JPH07306432A - 手振れ補正装置 - Google Patents

手振れ補正装置

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JPH07306432A
JPH07306432A JP9850294A JP9850294A JPH07306432A JP H07306432 A JPH07306432 A JP H07306432A JP 9850294 A JP9850294 A JP 9850294A JP 9850294 A JP9850294 A JP 9850294A JP H07306432 A JPH07306432 A JP H07306432A
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shake
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image
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camera shake
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JP9850294A
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English (en)
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Koichi Sato
弘一 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度変化に関わらず十分な手振れ補正を行う
手振れ補正装置を提供する。 【構成】 ビデオカメラ本体の揺れに起因した画像の振
れ量を検出するための揺れ量検出手段1と、この揺れ量
検出手段1による検出出力に基づいて、上記画像の揺れ
を補正するための補正信号を生成する周波数特性が可変
設定自在な補正信号生成手段2と、この補正信号生成手
段2により生成された補正信号に応じて、上記画像の揺
れを補正する補正手段3と、上記ビデオカメラ本体の周
辺温度を検出するための温度検出手段4と、この温度検
出手段4による検出出力に基づいて、上記補正信号の周
波数特性を可変設定するための切換手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばハンディタイプの
ビデオカメラ装置に用いて好適な手振れ補正装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日において、いわゆるCCDイメージ
センサが設けられたハンディタイプのビデオカメラ装置
が普及している。
【0003】上記ハンディタイプのビデオカメラ装置
は、小型且つ軽量であるがゆえに撮像時に手振れを生じ
やすいという問題がある。上記撮像時に手振れを生じる
と、例えばズームアップして撮像した画像を再生した際
に、該再生画像に細かい“ゆれ”が生じてしまい、再生
画像が大変見にくくなってしまう。
【0004】上記手振れによる“ゆれ”を補正して、再
生画像を見やすくする方法として、ビデオカメラ装置に
設けられる手振れ補正装置により手振れを補正する技術
が知られている。この手振れ補正装置において、手振れ
を補正する補正手段には、画像処理によって補正する方
法、又は光学的な処理によって補正する方法を採用した
ものが知られている。
【0005】上記画像処理により手振れを補正する補正
手段として、メモリ制御方式とCCD駆動制御方式とが
知られている。
【0006】上記メモリ制御方式は、手振れを検出する
と、被写体の撮像により得られた映像信号の一部を画像
枠として取り出し、前フィールドの画像枠と現フィール
ドの画像枠とを互いに合わせるように動かし、上記両画
像枠を互いに一致させるものであり、この画像枠部分の
画像を拡大することで補正範囲を確保している。この画
像を拡大した場合は、CCDイメージセンサの解像度以
上に映像信号を拡大させるため再生画像の画質を低下さ
せることとなる。この画質の低下は、補正範囲を広くす
るほど大きくなる。このため、この方式では画質が低下
し、かつ補正範囲を広くできない。しかし、この方式を
採用した補正手段は、ICのみで構成されるため、小型
且つ低価格なビデオカメラ装置用として適している。
【0007】上記CCD駆動制御方式は、手振れを検出
すると、被写体の撮像により得られる映像信号をCCD
イメージセンサから読み出すタイミングを変えて、手振
れ中の映像信号をCCDイメージセンサから読み出さ
ず、手振れ中の再生画像を手振れ前後の映像信号の画像
処理により加工するものである。このため、この方式で
は、手振れ中の再生画像に画像が不連続となる部分が生
じる。しかし、この方式を採用した補正手段は、ICの
みで構成されるため、小型且つ低価格なビデオカメラ装
置用として適している。
【0008】上記光学的処理により手振れを補正する補
正手段として、ジンバルメカ方式とアクテブ・プリズム
方式とが知られている。
【0009】上記ジンバルメカ方式は、手振れを検出す
ると、手振れをキャンセルする方向にレンズユニット全
体を動かして手振れを補正するものである。この方式で
は、解像度の劣化がなく、補正範囲も比較的広く取れる
が、レンズユニット全体を動かすため、メカニズムが大
きくなり、消費電力も大きくなる。このため、この方式
を採用した補正手段は、多少大型となっても高解像度を
得たい場合に適している。
【0010】上記アクテブ・プリズム方式は、手振れを
検出すると、手振れをキャンセルする方向にレンズユニ
ットの一部のみを動かして手振れを補正するものであ
る。このため、この方式では、消費電力が小さく、小型
化が容易であり、解像度の劣化がなく、補正範囲も比較
的広く取れる。このアクテブ・プリズム方式により手振
れを防止することで、再生画像に“ゆれ”を生じさせ
ず、高画質で小型且つ軽量なハンディタイプのビデオカ
メラ装置を実現可能である。
【0011】このアクテブ・プリズム方式で用いられる
アクテブ・プリズムは、二枚のガラス板を特殊フィルム
でできた伸縮自在の蛇腹でつなぎ、そのなかに上記二枚
のガラス板とほぼ同一の光学屈折率の液体を注入して形
成される。このアクテブ・プリズムは、被写体からビデ
オ本体へ被写体像を導くためにビデオカメラ本体の前面
に設けられた対物レンズから、CCDイメージセンサに
被写体像を導くレンズユニットの上記対物レンズとCC
Dイメージセンサとの間の位置に設けられて、上記二枚
のガラス板の各ガラス板において、ビデオカメラ本体の
縦方向又は横方向のいずれかの各異なる方向に対する傾
き角(以下、頂角と称する。)を可変させて、手振れを
補正するものである。上記注入された液体は、低気圧の
もとでは、気泡を生じ手振れ補正を十分に行えない場合
もあるが、通常の気圧のもとでは、問題無く使用可能で
ある。
【0012】これら手振れを補正する補正手段は、いず
れも手振れを検出した際に、手振れの補正を行うもので
ある。この手振れを検出する揺れ量検出手段として、動
きベクトル検出方式と角速度検出方式とが知られてい
る。
【0013】上記動きベクトル検出方式は、半導体メモ
リに格納された、現フィールドと前フィールドとの被写
体の画像信号の差を画像処理により得ることで、被写体
の移動量と方向とを検出するものである。この方式で
は、低照度時に誤動作しやすいなどの欠点がある。しか
し、この方式を採用した手振れ量検出手段は、ICのみ
で構成されるため、小型且つ低価格なビデオカメラ装置
用として適している。
【0014】上記角速度検出方式は、圧電振動ジャイロ
等による角速度センサを用いて、角速度を検出するもの
であり、機械部品のためICに比べ、大きなスペースを
必要とするが、照度条件等で誤動作することもなく、リ
アルタイムで検出される。このため、この方式を採用し
た手振れ量検出手段は、手振れ補正を精度良く行うビデ
オカメラ装置用として適している。
【0015】以上のように、ハンディタイプのビデオカ
メラ装置に用いられる手振れ補正装置は、動きベクトル
検出方式、又は角速度検出方式による振れ量検出手段に
より、ビデオカメラ本体の振れに起因した画像の手振れ
を検出しながら、メモリ制御方式、CCD駆動制御方式
等の画像処理による方法、又はジンバルメカ方式、アク
テブ・プリズム方式等の光学的処理方法による補正手段
により、上記画像の振れ量を打ち消すようなサーボ制御
を行って手振れを補正する。
【0016】このように手振れ補正装置により、画像の
手振れを打ち消すようなサーボ制御が行われて手振れが
補正される。このため、ビデオカメラ装置の再生画像
は、手振れによる“ゆれ”を生じさせず、見やすい画像
となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記サーボ
制御を行うサーボ制御回路のフィードバックループ系に
は、外乱による該フィードバックループ系の固有振動数
での発振を防ぐための低域通過フィルタが設けられてい
る。
【0018】上記フィードバックループ系の固有振動数
は、高温条件下において温度ドリフトにより低周波側に
ずれる。このため、上記低域通過フィルタのカットオフ
周波数は、高温時の発振を防止する目的で、予め低周波
側に設定されている。
【0019】上記高温条件以外では、上記フィードバッ
クループ系の固有振動数は、温度が下がるにつれて高周
波側に復帰する。しかし、上記低域通過フィルタのカッ
トオフ周波数は、予め低周波側に設定されている。この
ため、該フィードバックループ系の高周波領域がカット
されて、十分な手振れ補正が行われなくなるという問題
点があった。
【0020】本発明はこのような問題に鑑み、温度に関
わらず十分な手振れ補正を行う手振れ補正装置を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る手振れ補正
装置は、ビデオカメラ本体の揺れに起因した画像の揺れ
量を検出するための揺れ量検出手段と、上記揺れ量検出
手段による検出出力に基づいて、上記画像の揺れを補正
するための補正信号を生成する周波数特性が可変設定自
在な補正信号生成手段と、この補正信号生成手段により
生成された補正信号に応じて、上記画像の揺れを補正す
る補正手段と、上記ビデオカメラ本体の周辺温度を検出
するための温度検出手段と、上記温度検出手段による検
出出力に基づいて、上記補正信号の周波数特性を可変設
定するための切換手段とより構成される。
【0022】
【作用】本発明における手振れ補正装置は、温度検出手
段の検出結果に基づいて、切換手段により、補正信号生
成手段で生成される補正信号の周波数特性を可変設定す
ることが可能である。
【0023】このため、補正信号生成手段から補正信号
が供給される補正手段において、温度検出手段の検出結
果に応じて周波数特性が可変された補正信号に基づい
て、画像の揺れを補正することが可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る手振れ補正装置の好まし
い実施例について図1乃至図5を参照しながら説明す
る。本発明に係る手振れ補正装置は、例えば図1に示す
ようにハンディタイプのビデオカメラ装置の手振れ補正
用として設けられる。図1に示す手振れ補正装置は、揺
れ量検出手段として角速度検出方式を採用し、補正手段
としてアクテブ・プリズム方式を採用した場合の手振れ
補正装置の一例である。
【0025】この図1に示す、本発明に係るハンディタ
イプのビデオカメラ装置に設けられた手振れ補正装置
は、揺れ量検出手段1と、この揺れ量検出手段1の検出
出力が供給される補正信号生成手段2と、画像の揺れを
補正する補正手段3と、周辺温度を検出する温度検出手
段4と、この温度検出手段4の検出出力が供給される切
換手段5とを有している。
【0026】上記揺れ量検出手段1は、圧電振動ジャイ
ロ等により構成される角速度検出方式を採用しており、
ビデオカメラ本体の縦方向、横方向に検出面を向けて設
けられて、それぞれY方向である横揺れ方向(以下、ヨ
ーイング方向と称する。)に起因した角速度を検出する
揺れ量検出手段1yと、P方向である横揺れ方向(以
下、ピッチング方向と称する。)に起因した角速度を検
出する揺れ量検出手段1pとを有している。
【0027】揺れ量検出手段1y、1pには、ヨーイン
グ方向、ピッチング方向の角速度センサ6y、6pと、
この角速度センサ6y、6pの検出信号を上記補正信号
生成手段2のカットオフ周波数より十分高周波であるサ
ンプリング周波数でサンプリングして、A/D変換する
A/Dコンバータ7y、7pとを備える。
【0028】このヨーイング方向、ピッチング方向の角
速度センサ6y、6pは、ビデオカメラ本体の上記ヨー
イング方向、ピッチング方向の角速度を検出可能に、後
述する補正手段3のアクテブ・プリズム12の近くに配
設される。
【0029】以上の構成による揺れ量検出手段1は、角
速度センサ6y、6pを用いて、ビデオカメラ本体のヨ
ーイング方向、ピッチング方向の振れに起因した角速度
を検出し、この検出出力をA/Dコンバータ7y、7p
で、サンプリング周波数毎にA/D変換して、補正信号
生成手段2に送出する。
【0030】上記補正信号生成手段2は、手振れ量検出
手段1から供給されたヨーイング方向、ピッチング方向
のデジタルの振れ量を積分して、角度信号とする非線形
積分器8y、8pと、この角度信号をD/A変換してア
ナログ角度信号とするD/Aコンバータ9y、9pと、
このD/Aコンバータ9y、9pから供給されたアナロ
グ角度信号を上記温度検出手段4の検出出力に基づき、
上記切換手段5の切換えによりカットオフ周波数が可変
設定されるミックス回路10y、11y、及びミックス
回路10p、11pとを有する。
【0031】上記非線形積分器8y、8pは、揺れ量検
出手段1のA/Dコンバータ7y、7pから供給された
デジタルの角速度信号と、この角速度信号のサンプリン
グ時間との積の総和を積分可能な構成である。
【0032】この非線形積分器8y、8p、及び後述す
る切換手段5は、マイクロコンピュータ21により構成
される。
【0033】この非線形積分器8y、8pでは、上記A
/Dコンバータ7y、7pから供給された角速度信号と
そのサンプリング時間との積の総和を積分することによ
り、ビデオカメラ本体のヨーイング方向、ピッチング方
向の振れに起因した角度信号が演算される。このヨーイ
ング方向、ピッチング方向の角度信号は、D/Aコンバ
ータ9y、9pに送出される。
【0034】上記ミックス回路10yは、図2に示すよ
うに、オペアンプ23yと、オペアンプ23yの基準電
位としてオペアンプ23yの入力(+)端子に接続され
るリファレンス電源24yと、D/Aコンバータ9yの
出力端子とオペアンプ23yの入力(−)端子を接続す
る抵抗25yと、上記補正手段3の位置検出部16yの
出力端子とオペアンプ23yの入力(−)端子を接続す
る抵抗26yと、オペアンプ23yの入力(−)端子と
出力端子を接続する抵抗27yと、この抵抗27yに並
列して設けられるコンデンサ28a、28b、28c、
及びこのコンデンサ28a、28b、28cに直列に接
続されるスイッチ29a、29b、29cとを有する。
【0035】上記リファレンス電源24yは、上記オペ
アンプ23y以外に、後述するオペアンプ33y、43
yの基準電位として、それぞれの入力(+)端子に接続
される。
【0036】上記コンデンサ28a、28b、28cに
直列接続されるスイッチ29a、29b、29cは、切
換手段5により、それぞれON/OFF状態の切換えが
可能な構成である。このスイッチ29a、29b、29
cのうち、ON状態であるスイッチ29a、29b、2
9cと接続されたコンデンサ28a、28b、28cが
上記抵抗27yに並列接続される。
【0037】以上の構成によるミックス回路10yは、
低域通過フィルタを構成しており、揺れ量検出手段1の
A/Dコンバータ7yから供給される角度信号と、補正
手段3の位置検出部16yから供給される頂角位置信号
とが混合されて、周波数特性が可変設定される混合信号
を形成する。この混合信号はミックス回路11yに送出
される。
【0038】このミックス回路10yのカットオフ周波
数は、上記抵抗27yと、この抵抗27yに並列接続さ
れたコンデンサ28a、28b、28cの合成インピー
ダンンスの周波数特性により決定される。
【0039】また、上記ミックス回路10pは、上記ミ
ックス回路10yと同様の構成である。
【0040】上記ミックス回路11yは、図2に示すよ
うに、オペアンプ33yと、ミックス回路11yの出力
端子とオペアンプ33yの入力(−)端子を接続する抵
抗35yと、上記補正手段3の速度検出部17yの出力
端子とオペアンプ33yの入力(−)端子を接続する抵
抗36yと、オペアンプ33yの入力(−)端子と出力
端子を接続する抵抗37yと、この抵抗37yに並列し
て設けられるコンデンサ38a、38b、38c、及び
このコンデンサ38a、38b、38cに直列に接続さ
れるスイッチ39a、39b、39cとを有しており、
オペアンプ33yの入力(+)端子にオペアンプ33y
の基準電位としてミックス回路10yのリファレンス電
源24yが接続される。
【0041】上記コンデンサ38a、38b、38cに
直列接続されるスイッチ39a、39b、39cは、切
換手段5により、それぞれON/OFF状態の切換えが
可能な構成である。このスイッチ39a、39b、39
cのうち、ON状態であるスイッチ39a、39b、3
9cと接続されたコンデンサ38a、38b、38cが
上記抵抗37yに並列接続される。
【0042】以上の構成によるミックス回路11yは、
低域通過フィルタを構成しており、ミックス回路10y
から供給される混合信号と、補正手段3の速度検出部1
7yから供給される頂角速度信号とが混合されて、周波
数特性が可変設定される補正信号を生成する。この補正
信号は補正手段3の駆動部18yに送出される。
【0043】このミックス回路11yのカットオフ周波
数は、上記抵抗37yと、この抵抗37yに並列接続さ
れたコンデンサ38a、38b、38cの合成インピー
ダンスの周波数特性により決定される。
【0044】また、上記ミックス回路11pは、上記ミ
ックス回路11yと同様の構成である。
【0045】この構成による補正信号生成手段2では、
揺れ量検出手段1y、1pより供給されたヨーイング方
向、ピッチング方向のデジタル化された角速度信号が非
線形積分器8y、8pで角度信号に変換されて、この角
度信号がD/Aコンバータ9y、9pでアナグロ信号に
変換されて、ミックス回路10y、11y、及びミック
ス回路10p、10pで、上記アナグロ角度信号と補正
手段3から供給される頂角位置信号及び頂角速度信号と
が混合せれてヨーイング方向、ピッチング方向の補正信
号が形成される。この補正信号は補正手段3に送出され
る。
【0046】上記補正手段3は、アクテブ・プリズム方
式を採用しており、被写体像が受像されるCCDイメー
ジセンサの受像部の前面に配設されるアクチブ・プリズ
ム12と、このアクテブ・プリズム12のヨーイング方
向、ピッチング方向の頂角位置を検出する位置検出部1
6y、16pと、頂角の変動速度を検出する速度検出部
17y、17pと、頂角を可変駆動する駆動部18y、
18pとを有する。
【0047】上記アクテブ・プリズム12は、ヨーイン
グ方向、ピッチング方向に回動移動可能なガラス板13
y、13pと、このガラス板13y、13pを伸縮自在
につなぐ特殊フィルムでできた蛇腹14と、この蛇腹1
4でつながれたガラス板13y、13pの間に注入され
る該ガラス板13y、13pとほぼ同一の光学屈折率の
液体15とを備える。
【0048】このアクテブ・プリズム12のガラス板1
3y、13pの頂角を、手振れをキャンセルさせる方向
に可変させることにより、該アクテブ・プリズム12を
介して、CCDイメージセンサに受像される被写体像
は、手振れがキャンセルされて、“ゆれ”を生じさせな
い被写体像となる。
【0049】上記位置検出部16y、16pは、アクテ
ブ・プリズム12のガラス板13y、13pの側面に位
置し、このガラス板13y、13pのヨーイング方向、
ピッチング方向の頂角の位置を検出するフトセンサニよ
り構成される。
【0050】上記速度検出部17y、17pは、上記位
置検出部16y、16pにより検出される頂角の位置の
移動速度を検出することで、アクテブ・プリズム12の
ガラス板13y、13pの頂角の変動速度が検出され
る。
【0051】上記駆動部18yは、補正信号生成手段2
から供給される補正信号を反転させる反転回路40y
と、この反転された補正信号と該補正信号に基づき、ア
クテブ・プリズム12のガラス板13yのヨーイング方
向に変位駆動する駆動回路41yとを有する。
【0052】この反転回路40yは、オペアンプ43y
と、このオペアンプ43yの入力(−)端子にミックス
回路11yの出力端子を接続する抵抗45yと、該オペ
アンプ43yの入力(−)端子と出力端子を接続する抵
抗46yとを有しており、このオペアンプ43yの入力
(+)端子に補正信号生成手段2のミックス回路10y
のリファレンス電源24yが接続される。
【0053】この反転回路40yにより、ミックス回路
11yから供給された補正信号が、抵抗45yの抵抗値
/抵抗46yの抵抗値増倍されて、電位が反転される。
【0054】以上の構成による駆動部18yは、補正信
号生成手段2から供給された補正信号に基づき、駆動回
路41yによりアクテブ・プリズム12のガラス板13
yの頂角を手振れをキャンセルする方向に駆動させる。
【0055】上記駆動部18pは、上記駆動部18yと
同様の構成をなして、アクテブ・プリズム12のガラス
板13pの頂角を手振れをキャンセルする方向に駆動さ
せる。
【0056】以上の構成による補正手段3は、補正信号
生成手段2のミックス回路10y、10pを介してミッ
クス回路11y、11pから補正信号が供給される。こ
の補正信号が供給された補正手段3の駆動部18y、1
8pにおいて、該補正信号に基づいて、手振れがキャン
セルされる方向に、ガラス板13y、13pの頂角が可
変された手振れを補正する。
【0057】また、アクテブ・プリズム12のガラス板
13y、13pの頂角の位置と変動速度が、補正手段3
の位置検出部16y、16pと速度検出部17y、17
pで検出されて、補正信号生成手段2のミックス回路1
0y、11y、及びミックス回路10p、11pに送出
される。
【0058】以上のように、補正信号生成手段2と補正
手段3は、サーボ制御回路のフィードバックループ系を
構成して、切換手段5の切換えによりミックス回路10
y、11y、及びミックス回路10p、11pのカット
オフ周波数を可変設定することで、サーボ制御回路の固
有振動数での発振を防止することが可能である。
【0059】上記温度検出手段4は、図1、図2に示す
ように、ビデオカメラ本体の周辺温度を検出する温度検
出器19と、この温度検出器19の出力信号をA/D変
換して、上記切換手段5に送出するA/Dコンバータ2
0とを有する。
【0060】上記温度検出器19は、サーミスタ47
と、このサーミスタ47に直列接続される抵抗48とを
有する。
【0061】この直列接続されたサーミスタ47側が接
地され、抵抗48側に印加電圧E〔V〕が印加されて、
該直列接続された接続点の電位が温度検出電圧VH とし
て得られる。また、該接続点にはA/Dコンバータ20
が接続される。
【0062】上記印加電圧E〔V〕を5Vとした際の、
温度検出電圧VH の温度特性の一例を図3に示す。図3
に示すように温度検出電圧VH は、周辺温度が高くなる
に従って、サーミスタ48の抵抗値が大きくなり、電圧
値が大きくなる。
【0063】以上の構成による温度検出手段4では、ビ
デオカメラ本体の周辺温度毎にサーミスタ47の抵抗値
が異なり、この抵抗値毎に温度検出電圧VH の電圧値が
異なるため、ビデオカメラ本体の周辺温度を、温度検出
電圧VH により検出可能である。この温度検出電圧VH
は、A/Dコンバータ20でA/D変換されて、切換手
段5に送出される。
【0064】切換手段5は、温度検出手段4から供給さ
れる温度検出電圧VH に基づいて、上記補正信号生成手
段2のミックス回路10y、11y、及びミックス回路
10p、11pのカットオフ周波数を可変設定可能に構
成される。
【0065】この切換手段5、及び上述した非線形積分
器8y、8pは、マイクロコンピュータ21により構成
される。
【0066】上記補正信号生成手段2yのカットオフ周
波数の可変設定は、ミックス回路10y、及びミックス
回路11yのスイッチ29a、29b、29c、及びス
イッチ39a、39b、39cのON/OFF状態の可
変設定により行われる。
【0067】また、上記補正信号生成手段2pのカット
オフ周波数の可変設定も同様にして行われる。
【0068】以下、補正信号生成手段2yのカットオフ
周波数を、周辺温度が13℃以下の際に70Hz、周辺
温度が13℃乃至52℃の際に50Hz、周辺温度が5
2℃以上の際に30Hzに可変設定もする場合について
説明する。
【0069】上記補正信号生成手段2yの抵抗27y、
37yの抵抗値、及びコンデンサ28a、38aの容量
は、抵抗27yとコンデンサ28a、及び抵抗37yと
コンデンサ38aの並列接続のカットオフ周波数が70
Hzとなるように予め構成される。
【0070】また、コンデンサ28b、38bの容量
は、抵抗27yとコンデンサ28b、及び抵抗37yと
コンデンサ38bの並列接続のカットオフ周波数が50
Hzとなるように予め構成される。同様に、コンデンサ
28c、38cの容量は、抵抗27yとコンデンサ28
c、及び抵抗37yとコンデンサ38cの並列接続のカ
ットオフ周波数が30Hzとなるように予め構成され
る。
【0071】また、図3が示すように温度検出手段4
は、周辺温度13℃以下、13℃乃至52℃、又は52
℃以上の際に、温度検出電圧VH が1.5V以下、1.
5V乃至3.5V、又は3.5V以上で検出されるよう
に構成されている。
【0072】上記切換手段5は、温度検出手段4で温度
検出電圧VH が、1.5V以下で検出された際に、スイ
ッチ29a、39aをON状態とし、かつスイッチ29
b、29c、39b、39cをOFF状態に設定して、
カットオフ周波数が70Hzとなるように構成される。
【0073】また、切換手段5は、温度検出手段4で温
度検出電圧VH が、1.5V乃至3.5Vで検出された
際に、スイッチ29b、39bをON状態とし、かつス
イッチ29a、29c、39a、39cをOFF状態に
設定して、カットオフ周波数が50Hzとなるように構
成される。同様に温度検出電圧VH が、3.5V以上で
検出された際に、スイッチ29c、39cをON状態と
し、かつスイッチ29a、29b、39a、39bをO
FF状態に設定して、カットオフ周波数が30Hzとな
るように構成される。
【0074】以上より、上記温度検出電圧VH が、1.
5V以下、1.5V乃至3.5V、又は3.5V以上の
際に、カットオフ周波数が70Hz、50Hz、又は3
0Hzとなるように図4に示したスイッチの切り換え状
することにより、補正信号生成手段2yのカットオ
フ周波数は、図5に示す特性となる。
【0075】上記構成による切換手段5は、温度検出部
4より供給される温度検出電圧VHに基づいて、補正信
号生成手段2のカットオフ周波数を可変設定することに
より、補正信号生成手段2から補正手段3に送出される
補正信号の周波数特性を可変設定する。
【0076】以上説明したように、本発明に係るハンデ
ィタイプのビデオカメラ装置に設けられた手振れ補正装
置は、ビデオカメラ本体の振れに起因した画像の振れ量
を検出するための振れ量検出手段1と、振れ量検出手段
1で検出された検出出力に基づき、補正信号が生成され
る補正信号生成手段2と、この補正信号生成手段2によ
り生成された補正信号が供給され、この供給させた補正
信号に基づき画像の揺れを補正する補正手段3と、ビデ
オカメラ本体の周辺温度を検出する温度検出手段4と、
この温度検出手段の検出出力に基づいて、上記補正信号
生成手段2の周波数特性を可変設定する切換手段5とを
備える。
【0077】このため、ビデオカメラ本体の周辺温度に
合わせて、温度検出手段4の検出結果に基づいて、切換
手段5により、フィードバックループ系のカットオフ周
波数を可変設定して、補正信号生成手段2から補正手段
3に供給される補正信号の周波数特性を可変設定するこ
とにより、十分な補正を行う手振れ補正装置が可能とな
る。
【0078】なお、本実施例においては、揺れ量検出手
段として角速度検出方式を用い、補正手段としてアクテ
ブ・プリズム方式を用いた場合の手振れ補正装置の一例
を示したが、本発明はこのような方式に限定されるもの
ではなく、本発明の手揺れ補正装置は、動きベクトル検
出方式、又は角速度検出方式の振れ量等の検出手段によ
り手揺れを検出した際に、メモリ制御方式、CCD駆動
制御方式等の画像処理による方法、又はジンバルメカ方
式、アクテブ・プリズメ方式等の光学的処理方法による
補正手段により手振れを補正し、再生画像にて揺れによ
る“ゆれ”を生じさせず、高画質で小型且つ軽量のハン
ディタイプのビデオカメラ装置を実現することができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の手
揺れ補正装置は、画像の揺れを補正する補正手段の周波
数特性を温度検出手段の検出結果に基づいて、切換手段
により可変設定可能である。このため、本発明によれ
ば、ビデオカメラ本体の周辺温度に合わせて補正手段の
周波数特性を可変設定することにより、ビデオカメラ本
体の周辺温度に合わせて十分な補正を行う手振れ補正装
置を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手振れ補正装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記手振れ補正装置を構成する要部の具体的な
回路図である。
【図3】上記手振れ補正装置の温度検出手段の検出出力
の温度特性図である。
【図4】上記手振れ補正装置のフィードバックループ系
のカットオフ周波数に対する補正信号生成手段1yのス
イッチの切換え状態図である。
【図5】上記手振れ補正装置の温度検出手段の検出出力
に対するフィードバックループ系のカットオフ周波数の
周波数特性図である。
【符号の説明】
1 振れ量検出手段 2 補正信号生成手段 3 補正手段 4 温度検出手段 5 切換手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラ本体の揺れに起因した画像
    の揺れ量を検出するための揺れ量検出手段と、 上記揺れ量検出手段による検出出力に基づいて、上記画
    像の揺れを補正するための補正信号を生成する周波数特
    性が可変設定自在な補正信号生成手段と、 この補正信号生成手段により生成された補正信号に応じ
    て、上記画像の揺れを補正する補正手段と、 上記ビデオカメラ本体の周辺温度を検出するための温度
    検出手段と、 上記温度検出手段による検出出力に基づいて、上記補正
    信号の周波数特性を可変設定するための切換手段とを備
    えてなる手振れ補正装置。
JP9850294A 1994-05-12 1994-05-12 手振れ補正装置 Pending JPH07306432A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6141498A (en) * 1997-06-11 2000-10-31 Minolta Co., Ltd. Shake corrector for use in an optical apparatus, a photographing apparatus provided with a shake corrector, and a shake correcting method
KR101332298B1 (ko) * 2007-04-17 2013-11-22 삼성전자주식회사 손 떨림 보정방법 및 이를 적용한 촬영장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6141498A (en) * 1997-06-11 2000-10-31 Minolta Co., Ltd. Shake corrector for use in an optical apparatus, a photographing apparatus provided with a shake corrector, and a shake correcting method
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