JPH0730677U - 薬液蒸散装置の吸液芯保持部 - Google Patents
薬液蒸散装置の吸液芯保持部Info
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- JPH0730677U JPH0730677U JP6885993U JP6885993U JPH0730677U JP H0730677 U JPH0730677 U JP H0730677U JP 6885993 U JP6885993 U JP 6885993U JP 6885993 U JP6885993 U JP 6885993U JP H0730677 U JPH0730677 U JP H0730677U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸液芯の挿着および位置決めが容易で、常に
強固に固定保持することができる薬液蒸散装置の吸液芯
保持部を提供する。 【構成】 薬液容器1の口部を閉止する中栓の中心孔に
吸液芯を挿着固定する保持構造において、中栓2の中心
孔を吸液芯3が遊挿可能なガイドスリーブ5として構成
し、このガイドスリーブ5の下部に吸液芯3に環装した
弾性Oリング6を当接した状態で、下方から係止リング
7により締着した構造。
強固に固定保持することができる薬液蒸散装置の吸液芯
保持部を提供する。 【構成】 薬液容器1の口部を閉止する中栓の中心孔に
吸液芯を挿着固定する保持構造において、中栓2の中心
孔を吸液芯3が遊挿可能なガイドスリーブ5として構成
し、このガイドスリーブ5の下部に吸液芯3に環装した
弾性Oリング6を当接した状態で、下方から係止リング
7により締着した構造。
Description
【0001】
本考案は、薬液蒸散装置における改良された吸液芯保持部に関する。
【0002】
薬液蒸散装置は、薬液容器に下部が薬液に浸漬し、上部が容器から露出する状 態に吸液芯を固定保持し、これを外装容器に収納した構造の器具で、殺虫、芳香 、消臭などを目的とする用途に広く用いられている。吸液芯には多孔質成形体や 繊維を束ねた円柱棒状体が用いられ、例えばピレスロイド系の殺虫液のような薬 液を毛細管現象で上端まで吸い上げ、常温または加熱させて装置外に揮散させて 使用される。
【0003】 従来、薬液容器に対する吸液芯の取り付けは、図3に示すように口細ボトル状 の薬液容器1に被せる中栓2を利用し、該中栓2に設けた中心孔に吸液芯3を固 定した保持形態が基本的構造となっている。この際、吸液芯の外径と中栓に設け た中心孔の内径は、相互に狭い寸法許容差内に収めて強固に固定する必要があり 、寸法が許容差外であると嵌合が不可能となったり緩みを生じて吸液芯が抜けて しまうことがある。このため、従来は強固な嵌合状態を得るために特殊な圧入装 置を用いて、吸液芯を強制的に中栓の中心孔に嵌入する方法が採られている。
【0004】 しかしながら、上記の強制嵌合においては、吸液芯に必要以上の力が掛かり易 く、嵌入時に往々にして吸液芯が折損したり、損傷することがあり、また嵌め込 み位置を調節することが困難となることから、嵌合操作は相当の熟練者でないと 的確に作業することができない問題点がある。そのうえ、中栓はプラスチック材 で形成されているため、薬液の種類によっては経時的に軟化、膨潤あるいは劣化 現象を生じ、これに吸液芯の収縮が重なって嵌合状態が悪化することがある。
【0005】 このような欠点を改善する手段として、例えば吸液芯を保持する円筒状の接合 部分と薬液容器口縁との嵌着部分が一体成形されており、かつ頂部から底部にか けて係合可能な一切断面を設け、該吸液芯の挿入に際し、吸液芯との接合部分の 内径を拡げ得るようにした吸液芯保持部材(実開平2−87480 号公報)、あるい は内部に加熱蒸散用剤を収容した本体の口部に閉鎖体を設け、この閉鎖体の吸液 芯を包囲する筒状部内面の少なくとも一部に保持突起を形成すると共に、筒状部 の下部を吸液芯に内接させた加熱蒸散体(実開平2−90977 号公報)等が提案さ れている。
【0006】
しかしながら、中栓の一切断面(縦割)を設ける構造では、吸液芯の挿着は容 易になるものの固定保持力が不十分となり、また、吸液芯に接する円筒部の内面 に保持突起を設ける構造では、嵌入に際し吸液芯の側面に損傷を与える欠点があ る。
【0007】 本考案は、これら従来構造の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的 とするところは、吸液芯の挿着および位置決めを容易におこなうことができ、か つ強固に固定保持することが可能な薬液蒸散装置の吸液芯保持部を提供すること にある。
【0008】
上記の目的を達成するための本考案による薬液蒸散装置の吸液芯保持部は、薬 液容器の口部を閉止する中栓の中心孔に吸液芯を挿着固定する保持構造において 、中栓の中心孔を吸液芯が遊挿可能なガイドスリーブとして構成し、該ガイドス リーブの下部に吸液芯に環装した弾性Oリングを当接した状態で下方から係止リ ングにより締着してなることを構造上の特徴とする。
【0009】
本考案によれば、吸液芯の所定位置に弾性Oリングを嵌め込んで環装し、この 弾性Oリングを吸液芯が遊挿可能な中栓の円筒状ガイドスリーブと下部の係止リ ングの間に挟んで強固に締着されるから、吸液芯の保持にあたって過剰な強制力 を必要とせず、常に容易かつ確実に固定することが可能となる。したがって、保 持操作時に吸液芯に折損や損傷を与えることはなく、吸液芯の位置決めを寸法精 度よくおこなうことができる。
【0010】 また、従来の強制嵌合構造では中栓内面と吸液芯外面に微小な空隙が生じ、外 気温の高い夏期使用時には薬液容器内がプラス圧となって薬液が前記空隙から溢 液する危険性があるが、本考案では吸液芯と中栓内面との間が締着した弾性Oリ ングの作用で密閉されているため、前記のような溢液現象が生じることがなく、 長期間安全な使用が保証される。特に、一般家庭で使用する場合には往々にして 幼児が手を触れることがあるが、このような場合にも液漏れが生じることがない ので、極めて安全である。
【0011】
以下、本考案を図1および図2に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお これら図において、図3と同一部材には同一の符号を付した。
【0012】 図1において、1は上端に口部を有する口細ボトル状の薬液容器、2は薬液容 器1の口部に結合して閉止する中心孔を備えた中栓、3は細孔組織を介して薬液 吸上げが可能な吸液芯、4は薬液である。薬液容器1はプラスチックスまたはガ ラス、中栓2はプラスチックスによりそれぞれ形成されており、吸液芯3は多孔 質物質または繊維状物質の円柱成形体として形成されている。
【0013】 中栓2の中心孔は内径が吸液芯3の外径より僅かに大きく形成されており、吸 液芯3が遊挿可能なガイドスリーブ5として構成されている。ガイドスリーブ5 の下部には吸液芯3に予め嵌め込んで環装した弾性Oリング6が当接し、この状 態で下方から係止リング7により締着されている。弾性Oリング6としては、例 えばシリコーンゴム、弗素系樹脂のような薬液に侵されない材質の合成ゴムや可 塑性のあるプラスチック材により形成されたものが使用され、内径が吸液芯3の 直径と合致するように作製される。なお、図示の例では弾性Oリング6を1個環 装しているが、複数個とすることもできる。
【0014】 締着手段は、図1のようにガイドスリーブ5の下部を拡径し、該拡径部分の内 面に係止リング7を螺合して介在する弾性Oリング6を締めつける構造、あるい は図2に示すようにガイドスリーブ5の外面に上部が拡径した係止リング7を螺 合して介在する弾性Oリング6を締めつける構造に設計することができる。
【0015】 薬液を蒸散させる段階では、大別して吸液芯が薬液を吸い上げる速度、すなわ ち吸液が律速になる場合と、露出している吸液芯部分からの蒸散が律速する場合 とがあるが、図1の構造では吸液芯の下部寸法がより正確に定まることから前者 の吸液律速化に有効となり、図2の構造では吸液芯の上部寸法がより正確に定ま ることから後者の蒸散律速化に有効となる。
【0016】 保持作業は、次のようにしておこなわれる。まず、吸液芯3の所定位置に弾性 Oリング6を嵌め込む。この嵌め込みには、特に強い力は必要でなく容易に環装 することができ、位置決めも容易にとなる。ついで、中栓2の中心孔により構成 されるガイドスリーブ5に吸液芯3の上部を挿入し、弾性Oリング6をガイドス リーブ5の下部に当接した状態で下方から係止リング7をねじ込んで弾性Oリン ブ6を強固に締め付ける。このようにして形成された保持部は、弾性Oリング6 が吸液芯3の外面を密着シールしながら強固に固定され、この保持形態は長期間 安定に保持される。したがって、吸液芯3が弛緩したり、吸液芯3と中栓2との 間から薬液が溢れることがなくなる。
【0017】
以上のとおり、本考案に係る薬液蒸散装置の吸液芯保持部によれば、吸液芯に 損傷を与えることなく、簡易な操作により常に強固かつ密封形態で中栓に保持固 定することができ、吸液芯の位置決めも精度よくおこなうことが可能となる。し たがって、長期間に亘り極めて安定した保持状態が保証される。
【図1】本考案に係る薬液蒸散装置の吸液芯保持部を備
えた薬液容器を例示した断面図である。
えた薬液容器を例示した断面図である。
【図2】図1とは別態様による本考案の吸液保持部を例
示した断面図である。
示した断面図である。
【図3】従来の吸液芯保持部を備える薬液容器の基本的
構造を示した断面図である。
構造を示した断面図である。
1 薬液容器 2 中栓 3 吸液芯 4 薬液 5 ガイドスリーブ 6 弾性Oリング 7 係止リング
Claims (1)
- 【請求項1】 薬液容器の口部を閉止する中栓の中心孔
に吸液芯を挿着固定する保持構造において、中栓の中心
孔を吸液芯が遊挿可能なガイドスリーブとして構成し、
該ガイドスリーブの下部に吸液芯に環装した弾性Oリン
グを当接した状態で下方から係止リングにより締着して
なることを特徴とする薬液蒸散装置の吸液芯保持部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6885993U JPH0730677U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薬液蒸散装置の吸液芯保持部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6885993U JPH0730677U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薬液蒸散装置の吸液芯保持部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730677U true JPH0730677U (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=13385823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6885993U Pending JPH0730677U (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 薬液蒸散装置の吸液芯保持部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730677U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013545473A (ja) * | 2010-12-03 | 2013-12-26 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 漏れを防止したエーロゾル生成システム |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP6885993U patent/JPH0730677U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013545473A (ja) * | 2010-12-03 | 2013-12-26 | フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム | 漏れを防止したエーロゾル生成システム |
US9844234B2 (en) | 2010-12-03 | 2017-12-19 | Philip Morris Products S.A. | Aerosol generating system with leakage prevention |
EP2645890B1 (en) | 2010-12-03 | 2019-08-21 | Philip Morris Products S.a.s. | An aerosol generating system with leakage prevention |
EP3586658B1 (en) | 2010-12-03 | 2021-07-14 | Philip Morris Products S.A. | An aerosol generating system with leakage prevention |
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