JPH07308729A - ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法および製造装置 - Google Patents

ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法および製造装置

Info

Publication number
JPH07308729A
JPH07308729A JP12953894A JP12953894A JPH07308729A JP H07308729 A JPH07308729 A JP H07308729A JP 12953894 A JP12953894 A JP 12953894A JP 12953894 A JP12953894 A JP 12953894A JP H07308729 A JPH07308729 A JP H07308729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
tooth
pinion gear
helical pinion
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12953894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3564728B2 (ja
Inventor
Takao Kojima
孝夫 小島
Shiyuuji Nakasuka
周二 中須加
Katsuhiro Ito
克浩 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AIKOKU ALPHA KK
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
AIKOKU ALPHA KK
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AIKOKU ALPHA KK, Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical AIKOKU ALPHA KK
Priority to JP12953894A priority Critical patent/JP3564728B2/ja
Publication of JPH07308729A publication Critical patent/JPH07308729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3564728B2 publication Critical patent/JP3564728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】高精度なステアリング用ヘリカルピニオンギア
を鍛造加工により製造する。 【構成】ダイス22には、斜めにねじれた複数の歯形成
形部36が設けられている。この成形部36の上端面3
6eには、歯面36dに対して鋭角であった部分をほぼ
三角形状に切り欠いた切下げ部36fが設けられてい
る。パンチ30によって、ダイス22内に円柱状の歯車
粗材を押込んで押出し加工を行う。粗材の金属は流動し
て歯形成形部36の両歯面36c,36d側にほぼ均等
に流れ込む。歯車軸A1 に対して斜めにねじれた複数の
歯10を有するギア部2と、ギア部2よりも大径の円柱
部6と、ギア部2と円柱部6とを接続する切上り部8と
を有するヘリカルピニオンギア1が製造される。上記パ
ンチ30には、スプライン成形用パンチ32が固定され
ており、上記工程と同時に、円柱部6の端部にスプライ
ン4が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリング用ヘリカ
ルピニオンギアおよびこのヘリカルピニオンギアの製造
方法と製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ステアリング用のヘリカルピニオンギア
は、歯車軸に対して斜めにねじれた複数本の歯を有する
ギア部と、このギア部の歯先円径よりも大径の円柱状の
部分とを有しており、この円柱部の端部内周面に形成さ
れたスプライン等の連結部を介して入力軸に連結され、
舵取ハンドルの操作によって回転されるとともに、上記
ギア部が操向車輪に連動するラックに噛合ってこのラッ
クを往復動させるようになっている。このようなステア
リング用のヘリカルピニオンギアを製造する方法とし
て、従来、機械加工が一般的に行なわれていた。その製
造工程としては、先ず、円柱状の歯車素材を必要な長さ
に切断し、ギアを成形する部分の外径を、製造されるピ
ニオンギア部の外径に合せて予め旋削し、さらに、上記
スプラインを形成するための内径加工を行なった後、ホ
ブ加工あるいはシェーパー加工等により切削してピニオ
ンギア部の歯切りを行ない、続いて、スプラインの歯切
りを行ない、しかる後にバリ取り等の仕上加工を行なっ
ている。
【0003】このような機械加工では、加工工程数が多
いため製造に時間がかかり、また、歯切り盤等の高価な
専用の機械を必要とするためコスト高であった。しか
も、製造されるヘリカルピニオンギアが、上述のよう
に、ピニオンギア部と、このギア部よりも大径の円柱部
とを有する形状の場合には、ギア部と円柱部との接続部
に形成される歯形の不完全部の長さが、ホブ等の工具に
よる制約によって長くなってしまうという問題があっ
た。また、パワーステアリング用のヘリカルピニオンギ
アの場合には、入力軸との連結部のスプラインが、この
ヘリカルピニオンギアと入力軸側との間の所定角度の相
対回転を許容するとともに、その角度以上の回転は規制
する、いわゆるフェイルセーフを構成しており、機械加
工により製造する場合には、ピニオンギア部の加工とス
プラインの加工とが別々に行なわれるため、ラックとの
噛合いの中立位置とフェイルセーフの中立位置との位相
が完全に一致しない場合があった。
【0004】上記のように、機械加工によるヘリカルピ
ニオンギアの製造には種々の問題があるため、近年で
は、塑性加工としての転造によりピニオンギアを製造す
る方法が提案されている。この転造加工による方法は、
図7に示すように、加工用の歯形が形成されている1対
の歯車工具101,102を対向させて配置し、これら
両歯車工具101,102間に歯車素材103を回転自
在に支持させ、両歯車工具101,102を回転させつ
つ、油圧機構またはカム等によって歯車素材103に押
付けることにより、この歯車素材103の表面に歯形を
加圧成形するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ステアリング用のヘリ
カルピニオンギアを転造加工により製造する場合には、
両歯車工具101,102と歯車素材103とを加圧回
転させることにより、素材103の外周面に塑性変形を
起こさせ、工具101,102の成形用歯形を歯車素材
103の表面に食い込ませて歯形を盛り上がらせるもの
で、製造されるピニオンギアが少数歯で、しかも、奇数
歯の場合には、歯車素材に対する両歯車工具の押込み力
が周期的に変動するため、加工精度が悪いという問題が
あった。また、歯車素材103に歯形を形成していく過
程で、歯面が歯先方向へ向けて金属流動をするので、歯
先の先端部上に捲れ上った部分が形成されてしまうとい
う問題があった。そのため上記転造加工の後に仕上加工
をしなければならなかった。さらに、上記のようなステ
アリング装置用のヘリカルピニオンギアの場合には、ピ
ニオンギア部に続いて、このギアの歯先径よりも大径の
円柱状の部分を有しているため、転造用の歯車工具がこ
の大径の円柱部に干渉しないように、円柱部とギアが形
成される部分との間に予め環状の逃げ溝を形成するよう
にしていた。そのため、強度上の問題が生ずるおそれが
あった。
【0006】さらに、ヘリカルピニオンギアを押出し加
工による鍛造で製造する方法も考えられている。この方
法では、下型内に、歯形成形部を有するダイスを配置
し、円柱状の歯車素材をパンチによってダイス内に押込
むことにより、円柱状歯車素材の外周面に複数本の歯を
同時に成形する。このような押出し加工によりヘリカル
ピニオンギアを製造する場合に使用されるダイスには、
その軸線に対して斜めに傾いた複数本の歯形成形部が設
けられている。図6は、このダイス122の内面形状を
展開して示す図であり、この図によって、ヘリカルピニ
オンギアを押出し加工によって製造する過程について説
明する。
【0007】図6はダイス122の内面を水平方向に見
た形状を展開して示す図であり、複数本の歯形成形部1
36が等間隔で斜めに傾いた状態で設けられている。各
歯形成形部136の上方側端面136eは、円周方向
(図6の左右方向)に同一の高さにあり、従って、この
端面136eと、歯形成形部136の両側の歯面136
c,136dとのなす角度が異なっている。すなわち、
図6のように、歯形成形部136が左上から右下へと傾
斜している場合には、上記歯形成形部136の上方側端
面136eと一方の歯面(図の右側歯面)136cとの
なす角度は鈍角であり、その端面136eと他方の歯面
(図の左側歯面)136dとのなす角度は鋭角になって
いる。このような形状の歯形成形部136を備えたダイ
ス122に対して、円柱状の歯車素材をパンチによって
矢印P方向から押込んで押出し加工を行なうと、この素
材は、上記上方側端面136eと鈍角をなす側の歯面1
36cに向かってはスムーズに流れ込んで精度の良い歯
面が形成されるが、端面136eと鋭角をなす側の歯面
136dに向かっては素材の金属が流動しにくいため高
精度を得ることができない。従って、製造されたヘリカ
ルピニオンギアの各歯の一方の歯面は高精度に加工され
るが、他方の歯面は精度が悪くなってしまうため、押出
し加工により精度の良いヘリカルピニオンギアを製造す
ることは不可能であった。
【0008】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、鍛造加工により製造することができ、しかも、高
精度でコンパクトなステアリング用ヘリカルピニオンギ
アを提供することを目的とするものである。
【0009】また、本発明は、上記ステアリング用ヘリ
カルピニオンギアを製造する方法および製造する装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るステアリン
グ用のヘリカルピニオンギアは、軸線に対して斜めにね
じれた複数の歯を有し、操向車輪に連動するラックと噛
合わされるギア部と、このギア部の歯先円の径よりも大
きい外径を有し、入力軸側に連結される連結部が設けら
れている円柱部と、上記ギア部と円柱部との間を傾斜面
によって接続する切上り部とを備えており、さらに、上
記ギア部に設けられた各歯の切上り部側端部の、円柱部
方向を向いた歯面側にほぼ三角形状の肉盛り部を設けた
ものである。
【0011】また、第2の発明は、斜めに傾いた複数の
歯形成形部が内周面に形成されているダイス内に、円柱
状の歯車素材を押込んで押出し加工をすることにより、
軸線に対して斜めにねじれた歯を有し、操向車輪に連動
するラックに噛合わされるギア部と、入力軸側に連結さ
れる連結部が設けられた円柱部とを備えたステアリング
用ヘリカルピニオンギアを製造する方法であって、特
に、上記歯形成形部の上端面から両歯面側へ上記素材の
金属を流動させてギア部の各歯を成形する際に、各歯形
成形部の上端面から両歯面側へほぼ均等に流動させるよ
うにしたものである。
【0012】さらに、第3の発明は、内周面の上部に円
柱状の歯車素材の外径とほぼ一致する内径を有する大径
部が、下部に斜めにねじれた複数本の歯形成形部が、そ
して、中間にこれら大径部と歯形成形部とを接続するテ
ーパ面が設けられているダイスと、上下動して、円柱状
の歯車素材を上記ダイス内に押込むパンチとを備えたス
テアリング用ヘリカルピニオンギアの製造装置に関する
もので、上記ダイスの各歯形成形部の上端面に、下方を
向いた歯面側の一部をほぼ三角形状に切り欠いた切下げ
部を形成し、これらダイスとパンチとにより加工を行な
う際に、この歯車素材の上部が上記ダイスの大径部内に
位置する状態で停止させるようにしたものである。
【0013】
【作用】上記第1の発明では、各歯の切上り部側端部
の、円柱部方向を向いた歯面側にほぼ三角形状の肉盛り
部を設けたことにより、操向車輪に連動するラックに噛
合わされるギア部と入力軸への連結部を有する大径の円
柱状部とを備えたステアリング用ヘリカルピニオンギア
を、鍛造加工により製造することが可能になり、低コス
トで高精度の製品を量産することができる。
【0014】また、第2の発明では、歯形成形部の上端
面から両歯面側へ上記素材の金属を流動させてギア部の
各歯を成形する際に、歯形成形部の上端面から両歯面側
へほぼ均等に流動させるようにしたので、各歯の両側の
歯面とも高精度に成形加工することができる。
【0015】さらに、第3の発明では、ダイスの各歯形
成形部の上端面に、下方を向いた歯面側の一部をほぼ三
角形状に切り欠いた切下げ部を形成したことにより、機
械加工による製造装置よりも安価であり、しかも高精度
なステアリング用ヘリカルピニオンギアを量産すること
とが可能な鍛造加工によるヘリカルピニオンギアの製造
装置を得ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るステアリング用ヘ
リカルピニオンギア(全体として符号1で示す)を示す
正面図、図2はその縦断面図であり、先ず、このヘリカ
ルピニオンギア1が使用されるラックピニオン式パワー
ステアリング装置について、図8により簡単に説明す
る。図において、1は一端にピニオンギア部2を有する
ステアリング用ヘリカルピニオンギア、52は図示しな
い舵取ハンドルに連結されて回転駆動される入力軸であ
り、これら両者1,52は、入力軸52の軸芯に形成さ
れた空間52a内に配置されたトーションバー56によ
って結合され、ベアリング58,60,62によって、
ギアハウジング64およびバルブハウジング66内に回
転可能に支持されている。
【0017】上記ヘリカルピニオンギア1は、図示しな
い操向車輪に連動するラック68に噛合ってラックピニ
オン式ステアリングギアを構成している。ギアハウジン
グ64のラック68の背面側には筒状部64aが形成さ
れ、この筒状部64a内にパッド70が摺動自在に嵌合
している。また、この筒状部64aの開口部には、プラ
グ72が螺合固定されており、このプラグ72と上記パ
ッド70との間に配置されたスプリング74によって、
上記パッド70がラック68をヘリカルピニオンギア1
のギア部2に弾接させている。
【0018】入力軸52の外面には、直接バルブロータ
52bが形成され、一方、ヘリカルピニオンギア1に
は、このバルブロータ52bに嵌合されたバルブスリー
ブ76がピン78によって連結されて一体的に回転する
ようになっており、これらバルブロータ52bおよびバ
ルブスリーブ76によってロータリバルブ80が構成さ
れている。このロータリバルブ80は、従来周知のよう
に、舵取ハンドルの操作による入力軸52とヘリカルピ
ニオンギア1との相対回転変位によって、バルブハウジ
ング66に形成されたポンプポートP,タンクポートT
およびパワーシリンダの両室へのポートC12 に通じ
る流路を切換えるようになっている。
【0019】次に、上記ヘリカルピニオンギア1の形状
について、図1および図2により詳細に説明する。この
実施例のヘリカルピニオンギア1は、上記ラックピニオ
ン式ステアリング装置のラック68に噛合うピニオンギ
ア部2と、このギア部2の歯先円径よりも大径で、内周
面に、上記入力軸52に連結されるスプライン4が形成
されている円柱状の部分6とを備えている。これらギア
部2と大径の円柱部6とはほぼ45度程度の傾斜を有す
る切上り部8によって接続されている。
【0020】ギア部2には、このヘリカルピニオンギア
1の軸線A1 に対して斜めにねじれた歯10が等間隔で
複数本形成されている。これら各歯10の歯先10aの
幅は、通常のギアと同様に、歯すじの全長に渡って同一
であるが、円柱部6寄りの端部(すなわち、ギア部2と
円柱部6とを接続する切上り部8上に位置する端部)の
歯先に、ほぼ三角形状の肉盛り部12が形成されてい
る。このヘリカルピニオンギア1の各歯10は、図1の
右上から左下に向けて傾いており、肉盛り部12は、各
歯10の左側の歯面10d(すなわち、円柱部6側を向
いている歯面)側に設けられている。この肉盛り部12
の上面(外周側の面)は、その歯すじの他の部分の歯先
10aの上面と同一の平面上にある。
【0021】スプライン部4は、その詳細は図示しない
が、大径の円柱部6の内周面に円周方向等間隔で凹部と
凸部が交互に形成されており、入力軸52の先端部の外
周面に同様に交互に形成されたスプライン52cの凸部
と凹部が、互いに間隙を隔てた状態で嵌合するようにな
っており、このヘリカルピニオンギア1と入力軸52と
は、上記両スプライン4,52aの凹凸間の間隙分だけ
相対的に回転可能であり、それ以上の回転をしようとす
ると、両者の凹凸が互いに係合して一体的に回転するよ
うになっている。なお、ヘリカルピニオンギア1の入力
軸52との連結部は、このようなスプライン4に限ら
ず、例えば、入力軸52の先端にほぼ菱形の係合部を設
け、ヘリカルピニオンギア1の端部の内面には、この菱
形係合部が嵌合し、所定角度の相対回転が可能であると
ともに、所定角度以上回転したときには、菱形係合部が
係合して直接回転を伝達させるようなほぼ長方形の凹部
を形成するようにしても良い。
【0022】図3は上記形状のステアリング用ヘリカル
ピニオンギア1を押出し加工による鍛造によって製造す
るための製造装置を簡略化して示す縦断面図であり、下
型14は、大径の外側リング16と、この外側リング1
6の内面に配置された内側リング20と、内側リング2
0の内面に配置されたダイス22と、これら外側リング
16、内側リング20およびダイス22の上面に載置さ
れたワークガイド24とを備えている。ワークガイド2
4内には、円柱状の歯車素材の外径とほぼ等しい内径の
ガイド穴24aが形成され、ダイス22には、後に説明
する押出し加工用の加工穴26が形成され、これら各穴
24a,26の軸芯が一致するようにして上下に重ね合
せて固定されている。
【0023】一方、上記各部材16,20,22,24
から構成されている下型14の上方には、上型28が昇
降可能に配置されている。この上型28は、下型14の
ワークガイド24のガイド穴24a内に挿入された円柱
状の歯車素材を、上記ダイス22の加工穴26内に押込
むガイドパンチ30と、このガイドパンチ30の下端に
形成された小径部30aの外周に嵌着されて一体的に昇
降するスプライン成形用パンチ32とを備えている。従
って、本実施例では、上型28の一動作によって、ギア
部2の前方押出し加工とスプライン4の後方押出し加工
とが同時に行なわれる。この押出し加工を行なう際に、
上型28と上記ワークガイド24との間で位置決めを行
なうことにより、ギア部2とスプライン4との位相を一
致させるようになっている。なお、この実施例では、上
記上型28の一動作によって、円柱状の歯車素材の下部
に、前方押出しによってギア部2を成形し、同時に上部
に、後方押出しによってスプライン4を成形するように
なっているため、ガイドパンチ30の下端に設けられた
小径部30aの外周にスプライン成形用パンチ32を固
定しているが、一度の加工工程でギア部2だけを成形
し、スプライン4は別の加工により成形する場合には、
このスプライン成形用パンチ32を省略しても良い。ま
た、下型14の下方には、ノックアウト34が配置され
ており、成形後のヘリカルピニオンギア1を押し上げて
下型14から取出すようになっている。
【0024】上記ダイス22の押出し加工用の加工穴2
6は、上方から順に、上記ワークガイド24のガイド穴
24aとほぼ同径の大径部26a、下方へ向けて次第に
小径となるテーパ部26bおよびギア部2の歯先径とほ
ぼ等しい径の小径部26cとを有している。この小径部
26cの内周面には、図1に示したヘリカルピニオンギ
ア1のギア部2の歯形を成形する歯形成形部36が設け
られている。本実施例装置では、このダイス22の内面
に設けられた歯形成形部36の形状に特徴があり、その
形状を図4により説明する。図4は、ダイス22の上記
小径部26cの内面を水平方向から見た形状を展開して
示す図であり、複数本の斜めに傾いた歯形成形部36が
等間隔で設けられている。この図に示す歯形成形部36
の上部に、上述したヘリカルピニオンギア1の切上り部
8の傾斜とほぼ等しい傾斜のテーパ部26bおよび、円
柱部6の外径とほぼ等しい内径を有する大径部26aが
設けられている。
【0025】各歯形成形部36は、このダイス22の軸
線A2 に対して斜めにねじれた形状をしており、これら
各歯形成形部36の歯先36aが、上記ヘリカルピニオ
ンギア1の各歯10間の歯底10bを形成し、各歯形成
形部36間の歯底36bが、ヘリカルピニオンギア1の
歯先10aを形成し、2本の隣接する歯形成形部36の
向かい合っている1組の歯面36c,36dが、ヘリカ
ルピニオンギア1の1本の歯10の両側の歯面10c,
10dを形成する。そして、各歯形成形部36の大径部
26a側端面(図4の上方側端面)は、その一部がほぼ
三角形状に切欠かれている。
【0026】本実施例に係るダイス22の歯形成形部3
6の形状と、図6に示した従来のダイスの歯形成形部1
36の形状との相違について、これら両者を重ね合せて
示す図5によって説明する。歯形成形部36,136
は、図の左上から右下へ向けて傾いており、従来の形状
では、各歯形成形部136の上端面136eと図の右側
の歯面136cとのなす角は鈍角であり、上端面136
eと左側の歯面136dとのなす角は鋭角になってい
る。これに対し、本実施例に係るダイス22では、各歯
形成形部36の上方側端面に、図の左側半分がほぼ三角
形状に切欠かれた切下げ部36fが設けられている。そ
のため、歯形成形部36の上端面の切り欠かれていない
部分(図の右側の部分)36eと右側の歯面36cと
は、従来の構成と同様に鈍角をなしており、一方、切り
欠かれている左側の切下げ部36fと左側の歯面36d
とは、上記従来の形状に比較して大きい角度をなしてい
る。この角度は適宜選択することができるが、特に、右
側と同程度の鈍角とすることが好ましい。
【0027】以上の構成に係るヘリカルピニオンギア1
の製造装置を用いた製造工程について説明する。先ず、
円柱状の長尺の材料を所定の長さに切断し、焼鈍、ボン
デ処理等の前工程を行なった後、この円柱状の歯車素材
を、上記下型14のワークガイド24のガイド穴24a
内に挿入配置する。次に、上型28を下降させて円柱状
歯車素材をダイス22の加工穴26の内部に押込む。す
ると、円柱状歯車素材の下端面の外周寄りの部分が、ダ
イス22の内周面に設けられている歯形成形部36の平
坦な上端面36eおよび切下げ部36fに押し付けられ
て塑性変形され、この上端面36eおよび切下げ部36
fの両側に流動して歯形成形部36の両歯面36c,3
6d間の溝内に流入し上記歯形10(図1参照)が形成
される。このように塑性変形する際に、歯形成形部36
の上端面の切り欠かれていない平坦な部分36eとこの
平坦な部分36eに接続された右側の歯面36cとは鈍
角になっているので、歯車素材の金属がスムーズに流入
する。また、上記上端面の図の左側の部分も切下げ部3
6fになっているので、この切下げ部36f側に連続す
る歯面36d側にも従来装置のダイスと比較して金属素
材が流動しやすくなっており、歯形成形部の左側の歯面
36d側にも金属がスムーズに流入することにより、従
来の製造装置を用いた製造方法よりも高精度の歯面10
c,10dおよび歯先10aが形成される。
【0028】上記のように上型28によって歯車素材を
加圧して下型14のダイス22内に押込んでギア部2を
成形している間に、この歯車素材の上端面には、上型2
8のガイドパンチ30の先端に形成された小径部30a
およびその外周に固定されているスプライン成形用のパ
ンチ32が押込まれ、後方押出し加工によって、スプラ
イン4が同時に成形される。このように、ギア部2とフ
ェイルセーフ用のスプライン4とを同時に鍛造すること
により、これら両者の位相を確実に一致させることがで
きる。
【0029】上型28を下型14に対して所定量だけ下
降させて上記円柱状の歯車素材の下部にギア部2を形成
し、上端部の内周面にスプライン4を形成して、上型2
8の下降を停止させる。その結果、ギア部2の上方に
は、約45度のテーパ面からなる切上げ部8が連続して
形成され、さらにその切上げ部8の上方は、外周面が加
工されていない大径の円柱部6のまま残されて、図1に
示すようなヘリカルピニオンギア1が成形される。
【0030】本実施例では、ヘリカルピニオンギア1を
図1に示すような構成にしたので、押出し加工による鍛
造でヘリカルピニオンギア1を製造することが可能にな
り、量産が容易であり、また、低コストである。しか
も、切削加工により製造したヘリカルピニオンギアより
も歯面の面粗さが優れており、また、切上り部分8の長
さを短かくしてコンパクトにすることができる。さら
に、転造により製造したヘリカルピニオンギアよりも歯
すじ精度が優れており、しかも、ギア部2と大径側の部
分との間に逃げ溝を形成する必要がなく強度も向上す
る、等種々の優れた効果を達成することができる。な
お、上記実施例装置では、歯数が少なく、しかも奇数歯
の場合に特に従来よりも高精度のギア部を形成すること
ができるが、このようなヘリカルピニオンギアに限定さ
れるものではなく、歯数の多い場合あるいは偶数歯の場
合であっても従来の製造方法よりも高精度な歯形を有す
るヘリカルピニオンギアを製造することができる。ま
た、切上り部8の角度をほぼ45度にしたが、この角度
に限定されるものではないことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、軸線
に対して斜めにねじれた複数の歯を有し、ステアリング
装置のラックに噛合うギア部と、このギア部の歯先円の
径よりも大きい外径を有し、入力軸側に連結される円柱
部と、上記ギア部と円柱部とを傾斜面によって接続する
切り上り部とを備えたステアリング用ヘリカルピニオン
ギアの、上記ギア部に設けられた各歯の切上り部側端部
の、円柱部方向を向いた歯面側にほぼ三角形状の肉盛り
部を設けたことにより、押出し加工による鍛造で製造す
ることが可能になり、高精度なヘリカルピニオンギアを
低コストで製造することができる。また、ヘリカルピニ
オンギアの製造装置を構成するダイスの内面に、斜めに
ねじれた複数本の歯形成形部を形成し、さらに、これら
の歯形成形部の上端面に、下方側を向いている歯面側の
一部をほぼ三角形状に切り欠いた切下げ面を形成したこ
とにより、歯車素材をパンチによってダイス内に押込む
押出し加工を行なう際に、歯形成形部の上端面から両歯
面側へほぼ均等に流動させることができるので、精度の
良い歯形を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るステアリング用のヘリ
カルピニオンギアの正面図である。
【図2】上記ヘリカルピニオンギアの縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るステアリング用のヘリ
カルピニオンギアの製造装置の縦断面図である。
【図4】上記ヘリカルピニオンギアの製造装置を構成す
るダイスの内周面を展開して示す説明図である。
【図5】図4に示すダイスの展開図と図6に示す従来の
ダイスの展開図とを重ね合せて示す説明図である。
【図6】従来のヘリカルピニオンギアの製造装置を構成
するダイスの内周面を展開して示す説明図である。
【図7】ヘリカルピニオンギアを製造する従来の装置の
一例として示す転造加工法の概念図である。
【図8】上記ヘリカルピニオンギアが使用されるラック
ピニオン式パワーステアリング装置の一例を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 ヘリカルピニオンギアの軸線 1 ヘリカルピニオンギア 2 ギア部 4 スプライン 6 大径の円柱部 8 切上がり部 10 歯 10d 円柱部方向を向いた歯面 12 肉盛り部 22 ダイス 26 ダイスの内周面 30 パンチ 32 スプライン形成用パンチ 36 歯形成形部 36e 歯形成形部の上端面 36f 歯形成形部の切下げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中須加 周二 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 自 動車機器株式会社松山工場内 (72)発明者 伊藤 克浩 愛知県中島郡祖父江町大字森上字本郷十 一,四番地壱 アイコクアルファ株式会社 内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に対して斜めにねじれた複数の歯を有
    し、操向車輪に連動するラックに噛合うギア部と、この
    ギア部の歯先円の径よりも大きい外径を有し、入力軸側
    に連結される連結部が形成された円柱部と、上記ギア部
    と円柱部とを傾斜した面によって接続する切上り部とを
    備えたステアリング用ヘリカルピニオンギアにおいて、
    上記ギア部に設けられた各歯の切上り部側端部の、円柱
    部方向を向いた歯面側にほぼ三角形状の肉盛り部を設け
    たことを特徴とするステアリング用ヘリカルピニオンギ
    ア。
  2. 【請求項2】 上記円柱部の端部内周面に、入力軸側に
    連結されるスプラインが形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のステアリング用ヘリカルピニオンギ
    ア。
  3. 【請求項3】 斜めにねじれた複数の歯形成形部が内周
    面に形成されているダイス内に、円柱状の歯車素材を押
    込んで押出し加工をすることにより、軸線に対して斜め
    にねじれた歯を有し、操向車輪に連動するラックに噛合
    うギア部と、入力軸側に連結される連結部が形成された
    円柱部とを備えたステアリング用ヘリカルピニオンギア
    を製造する方法において、上記歯形成形部の上端面から
    両歯面側へ上記素材の金属を流動させてギア部の各歯を
    成形する際に、各歯形成形部の上端面から両歯面側へほ
    ぼ均等に流動させるようにしたことを特徴とするステア
    リング用ヘリカルピニオンギアの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記歯車素材をダイス内に押込むパンチ
    に、連結部形成用のパンチ部を設け、一工程で、上記ギ
    ア部を成形すると同時に入力軸側に連結する連結部を成
    形することを特徴とする請求項3に記載のステアリング
    用ヘリカルピニオンギアの製造方法。
  5. 【請求項5】 内周面の上部に円柱状の歯車素材の外径
    とほぼ一致する内径を有する大径部が、下部に斜めにね
    じれた複数本の歯形成形部が、そして、中間にこれら大
    径部と歯形成形部とを接続するテーパ面が設けられたダ
    イスと、上下動して、円柱状の歯車素材を上記ダイス内
    に押込むパンチとを備えたステアリング用ヘリカルピニ
    オンギアの製造装置において、上記ダイスの各歯形成形
    部の上端面に、下方を向いている歯面側の一部をほぼ三
    角形状に切り欠いた切下げ部を形成し、パンチにより歯
    車素材をダイス内に押込む際に、この歯車素材の上部が
    上記ダイスの大径部内に位置する状態で停止させること
    により、ステアリング装置のラックに噛合うギア部と、
    入力軸側に連結される大径の円柱部と、これら両者間を
    接続する傾斜面とを成形することを特徴とするステアリ
    ング用ヘリカルピニオンギアの製造装置。
  6. 【請求項6】 上記パンチは、歯車素材をダイス内に押
    込む押圧部と、上記円柱部の上端の内周面に入力軸との
    連結部を成形する連結部成形用パンチとを備えているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のステアリング用ヘリカ
    ルピニオンギアの製造装置。
  7. 【請求項7】 円柱部の上端に形成される入力軸との連
    結部が、スプラインであることを特徴とする請求項6に
    記載のステアリング用ヘリカルピニオンギアの製造装
    置。
  8. 【請求項8】 パンチとダイスとの間の位置決めを行な
    うことにより、ギア部と連結部との位相を一致させるこ
    とを特徴とする請求項6に記載のステアリング用ヘリカ
    ルピニオンギアの製造装置。
JP12953894A 1994-05-19 1994-05-19 ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法 Expired - Lifetime JP3564728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12953894A JP3564728B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12953894A JP3564728B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07308729A true JPH07308729A (ja) 1995-11-28
JP3564728B2 JP3564728B2 (ja) 2004-09-15

Family

ID=15012005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12953894A Expired - Lifetime JP3564728B2 (ja) 1994-05-19 1994-05-19 ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3564728B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684727B2 (en) * 1999-06-30 2004-02-03 Trw Inc. Rack and pinion steering apparatus
DE10260426B3 (de) * 2002-12-21 2004-06-24 ThyssenKrupp Präzisionsschmiede GmbH Lenkritzel
US8091236B2 (en) 2004-11-29 2012-01-10 Nsk Ltd. Manufacturing method for toothed power transmission member having oil reservoir and toothed power transmission member manufactured by this manufacturing method

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101347887B (zh) * 2008-08-22 2010-06-23 常州精棱铸锻有限公司 汽车动力转向器的转向臂轴上轮齿的制造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684727B2 (en) * 1999-06-30 2004-02-03 Trw Inc. Rack and pinion steering apparatus
DE10260426B3 (de) * 2002-12-21 2004-06-24 ThyssenKrupp Präzisionsschmiede GmbH Lenkritzel
WO2004056504A1 (de) 2002-12-21 2004-07-08 ThyssenKrupp Präzisionsschmiede GmbH Lenkritzel
JP2006511387A (ja) * 2002-12-21 2006-04-06 ティッセンクルップ プレチジオンズシュミーデ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ステアリング用ピニオンギア
US8091236B2 (en) 2004-11-29 2012-01-10 Nsk Ltd. Manufacturing method for toothed power transmission member having oil reservoir and toothed power transmission member manufactured by this manufacturing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3564728B2 (ja) 2004-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4708912A (en) Sintered metal body with at least one toothing
US8091236B2 (en) Manufacturing method for toothed power transmission member having oil reservoir and toothed power transmission member manufactured by this manufacturing method
KR20120034728A (ko) 내부에 톱니가 형성된 휠을 호브 필링하기 위한 장치 및 방법, 그리고 관련 필링 휠
US3362059A (en) Gear rolling dies and method for manufacturing external tooth gears
Groche et al. Application and modelling of flow forming manufacturing processes for internally geared wheels
JPH0469496B2 (ja)
JPH07308729A (ja) ステアリング用ヘリカルピニオンギアとその製造方法および製造装置
JP3541433B2 (ja) ヘリカルピニオンギアとその製造方法および製造装置
JP2007155120A (ja) 潤滑機械要素の油溜り形成方法、潤滑機械要素、ピニオン、歯車、ラック、ねじ軸、スプライン軸およびステアリング装置
KR100237124B1 (ko) 기어의 전조 방법 및 장치
EP2422898B1 (en) Method for plastic forming of toothed shafts
US4571972A (en) Skewed-axis cylindrical die rolling
CN116274778A (zh) 一种两端带齿轮段的螺纹滚丝轮
CN1820895B (zh) 汽车同步器齿套防脱挡倒锥多轴运动控制加工法
JP2004105974A (ja) 歯車軸および転造用平ダイス
JP3700156B2 (ja) ヘリカルギヤとデファレンシャル装置
US3590619A (en) Manufacture of herringbone gears
CN103752953A (zh) 一种离散式滚压齿轮加工方法
US3540108A (en) Method for rolling gears
JP4626280B2 (ja) 油溜まりを備えた歯付き伝動部材の製造方法、及び、この製造方法によって製造した歯付き伝動部材
JP2009178739A (ja) 鍛造用金型及びその加工方法、並びに歯車鍛造装置及び歯車鍛造方法
JP3713465B2 (ja) 転造加工方法
KR102410811B1 (ko) 인풋 샤프트의 제조방법
CN209811114U (zh) 一种带导向加工的花键搓齿刀
JP6067338B2 (ja) ヤマバ歯車

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040531

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term