JPH07308171A - 抗アレルギー食品 - Google Patents
抗アレルギー食品Info
- Publication number
- JPH07308171A JPH07308171A JP6129643A JP12964394A JPH07308171A JP H07308171 A JPH07308171 A JP H07308171A JP 6129643 A JP6129643 A JP 6129643A JP 12964394 A JP12964394 A JP 12964394A JP H07308171 A JPH07308171 A JP H07308171A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- extract
- reishi
- extracted
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 大豆サポニン成分と粗黒糖から抽出された色
素成分と霊芝の粉砕物及び/又はその抽出物とが必須成
分として配合されてなる。 【効果】 アトピー性皮膚炎症状の予防を目的として、
違和感なく手軽に摂取させることができ、アレルギー体
質を持つ乳幼児向けの抗アレルギー食品として優れてい
る。
素成分と霊芝の粉砕物及び/又はその抽出物とが必須成
分として配合されてなる。 【効果】 アトピー性皮膚炎症状の予防を目的として、
違和感なく手軽に摂取させることができ、アレルギー体
質を持つ乳幼児向けの抗アレルギー食品として優れてい
る。
Description
【0001】この発明は抗アレルギー食品に係り、その
目的は、アトピー性皮膚炎症状の予防を目的として、日
常手軽に摂食することのできる抗アレルギー食品の提供
にある。
目的は、アトピー性皮膚炎症状の予防を目的として、日
常手軽に摂食することのできる抗アレルギー食品の提供
にある。
【0002】
【従来の技術】一般にアレルギーとは抗原抗体反応が生
体に及ぼす影響のうちで病的の過程を示すものと定義さ
れている。具体的にはアレルゲンとの反応でマスト細胞
からヒスタミン、ブラディキニン、SRS−Aなどの化
学伝達物質が放出され、これらの物質が周囲の組織を障
害して生じる生体反応であると解されている。このよう
なアレルギー病は、文明が発達し、社会生活が豊かにな
るにつれて増えてきたと言われている。すなわち、工場
の煙や自動車の排ガスなどによって大気汚染が広がる
と、その汚染物質が気管支などの粘膜を刺激し、過敏な
状態を高めており、しかも暖房の行き届いた居住空間に
は、アレルゲンとなりやすいダニが生育しやすくなって
いる。さらには欧米化された食生活では、アレルゲンに
なりやすいタンパク質を多く含有し、且つ人口的な添加
物を多く使うようになったこともアレルギー病の増える
原因の一つとなっている。
体に及ぼす影響のうちで病的の過程を示すものと定義さ
れている。具体的にはアレルゲンとの反応でマスト細胞
からヒスタミン、ブラディキニン、SRS−Aなどの化
学伝達物質が放出され、これらの物質が周囲の組織を障
害して生じる生体反応であると解されている。このよう
なアレルギー病は、文明が発達し、社会生活が豊かにな
るにつれて増えてきたと言われている。すなわち、工場
の煙や自動車の排ガスなどによって大気汚染が広がる
と、その汚染物質が気管支などの粘膜を刺激し、過敏な
状態を高めており、しかも暖房の行き届いた居住空間に
は、アレルゲンとなりやすいダニが生育しやすくなって
いる。さらには欧米化された食生活では、アレルゲンに
なりやすいタンパク質を多く含有し、且つ人口的な添加
物を多く使うようになったこともアレルギー病の増える
原因の一つとなっている。
【0003】代表的なアレルギー病としては、アトピー
性皮膚炎が例示される。このアトピー性皮膚炎は、乳児
期では頬に紅斑、漿液性丘疹を生じ、顔面全体に広がっ
て湿潤、結痂し、成人期になると肘窩、膝窩、前額、側
頸、腕関節などに赤褐色、充実性丘疹が集族するもの
で、痒みの激しい皮膚疾患の一つとされている。従来、
このようなアトピー性皮膚炎の治療法としては、ヒスタ
ミン加免疫グロブリン、強力ミノファーゲンC等を用い
た皮下注射や、副腎皮質ホルモンからなる外用剤が使用
されていた。
性皮膚炎が例示される。このアトピー性皮膚炎は、乳児
期では頬に紅斑、漿液性丘疹を生じ、顔面全体に広がっ
て湿潤、結痂し、成人期になると肘窩、膝窩、前額、側
頸、腕関節などに赤褐色、充実性丘疹が集族するもの
で、痒みの激しい皮膚疾患の一つとされている。従来、
このようなアトピー性皮膚炎の治療法としては、ヒスタ
ミン加免疫グロブリン、強力ミノファーゲンC等を用い
た皮下注射や、副腎皮質ホルモンからなる外用剤が使用
されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アトピ
ー性皮膚炎等のアレルギー症状の治療や緩和に用いられ
ていたヒスタミン加免疫グロブリンや強力ミノファーゲ
ンC等は、いずれも医薬品であるために、処方や治療に
あたっては医師の診断を仰がねばならず、しかも、皮下
注射は効果が大きい反面、疼痛を伴うので乳幼児の治療
には適さないという課題が存在した。さらに副腎皮質ホ
ルモンの施用も、効果が期待できる反面、好ましくない
副作用が生じるという問題があり、その使用に危険性が
伴うという課題が存在した。そこで、日常、違和感なく
手軽に摂取することにより、アトピー性皮膚炎症状の予
防を行なうことのできる優れた健康食品の創出が望まれ
ていた。
ー性皮膚炎等のアレルギー症状の治療や緩和に用いられ
ていたヒスタミン加免疫グロブリンや強力ミノファーゲ
ンC等は、いずれも医薬品であるために、処方や治療に
あたっては医師の診断を仰がねばならず、しかも、皮下
注射は効果が大きい反面、疼痛を伴うので乳幼児の治療
には適さないという課題が存在した。さらに副腎皮質ホ
ルモンの施用も、効果が期待できる反面、好ましくない
副作用が生じるという問題があり、その使用に危険性が
伴うという課題が存在した。そこで、日常、違和感なく
手軽に摂取することにより、アトピー性皮膚炎症状の予
防を行なうことのできる優れた健康食品の創出が望まれ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では、大豆サポ
ニン成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合されて
なることを特徴とする抗アレルギー食品を提供すること
により、前記従来の課題を悉く解消する。
ニン成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合されて
なることを特徴とする抗アレルギー食品を提供すること
により、前記従来の課題を悉く解消する。
【0006】
【発明の構成】以下、この発明に係る抗アレルギー食品
の構成について詳述する。この発明では大豆サポニン成
分と、粗黒糖から抽出された黒色色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合され
る。
の構成について詳述する。この発明では大豆サポニン成
分と、粗黒糖から抽出された黒色色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合され
る。
【0007】大豆サポニン成分とは、大豆(Glycine hi
spida MAX)の種子より抽出分離し、溶剤で精製するか、
或いは抽出液より樹脂吸着剤を用いて、選択的にサポニ
ンを吸着させて精製することによって得ることができ
る。尚、この発明において、大豆サポニン成分として
は、前記した方法によって得られる実質的にサポニン類
からなる混合物を指す。具体的に大豆サポニン成分を得
る方法として、原料となる大豆粉末を通常の脂溶性有機
溶媒を用いて脱脂後、水又は低級脂肪族アルコール類あ
るいは含水低級脂肪族アルコールを用いてその有効成分
を抽出し、この抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとす
る。これを水飽和n−ブタノールに溶解させ、この溶液
に水を加えて振盪した後静置し、n−ブタノール層を分
離し、蒸発乾固する。または、前記抽出エキスをn−ブ
タノール:水(1:1)混合懸濁液に溶解し、静置して
n−ブタノール層を分離し、蒸発乾固してもよい。この
蒸発残留物を低級脂肪族アルコールに溶解後、エーテル
中に攪拌注入して生成した析出物を濾取して大豆サポニ
ン成分を得る。
spida MAX)の種子より抽出分離し、溶剤で精製するか、
或いは抽出液より樹脂吸着剤を用いて、選択的にサポニ
ンを吸着させて精製することによって得ることができ
る。尚、この発明において、大豆サポニン成分として
は、前記した方法によって得られる実質的にサポニン類
からなる混合物を指す。具体的に大豆サポニン成分を得
る方法として、原料となる大豆粉末を通常の脂溶性有機
溶媒を用いて脱脂後、水又は低級脂肪族アルコール類あ
るいは含水低級脂肪族アルコールを用いてその有効成分
を抽出し、この抽出液を蒸発濃縮して抽出エキスとす
る。これを水飽和n−ブタノールに溶解させ、この溶液
に水を加えて振盪した後静置し、n−ブタノール層を分
離し、蒸発乾固する。または、前記抽出エキスをn−ブ
タノール:水(1:1)混合懸濁液に溶解し、静置して
n−ブタノール層を分離し、蒸発乾固してもよい。この
蒸発残留物を低級脂肪族アルコールに溶解後、エーテル
中に攪拌注入して生成した析出物を濾取して大豆サポニ
ン成分を得る。
【0008】別の方法としては、大豆粉末を脱脂処理
し、水、低級アルコール又は含水低級アルコールにて抽
出し、その濃縮物を水又は30%以下の低級アルコール
含有水に溶解し、この溶液を樹脂吸着剤と接触させて、
大豆サポニン成分を吸着させた後、低級アルコール又は
30%以上の低級アルコール含有水で溶離処理し、大豆
サポニン成分を得る。このようにして得られた抽出物
は、実質的にサポニン成分のみを含むものであって、そ
のままこの発明の必須成分の一つとして使用することが
できる。この大豆サポニン成分は、原料となる大豆の種
類等に応じて、構成される化合物の種類や含有量等に若
干の相違はあるが、一般的には、黄白色〜褐色で、わず
かに苦みを有する無臭の粉末であり、加水分解により、
水可溶部からグルクロン酸、ガラクトース、グルコー
ス、アラビノース、ラムノース、キシロースが得られ、
水不溶分より、構成主成分であるゲニン体の、ソーヤサ
ポゲノールA、ソーヤサポゲノールB、ソーヤサポゲノ
ールC、ソーヤサポゲノールD、ソーヤサポゲノールE
が得られる物質である。具体的には、以下に示すトリテ
ルペンのオレアナン系配糖体に属するソーヤサポニン類
(Soyasaponins)の少なくとも一種以上が含有されてい
る。
し、水、低級アルコール又は含水低級アルコールにて抽
出し、その濃縮物を水又は30%以下の低級アルコール
含有水に溶解し、この溶液を樹脂吸着剤と接触させて、
大豆サポニン成分を吸着させた後、低級アルコール又は
30%以上の低級アルコール含有水で溶離処理し、大豆
サポニン成分を得る。このようにして得られた抽出物
は、実質的にサポニン成分のみを含むものであって、そ
のままこの発明の必須成分の一つとして使用することが
できる。この大豆サポニン成分は、原料となる大豆の種
類等に応じて、構成される化合物の種類や含有量等に若
干の相違はあるが、一般的には、黄白色〜褐色で、わず
かに苦みを有する無臭の粉末であり、加水分解により、
水可溶部からグルクロン酸、ガラクトース、グルコー
ス、アラビノース、ラムノース、キシロースが得られ、
水不溶分より、構成主成分であるゲニン体の、ソーヤサ
ポゲノールA、ソーヤサポゲノールB、ソーヤサポゲノ
ールC、ソーヤサポゲノールD、ソーヤサポゲノールE
が得られる物質である。具体的には、以下に示すトリテ
ルペンのオレアナン系配糖体に属するソーヤサポニン類
(Soyasaponins)の少なくとも一種以上が含有されてい
る。
【0009】ソーヤサポニン類の具体例としては、ソー
ヤサポゲノールBを骨格とする次式1(化1)で示され
るサポニン類が例示される。
ヤサポゲノールBを骨格とする次式1(化1)で示され
るサポニン類が例示される。
【化1】 (但し、式中R1 はα−L−ラムノピラノシル(1,
2)−β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D
−グルクロノピラノシル基、α−L−ラムノピラノシル
(1,2)−α−L−アラビノピラノシル(1,2)−
β−D−グルクロノピラノシル基又はβ−D−ガラクト
ピラノシル(1,2)−β−D−グルクロノピラノシル
基のいずれかを示す。)
2)−β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D
−グルクロノピラノシル基、α−L−ラムノピラノシル
(1,2)−α−L−アラビノピラノシル(1,2)−
β−D−グルクロノピラノシル基又はβ−D−ガラクト
ピラノシル(1,2)−β−D−グルクロノピラノシル
基のいずれかを示す。)
【0010】上記したソーヤサポゲノールBを骨格とす
るサポニン類の具体例としては、次式2(化2)で示さ
れる3−O−〔α−L−ラムノピラノシル(1,2)−
β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D−グル
クロノピラノシル〕ソーヤサポゲノールB(C48H78O
18・2H2 O,融点238〜240℃)及び次式3(化
3)で示される3−O−〔α−L−ラムノピラノシル
(1,2)−α−L−アラビノピラノシル(1,2)−
β−D−グルクロノピラノシル〕ソーヤサポゲノールB
(C47H76O17・3H2 O,融点212〜215℃)、
次式4(化4)で示される3−O−〔β−D−ガラクト
ピラノシル(1,2)−β−D−グルクロノピラノシ
ル〕ソーヤサポゲノールB(C48H68O14・2H2 O,
融点215〜216℃)が例示される。
るサポニン類の具体例としては、次式2(化2)で示さ
れる3−O−〔α−L−ラムノピラノシル(1,2)−
β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D−グル
クロノピラノシル〕ソーヤサポゲノールB(C48H78O
18・2H2 O,融点238〜240℃)及び次式3(化
3)で示される3−O−〔α−L−ラムノピラノシル
(1,2)−α−L−アラビノピラノシル(1,2)−
β−D−グルクロノピラノシル〕ソーヤサポゲノールB
(C47H76O17・3H2 O,融点212〜215℃)、
次式4(化4)で示される3−O−〔β−D−ガラクト
ピラノシル(1,2)−β−D−グルクロノピラノシ
ル〕ソーヤサポゲノールB(C48H68O14・2H2 O,
融点215〜216℃)が例示される。
【化2】
【化3】
【化4】
【0011】また、ソーヤサポゲノールAを骨格とする
次式5(化5)で示されるサポニン類も例示される。
次式5(化5)で示されるサポニン類も例示される。
【化5】 (但し、式中R1 がβ−D−グルコピラノシル(1,
2)−β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D
−グルクロノピラノシル基で、R2 がβ−D−グルコピ
ラノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノシル基、
或いはR1 がβ−D−ガラクトピラノシル−(1,2)
−β−D−グルクロノピラノシル基で、R2がβ−D−
グルコピラノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノ
シル基のいずれかを示す。)
2)−β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D
−グルクロノピラノシル基で、R2 がβ−D−グルコピ
ラノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノシル基、
或いはR1 がβ−D−ガラクトピラノシル−(1,2)
−β−D−グルクロノピラノシル基で、R2がβ−D−
グルコピラノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノ
シル基のいずれかを示す。)
【0012】上記したソーヤサポゲノールAを骨格とす
るサポニン類の具体例としては、次式6(化6)で示さ
れる3−O−〔β−D−グルコピラノシル(1,2)−
β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D−グル
クロノピラノシル〕−21−O−〔β−D−グルコピラ
ノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノシル〕−ソ
ーヤサポゲノールA(ソーヤサポニンA1 、C59H96O
29・4H2 O,融点240〜242℃)及び次式7(化
7)で示される3−O−〔β−D−ガラクトピラノシル
−(1,2)−β−D−グルクロノピラノシル〕−21
−O−〔β−D−グルコピラノシル(1,3)−α−L
−アラビノピラノシル〕−ソーヤサポゲノールA(ソー
ヤサポニンA2 、C53H86O24・3H2 O,融点231
〜233℃)が例示される。
るサポニン類の具体例としては、次式6(化6)で示さ
れる3−O−〔β−D−グルコピラノシル(1,2)−
β−D−ガラクトピラノシル(1,2)−β−D−グル
クロノピラノシル〕−21−O−〔β−D−グルコピラ
ノシル(1,3)−α−L−アラビノピラノシル〕−ソ
ーヤサポゲノールA(ソーヤサポニンA1 、C59H96O
29・4H2 O,融点240〜242℃)及び次式7(化
7)で示される3−O−〔β−D−ガラクトピラノシル
−(1,2)−β−D−グルクロノピラノシル〕−21
−O−〔β−D−グルコピラノシル(1,3)−α−L
−アラビノピラノシル〕−ソーヤサポゲノールA(ソー
ヤサポニンA2 、C53H86O24・3H2 O,融点231
〜233℃)が例示される。
【化6】
【化7】
【0013】また、前記したソーヤサポゲノールA及び
ソーヤサポゲノールBを骨格とするサポニン類以外に
も、次式8(化8)に示すソーヤサポゲノールC、次式
9(化9)に示すソーヤサポゲノールD及び次式10
(化10)に示すソーヤサポゲノールEを骨格とする構
造未決定のサポニン類も、この発明の大豆サポニン成分
として好適に使用できる。
ソーヤサポゲノールBを骨格とするサポニン類以外に
も、次式8(化8)に示すソーヤサポゲノールC、次式
9(化9)に示すソーヤサポゲノールD及び次式10
(化10)に示すソーヤサポゲノールEを骨格とする構
造未決定のサポニン類も、この発明の大豆サポニン成分
として好適に使用できる。
【化8】
【化9】
【化10】
【0014】以上のような大豆サポニン成分は、用いる
大豆原料によって多少の相違はあるが、大豆原料に対
し、通常、0.5〜0.7重量%、脱脂大豆に対しては
0.7〜1.0重量%含有される。
大豆原料によって多少の相違はあるが、大豆原料に対
し、通常、0.5〜0.7重量%、脱脂大豆に対しては
0.7〜1.0重量%含有される。
【0015】この発明のもう一つの必須成分である粗黒
糖から抽出された色素成分とは、ショ糖の未精製品(黒
砂糖)から得られる黒色色素成分(例えば商品名:コク
トオリゴ、(株)大阪薬品研究所製)のことを指す。こ
の色素成分を得る方法としては、例えば次の方法が例示
される。すなわち、原料となる粗黒糖を適当量の水に溶
解し、これを吸着剤に接触させて色素成分を吸着させ、
水洗して糖分を充分に除去した後、吸着させた色素成分
を溶剤により溶離させることにより抽出・分離する。通
常、この操作は吸着剤のカラムを用い、水及び溶剤を流
下させて行なう。この場合、用いられる吸着剤として
は、非極性のポリスチレン系吸着樹脂、例えばアンバー
ライトXAD−1、アンバーライトXAD−2(商品
名、ローム・アンド・ハース社製)及びセルバクロムX
AD−2(商品名、セルバ社製)が好適である。尚、収
率の点からはセルバクロムXAD−2が好ましい。
糖から抽出された色素成分とは、ショ糖の未精製品(黒
砂糖)から得られる黒色色素成分(例えば商品名:コク
トオリゴ、(株)大阪薬品研究所製)のことを指す。こ
の色素成分を得る方法としては、例えば次の方法が例示
される。すなわち、原料となる粗黒糖を適当量の水に溶
解し、これを吸着剤に接触させて色素成分を吸着させ、
水洗して糖分を充分に除去した後、吸着させた色素成分
を溶剤により溶離させることにより抽出・分離する。通
常、この操作は吸着剤のカラムを用い、水及び溶剤を流
下させて行なう。この場合、用いられる吸着剤として
は、非極性のポリスチレン系吸着樹脂、例えばアンバー
ライトXAD−1、アンバーライトXAD−2(商品
名、ローム・アンド・ハース社製)及びセルバクロムX
AD−2(商品名、セルバ社製)が好適である。尚、収
率の点からはセルバクロムXAD−2が好ましい。
【0016】また、吸着剤の使用量は含有色素成分量の
80〜800倍(重量比)、より好ましくは50〜20
0倍(重量比)とするのが望ましい。また、吸着した色
素成分を溶離させるに際して、溶離前に水洗して洗液の
甘味が全くなくなるまで充分に糖分を除去させることが
好ましい。色素成分の溶離は濃度20%以上の低級アル
コール、例えばメタノール又はエタノールで行なうのが
好適である。実際には、まず20〜30%の低濃度低級
アルコールで溶離を行ない、流下液の着色が殆ど認めら
れなくなった後、95〜99%の高濃度低級アルコール
でさらに溶離させるのが好ましい。この理由は、低濃度
低級アルコールのみで溶離を行なうと色素成分の収率が
低下し、好ましくないからである。
80〜800倍(重量比)、より好ましくは50〜20
0倍(重量比)とするのが望ましい。また、吸着した色
素成分を溶離させるに際して、溶離前に水洗して洗液の
甘味が全くなくなるまで充分に糖分を除去させることが
好ましい。色素成分の溶離は濃度20%以上の低級アル
コール、例えばメタノール又はエタノールで行なうのが
好適である。実際には、まず20〜30%の低濃度低級
アルコールで溶離を行ない、流下液の着色が殆ど認めら
れなくなった後、95〜99%の高濃度低級アルコール
でさらに溶離させるのが好ましい。この理由は、低濃度
低級アルコールのみで溶離を行なうと色素成分の収率が
低下し、好ましくないからである。
【0017】このようにして得た溶離液を蒸発乾固し
て、この発明の必須成分の一つである粗黒糖の色素成分
を得ることができる。尚、糖分の除去が不完全で、溶離
液に甘味が残存する場合には、その蒸発残留物を純エタ
ノール等の純低級アルコールに混合し、不溶の糖分を濾
別、除去し、濾液から色素成分を再結晶させる得ること
が純度の高い色素成分を得るにあたって好ましい。ま
た、この発明の粗黒糖から抽出される色素成分を得る方
法として、前記した方法以外に、粗黒糖を純メタノー
ル、純エタノール等の純低級アルコールに直接冷浸又は
温浸し、不溶の糖分を濾過等の方法により除去したの
ち、残液を蒸発乾固して色素成分を得る方法も使用する
ことができる。但し、この方法では前述した方法に比し
て収率が著しく低下する。
て、この発明の必須成分の一つである粗黒糖の色素成分
を得ることができる。尚、糖分の除去が不完全で、溶離
液に甘味が残存する場合には、その蒸発残留物を純エタ
ノール等の純低級アルコールに混合し、不溶の糖分を濾
別、除去し、濾液から色素成分を再結晶させる得ること
が純度の高い色素成分を得るにあたって好ましい。ま
た、この発明の粗黒糖から抽出される色素成分を得る方
法として、前記した方法以外に、粗黒糖を純メタノー
ル、純エタノール等の純低級アルコールに直接冷浸又は
温浸し、不溶の糖分を濾過等の方法により除去したの
ち、残液を蒸発乾固して色素成分を得る方法も使用する
ことができる。但し、この方法では前述した方法に比し
て収率が著しく低下する。
【0018】以上のような方法により抽出、分離された
粗黒糖の色素成分は、そのままこの発明の必須成分とし
て使用することができる。この色素成分には、様々な成
分が含有されているが、主としてフェニルグルコース類
等のオリゴ糖が主要成分として含有されている。この具
体例としては、例えば次式11(化11)で示される
2,5−ジメトキシフェニル−O−グルコース及び次式
12(化12)で示される2,4,5−トリメトキシフ
ェニル−O−グルコース、次式13(化13)で示され
る3,4−ジメトキシフェニル−O−D−グルコース、
次式14(化14)で示される3,4,6−トリメトキ
シフェニル−O−D−グルコース等が代表例として例示
される。
粗黒糖の色素成分は、そのままこの発明の必須成分とし
て使用することができる。この色素成分には、様々な成
分が含有されているが、主としてフェニルグルコース類
等のオリゴ糖が主要成分として含有されている。この具
体例としては、例えば次式11(化11)で示される
2,5−ジメトキシフェニル−O−グルコース及び次式
12(化12)で示される2,4,5−トリメトキシフ
ェニル−O−グルコース、次式13(化13)で示され
る3,4−ジメトキシフェニル−O−D−グルコース、
次式14(化14)で示される3,4,6−トリメトキ
シフェニル−O−D−グルコース等が代表例として例示
される。
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0019】以上のようなオリゴ糖を主成分とする粗黒
糖の色素成分は、原料粗黒糖から0.05〜0.3重量
%程度の収率で得ることができ、淡褐色の吸湿性の粉末
で、僅かに焦臭があり、味は僅かに苦い粉末である。
糖の色素成分は、原料粗黒糖から0.05〜0.3重量
%程度の収率で得ることができ、淡褐色の吸湿性の粉末
で、僅かに焦臭があり、味は僅かに苦い粉末である。
【0020】さらに、この発明では霊芝の粉砕物及び/
又はその抽出物も必須成分の一つとして配合される。霊
芝とは、サルノコシカケ科(Polypolacea
e)のマンネンタケ(Ganoderma lucid
um)またはその近縁種の子実体を乾燥したもので、古
来より漢方薬の一種として用いられてきたものである。
この発明において、霊芝としては紫芝、赤芝、黒芝、白
芝、黄芝等のいずれの品種であっても特に限定されるこ
となく好適に使用することができる。
又はその抽出物も必須成分の一つとして配合される。霊
芝とは、サルノコシカケ科(Polypolacea
e)のマンネンタケ(Ganoderma lucid
um)またはその近縁種の子実体を乾燥したもので、古
来より漢方薬の一種として用いられてきたものである。
この発明において、霊芝としては紫芝、赤芝、黒芝、白
芝、黄芝等のいずれの品種であっても特に限定されるこ
となく好適に使用することができる。
【0021】霊芝粉砕物としては、凍結粉砕物を用いる
ことが好ましい。この理由は、霊芝には多糖類などが多
量に含有されており、粘性が大きいため、通常の粉砕機
では良好に粉砕することができず、好ましくないからで
ある。凍結粉砕物を得る方法としては、まず原料霊芝を
乾燥し、細断した後、この細断物を−10〜−80℃の
温度域で10〜200メッシュ程度の粒度にボールミル
等で凍結粉砕して得られる方法が好ましく例示される。
ここで、特に霊芝の凍結粉砕温度域を−10〜−80℃
としたのは、−10℃を超えると霊芝の粘性により、粉
砕してももぐさ状(綿状)の粉砕物としかならず、直接
摂取するには好ましくなく、一方、−80℃を超えた超
低温域を採用する場合には、粉砕時に霊芝の細胞膜が破
壊されてしまい、細胞中に含有される霊芝の有効成分を
も同時に破壊されてしまう恐れがあり、いずれの場合も
好ましくないからである。このようにして得られた凍結
粉砕物については、次いで60℃以下の温度域で低温殺
菌処理を施しておくことが好ましい。この理由は、霊芝
の粉砕物には細菌、昆虫の卵等、人が摂取するのに好ま
しくないものが付着している可能性があるからである。
特に60℃以下の温度域での殺菌処理を採用するのは、
霊芝の有効成分が熱分解して消失することを避けるため
である。また、殺菌処理方法としては、通常公知の紫外
線殺菌法、低温加熱間欠殺菌法等が特に限定されること
なく好適に最少できる。
ことが好ましい。この理由は、霊芝には多糖類などが多
量に含有されており、粘性が大きいため、通常の粉砕機
では良好に粉砕することができず、好ましくないからで
ある。凍結粉砕物を得る方法としては、まず原料霊芝を
乾燥し、細断した後、この細断物を−10〜−80℃の
温度域で10〜200メッシュ程度の粒度にボールミル
等で凍結粉砕して得られる方法が好ましく例示される。
ここで、特に霊芝の凍結粉砕温度域を−10〜−80℃
としたのは、−10℃を超えると霊芝の粘性により、粉
砕してももぐさ状(綿状)の粉砕物としかならず、直接
摂取するには好ましくなく、一方、−80℃を超えた超
低温域を採用する場合には、粉砕時に霊芝の細胞膜が破
壊されてしまい、細胞中に含有される霊芝の有効成分を
も同時に破壊されてしまう恐れがあり、いずれの場合も
好ましくないからである。このようにして得られた凍結
粉砕物については、次いで60℃以下の温度域で低温殺
菌処理を施しておくことが好ましい。この理由は、霊芝
の粉砕物には細菌、昆虫の卵等、人が摂取するのに好ま
しくないものが付着している可能性があるからである。
特に60℃以下の温度域での殺菌処理を採用するのは、
霊芝の有効成分が熱分解して消失することを避けるため
である。また、殺菌処理方法としては、通常公知の紫外
線殺菌法、低温加熱間欠殺菌法等が特に限定されること
なく好適に最少できる。
【0022】以上のような特定温度域での凍結粉砕物に
は、この発明の有効成分として好ましく用いられる一般
式15(化15)で示されるガノデリン酸類(6種存
在)が多量に含有されている。
は、この発明の有効成分として好ましく用いられる一般
式15(化15)で示されるガノデリン酸類(6種存
在)が多量に含有されている。
【化15】
【0023】一方、この発明においては、霊芝の抽出物
を必須成分の一つとして使用することもできる。抽出方
法としては、霊芝の熱水抽出物、あるいはこの熱水抽出
物を有機溶媒にて二次抽出して得られる抽出物、あるい
はこの二次抽出物をさらに脂溶性溶媒等により三次抽出
して得られる抽出物等が好ましく例示される。有機溶媒
としては、エタノール又はエタノール・アセトン混合物
等の含酸素系溶媒が、また脂溶性溶媒としてはクロロホ
ルム・エタノール混合物、アセトン・ヘキサン混合物が
好ましく使用される。
を必須成分の一つとして使用することもできる。抽出方
法としては、霊芝の熱水抽出物、あるいはこの熱水抽出
物を有機溶媒にて二次抽出して得られる抽出物、あるい
はこの二次抽出物をさらに脂溶性溶媒等により三次抽出
して得られる抽出物等が好ましく例示される。有機溶媒
としては、エタノール又はエタノール・アセトン混合物
等の含酸素系溶媒が、また脂溶性溶媒としてはクロロホ
ルム・エタノール混合物、アセトン・ヘキサン混合物が
好ましく使用される。
【0024】具体的には、霊芝細断物を1〜10時間、
60〜80℃の熱水中に浸漬して得られた抽出液を濾過
し、減圧濃縮して得られる乾固物或いはエキス、さらに
はこの乾固物或いはエキスをさらに20〜60℃程度の
温度域で有機溶媒にて2〜6時間抽出し、濾過、減圧濃
縮して得られる乾固物或いはエキス、さらにはこの有機
溶媒抽出乾固物或いはエキスをさらに脂溶性溶媒にて2
0〜40℃の温度域で抽出し、濾過、減圧濃縮して得ら
れる乾固物或いはエキスがそれぞれ限定されることな
く、好ましく使用できる。
60〜80℃の熱水中に浸漬して得られた抽出液を濾過
し、減圧濃縮して得られる乾固物或いはエキス、さらに
はこの乾固物或いはエキスをさらに20〜60℃程度の
温度域で有機溶媒にて2〜6時間抽出し、濾過、減圧濃
縮して得られる乾固物或いはエキス、さらにはこの有機
溶媒抽出乾固物或いはエキスをさらに脂溶性溶媒にて2
0〜40℃の温度域で抽出し、濾過、減圧濃縮して得ら
れる乾固物或いはエキスがそれぞれ限定されることな
く、好ましく使用できる。
【0025】以上のような大豆サポニン成分と、粗黒糖
から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又は抽出
物とが必須成分として配合されて、この発明に係る抗ア
レルギー食品が得られる。ここで、大豆サポニン成分と
粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又
は抽出物との配合比は、5〜7:1:18〜22程度、
より好ましくは6:3:20(重量比)とされることが
好ましい。この理由は、大豆サポニン成分が、粗黒糖か
ら抽出された色素成分に対して7倍量を超えて配合され
ると、大豆サポニン成分による苦みが感じられ、一方、
大豆サポニン成分の配合量が5倍量未満であると、この
発明の目的とするアトピー性皮膚炎症状の予防効果が充
分に発現されず、いずれの場合も好ましくないからであ
る。また、霊芝粉砕物及び/又は抽出物が、粗黒糖から
抽出された色素成分に対して22倍量を超えて配合され
ても、その配合量に比例した効果を得ることができず、
一方配合量が18倍未満であるとアトピー性皮膚炎症状
に対する充分な予防効果が発現されないため、いずれの
場合も好ましくないからである。大豆サポニンと、粗黒
糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又は抽
出物を略6:3:20程度の比率で配合することによ
り、違和感なく摂取することができ、且つその摂取によ
りアトピー性皮膚炎症状の予防効果を期待できる優れた
抗アレルギー食品となる。
から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又は抽出
物とが必須成分として配合されて、この発明に係る抗ア
レルギー食品が得られる。ここで、大豆サポニン成分と
粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又
は抽出物との配合比は、5〜7:1:18〜22程度、
より好ましくは6:3:20(重量比)とされることが
好ましい。この理由は、大豆サポニン成分が、粗黒糖か
ら抽出された色素成分に対して7倍量を超えて配合され
ると、大豆サポニン成分による苦みが感じられ、一方、
大豆サポニン成分の配合量が5倍量未満であると、この
発明の目的とするアトピー性皮膚炎症状の予防効果が充
分に発現されず、いずれの場合も好ましくないからであ
る。また、霊芝粉砕物及び/又は抽出物が、粗黒糖から
抽出された色素成分に対して22倍量を超えて配合され
ても、その配合量に比例した効果を得ることができず、
一方配合量が18倍未満であるとアトピー性皮膚炎症状
に対する充分な予防効果が発現されないため、いずれの
場合も好ましくないからである。大豆サポニンと、粗黒
糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及び/又は抽
出物を略6:3:20程度の比率で配合することによ
り、違和感なく摂取することができ、且つその摂取によ
りアトピー性皮膚炎症状の予防効果を期待できる優れた
抗アレルギー食品となる。
【0026】この発明において、前記した大豆サポニン
成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及
び/又は抽出物とを配合した必須成分は、通常一日10
0〜2500mg程度摂食されればよい。この理由は、ア
トピー性皮膚炎症状の予防について、この発明者らが鋭
意研究した実験的知得に基づくからである。さらに、こ
の発明の健康食品の形態としては、前記必須成分をその
まま散剤とするか、顆粒状、または打錠して食品として
もよく、或いはクッキー、ビスケット等の菓子類や清涼
飲料水、乳製品、さらには主食等に調製したものが限定
されることなく、いずれのものの好適に採用できる。ま
た、これら食品形態への調製においては、必要に応じ、
増量剤、香味剤、賦形剤等の適宜の添加剤を任意に加え
ることができる。
成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕物及
び/又は抽出物とを配合した必須成分は、通常一日10
0〜2500mg程度摂食されればよい。この理由は、ア
トピー性皮膚炎症状の予防について、この発明者らが鋭
意研究した実験的知得に基づくからである。さらに、こ
の発明の健康食品の形態としては、前記必須成分をその
まま散剤とするか、顆粒状、または打錠して食品として
もよく、或いはクッキー、ビスケット等の菓子類や清涼
飲料水、乳製品、さらには主食等に調製したものが限定
されることなく、いずれのものの好適に採用できる。ま
た、これら食品形態への調製においては、必要に応じ、
増量剤、香味剤、賦形剤等の適宜の添加剤を任意に加え
ることができる。
【0027】
【実施例】以下、この発明に係る健康食品を実施例を挙
げることにより、一層明確に説明する。但し、この発明
は以下の実施例により、何ら限定されるものではない。
げることにより、一層明確に説明する。但し、この発明
は以下の実施例により、何ら限定されるものではない。
【0028】(1)大豆サポニン成分の調製 大豆サポニン成分の調製(A) 大豆種子粉末10Kgを、n−ヘキサン100リットル
で2回加熱抽出した後脱脂した。脱脂粉末は、98%メ
タノール100リットルで、2回煮沸下に3時間ずつ抽
出処理した。抽出液を減圧蒸留に付して、1.4Kgの
エキスを得た。このエキスをn−ブタノール:水(1:
1)の混液100リットルに溶解し、分配し、静置し
た。n−ブタノール移行部を分取し、減圧下に溶媒を留
去した後98%メタノール5リットル中に溶解し、エチ
ルエーテル100リットル中に少量ずつ加えた。生じた
沈殿を濾取し、ついで沈殿に水飽和n−ブタノール10
リットルを加え、不溶部と可溶部に分けた。可溶部を減
圧蒸留して溶媒を完全に留去し、残留部64gを得た。
この残留物はn−ブタノール:水(1:1)の混液10
リットルを用いて分配した。水移行部は減圧留去し、得
られた残留物(32g)をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー〔メルク社製シリカゲルG(70〜230メッ
シュ)、溶出溶媒=クロロホルム−メタノール−水(6
5:35:10の下層〜6:4:1)〕に付した。溶出
液を薄層クロマトグラフィー〔担体=シリカゲル60F25
4、展開溶媒=クロロホルム−メタノール−水(6:
4:1)、発色剤=1%硫酸第二セリウム−10%硫酸溶
液噴霧〕で検出し、Rf値約0.25とRf値約0.3
0のそれぞれに出現するソーヤサポニンA1 と、ソーヤ
サポニンA2 を含む各フラクションを分取した。各フラ
クションは、溶媒を減圧留去し、各残留物を100mlの
水に懸濁させ、1gの陽イオン交換樹脂(ダウエックス
50wx8)を加え、よく攪拌した。懸濁物は透明に溶解
した。濾過したそれぞれの水溶液を減圧下で蒸発乾固
し、白色粉末のソーヤサポニンA1 1.9gと、ソーヤサポ
ニンA2 1.2gとを得た。各生成物は、水性メタノールか
ら再結晶して純品とした。
で2回加熱抽出した後脱脂した。脱脂粉末は、98%メ
タノール100リットルで、2回煮沸下に3時間ずつ抽
出処理した。抽出液を減圧蒸留に付して、1.4Kgの
エキスを得た。このエキスをn−ブタノール:水(1:
1)の混液100リットルに溶解し、分配し、静置し
た。n−ブタノール移行部を分取し、減圧下に溶媒を留
去した後98%メタノール5リットル中に溶解し、エチ
ルエーテル100リットル中に少量ずつ加えた。生じた
沈殿を濾取し、ついで沈殿に水飽和n−ブタノール10
リットルを加え、不溶部と可溶部に分けた。可溶部を減
圧蒸留して溶媒を完全に留去し、残留部64gを得た。
この残留物はn−ブタノール:水(1:1)の混液10
リットルを用いて分配した。水移行部は減圧留去し、得
られた残留物(32g)をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー〔メルク社製シリカゲルG(70〜230メッ
シュ)、溶出溶媒=クロロホルム−メタノール−水(6
5:35:10の下層〜6:4:1)〕に付した。溶出
液を薄層クロマトグラフィー〔担体=シリカゲル60F25
4、展開溶媒=クロロホルム−メタノール−水(6:
4:1)、発色剤=1%硫酸第二セリウム−10%硫酸溶
液噴霧〕で検出し、Rf値約0.25とRf値約0.3
0のそれぞれに出現するソーヤサポニンA1 と、ソーヤ
サポニンA2 を含む各フラクションを分取した。各フラ
クションは、溶媒を減圧留去し、各残留物を100mlの
水に懸濁させ、1gの陽イオン交換樹脂(ダウエックス
50wx8)を加え、よく攪拌した。懸濁物は透明に溶解
した。濾過したそれぞれの水溶液を減圧下で蒸発乾固
し、白色粉末のソーヤサポニンA1 1.9gと、ソーヤサポ
ニンA2 1.2gとを得た。各生成物は、水性メタノールか
ら再結晶して純品とした。
【0029】大豆サポニン成分の調製(B) 大豆種子粉末10Kgを100 リットルのn−ヘキサンで2
回、1時間ずつ加熱抽出し脱脂した。その脱脂乾燥物を
10リットルの99%メタノールを加え60℃で1時間加熱
抽出した。この操作を3回行い、各濾液を混合し、60℃
以下の温度で減圧濃縮乾燥した。この残留物を水100ml
に溶解した溶液を、合成樹脂吸着剤セルヴァクロムXAD-
tipe 2 の1.8Kg を3リットルの水に分散させて内径8
cmのカラムに充填したセルヴェクロムXAD-tipe 2 カラ
ムの上部から注入し、流速20ml/分の速度で流下させ、
サポニン成分を吸着させた。さらに流下物の着色のなく
なるまで水を追加流下せしめ、不純物を除去した。着色
がなくなってから99%メタノールを、流速10ml/分の速
度で流下させ、セルヴァクロムに吸着しているサポニン
成分を溶離させた。溶離の完了は、薄層クロマトグラフ
ィー〔担体:キーゼルゲルF254 、溶剤: クロロホルム
/メタノール/水(65:35:10)、検出:1%第二硫酸セ
リウム−10%硫酸噴霧後105 ℃で5分間加熱〕でチェッ
クした。5リットルの99%メタノールの流下によって完
全にサポニン成分を溶離した。得られた溶離液を60℃以
下で蒸発乾固して、黄褐白色の大豆サポニン末32g を得
た。
回、1時間ずつ加熱抽出し脱脂した。その脱脂乾燥物を
10リットルの99%メタノールを加え60℃で1時間加熱
抽出した。この操作を3回行い、各濾液を混合し、60℃
以下の温度で減圧濃縮乾燥した。この残留物を水100ml
に溶解した溶液を、合成樹脂吸着剤セルヴァクロムXAD-
tipe 2 の1.8Kg を3リットルの水に分散させて内径8
cmのカラムに充填したセルヴェクロムXAD-tipe 2 カラ
ムの上部から注入し、流速20ml/分の速度で流下させ、
サポニン成分を吸着させた。さらに流下物の着色のなく
なるまで水を追加流下せしめ、不純物を除去した。着色
がなくなってから99%メタノールを、流速10ml/分の速
度で流下させ、セルヴァクロムに吸着しているサポニン
成分を溶離させた。溶離の完了は、薄層クロマトグラフ
ィー〔担体:キーゼルゲルF254 、溶剤: クロロホルム
/メタノール/水(65:35:10)、検出:1%第二硫酸セ
リウム−10%硫酸噴霧後105 ℃で5分間加熱〕でチェッ
クした。5リットルの99%メタノールの流下によって完
全にサポニン成分を溶離した。得られた溶離液を60℃以
下で蒸発乾固して、黄褐白色の大豆サポニン末32g を得
た。
【0030】大豆サポニン成分の調製(C) 大豆種子粉末10Kgを100 リットルのn−ヘキサンで2
回、1時間ずつ加熱抽出し脱脂した後、100リットルず
つメタノールで2回、3時間ずつ加熱抽出した。この抽
出液を減圧蒸留して溶剤を留去した後、残留物に10リッ
トルの水飽和n−ブタノールを用いて、約1時間ずつ3
回、蒸気浴上で攪拌しながら溶解させた。得られた溶液
を3リットルのn−ブタノール飽和水を用いて3回水洗
して夾雑する糖類や色素を水に移行させて取り除き、分
離した水飽和n−ブタノール層を80℃以下で減圧蒸
留、乾固した。残留物を3リットルのメタノールに溶か
し、60リットルのエーテル中に攪拌下に注入した。1日
静置後、析出物を濾別し、60℃以下で減圧乾燥して大豆
サポニン30g を得た。
回、1時間ずつ加熱抽出し脱脂した後、100リットルず
つメタノールで2回、3時間ずつ加熱抽出した。この抽
出液を減圧蒸留して溶剤を留去した後、残留物に10リッ
トルの水飽和n−ブタノールを用いて、約1時間ずつ3
回、蒸気浴上で攪拌しながら溶解させた。得られた溶液
を3リットルのn−ブタノール飽和水を用いて3回水洗
して夾雑する糖類や色素を水に移行させて取り除き、分
離した水飽和n−ブタノール層を80℃以下で減圧蒸
留、乾固した。残留物を3リットルのメタノールに溶か
し、60リットルのエーテル中に攪拌下に注入した。1日
静置後、析出物を濾別し、60℃以下で減圧乾燥して大豆
サポニン30g を得た。
【0031】(2)粗黒糖から抽出した色素成分の調製 色素成分の調製(A) 沖縄産黒砂糖5Kgを水25リットルに溶解し、ポリスチレ
ン系樹脂(アンバーライトXAD−2,2500g)を水1
リットルに分散させて充填した内径8cmのカラムに注入
し、20ml/分の速度で流下させ黒砂糖の色素成分を吸着
させた。次に水を流下させ甘味の全くなくなるまで水洗
して充分に糖分を除き、95%メタノールを注入し、10ml
/分の速度で流下させ吸着剤から色素を溶離させた。流
下液に着色がなくなるまで流下を続け流出液を混合し、
60℃以下で減圧蒸発乾固し、残留物を60℃以下で減圧蒸
発乾固し、甘味の全くない褐色の粉末色素成分8g を得
た。
ン系樹脂(アンバーライトXAD−2,2500g)を水1
リットルに分散させて充填した内径8cmのカラムに注入
し、20ml/分の速度で流下させ黒砂糖の色素成分を吸着
させた。次に水を流下させ甘味の全くなくなるまで水洗
して充分に糖分を除き、95%メタノールを注入し、10ml
/分の速度で流下させ吸着剤から色素を溶離させた。流
下液に着色がなくなるまで流下を続け流出液を混合し、
60℃以下で減圧蒸発乾固し、残留物を60℃以下で減圧蒸
発乾固し、甘味の全くない褐色の粉末色素成分8g を得
た。
【0032】色素成分の調製(B) 沖縄産黒砂糖5Kgを水25リットルに溶解し、ポリスチレ
ン系樹脂(セルバクロムXAD−2,300g)を水1リッ
トルに分散させて充填した内径8cmのカラムに注入し、
20ml/分の速度で流下させ黒砂糖の色素成分を吸着させ
た。次に水を流下させ甘味の全くなくなるまで水洗して
充分に糖分を除き、流下液に甘味が全くなくなってから
20%メタノールを注入し、10ml/分の速度で流下させ吸
着剤から色素を溶離させた。流下液に着色がほとんど認
められなくなった時点で、溶離液を95%メタノールに代
え、流下液に着色が全くなくなるまで流下を続けた。両
流下溶離液を混合し、60℃以下で減圧蒸発乾固し、褐色
残留物16g を得た。このものを2リットルの純エタノー
ルに加熱して溶かし、冷却後、析出したり濁り物質を濾
別し、60℃以下で減圧蒸発乾固し、その残留物を60℃以
下で乾燥して甘味の全くない褐色の粉末色素成分15g を
得た。
ン系樹脂(セルバクロムXAD−2,300g)を水1リッ
トルに分散させて充填した内径8cmのカラムに注入し、
20ml/分の速度で流下させ黒砂糖の色素成分を吸着させ
た。次に水を流下させ甘味の全くなくなるまで水洗して
充分に糖分を除き、流下液に甘味が全くなくなってから
20%メタノールを注入し、10ml/分の速度で流下させ吸
着剤から色素を溶離させた。流下液に着色がほとんど認
められなくなった時点で、溶離液を95%メタノールに代
え、流下液に着色が全くなくなるまで流下を続けた。両
流下溶離液を混合し、60℃以下で減圧蒸発乾固し、褐色
残留物16g を得た。このものを2リットルの純エタノー
ルに加熱して溶かし、冷却後、析出したり濁り物質を濾
別し、60℃以下で減圧蒸発乾固し、その残留物を60℃以
下で乾燥して甘味の全くない褐色の粉末色素成分15g を
得た。
【0033】(3)霊芝の粉砕物及び/又は抽出物の調
製 粉砕物(A) 霊芝200gを、5mm程度の大きさに細断した後、−
50℃で凍結させ、次いでこの凍結物をボールミルにか
けて80メッシュパスの粉砕物を得た。この粉砕物を5
分間、60℃の温度域にて紫外線殺菌して150gの粉
砕物を得た。
製 粉砕物(A) 霊芝200gを、5mm程度の大きさに細断した後、−
50℃で凍結させ、次いでこの凍結物をボールミルにか
けて80メッシュパスの粉砕物を得た。この粉砕物を5
分間、60℃の温度域にて紫外線殺菌して150gの粉
砕物を得た。
【0034】抽出物(B) 霊芝細断物100gを70℃の熱水3リットルに7時間
浸漬させた後、その抽出液を濾過、減圧濃縮して68g
の熱水抽出物を得た。抽出物(C) 前記抽出物(B)によって得られた熱水抽出物をエタノ
ール1リットル中に浸漬して4時間放置した後、その抽
出液を濾過、減圧濃縮して30gの抽出物を得た。抽出物(D) 前記抽出物(C)によって得られた抽出物をさらにクロ
ロホルム・エタノール混合物(10:1V/V%)3リ
ットル中に7時間浸漬させた後、その抽出液を濾過、減
圧濃縮して18gの抽出物を得た。
浸漬させた後、その抽出液を濾過、減圧濃縮して68g
の熱水抽出物を得た。抽出物(C) 前記抽出物(B)によって得られた熱水抽出物をエタノ
ール1リットル中に浸漬して4時間放置した後、その抽
出液を濾過、減圧濃縮して30gの抽出物を得た。抽出物(D) 前記抽出物(C)によって得られた抽出物をさらにクロ
ロホルム・エタノール混合物(10:1V/V%)3リ
ットル中に7時間浸漬させた後、その抽出液を濾過、減
圧濃縮して18gの抽出物を得た。
【0035】(実施例1)前記大豆サポニンの調製
(A)にて得られたソーヤサポニンA1 20mg及びソ
ーヤサポニンA2 20mgとに、前記色素成分の調製
(A)によって得られた色素成分7mg、霊芝の粉砕物
(A)150mgを配合して得られた散剤状の混合物を実
施例1の抗アレルギー食品とした。 (実施例2)前記大豆サポニンの調製(B)にて得られ
た大豆サポニン粉末80mgに、前記色素成分の調製
(B)にて得られた色素成分12mg、霊芝の抽出物
(B)250mgを配合して得られた散剤状の混合物を
実施例2の抗アレルギー食品とした。 (実施例3)前記大豆サポニンの調製(C)にて得られ
た大豆サポニン40mgに、前記色素成分の調製(A)
にて得られた色素成分8mg、霊芝の粉砕物(C)17
0mgを配合して得られた散剤状の混合物を実施例3の
抗アレルギー食品とした。 (実施例4)前記大豆サポニンの調製(A)にて得られ
たソーヤサポニンA1 15mg及びソーヤサポニンA2
15mgとに、前記色素成分の調製(B)にて得られた
色素成分5mg、前記霊芝の抽出物(D)100mgを
配合して得られた散剤状の混合物を実施例4の抗アレル
ギー食品とした。
(A)にて得られたソーヤサポニンA1 20mg及びソ
ーヤサポニンA2 20mgとに、前記色素成分の調製
(A)によって得られた色素成分7mg、霊芝の粉砕物
(A)150mgを配合して得られた散剤状の混合物を実
施例1の抗アレルギー食品とした。 (実施例2)前記大豆サポニンの調製(B)にて得られ
た大豆サポニン粉末80mgに、前記色素成分の調製
(B)にて得られた色素成分12mg、霊芝の抽出物
(B)250mgを配合して得られた散剤状の混合物を
実施例2の抗アレルギー食品とした。 (実施例3)前記大豆サポニンの調製(C)にて得られ
た大豆サポニン40mgに、前記色素成分の調製(A)
にて得られた色素成分8mg、霊芝の粉砕物(C)17
0mgを配合して得られた散剤状の混合物を実施例3の
抗アレルギー食品とした。 (実施例4)前記大豆サポニンの調製(A)にて得られ
たソーヤサポニンA1 15mg及びソーヤサポニンA2
15mgとに、前記色素成分の調製(B)にて得られた
色素成分5mg、前記霊芝の抽出物(D)100mgを
配合して得られた散剤状の混合物を実施例4の抗アレル
ギー食品とした。
【0036】(比較例1)前記大豆サポニンの調製
(A)にて得られたソーヤサポニンA1 2500mg及
びソーヤサポニンA2 2500mgとの散剤状の混合物
を比較例1の抗アレルギー食品とした。 (比較例2)前記色素成分の調製(A)によって得られ
た色素成分200mgを比較例2の抗アレルギー食品と
した。 (比較例3)前記霊芝の粉砕物(A)100mgを比較
例3の抗アレルギー食品とした。 (比較例4)前記大豆サポニンの調製(B)にて得られ
た大豆サポニン200mgに、前記色素成分の調製
(B)にて得られた色素成分60mgとを配合して比較
例4の抗アレルギー食品とした。 (比較例5)前記大豆サポニンの調製(C)にて得られ
た大豆サポニン200mgに、前記霊芝の粉砕物(A)
にて得られた粉砕物100mgとを配合して比較例5の
抗アレルギー食品とした。 (比較例6)前記色素成分の調製(B)にて得られた色
素成分50mg、霊芝の抽出物(B)100mgを配合
して得られた散剤状の混合物を配合して比較例6の抗ア
レルギー食品とした。
(A)にて得られたソーヤサポニンA1 2500mg及
びソーヤサポニンA2 2500mgとの散剤状の混合物
を比較例1の抗アレルギー食品とした。 (比較例2)前記色素成分の調製(A)によって得られ
た色素成分200mgを比較例2の抗アレルギー食品と
した。 (比較例3)前記霊芝の粉砕物(A)100mgを比較
例3の抗アレルギー食品とした。 (比較例4)前記大豆サポニンの調製(B)にて得られ
た大豆サポニン200mgに、前記色素成分の調製
(B)にて得られた色素成分60mgとを配合して比較
例4の抗アレルギー食品とした。 (比較例5)前記大豆サポニンの調製(C)にて得られ
た大豆サポニン200mgに、前記霊芝の粉砕物(A)
にて得られた粉砕物100mgとを配合して比較例5の
抗アレルギー食品とした。 (比較例6)前記色素成分の調製(B)にて得られた色
素成分50mg、霊芝の抽出物(B)100mgを配合
して得られた散剤状の混合物を配合して比較例6の抗ア
レルギー食品とした。
【0037】
(試験例1)アレルギー体質で、アトピー性皮膚炎症状
を呈しやすい7〜12才の男女20名に、前記実施例1
〜4及び比較例1〜6の抗アレルギー食品のうち、まず
実施例1について、毎日朝夕食後の一日2回、連続して
10週間摂取させ、次いで実施例2、実施例3、実施例4
及び比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例
5、比較例6と順に実施例1と同様に摂取させた。各パ
ネラーについて、抗アレルギー食品摂取後10週間毎に、
「摂食時の違和感」、「アトピー性皮膚炎症状の発
生の有無」との項目について質問し、それぞれ回答数を
試験結果として、表1に示した。
を呈しやすい7〜12才の男女20名に、前記実施例1
〜4及び比較例1〜6の抗アレルギー食品のうち、まず
実施例1について、毎日朝夕食後の一日2回、連続して
10週間摂取させ、次いで実施例2、実施例3、実施例4
及び比較例1、比較例2、比較例3、比較例4、比較例
5、比較例6と順に実施例1と同様に摂取させた。各パ
ネラーについて、抗アレルギー食品摂取後10週間毎に、
「摂食時の違和感」、「アトピー性皮膚炎症状の発
生の有無」との項目について質問し、それぞれ回答数を
試験結果として、表1に示した。
【表1】
【0038】表1の結果から明らかな如く、大豆サポニ
ン成分、粗黒糖の色素成分、霊芝の粉砕物及び/又は抽
出物をそれぞれ単独で用いた食品(比較例1〜3)で
は、その配合量を多くしても、アトピー性皮膚炎症状の
発生を充分に予防することができないことが判る。ま
た、この比較例では摂食時に違和感が感じられやすいと
いうことが判る。さらに、大豆サポニン成分と粗黒糖の
色素成分(比較例4)、大豆サポニン成分と霊芝の粉砕
物(比較例5)、粗黒糖の色素成分と霊芝の抽出物(比
較例6)という二つの成分の組合せでも、充分な予防効
果が認められていないことが判る。
ン成分、粗黒糖の色素成分、霊芝の粉砕物及び/又は抽
出物をそれぞれ単独で用いた食品(比較例1〜3)で
は、その配合量を多くしても、アトピー性皮膚炎症状の
発生を充分に予防することができないことが判る。ま
た、この比較例では摂食時に違和感が感じられやすいと
いうことが判る。さらに、大豆サポニン成分と粗黒糖の
色素成分(比較例4)、大豆サポニン成分と霊芝の粉砕
物(比較例5)、粗黒糖の色素成分と霊芝の抽出物(比
較例6)という二つの成分の組合せでも、充分な予防効
果が認められていないことが判る。
【0039】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は大豆サポ
ニン成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合されて
なることを特徴とする抗アレルギー食品であるから、前
記試験例の結果からも明らかな如く、アトピー性皮膚炎
の症状発生の予防に有効で、違和感なく手軽に摂取する
ことができるため、特にアレルギー体質を持つ乳幼児向
けの食品として優れているという効果を奏する。
ニン成分と粗黒糖から抽出された色素成分と霊芝の粉砕
物及び/又はその抽出物とが必須成分として配合されて
なることを特徴とする抗アレルギー食品であるから、前
記試験例の結果からも明らかな如く、アトピー性皮膚炎
の症状発生の予防に有効で、違和感なく手軽に摂取する
ことができるため、特にアレルギー体質を持つ乳幼児向
けの食品として優れているという効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】 大豆サポニン成分と粗黒糖から抽出され
た色素成分と霊芝の粉砕物及び/又はその抽出物とが必
須成分として配合されてなることを特徴とする抗アレル
ギー食品。 - 【請求項2】 前記粗黒糖から抽出された色素成分には
フェニルグルコースが含有されてなることを特徴とする
請求項1に記載の抗アレルギー食品。 - 【請求項3】 前記霊芝の粉砕物が霊芝の凍結粉砕物で
あることを特徴とする請求項1又は2に記載の抗アレル
ギー食品。 - 【請求項4】 前記霊芝の粉砕物及び/又は抽出物に
は、ガノデリン酸類が含有されてなることを特徴とする
請求項1乃至3に記載の抗アレルギー食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6129643A JPH07308171A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 抗アレルギー食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6129643A JPH07308171A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 抗アレルギー食品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07308171A true JPH07308171A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=15014593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6129643A Pending JPH07308171A (ja) | 1994-05-18 | 1994-05-18 | 抗アレルギー食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07308171A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001064192A (ja) * | 1999-08-25 | 2001-03-13 | Sunstar Inc | ランゲルハンス細胞の遊走抑制剤及び抗原提示抑制剤 |
JP2003061617A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-04 | Univ Nihon | 抗アレルギー作用を有する健康食品 |
JP2008214230A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Makoto Kawashima | 霊芝エキスによる哺乳動物の治療法 |
CN113413400A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-09-21 | 广州市锦盛生物科技有限公司 | 用于治疗特应性皮炎的微生物复合制剂 |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP6129643A patent/JPH07308171A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001064192A (ja) * | 1999-08-25 | 2001-03-13 | Sunstar Inc | ランゲルハンス細胞の遊走抑制剤及び抗原提示抑制剤 |
JP2003061617A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-04 | Univ Nihon | 抗アレルギー作用を有する健康食品 |
JP4534003B2 (ja) * | 2001-08-30 | 2010-09-01 | 学校法人日本大学 | 抗アレルギー作用を有する健康食品 |
JP2008214230A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Makoto Kawashima | 霊芝エキスによる哺乳動物の治療法 |
CN113413400A (zh) * | 2021-06-02 | 2021-09-21 | 广州市锦盛生物科技有限公司 | 用于治疗特应性皮炎的微生物复合制剂 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Oakenfull et al. | Saponins | |
DE69919287T2 (de) | Ethylacetatextrakt der Indigo Pflanze | |
DE19834717A1 (de) | Zusammensetzung | |
US20100267662A1 (en) | Avenanthramide-containing compositions | |
KR102033089B1 (ko) | 항균, 항염증, 피지감소, 각질박리 및 피부진정용 조성물 | |
DE3040246A1 (de) | Saponine, verfahren zu deren gewinnung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel | |
JP4676040B2 (ja) | 組成物 | |
JP2006111560A (ja) | セラミド合成促進剤 | |
KR100539495B1 (ko) | 글리코실-엘-아스코르브산의아실화유도체 | |
JP2004502713A (ja) | β−エンドルフィン生産を刺激するためのオリゴ糖の使用 | |
JPH07274894A (ja) | 胃潰瘍予防飲食品 | |
KR20150055876A (ko) | 체지방 감소 또는 체중 감소를 위한 조성물 | |
MXPA04008567A (es) | Aislamiento, purificacion e identificacion estructural de un componente bioactivo de un extracto soluble en agua de una especie botanica, para mejorar los procesos inmunes, antiinflamatorios, antitumorales y de reparacion del adn de animales de sangr | |
JP2946183B2 (ja) | Tnf産生抑制作用を有するシソ抽出液 | |
Meyer et al. | Bioactivity-directed isolation and characterization of quinoside A: one of the toxic/bitter principles of quinoa seeds (Chenopodium quinoa Willd.) | |
JP4456321B2 (ja) | リパーゼ阻害剤 | |
TWI820342B (zh) | 台灣藜萃取物用於製備抵抗自然衰老、促進脂肪分解及減少脂肪堆積的組合物之用途以及減脂組合物 | |
JPH07308171A (ja) | 抗アレルギー食品 | |
JP4516958B2 (ja) | 抗糖尿病用組成物 | |
JP2815136B2 (ja) | リグナン配糖体を含有してなる飲食物 | |
JPH10287582A (ja) | 樹皮抽出物からなるヒスタミン遊離抑制剤 | |
JP2004262905A (ja) | 抗アレルギー剤及び該抗アレルギー剤を含有する食品組成物 | |
Gupta et al. | Changes of lipid spectrum in different tissues of Furadan-treated mice | |
JP4105498B2 (ja) | アトピー性疾患の症状の予防・緩和に有効な組成物 | |
JPS5872523A (ja) | 抗腫瘍剤 |