024】本実施例にかかる内燃機関用ノック制御装
置では、フェイル判定区間内で複数回、センサ信号とフ
ェイルレベルとの大小が比較され、センサ信号がフェイ
ルレベルよりも大きい場合にフェイルレベルが増加さ
れ、フェイル判定区間内が終了した時点で比較回数に基
づく所定量がフェイルレベルから減ぜられることにより
フェイルレベルが作成され、更に、フェイル判定区間内
では、センサ信号の増幅手段の増幅率が切替え制御され
て常に最大にしてフェイル判定が行われることで、制御
信号の積分器を用いず確実、且つ正確なフェイル判定が
行われる。
【0025】次に、その作動を詳細に説明する。
【0026】図2は図1の内燃機関用ノック制御装置の
作動状態を詳細に説明するタイムチャートであり、図3
は基準角度タイミング処理を説明するフローチャートで
ある。
【0027】図2(a)は内燃機関に基準角度位置(例
えば、上死点)である基準角度信号を示す図であり、こ
の基準角度信号は公知のクランク角センサ出力等から得
られる。
【0028】〈基準角度タイミング処理ルーチン:図3
参照〉上記基準角度信号に基づき図3の基準角度タイミ
ング処理のフローチャートが実行される。この基準角度
タイミング処理ルーチンは、基準角度信号の立ち下がり
エッジが検出されると実行される。
【0029】ステップS101で、後述するゲートオー
プンタイミングの設定が行われる。次にステップS10
2に移行して、増幅器3の増幅率が所定値に設定され、
本ルーチンを終了する。
【0030】〈ゲートオープンタイミングルーチン:図
4参照〉図4は図3のステップS101で設定されたゲ
ートオープンタイミング時に実行されるフローチャート
である。
【0031】ステップS201で、ステップS101か
ら始まるノック判定区間の終了時点、即ち、後述するゲ
ートクローズタイミングが設定される。次にステップS
202に移行して、後述するS/H(サンプルホール
ド)処理割込の許可がなされる。これにより、S/H
(サンプルホールド)処理ルーチンは所定のタイミング
(例えば、20μs)毎に割込処理される。なお、S/
H(サンプルホールド)処理で求められるS/H(サン
プルホールド)値は積分値に略相当する値となる。次に
ステップS203に移行して、P/H(ピークホール
ド)回路5がリセットされたのち、ステップS204に
移行し、ピークホールドスタートの命令がP/H(ピー
クホールド)回路5に対して実行され、本ルーチンを終
了する。
【0032】すると、P/H(ピークホールド)回路5
では、図2(c)に示すセンサ出力のピークホールドが
開始される。図2(c)に示すノック判定区間が終了し
た時点におけるP/H(ピークホールド)値のA/D変
換器7の変換値VADは、ノック検出用マイコン8により
ノック判定レベルVLEV と比較されノック判定を行うの
に用いられる。
【0033】〈ゲートクローズタイミングルーチン:図
5参照〉図5は図4のステップS201で設定されたゲ
ートクローズタイミング時に実行されるフローチャート
である。
【0034】ステップS301で、P/H(ピークホー
ルド)値がA/D変換され変換値VADが求められる。次
にステップS302に移行して、S/H(サンプルホー
ルド)処理割込ルーチンの割込を禁止したのち、ステッ
プS303に移行し、S/H値VF から別に設定される
減算量α(例えば、α=3)が減算される。次にステッ
プS304に移行して、ノック判定が行われる。このノ
ック判定は上述のように変換値VADとノック判定レベル
VLEV とが比較され、VAD>VLEV のときノックと判定
される。次にステップS305に移行して、機関回転数
Neが所定回転数Cを越えているかが判定される。ステ
ップS305の不等号が成立せず、機関回転数Neが所
定回転数C以下であるときには、本ルーチンを終了す
る。ステップS305の不等号が成立し、機関回転数N
eが所定回転数Cを越えているときには、ステップS3
06に移行し、ステップS303で求められた値(VF
−α)及びフェイル判定レベル、更に、P/H(ピーク
ホールド)値を用いてフェイル判定され、本ルーチンを
終了する。
【0035】〈S/H値更新ルーチン:図6参照〉図6
はノックセンサ1のフェイル状態を示すS/H値を更新
(所定時間毎)する詳細なフローチャートである。この
更新ルーチンは所定時間毎に図2に示すフェイル判定区
間において繰返し実行され、S/H値更新ルーチンの実
行回数がn(例えば、n=9)とされる。
【0036】ステップS401で、図2(c)のフェイ
ル判定区間拡大図である図2(d)に示すように、ノッ
クセンサ1のセンサ信号VS がS/H値VF を越えてい
るかが判定される。ステップS401の不等号が成立せ
ず、VS ≦VF であるときには、本ルーチンを終了す
る。ステップS401の不等号が成立し、VS >VF で
あるときには、ステップS402に移行し、S/H値V
F に一定量δ(例えば、δ=1)が加算され、S/H値
VF が(VF +δ)への更新が行われる。なお、本実施
例においては、δ=1,α=3,n=9として、ソフト
ウェアにて積分値に略相当する値の算出処理を行ってい
るが、例えば、CR回路、OPアンプ回路等のハードウ
ェアにて積分してもよい。
【0037】〈フェイル判定処理ルーチン:図7参照〉
図7は図5のステップS306のフェイル判定を行う詳
細なフローチャートである。
【0038】ステップS501で、機関回転数Neが所
定回転数(例えば、6000rpm )を越えているかが判
定される。この判定が成立しないときには、ステップS
502に移行し、S/H値VF がフェイル判定区間で連
続してフェイル判定をするための第1のフェイル判定レ
ベルVLEV1を越えているかが判定される。ステップS5
02の不等号が成立するときには、ステップS503に
移行し、センサ正常と判定され、ステップS502の不
等号が成立しないときには、ステップS504に移行
し、センサ異常と判定される。一方、ステップS501
の不等号が成立するときには、ステップS505に移行
し、P/H(ピークホールド)値がA/D変換された変
換値VADが第2のフェイル判定レベルVLEV2を越えてい
るかが判定される。ステップS505の不等号が成立す
るときには、ステップS506に移行し、センサ正常と
判定され、ステップS505の不等号が成立しないとき
には、ステップS507に移行し、センサ異常と判定さ
れる。このように、ヒゲ状ノイズに強いS/H(サンプ
ルホールド)値と高速まで検出可能なP/H(ピークホ
ールド)値とを機関回転数Neにて使い分けることで比
較的能力の低いマイコンで高回転域まで、正確にフェイ
ル判定が可能となる。そして、ステップS503,S5
04,S506,S507ののち、本ルーチンを終了す
る。
【0039】このように、本実施例の内燃機関用ノック
制御装置は、内燃機関に発生するノックを検出するノッ
クセンサ1にて達成されるノック検出手段と、前記ノッ
ク検出手段からの出力を増幅する増幅器3にて達成され
る増幅手段と、前記増幅手段からの出力の積分値に略相
当する値をS/H(サンプルホールド)値として算出す
るサンプルホールド回路4にて達成されるサンプル値演
算手段と、所定区間内で前記増幅手段からの出力の略最
大値をP/H(ピークホールド)値として検出するピー
クホールド回路5にて達成されるピーク値検出手段と、
前記サンプル値演算手段で算出されるS/H(サンプル
ホールド)値と前記ピーク値検出手段で検出されるP/
H(ピークホールド)値との相互関係に基づき、前記ノ
ック検出手段の異常を検出するノック検出用マイコン8
にて達成される異常検出手段とを具備するものであり、
これを請求項1の実施例とすることができる。ここで、
異常検出手段におけるS/H(サンプルホールド)値と
P/H(ピークホールド)値とを運転状態に応じて選択
するものを請求項7の実施例とすることができる。
【0040】したがって、サンプル値演算手段で、ノッ
ク検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅され、そ
の出力の積分値に略相当する値がS/H(サンプルホー
ルド)値として算出される。また、ピーク値検出手段
で、ノック検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅
され、所定区間内でその出力の略最大値がP/H(ピー
クホールド)値として検出される。そして、異常検出手
段で、S/H(サンプルホールド)値とP/H(ピーク
ホールド)値との相互関係に基づきノック検出手段の異
常が検出される。
【0041】故に、ノック検出手段のフェイル判定がヒ
ゲ状ノイズに強いS/H(サンプルホールド)値と高回
転域まで比較的容易に検出可能なP/H(ピークホール
ド)値との相互関係に基づいて行われるため瞬間的なノ
イズの影響を受けることが少なく、内燃機関の高回転域
まで良好に検出可能となる。
【0042】また、本実施例の内燃機関用ノック制御装
置におけるサンプルホールド回路4にて達成されるサン
プル値演算手段は、更に、増幅器3にて達成される増幅
手段からの出力値とS/H(サンプルホールド)値とを
比較する図6のステップS401で達成される比較手段
と、前記比較手段による比較結果に応じた所定の加算量
を前記S/H(サンプルホールド)値に加算する図6の
ステップS402で達成されるサンプル値加算手段と、
前記サンプル値加算手段で加算された値から前記比較手
段での比較回数に基づく所定の減算量を減じた値を前記
比較手段における前記S/H(サンプルホールド)値と
して帰還出力する図5のステップS303で達成される
サンプル値減算手段とを具備するものであり、これを請
求項2の実施例とすることができる。
【0043】したがって、サンプル値演算手段では、更
に、比較手段で増幅手段からの出力値とS/H(サンプ
ルホールド)値とが比較され、サンプル値加算手段でそ
の比較結果に応じてS/H(サンプルホールド)値に所
定の加算量を加算し、サンプル値減算手段でその加算さ
れた値から比較手段の比較回数に基づく所定の減算量が
減算された値が比較手段におけるS/H(サンプルホー
ルド)値として帰還出力される。
【0044】故に、ノック検出手段のフェイル判定がヒ
ゲ状ノイズに強く信頼性の高いS/H(サンプルホール
ド)値と高回転域まで比較的容易に検出可能なP/H
(ピークホールド)値との相互関係に基づいて行われる
ため瞬間的なノイズの影響を受けることが少なく、内燃
機関の高回転域まで良好に検出可能となる。
【0045】〈フェイル判定処理ルーチン:図8参照〉
図8は図7のフェイル判定を行う詳細なフローチャート
の第一変形例である。
【0046】ステップS601で、S/H値VF がフェ
イル判定区間で連続してフェイル判定をするための第1
のフェイル判定レベルVLEV1を越えているかが判定され
る。ステップS601の不等号が成立するときには、ス
テップS602に移行し、S/H(サンプルホールド)
値VF用フェイルフラグXSHFが0にクリアされる。
また、ステップS601の不等号が成立しないときに
は、ステップS603に移行し、フェイルフラグXSH
Fが1にされる。ステップS602またはステップS6
03の処理ののち、ステップS604に移行し、P/H
(ピークホールド)値がA/D変換された変換値VADが
第2のフェイル判定レベルVLEV2を越えているかが判定
される。ステップS604の不等号が成立するときに
は、ステップS605に移行し、P/H(ピークホール
ド)値用フェイルフラグXPHFが0にクリアされる。
また、ステップS604の不等号が成立しないときに
は、ステップS606に移行し、フェイルフラグXPH
Fが1にされる。ステップS605またはステップS6
06の処理ののち、ステップS607に移行し、フェイ
ルモードが図9のテーブルに基づき決定される。ここ
で、フェイルフラグXSHF及びフェイルフラグXPH
Fが共に0であるときにはセンサ正常、XSHF=0,
XPHF=1であるときにはハードウェア異常、XSH
F=1,XPHF=0またはXSHF=1,XPHF=
1であるときにはセンサ異常であるとされ、本ルーチン
を終了する。
【0047】このように、本実施例の内燃機関用ノック
制御装置におけるノック検出用マイコン8にて達成され
る異常検出手段は、更に、フェイルレベルVF としての
S/H(サンプルホールド)値と所定の第1のフェイル
判定レベルVLEV1とを比較し、ノックセンサ1にて達成
されるノック検出手段の故障を判定するステップS60
1にて達成される第1のフェイル判定手段と、変換値V
AD〔=P/H(ピークホールド)値〕と所定の第2のフ
ェイル判定レベルVLEV2とを比較し、ノックセンサ1に
て達成されるノック検出手段の故障を判定するステップ
S604にて達成される第2のフェイル判定手段と、前
記第1のフェイル判定手段及び第2のフェイル判定手段
の結果に基づき、ノックセンサ1にて達成されるノック
検出手段の最終的な故障を判定するステップS607に
て達成される最終フェイル判定手段とを具備するもので
あり、これを請求項5の実施例とすることができる。
【0048】したがって、異常検出手段では、更に、第
1のフェイル判定手段でS/H値VF に基づいてノック
検出手段の故障が判定され、次に、第2のフェイル判定
手段で変換値VAD〔=P/H(ピークホールド)値〕に
基づいてノック検出手段の故障が判定されたのち、それ
らの結果を図9に示すテーブルに当てはめることで最終
的な故障が判定される。
【0049】故に、ノック検出手段のフェイル判定がヒ
ゲ状ノイズに強く信頼性の高いS/H値VF と高回転域
まで比較的容易に検出可能な変換値VAD〔=P/H(ピ
ークホールド)値〕との相互関係に基づいて行われるた
め瞬間的なノイズの影響を受けることが少なく、内燃機
関の高回転域まで良好に検出可能となる。
【0050】〈フェイル判定処理ルーチン:図10参
照〉図10は図7のフェイル判定を行う詳細なフローチ
ャートの第二変形例である。
【0051】ステップS701で、P/H(ピークホー
ルド)値がA/D変換された変換値VADとS/H値VF
との差の絶対値が所定値Qを越えているかが判定され
る。ステップS701の不等号が成立しないときには、
ステップS702に移行し、P/H(ピークホールド)
値がA/D変換された変換値VADが第1のフェイル判定
レベルVLEV1を越えているかが判定される。ステップS
702の不等号が成立するときには、ステップS703
に移行し、S/H値VF がフェイル判定区間で連続して
フェイル判定をするための第2のフェイル判定レベルV
LEV2を越えているかが判定される。ステップS703の
不等号が成立するときには、ステップS704に移行
し、センサ正常と判定され、ステップS702またはス
テップS703の不等号が成立しないときには、ステッ
プS705に移行し、センサ異常と判定される。一方、
ステップS701の不等号が成立するときには、ステッ
プS706に移行し、P/H(ピークホールド)値がA
/D変換された変換値VADがS/H値VF 未満であるか
が判定される。ステップS706の不等号が成立すると
きには、ステップS707に移行し、ハードウェア異常
と判定される。ここで、ステップS706の不等号が成
立しないときには、ステップS708に移行し、P/H
(ピークホールド)値にヒゲ状ノイズが乗っているとし
てセンサ出力異常と判定される。そして、ステップS7
04,S705,S707,S708ののち、本ルーチ
ンを終了する。
【0052】上記ステップS701によれば、請求項3
の実施例に相当する異常検出手段における相互関係が、
S/H値VF と変換値VAD〔=P/H(ピークホール
ド)値〕との差であるとするものが達成される。また、
ステップS701によれば、請求項6の実施例に相当す
る異常検出手段が、S/H値VF と変換値VAD〔=P/
H(ピークホールド)値〕との差が所定値Q以上である
と、ノックセンサ1にて達成されるノック検出手段を異
常であるとするものが達成される。
【0053】このように、S/H値VF と変換値VAD
〔=P/H(ピークホールド)値〕との差を求めること
により、ヒゲ状ノイズによる誤判定を回避しつつ高回転
域まで正確なフェイル判定をすることができる。
【0054】〈フェイル判定処理ルーチン:図11参
照〉図11は図7のフェイル判定を行う詳細なフローチ
ャートの第三変形例である。
【0055】ステップS801で、S/H値VF とP/
H(ピークホールド)値がA/D変換された変換値VAD
との比(VAD/VF )が求められ、X値として格納され
る。次にステップS802に移行して、ステップS80
1におけるX値が所定値R1(0.1程度)未満である
かが判定される。ステップS802の不等号が成立し、
即ち、VAD≪VF であると、ステップS803に移行
し、S/H(サンプルホールド)回路4またはP/H
(ピークホールド)回路5になんらかの異常があったと
して、ハードウェア異常と判定される。一方、ステップ
S802の不等号が成立しないときには、ステップS8
04に移行し、X値が所定値R2 (3〜4程度)を越え
ているかが判定される。ステップS804の不等号が成
立し、即ち、VAD≫VF であると、ステップS805に
移行し、P/H(ピークホールド)値(VAD)になんら
かのノイズが乗っているとして、センサ出力異常と判定
される。また、ステップS804の不等号が成立せず、
即ち、P/H(ピークホールド)値がA/D変換された
変換値VADとS/H値VF とにそれほど差がないときに
は、ステップS806に移行し、この変換値VADが第1
のフェイル判定レベルVLEV1を越えているかが判定され
る。ステップS806の不等号が成立するときには、ス
テップS807に移行し、S/H値VF がフェイル判定
区間で連続してフェイル判定をするための第2のフェイ
ル判定レベルVLEV2を越えているかが判定される。ステ
ップS807の不等号が成立するときには、ステップS
808に移行し、センサ正常と判定され、ステップS8
06またはステップS807の不等号が成立しないとき
には、ステップS809に移行し、センサ異常と判定さ
れる。
【0056】上記ステップS801によれば、請求項4
の実施例に相当する異常検出手段における相互関係が、
S/H値VF と変換値VAD〔=P/H(ピークホール
ド)値〕との比であるとするものが達成される。また、
ステップS801によれば、請求項6の実施例に相当す
る異常検出手段が、S/H値VF と変換値VAD〔=P/
H(ピークホールド)値〕との比が所定値R2 以上であ
ると、ノックセンサ1にて達成されるノック検出手段を
異常であるとするものが達成される。
【0057】このように、S/H値VF と変換値VAD
〔=P/H(ピークホールド)値〕との比を求めること
により、ヒゲ状ノイズによる誤判定を回避しつつ高回転
域まで正確なフェイル判定をすることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の内燃機
関用ノック制御装置によれば、サンプル値演算手段で、
ノック検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅さ
れ、その出力の積分値に略相当する値がサンプルホール
ド値として算出される。また、ピーク値検出手段で、ノ
ック検出手段からの出力が増幅手段を介して増幅され、
所定区間内でその出力の略最大値がピークホールド値と
して検出される。そして、異常検出手段で、サンプルホ
ールド値とピークホールド値との相互関係に基づきノッ
ク検出手段の異常が検出される。これにより、ノック検
出手段のフェイル判定がヒゲ状ノイズに強いサンプルホ
ールド値と高回転域まで比較的容易に検出可能なピーク
ホールド値との相互関係に基づいて行われるため瞬間的
なノイズの影響を受けることが少なく、内燃機関の高回
転域まで良好に検出可能となる。
【0059】請求項2の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、請求項1の効果に加えて、サンプル値演算手段
が、更に、比較手段で増幅手段からの出力値とサンプル
ホールド値とが比較され、サンプル値加算手段でその比
較結果に応じてサンプルホールド値に所定の加算量を加
算し、サンプル値減算手段でその加算された値から比較
手段の比較回数に基づく所定の減算量が減算された値が
比較手段におけるサンプルホールド値として帰還出力さ
れる。これにより、ノック検出手段のフェイル判定がヒ
ゲ状ノイズに強く信頼性の高いサンプルホールド値と高
回転域まで比較的容易に検出可能なピークホールド値と
の相互関係に基づいて行われるため瞬間的なノイズの影
響を受けることが少なく、内燃機関の高回転域まで良好
に検出可能となる。
【0060】請求項3の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、請求項1または請求項2の効果に加えて、異常検
出手段における相互関係が、サンプルホールド値とピー
クホールド値との差であるとされることで、ヒゲ状ノイ
ズによる誤判定を回避しつつ高回転域まで正確なフェイ
ル判定をすることができる。
【0061】請求項4の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、請求項1または請求項2の効果に加えて、異常検
出手段における相互関係が、サンプルホールド値とピー
クホールド値との比であるとされることで、ヒゲ状ノイ
ズによる誤判定を回避しつつ高回転域まで正確なフェイ
ル判定をすることができる。
【0062】請求項5の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、請求項1または請求項2の効果に加えて、異常検
出手段が、更に、第1のフェイル判定手段でサンプルホ
ールド値に基づいてノック検出手段の故障が判定され、
次に、第2のフェイル判定手段でピークホールド値に基
づいてノック検出手段の故障が判定されたのち、最終的
な故障が判定される。これにより、ノック検出手段のフ
ェイル判定がヒゲ状ノイズに強く信頼性の高いサンプル
ホールド値と高回転域まで比較的容易に検出可能なピー
クホールド値との相互関係に基づいて行われるため瞬間
的なノイズの影響を受けることが少なく、内燃機関の高
回転域まで良好に検出可能となる。
【0063】請求項6の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、請求項1または請求項3または請求項4の効果に
加えて、異常検出手段が、サンプルホールド値とピーク
ホールド値との差または比が所定以上であると、ノック
検出手段を異常であるとされることで、ヒゲ状ノイズに
よる誤判定を回避しつつ高回転域まで正確なフェイル判
定をすることができる。
【0064】請求項7の内燃機関用ノック制御装置によ
れば、サンプル値演算手段で、ノック検出手段からの出
力が増幅手段を介して増幅され、その出力の積分値に略
相当する値がサンプルホールド値として算出される。ま
た、ピーク値検出手段で、ノック検出手段からの出力が
増幅手段を介して増幅され、所定区間内でその出力の略
最大値がピークホールド値として検出される。そして、
異常検出手段で、運転状態に応じて選択されるサンプル
ホールド値またはピークホールド値に基づきノック検出
手段の異常が検出される。これにより、ノック検出手段
のフェイル判定がヒゲ状ノイズに強いサンプルホールド
値と高回転域まで比較的容易に検出可能なピークホール
ド値とが運転状態に応じて選択されることで瞬間的なノ
イズの影響を受けないようにしつつ内燃機関の高回転域
まで良好に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置の作動状態を詳細に説明するタイムチャー
トである。
【図3】図3は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置の基準角度タイミング処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】図4は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置のゲートオープンタイミング時に実行され
るフローチャートである。
【図5】図5は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置のゲートクローズタイミング時に実行され
るフローチャートである。
【図6】図6は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置のS/H値を更新する詳細なフローチャー
トである。
【図7】図7は本発明の一実施例にかかる内燃機関用ノ
ック制御装置のフェイル判定を行う詳細なフローチャー
トである。
【図8】図8は図7のフェイル判定を行う詳細なフロー
チャートの第一変形例である。
【図9】図9は図8のフェイル判定処理で用いられるフ
ェイルモード決定のテーブルである。
【図10】図10は図7のフェイル判定を行う詳細なフ
ローチャートの第二変形例である。
【図11】図11は図7のフェイル判定を行う詳細なフ
ローチャートの第三変形例である。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 3 増幅器 4 サンプルホールド回路 5 ピークホールド回路 7 A/D変換器 8 ノック検出用マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 5/152 5/153 5/15 G01H 17/00 B G01M 15/00 A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に発生するノックを検出するノ
    ック検出手段と、 前記ノック検出手段からの出力を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段からの出力の積分値に略相当する値をサン
    プルホールド値として算出するサンプル値演算手段と、 所定区間内で前記増幅手段からの出力の略最大値をピー
    クホールド値として検出するピーク値検出手段と、 前記サンプル値演算手段で算出されるサンプルホールド
    値と前記ピーク値検出手段で検出されるピークホールド
    値との相互関係に基づき、前記ノック検出手段の異常を
    検出する異常検出手段とを具備することを特徴とする内
    燃機関用ノック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプル値演算手段は、更に、 前記増幅手段からの出力値と前記サンプルホールド値と
    を比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に応じた所定の加算量を前
    記サンプルホールド値に加算するサンプル値加算手段
    と、 前記サンプル値加算手段で加算された値から前記比較手
    段での比較回数に基づく所定の減算量を減じた値を前記
    比較手段における前記サンプルホールド値として帰還出
    力するサンプル値減算手段とを具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関用ノック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段における相互関係は、
    前記サンプルホールド値と前記ピークホールド値との差
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の内燃機関用ノック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段における相互関係は、
    前記サンプルホールド値と前記ピークホールド値との比
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の内燃機関用ノック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検出手段は、更に、 前記サンプルホールド値と所定の第1のフェイル判定レ
    ベルとを比較し、前記ノック検出手段の故障を判定する
    第1のフェイル判定手段と、 前記ピークホールド値と所定の第2のフェイル判定レベ
    ルとを比較し、前記ノック検出手段の故障を判定する第
    2のフェイル判定手段と、 前記第1のフェイル判定手段及び第2のフェイル判定手
    段の結果に基づき、前記ノック検出手段の最終的な故障
    を判定する最終フェイル判定手段とを具備することを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関用ノ
    ック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記異常検出手段は、前記サンプルホー
    ルド値と前記ピークホールド値との差または比が所定以
    上であると前記ノック検出手段を異常であるとすること
    を特徴とする請求項1または請求項3または請求項4に
    記載の内燃機関用ノック制御装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関に発生するノックを検出するノ
    ック検出手段と、 前記ノック検出手段からの出力を増幅する増幅手段と、 前記増幅手段からの出力の積分値に略相当する値をサン
    プルホールド値として算出するサンプル値演算手段と、 所定区間内で前記増幅手段からの出力の略最大値をピー
    クホールド値として検出するピーク値検出手段と、 運転状態に応じて選択される前記サンプル値演算手段で
    算出されるサンプルホールド値または前記ピーク値検出
    手段で検出されるピークホールド値に基づき、前記ノッ
    ク検出手段の異常を検出する異常検出手段とを具備する
    ことを特徴とする内燃機関用ノック制御装置。
JP10033894A 1994-05-16 1994-05-16 内燃機関用ノック制御装置 Pending JPH07310584A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999031384A1 (de) * 1997-12-12 1999-06-24 Temic Telefunken Microelectronic Gmbh Verfahren zur ionenstrommessung bei brennkraftmaschinen sowie ionenstrommessvorrichtung
JP2013122229A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Denso Corp 内燃機関の電子制御装置

Cited By (3)

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WO1999031384A1 (de) * 1997-12-12 1999-06-24 Temic Telefunken Microelectronic Gmbh Verfahren zur ionenstrommessung bei brennkraftmaschinen sowie ionenstrommessvorrichtung
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US8914222B2 (en) 2011-12-12 2014-12-16 Denso Corporation Electronic control unit of internal combustion engine

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