JPH0731003A - 移動体の集電装置 - Google Patents
移動体の集電装置Info
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- JPH0731003A JPH0731003A JP17155393A JP17155393A JPH0731003A JP H0731003 A JPH0731003 A JP H0731003A JP 17155393 A JP17155393 A JP 17155393A JP 17155393 A JP17155393 A JP 17155393A JP H0731003 A JPH0731003 A JP H0731003A
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- Japan
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- arc
- current collector
- conductor
- moving body
- arc discharge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アーク放電が消孤するのを防止して良好な集
電を行うことのできる移動体の集電装置を提供する。 【構成】 集電装置1は、モータ17により上下動可能
なアーク電極3,空気シリンダ21により上下動可能な
パンタグラフ5,アーク電極3のアーク放電の強度Cを
検出する受光素子27,および鉄道車両の走行速度Vを
検出するスピードメータ29を備えている。C<C0
(所定値)となるとアーク電極3を一度地上導体55に
当接させて引き上げる。これによりアーク放電が消孤す
るのを防止できる。また、V<V0 (所定値)となると
パンタグラフ5を下げ、パンタグラフ5による集電に切
り換える。すると、地上導体55の劣化を防止できる。
電を行うことのできる移動体の集電装置を提供する。 【構成】 集電装置1は、モータ17により上下動可能
なアーク電極3,空気シリンダ21により上下動可能な
パンタグラフ5,アーク電極3のアーク放電の強度Cを
検出する受光素子27,および鉄道車両の走行速度Vを
検出するスピードメータ29を備えている。C<C0
(所定値)となるとアーク電極3を一度地上導体55に
当接させて引き上げる。これによりアーク放電が消孤す
るのを防止できる。また、V<V0 (所定値)となると
パンタグラフ5を下げ、パンタグラフ5による集電に切
り換える。すると、地上導体55の劣化を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体の軌道に沿って
配設された導体より電力を集電する移動体の集電装置に
関する。
配設された導体より電力を集電する移動体の集電装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば鉄道車両などの移動体で
は、軌道に沿って架設されたトロリー線,剛体架線,ま
たは軌道に沿って敷設された第三軌条レールなどの導体
に、パンタグラフ,集電シューなどを接触させて接触さ
せて電力を集電し、その電力により駆動力を発生してい
る。ところが、移動体の速度が増加するに従って移動体
と導体との間隔が激しく変動する。このため、これら接
触式の集電装置を用いた場合、移動体が所定速度に達す
ると、パンタグラフなどの伸縮が上記変動に追従しきれ
なくなり、安定して集電を行えなくなることがあった。
は、軌道に沿って架設されたトロリー線,剛体架線,ま
たは軌道に沿って敷設された第三軌条レールなどの導体
に、パンタグラフ,集電シューなどを接触させて接触さ
せて電力を集電し、その電力により駆動力を発生してい
る。ところが、移動体の速度が増加するに従って移動体
と導体との間隔が激しく変動する。このため、これら接
触式の集電装置を用いた場合、移動体が所定速度に達す
ると、パンタグラフなどの伸縮が上記変動に追従しきれ
なくなり、安定して集電を行えなくなることがあった。
【0003】そこで、軌道に沿ってコイルを敷設すると
共に移動体内にもコイルを固定し、軌道上のコイルが発
生する磁束を移動体内のコイルが横切ることによって誘
起される電力を集電する集電装置が考えられている。こ
の場合は、移動体の速度が増加しても、移動体の振動に
余り影響を受けることなく安定して集電を行うことがで
きる。ところが、移動体の速度が遅いと充分な電力が誘
起されず、また、停止中は全く電力が誘起されない。こ
のため、バッテリなどを搭載して移動中に電力を充電し
ておく必要があり、移動体の重量が増加してしまう。ま
た、バッテリ容量に応じて停止時間および低速走行可能
な距離が規定されてしまう。そこで、軌道に沿って敷設
または架設された導体に高電圧を印加し、アーク放電に
よって非接触で集電するアーク式の集電装置が提案され
ている。
共に移動体内にもコイルを固定し、軌道上のコイルが発
生する磁束を移動体内のコイルが横切ることによって誘
起される電力を集電する集電装置が考えられている。こ
の場合は、移動体の速度が増加しても、移動体の振動に
余り影響を受けることなく安定して集電を行うことがで
きる。ところが、移動体の速度が遅いと充分な電力が誘
起されず、また、停止中は全く電力が誘起されない。こ
のため、バッテリなどを搭載して移動中に電力を充電し
ておく必要があり、移動体の重量が増加してしまう。ま
た、バッテリ容量に応じて停止時間および低速走行可能
な距離が規定されてしまう。そこで、軌道に沿って敷設
または架設された導体に高電圧を印加し、アーク放電に
よって非接触で集電するアーク式の集電装置が提案され
ている。
【0004】この集電装置を用いた場合、この場合も移
動体の速度が増加するに従ってアーク電極と導体との間
隔が激しく変動するが、アーク電極と導体との間隔が多
少変動してもアーク放電が消孤しない限り集電し続ける
ことができる。従って、上記接触式の集電装置より速い
速度範囲まで良好に集電を行うことができる。また、低
速走行時および停止時にも集電を行なうことができる。
動体の速度が増加するに従ってアーク電極と導体との間
隔が激しく変動するが、アーク電極と導体との間隔が多
少変動してもアーク放電が消孤しない限り集電し続ける
ことができる。従って、上記接触式の集電装置より速い
速度範囲まで良好に集電を行うことができる。また、低
速走行時および停止時にも集電を行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば移動
体の速度が更に増加し、アーク電極と導体との間隔が所
定量以上に変動すると、アーク放電が消孤して集電を行
えなくなることがあった。また、移動体の速度が増加す
るとアーク電極が受ける風が強くなり、このためにアー
ク放電が消孤してしまうこともあった。従って、このア
ーク放電による集電装置でも充分に良好な集電を行うこ
とはできなかった。そこで本発明は、アーク放電が消孤
するのを防止して良好な集電を行うことのできる移動体
の集電装置を提供することを目的としてなされた。
体の速度が更に増加し、アーク電極と導体との間隔が所
定量以上に変動すると、アーク放電が消孤して集電を行
えなくなることがあった。また、移動体の速度が増加す
るとアーク電極が受ける風が強くなり、このためにアー
ク放電が消孤してしまうこともあった。従って、このア
ーク放電による集電装置でも充分に良好な集電を行うこ
とはできなかった。そこで本発明は、アーク放電が消孤
するのを防止して良好な集電を行うことのできる移動体
の集電装置を提供することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載の発明(以下、第一発明と記載)
は、図1に例示するように、移動体の軌道に沿って配設
された導体よりアーク放電によって電力を集電するアー
ク電極を備えた移動体の集電装置において、上記アーク
放電の強度を検出するアーク強度検出手段と、該検出さ
れたアーク放電の強度が所定値以下となったとき、上記
アーク電極を上記導体に近接させるアーク電極駆動手段
と、を設けたことを特徴とする移動体の集電装置を要旨
としており、請求項2記載の発明(以下、第二発明と記
載)は、図2に例示するように、上記第一発明に、更
に、上記導体と接触することにより上記導体より電力を
集電する接触電極と、移動体の速度を検出する移動体速
度検出手段と、該検出された速度が所定値以下のとき上
記接触電極を上記導体に接触させ、所定値以上のとき上
記導体から隔離する接触電極駆動手段と、を設けたこと
を特徴とする移動体の集電装置を要旨としている。
なされた請求項1記載の発明(以下、第一発明と記載)
は、図1に例示するように、移動体の軌道に沿って配設
された導体よりアーク放電によって電力を集電するアー
ク電極を備えた移動体の集電装置において、上記アーク
放電の強度を検出するアーク強度検出手段と、該検出さ
れたアーク放電の強度が所定値以下となったとき、上記
アーク電極を上記導体に近接させるアーク電極駆動手段
と、を設けたことを特徴とする移動体の集電装置を要旨
としており、請求項2記載の発明(以下、第二発明と記
載)は、図2に例示するように、上記第一発明に、更
に、上記導体と接触することにより上記導体より電力を
集電する接触電極と、移動体の速度を検出する移動体速
度検出手段と、該検出された速度が所定値以下のとき上
記接触電極を上記導体に接触させ、所定値以上のとき上
記導体から隔離する接触電極駆動手段と、を設けたこと
を特徴とする移動体の集電装置を要旨としている。
【0007】
【作用】このように構成された第一,第二発明では、ア
ーク強度検出手段がアーク放電の強度を検出し、アーク
電極駆動手段は該検出されたアーク放電の強度が所定値
以下となったとき、上記アーク電極を上記導体に近接さ
せる。このため、アーク放電が消孤する前にそのアーク
放電を復活させることができる。
ーク強度検出手段がアーク放電の強度を検出し、アーク
電極駆動手段は該検出されたアーク放電の強度が所定値
以下となったとき、上記アーク電極を上記導体に近接さ
せる。このため、アーク放電が消孤する前にそのアーク
放電を復活させることができる。
【0008】また、第二発明では更に、移動体の速度が
所定速度以下のとき導体に接触電極を接触させ、その接
触電極による集電に切り換えることができる。ここで、
アーク放電による集電を低速走行時または停止時に行な
うと、導体が劣化することがある。ところが、第二発明
では上記動作により、導体が劣化するのを防止して、延
いてはアーク放電が消孤するのを一層良好に防止するこ
とができる。また、移動体の速度が所定速度以上となる
と導体から接触電極を隔離し、アーク放電による集電に
切り換えることができる。
所定速度以下のとき導体に接触電極を接触させ、その接
触電極による集電に切り換えることができる。ここで、
アーク放電による集電を低速走行時または停止時に行な
うと、導体が劣化することがある。ところが、第二発明
では上記動作により、導体が劣化するのを防止して、延
いてはアーク放電が消孤するのを一層良好に防止するこ
とができる。また、移動体の速度が所定速度以上となる
と導体から接触電極を隔離し、アーク放電による集電に
切り換えることができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図3は集電装置1の構成を表す側面図であり、図4
は集電装置1が装着された浮上式の鉄道車両50を表す
正面図である。
る。図3は集電装置1の構成を表す側面図であり、図4
は集電装置1が装着された浮上式の鉄道車両50を表す
正面図である。
【0010】図4に示すように、本実施例の鉄道車両5
0は略U字の溝状に形成された軌道53内を走行する周
知の浮上式鉄道である。軌道53の底面53aには、一
対の溝部53bが形成され、その一対の溝部53b内に
は、互いに極性の異なる高圧電流を軌道53に沿って供
給する一対の地上導体55が、各々敷設されている。
0は略U字の溝状に形成された軌道53内を走行する周
知の浮上式鉄道である。軌道53の底面53aには、一
対の溝部53bが形成され、その一対の溝部53b内に
は、互いに極性の異なる高圧電流を軌道53に沿って供
給する一対の地上導体55が、各々敷設されている。
【0011】鉄道車両50の下部には、一対の集電装置
1が各地上導体55とそれぞれ対向するように設けられ
ている。また、軌道53の両側側壁53cには一対の地
上コイル57がそれぞれ埋設され、鉄道車両50の両側
側面には各地上コイル57と対向する一対の超伝導磁石
59が設けられている。
1が各地上導体55とそれぞれ対向するように設けられ
ている。また、軌道53の両側側壁53cには一対の地
上コイル57がそれぞれ埋設され、鉄道車両50の両側
側面には各地上コイル57と対向する一対の超伝導磁石
59が設けられている。
【0012】この構成により鉄道車両50は、一対の地
上導体55の間に供給された電力を集電装置1を介して
集電することができる。また、鉄道車両50は、このよ
うにして集電した電力により各超伝導磁石59を冷却す
る。すると、鉄道車両50は、各超伝導磁石59と各地
上コイル57との間に発生する磁気的吸引力・反発力に
より駆動力を得る。また、鉄道車両50の走行速度が所
定速度(例えば100km/h)以上に達すると、各超伝導
磁石59と地上コイル57との電磁誘導作用により、鉄
道車両50が浮上する。なお、上記集電された電力は、
鉄道車両50の照明,空調などにも使用される。
上導体55の間に供給された電力を集電装置1を介して
集電することができる。また、鉄道車両50は、このよ
うにして集電した電力により各超伝導磁石59を冷却す
る。すると、鉄道車両50は、各超伝導磁石59と各地
上コイル57との間に発生する磁気的吸引力・反発力に
より駆動力を得る。また、鉄道車両50の走行速度が所
定速度(例えば100km/h)以上に達すると、各超伝導
磁石59と地上コイル57との電磁誘導作用により、鉄
道車両50が浮上する。なお、上記集電された電力は、
鉄道車両50の照明,空調などにも使用される。
【0013】次に、図3に基づき集電装置1の構成を詳
述する。図に示すように、集電装置1は、アーク電極3
とパンタグラフ5とを有している。アーク電極3は、鉄
道車両50の台車枠50aに、支持具7,9を介して垂
直方向に摺動自在に設けられている。アーク電極3の先
端部3aは炭素電極によって構成され、地上導体55と
の間で容易にアーク放電を発生する。なお、このアーク
放電によって集電された電力は図示しない送電線を介し
て鉄道車両50内に供給される。また、先端部3a側面
と下側の支持具9との間には電極絶縁材11が配設さ
れ、集電された電力が台車枠50aに漏れるのを防止し
ている。更に、アーク電極3の基端部3b表面にはウォ
ームギアが形成され、ギア13を介してモータ17と接
続されている。このため、モータ17を回転させると、
アーク電極3が上下動する。
述する。図に示すように、集電装置1は、アーク電極3
とパンタグラフ5とを有している。アーク電極3は、鉄
道車両50の台車枠50aに、支持具7,9を介して垂
直方向に摺動自在に設けられている。アーク電極3の先
端部3aは炭素電極によって構成され、地上導体55と
の間で容易にアーク放電を発生する。なお、このアーク
放電によって集電された電力は図示しない送電線を介し
て鉄道車両50内に供給される。また、先端部3a側面
と下側の支持具9との間には電極絶縁材11が配設さ
れ、集電された電力が台車枠50aに漏れるのを防止し
ている。更に、アーク電極3の基端部3b表面にはウォ
ームギアが形成され、ギア13を介してモータ17と接
続されている。このため、モータ17を回転させると、
アーク電極3が上下動する。
【0014】一方、パンタグラフ5は、空気シリンダ2
1により全体を変形させて、集電用シュー23を上下動
させる周知のものであり、支持碍子24を介して台車枠
50aに固定されている。また、地上導体55は、支持
碍子55aを介して溝部53bに固定されている。すな
わち、集電用シュー23を有するパンタグラフ5は接触
電極に相当し、モータ17および空気シリンダ21は、
それぞれアーク電極駆動手段および接触電極駆動手段に
相当する。
1により全体を変形させて、集電用シュー23を上下動
させる周知のものであり、支持碍子24を介して台車枠
50aに固定されている。また、地上導体55は、支持
碍子55aを介して溝部53bに固定されている。すな
わち、集電用シュー23を有するパンタグラフ5は接触
電極に相当し、モータ17および空気シリンダ21は、
それぞれアーク電極駆動手段および接触電極駆動手段に
相当する。
【0015】次に、モータ17および空気シリンダ21
には、電子制御回路(ECU)25からの駆動信号が入
力され、それぞれこの信号によって制御される。ここ
で、電子制御回路25は、CPU,ROM,RAMを主
要部とする周知のマイクロコンピュータである。また、
電子制御回路25には、アーク電極3近傍に配設されア
ーク放電の強度を検出するアーク強度検出手段としての
受光素子27と、鉄道車両50の走行速度を検出する移
動体速度検出手段としてのスピードメータ29との検出
信号が入力されている。
には、電子制御回路(ECU)25からの駆動信号が入
力され、それぞれこの信号によって制御される。ここ
で、電子制御回路25は、CPU,ROM,RAMを主
要部とする周知のマイクロコンピュータである。また、
電子制御回路25には、アーク電極3近傍に配設されア
ーク放電の強度を検出するアーク強度検出手段としての
受光素子27と、鉄道車両50の走行速度を検出する移
動体速度検出手段としてのスピードメータ29との検出
信号が入力されている。
【0016】このように構成された電子制御回路25で
は、受光素子27およびスピードメータ29の検出信号
に基づき、アーク電極3およびパンタグラフ5を上下動
させる以下に示す処理を実行する。図5は、電子制御回
路25にて実行される処理を表すフローチャートであ
る。なお、電子制御回路25は、鉄道車両50のメイン
スイッチ(図示せず)がオンされたときこの処理を開始
する。
は、受光素子27およびスピードメータ29の検出信号
に基づき、アーク電極3およびパンタグラフ5を上下動
させる以下に示す処理を実行する。図5は、電子制御回
路25にて実行される処理を表すフローチャートであ
る。なお、電子制御回路25は、鉄道車両50のメイン
スイッチ(図示せず)がオンされたときこの処理を開始
する。
【0017】処理を開始すると、先ず、S11にてアー
ク放電による集電中であることを表すフラグFがセット
されているか否かを判断する。F=0である場合はS1
3へ移行し、走行速度Vが所定値V0 以上であるか否か
を判断する。V<V0 である場合は、否定判断してS1
1へ復帰する。ここで、後述するように、通常処理開始
時にはF=0,V=0であり、パンタグラフ5は下がっ
ている。そこで、パンタグラフ5を介して集電を行ない
ながら、V≧V0 となるまでS11,S13を繰り返
す。
ク放電による集電中であることを表すフラグFがセット
されているか否かを判断する。F=0である場合はS1
3へ移行し、走行速度Vが所定値V0 以上であるか否か
を判断する。V<V0 である場合は、否定判断してS1
1へ復帰する。ここで、後述するように、通常処理開始
時にはF=0,V=0であり、パンタグラフ5は下がっ
ている。そこで、パンタグラフ5を介して集電を行ない
ながら、V≧V0 となるまでS11,S13を繰り返
す。
【0018】V≧V0 となると(S13:YES)、S
15,S17へ移行し、アーク電極3を下げて地上導体
55に当接させると共に、パンタグラフ5を引き上げて
地上導体55から隔離する。続くS19では、アーク電
極3を引き上げてアーク放電を発生させ、S21では、
受光素子27にて検出したアーク放電の強度C(受光素
子27の出力電圧に対応する)が所定値C0 以上である
か否かを判断する。C<C0 のとき、すなわちアーク放
電が良好に発生していないときは、S23にてもう一度
アーク電極3を地上導体55に当接させ、S19へ移行
する。S19〜S23の処理を繰り返すうちにアーク放
電が良好に発生し、C≧C0 となると(S21:YE
S)、S25にてフラグFをセットしてS11へ移行す
る。
15,S17へ移行し、アーク電極3を下げて地上導体
55に当接させると共に、パンタグラフ5を引き上げて
地上導体55から隔離する。続くS19では、アーク電
極3を引き上げてアーク放電を発生させ、S21では、
受光素子27にて検出したアーク放電の強度C(受光素
子27の出力電圧に対応する)が所定値C0 以上である
か否かを判断する。C<C0 のとき、すなわちアーク放
電が良好に発生していないときは、S23にてもう一度
アーク電極3を地上導体55に当接させ、S19へ移行
する。S19〜S23の処理を繰り返すうちにアーク放
電が良好に発生し、C≧C0 となると(S21:YE
S)、S25にてフラグFをセットしてS11へ移行す
る。
【0019】すると、S11にて肯定判断してS29へ
移行する。S29では、V≧V0 であるか否かを判断
し、依然としてV≧V0 であれば、続くS31にて、C
≧C0であるか否かを判断する。C≧C0 のときはその
ままS11へ移行し、C<C0のときは、S33,S3
5にて、アーク電極3を一度地上導体55に当接させ、
再び引き上げた後S31へ移行する。すなわち、アーク
放電の強度Cが所定値C0 より小さくなった場合は、C
≧C0 となるまでS19〜S23と同様の処理を繰り返
す。
移行する。S29では、V≧V0 であるか否かを判断
し、依然としてV≧V0 であれば、続くS31にて、C
≧C0であるか否かを判断する。C≧C0 のときはその
ままS11へ移行し、C<C0のときは、S33,S3
5にて、アーク電極3を一度地上導体55に当接させ、
再び引き上げた後S31へ移行する。すなわち、アーク
放電の強度Cが所定値C0 より小さくなった場合は、C
≧C0 となるまでS19〜S23と同様の処理を繰り返
す。
【0020】続いて、鉄道車両50が減速してV<V0
となるとS29にて否定判断し、S37へ移行する。S
37ではパンタグラフ5を下げ、続くS39ではフラグ
FをリセットしてS11へ移行する。そして、鉄道車両
50が再び加速してV≧V0となるまで、前述のように
S11,S13の処理を繰り返すのである。なお、上記
処理において、S23,S33がアーク電極駆動手段
に、S17,S37が接触電極駆動手段に、それぞれ相
当する処理である。
となるとS29にて否定判断し、S37へ移行する。S
37ではパンタグラフ5を下げ、続くS39ではフラグ
FをリセットしてS11へ移行する。そして、鉄道車両
50が再び加速してV≧V0となるまで、前述のように
S11,S13の処理を繰り返すのである。なお、上記
処理において、S23,S33がアーク電極駆動手段
に、S17,S37が接触電極駆動手段に、それぞれ相
当する処理である。
【0021】このように、本実施例ではアーク放電の強
度Cが所定値C0 より小さくなった場合は、アーク電極
3を下げ、C≧C0 となるまでそのアーク電極3の上げ
下げを繰り返す。このため、アーク放電が消孤する前に
そのアーク放電を復活させることができる。従って、ア
ーク放電が消孤するのを防止して良好に電力を集電する
ことができる。
度Cが所定値C0 より小さくなった場合は、アーク電極
3を下げ、C≧C0 となるまでそのアーク電極3の上げ
下げを繰り返す。このため、アーク放電が消孤する前に
そのアーク放電を復活させることができる。従って、ア
ーク放電が消孤するのを防止して良好に電力を集電する
ことができる。
【0022】また、本実施例では鉄道車両50の走行速
度Vが所定値V0 より小さくなった場合、パンタグラフ
5を下げて接触式の集電に切り換えている。このため、
地上導体55が劣化するのを防止して、延いてはアーク
放電が消孤するのを一層良好に防止することができる。
度Vが所定値V0 より小さくなった場合、パンタグラフ
5を下げて接触式の集電に切り換えている。このため、
地上導体55が劣化するのを防止して、延いてはアーク
放電が消孤するのを一層良好に防止することができる。
【0023】なお、上記実施例では、集電装置1を浮上
式の鉄道車両50に適用しているが、本実施例の集電装
置1はレール式の鉄道車両にも適用することもできる。
図6は、集電装置1が装着されたレール式の鉄道車両6
3を表す正面図である。図に示すように、レール61の
上方に剛体架線65が架設され、鉄道車両63上部に
は、集電装置1が剛体架線65と対向するように設けら
れている。鉄道車両63は、集電装置1を介して集電し
た電力によって車輪67を回転させ、駆動力を得る。こ
の場合も、集電装置1ではアーク放電が消孤するのを防
止して良好に電力を集電することができる。また、本実
施例の集電装置1は、この他にも、例えば実験用車両や
物資運搬用ロボットなど種々の移動体に適用することが
できる。
式の鉄道車両50に適用しているが、本実施例の集電装
置1はレール式の鉄道車両にも適用することもできる。
図6は、集電装置1が装着されたレール式の鉄道車両6
3を表す正面図である。図に示すように、レール61の
上方に剛体架線65が架設され、鉄道車両63上部に
は、集電装置1が剛体架線65と対向するように設けら
れている。鉄道車両63は、集電装置1を介して集電し
た電力によって車輪67を回転させ、駆動力を得る。こ
の場合も、集電装置1ではアーク放電が消孤するのを防
止して良好に電力を集電することができる。また、本実
施例の集電装置1は、この他にも、例えば実験用車両や
物資運搬用ロボットなど種々の移動体に適用することが
できる。
【0024】一方、上記実施例の集電装置1では、C<
C0 となったときアーク電極3を地上導体55または剛
体架線65に当接させているが、単に近接させるだけで
もよい。この場合もアーク放電が消孤するのを良好に防
止することができる。また、上記実施例の集電装置1は
アーク電極3とパンタグラフ5とを備えているが、パン
タグラフ5は特に設けなくてもよい。この場合も、C≧
C0 となるようにアーク電極3を駆動することにより、
アーク放電が消孤するのを良好に防止することができ
る。更に、パンタグラフ5を設けない場合、V<V0 の
ときはアーク電極3を地上導体55または剛体架線65
に継続的に当接させるように制御してもよい。こうすれ
ば低速走行時にアーク放電が発生せず、地上導体55な
どが劣化するのを上記実施例と同様に防止することがで
きる。
C0 となったときアーク電極3を地上導体55または剛
体架線65に当接させているが、単に近接させるだけで
もよい。この場合もアーク放電が消孤するのを良好に防
止することができる。また、上記実施例の集電装置1は
アーク電極3とパンタグラフ5とを備えているが、パン
タグラフ5は特に設けなくてもよい。この場合も、C≧
C0 となるようにアーク電極3を駆動することにより、
アーク放電が消孤するのを良好に防止することができ
る。更に、パンタグラフ5を設けない場合、V<V0 の
ときはアーク電極3を地上導体55または剛体架線65
に継続的に当接させるように制御してもよい。こうすれ
ば低速走行時にアーク放電が発生せず、地上導体55な
どが劣化するのを上記実施例と同様に防止することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、第一,第二発明で
は、アーク放電の強度が所定値以下となったとき、上記
アーク電極を上記導体に近接させる。このため、アーク
放電が消孤する前にそのアーク放電を復活させることが
できる。従って、アーク放電が消孤するのを防止して良
好に電力を集電することができる。
は、アーク放電の強度が所定値以下となったとき、上記
アーク電極を上記導体に近接させる。このため、アーク
放電が消孤する前にそのアーク放電を復活させることが
できる。従って、アーク放電が消孤するのを防止して良
好に電力を集電することができる。
【0026】また、第二発明では更に、低速走行時およ
び停止時には接触電極による集電に切り換えることがで
きるので、導体が劣化するのを防止して、延いてはアー
ク放電が消孤するのを一層良好に防止することができ
る。
び停止時には接触電極による集電に切り換えることがで
きるので、導体が劣化するのを防止して、延いてはアー
ク放電が消孤するのを一層良好に防止することができ
る。
【図1】第一発明の構成例示図である。
【図2】第二発明の構成例示図である。
【図3】実施例の集電装置の構成を表す側面図である。
【図4】実施例の集電装置が装着された浮上式の鉄道車
両を表す正面図である。
両を表す正面図である。
【図5】実施例の集電装置の制御回路で実行される処理
を表すフローチャートである。
を表すフローチャートである。
【図6】実施例の集電装置が装着されたレール式の鉄道
車両を表す正面図である。
車両を表す正面図である。
1…集電装置 3…アーク電極
5…パンタグラフ 17…モータ 21…空気シリンダ
25…電子制御回路 27…受光素子 29…スピードメータ
50…鉄道車両 53…軌道 55…地上導体
5…パンタグラフ 17…モータ 21…空気シリンダ
25…電子制御回路 27…受光素子 29…スピードメータ
50…鉄道車両 53…軌道 55…地上導体
Claims (2)
- 【請求項1】 移動体の軌道に沿って配設された導体よ
りアーク放電によって電力を集電するアーク電極を備え
た移動体の集電装置において、 上記アーク放電の強度を検出するアーク強度検出手段
と、 該検出されたアーク放電の強度が所定値以下となったと
き、上記アーク電極を上記導体に近接させるアーク電極
駆動手段と、 を設けたことを特徴とする移動体の集電装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の移動体の集電装置であっ
て、更に、上記導体と接触することにより上記導体より
電力を集電する接触電極と、 移動体の速度を検出する移動体速度検出手段と、 該検出された速度が所定値以下のとき上記接触電極を上
記導体に接触させ、所定値以上のとき上記導体から隔離
する接触電極駆動手段と、 を設けたことを特徴とする移動体の集電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17155393A JPH0731003A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 移動体の集電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17155393A JPH0731003A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 移動体の集電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731003A true JPH0731003A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15925271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17155393A Pending JPH0731003A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 移動体の集電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731003A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057315A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toshiba Corp | アークホーンを備えた電気車両 |
JP4513114B1 (ja) * | 2010-02-19 | 2010-07-28 | 昇 久保 | 鉄道車両用集電装置 |
KR101006836B1 (ko) * | 2008-12-15 | 2011-01-12 | 한국철도기술연구원 | 철도 차량용 판토그라프 |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17155393A patent/JPH0731003A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010057315A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toshiba Corp | アークホーンを備えた電気車両 |
KR101006836B1 (ko) * | 2008-12-15 | 2011-01-12 | 한국철도기술연구원 | 철도 차량용 판토그라프 |
JP4513114B1 (ja) * | 2010-02-19 | 2010-07-28 | 昇 久保 | 鉄道車両用集電装置 |
JP2011172420A (ja) * | 2010-02-19 | 2011-09-01 | Noboru Kubo | 鉄道車両用集電装置 |
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