JPH07304432A - 車輪止め装置 - Google Patents
車輪止め装置Info
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- JPH07304432A JPH07304432A JP12065594A JP12065594A JPH07304432A JP H07304432 A JPH07304432 A JP H07304432A JP 12065594 A JP12065594 A JP 12065594A JP 12065594 A JP12065594 A JP 12065594A JP H07304432 A JPH07304432 A JP H07304432A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の車輪に迅速に取り付けることがで
き、然も車輪への装着後にあっては解錠操作をしなけれ
ば、該車輪からの取り外しをすることができない。 【構成】 中央部に切欠4を形成したベース1上に車輪
Aの回転方向に対する接地点の両側面で該車輪Aと当接
し、その前後方向への回転を止める一対の楔状の車止め
2,2と、該ベース1及び車止め2,2を車輪Aに対し
て一体的に固定する一対の車輪拘束枠3,3を具備して
成るものであり、両車輪拘束枠3,3を拘束枠連結帯1
1により車輪Aの中心方向へ張引固定し、遮蔽板19と
共に一体的に車輪Aに固定施錠し、該車輪Aの回転を阻
止すると共に、解錠しなければ装置を取り外すことがで
きないようにしたものである。
き、然も車輪への装着後にあっては解錠操作をしなけれ
ば、該車輪からの取り外しをすることができない。 【構成】 中央部に切欠4を形成したベース1上に車輪
Aの回転方向に対する接地点の両側面で該車輪Aと当接
し、その前後方向への回転を止める一対の楔状の車止め
2,2と、該ベース1及び車止め2,2を車輪Aに対し
て一体的に固定する一対の車輪拘束枠3,3を具備して
成るものであり、両車輪拘束枠3,3を拘束枠連結帯1
1により車輪Aの中心方向へ張引固定し、遮蔽板19と
共に一体的に車輪Aに固定施錠し、該車輪Aの回転を阻
止すると共に、解錠しなければ装置を取り外すことがで
きないようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、違法駐車車両の取り締
まり、又は駐車車両の盗難防止のために、車輪の回転を
拘束して車両の移動を防止する車輪止め装置に関するも
のである。
まり、又は駐車車両の盗難防止のために、車輪の回転を
拘束して車両の移動を防止する車輪止め装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車台数の増加に伴い、特に都
市部における駐車場の確保が困難となり、違法駐車が激
増して交通障害を発生するばかりでなく、違法駐車に起
因した交通事故が多発している。また、このような違法
駐車の取り締まりには、レッカー車により車両移動する
という方法が用いられるが、時間的又は労力的な負担が
多く、特に狭い道路や混雑した道路ではレッカー車によ
る牽引移動作業も困難であった。
市部における駐車場の確保が困難となり、違法駐車が激
増して交通障害を発生するばかりでなく、違法駐車に起
因した交通事故が多発している。また、このような違法
駐車の取り締まりには、レッカー車により車両移動する
という方法が用いられるが、時間的又は労力的な負担が
多く、特に狭い道路や混雑した道路ではレッカー車によ
る牽引移動作業も困難であった。
【0003】そこで、このような違法駐車をさせない、
また違法駐車に対しては「逃げ得」を許さない等の対策
の必要性が生じていた。その一環として地上に接地した
少なくとも一つの車輪、特に駆動輪に対する回転阻止手
段と、車輪から空気を抜いたり、車輪を車軸から取り外
したりすることを防止する車輪離脱阻止手段と、車止め
を車輪に装着した状態でロックする施錠及び解錠手段を
具備する可搬組立式の構造により、簡単で確実な違法駐
車の取締りをすることができる装置が要望されていた。
また違法駐車に対しては「逃げ得」を許さない等の対策
の必要性が生じていた。その一環として地上に接地した
少なくとも一つの車輪、特に駆動輪に対する回転阻止手
段と、車輪から空気を抜いたり、車輪を車軸から取り外
したりすることを防止する車輪離脱阻止手段と、車止め
を車輪に装着した状態でロックする施錠及び解錠手段を
具備する可搬組立式の構造により、簡単で確実な違法駐
車の取締りをすることができる装置が要望されていた。
【0004】従来この種の車輪止め装置として、例え
ば、図14及び図15に示すように、車輪Aの回転方向
側面に接触する断面形状が略三角形状を有する楔状の一
対の車止めブロック51,51と、これらの各ブロック
51,51間を連結するために車輪の外周面に沿って巻
回するチエン52と、上記車輪Aの前面側において空気
圧注入口及び車軸への取付部を遮蔽するように装着した
遮蔽板53と、両車止めブロック51,51間と車輪A
の下端側に巻回したチエン54を両車止めブロック5
1,51が車輪Aの側方へ離脱しないように固定する締
め付け部材55によって固定するように構成したものが
提案されている。
ば、図14及び図15に示すように、車輪Aの回転方向
側面に接触する断面形状が略三角形状を有する楔状の一
対の車止めブロック51,51と、これらの各ブロック
51,51間を連結するために車輪の外周面に沿って巻
回するチエン52と、上記車輪Aの前面側において空気
圧注入口及び車軸への取付部を遮蔽するように装着した
遮蔽板53と、両車止めブロック51,51間と車輪A
の下端側に巻回したチエン54を両車止めブロック5
1,51が車輪Aの側方へ離脱しないように固定する締
め付け部材55によって固定するように構成したものが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の車
輪止め装置においては、左右一対の車止めブロック5
1,51が、車輪Aの下端部外周に巻回するようにして
締め付け固定されるだけの構造になっているため、車輪
A自体に対する両車止めブロック51,51の固定状態
が完全に一体化することがなく、チエン54に強度の力
を加えれば、チエン54を撓ませて車止めブロック5
1,51を車輪Aの外周から離脱させることができ、車
輪Aに対する拘束力が低いという問題があった。
輪止め装置においては、左右一対の車止めブロック5
1,51が、車輪Aの下端部外周に巻回するようにして
締め付け固定されるだけの構造になっているため、車輪
A自体に対する両車止めブロック51,51の固定状態
が完全に一体化することがなく、チエン54に強度の力
を加えれば、チエン54を撓ませて車止めブロック5
1,51を車輪Aの外周から離脱させることができ、車
輪Aに対する拘束力が低いという問題があった。
【0006】また、車輪Aの上部に対する拘束が、該車
輪Aの上部に対する拘束が、該車輪Aの外周面に沿って
巻回張設したチエン52のみによって行われるものであ
るため、該チエン52の上部を車輪Aの表面側へ取り外
すことが可能であり、その状態で車体をジャッキアップ
することにより車輪Aから車輪止め装置を容易に取り外
すことができ、装置の実効性が損なわれるという問題も
あった。
輪Aの上部に対する拘束が、該車輪Aの外周面に沿って
巻回張設したチエン52のみによって行われるものであ
るため、該チエン52の上部を車輪Aの表面側へ取り外
すことが可能であり、その状態で車体をジャッキアップ
することにより車輪Aから車輪止め装置を容易に取り外
すことができ、装置の実効性が損なわれるという問題も
あった。
【0007】一方、車輪止め装置を車輪Aに取り付ける
際は、先ず車止めブロック51,51を車輪Aの下側へ
入れ、次いでチエン52を車輪Aの外周に巻回装着し、
更に車止めブロック51,51を連結するチエン54を
車輪Aの後面に掛け渡し、各車止めブロック51,51
に開設した孔56,56を経由して車輪Aの前面側に取
り出した先端部分を上記締め付け部材55によって連結
固定する構造になるものであり、車輪Aに対する車輪止
め装置の脱着作業が煩雑になるという問題を併有するも
のであった。
際は、先ず車止めブロック51,51を車輪Aの下側へ
入れ、次いでチエン52を車輪Aの外周に巻回装着し、
更に車止めブロック51,51を連結するチエン54を
車輪Aの後面に掛け渡し、各車止めブロック51,51
に開設した孔56,56を経由して車輪Aの前面側に取
り出した先端部分を上記締め付け部材55によって連結
固定する構造になるものであり、車輪Aに対する車輪止
め装置の脱着作業が煩雑になるという問題を併有するも
のであった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みて創案されたも
のであり、車輪に対する装着を確実かつ迅速に行うこと
ができると共に、車輪への装着後にあっては解錠操作を
しなければ、該車輪から取り外すことができない車輪止
め装置を提供することを目的とするものである。
のであり、車輪に対する装着を確実かつ迅速に行うこと
ができると共に、車輪への装着後にあっては解錠操作を
しなければ、該車輪から取り外すことができない車輪止
め装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車輪止め装置は、自動車の駆動輪と成
る車輪の側方から装着固定して、該車輪の回転を阻止す
ると共に、該車輪に装置し施錠して車両の移動を防止す
るために、中央部に切欠を形成すると共に、該切欠内に
おいて地表に接する車輪の回転方向側の下端部側面に当
接して、その回転を止める一対の楔状車止めを形成して
成るベースと、上記ベース上において上記両車止めの近
傍から立ち上がり、複数の関節部によって車輪の両側に
絡み着くように拘束する一対の車輪拘束枠と、該一対の
車輪拘束枠を相互に車輪の中心方向へ張引して両車輪拘
束枠が車輪の側方へ回動して該車輪から離脱することが
ないように固定する拘束枠連結帯とを具備して成ること
を要旨とするものである。
に、本発明に係る車輪止め装置は、自動車の駆動輪と成
る車輪の側方から装着固定して、該車輪の回転を阻止す
ると共に、該車輪に装置し施錠して車両の移動を防止す
るために、中央部に切欠を形成すると共に、該切欠内に
おいて地表に接する車輪の回転方向側の下端部側面に当
接して、その回転を止める一対の楔状車止めを形成して
成るベースと、上記ベース上において上記両車止めの近
傍から立ち上がり、複数の関節部によって車輪の両側に
絡み着くように拘束する一対の車輪拘束枠と、該一対の
車輪拘束枠を相互に車輪の中心方向へ張引して両車輪拘
束枠が車輪の側方へ回動して該車輪から離脱することが
ないように固定する拘束枠連結帯とを具備して成ること
を要旨とするものである。
【0010】即ち、本発明に係る車輪止め装置は、具体
的には上記各車輪拘束枠が、上端側において略コ字状に
曲折形成された上部拘束枠と、この上部拘束枠の下端側
に連続する中間拘束枠を介して下部拘束枠によって支持
されるように三分割した構造に形成すると共に、各拘束
枠の連続部をジョイント金具によって回動かつ折り畳み
自在に接続し、車輪に対する装着時には各拘束枠がジョ
イント金具によって形成される関節部において適宜曲折
し車輪の側面部に絡みつくように密着係合し、また格納
時には前記各関節部において曲折すると共に、下部拘束
枠を前記ベース上に自在に折り畳むことができるように
構成して成り、また上記拘束枠連結帯が、各車輪拘束枠
にそれぞれ回動自在に固設された一対の連結アームによ
って形成されると共に、一方の連結アームには横方向に
並列した複数の掛止スリットを穿設し、また他方の連結
アームには前記掛止スリットのいずれかに嵌合する掛止
突片を突設して成り、該左右の連結アームを車輪の外側
面において連結した状態で、車輪の空気注入口及び車軸
に対する車輪取付部を覆う大きさに形成した遮蔽板を前
記両連結アーム及びベースに対して固定することができ
るように構成したものである。
的には上記各車輪拘束枠が、上端側において略コ字状に
曲折形成された上部拘束枠と、この上部拘束枠の下端側
に連続する中間拘束枠を介して下部拘束枠によって支持
されるように三分割した構造に形成すると共に、各拘束
枠の連続部をジョイント金具によって回動かつ折り畳み
自在に接続し、車輪に対する装着時には各拘束枠がジョ
イント金具によって形成される関節部において適宜曲折
し車輪の側面部に絡みつくように密着係合し、また格納
時には前記各関節部において曲折すると共に、下部拘束
枠を前記ベース上に自在に折り畳むことができるように
構成して成り、また上記拘束枠連結帯が、各車輪拘束枠
にそれぞれ回動自在に固設された一対の連結アームによ
って形成されると共に、一方の連結アームには横方向に
並列した複数の掛止スリットを穿設し、また他方の連結
アームには前記掛止スリットのいずれかに嵌合する掛止
突片を突設して成り、該左右の連結アームを車輪の外側
面において連結した状態で、車輪の空気注入口及び車軸
に対する車輪取付部を覆う大きさに形成した遮蔽板を前
記両連結アーム及びベースに対して固定することができ
るように構成したものである。
【0011】また、上記一方の連結アームに穿設した掛
止スリットに対して他方の連結アームに形成した掛止突
片を着脱自在に嵌合させた後に、掛止スリットの前方に
突出した掛止突片の先端に上記遮蔽板を取り付け、その
外側から適宜施錠することにより車輪からの取り外しを
防止するように構成する。
止スリットに対して他方の連結アームに形成した掛止突
片を着脱自在に嵌合させた後に、掛止スリットの前方に
突出した掛止突片の先端に上記遮蔽板を取り付け、その
外側から適宜施錠することにより車輪からの取り外しを
防止するように構成する。
【0012】尚、上記ベースをその中央部分でヒンジ機
構を介して適宜折り畳むことができるように構成するこ
とも可能である。
構を介して適宜折り畳むことができるように構成するこ
とも可能である。
【0013】更に、上記ベースの車輪の回転方向に対す
る両側に前記車止めの側方へ突出する突出部を形成し、
該突出部が地表に対する回転防止翼と成って車両を無理
に発進させた場合でも車輪止め装置が車輪と共に回転す
ることを防止する構造にすることも可能であると共に、
上記ベース両端を下方へ曲折し、又はその底面に滑り止
め用の鋲を多数形設して車輪の滑走を防止する構造にす
ることも可能である。
る両側に前記車止めの側方へ突出する突出部を形成し、
該突出部が地表に対する回転防止翼と成って車両を無理
に発進させた場合でも車輪止め装置が車輪と共に回転す
ることを防止する構造にすることも可能であると共に、
上記ベース両端を下方へ曲折し、又はその底面に滑り止
め用の鋲を多数形設して車輪の滑走を防止する構造にす
ることも可能である。
【0014】
【作用】上記構成によれば、一対の車止めが一の車輪の
前後方向の回転に対してその回転を阻止して車輪の発進
を阻止すると共に、各車止めに対応して構成した各車輪
拘束枠がジヨイント金具構成部分で形成される関節部に
おいて車輪の外周に絡み着くように折れ曲がりながら挟
持し、車輪止め装置全体を車輪と一体化するように作用
する。加えて、上記車輪拘束枠が両車輪拘束枠から伸出
するように構成した左右の連結アームによって構成され
る拘束枠連結帯によって車輪の中心部方向へ張引される
構造に成るため、この拘束枠連結帯を遮蔽板と共に施錠
により一体的に固定し、車輪止め装置の車輪からの取り
外しを防止し、例えば車体をジャッキアップしても拘束
枠連結帯及び遮蔽板に施錠した状態のままでは車輪から
取り外すことはできない。
前後方向の回転に対してその回転を阻止して車輪の発進
を阻止すると共に、各車止めに対応して構成した各車輪
拘束枠がジヨイント金具構成部分で形成される関節部に
おいて車輪の外周に絡み着くように折れ曲がりながら挟
持し、車輪止め装置全体を車輪と一体化するように作用
する。加えて、上記車輪拘束枠が両車輪拘束枠から伸出
するように構成した左右の連結アームによって構成され
る拘束枠連結帯によって車輪の中心部方向へ張引される
構造に成るため、この拘束枠連結帯を遮蔽板と共に施錠
により一体的に固定し、車輪止め装置の車輪からの取り
外しを防止し、例えば車体をジャッキアップしても拘束
枠連結帯及び遮蔽板に施錠した状態のままでは車輪から
取り外すことはできない。
【0015】また、車軸に対する車輪の取付部や車輪の
空気注入口が、上記遮蔽板で覆われる構造に成っている
ため、車輪を車軸から取り外したり、車輪の空気を抜く
等の方法で車輪を車輪止め装置ごと車軸から取り外すこ
ともできない。
空気注入口が、上記遮蔽板で覆われる構造に成っている
ため、車輪を車軸から取り外したり、車輪の空気を抜く
等の方法で車輪を車輪止め装置ごと車軸から取り外すこ
ともできない。
【0016】更に、車輪の回転方向に対するベースの前
後端が大きく突出して翼部を形成しているため、この車
輪止め装置が取り付けられた状態で、車輪を回転させる
ことが不可能であると共に、ベースに構成した滑り止め
機構により積雪地帯でも使用することができる。尚、車
両盗難が多発しているような地域においては、折り畳ん
でトランク内に格納できるので、自動車の移動先で使用
することにより車両盗難を防止することができる。
後端が大きく突出して翼部を形成しているため、この車
輪止め装置が取り付けられた状態で、車輪を回転させる
ことが不可能であると共に、ベースに構成した滑り止め
機構により積雪地帯でも使用することができる。尚、車
両盗難が多発しているような地域においては、折り畳ん
でトランク内に格納できるので、自動車の移動先で使用
することにより車両盗難を防止することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る車輪止め装置の実施例を
図面に従って説明する。図1乃至図4は、本発明に係る
車輪止め装置を車輪に固定した状態を示すものである。
本発明に係る車輪止め装置は、ベース1上に車輪Aの回
転方向に対する接地点の両側面で該車輪Aの外周に当接
し、その前後方向への回転を止める一対の楔状の車止め
2,2と、該車止め2,2の近傍から立ち上がり、適宜
ベース1に対して自在に回動する一対の車輪拘束枠3,
3を立設構成したものである。
図面に従って説明する。図1乃至図4は、本発明に係る
車輪止め装置を車輪に固定した状態を示すものである。
本発明に係る車輪止め装置は、ベース1上に車輪Aの回
転方向に対する接地点の両側面で該車輪Aの外周に当接
し、その前後方向への回転を止める一対の楔状の車止め
2,2と、該車止め2,2の近傍から立ち上がり、適宜
ベース1に対して自在に回動する一対の車輪拘束枠3,
3を立設構成したものである。
【0018】上記ベース1は、その略中心部に車輪Aの
接地部を逃がし、車体側方の表面側から車輪Aの下方へ
該ベース1を挿入するための切欠4を形成すると共に、
車輪Aの回転方向に対する外周面に当接する車止め2,
2を固設し、該ベース1の両端には、上記車止め2,2
の外側へ大きく突出するような大きさに翼部1a,1a
を形成してある。このベース1の翼部1a,1aは、車
輪止め装置を車輪Aに装着した状態で、車両を無理に発
車させた場合でも、車輪Aと共に車輪止め装置が回転
し、車体側の車輪ハウジング内に嵌合してしまわないよ
うに、車輪Aに対する回転阻止力を向上させたものであ
る。
接地部を逃がし、車体側方の表面側から車輪Aの下方へ
該ベース1を挿入するための切欠4を形成すると共に、
車輪Aの回転方向に対する外周面に当接する車止め2,
2を固設し、該ベース1の両端には、上記車止め2,2
の外側へ大きく突出するような大きさに翼部1a,1a
を形成してある。このベース1の翼部1a,1aは、車
輪止め装置を車輪Aに装着した状態で、車両を無理に発
車させた場合でも、車輪Aと共に車輪止め装置が回転
し、車体側の車輪ハウジング内に嵌合してしまわないよ
うに、車輪Aに対する回転阻止力を向上させたものであ
る。
【0019】上記各車輪拘束枠3は、それぞれ略車輪A
の厚さを内挿することができる内側幅員W(図3参照)
を有し、略倒コ字状に曲折し、上部横桿5aを形成し、
略倒コ字状に成る上部桿5によって上部拘束枠3aを形
成すると共に、該上部拘束枠3aの下部に連続する中間
拘束枠3bを2本の中間縦桿6,6によって構成し、更
に該中間拘束枠3bに連続して車輪拘束枠3を支持する
下部拘束枠3cを2本の下部縦桿7,7によって構成し
てある。上記各拘束枠3a,3b及び3cを構成する各
桿5,6,7は、強度的には円柱又は多角柱等で形成し
たものであるが、所望により装置の軽量化を図るために
円柱又は多角柱等の筒状に形成することも可能である。
また、下部縦桿7,7の下端部7aは相互に回動軸8に
よって連結固定されており、該回動軸8の両端を上記ベ
ース1上に枢着して、車輪拘束枠3を車輪Aの外周面に
対して自在に回動脱着させることができるように構成し
てある。また、上部拘束枠3aを構成する横桿5a及び
上部桿5、中間拘束枠3bを構成する2本の中間縦桿
6,6、下部拘束枠3cを構成する下部縦桿7,7は、
それぞれジョイント金具9,9…によって接続し、該接
続部に車輪拘束枠3,3の関節部が形成される構造にな
っており、車輪拘束枠3,3をそれぞれ該関節部におい
て車輪拘束枠3を車輪Aの外周方向側面に対して自在に
屈曲回動させることができるように構成してある。而し
て、各車輪拘束枠3,3を、上部桿5,中間縦桿6,6
及び下部縦桿7,7によって形成される略長方形状の車
輪拘束枠3内に車輪Aの側部を嵌合し、上部桿5の上端
に形成された横桿5aを該車輪Aの上部に係止し、同時
に上記車止め2,2を車輪A回転方向の外周面の下端部
に楔状に嵌合させ、車輪Aの表裏面方向及び回転方向へ
の強制的な移動を規制すると共に、車輪拘束枠3,3を
車輪Aから取り外すことができないように固定すること
ができるようになっている。
の厚さを内挿することができる内側幅員W(図3参照)
を有し、略倒コ字状に曲折し、上部横桿5aを形成し、
略倒コ字状に成る上部桿5によって上部拘束枠3aを形
成すると共に、該上部拘束枠3aの下部に連続する中間
拘束枠3bを2本の中間縦桿6,6によって構成し、更
に該中間拘束枠3bに連続して車輪拘束枠3を支持する
下部拘束枠3cを2本の下部縦桿7,7によって構成し
てある。上記各拘束枠3a,3b及び3cを構成する各
桿5,6,7は、強度的には円柱又は多角柱等で形成し
たものであるが、所望により装置の軽量化を図るために
円柱又は多角柱等の筒状に形成することも可能である。
また、下部縦桿7,7の下端部7aは相互に回動軸8に
よって連結固定されており、該回動軸8の両端を上記ベ
ース1上に枢着して、車輪拘束枠3を車輪Aの外周面に
対して自在に回動脱着させることができるように構成し
てある。また、上部拘束枠3aを構成する横桿5a及び
上部桿5、中間拘束枠3bを構成する2本の中間縦桿
6,6、下部拘束枠3cを構成する下部縦桿7,7は、
それぞれジョイント金具9,9…によって接続し、該接
続部に車輪拘束枠3,3の関節部が形成される構造にな
っており、車輪拘束枠3,3をそれぞれ該関節部におい
て車輪拘束枠3を車輪Aの外周方向側面に対して自在に
屈曲回動させることができるように構成してある。而し
て、各車輪拘束枠3,3を、上部桿5,中間縦桿6,6
及び下部縦桿7,7によって形成される略長方形状の車
輪拘束枠3内に車輪Aの側部を嵌合し、上部桿5の上端
に形成された横桿5aを該車輪Aの上部に係止し、同時
に上記車止め2,2を車輪A回転方向の外周面の下端部
に楔状に嵌合させ、車輪Aの表裏面方向及び回転方向へ
の強制的な移動を規制すると共に、車輪拘束枠3,3を
車輪Aから取り外すことができないように固定すること
ができるようになっている。
【0020】即ち、両車輪拘束枠3,3は、車輪Aに対
して車輪止め装置を装着した場合に該車輪Aの側部円弧
部をその内側に挟み込み、上記の如く車輪Aに対して車
輪止め装置を前後に移動させることができない程度の内
側幅員Wを有するように形成すると共に、両車輪拘束枠
3,3自体の高さH(図3参照)を上部桿5の横桿5a
が車輪Aの中央部よりやや上方の外周部に当接位置する
ように構成し、車輪Aの空気圧を故意に減少させた場合
でも、該車輪Aの外径Sを車輪拘束枠3,3の上方及び
前後方向、車輪Aの回転方向へ抜け出させることができ
ないように掛け止めることができるように構成したもの
である。
して車輪止め装置を装着した場合に該車輪Aの側部円弧
部をその内側に挟み込み、上記の如く車輪Aに対して車
輪止め装置を前後に移動させることができない程度の内
側幅員Wを有するように形成すると共に、両車輪拘束枠
3,3自体の高さH(図3参照)を上部桿5の横桿5a
が車輪Aの中央部よりやや上方の外周部に当接位置する
ように構成し、車輪Aの空気圧を故意に減少させた場合
でも、該車輪Aの外径Sを車輪拘束枠3,3の上方及び
前後方向、車輪Aの回転方向へ抜け出させることができ
ないように掛け止めることができるように構成したもの
である。
【0021】上記上下に三分割された上部拘束枠3a,
中間拘束枠3b及び下部拘束枠3cを接続するジョイン
ト金具9,9…は、それぞれ2個ずつのピン軸10,1
0によって上部拘束枠3aと中間拘束枠3b、中間拘束
枠3bと下部拘束枠3cを接続する構造に成っており、
各拘束枠3a,3b,3cは各ピン軸10,10部分に
おいて自在に回動するように上記関節部を形成してい
る。従って、車輪拘束枠3を車輪Aに装着した場合には
上記関節部が適宜に屈曲して車輪Aの外周側へ絡みつく
ように作用すると共に、上部拘束枠3aが中間拘束枠3
bや下部拘束枠3cに対して車輪Aの側方に対して三つ
折り状に折れ曲がって車輪Aから外れることがないよう
に形成してある。上記各車輪拘束枠3は、上部拘束枠3
aを中間拘束枠3bや下部拘束枠3cに対して内側へ折
り曲げると共に、更にベース1上に横倒し、折り畳み格
納することができるように成っている。
中間拘束枠3b及び下部拘束枠3cを接続するジョイン
ト金具9,9…は、それぞれ2個ずつのピン軸10,1
0によって上部拘束枠3aと中間拘束枠3b、中間拘束
枠3bと下部拘束枠3cを接続する構造に成っており、
各拘束枠3a,3b,3cは各ピン軸10,10部分に
おいて自在に回動するように上記関節部を形成してい
る。従って、車輪拘束枠3を車輪Aに装着した場合には
上記関節部が適宜に屈曲して車輪Aの外周側へ絡みつく
ように作用すると共に、上部拘束枠3aが中間拘束枠3
bや下部拘束枠3cに対して車輪Aの側方に対して三つ
折り状に折れ曲がって車輪Aから外れることがないよう
に形成してある。上記各車輪拘束枠3は、上部拘束枠3
aを中間拘束枠3bや下部拘束枠3cに対して内側へ折
り曲げると共に、更にベース1上に横倒し、折り畳み格
納することができるように成っている。
【0022】図5及び図6は、両車輪拘束枠を車輪中心
方向へ張引固定する拘束枠連結帯の構造を示すものであ
る。本実施例において、拘束枠連結帯11は、一方の車
輪拘束枠3側に取り付られる連結アーム12(例えば、
図中右側)と、他方の車輪拘束枠3側に取り付けられる
連結アーム13(例えば、図中左側)によって構成して
ある。図示例において、右側の連結アーム12は、ベー
ス1上において右側に構成した上部拘束枠3aと中間拘
束枠3bとを接続するジョイント金具9に一体的に形成
したブラケット14に、その基端側12aをピン軸15
によって回動自在に連結したものであり、その端面に
は、多数のスリット状の掛止孔16,16…を並列透設
してある。また、左側の連結アーム13は、ベース1上
において左側に構成した上部拘束枠3aと中間拘束枠3
bとを接続するジョイント金具9に一体的に形成したブ
ラケット14に、その基端側13aをピン軸15によっ
て回動自在に連結したものであり、その先端側13bに
は上記掛止孔16,16…に挿入嵌合させることができ
る適宜形状の掛止突片17が曲折形成してあり、該掛止
突片17を掛止孔16に嵌挿させた状態で該掛止突片1
7の端面に開設した施錠孔18に後述する遮蔽板19を
介して施錠を施して両連結アーム12,13を固定する
ことができるようになっている。即ち、車輪拘束枠3,
3を車輪Aに挿着する場合には、両連結アーム12及び
13を左右から引き合わせ、車輪拘束枠3,3が車輪A
の回転方向外周面に圧接するように引き締めてその掛止
突片17を任意の掛止孔16に挿入させて連結する。即
ち、一方の連結アーム12に多数並列透設した掛止孔1
6,16…は、その位置によって車輪拘束枠3,3間の
拡開状態を変化させることができるように多数並列構成
したものであり、例えば、大型車両の車輪Aに対して
は、他方の連結アーム13に構成した掛止突片17を上
記一方の連結アーム12の先端側12b側に形成した掛
止孔16に掛け止めて、車輪拘束枠3,3間の拡開幅を
拡げることができる。逆に小型車両の車輪Aに対して
は、他方の連結アーム13に形成した掛止突片17を上
記一方の連結アーム12の基端側12aに形成した掛止
孔16に掛け止めて、車輪拘束枠3,3間の拡開幅を狭
めることができる。従って、車輪Aの外径の大小に対応
して該車輪Aに対する締付度を適宜に調節し、車種に応
じた装置の使用が可能に成る。なお、上記図示例では、
右側の連結アーム12に掛止孔16,16…を透設する
と共に、左側の連結アーム13に掛止突片17を構成し
たものを説明してあるが、両者を逆に構成してもよいこ
とは勿論である。
方向へ張引固定する拘束枠連結帯の構造を示すものであ
る。本実施例において、拘束枠連結帯11は、一方の車
輪拘束枠3側に取り付られる連結アーム12(例えば、
図中右側)と、他方の車輪拘束枠3側に取り付けられる
連結アーム13(例えば、図中左側)によって構成して
ある。図示例において、右側の連結アーム12は、ベー
ス1上において右側に構成した上部拘束枠3aと中間拘
束枠3bとを接続するジョイント金具9に一体的に形成
したブラケット14に、その基端側12aをピン軸15
によって回動自在に連結したものであり、その端面に
は、多数のスリット状の掛止孔16,16…を並列透設
してある。また、左側の連結アーム13は、ベース1上
において左側に構成した上部拘束枠3aと中間拘束枠3
bとを接続するジョイント金具9に一体的に形成したブ
ラケット14に、その基端側13aをピン軸15によっ
て回動自在に連結したものであり、その先端側13bに
は上記掛止孔16,16…に挿入嵌合させることができ
る適宜形状の掛止突片17が曲折形成してあり、該掛止
突片17を掛止孔16に嵌挿させた状態で該掛止突片1
7の端面に開設した施錠孔18に後述する遮蔽板19を
介して施錠を施して両連結アーム12,13を固定する
ことができるようになっている。即ち、車輪拘束枠3,
3を車輪Aに挿着する場合には、両連結アーム12及び
13を左右から引き合わせ、車輪拘束枠3,3が車輪A
の回転方向外周面に圧接するように引き締めてその掛止
突片17を任意の掛止孔16に挿入させて連結する。即
ち、一方の連結アーム12に多数並列透設した掛止孔1
6,16…は、その位置によって車輪拘束枠3,3間の
拡開状態を変化させることができるように多数並列構成
したものであり、例えば、大型車両の車輪Aに対して
は、他方の連結アーム13に構成した掛止突片17を上
記一方の連結アーム12の先端側12b側に形成した掛
止孔16に掛け止めて、車輪拘束枠3,3間の拡開幅を
拡げることができる。逆に小型車両の車輪Aに対して
は、他方の連結アーム13に形成した掛止突片17を上
記一方の連結アーム12の基端側12aに形成した掛止
孔16に掛け止めて、車輪拘束枠3,3間の拡開幅を狭
めることができる。従って、車輪Aの外径の大小に対応
して該車輪Aに対する締付度を適宜に調節し、車種に応
じた装置の使用が可能に成る。なお、上記図示例では、
右側の連結アーム12に掛止孔16,16…を透設する
と共に、左側の連結アーム13に掛止突片17を構成し
たものを説明してあるが、両者を逆に構成してもよいこ
とは勿論である。
【0023】図7は、車軸に対する車輪の取付部や車輪
の空気注入口を覆うための遮蔽板である。遮蔽板19
は、上記車輪拘束枠3内に係止される車輪Aの表面側に
介装し、該車輪Aの車軸に対する取付部や車輪の空気注
入口を覆い、車輪Aを取り外したり、車輪Aから空気を
抜く等の方法で車輪止め装置の実効を害する行為を防止
するためのものである。この遮蔽板19は、略車輪Aの
リム(図示していない)に対する車輪装着部を覆う大き
さに形成してあり、その表面上部には上記他方の連結ア
ーム13に構成した掛止突片17を挿通させるための多
数のスリット状の掛止孔20,20…が多数透設してあ
る。また、この遮蔽板19の上端縁には、連結した状態
の拘束枠連結帯11(左右の連結アーム12,13)の
上縁に掛け止めることができるように、係止縁21が曲
折形成してある。また、該遮蔽板19の表面下部にはベ
ース1の表面側に上方へ立ち上げた端縁1bの内側へ係
合させ、ベース1の手前側への抜け止めを防止する段差
22を遮蔽板19の裏面側へやや後退するように曲折形
成してある。而して、遮蔽板19は、その上部側で拘束
枠連結帯11に対し、また下部側でベース1の端縁1b
によって一体的に固定され、装置からの取り外しが防止
されるようになっている。また、この遮蔽板19は、上
記掛止孔20,20…を介して他方の連結アーム13に
構成した掛止突片17に取り付けられると共に、該掛止
突片17の先端に穿設した上記施錠孔18に適宜固定錠
23を施錠することによって遮蔽板19の取り外しが防
止される構造になっている。なお、この遮蔽板19の表
面には、適宜所望の文字又は図形表示19aを描出し、
看者に車止め装置の装着が装着されている旨の注意を喚
起するように構成することもできる。
の空気注入口を覆うための遮蔽板である。遮蔽板19
は、上記車輪拘束枠3内に係止される車輪Aの表面側に
介装し、該車輪Aの車軸に対する取付部や車輪の空気注
入口を覆い、車輪Aを取り外したり、車輪Aから空気を
抜く等の方法で車輪止め装置の実効を害する行為を防止
するためのものである。この遮蔽板19は、略車輪Aの
リム(図示していない)に対する車輪装着部を覆う大き
さに形成してあり、その表面上部には上記他方の連結ア
ーム13に構成した掛止突片17を挿通させるための多
数のスリット状の掛止孔20,20…が多数透設してあ
る。また、この遮蔽板19の上端縁には、連結した状態
の拘束枠連結帯11(左右の連結アーム12,13)の
上縁に掛け止めることができるように、係止縁21が曲
折形成してある。また、該遮蔽板19の表面下部にはベ
ース1の表面側に上方へ立ち上げた端縁1bの内側へ係
合させ、ベース1の手前側への抜け止めを防止する段差
22を遮蔽板19の裏面側へやや後退するように曲折形
成してある。而して、遮蔽板19は、その上部側で拘束
枠連結帯11に対し、また下部側でベース1の端縁1b
によって一体的に固定され、装置からの取り外しが防止
されるようになっている。また、この遮蔽板19は、上
記掛止孔20,20…を介して他方の連結アーム13に
構成した掛止突片17に取り付けられると共に、該掛止
突片17の先端に穿設した上記施錠孔18に適宜固定錠
23を施錠することによって遮蔽板19の取り外しが防
止される構造になっている。なお、この遮蔽板19の表
面には、適宜所望の文字又は図形表示19aを描出し、
看者に車止め装置の装着が装着されている旨の注意を喚
起するように構成することもできる。
【0024】図8乃至図11は、本発明に係る車輪止め
装置の使用方法を説明するものである。先ず、図8に示
すように、ベース1上に両車輪拘束枠3,3を起立さ
せ、車止め2,2の側面に形成した手掛け孔2a,2a
を持って、ベース1を車輪の下側へ移動させると共に、
ベース1上に両車輪拘束枠3,3を起立させ、該車輪拘
束枠3,3の内側に車輪Aの外周を挿入挟持し、ベース
1上に固設した上記車止め2,2が車輪Aの回転方向両
側面に係止するように装着する。次に、図9に示すよう
に、車輪拘束枠3,3に構成した各ジョイント金具9,
9によって接続された拘束枠連結帯11を形成する左右
の連結アーム12,13を車輪Aの中心方向へ張引して
車輪拘束枠3,3の上端部が車輪Aの外周部に圧接する
ように当接させ、一方の連結アーム12に開設した係止
孔16,16…のいずれかに他方の連結アーム13に構
成した掛止突片17を挿通して両者を連結固定させる。
更に、図10に示すように、車輪Aの表面側に位置させ
た遮蔽板19の上端に形成した係止縁21を拘束枠連結
帯11に掛け止めると共に、下端部に形成した段差22
をベース1の表面側に立設した端縁1bの内側に挿入
し、該遮蔽板19が拘束枠連結帯11とベース1の端縁
1b間に介装された状態で車輪Aの表面側へ抜け出るこ
とがないように装着する。そして最後に、図11に示す
ように、該拘束枠連結帯11の表面側に突出している掛
止突片17に遮蔽板19の掛止孔20,20…のいずれ
かを掛け止め、該掛止突片17に開設した施錠孔18に
固定錠23を挿入して施錠固定する。従って、略倒立コ
字状に形成された車輪拘束枠3,3内に車輪Aが挿通さ
れると共に、車輪Aと車止め装置が一体的に固定され
る。なお、本発明に係る車輪止め装置は、主に自動車の
駆動輪に掛け止めて使用するものであるため、4輪駆動
車の場合は、前後の2ヶ所の車輪に掛け止めることが望
ましい。
装置の使用方法を説明するものである。先ず、図8に示
すように、ベース1上に両車輪拘束枠3,3を起立さ
せ、車止め2,2の側面に形成した手掛け孔2a,2a
を持って、ベース1を車輪の下側へ移動させると共に、
ベース1上に両車輪拘束枠3,3を起立させ、該車輪拘
束枠3,3の内側に車輪Aの外周を挿入挟持し、ベース
1上に固設した上記車止め2,2が車輪Aの回転方向両
側面に係止するように装着する。次に、図9に示すよう
に、車輪拘束枠3,3に構成した各ジョイント金具9,
9によって接続された拘束枠連結帯11を形成する左右
の連結アーム12,13を車輪Aの中心方向へ張引して
車輪拘束枠3,3の上端部が車輪Aの外周部に圧接する
ように当接させ、一方の連結アーム12に開設した係止
孔16,16…のいずれかに他方の連結アーム13に構
成した掛止突片17を挿通して両者を連結固定させる。
更に、図10に示すように、車輪Aの表面側に位置させ
た遮蔽板19の上端に形成した係止縁21を拘束枠連結
帯11に掛け止めると共に、下端部に形成した段差22
をベース1の表面側に立設した端縁1bの内側に挿入
し、該遮蔽板19が拘束枠連結帯11とベース1の端縁
1b間に介装された状態で車輪Aの表面側へ抜け出るこ
とがないように装着する。そして最後に、図11に示す
ように、該拘束枠連結帯11の表面側に突出している掛
止突片17に遮蔽板19の掛止孔20,20…のいずれ
かを掛け止め、該掛止突片17に開設した施錠孔18に
固定錠23を挿入して施錠固定する。従って、略倒立コ
字状に形成された車輪拘束枠3,3内に車輪Aが挿通さ
れると共に、車輪Aと車止め装置が一体的に固定され
る。なお、本発明に係る車輪止め装置は、主に自動車の
駆動輪に掛け止めて使用するものであるため、4輪駆動
車の場合は、前後の2ヶ所の車輪に掛け止めることが望
ましい。
【0025】なお、ジョイント金具9のブラケット14
に連結アーム12,13の基端側12aや13aを回動
自在に連結し、また固定錠23等の構造は、上記実施例
に限定されないことは勿論であり、適宜同様の機能を有
する他の部材その他の構造によって変様実施できること
はいうまでもない。また、この車輪止め装置を車輪Aに
取り付ける際に、車輪拘束枠3が車体に当接しても車体
を傷つけることがないように、車輪拘束枠3の周囲にゴ
ムシートを巻き付けるように構成することも可能であ
る。
に連結アーム12,13の基端側12aや13aを回動
自在に連結し、また固定錠23等の構造は、上記実施例
に限定されないことは勿論であり、適宜同様の機能を有
する他の部材その他の構造によって変様実施できること
はいうまでもない。また、この車輪止め装置を車輪Aに
取り付ける際に、車輪拘束枠3が車体に当接しても車体
を傷つけることがないように、車輪拘束枠3の周囲にゴ
ムシートを巻き付けるように構成することも可能であ
る。
【0026】図12は、車輪止め装置の他の実施例を示
すものである。この実施例は、ベース1をその中央部分
1cで左右に2分割し、その分割部各端縁に構成したヒ
ンジ24を介して折り畳めるように連結構成したもので
ある。このようにベース1を折り畳めるように構成する
と、小型車のような小さい車両のトランクルーム内にも
簡単に格納することができ、可搬性に優れた車輪止め装
置を構成することができる。
すものである。この実施例は、ベース1をその中央部分
1cで左右に2分割し、その分割部各端縁に構成したヒ
ンジ24を介して折り畳めるように連結構成したもので
ある。このようにベース1を折り畳めるように構成する
と、小型車のような小さい車両のトランクルーム内にも
簡単に格納することができ、可搬性に優れた車輪止め装
置を構成することができる。
【0027】図13は、更に車輪止め装置の他の実施例
を示すものである。この実施例は、ベース1の底面1d
に滑り止めを取り付けたものである。上記実施例では、
ベース1下面は略平坦状に形成したものを示したが、降
雪地方では、路面が凍結したり又は積雪するため、自動
車が車輪止め装置と共に滑走移動する恐れがある。従っ
て、ベース1の底面1dに多数の鋲25,25…を突設
して滑ることを防止するように構成し、また所望により
ベース1の両翼部1a,1aの先端を下方に折り曲げ、
該曲折部が路面に対する滑り作用を減殺するように構成
することも可能である。
を示すものである。この実施例は、ベース1の底面1d
に滑り止めを取り付けたものである。上記実施例では、
ベース1下面は略平坦状に形成したものを示したが、降
雪地方では、路面が凍結したり又は積雪するため、自動
車が車輪止め装置と共に滑走移動する恐れがある。従っ
て、ベース1の底面1dに多数の鋲25,25…を突設
して滑ることを防止するように構成し、また所望により
ベース1の両翼部1a,1aの先端を下方に折り曲げ、
該曲折部が路面に対する滑り作用を減殺するように構成
することも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る車輪止め装置は、以上のよ
うに構成したから、簡単な構造により車輪への取り付け
を確実にし、解錠しない限り、装置を車輪から取り外す
ことができないため、駐車違反車両の取り締まり、及び
自動車の盗難を防止することに寄与することができる。
うに構成したから、簡単な構造により車輪への取り付け
を確実にし、解錠しない限り、装置を車輪から取り外す
ことができないため、駐車違反車両の取り締まり、及び
自動車の盗難を防止することに寄与することができる。
【0029】また、左右連結アームの連結のみで、車輪
への取り付けを完了するため、多数の駐車違反車両に対
して、容易かつ迅速に取り付けることができる。しか
も、従来のように連結部材がチエンでないため、取付作
業中に作業者が汚れることはない。
への取り付けを完了するため、多数の駐車違反車両に対
して、容易かつ迅速に取り付けることができる。しか
も、従来のように連結部材がチエンでないため、取付作
業中に作業者が汚れることはない。
【0030】更に、ベースが前後方向へ大きく突出した
形状であるため、自動車の運転者が、車輪に車輪止め装
置が取り付けられていることに気付かずに自動車を発進
させようとしても、車輪と共にこの車輪止め装置が回転
することがないため、従来のように自動車車体を損傷す
るという不都合を回避することもできる等、本発明の実
施により得られる効果は極めて高い。
形状であるため、自動車の運転者が、車輪に車輪止め装
置が取り付けられていることに気付かずに自動車を発進
させようとしても、車輪と共にこの車輪止め装置が回転
することがないため、従来のように自動車車体を損傷す
るという不都合を回避することもできる等、本発明の実
施により得られる効果は極めて高い。
【図1】本発明に係る車輪止め装置を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】ベースの平面図である。
【図5】右連結アームを示す拡大斜視図である。
【図6】左連結アームを示す拡大斜視図である。
【図7】連結アーム及びベースに遮蔽板を掛け止める状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図8】車輪止め装置を車輪に取り付ける状態を示すも
のであり、起立させた車輪拘束枠を車輪に挟み込む状態
を示す斜視図である。
のであり、起立させた車輪拘束枠を車輪に挟み込む状態
を示す斜視図である。
【図9】車輪止め装置を車輪に取り付ける状態を示すも
のであり、車輪拘束枠を車輪に挟み込んだ状態で連結ア
ームを連結する状態を示す斜視図である。
のであり、車輪拘束枠を車輪に挟み込んだ状態で連結ア
ームを連結する状態を示す斜視図である。
【図10】車輪止め装置を車輪に取り付ける状態を示す
ものであり、連結アーム及びベースに遮蔽板を掛け止め
る状態を示す斜視図である。
ものであり、連結アーム及びベースに遮蔽板を掛け止め
る状態を示す斜視図である。
【図11】車輪止め装置を車輪に取り付ける状態を示す
ものであり、遮蔽板の掛止孔から左連結アームの掛止突
片に鍵を掛け止める状態を示す斜視図である。
ものであり、遮蔽板の掛止孔から左連結アームの掛止突
片に鍵を掛け止める状態を示す斜視図である。
【図12】ベースがその中央部分で折り畳めるように構
成した他の実施例を示す斜視図である。
成した他の実施例を示す斜視図である。
【図13】ベースの底面に滑り止めを設けた他の実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図14】従来の車輪止め装置を示す正面図である。
【図15】同じく平面図である。
1 ベース 1a 翼部 2 車止め 3 車輪拘束枠 3a 上部拘束枠 3b 中間拘束枠 3c 下部拘束枠 4 切欠 5 上部桿 6 中間縦桿 7 下部縦桿 8 回動軸 9 ジョイント金具 11 拘束枠固定帯 12,13 連結アーム 16 掛止孔 17 掛止突片 19 遮蔽板 20 掛止孔 23 固定錠 24 ヒンジ A 車輪
Claims (6)
- 【請求項1】 中央部に切欠を形成すると共に、該切欠
内において地表に接する車輪の回転方向側の下端部側面
に当接して、その回転を止める一対の楔状車止めを形成
して成るベースと、上記ベース上において上記両車止め
の近傍から立ち上がり、複数の関節部によって車輪の両
側に絡み着くように拘束する一対の車輪拘束枠と、該一
対の車輪拘束枠を相互に車輪の中心方向へ張引して両車
輪拘束枠が車輪の側方へ回動して該車輪から離脱するこ
とがないように固定する拘束枠連結帯とを具備して成る
車輪止め装置。 - 【請求項2】 前記各車輪拘束枠が、上端側において略
コ字状に曲折形成された上部拘束枠と、この上部拘束枠
の下端側に連続する中間拘束枠を介して下部拘束枠によ
って支持されるように三分割した構造に形成すると共
に、各拘束枠の連続部をジョイント金具によって回動か
つ折り畳み自在に接続し、車輪に対する装着時には各拘
束枠がジョイント金具によって形成される関節部におい
て適宜曲折し車輪の側面部に絡みつくように密着係合
し、また格納時には前記各関節部において曲折すると共
に、下部拘束枠を前記ベース上に自在に折り畳むことが
できるように構成して成り、 前記拘束枠連結帯が、各車輪拘束枠にそれぞれ回動自在
に固設された一対の連結アームによって形成されると共
に、一方の連結アームには横方向に並列した複数の掛止
スリットを穿設し、また他方の連結アームには前記掛止
スリットのいずれかに嵌合する掛止突片を突設して成
り、 前記両連結アームを車輪の外側面において連結した状態
で、車輪の空気注入口及び車軸に対する車輪取付部を覆
う大きさに形成した遮蔽板を前記両連結アーム及びベー
スに対して固定することができるように構成したことを
特徴とする請求項1の車輪止め装置。 - 【請求項3】 前記一方の連結アームに穿設した掛止ス
リットに対して他方の固定連結アームの掛止突片を着脱
自在に嵌合させた後に、掛止スリットの前方に突出した
掛止突片の先端に前記遮蔽板を取り付け、その外側から
適宜施錠することにより車輪からの取り外しを防止する
ように構成したことを特徴とする請求項1の車輪止め装
置。 - 【請求項4】 前記ベースをその中央部分でヒンジ機構
を介して適宜折り畳むことができるように構成したこと
を特徴とする請求項1又は2の車輪止め装置。 - 【請求項5】 前記ベースの車輪の回転方向に対する両
側に前記車止めの側方へ突出する突出部を形成したこと
を特徴とする請求項1,2又は3の車輪止め装置。 - 【請求項6】 上記ベースの両端を下方へ曲折し、又は
その底面に滑り止め用の鋲を多数設け、ベースの滑走を
防止したことを特徴とする請求項1又は2の車輪止め装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12065594A JPH07304432A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 車輪止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12065594A JPH07304432A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 車輪止め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07304432A true JPH07304432A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14791615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12065594A Pending JPH07304432A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 車輪止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07304432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6938734B2 (en) * | 2003-03-26 | 2005-09-06 | Richard Curl | Universal wheel locking system |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP12065594A patent/JPH07304432A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6938734B2 (en) * | 2003-03-26 | 2005-09-06 | Richard Curl | Universal wheel locking system |
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