JPH0730894Y2 - 防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防止装置 - Google Patents

防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防止装置

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JPH0730894Y2
JPH0730894Y2 JP4962090U JP4962090U JPH0730894Y2 JP H0730894 Y2 JPH0730894 Y2 JP H0730894Y2 JP 4962090 U JP4962090 U JP 4962090U JP 4962090 U JP4962090 U JP 4962090U JP H0730894 Y2 JPH0730894 Y2 JP H0730894Y2
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muffler
exhaust
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pipe
cooling
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和久 山本
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デンヨー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防
止装置係り、特に、マフラーを第1のマフラーと第2の
マフラの2段式とし、第1のマフラーに冷却筒を貫通さ
せ、エキゾーストパイプから吐出される排気ガスを冷却
し、アフターファイヤの発生を効果的に防止し得るアフ
ターファイヤ防止装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、エンジンの排ガスはマフラーを介して大気中に
排出されるが、該マフラーを一重管で形成し、内部の邪
魔板等によって消音する構成が広く利用されていたため
に、アフターファイヤの発生がし易いものであった。つ
まり、ピストンの下降行程時に排気経路が負圧となって
マフラー内に外気が吸入され、一方、マフラー内に高温
の未然ガスが残存していると、この未然ガスと吸入され
た外気とが接触して急激に燃焼するアフターファイヤが
発生する。
このようなアフターファイヤを防止するものとして、実
公昭63−23523号公報記載のマフラーが知られるところ
である。この公報記載のマフラーは、隔壁にて第1室、
第2室及び第3室に区画して、排ガスが第1室から第2
室及び第3室を介在させて蛇行状に長い経路を通過させ
ることによって排ガスの温度を低下させるべく冷却する
と共に、第3室から排ガスを大気中に排出させる排気排
出管が内筒と外筒とから成って、それぞれに外気が導入
され難い位置に通気孔を設けることでマフラー内への外
気の吸入を阻止して、アフターファイヤの発生を防止す
るようにしてある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報記載のマフラーは、自動車やオ
ートバイ等常に外気に晒される位置に取り付けられるも
のと解され、マフラー自体をその外気で冷却し、上記の
如く長い内部経路を通過させることで排ガスを自然発火
点以下にまで冷却し得るものであって、防音ケースに収
納される所謂防音形と称されるエンジン発電機には不向
きである。つまり、防音形エンジン発電機は騒音公害を
防ぐべくエンジン、発電機はもとより、マフラーなどの
各種の周辺機器をも防音ケース内に収納し、しかも可搬
が可能に小型にしなければならない観点から、防音ケー
ス内の空間をできるだけ少ない状態にしてあり、又エン
ジン等からの放熱で防音ケース内の温度が高いために、
上記の如き構成のマフラーでは排ガスを自然発火点以下
にまで冷却し得ることはできず、アフターファイヤの発
生を充分に防止し得るものではない。特に排ガスの温度
を充分に低下し得ないと排気排出筒の内筒や外筒に穿設
した通気孔の孔縁に有する突起所謂バリに付着した高温
加熱下にあるカーボンによって未然ガスが爆発的に燃焼
する危険性もあって不向きである。
そこで、本考案は、上記事情に鑑み、防音ケースに収納
されたマフラーを、第1のマフラーと第2のマフラーで
構成し、第1のマフラーを貫通する冷却筒により、エン
ジンから吐出するエキゾーストパイプの排ガスを効果的
に冷却し得てアフターファイヤの発生を防ぎ得る防音形
エンジン発電機のアフターファイヤ防止装置を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段並びに作用〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもので発
電機と該発電機を回転駆動するエンジンおよびマフラー
を防音ケース内に収納し、かつ、防音ケースに外気を取
り入れる吸気口を設けてなる防音形エンジン発電機にお
いて、 前記マフラーはエンジンに対して順次配管した第1のマ
フラと第2のマフラーとからなり、前記第1のマフラー
には前記第1のマフラーがエンジンの後部に設けた排風
ダクトに収納されるようにエキゾーストパイプを連結す
ると共に、冷却筒を前記エキゾーストパイプの開口付近
で通過するように前記第1のマフラーに貫通させ、該冷
却筒の一端を前記防音ケース外への排気孔とし、前記第
1のマフラと前記第2のマフラーとは連結パイプにより
連通し、前記第2のマフラーには排気尾管を連結し、該
排気尾管の開口部は前記冷却筒の他端部の内面との間に
吸風のための間隙を保有させて臨ませおく。エンジンか
らの排ガスが第1のマフラー及び第2のマフラーを順に
介して冷却筒内に向けて放出される際の排ガスの噴出力
を利用して、別に防音ケース内に取り込んだ外気をその
エゼクター作用で冷却筒内に吸引させる。吸引された冷
却空気は、エンジンからエキゾーストパイプを介して第
1マフラー内に導入される高温の排ガスを、該エキゾー
ストパイプの開口付近に設けた冷却筒により、自然発火
点以下に低下させるべく冷却するようにしたものであ
る。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る防音形エンジン発電機のアフター
ファイヤ防止装置一実施例を図面に基づき説明する。第
1図において、1は鉄板の内面に吸音材を貼着した防音
ケースである。防音ケース1内にはエンジン2及び該エ
ンジン2で駆動される発電機3を収納させてある。エン
ジン2と発電機3とは一軸線上に直結させてある。防音
ケース1の前面には吸気口4を有して、エンジン2によ
り回転駆動される冷却ファン15によって外気が吸気口4
から防音ケース1内に取り込まれるようになっている。
エンジン2の後方及び上方の防音ケース1内には隔壁5
にて仕切られた排風ダクト6を形成する。エンジン2の
上方に位置する排風ダクト6内の部分には第1のマフラ
ー7を、又エンジンの後方に位置する排風ダクト6内の
部分には第2のマフラー8をそれぞれ収納する。上記エ
ンジン2は第1図及び第2図に示す如く、エキゾースト
パイプ9を介して第1マフラー7の一端側に接続する。
第1マフラー7の他端と第2のマフラー8との一端側と
は連結パイプ10により連結する。第1のマフラー7に
は、エキゾーストパイプ9の開口付近を通過させて貫通
する冷却筒11を付設する。冷却筒11は湾曲する形状に形
成されており、上端が第1マフラーから更に突出して防
音ケース1の上壁に有する排気孔12に連通させてある。
冷却筒11の下端は第1のマフラー7から斜め下方に突出
させてそのまま開口させてある。冷却筒11内と第1のマ
フラー7内とは直接連通させてはおらず、又第1のマフ
ラー7内から冷却筒11が貫通された部分を経て排ガスが
洩れ出ないようにしてあることはもとよりである。第2
のマフラー8の他端には排気尾管13を取り付けてあっ
て、該排気尾管13の上端が冷却筒11の下端から内部に臨
ませてある。冷却筒11の内径は、排気尾管13の外径に比
較して充分に大径になっていて、冷却筒11内に排気尾管
13が嵌入された状態で、排気尾管13の外面と冷却筒11の
内面との間に後述するエゼクター作用で充分に吸収し得
る程度の間隙を保有させてある。排気尾管13が嵌入され
る冷却筒11の下端近傍の防音ケース1後面には吸気口14
を開設させてある。吸気口14は冷却筒11の下端の延長線
上に位置する防音ケース1の後面に設けておくことが好
適である。上記冷却ファン15より導出されたエンジン2
及び発電機3を冷却した熱風は、連通ダクト16を介して
排風ダクト6内に導入されて第1のマフラー7を外面か
ら冷却し得るようになっており、この冷却後に防音ケー
ス1の上壁に開設した排気口17から外部に放出されるよ
うになっている。上記発電機3の上方のデッドスペース
には燃料タンク18を配設させてある。
次に、上記構成の防音形発電機のアフターファイヤ防止
装置の作用について説明すれば、まずエンジン2を駆動
させると、冷却ファン15が回転して、外気を吸気口4か
ら防音ケース1内に取り込む。防音ケース1内に取り込
まれた冷却空気は、発電機3及びエンジン2を冷却した
後に連通ダクト16を経て排風ダクト6内に導入される。
上記防音ケース1内の冷却空気の一部は、エンジン2内
に燃焼用として供給される。排風ダクト6内に導入され
た上記エンジン2及び発電機3を冷却した後の熱風は、
更に第1のマフラー7を冷却して、排気口17から外部に
放出される。エンジン2から排出される高温の排ガス
は、第1図及び第2図に示す如くエキゾーストパイプ9
を介して第1のマフラー7内に導入され、更に該第1の
マフラー7内から連結パイプ10を介して第2のマフラー
8内に送り込まれる。第2のマフラー8内の排ガスは、
排気尾管13から冷却筒11内に噴出される。排ガスが冷却
筒11内に噴出される時の噴出力で、つまりエゼクター作
用で付近の冷却空気をも冷却筒11と排気尾管13との間の
間隙から冷却筒11内に吸気される。冷却筒11内に吸気さ
れる冷却空気は、上記エゼクター作用により外気が吸気
口14から冷却筒11の下端付近の排風ダクト6内に導入さ
れ、更に冷却筒11と排気尾管13との間の間隙から冷却筒
11内に導入されるものであるから、外気の温度と同じ低
い温度になっていて、冷却筒11の周囲に有する第1のマ
フラー7内の排ガス、つまりエンジン2にて消費されて
エキゾーストパイプ9から第1のマフラー7内に吐出さ
れた直後の排ガスを冷却する。この冷却で自然発火点以
下に排ガスの温度を低下し得る。従って、エンジン2で
着火されない高温の未然ガスがエキゾーストパイプ9か
ら排出されても、上記冷却空気が導入される冷却筒11で
自然発火点以下に低下し得る。この結果、第2のマフラ
ー8から冷却筒11内に上記冷却空気と共に未然ガスが導
入されても爆発的な燃焼、所謂アフターファイヤが発生
しない。冷却筒11内の排ガス、未然ガス及び冷却筒11と
排気尾管13との間の間隙から吸気された冷却空気は排気
孔12から外部に排出される。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案に係る防音形エンジン発電機のアフ
ターファイヤ防止装置によれば、第1のマフラーのエキ
ゾーストパイプが開口する付近を通過させて冷却筒を貫
通させ、該冷却筒内に間隙を保有させて第2のマフラー
の排気尾管を臨ませ、該排気尾管からの排ガスの噴出力
で、つまりエゼクター作用で冷却空気を、冷却筒と排気
尾管との間の間隙から冷却空気を吸気させて、冷却筒の
周囲のエキゾーストパイプから吐出される排ガスを冷却
させることから、エンジンから着火しない未然ガスが放
出されても、該未然ガスが冷却筒の周囲に達すると、自
然発火点以下にまで冷却されるので、アフターファイヤ
の発生を効果的に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案に係る防音形エンジン発電機のアフター
ファイヤ防止装置の一実施例を示し、第1図は、その要
部構成図、第2図はアフターファイヤを防止する説明用
の要部斜視図である。 1……防音ケース、2……エンジン 3……発電機、4,14……吸気口 6……排風ダクト、7……第1のマフラー 8……第2のマフラー 9……エキゾーストパイプ 11……冷却筒、13……排気尾管 12……排気孔、15……冷却ファン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電機と該発電機を回転駆動するエンジン
    およびマフラーを防音ケース内に収納し、かつ、防音ケ
    ースに外気を取り入れる吸気口を設けてなる防音形エン
    ジン発電機において、 前記マフラーはエンジンに対して順次配管した第1のマ
    フラと第2のマフラーとからなり、前記第1のマフラー
    には前記第1のマフラーがエンジンの後部に設けた排風
    ダクトに収納されるようにエキゾーストパイプを連結す
    ると共に、冷却筒を前記エキゾーストパイプの開口付近
    で通過するように前記第1のマフラーに貫通させ、該冷
    却筒の一端を前記防音ケース外への排気孔とし、前記第
    1のマフラーと前記第2のマフラーとは連結パイプによ
    り連通し、前記第2のマフラーには排気尾管を連結し、
    該排気尾管の開口部は前記冷却筒の他端部の内面との間
    に吸風のための間隙を保有させて臨ませ、前記第1のマ
    フラーと前記第2のマフラーとを連結したことを特徴と
    する防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防止装
    置。
JP4962090U 1990-05-12 1990-05-12 防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防止装置 Expired - Lifetime JPH0730894Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH048724U JPH048724U (ja) 1992-01-27
JPH0730894Y2 true JPH0730894Y2 (ja) 1995-07-19

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JP4962090U Expired - Lifetime JPH0730894Y2 (ja) 1990-05-12 1990-05-12 防音形エンジン発電機のアフターファイヤ防止装置

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JP5118604B2 (ja) * 2008-10-29 2013-01-16 本田技研工業株式会社 エンジン駆動発電装置
CN103237969B (zh) 2010-12-13 2016-11-09 松下知识产权经营株式会社 发电系统

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JPH048724U (ja) 1992-01-27

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