JPH07305901A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07305901A
JPH07305901A JP9487194A JP9487194A JPH07305901A JP H07305901 A JPH07305901 A JP H07305901A JP 9487194 A JP9487194 A JP 9487194A JP 9487194 A JP9487194 A JP 9487194A JP H07305901 A JPH07305901 A JP H07305901A
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gas cooler
compressor
temperature
refrigerant
detecting
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JP9487194A
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English (en)
Inventor
Zenjiro Ishii
善次郎 石井
Yoshitaka Ooishi
善堂 大石
Takachika Sasakura
隆親 笹倉
Hirozo Yamagami
博三 山上
Yukinobu Nagano
幸信 永野
Haruo Sakano
治男 坂野
Hidetoshi Kimura
英俊 木村
Masaru Konishi
勝 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Nihon Kentetsu Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍装置が配設される冷凍冷蔵ショーケース
の使用条件、すなわち、圧縮機の負荷や周囲温度などの
条件に変化が生じても、適正な冷媒ガスをガスクーラー
から圧縮機に送ることができ、適正な冷媒ガスは、きめ
細かな制御で圧縮機に供給される。 【構成】 圧縮機1、凝縮器3、減圧装置4、冷却器5
とで構成する主冷媒回路と、前記圧縮機1のシリンダー
と連通するガスクーラー入口管2aと圧縮機シェル内と
連通するガスクーラー出口管2bとの間に接続したガス
クーラー2で構成するガスクーラー回路とを有する冷凍
装置において、前記ガスクーラー2から吐出する冷媒の
一部が液化したことを検知する検知手段としての温度検
知器9a,9bと、液化した冷媒を気化させる風量調節
手段としてのガスクーラー送風機7aと、前記検知手段
からの出力により加熱手段の作動を制御する制御装置8
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵ショーケース
などに設置する冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8、図9は従来の冷凍装置を示すもの
で、ロータリー式圧縮機のような高圧シェル形の圧縮機
1、凝縮器3、減圧装置4、冷却器5及びアキュムレー
ター8を冷媒配管で順次接続して冷凍サイクルの主冷媒
回路を形成する。この主冷媒回路の圧縮機1の出口側に
接続するガスクーラー入口管2aと、圧縮機1の入口側
に接続するガスクーラー出口管2bとの間にガスクーラ
ー2を設けて、ガスクーラー回路を形成する。このガス
クーラー2は、例えば空冷式熱交換器のような放熱器で
構成してある。
【0003】前記圧縮機1は、図9に示すように圧縮機
シェル1e内にモーター1aとシリンダー1bとを備え
るもので、冷媒配管の一部を構成する吸入管1dがシリ
ンダー1bに接続し、同様に冷媒配管の一部を構成する
吐出管1cが圧縮機シェル1eのシリンダー1b側に接
続し、また、前記ガスクーラー入口管2aがシリンダー
1bに、ガスクーラー出口管2bが圧縮機シェル1eの
モーター1a側に接続する。
【0004】次に作用について説明する。吸入管1dか
ら圧縮機1に吸い込んだ低温低圧のガス冷媒はシリンダ
ー1bで圧縮されて高温高圧となり、該シリンダー1b
に接続しているガスクーラー入口管2aを通ってガスク
ーラー2に入る。冷媒ガスはこのガスクーラー2で冷却
されて、中温高圧となり、ガスクーラー出口管2bを通
って圧縮機1のシェル1e内に入り、内部のモーター1
aやシリンダー1bを冷却しつつ、その隙間を通過して
吐出管1cから主冷媒回路へと出て、凝縮器3に入る。
【0005】そして、凝縮器3に入った冷媒ガスは、こ
こで凝縮された後、減圧装置4で減圧されて冷却器5で
蒸発し、冷却作用をなす。冷却作用をした冷媒は再び低
温低圧ガス冷媒となり圧縮機1へと戻る。
【0006】ここで、前記ガスクーラー2は、ロータリ
ー式圧縮機のようなシェル1eの内部が高圧部で、吸入
した冷媒によっては内部の冷却ができないような方式の
圧縮機において、冷却した冷媒を圧縮機1に送ることで
内部過熱を防止するためのものである。特に、例えばR
−22のような断熱指数が大きく吐出温度が上昇しやす
い冷媒を低蒸発温度で使用して圧縮比が大きくなる場合
には、ガスクーラー2は必須のものとなる。図10は、
これをモリエル曲線図で示したもので、A部がガスクー
ラー2での放熱を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ガスクーラー2は、冷
凍冷蔵ショーケースが使用される環境の諸条件、即ち、
冷却器5での広い蒸発温度範囲に対応して使用できるも
のである必要があり、このため、ガススクーラー2の容
量は、圧縮機1の周囲温度が高い場合などのような高負
荷運転状態でガスクーラー2の能力(ガスクーラー2で
の放熱能力)が小さくなる場合でも、圧縮機1の過熱を
防止できる大きさの下限容量と、低外気条件のもとでの
運転のようにガスクーラー2の能力(ガスクーラー2で
の放熱能力)が大きい運転状態でもガスクーラー出口部
で冷媒が液化せず、過熱状態を維持できる上限容量とを
満足させるものでなければならない。
【0008】従来の冷凍装置は高負荷運転状態での使用
が可能なようにガスクーラー2の容量を大きめに設定す
ると、圧縮機1の周囲温度が低くなったとき、図11の
モリエル曲線図に示すように冷媒ガスの一部が液化した
状態でガスクーラー2から圧縮機1に戻る。このため、
圧縮機1内で潤滑油が液冷媒により希釈され、その結
果、潤滑不良が生じたり、また、圧縮機1内部でのフォ
ーミング、潤滑油膜の洗い流しによる摺動部の損傷発生
など、圧縮機1の損傷発生のおそれがある。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
するもので、第1に、冷凍装置が配設される冷凍冷蔵シ
ョーケースの使用条件、すなわち、圧縮機の負荷や周囲
温度などの条件に変化が生じても、適正な冷媒ガスをガ
スクーラーから圧縮機に送ることができ、第2に、適正
な冷媒ガスは、きめ細かな制御で圧縮機に供給される冷
凍装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、圧縮機、凝縮器、減圧装置、冷却器
とで構成する主冷媒回路と、前記圧縮機のシリンダーと
連通する配管と圧縮機シェル内と連通する配管との間に
接続したガスクーラーで構成するガスクーラー回路とを
有する冷凍装置において、前記ガスクーラーから吐出す
る冷媒の一部が液化したことを検知する検知手段と、液
化した冷媒を気化させる風量調節手段と、前記検知手段
からの出力により風量調節手段の作動を制御する制御手
段とを設けたことを要旨とするものである。
【0011】第2に、検知手段が周囲空気温度を検知す
る温度検知器であることを要旨とするものである。
【0012】第3に、検知手段がガスクーラー入口管と
ガスクーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮
機シェル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度を検
知する温度検知器であることを要旨とするものである。
【0013】第4に、検知手段がガスクーラー入口管と
ガスクーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮
機シェル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度と、
凝縮器2相部温度とをそれぞれ検知する複数の温度検知
器であることを要旨とするものである。
【0014】第5に、検知手段がガスクーラー入口管と
ガスクーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮
機シェル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度を検
知する温度検知器と、凝縮圧力を検知する圧力検知器と
であることを要旨とするものである。
【0015】第6に、風量調節手段が回転数制御される
ガスクーラー送風機であることを要旨とするものであ
る。
【0016】第7に、風量調節手段がガスクーラー送風
機の送風路に設置され、開閉度制御されるダンパーであ
ることを要旨とするものである。
【0017】第8に、制御手段は、検知手段を複数設け
た場合に、複数の検知手段から入力する検出値の差が一
定値以下となったときに風量調節手段に作動信号を出力
するものであることを要旨とするものである。
【0018】第9に、制御手段は、検知手段から入力す
る検出値に応じて風量調節手段の出力を変化させるよう
制御することを要旨とするものである。
【0019】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、周囲温度が低
い場合などに、ガスクーラーから吐出する冷媒の一部が
液化すると、この状態が検知手段で検知され、ここから
検知信号が制御手段に入力する。制御手段はこの検知信
号の入力により、風量調節手段に出力し、これにより風
量調節手段が作動して、ガスクーラーが加熱され、液化
した冷媒が気化する。よって、液化した冷媒がガスクー
ラーから圧縮機に入ることはなく、加熱されて気化した
冷媒が圧縮機に入る。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、周囲温度が低い場合などに、冷凍装置を設置
した周囲の空気温度が周囲空気温度を検知する温度検知
器で検知されると、この検知温度信号が制御手段に入力
する。よって、制御手段ではこの温度からガスクーラー
から吐出する冷媒が液化しやすい状態になっていること
を判断する。
【0021】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、周囲温度が低い場合な
どに、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との
間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイク
ル高温部のいずれかの温度が温度検知器で検知される
と、この検知温度信号が制御手段に入力する。よって、
制御手段ではこの温度からガスクーラーから吐出する冷
媒が液化しやすい状態になっていることを判断する。
【0022】請求項4記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、周囲温度が低い場合な
どに、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との
間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイク
ル高温部のいずれかの温度と、凝縮器2相部温度とがそ
れぞれの温度検知器で検知されると、これらの検知温度
信号が制御手段に入力する。よって、制御手段ではこの
2つの温度からガスクーラーから吐出する冷媒が液化し
やすい状態になっていることを判断する。
【0023】請求項5記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、周囲温度が低い場合な
どに、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との
間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイク
ル高温部のいずれかの温度が、温度検知器で検知される
と同時に、圧力検知器で、凝縮圧力が検知されると、こ
れらの検知温度信号と検知圧力信号が制御手段に入力す
る。よって、制御手段ではこの2つの温度と圧力からガ
スクーラーから吐出する冷媒が液化しやすい状態になっ
ていることを判断する。
【0024】請求項6記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、圧縮機の周囲温度が低
い場合などに、ガスクーラーから吐出する冷媒の一部が
液化する状態が検知手段で検知され、ここから検知信号
が制御手段に入力すると、制御手段はこの検知信号の入
力により、ガスクーラーに付設するガスクーラー送風機
に出力して、該送風機の運転を停止させる。これにより
ガスクーラーが冷却されなくなり、液化した冷媒が気化
する。
【0025】請求項7記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、圧縮機の周囲温度が低
い場合などに、ガスクーラーから吐出する冷媒の一部が
液化する状態が検知手段で検知され、ここから検知信号
が制御手段に入力すると、制御手段はこの検知信号の入
力により、ガスクーラー送風機の送風路に設置したダン
パーに出力し、該ダンパーを閉じる。これによりガスク
ーラーに冷却用の空気が送られなくなり、結果としてガ
スクーラーが加熱されて液化した冷媒が気化する。
【0026】請求項8記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、制御手段は、検知手段
を複数設けた場合に、複数の検知手段から入力する検出
値の差が一定値以下となったときに風量調節手段に作動
信号を出力するから、複数のデータによって冷媒の液化
を判断でき、精度が向上する。
【0027】請求項9記載の本発明によれば、請求項1
記載の発明による作用に加えて、制御手段は、検知手段
から入力する検出値に応じて風量調節手段の出力を変化
させるよう制御するから、液化の程度に対応して加熱で
きさらに適切な運転状態が得られる。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、図面についての実施例を詳細に説明す
る。図1は本発明の冷凍装置の第1実施例を示す冷媒配
管図で、冷凍サイクルの構成は図8に示した従来例と同
様であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付して
ここでの詳細な説明は省略する。
【0029】本発明における冷凍サイクルも、従来と同
様、圧縮機1、凝縮器3、減圧装置4、冷却器5及びア
キュムレーター8を冷媒配管で順次接続して冷凍サイク
ルの主冷媒回路を形成する。この主冷媒回路の圧縮機1
の入口側に接続するガスクーラー入口管2aと、圧縮機
1の出口側に接続するガスクーラー出口管2bとの間に
ガスクーラー2を設けて、ガスクーラー回路を形成す
る。
【0030】かかる構成の冷凍装置において、第1実施
例としてガスクーラー2から吐出する冷媒の一部が液化
したことを検知する検知手段としての周囲空気温度を検
知する周囲温度検知器9aを冷凍装置の近傍の適宜個所
に配設し、ガスクーラー2からの液化した冷媒を気化さ
せる風量調節手段としてのガスクーラー送風機7aをガ
スクーラー2に付設した。このガスクーラー送風機7a
は通常の運転時には、ガスクーラー2に送られた冷媒を
冷却するためのもので、回転数が制御され風量が調整で
きるように構成してある。
【0031】そして、マイクロコンピュータ等を用いる
制御手段としての制御装置8を冷凍装置が設置されるシ
ョーケースなどの適宜個所に配設し、図2の制御回路図
に示すように検知手段である周囲温度検知器9aからの
温度検知信号を制御装置8に導入し、該制御装置8から
の制御信号を風量調節手段であるガスクーラー送風機7
aに導入した。
【0032】次に作用について説明すると、圧縮機1の
周囲温度などが低い場合、周囲空気温度検知器9aで検
出される周囲温度が図12に示すように一定値(AT
1)以下になると、この温度信号の入力をうけて制御装
置8では、ガスクーラー2の能力が増大してここから圧
縮機1に入る冷媒の一部が液化するおそれがあるもの、
または液化したものと判断し、ガスクーラー送風機7a
に出力してその運転を停止させる。
【0033】これにより、ガスクーラー2ではガスクー
ラー送風機7aによる冷却が停止し、ガスクーラー2で
液化の兆候にある冷媒は、結果として、加熱され、完全
に蒸発、気化する。よって、液化した冷媒がガスクーラ
ー2から圧縮機1に入ることはなく、加熱されて気化し
た冷媒が圧縮機1に入る。
【0034】実施例2.第2実施例は、図3に示すよう
に、風量調節手段として、ガスクーラー送風機2aの送
風路に開閉度が調整自在なダンパー7bを設置した。そ
して、制御装置8でガスクーラー2で冷媒が液化するお
それありと判断した場合は、制御装置8からダンパー7
bに出力し、ダンパー7bを閉じる。これにより、ガス
クーラー送風機7aからガスクーラー2への送風が絶た
れ、ガスクーラー2で液化の兆候にある冷媒は、結果と
して、加熱され、完全に蒸発、気化する。よって、液化
した冷媒がガスクーラー2から圧縮機1に入ることはな
く、加熱されて気化した冷媒が圧縮機1に入る。
【0035】実施例3.第3実施例は、同じく図3に示
すように、ガスクーラー2から吐出する冷媒の一部が液
化したことを検知する検知手段として、ガスクーラー入
口管2aとガスクーラー出口管2bとの間、圧縮機1か
らの吐出管1c、圧縮機1のシェル1e等、冷凍サイク
ル高温部のいずれかの個所、図示の例ではガスクーラー
出口管2bに、この個所の温度を検知する温度検知器9
bを設ける。
【0036】そして、図12の特性曲線図に示すよう
に、周囲温度が一定値(AT1)になって冷媒の凝縮、
液化が始まるとき、これに対応して低下したガスクーラ
ー入口管2aの温度TI1、圧縮機1のシェル1eの温
度TS1、圧縮機1の吐出管1cの温度TO1、ガスク
ーラー出口管2bの温度TC1を実験的に予め求めてこ
の値を制御装置8に設定しておき、例えばガスクーラー
出口管2bに付設した温度検知器9bで検出された温度
が設定値TI1よりも低下したときは、制御装置8から
ガスクーラー送風機7a、またはダンパー7bに出力し
てガスクーラー送風機7aの作動を停止し、または、ダ
ンパー7bを閉じ、液化冷媒を加熱して蒸発、気化させ
る。
【0037】実施例4.図4は第4実施例を示し、前記
実施例の構成に加えて、凝縮器3の二相部にも温度検知
器9bを付設し、冷媒の一部が液化したことを検知する
検知手段を複数設置する。周囲温度が一定値(AT1)
になったとき、これに対応して低下するこの凝縮器3で
の凝縮温度はガスクーラー出口管2bの温度TC1と等
しいが、この凝縮温度TC1と他の冷凍サイクル高温部
の温度、例えばガスクーラー出口管2bの温度TC1と
の温度を比較し、その差が一定値以下になったとき、こ
の場合は0であれば、制御装置8からガスクーラー送風
機7aまたはダンパー7bに出力してこれを動作させ、
液化冷媒を加熱して蒸発、気化させる。よって、制御装
置8ではこの2つの温度からガスクーラー2から吐出す
る冷媒が液化しやすい状態になっていることを判断でき
るから、検知精度が向上する。
【0038】実施例5.図5は第5実施例を示し、ガス
クーラー2から吐出する冷媒の一部が液化したことを検
知する検知手段として、冷凍サイクル高温部のいずれか
の温度を検知する温度検知器9bに加えて、凝縮器3で
の凝縮圧力を検知する圧力検知器10を凝縮器3の出口
側に設けた。
【0039】凝縮の過程では温度と圧力とは一義的に対
応しているから、周囲温度が一定値AT1のときの凝縮
圧力を予め求め、この値を制御装置8に設定しておくこ
とで、圧力検知器10で検知された凝縮圧力と他の冷凍
サイクル高温部の温度とを比較し、その差が一定値以下
になったとき、冷媒の凝縮、液化が始まったものと判断
して、制御装置8からガスクーラー送風機7aまたはダ
ンパー7bに出力してこれを動作させ、液化冷媒を加熱
して蒸発、気化させる。この場合も、制御装置8ではこ
の温度と圧力の2つのデータからガスクーラー2から吐
出する冷媒が液化しやすい状態になっていることを判断
できるから、検知精度が向上する。
【0040】なお、前記実施例では制御装置8からガス
クーラー送風機7a、ダンパー7bへの出力はオンオフ
制御としたが、これに限定されるものではなく、図6、
図7のように位相制御や電圧制御によって各温度検知器
9a,9bや圧力検知器10の検出値に応じてガスクー
ラー送風機7aやダンパー7bに出力することもでき、
かかる場合は、ガスクーラー送風機7aの回転数を調節
し、また、ダンパー7bの開閉度を調節することにより
きめ細かな風量調節ができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明の冷凍装置は、
請求項1記載の本発明によれば、周囲温度が低くなるな
どしてガスクーラーからの冷媒が液化しても、ガスクー
ラーへの送風量を調節することで結果としてこれを加熱
でき、冷媒を蒸発、気化した状態で圧縮機に送ることが
できるから、液化冷媒が圧縮機に吸入されることによる
圧縮機の損傷を防止できる。
【0042】請求項2記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、周囲温度検知器で検知する周囲温度に基づいてガス
クーラーへの送風量を調節することで結果として冷媒を
加熱でき、冷媒を蒸発、気化した状態で圧縮機に送るこ
とができるから、液化冷媒が圧縮機に吸入されることに
よる圧縮機の損傷を防止できる。
【0043】請求項3記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との間、
圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイクル高
温部のいずれかの温度を検知する温度検知器で検知する
冷凍サイクル高温部の温度に基づいてガスクーラーへの
送風量を調節することで結果として冷媒を加熱でき、冷
媒を蒸発、気化した状態で圧縮機に送ることができるか
ら、液化冷媒が圧縮機に吸入されることによる圧縮機の
損傷を防止できる。
【0044】請求項4記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との間、
圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイクル高
温部のいずれかの温度と、凝縮器2相部温度との複数の
データに基づいてガスクーラーへの送風量をきめ細かに
調節することで結果として冷媒を加熱でき、冷媒を蒸
発、気化した状態で圧縮機に送ることができるから、液
化冷媒が圧縮機に吸入されることによる圧縮機の損傷を
防止できる。
【0045】請求項5記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、ガスクーラー入口管とガスクーラー出口管との間、
圧縮機からの吐出管、圧縮機シェル等、冷凍サイクル高
温部のいずれかの温度を検知する温度検知器と、凝縮圧
力を検知する圧力検知器との複数のデータに基づいてガ
スクーラーへの送風量をきめ細かに調節することで結果
として冷媒を加熱でき、冷媒を蒸発、気化した状態で圧
縮機に送ることができるから、液化冷媒が圧縮機に吸入
されることによる圧縮機の損傷を防止できる。
【0046】請求項6記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、回転数制御されるガスクーラー送風機によってガス
クーラーへの送風量を調節することで結果としてこれを
加熱でき、冷媒を蒸発、気化した状態で圧縮機に送るこ
とができるから、液化冷媒が圧縮機に吸入されることに
よる圧縮機の損傷を防止できる。
【0047】請求項7記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、ガスクーラー送風機の送風路に設置され、開閉度制
御されるダンパーによってガスクーラーへの送風量を調
節することで結果としてこれを加熱でき、冷媒を蒸発、
気化した状態で圧縮機に送ることができるから、液化冷
媒が圧縮機に吸入されることによる圧縮機の損傷を防止
できる。
【0048】請求項8記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、これを検知する検知手段を複数設けた場合に、複数
の検知手段から入力する検出値の差が一定値以下となっ
たときに制御手段から風量調節手段に作動信号を出力
し、冷媒を加熱することで蒸発、気化した状態で圧縮機
に送ることができるから、きめ細かな制御により液化冷
媒が圧縮機に吸入されることによる圧縮機の損傷を防止
できる。
【0049】請求項9記載の本発明によれば、周囲温度
が低くなるなどしてガスクーラーからの冷媒が液化して
も、検知手段から入力する検出値に応じて風量調節手段
の出力を変化させるよう制御手段で制御し、冷媒を加熱
することで蒸発、気化した状態で圧縮機に送ることがで
きるから、きめ細かな制御により液化冷媒が圧縮機に吸
入されることによる圧縮機の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置の第1実施例を示す冷媒配管
図である。
【図2】本発明の冷凍装置の加熱手段への通電の制御回
路図である。
【図3】本発明の冷凍装置の第2,第3実施例を示す冷
媒配管図である。
【図4】本発明の冷凍装置の第4実施例を示す冷媒配管
図である。
【図5】本発明の冷凍装置の第5実施例を示す冷媒配管
図である。
【図6】本発明の冷凍装置の加熱手段への通電制御の曲
線図である。
【図7】本発明の冷凍装置の加熱手段への通電制御の他
の例を示す曲線図である。
【図8】従来の冷凍装置の冷媒配管図である。
【図9】冷凍装置の圧縮機の説明図である。
【図10】冷媒温度を示すモリエル曲線図である。
【図11】冷媒温度を示す他の例のモリエル曲線図であ
る。
【図12】周囲温度と検知温度との関係を示す特性曲線
図である。
【符号の説明】
1…圧縮機 1a…モーター 1b…シリンダー 1c…吐出管 1d…吸入管 1e…シェル 2…ガスクーラー 2a…ガスクーラー入口管 2b…ガスクーラー出口管 3…凝縮器 4…減圧装置 5…冷却器 6…アキュムレータ 7a…ガスクーラー送風機 7b…ダンパー 8…制御装置 9a,9b…温度検知器 10…圧力検知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹倉 隆親 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 山上 博三 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 永野 幸信 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 坂野 治男 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 木村 英俊 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内 (72)発明者 小西 勝 千葉県船橋市山手1丁目1番1号 日本建 鐵株式会社船橋製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、減圧装置、冷却器とで
    構成する主冷媒回路と、前記圧縮機のシリンダーと連通
    する配管と圧縮機シェル内と連通する配管との間に接続
    したガスクーラーで構成するガスクーラー回路とを有す
    る冷凍装置において、前記ガスクーラーから吐出する冷
    媒の一部が液化したことを検知する検知手段と、液化し
    た冷媒を気化させる風量調節手段と、前記検知手段から
    の出力により風量調節手段の作動を制御する制御手段と
    を設けたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 検知手段が周囲空気温度を検知する温度
    検知器である請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 検知手段がガスクーラー入口管とガスク
    ーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェ
    ル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度を検知する
    温度検知器である請求項1記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 検知手段がガスクーラー入口管とガスク
    ーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェ
    ル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度と、凝縮器
    2相部温度とをそれぞれ検知する複数の温度検知器であ
    る請求項1記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 検知手段がガスクーラー入口管とガスク
    ーラー出口管との間、圧縮機からの吐出管、圧縮機シェ
    ル等、冷凍サイクル高温部のいずれかの温度を検知する
    温度検知器と、凝縮圧力を検知する圧力検知器とである
    請求項1記載の冷凍装置。
  6. 【請求項6】 風量調節手段が回転数制御されるガスク
    ーラー送風機である請求項1記載の冷凍装置。
  7. 【請求項7】 風量調節手段がガスクーラー送風機の送
    風路に設置され、開閉度制御されるダンパーである請求
    項1記載の冷凍装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、検知手段を複数設けた場合
    に、複数の検知手段から入力する検出値の差が一定値以
    下となったときに風量調節手段に作動信号を出力する請
    求項1記載の冷凍装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、検知手段から入力する検出
    値に応じて風量調節出段の出力を変化させるよう制御す
    る請求項1記載の冷凍装置。
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