JPH07305105A - 高炉レースウェイ状態の評価方法 - Google Patents

高炉レースウェイ状態の評価方法

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JPH07305105A
JPH07305105A JP11342794A JP11342794A JPH07305105A JP H07305105 A JPH07305105 A JP H07305105A JP 11342794 A JP11342794 A JP 11342794A JP 11342794 A JP11342794 A JP 11342794A JP H07305105 A JPH07305105 A JP H07305105A
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raceway
pulverized coal
blast furnace
coke
equation
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Kenji Tamura
健二 田村
Hiromitsu Ueno
浩光 上野
Kazumoto Kakiuchi
一元 柿内
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉レースウェイの崩壊周期およびレースウ
ェイにおける微粉炭の燃焼率の評価方法を提供する。 【構成】 高炉羽口覗孔部に放射温度カメラを設置し,
レースウェイの輝度を非接触で測定し,該輝度を画像解
析装置により温度に変換し,該温度の時系列データのス
ペクトル解析に基づいて,パワー密度スペクトルが最大
となる周波数の逆数から高炉レースウェイの崩壊周期θ
R,0 を算定し,一方,羽口風速,微粉炭比,羽口径,お
よび微粉炭の元素分析値に基づくレースウェイ周りの物
質収支よりレースウェイの崩壊周期の関係式と前記の崩
壊周期θR,0 を用いて微粉炭吹込み高炉操業における微
粉炭の燃焼率ηPCを評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,高炉レースウェイの崩
壊周期およびレースウェイにおける微粉炭の燃焼率を推
定するための高炉レースウェイ状態の評価方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】羽口部に各種の温度計を設置して,高炉
レースウェイを観察し,その温度状態を測定する試みは
従来より多数報告されている(例えば,特開平05−2567
05号公報)。図4に,羽口覗孔部に放射温度カメラを設
置して高炉レースウェイ状態を観測するシステム構成図
の本発明の方法による実施例を示す。図4において,放
射温度カメラ8は羽口覗孔部3に接続されており,該放
射温度カメラにより測定した,羽口1の前方に形成され
るレースウェイ状態の温度信号を画像解析装置9で処理
する。
【0003】さて,このように高炉レースウェイ状態を
観測する主たる目的は,前記のように,レースウェイの
温度状態を把握することであり,たとえば,レースウェ
イ内を旋回するコークスの輝度あるいは温度を直接測定
する方法が提案されている(特開平03−291315号公
報)。また,レースウェイの温度の測定値が設定値(下
限値)以下の頻度を計測して,いわゆる生鉱落ちの頻度
を計測して,レースウェイの熱的状態を評価する方法も
提案されている(特開平05−186811号公報)。つぎに,
高炉レースウェイ状態を観測する他の目的として,レー
スウェイ内を旋回するコークスの平均粒子径を計測する
方法が提案されている(特開昭54−109014号公報)。
【0004】さらに,最近は,コークス比の低減と高炉
の安定操業を目的として,図4に示したように,微粉炭
バーナー4をブローパイプ2を貫通して羽口1内に設置
して,高炉へ微粉炭を吹込む操業が普及してきたため
に,微粉炭の燃焼状態を観察して,羽口部の測定視野内
における等温度領域の面積の測定値に基づいて,微粉炭
の燃焼性を評価する方法が提案されている(特開平05−
17808 号公報)。しかし,該羽口部の温度測定に基づく
微粉炭の燃焼性評価方法は,微粉炭の燃焼に伴う温度上
昇を前提としているが,前記のように,測定される温度
はレースウェイ内を旋回するコークス温度あるいは生鉱
落ちの影響をかなり強く受けているために,微粉炭の燃
焼性を評価する信頼度が低いという問題点があった。
【0005】本発明者らは,燃料比FRが 500〜550 kg/t
の場合に,高炉レースウェイにおいてほぼ100 %燃焼可
能な微粉炭吹込み量(微粉炭比 PCR) の上限値は 180〜
215kg/tであることを実験的および理論的に解析し報告
しているが(田村健二ら:鉄と鋼, 77 ,(1991),p.
775 ),微粉炭多量吹込み高炉操業において微粉炭の燃
焼率を実際に測定し報告している例は見当たらない。本
発明では,後述のように,従来技術とはまったく異なる
方法により,すなわち,レースウェイ内温度の時系列デ
ータのスペクトル解析に基づいて,高炉レースウェイの
崩壊周期(測定値)を算定し,一方,高炉操業条件とレ
ースウェイ周りの物質収支から定まるレースウェイの崩
壊周期(理論値)の比較から,微粉炭の燃焼率ηPCを評
価する方法を提案するが,前記のスペクトル解析方法と
しては,B.W.ボルチらの方法を採用した(B.W.ボルチ
ら,中村慶一訳:「応用多変量解析」,(1976),p.23
4 ,[森北出版])。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,レースウェ
イへの装入物の降下状態の判定指標として重要な微粉炭
多量吹込み操業時の高炉レースウェイの崩壊周期,およ
び,レースウェイにおける微粉炭の燃焼率を適確に推定
する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,かかる課題を
解決するために,高炉羽口覗孔部に放射温度カメラを設
置し,羽口内視野の設定点の輝度を非接触で測定し,該
輝度を画像解析装置により温度に変換し,該温度の設定
期間の平均値の時系列データのスペクトル解析に基づい
て,パワー密度スペクトルが最大となる周波数の逆数か
ら高炉レースウェイの崩壊周期θR,0 を算定することを
特徴とする高炉レースウェイ状態の評価方法である。
【0008】また,本発明は,微粉炭吹込み高炉操業に
おいて,高炉レースウェイにおける微粉炭の燃焼率ηPC
(−)を(1)式に基づいて算定することを特徴とする
高炉レースウェイ状態の評価方法である。 ηPC= 100(c・Dt ・ut 3/2 /θR,0 −a) /[A・PCR ・PV ・{(24/32)(O)PC−(C)PC}] ・・・(1) ただし, ut =Vb /(A・Nt ・Dt 2 ) ・・・(2) a=(12/22.4) A・{0.42+ 2XO2/(79−XO2)+Mb /(804 −Mb ) } ・・・(3) c=1.843 ρC ・(C)C ・(1−ε)・B5/2 ・・・(4) A=12865(Pb +1)/ [(Tb + 273)・{804/(804−Mb ) +XO2/(79−XO2)}] ・・・(5) B=3.418 [(Pb +1)/{ρC ・dp ・(Tb +273)} ]1/2 ・・・(6) PV ={1+4.76XO2/(79−XO2)}/( 5.026FR−1274) ・・・(7) ここで, ηPC:微粉炭の燃焼率(−) ut :羽口風速(m/s) Dt :羽口径(m) θR,0 :請求項1記載の方法で算定される高炉レースウ
ェイの崩壊周期(min) PCR :微粉炭比(kg/t) (O)PC:微粉炭中酸素の元素分析値(% dry) (C)PC:微粉炭中炭素の元素分析値(% dry) Vb :送風量(Nm3 ( dry air)/min) Nt :羽口数(−) XO2:酸素富化率(%) Mb :送風湿度(g/Nm3 (wet)) Tb :送風温度(℃) Pb :送風圧力 (kgf/cm2 ,gauge) ρC :装入コークスのみかけ密度(kg/m3 ) (C)C :コークス中の炭素の含有率(−) ε:レースウェイ内に供給されたコークス堆積層の層空
間率(−) dp :装入コークスの平均粒子径(m) PV :送風量1Nm3 当たりの銑鉄生成量(t/Nm3 (
dry air)) FR:燃料比(kg/t)である。
【0009】
【作用及び実施例】以下,実施例に基づいて,本発明を
作用とともに詳細に説明する。図4は,本発明で採用し
た高炉レースウェイ観測システムの構成図の例である。
微粉炭吹込みバーナー4は,通常,ブローパイプ2の横
側から水平に挿入される。図4において,微粉炭吹込み
バーナー4の先端部に示した二重斜線部6は,吹込まれ
た微粉炭の未燃焼部で,観察時に黒く見える部分(以
下,微粉炭の陰影部という)を模式図的に示しており,
前記の放射温度カメラによる羽口部の観察実施例を図5
に示す。図5において,(a)は実施例1で微粉炭を吹
込まない(微粉炭比 0 kg/t)時の観察例,(b)は実施
例2で微粉炭比 100 kg/t 時の観察例,(c)は実施例
3で微粉炭比 200 kg/t 時の観察例を示した模式図であ
る。図中,(イ)部は微粉炭吹込みバーナー4の先端
部,(ロ)部は,微粉炭の陰影部であるが,微粉炭の吹
込み量の増加に伴って微粉炭の陰影部が拡大している。
したがって,図5から明らかなように,レースウェイ内
状態を観察するためには,前記の微粉炭の陰影部以外の
高輝度領域(ハ)部の輝度あるいは温度を測定する必要
がある。
【0010】ところで,図4に示したように,レースウ
ェイ内におけるコークスの旋回方向は垂直断面で時計方
向なので,コークスは羽口視野内を上方から下方に向か
って運動する。したがって,レースウェイ内におけるコ
ークスの温度情報を,微粉炭燃焼の影響をなるべく受け
ないように高精度で検出するためには,温度測定の位置
を,前記の微粉炭の陰影部上方の高輝度領域(ハ)部に
設定することが肝要である。そこで,本発明では,温度
測定の位置を図5のSi 点(i=1〜3)に設定した。
すなわち,本発明では,Si 点(i=1〜3)における
コークスの輝度を放射温度カメラで連続的に測定し,該
輝度を画像解析装置により1分間毎の平均温度に換算
し,さらに,前記3点の測定点の平均温度の時系列デー
タに基づいてスペクトル解析を行った。ここで,各測定
点単独の平均温度を採用してよいことはいうまでもな
く,また,平均値を算定する期間を1分間に限定する必
要はなく,さらに,平均値でなく瞬時値を採用してもよ
いことはいうまでもない。
【0011】表1は,本発明の方法で測定した実施例1
(微粉炭比 0 kg/t),実施例2(微粉炭比 100 kg/
t),および,実施例3(微粉炭比200 kg/t)における
1分間毎の温度平均値Yt (t=1,2,・・・,30)
の時系列データ( 30 分間)を示したものであり,該時
系列データを推移図として示したものが図1(a),図
2(a),図3(a)である。いずれの図も,周期と振
幅は異なるものの,高炉レースウェイ内(のコークス)
温度が周期的に変動していることを示している。このよ
うに,レースウェイ内を旋回するコークス温度が周期的
に温度低下と温度上昇を繰り返す原因は,レースウェイ
が周期的に崩壊するためと推定される。すなわち,レー
スウェイは羽口前面に形成する空洞であり,レースウェ
イ周辺部をコークスが旋回している。そして,該コーク
スは羽口から送風される空気,酸素,水蒸気と反応し消
失するため,時間の経過と共にレースウェイは拡大する
が,レースウェイ深度が送風の慣性力とレースウェイ周
辺部のコークス充填層の重力の釣り合いで定まる一定値
を越えるとレースウェイは崩壊する。そして,レースウ
ェイ崩壊時に比較的低温の新たなコークスが上部よりレ
ースウェイ内に供給されるため,レースウェイ崩壊時に
温度が急激に低下する。
【0012】しかし,レースウェイ内に供給されたコー
クスは,次回の崩壊時までレースウェイ内に滞留し,レ
ースウェイ内を旋回する過程で,コークス自身の燃焼と
微粉炭燃焼により加熱され時間の経過と共にコークス温
度が上昇する。したがって,高炉レースウェイ内(のコ
ークス)温度の時系列データをスペクトル(周波数)解
析することにより,高炉レースウェイの崩壊周期θR,0
を算定できる。以下,B.W.ボルチらのスペクトル解析方
法を適用して,θR,0 を算定する方法を説明する(B.W.
ボルチら, 中村慶一訳:「応用多変量解析」,(197
6),p.234 ,[森北出版])。
【0013】
【表1】
【0014】周波数fi (i= 0,1 ,2 ,・・・,2
L)におけるスペクトルの頻度,すなわち,パワー密度
スペクトルP(fi )は(8)式で表される。
【0015】
【数1】
【0016】ここで, K= 1, 2,・・・L-1 ;i= 0,1 ,2 ,・・・,2L ただし,g(K)はラグウインドウ( lag window )と
呼ばれ,(9)式で与えられる。
【0017】
【数2】
【0018】ここで,L:打切り点と呼ばれ,本発明で
はL=12を採用した。また,r(K)は標本自己相関関
数であり(10)式で定義される。 r(K)=C(K)/C(0) ・・・(10) ここで,C(K)は自己共分散関数であり(11)式で
定義される。
【0019】
【数3】
【0020】また,Ym は1分間毎の温度平均値Yt
平均値であり(12)式で表される。
【0021】
【数4】
【0022】N:データ数であり,本発明ではN=30を
採用した。表1のデータを用いて(8)式〜(12)式
に基づいて算定した,実施例1〜3のパワー密度スペク
トルP(fi )の頻度分布,すなわち,P(fi )と周
波数fi との関係を図1(b),図2(b),図3
(b)に示す。ここで,パワー密度スペクトルP(f
i )が最大となる周波数をfR ( min-1)とおくと,該
周波数fR に対応する周期θR,0 は(13)式で定義さ
れる。本発明では,(13)式で算定されるθR,0 を高
炉レースウェイの崩壊周期(測定値)と定義する。 θR,0 =1/fR ・・・(13) 以上の方法に基づいて実施例1〜3の条件で算定した周
波数fR および高炉レースウェイの崩壊周期(測定値)
θR,0 を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2より,微粉炭吹込み量(微粉炭比 PC
R)の増加に伴って高炉レースウェイの崩壊周期θR,0
が顕著に増加することがわかる。このように,微粉炭比
PCRの増加と共に高炉レースウェイの崩壊周期θR,0
増加する理由は,微粉炭比 PCRの増加に伴って送風中の
酸素が微粉炭燃焼によって優先的に消費されるため,コ
ークスの燃焼速度(量)が減少して,レースウェイ崩壊
時に供給されたコークスを全量消費するまでの必要時間
が増加するからである。したがって,もし,微粉炭吹込
み操業において,高炉レースウェイにおける微粉炭の燃
焼率が低い場合には,レースウェイの崩壊周期θR,0
増加幅が減少することになる。
【0025】参考までに,実施例の条件での温度の平均
値Ym および分散C(0)の計算結果を表2に示した
が,微粉炭比の増加に伴って,レースウェイ温度Ym
上昇傾向およびばらつきC(0)の減少傾向が認められ
る。
【0026】以下,送風条件とレースウェイ周りの物質
収支に基づいてレースウェイの崩壊周期θR の推定式を
理論的に導出し,前記のレースウェイの温度測定から算
定したレースウェイの崩壊周期θR,0 との組み合わせに
より,微粉炭の燃焼率ηPCを評価する方法を説明する。
図6は,高炉レースウェイの模式図である。簡単化のた
めにレースウェイの垂直断面は円形,水平断面は楕円で
あると仮定する。
【0027】図6において,外側の太線がレースウェイ
崩壊直前のレースウェイ形状,内側の細線がレースウェ
イ崩壊直後のレースウェイ形状である。したがって,斜
線部がレースウェイ崩壊時にレースウェイ内に供給され
たコークスの堆積領域である。図6において,DR は,
レースウェイ崩壊直前のレースウェイ深度であり,通
常,レースウェイ深度と呼び,DR の推定式として本発
明者らは(14)式を提案している(特公平1− 36523
号公報)。 DR = 5Dt ・ut ・[(Pb +1)/{ρC ・dp ・(Tb +273)} ]1/2 ・・・(14) ここで,レースウェイ崩壊直後のレースウェイ深度をD
R0とし,レースウェイに供給されるコークス性状が装入
時のコークス性状と等しいと仮定すると(15)式が得
られる(田村健二ら:鉄と鋼,73(1987),p.198
0)。 DR0=0.684 DR ・・・(15) WR は,レースウェイ崩壊直前のレースウェイの幅であ
り,中村らの実験値(中村正和ら:鉄と鋼,63(197
7),p.28))を整理すると(16)式で近似できる。
なお,WR0はレースウェイ崩壊直後のレースウェイの幅
である。
【0028】 WR = 2(DR ・Dt1/2 ・・・(16) ここで,レースウェイの幅WR (またはWR0)とレース
ウェイ深度DR (またはDR0)の比をζ(−)とおくと
(17)式が成立する。 ζ=WR /DR = 2(DR /Dt-(1/2) ・・・(17) そして,レースウェイが楕円の短径(WR またはWR0
軸を中心軸とする回転体とみなすと,崩壊直前のレース
ウェイの体積VR (m3 )は(18)式で表され,(1
7)式を(18)式へ代入すると(19)式が得られ
る。 VR =π・WR ・DR 2 /6 ・・・(18) VR =π・ζ・DR 3 /6 ・・・(19) ここで,π:円周率(−)である。したがって,図6の
斜線部に堆積するコークス,すなわち,レースウェイ崩
壊時にレースウェイに供給されるコークスの体積VC
(m3 )は(20)式で表され,レースウェイ内に供給
されるコークス中の炭素の重量WC (kg)は(21)式
で与えられる。
【0029】 VC =π・ζ・(DR 3 −DR0 3 )/6 ・・・(20) WC =ρC ・(C)C ・(1−ε)・VC ・・・(21) そこで,(14)式,(15)式,(17)式,(2
0)式を(21)式へ代入して整理すると,WC は(2
2)式で表される。 WC =c・Dt 3 ・ut 5/2 ・・・(22) ただし,c=1.843 ρC ・(C)C ・(1−ε)・B5/2 ・・・(4) B=3.418 [(Pb +1)/{ρC ・dp ・(Tb +273)} ]1/2 ・・・(6)
【0030】つぎに,レースウェイの崩壊周期θR (mi
n)の推定式を導出する。送風中の富化酸素流量をV
O2(Nm3 (dry) /min ),水蒸気流量をVH2O (Nm3 (w
et) /min )とおくと,それぞれ(23)式,(24)
式が得られる。 VO2={XO2/(79−XO2)}・Vb ・・・(23) VH2O ={Mb /(804 −Mb )}・Vb ・・・(24) ここで, Vb :送風量(Nm3 (dry) /min ) XO2:酸素富化率(%) Mb :送風湿度(g/Nm3 (wet))である。 したがって,羽口風速ut (m/s)は(25)式で表され
る。 ut =(Vb +VO2+VH2O )・(Tb +273)/ {(60)・(273) ・( π/4) ・Dt 2 ・Nt ・(Pb +1)} ・・・(25)
【0031】(23)式,(24)式を(25)式へ代
入して整理すると羽口風速ut は(2)式で表される。 ut =Vb /(A・Nt ・Dt 2 ) ・・・(2) ただし,A=12865(Pb +1)/ [(Tb + 273)・{804/(804−Mb ) +XO2/(79−XO2)}] ・・・(5) ここで,羽口1本当りの送風量VAIR (Nm3 (dry) /mi
n )は(26)式で表される。 VAIR =Vb /・Nt =A・ut ・Dt 2 ・・・(26)
【0032】さて,羽口1本当り吹込まれる微粉炭中の
炭素の質量流量をWC,PC(kg/min)とおくと(27)式
が成立する。 WC,PC=MPC・(C)PC・VAIR / 100 ・・・(27) ここで, MPC:微粉炭の吹込み濃度(kg/ Nm3 (air) ) (C)PC:微粉炭中炭素の元素分析値(%,dry )であ
る。そして,微粉炭中の炭素Cがコークス中の炭素Cよ
りも優先的に(28)式の反応により酸素O2を消費す
るとみなすと,微粉炭中のCの燃焼により消費されるO
2 の体積流量VC,PC(Nm3 /min )は(29)式で表さ
れ,(27)式を(29)式へ代入すると(30)式が
得られる。
【0033】 C+(1/2)O2 =CO ・・・(28) VC,PC=(22.4/24)ηPC・WC,PC ・・・(29) VC,PC=(22.4/2400)ηPC・MPC・(C)PC・VAIR ・・・(30) ここで,ηPC:微粉炭の燃焼率(−)であり,後述
(1)式で算定される。また,羽口1本当り吹込まれる
酸素O2 の体積流量VO (Nm3 /min )は(31)式で
表される。
【0034】 VO =(0.21Vb +VO2+VO,PC)/Nt ・・・(31) ただし, VO,PC:微粉炭中の酸素O2 の体積流量(Nm3 /min )
であり(32)式で表される。ここで, (O)PC:微粉炭中酸素の元素分析値(%,dry )であ
る。 VO,PC=(22.4/3200)ηPC・MPC・(O)PC・Vb ・・・(32) したがって,(28)式の反応により,コークス中のC
が消費する羽口1本当りの酸素O2 の体積流量V
O2,COKE (Nm3 /min )は(33)式で表されるので,
(28)式の反応により,消費されるコークス中Cの質
量流量WO2,COKE (kg/min)は(34)式で表される。 VO2,COKE =VO −VC,PC ・・・(33) WO2,COKE =(24/22.4)VO2,COKE ・・・(34)
【0035】つぎに,送風中の水蒸気H2 Oは(35)
式の反応により,すべてコークス中のCと反応するとみ
なすと,H2 Oにより消費されるコークス中Cの質量流
量WH2O,COKE(kg/min)は(36)式で表される。 C+H2 O=CO+H2 ・・・(35) WH2O,COKE=(12/22.4)VH2O /Nt ・・・(36) したがって,羽口1本当り,羽口先レースウェイにおい
て消費されるコークス中Cの質量流量RC (kg/min)は
(37)式で表される。 RC =WO2,COKE +WH2O,COKE ・・・(37) そこで,(23)式,(24)式,(26)式,(3
0)式,(31)式,(32)式,(33)式,(3
4)式,および(36)式を(37)式へ代入して整理
すると(38)式が得られる。 RC =VAIR ・[(12/22.4){0.42+ 2XO2/(79−XO2) +Mb /(804− Mb )}+{(24/32)(O)PC−(C)PC}・ηPC・MPC/ 100] ・・・(38)
【0036】以下,(38)式中のMPCと微粉炭比 PCR
(kg/t)の関係式を導出する。本発明者らは銑鉄1t当
りの所要送風量vP (Nm3 (air)/t)の推定式として(3
9)式を報告している(田村健二ら:鉄と鋼,73(19
87),p.1980)。 vP =(0.0124r+3.91)・FR+3.29r−1570 ・・・(39) ここで, r:シャフト効率(%) FR:燃料比(kg/t)であり,簡単化のためにr=90%と
仮定し,vP を(40)式で近似する。 vP = 5.026 FR −1274 ・・・(40) ここで,酸素富化操業時の銑鉄1t当りの送風量をv
b,O (Nm3 (air)/t),酸素量をvO2,O(Nm3 /t) とおく
と,(23)式と同様の関係から(41)式が成立す
る。 vO2,O=XO2・vb,O /(79−XO2) ・・・(41)
【0037】ところで,燃料比に及ぼす酸素富化率の影
響は少ないので,酸素収支から(42)式が近似的に成
立する。 0.21vb,O +vO2,O=0.21vP ・・・(42) したがって,(41)式を(42)式へ代入して整理す
ると(43)式が得られる。 vb,O =vP /{1+ 4.76 XO2/(79 −XO2)} ・・・(43) そして,MPC, PCR,vb,O の間には定義より(44)
式の関係があるので,(40)式および(43)式を
(44)式へ代入して整理すると(45)式が得られ
る。 MPC= PCR/vb,O ・・・(44) ∴MPC= PCR・PV ・・・(45) ただし, PV ={1+4.76XO2/(79−XO2)}/( 5.026FR−1274) ・・・(7)
【0038】したがって,(26)式および(45)式
を(38)式へ代入して整理すると,羽口1本当り,羽
口先レースウェイにおいて消費されるコークス中Cの質
量流量RC (kg/min)は(46)式で表される。 RC =(a+b・PCR )・ut ・Dt 2 ・・・(46) ただし, a=(12/22.4) A・{0.42+ 2XO2/(79−XO2)+Mb /(804 −Mb ) } ・・・(3) b=ηPC・A・PV ・{(24/32)(O)PC−(C)PC}/100 ・・・(47)
【0039】さて,高炉レースウェイの崩壊周期θR
(min)は,(22)式で算定されるレースウェイ崩壊時
に供給されたコークス中の炭素量WC が,(28)式お
よび(35)式の反応により全量消費されるまでの時間
とみなすことができるので,レースウェイの崩壊周期θ
R は(48)式で表され,(22)式および(46)式
を(48)式へ代入すると(49)式が得られる。 θR =WC /RC ・・・(48) ∴θR =c・Dt ・ut 3/2 /(a+b・PCR ) ・・・(49)
【0040】つぎに,(49)式によって理論的に推定
される高炉レースウェイの崩壊周期θR が前記のレース
ウェイ温度(測定値)のスペクトル解析に基づいて算定
されるレースウェイの崩壊周期θR,0 と等しいとおくこ
とにより微粉炭の燃焼率ηPC(−)の推定式を導出す
る。はじめに,レースウェイ内に供給されたコークス堆
積層の空間率ε(−)を推定する。(4)式を変形する
とεの推定式として(50)式が得られる。 ε=1−c/{1.843 ρC ・(C)C ・B5/2 } ・・・(50) ここで,(49)式において,PCR =0 の場合のθR
θR,0(PCR=0)とおくと,cは(51)式で与えられる。 c=a・θR,0(PCR=0)/(Dt ・ut 3/2 ) ・・・(51)
【0041】表2に示した実施例1〜3の結果を得た時
の微粉炭比 PCR以外の共通の高炉操業条件を表3に示
す。実施例1のレースウェイの崩壊周期θR,0(PCR=0)
5.33minおよび表3の高炉操業条件を用いて,レースウ
ェイ内に供給されたコークス堆積層の空間率εを(5
0)式に基づいて推定すると 0.473が得られた。従来,
粒子径が 10 〜50mmのコークス移動層の空間率は 0.46
〜0.49であることが実験的に確認されており(一田守政
ら:鉄と鋼,77 (1991),p.1561),本発明の方法に
よる空間率ε,および高炉レースウェイの崩壊周期θR
の推定式の妥当性が傍証されたといえる。
【0042】
【表3】
【0043】さて,微粉炭吹込み操業時の微粉炭の燃焼
率ηPC(−)の推定式は,(47)式を変形することに
より,(52)式で表される。 ηPC= 100b/[A・PV ・{(24/32)(O)PC−(C)PC}] ・・・(52) ただし,bは(49)式を変形することにより(53)
式で与えられるので,(53)式を(52)式へ代入
し,θR =θR,0 とおくと,ηPC(−)の推定式として
(1)式が得られる。 b=(c・Dt ・ut 3/2 /θR −a)/ PCR ・・・(53) ηPC= 100(c・Dt ・ut 3/2 /θR,0 −a) /[A・PCR ・PV ・{(24/32)(O)PC−(C)PC}] ・・・(1)
【0044】表2および表3に示す実施例2(PCR=100k
g/t)および実施例3(PCR=200kg/t)の高炉操業条件とレ
ースウェイの崩壊周期θR,0 の算定結果を用いて,
(1)式に基づいて推定した,実施例2および実施例3
の微粉炭の燃焼率ηPC(−)の推定値を表2に示した
が,いずれも,約 97 %と推定され,微粉炭比が約 200
kg/t までならば,羽口から吹込まれる微粉炭はレース
ウェイ内でほぼ 100%近く燃焼することが確認された。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上の通り,高炉レースウェイ
の崩壊周期および微粉炭多量吹込み操業時の高炉レース
ウェイにおける微粉炭の燃焼率を高精度で評価する方法
を提供するものであり,発明の効果はきわめて大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1での放射温度カメラにより測定したレ
ースウェイ温度の時系列分布(a)とパワー密度スペク
トルの頻度分布(b)を示す図。
【図2】実施例2での放射温度カメラにより測定したレ
ースウェイ温度の時系列分布(a)とパワー密度スペク
トルの頻度分布(b)を示す図。
【図3】実施例3での放射温度カメラにより測定したレ
ースウェイ温度の時系列分布(a)とパワー密度スペク
トルの頻度分布(b)を示す図。
【図4】本発明の方法によりレースウェイの温度状態を
測定するシステム構成図。
【図5】実施例1〜3での放射温度カメラによるレース
ウェイの観察状態の模式図。
【図6】高炉レースウェイの模式図。
【符号の説明】
1 羽口 2 ブローパイプ 3 羽口覗孔部 4 微粉炭バーナー 5 レースウェイ 6 微粉炭の陰影部 7 コークス 8 放射温度カメラ 9 画像解析装置 10 高炉 イ 微粉炭バーナーの先端部 ロ 微粉炭の陰影部 ハ 高輝度領域 Si(i=1〜3):温度測定点
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また,本発明は,微粉炭吹込み高炉操業に
おいて,高炉レースウェイにおける微粉炭の燃焼率η
PC(−)を(1)式に基づいて算定することを特徴と
する高炉レースウェイ状態の評価方法である。 ηPC=100(c・D・u 3/2/θR,O−a) /[A・PCR・P・{(24/32)(O)PC−(C)PC} ] ・・・(1) ただし, u=V/(A・N・D ) ・・・(2) a=(12/22.4)A・{0.42+2XO2/(79−XO2)+M /(804−M ・・・(3) c=1.843ρ・(C)・(1−ε)・B5/2 ・・・ (4) A=12865(P+1)/ [(T+273)・{804/(804−M)+XO2/(79− XO2] ・・・(5) B=3.418[(P+1)/{ρ・d・(T+273)1/ ・・・(6 ) P={1+4.76XO2/(79−X02)}/(5.026FR−1 274) ・・・(7) ここで, ηPC:微粉炭の燃焼率(−) u:羽口風速(m/s) D:羽口径(m) θR,O:請求項1記載の方法で算定される高炉レース
ウェイの崩壊周期(min) PCR:微粉炭比(kg/t) (O)PC:微粉炭中酸素の元素分析値(% dry) (C)PC:微粉炭中炭素の元素分析値(%dry) V:送風量(Nm(dry air)/min) N:羽口数(−) XO2:酸素富化率(%) M:送風湿度(g/Nm(wet)) T:送風温度(℃) P:送風圧力(kgf/cm,gauge) ρ:装入コークスのみかけ密度(kg/m) (C):コークス中の炭素の含有率(−) ε:レースウェイ内に供給されたコークス堆積層の層空
間率(−) d:装入コークスの平均粒子径(m) P:送風量1Nm当たりの銑鉄生成量(t/Nm
(dry air)) FR:燃料比(kg/t)である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図6において,外側の太線がレースウェイ
崩壊直前のレースウェイ形状,内側の細線がレースウェ
イ崩壊直後のレースウェイ形状である。したがって,斜
線部がレースウェイ崩壊時にレースウェイ内に供給され
たコークスの堆積領域である。図6において,Dは,
レースウェイ崩壊直前のレースウェイ深度であり,通
常,レースウェイ深度と呼び,Dの推定式として本発
明者らは(14)式を提案している(特公平1−365
23号公報)。 D=5D・u・[(P+1)/{ρ・d・(T+273)1/2 ・・・( 14) ここで,レースウェイ崩壊直後のレースウェイ深度をD
ROとし,レースウェイに供給されるコークス性状が装
入時のコークス性状と等しいと仮定すると(15)式が
得られる(田村健二ら:鉄と鋼,73(1987),
p.1980)。 DRO=0.684D ・・・( 15) Wは,レースウェイ崩壊直前のレースウェイの幅であ
り,中村らの実験値(中村正和ら:鉄と鋼,63(19
77),p.28))を整理すると(16)式で近似で
きる。なお,WROはレースウェイ崩壊直後のレースウ
ェイの幅である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】 V=π・ζ・(D −DRO )/6 ・・・(20 ) W=ρ・(C)・(1−ε)・V ・・・(21) そこで,(14)式,(15)式,(17)式,(2
0)式を(21)式へ代入して整理すると,Wは(2
2)式で表される。 W=c・D ・u 5/2 ・・・(22 ) ただし,c=1.843ρ・(C)・(1−ε)・B5/2 ・・・ (4) B=3.418[(P+1)/ρ・d・(T+273)1/2 ・・・(6)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】(23)式,(24)式を(25)式へ代
入して整理すると羽口風速uは(2)式で表される。 u=V/(A・N・D ) ・・・(2) ただし,A=12865(P+1)/ [(T+273)・{804/(804−M)+XO2/(79 −XO2] ・・・(5) ここで,羽口1本当りの送風量VAIR(Nm(dr
y)/min)は(26)式で表される。 VAIR=V/・N=A・u・D ・・・(26 )
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】つぎに,送風中の水蒸気HOは(35)
式の反応により,すべてコークス中のCと反応するとみ
なすと,HOにより消費されるコークス中Cの質量流
量WH2O,COKE(kg/minは(36)式で表
される。 C+HO=CO+H ・・・(35) WH2O,COKE=(12/22.4)VH2O/N ・・・(36) したがって,羽口1本当り,羽口先レースウェイにおい
て消費されるコークス中Cの質量流量R(kg/mi
n)は(37)式で表される。 R=WO2,COKE+WH2O,COKE ・・・(37) そこで,(23)式・(24)式,(26)式,(3
0)式,(31)式,(32)式,(33)式,(3
4)式,および(36)式を(37)式へ代入して整理
すると(38)式が得られる。 R=VAIR・[(12/22.4){0.42+2XO2/(79−XO2 )+M/(804− M+{(24/32)(O)PC−(C)PC}・ηPC・MPC /100】 ・・・(38)
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】したがって,(26)式および(45)式
を(38)式へ代入して整理すると,羽口1本当り,羽
口先レースウェイにおいて消費されるコークス中Cの質
量流量R(kg/min)は(46)式で表される。 R=(a+b・PCR)・u・D ・・・(46 ) ただし, a=(12/22.4)A・{0.42+2XO2/(79−XO2)+M /(804−M ・・・(3) b=ηPC・A・P・{(24/32)(O)PC−(C)PC}/10 0 ・・・(47 )

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉羽口覗孔部に放射温度カメラを設置
    し,羽口内視野の設定点の輝度を非接触で測定し,該輝
    度を画像解析装置により温度に変換し,該温度の設定期
    間の平均値の時系列データのスペクトル解析に基づい
    て,パワー密度スペクトルが最大となる周波数の逆数か
    ら高炉レースウェイの崩壊周期θR,0 を算定することを
    特徴とする高炉レースウェイ状態の評価方法。
  2. 【請求項2】 微粉炭吹込み高炉操業において,高炉レ
    ースウェイにおける微粉炭の燃焼率ηPC(−)を(1)
    式に基づいて算定することを特徴とする高炉レースウェ
    イ状態の評価方法。 ηPC= 100(c・Dt ・ut 3/2 /θR,0 −a) /[A・PCR ・PV ・{(24/32)(O)PC−(C)PC}] ・・・(1) ただし, ut =Vb /(A・Nt ・Dt 2 ) ・・・(2) a=(12/22.4) A・{0.42+ 2XO2/(79−XO2)+Mb /(804 −Mb ) } ・・・(3) c=1.843 ρC ・(C)C ・(1−ε)・B5/2 ・・・(4) A=12865(Pb +1)/ [(Tb + 273)・{804/(804−Mb ) +XO2/(79−XO2)}] ・・・(5) B=3.418 [(Pb +1)/{ρC ・dp ・(Tb +273)} ]1/2 ・・・(6) PV ={1+4.76XO2/(79−XO2)}/( 5.026FR−1274) ・・・(7) ここで, ηPC:微粉炭の燃焼率(−) ut :羽口風速(m/s) Dt :羽口径(m) θR,0 :請求項1記載の方法で算定される高炉レースウ
    ェイの崩壊周期(min) PCR :微粉炭比(kg/t) (O)PC:微粉炭中酸素の元素分析値(% dry) (C)PC:微粉炭中炭素の元素分析値(% dry) Vb :送風量(Nm3 ( dry air)/min) Nt :羽口数(−) XO2:酸素富化率(%) Mb :送風湿度(g/Nm3 (wet)) Tb :送風温度(℃) Pb :送風圧力 (kgf/cm2 ,gauge) ρC :装入コークスのみかけ密度(kg/m3 ) (C)C :コークス中の炭素の含有率(−) ε:レースウェイ内に供給されたコークス堆積層の層空
    間率(−) dp :装入コークスの平均粒子径(m) PV :送風量1Nm3 当たりの銑鉄生成量(t/Nm3 (
    dry air)) FR:燃料比(kg/t)である。
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