JPH07309206A - シートベルトの連結装置 - Google Patents

シートベルトの連結装置

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JPH07309206A
JPH07309206A JP6101257A JP10125794A JPH07309206A JP H07309206 A JPH07309206 A JP H07309206A JP 6101257 A JP6101257 A JP 6101257A JP 10125794 A JP10125794 A JP 10125794A JP H07309206 A JPH07309206 A JP H07309206A
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JP
Japan
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movable
seat belt
bite
knuckle
guide member
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JP6101257A
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English (en)
Inventor
Yoichi Watanabe
洋一 渡辺
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートベルトの引き込みと復元とを行なう可
逆式の連結装置であり、且つ乗員に対する衝撃度合いを
より低減することを可能とする。 【構成】 シートベルト105の連結具1と、非可動案
内部材15と、連結具1に作用する第1の方向の力によ
り可動部7に発生するモーメントによって、該可動部7
が回動して非可動案内部材15に食い込み、連結具1の
第1の方向への移動を阻止するロック手段Lと、可動部
7に対して、第1、第2の双方向に係合可能であり、第
1、第2のいずれかの方向へ駆動されることでロック手
段Lを連結具1の第1又は第2の移動方向へ移動させる
駆動線材21とを有し、可動部7に、第1の方向への力
の増加に応じて食い込みを順次行なう複数の食込点部3
7,39と、食込点部37,39相互間で食い込みの中
断を行なう逃がし部41とを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルトの連結装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、自動車の3点式シートベルト
装置の構成を示している。このシートベルト装置では、
センターピラー101の下部に固定されたリトラクタ1
03よりシートベルト105が引き出され、該シートベ
ルト105が、センターピラー101の上部に固定され
たショルダーアンカ107を通って、タング109のス
ルーリング部に通され、さらにサイドシルに固定された
アウターアンカ111に連結されている。そして、前記
タング209をつかんで、シートベルト105を引き出
し、タング209をインナーアンカ213の連結具とし
てのバックル115へ挿入・係合させることで、乗員を
拘束するようになっている。ここで、ショルダーアンカ
107からタング109までをショルダーベルト105
a、タング109からインナーアンカー113までをラ
ップベルト105bと称する。
【0003】ところで、近年、このようなシートベルト
装置においては、緊急時にシートベルト105を強制的
に引き込んで、テンションをかけ、シートベルト105
の緩みを確実になくし、運転者、乗員の座席からの飛び
出しを防ぐシートベルト105の引き込み装置が開発さ
れている。
【0004】従来、この種のシートベルトの引き込み装
置として、特開平4−2545号公報に記載のものが知
られている。この装置は、図16に示すように、リトラ
クタ103に、荷重調整形クランプ117及びプリロー
ダー119を組み込んだものである。そして、衝突時に
はプリローダー119が瞬時に作用してシートベルト1
05を引き込み、次いでクランプ117によりシートベ
ルト105をクランプする。従って、衝突時にシートベ
ルト105の緩みを確実にとることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシートベルト引き込み装置を備えたシートベ
ルトの連結装置にあっては、一度プリローダー119が
働いてシートベルト105の引き込みが行われると、元
の状態に戻すことが不可能であり、いわゆる不可逆式で
あるという問題があった。
【0006】一方、このような問題に対して図17のよ
うなシートベルトの連結装置を、本願出願人は既に出願
している(特願平5−239903)。この装置は、連
結具としてのバックル1をロック手段Lを介して、車体
側の非可動案内部材であるレール15に支持したもので
ある。前記レール15はシートの一側において、車体前
後方向に配置され、シート又は車体側などに固定されて
いる。このレール15には、駆動線材であるワイヤ21
の一端側が配索されている。ワイヤ21はその他端側が
図示しないモータなどのアクチュエータによって、プッ
シュプルの駆動ができるようになっている。なお、モー
タなどのアクチュエータは急ブレーキなどの車両の緊急
状態を検出することによって正転作動し、また緊急状態
回避によって逆転作動するものである。前記ワイヤ21
の先端には、フック23,25が2個所に設けられてい
る。
【0007】前記ロック手段Lは、レール15に沿って
移動自在に支持されたスライダ9と、このスライダ9に
センターピン11によって回転自在に支持された可動部
としてのナックル7とを備えている。ナックル7には係
合壁29,33が設けられ、前記フック23は係合壁2
9に、前記フック25は係合壁33にそれぞれ係合する
ようになっている。前記バックル1は、前記ロック手段
Lのナックル7に一体的に連結されている。
【0008】そして、所定以上の急ブレーキ状態等が検
出されると、リトラクタがロックされ且つモータが正転
してワイヤ21が引かれる。これによって、フック23
が係合壁29に係合してナックル7がシートベルト10
5の引き込み方向である車体後方向(矢印B方向)に移
動される。これによって、バックル1がB方向に引か
れ、シートベルト105は所定量引き込まれ、緩みが除
去される状態となる。そしてシートベルト105が、乗
員から張力を受けるとバックル1がシートベルト緩み方
向である車体前方(矢印A方向)へ移動されようとす
る。これによって、ナックル7がセンターピン11を中
心にして回動し、下端部7bが食い込み点P1 におい
て、レール15の底壁部15bに食い込むこととなる。
したがって、バックル1のA方向の移動はロックされ、
乗員はシートベルト105の強い拘束力によって、確実
に拘束されることとなる。
【0009】一方、緊急状態が回避されるとリトラクタ
のロックが解除され、且つ緊急状態回避の検知によって
モータが逆転し、ワイヤ21が押し戻される。これによ
って、フック25が係合壁33に係合してナックル7が
A方向に移動される。したがって、バックル1が同方向
に移動してシートベルト105が元の緩み状態に戻され
る。こうして、乗員はシートベルト105に適正な弛み
を有した状態で運転を継続することができる。
【0010】そして、このような構造によって所謂可逆
式のシートベルトの連結装置を達成することができるの
である。
【0011】ところで可逆式のシートベルトの連結装置
では、その構造的な特徴を生かしていかに機能向上を図
るかが重要な課題となる。
【0012】そこでこの発明は緊急時に確実に引き込み
ロックすることができ、かつ乗員に発生する衝撃度合い
をより低減することができるシートベルトの連結装置の
提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、相反する第1の方向及び第2の方
向に移動可能なシートベルトの連結具と、この連結具の
移動方向に沿って配された非可動案内部材と、前記連結
具と共に前記非可動案内部材に沿って案内されつつ移動
可能であり、且つ回動中心を有した可動部を備え、前記
連結具に作用する第1の方向の力により前記可動部に発
生するモーメントによって、該可動部が回動して前記非
可動案内部材に食い込み、前記連結具の第1の方向への
移動を阻止するロック手段と、前記可動部に対して、前
記第1、第2の双方向に係合可能であり、第1、第2の
いずれかの方向へ駆動されることで前記ロック手段を連
結具の第1又は第2の移動方向へ移動させる駆動線材と
を有し、前記可動部に、前記非可動案内部材に対する前
記回動中心からの距離変化率が、前記回動に応じて増
加、減少又は一定、増加の順に変化をして前記食い込み
及びその中断を行なう部分を少なくとも1カ所設けたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、相反する第1の方向及
び第2の方向に移動可能なシートベルトの連結具と、こ
の連結具の移動方向に沿って配された非可動案内部材
と、前記連結具と共に前記非可動案内部材に沿って案内
されつつ移動可能であり、且つ回動中心を有した可動部
を備え、前記連結具に作用する第1の方向の力により前
記可動部に発生するモーメントによって、該可動部が回
動して前記非可動案内部材に食い込み、前記連結具の第
1の方向への移動を阻止するロック手段と、前記可動部
に対して、前記第1、第2の双方向に係合可能であり、
第1、第2のいずれかの方向へ駆動されることで前記ロ
ック手段を連結具の第1又は第2の移動方向へ移動させ
る駆動線材とを有し、前記可動部に、前記第1の方向へ
の力の増加に応じて前記食い込みを順次行なう複数の食
込点部と、この食込点部相互間で食い込みの中断を行な
う逃がし部とを設けたことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載のシート
ベルトの連結装置であって、前記可動部は、前記回動中
心を中心とする半径が次第に増加する面を有し、前記複
数の食込点部は、前記面の所定箇所で構成され、前記逃
がし部は、前記面に形成された凹部であることを特徴と
する。
【0016】請求項4の発明は、請求項2記載のシート
ベルトの連結装置であって、前記複数の食込点部の少な
くともいずれかは、前記可動部に設けた凸部であること
を特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載のシート
ベルトの連結装置であって、前記凸部は、可動部に別部
材として設けたことを特徴とする。
【0018】請求項6の発明は、請求項2〜請求項5記
載のシートベルトの連結装置であって、前記逃がし部に
対し、前記第2の方向側に位置する食込点部を、第1の
方向への所定の力で変形又は破損する別部材で形成した
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】上記手段の請求項1の発明によれば、まず駆動
線材を駆動して駆動線材からロック手段に第2の方向の
力を作用させるとロック手段が非可動案内部材に沿って
動き、共に動く連結部を第2の方向に移動させることが
できる。次いで、連結部にシートベルトから第1の方向
の力が作用すると可動部に発生するモーメントによって
該可動部が回動して非可動案内部材に食い込む。これに
よってロック手段が非可動案内部材にロックされ連結部
は引き出し方向に移動しないように固定される。これに
よってシートベルトはたるみが除去された状態で乗員を
拘束する。前記可動部の非可動案内部材への食い込み
は、回動中心からの距離変化率が、回動に応じて増加、
減少又は一定、増加の順に変化する部分が順次行なう。
即ち、第1の方向への力の増加に応じてまず距離変化率
が増加して非可動案内部材に食い込み連結部の第1の方
向への移動を阻止する。第1の方向への力がさらに増加
すると可動部は最初の食い込みを乗り越え、距離変化率
が減少又は一定となる部分を経て次の増加により非可動
案内部材に食い込む。こうして食込の相互間では食い込
みの中断が行われる。したがってシートベルトに発生す
る張力のピーク荷重の低減が図られる。
【0020】次に、連結部に作用する第1の方向の力が
解除され駆動線材からロック手段に第1の方向の力が作
用すると可動部の非可動案内部材に対する食い込みが解
除されてロック手段が第1の方向へ移動し、シートベル
トの引き込みが解除される。
【0021】請求項2の発明によれば、まず駆動線材を
駆動して駆動線材からロック手段に第2の方向の力を作
用させるとロック手段が非可動案内部材に沿って動き、
共に動く連結部を第2の方向に移動させることができ
る。次いで、連結部にシートベルトから第1の方向の力
が作用すると可動部に発生するモーメントによって該可
動部が回動して非可動案内部材に食い込む。これによっ
てロック手段が非可動案内部材にロックされ連結部は引
き出し方向に移動しないように固定される。これによっ
てシートベルトはたるみが除去された状態で乗員を拘束
する。前記可動部の非可動案内部材への食い込みは第1
の方向への力の増加に応じて複数の食込点部が順次行な
う。即ち、第1の方向への力の増加に応じてまず最初の
食込点部が非可動案内部材に食い込み連結部の第1の方
向への移動を阻止する。第1の方向への力がさらに増加
すると可動部は最初の食込点部の食い込みを乗り越え次
の食込点部で非可動案内部材に食い込む。そして食込点
部相互間では逃がし部によって食い込みの中断が行われ
る。したがってシートベルトに発生する張力のピーク荷
重の低減が図られる。
【0022】次に、連結部に作用する第1の方向の力が
解除され駆動線材からロック手段に第1の方向の力が作
用すると可動部の非可動案内部材に対する食い込みが解
除されてロック手段が第1の方向へ移動し、シートベル
トの引き込みが解除される。
【0023】請求項3の発明では請求項2の発明の作用
に加え、可動部が非可動案内部材に食い込むとき可動部
の回転中心を中心とする半径が次第に増加する面の所定
箇所に構成された食込点部によって食い込むことができ
る。また食い込みの中断は前記面に形成された凹部によ
って行うことができる。
【0024】請求項4の発明では請求項2の作用に加
え、複数の食込点部の少なくともいずれかの食い込みは
可動部に設けた凸部によって行うことができる。
【0025】請求項5の発明では請求項4の発明の作用
に加え、凸部を、可動部に対して別部材により構成する
ことができる。
【0026】請求項6の発明では請求項2から請求項5
の発明の作用に加え、逃がし部に対して第2の方向側に
位置し、別部材で形成した食込点部を第1の方向への所
定の力で変形または破損させることができる。これによ
って可動部に対する第1の方向への力の増加に応じて食
込点部の食い込みを乗り越えることができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。なお、
図17と同一構成部分には同符号を付して説明する。
【0028】図1〜図5は、この発明の第1実施例に係
るシートベルトの連結装置を示している。この実施例に
おいても、連結具であるバックル1がロック手段Lを介
して、レール15に支持されている。そして特に、この
発明の実施例ではロック手段Lの可動部であるナックル
7に特徴を有している。
【0029】ここでまず前提となる可逆構成について説
明しておく。
【0030】図1、図2、図3のようにこの連結装置
は、シートベルト105のタング109(図3参照)を
挿入・係合する係合口1aを有した連結具としてのバッ
クル1を備えている。前記シートベルト105は、例え
ば、図15と同様に配置されているもので、図15を参
照するとタング109は、シートベルト105をショル
ダーベルト105aとラップベルト105bとに区分す
る。従って、図3のようにタング109をバックル1に
連結すると、ショルダーベルト105aは乗員の肩部か
ら胸部にかけて装着され、図15で示すラップベルト1
05bは、乗員の腰部にかけて装着され、バックル1は
乗員の腰骨近くに配置されることとなる。このバックル
1は、タング109の係合を解放するボタン3を有し、
支持バー5の先端部5aに、前記係合口1aを先端側に
向けた姿勢で固定されている。支持バー5の基端部5b
は、バックル1と一体に動くロック手段Lの可動部とし
てのナックル7に固定されている。ナックル7は、その
一端部7aが支持バー5と略直交する姿勢で連結されて
おり、ロック部となる他端部7bが、断面U字形に形成
されたスライダ9の両側板9a,9a間に挿入されてい
る。断面U字形のスライダ9の両側板9a,9aには、
回転軸としてのセンターピン(回動中心)11が貫通
し、ナックル7の中間部7cが、このセンターピン11
に回動自在に連結されている。そして、バックル1に図
1の矢印Aで示す引き出し方向(支持バー5の先端方
向)の力が作用した際に、回動軸としてのセンターピン
11を中心とした図中反時計回りの回転モーメントがナ
ックル7に作用するようになっている。
【0031】前記スライダ9は、端部に取付ブラケット
13を有した固定側部材としてのレール15の外側に嵌
挿されており、レール15に沿ってスライド自在に支持
されている。このレール15は、取付ブラケット13が
車体やシートに固定され、車体前後方向に沿って配置さ
れている。バックル1は、これによりナックル7、セン
ターピン11及びスライダ9を介して、レール15に沿
って第1の方向であるシートベルト緩み方向の車体前方
向(矢印A方向)と第2の方向であるシートベルト引き
込み方向の車体後方向(矢印B方向)とにスライド自在
に支持されている。このレール15は、幅方向両端に側
板15a,15aを有し、両側板15a,15a間にナ
ックル7の他端部7bが収容されている。ここでは、ナ
ックル7とセンターピン11とレール15とスライダ9
とにより、バックル1の移動を阻止するロック手段Lが
構成されている。
【0032】また、レール15の内部には、ナックル7
をA方向あるいはB方向の車体前後方向に移動するため
のワイヤ(駆動線材)21が一端側が配索されている。
このワイヤ21は、図3に示すようにレール15に沿っ
て配置され、センターピン11と前記食い込み点P1の
略中間に位置している。このワイヤ21は基端部に連結
したモータ等のアクチュエータによって、A方向及びB
方向に移動されるもので、その先端部21aは、ナック
ル7の先端部7bに貫通形成された挿通孔27に挿入さ
れ、ナックル7と係合する2つのフック23,25が固
着されている。
【0033】先端のフック23は、バックル1を車体後
方向(B方向)に引き込み移動するための引き込み用フ
ックであり、他のフック25は、バックル1を車体前方
向(A方向)に押し戻すための押し戻し用フックであ
り、これらフック23,25によりバックル1を可逆的
に自在に駆動することができる。
【0034】引き込み用のフック23は、センターピン
11側に突出した引掛け部23aを有しており、この引
掛け部23aのB方向を向いた側面が、ナックル7の挿
通孔27の端部に形成された係合壁29と対向してい
る。そして、ワイヤ21がB方向に駆動されて引き込み
用のフック23が移動した際、引掛け部23aの前記側
面の係合作用点Q2 が、ナックル7の係合壁29に当た
ることで、引き込み用のフック23からシートベルト引
き込み方向の力(B方向の力)がナックル7の他端部7
bに伝達されるようになっている。この場合、係合作用
点Q2 は、ワイヤ21の中心線(軸心線)31とセンタ
ーピン(回動中心)11との間にあり、ワイヤ21の中
心線31から距離をおいたセンターピン11(回動中
心)側の位置にある。
【0035】また、押し戻し用のフック25は、センタ
ーピン11と反対側に突出した引掛け部25aを有して
おり、この引掛け部25aのA方向を向いた側面の先端
にある突起25bが、ナックル7のB方向を向いた係合
壁33と対向している。そして、ワイヤ21がA方向に
駆動されて押し戻し用のフック25が移動した際、前記
突起25bの先端の係合作用点Q3 がナックル7の係合
壁33に当たることで、押し戻し用のフック25からシ
ートベルト緩み方向の力(A方向の力)がナックル7の
他端部7b側に伝達されるようになっている。この場
合、係合作用点Q3 は、ワイヤ21を挾んでセンターピ
ン(回動中心)11の反対側にあり、ワイヤ21の中心
線31から距離をおいた位置にある。
【0036】なお、図3に示すように、レール15の側
板15a,15aには、スライダ9及びナックル7の移
動限を定めるためのストッパ部35が設けられている。
このストッパ部35は、センターピン11の当たる位置
にある。
【0037】一方この発明の第1実施例の特徴となるナ
ックル7は図4(a),(b)のようになっている。
(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0038】ナックル7の他端部7b側には複数の食込
点部として第1の食込点部37と第2の食込点部39と
が設けられている。これら第1、第2の食込点部37,
39はA方向への力の増加に応じて食い込みを順次行な
うものである。これら第1、第2の食込点部37,39
の相互間には逃がし部41が設けられている。さらに説
明すると前記ナックル7はセンターピン11による回動
中心からの距離変化率としての回動中心を中心とする半
径rが次第に増加する面7dを有している。前記第1、
第2の食込点部37,39は前記面7dの所定箇所、即
ち他端部7bの先端側に構成されている。第1の食込点
部37の最大半径r1 (回転角θ1 )は第2の食込点部
39の最大半径r2 (回転角θ2 )よりも小さくなって
いる。前記逃がし部41は前記面7dに形成された凹部
で構成されている。逃がし部41の最小半径r3 (回転
角θ3 )は前記半径r1 ,r2 よりも小さくなってい
る。したがってナックル7に作用するA方向の力による
回転角θの増加と半径rの増加との関係を見ると、第1
の食込点部37まではdrθ/dθ>0、逃がし部41
に至るとdrθ/dθ≦0、第2の食込点部39までは
drθ/dθ>0の関係となる。すなわち、逃がし部4
1では距離変化率としての半径r3 が、一旦減少する構
成となっている。但し、逃がし部41での距離変化率は
一定にすることもできる。
【0039】次に作用を説明する。 (i) 緊急時の場合、所定以上の急ブレーキ作動などによ
り車両が緊急状態になると、緊急状態の検知によって図
示しないリトラクタがロックされ、同時に図外のモータ
が正転してワイヤ21がシートベルト引き込み方向のB
方向へ瞬時に引かれる。この引き込みによってフック2
3の引掛け部23aが係合壁29に係合して、ナックル
7をB方向へ移動させる。この移動によって、スライダ
9がレール15に案内されつつ、ロック手段Lが全体的
に図2の状態からB方向へ移動し、図3のようになる。
これによってバックル1が同方向へ引かれ、タング10
9を介してシートベルト105を同方向へ所定量引き込
む。従って、ショルダーベルトとラップベルトとの緩み
を同時に無くし、ベルトを緊張状態にすることができ
る。
【0040】シートベルト105が乗員から張力を受け
て力が作用するとバックル1がA方向に移動する。これ
によって一体のナックル7が同方向に引かれセンターピ
ン11のまわりに回動する。したがってナックル7の他
端部7bがレール15の底壁部15bに食い込む(食い
込みの詳細は後述する)。この食込力によってロック手
段Lがレール15に対してロックされる。したがってバ
ックル1はシートベルト緩み方向のA方向に移動しない
よう確実に固定され乗員はシートベルト105に緩みの
ない状態で確実に拘束される。
【0041】前記ナックル7の食い込みの詳細は図5の
ようなものとなる。
【0042】前記のようにナックル7がB方向へ移動し
た後、A方向への力を受けると力の増加に応じてナック
ル7はストロークS1 だけわずかに移動し、(a)のロ
ック開始状態となる。すなわちナックル7のA方向への
力の増加に応じてナックル7はセンターピン11を中心
にして回転し、第1の食込点部37が第1の食い込み点
1 においてレール15の底壁部15bに食い込む。こ
の場合第1の食い込み点P1 はセンターピン11の中心
からレール15の底壁部15bに降した垂線17よりも
車体前方のA方向側に位置している。これによってA方
向への力が増加するほど食い込みが強くなりロック力が
大きくなる。
【0043】次いでA方向への力がさらに増加するとナ
ックル7は(b)のようにストロークS2 だけ移動し、
ロック解除直前状態となる。
【0044】さらに力が増加すると(c)のようにナッ
クル7は第1の食込点部37による食い込みを乗り越
え、空走中(回転中)の状態となる。この状態では逃が
し部41がレール15の底壁部15bに対向して食い込
みの中断が行われる。したがってナックル7は回転しな
がらA方向に移動し、ロック手段Lの全体がベルト張力
によって引き出される。
【0045】次いで(d)のようにナックル7がストロ
ークS3 だけ移動すると再ロック開始状態となる。この
状態では第2の食込点部39がレール15の底壁部15
bに食い込み始める。
【0046】図5においてナックル7の移動距離S1
2 ,S3 とその距離を移動する時間t1 ,t2 ,t3
との関係は図6のようになっており、その時のベルト張
力Tの増加は図7のようになっている。即ち図6におい
てロック開始までの時間t1、ロック外れ直前までの時
間t2 までの移動量S1 ,S2 はわずかであり、時間t
2 からt3 までの空送中は移動量S2 からS3 へと大き
く移動し、再ロック開始時間t3 以降は移動量S3 が維
持される。
【0047】したがってベルト張力Tの変化を見ると、
図7のようにロック開始時間t1 、及びロック外れ直前
2 までは増加し、空走中t2 からt3 まではほぼ一定
荷重となっている。次いでt3 以降の再ロック開始以降
はベルト張力Tがピーク値まで増加し、その後下降して
いる。なお図6、図7において点αと点βとが時間的に
対応している。
【0048】この結果から明らかなように、車両緊急時
には図7の実線図示のように、ベルト張力がピーク値
に達する前にほぼ一定荷重となる部分を有しておりベル
ト張力に対していわゆるヒューズ効果を持つことにな
る。またのヒューズ効果を持たない例(例えば図17
の例)と比較してもベルト張力Tのピーク値そのものが
低くなっている。即ち車両緊急時に装置が作動したとき
乗員に発生する衝撃度合いをより低減することができる
のである。
【0049】(ii)緊急状態が回避された場合 急ブレーキなどによりバックル1が上記のようにロック
されても、緊急状態が回避された場合はバックル1が可
逆的に駆動され、元の状態に戻される。即ち、緊急状態
の回避検知などにより図1〜図3で示すワイヤ21がA
方向に駆動されると、フック25からナックル7にA方
向の力が作用する。これによって、ナックル7がセンタ
ーピン11を逆方向へ若干回転し、食い込み点P1 ,P
2 での食い込みが解除される。次いで、ナックル7を含
むロック手段Lと一体のバックル1がA方向に移動し、
シートベルト105が元の緩み状態になるのである。
【0050】以上のようにしてバックル1を可逆的に移
動させることができるので緊急状態を回避した後でもシ
ートベルト105をもとの状態の緩み状態にして運転を
継続することができ、極めて性能の高いシートベルトの
連結装置となる。またロック手段Lでのロック作用にヒ
ューズ効果を持たせることができるため乗員に対する衝
撃度合いをより低減することができるのである。
【0051】次に他の実施例を説明する。なお上記第1
実施例と同一構成部分には同符号を付して重複した説明
は省略する。
【0052】図8は第2実施例にかかるナックル7を示
し(a)は側面図(b)は斜視図である。
【0053】この第2実施例は第1の食込点部43をナ
ックル7の面7dに設けた凸部で構成したものである。
第1の食込点部43はナックル7の厚み方向全体にわた
って形成されている。逃がし部45は面7dに設けた凹
部ではなく第1の食込点部43が凸部として設けられた
ことにより、第1の食込点部43と第2の食込点部39
との間に結果的に形成された凹部で構成されたものであ
る。
【0054】この第2実施例の食込作用は図9のように
なっている。即ち(a)のロック開始状態で第1の食込
点部43がレール15の底壁部15bに食い込み、
(b)のロック外れ直前状態、(c)の空走状態、
(d)の再ロック開始状態へと至るのである。
【0055】したがってこの実施例でも第1実施例とほ
ぼ同様な作用効果を奏することができる。また、この実
施例では第1の食込点部43を凸部で形成したものであ
るからその食込位置を正確に設定することができると共
に、食い込みを確実に行なわせることが可能となる。さ
らに、第1の食込点部43の食い込みを局部的なものと
することができ、食い込み力の設定を容易にすることが
できる。
【0056】図10は第3実施例にかかるナックル7を
示している。(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0057】この実施例でも第1の食込点部47を凸部
で構成している。この場合第1の食込点部47はナック
ル7の厚み方向中央部に設けられている。したがってこ
の実施例でも第2実施例とほぼ同様な作用効果を奏する
ことができる。また第1の食込点部47をより小さくし
たものであるため、より局部的な食い込みが可能であ
り、より確実な食い込みを行なわせることができる。
【0058】図11は第4実施例に係るナックル7を示
している。(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0059】この実施例では第1の食込点部49として
ビスを用いている。したがってこの実施例においても第
2、第3実施例とほぼ同様な作用効果を奏することがで
きる。またこの実施例では第1の食込点部49が摩耗し
たようなときには容易に交換を行なうことができる。ま
たビスの大きさを変更することによってその食い込み特
性を調整することができる。ビスを外せば第1の食込点
部49のない構造にすることも容易である。
【0060】図12は第5実施例にかかるナックル7を
示している。(a)は側面図、(b)は斜視図である。
この実施例では食込点部を3ヶ所設けたものである。即
ち第1の食込点部37と第2の食込点部39との間に第
3の食込点部51を設けている。第1、第3の食込点部
37,51相互間には第1の逃がし部53が設けられ、
第2、第3の食込点部39,51の相互間には第2の逃
がし部55が設けられている。第3の食込点部51は第
1、第2の食込点部37,39と同様に面7dの一部で
構成されている。第1、第2の逃がし部53,55は面
7dに形成された凹部で構成されている。
【0061】そしてこの実施例では図5で示す(a)の
ロック開始から(d)の再ロック開始に至るまで(c)
の空走中の状態を二段階作ることができる。即ち図7の
2からt3 に至るベルト張力Tの平坦な状態を二段階
作ることができる。
【0062】したがってこの実施例においても第1実施
例と同様な作用効果を奏することができる。またヒュー
ズ効果を二段階に分けることによって乗員に発生する衝
撃度合いをより低減することができる。
【0063】図13は第6実施例にかかるナックル7を
示している。(a)は側面図、(b)は(a)のD−D
矢示断面図である。
【0064】この実施例ではナックル7に部材57を取
り付けることによって第1の接触点部37を設けてい
る。即ちナックル7の面7dには逃がし部41に連続す
る平端部59が設けられ、この平端部59の部分におい
て部材57が取り付けられている。部材57は断面がU
字状を呈して両側に取付壁57aを有している。この取
付壁57aはシェアピン61によってナックル7の下端
部7bに固定されている。なおこの実施例では部材57
にシェアピン61を含めて別部材の概念としている。
【0065】そして部材57またはシェアピン61は所
定以上の入力によって変形又は破損するように設定され
ている。この実施例ではシェアピン61が破断するよう
に設定されている。
【0066】ここで前記入力について述べる。
【0067】今、ベルト張力Tにより、ロック手段Lが
引き出されようとする時の力の状態を図14に示す。
【0068】Tはバックル(ロック手段)を引き出そう
とする力 Fは、可動部全体を引き出させないよう、フック23か
ら働く力 Nは、T,Fによりナックル7がセンターピン中心11
aを中心に図中反時計回りに回転することで発生する力 Rは、Nにより発生する摩擦力でレール1とナックル7
との間及び、レール1とスライダ9との間の2ヶ所に作
用する。
【0069】LT ,LF ,LN ,LR は、センターピン
の11の中心11aからの力T,F,N,Rまでのそれ
ぞれの距離 尚、最大静止摩擦係数をμとすると、 R=μN ここで、ロック手段に作用する左右方向の力のつりあい
より T=F+2μN また、ナックル7に作用する中心11aまわりのモーメ
ントのつりあいより T・LT +F・LF +μN・LR =N・LN ここで、FはT,Nに対してかなり小さい力なのでF=
0とすると、上記2式より、μを消去して、
【数1】 この力Nによって別部材57はナックル7から外れ、第
1の食込点部37での食い込みが解除され図5で説明し
たのと同様な作用を奏する。
【0070】したがってこの実施例でも第1実施例とほ
ぼ同様な作用効果を奏することができる。またこの実施
例ではシェアピン59や別部材57の特性を任意に選択
することができ、ヒューズ効果の発生タイミングを容易
に調整することが可能である。
【0071】なお、複数の食込点部はそのすべてを凸部
で構成することもできる。
【0072】
【発明の効果】以上より明らかなように請求項1の発明
によれば緊急時などにロック手段を第2の方向へ引き込
んでロックさせることができるからシートベルトにたる
みのない状態で乗員を確実に拘束することができる。緊
急状態が回避された時には駆動線材の駆動によってロッ
ク手段を第1の方向に移動させ、シートベルトを元の状
態に戻すことができ、いわゆる可逆の構造にすることが
できる。しかも可動部の距離変化率の増加、減少又は一
定、増加の順に変化する部分の存在により、シートベル
トにピーク張力が発生する前に張力増加を中断すること
ができるといういわゆるヒューズ効果を持たせることが
でき、乗員に発生する衝撃度合いを著しく低減すること
ができる。
【0073】請求項2の発明によれば緊急時などにロッ
ク手段を第2の方向へ引き込んでロックさせることがで
きるからシートベルトにたるみのない状態で乗員を確実
に拘束することができる。緊急状態が回避された時には
駆動線材の駆動によってロック手段を第1の方向に移動
させ、シートベルトを元の状態に戻すことができ、いわ
ゆる可逆の構造にすることができる。しかも可動部の複
数の食込点部と逃がし部との存在により、シートベルト
にピーク張力が発生する前に張力増加を中断することが
できるといういわゆるヒューズ効果を持たせることがで
き、乗員に発生する衝撃度合いを著しく低減することが
できる。
【0074】請求項3の発明では請求項2の発明の効果
に加え、可動部の面で構成した食込点部と凹部とによっ
てヒューズ効果を容易に達成することができる。
【0075】請求項4の発明では請求項2の発明の効果
に加え、複数の食込点部の少なくともいずれかを可動部
に設けた凸部で構成することができ食い込みを確実に行
なわせることができる。
【0076】請求項5の発明では請求項4の発明の効果
に加え、別部材で構成した凸部を容易に交換することが
でき、食い込み特性の変更が容易である。
【0077】請求項6の発明では請求項2〜請求項5の
発明の効果に加え、第1の方向への所定の力で食込点部
が変形又は破損するため、ヒューズ効果の設定の選択が
極めて容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るシートベルトの連
結装置の斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同引き込まれた状態の側面図である。
【図4】第1実施例に係るナックルの要部を示し、
(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】時間と移動量との関係のグラフである。
【図7】時間とベルト張力との関係のグラフである。
【図8】第2実施例に係るナックルを示し、(a)は側
面図、(b)は斜視図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】第3実施例に係るナックルを示し、(a)は
側面図、(b)は斜視図である。
【図11】第4実施例に係るナックルを示し、(a)は
側面図、(b)は斜視図である。
【図12】第5実施例に係るナックルを示し、(a)は
側面図、(b)は斜視図である。
【図13】第6実施例に係るナックルを示し、(a)は
側面図、(b)は(a)のD−D矢示断面図である。
【図14】ナックルに作用する力の関係を示す説明図で
ある。
【図15】従来例に係るシートベルト装置の斜視図であ
る。
【図16】従来のシートベルト引き込み装置の説明図で
ある。
【図17】すでに出願したシートベルトの連結装置の側
面図である。
【符号の説明】
1 バックル(連結具) 7 ナックル(可動部) 7d 面 15 レール(非可動案内部材) 21 ワイヤ(駆動線材) 37 第1の食込点部 39 第2の食込点部 41 逃がし部 43 第1の食込点部 45 凹部 47 第1の食込点部 49 第1の食込点部 51 第3の食込点部 53 第1の逃がし部 55 第2の逃がし部 57 部材(別部材) 59 シェアピン(別部材) 105 シートベルト L ロック手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相反する第1の方向及び第2の方向に移
    動可能なシートベルトの連結具と、 この連結具の移動方向に沿って配された非可動案内部材
    と、 前記連結具と共に前記非可動案内部材に沿って案内され
    つつ移動可能であり、且つ回動中心を有した可動部を備
    え、前記連結具に作用する第1の方向の力により前記可
    動部に発生するモーメントによって、該可動部が回動し
    て前記非可動案内部材に食い込み、前記連結具の第1の
    方向への移動を阻止するロック手段と、 前記可動部に対して、前記第1、第2の双方向に係合可
    能であり、第1、第2のいずれかの方向へ駆動されるこ
    とで前記ロック手段を連結具の第1又は第2の移動方向
    へ移動させる駆動線材とを有し、 前記可動部に、前記非可動案内部材に対する前記回動中
    心からの距離変化率が、前記回動に応じて増加、減少又
    は一定、増加の順に変化をして前記食い込み及びその中
    断を行なう部分を少なくとも1カ所設けたことを特徴と
    するシートベルトの連結装置。
  2. 【請求項2】 相反する第1の方向及び第2の方向に移
    動可能なシートベルトの連結具と、 この連結具の移動方向に沿って配された非可動案内部材
    と、 前記連結具と共に前記非可動案内部材に沿って案内され
    つつ移動可能であり、且つ回動中心を有した可動部を備
    え、前記連結具に作用する第1の方向の力により前記可
    動部に発生するモーメントによって、該可動部が回動し
    て前記非可動案内部材に食い込み、前記連結具の第1の
    方向への移動を阻止するロック手段と、 前記可動部に対して、前記第1、第2の双方向に係合可
    能であり、第1、第2のいずれかの方向へ駆動されるこ
    とで前記ロック手段を連結具の第1又は第2の移動方向
    へ移動させる駆動線材とを有し、 前記可動部に、前記第1の方向への力の増加に応じて前
    記食い込みを順次行なう複数の食込点部と、この食込点
    部相互間で食い込みの中断を行なう逃がし部とを設けた
    ことを特徴とするシートベルトの連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシートベルトの連結装置
    であって、 前記可動部は、前記回動中心を中心とする半径が次第に
    増加する面を有し、 前記複数の食込点部は、前記面の所定箇所で構成され、 前記逃がし部は、前記面に形成された凹部であることを
    特徴とするシートベルトの連結装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシートベルトの連結装置
    であって、 前記複数の食込点部の少なくともいずれかは、前記可動
    部に設けた凸部であることを特徴とするシートベルトの
    連結装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシートベルトの連結装置
    であって、 前記凸部は、前記可動部に別部材として設けたことを特
    徴とするシートベルトの連結装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5記載のシートベルト
    の連結装置であって、 前記逃がし部に対し前記第2の方向側に位置する食込点
    部を、第1の方向への所定の力で変形又は破損する別部
    材で形成したことを特徴とするシートベルトの連結装
    置。
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