JPH0730396U - 多段式サブマージドポンプの軸支持装置 - Google Patents

多段式サブマージドポンプの軸支持装置

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JPH0730396U
JPH0730396U JP6303293U JP6303293U JPH0730396U JP H0730396 U JPH0730396 U JP H0730396U JP 6303293 U JP6303293 U JP 6303293U JP 6303293 U JP6303293 U JP 6303293U JP H0730396 U JPH0730396 U JP H0730396U
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JP
Japan
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shaft
pump
pump shaft
motor
rotor shaft
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Application number
JP6303293U
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English (en)
Inventor
正典 隅谷
Original Assignee
日本カーター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ軸の振れ回りを抑制し、ブッシュの磨
耗低減と寿命延長。 【構成】 上部がモータ部に下部がポンプ部に形成さ
れ、そのモータ部の中空ロータ軸13の中心をポンプ軸23
が外周面に間隙e を隔てて貫通して下方へ伸延し且つロ
ータ軸の両端部に結合され、ポンプ軸の下方へ伸延した
部分の途中に複数のインペラー22を有し、そのポンプ軸
の下端に軸流羽根車からなるインデューサ25を有し、前
記インペラー間の前記ポンプ軸をブッシュ22を介してポ
ンプケーシングに支持した立型多段式サブマージドポン
プの軸支持装置において、前記ロータ軸を貫通した前記
ポンプ軸の部分を、軸方向に間隔を置いた複数箇所でモ
ータ軸側に支持部60により支持していることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、LNG、LPG、エチレン、プロピレン、アンモニア等の低温の 液の加圧に使用されている立型多段式サブマージドポンプのポンプ軸の軸支持装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のポンプは、その1例を図3に示すように、上部がモータ部1に、下部 がポンプ部2に形成されており、全体が取扱液体に漬かった状態で使用される。 モータ部1はモータハウジング10内にステータ11、ロータ12、中空に形成 されたロータ軸13、ロータ軸13を支持する上部軸受14および下部軸受15 、加圧液体通路16等を設けたものであり、ポンプ部1で加圧された取扱液体の 一部によってモータ部1の冷却および軸受14、15の潤滑が行われるようにな っている。軸受14、15はラジアルボールベアリングである。図中51は給電 線、17はバランスドラム、18は下部軸受ハウジングである。 ポンプ部2は、モータハウジング10の下端に結合したポンプケーシング20 、そのケーシング20内のデフューザ21、インペラー22、ロータ軸13を貫 通して下方へ伸延しているポンプ軸23、ケーシング20の下端に形成された吸 い込み口24、その吸い込み口24に設けられたインデューサ25等を有するも のである。
【0003】 上記中空ロータ軸13とポンプ軸23は、図4(a)に誇張して示すように、 ロータ軸13の中空部の内径がポンプ軸23の外形よりも直径で2mm程度大き く形成されていて、ポンプ軸23との間に隙間eが存在している。そして、ロー タ軸13とポンプ軸23は、上端部においてスプライン部53で互いにスプライ ン結合されていると共にポンプ軸23が抜け止めナット54を螺合されており、 ロータ軸13の下端部においてポンプ軸23に締付固定されたコレット55の本 体部分上端がロータ軸13の下端部に嵌合して当接している。これによってロー タ軸13とポンプ軸23は、ロータ軸の両端部で互いに結合固定されて一体とな っており、ポンプ軸23はロータ軸13を介して軸受14、15に支持されてい る。 また、図4(a)に示すように、下方へ伸延するポンプ軸23はその途中を複 数のブッシュ26、30を介してポンプケーシング2側に支持されている。この ポンプ軸23は、細長く、特殊な低温環境で使用されるから、使用温度において 歪みができるだけ発生しないようにするために、途中にキー溝や段差部が設けら れておらず、スプライン部53よりも下側の部分が一定した円形断面の単純な軸 とされている。前記隙間eが存在するのは、ロータ軸13にポンプ軸23を挿入 して組み立てる都合によるものである。 なお、図3において、40はポットであり、低温液体を貯蔵したタンク近くの ピット内にに設置されていて、この中に前記サブマージドモータポンプを設置し てあり、タンク内の低温液体を別の場所へ移送するような場合に使用される。タ ンクにポット40の入口41、ガス抜き口42を接続してあり、流入してくる低 温液体を吐出口50から送出する。43はポット支持脚、44はドレン抜きであ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の立型多段式サブマージドモータポンプは、ポンプ軸23の振れ回り 振動が発生することがあり、これによってポンプ軸23を支えているブッシュ2 6、30が短期間で磨耗することがある問題がある。このブッシュ26、30の 極端に大きい磨耗はポンプの破損事故につながるので、早期に発見してブッシュ を交換する必要がある。しかし、そのブッシュの磨耗は必ずしもポンプ使用時間 に比例しない。従って、上記ブッシュの磨耗に対する管理が容易でない問題もあ る。 前記ポンプ軸23の振れ回り振動について、その状況を考察してみると、従来 のポンプ軸23がロータ軸13と一体化されているとはいっても、ロータ軸13 の両端部でのみ結合されていてその途中は間隙eがあり、間隙eの存在しない状 態のもの(従来このようなものはないが)と比べると剛性の点で劣る。例えば、 何らかの原因でポンプ軸が振れ回りを起こすようなある大きさの作用力がポンプ 軸23に作用して軸受15の下側で撓みが生じたとき、間隙eが存在しているた めにポンプ軸23は、図4(c)に誇張して示すように、ロータ軸13内でもた わむことが考えられる。この場合ブッシュ26、30がないものとして図示して あり、この撓みに応じた作用力がブッシュ26、30に作用すると考えればよい 。これにたいして間隙eが存在しなければ、ロータ軸13の抵抗が反力として加 わるからその分剛性が大きいことになり、前記と同じ作用力がポンプ軸23に作 用し場合には、ポンプ軸23は軸受15の下側部分で撓みが少なくなる。すなわ ち、振れ回り振動を抑制してブッシュの不規則摩耗を低減できる。
【0005】 そこで考えられるのが隙間eをなくするように、ロータ軸13とポンプ軸23 を材料の段階から一体に形成すること、あるいはロータ軸13とポンプ軸23を 別個に形成して隙間のないように嵌合させることである。しかしながら、このよ うにすることは低温下で歪みが生じないようにすることの他に組立の困難性とコ ストの問題もあって、実施はきわめて困難である。 この考案は、比較的容易に実施できる手段により、ポンプ軸の振れ回りを抑制 できて、上記ブッシュの時間的に不規則な磨耗を低減すると共にブッシュの寿命 を延長させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上部がモータ部に下部がポンプ部に形成され、そのモータ部の中空 ロータ軸の中心をポンプ軸が外周面に間隙を隔てて貫通して下方へ伸延し且つロ ータ軸の両端部に結合され、ポンプ軸の下方へ伸延した部分の途中に複数のイン ペラーを有し、そのポンプ軸の下端に軸流羽根車からなるインデューサを有し、 前記インペラー間の前記ポンプ軸をブッシュを介してポンプケーシングに支持し た立型多段式サブマージドポンプの軸支持装置において、前記ロータ軸を貫通し た前記ポンプ軸の部分を、軸方向に間隔を置いた複数箇所でモータ軸側に支持部 により支持していることを特徴とする。 前記支持部は、ポンプ軸に固定された固定スリーブであり、そのスリーブの外 周が周方向の3箇所でモータ軸内面に当接しているものとするのがよい。
【0007】
【作用】
ロータ軸を貫通したポンプ軸の部分を、軸方向に間隔を置いた複数箇所でモー タ軸側に支持部により支持していることにより、ポンプ軸のロータ軸内での撓み を支持部の反力で抑制するから、ポンプ軸の振れ回りを抑制できる。そして、支 持部をポンプ軸に固定された固定スリーブとし、周方向の3箇所でモータ軸内面 に当接しているものとしたときは、ポンプ軸の組立もほとんど従来と同様に行う ことができ、コストの増大も殆どない。
【0008】
【実施例】
この考案の一実施例を図1、図2を用いて説明する。この実施例の多段式サブ マージドモータポンプは、図3に示した従来のものと大部分が同じであり、その 軸支持装置を改良してある。従って、その改良した異なる部分について説明し他 の部分の説明は省略する。その異なる部分は、図1に示すように、スリーブ60 をロータ軸13とポンプ軸23の間隙eに2個設けた点である。 スリーブ60は、図2に拡大して示すように、ロータ軸13の内孔に丁度挿入 可能な外径寸法の単円筒状部材の外周面に軸方向の3個の溝61を設けて3個の 突条62を形成した3溝スプライン状のものであり、材質はロータ軸13および ポンプ軸23と同じであり、ポンプ軸23に焼き嵌めしてある。なお、溝61の 形状、大きさ、精度などは特に制限しないでもよい。2個のスリーブ60の位置 は、軸受14から軸受15までの距離の一方から大略1/3、2/3の位置であ る。
【0009】 このように構成した軸支持装置は、図1(b)に略図で示すように、ポンプ軸 23を支持している。すなわち、ポンプ軸23のロータ軸13の上端部及び下端 部に対応する位置は従来と全く同様にロータ軸13を介して軸受14、15に支 持されており、その軸受14、15間においてポンプ軸23がスリーブ60を介 してロータ軸13に支持されている点が従来と異なる。例えば、何らかの原因で ポンプ軸が振れ回りを起こすようなある大きさの作用力がポンプ軸23に作用し て軸受15の下側で撓みが生じたとき、スリーブ60が存在しているために、ポ ンプ軸23は、図1(c)に誇張して示すように、ロータ軸13内で、たわむこ とが殆ど無くなるから、同じ大きさの作用力でも軸受15の下側で撓みがスリー ブ60がない場合(図4(c)に示した状態)に比べて減少する。この場合図4 (c)と同様にブッシュ26、30がないものとして図示してあり、この撓みに 応じた作用力がブッシュ26、30に作用すると考えればよい。撓みが少ない分 だけ、ブッシュ26、30に作用する振れ回りを起こすような作用力の大きさが 小さくなるから、ブッシュ26、30の摩耗が低減する。
【0010】 また、この実施例の軸支持装置は、スリーブ60が3個の突条62を有するも のであるから、ロータ軸13の内孔にポンプ軸を挿入した際に3箇所で確実に接 触するので、振れ回りを生じさせる作用力の方向の違いによってポンプ軸23が ロータ軸13内で撓むことはない。またスリーブ60はそれほど長いものである 必要はなく、要はポンプ軸23に撓みが生じないように支えるものであれば良い から、ポンプ軸23をロータ軸13の内孔に挿入する際の困難性はない。 また、この軸支持装置は、スリーブ60を余分に装着しただけであるから、従 来の多段式サブマージドモータポンプの製作と比べて、簡単な構成の部品数が2 個だけ増えたこと、焼き嵌めのために工数が増えたことであり、組立ての手順や 困難性は殆ど変わらない。従って、大幅なコスト上昇なく実施できる。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、従来の軸支持装置に簡単なスリーブを付加した構成で、ポンプ軸の 実質的な剛性を高めることによって、ポンプの振れ回りを軽減できるから、ブッ シュの摩耗を大幅に低減できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、(a)は軸支持装置
の概略の構成図、(b)はポンプ軸の支持位置を示す概
略図、(c)はポンプ軸の撓み状態を説明するための概
略図である。
【図2】図1(a)のA−A断面拡大図である。
【図3】従来の低温液体用多段式サブマージドモータポ
ンプの構成を示す縦断面図である。
【図4】図3のポンプの軸支持装置を示し、(a)は概
略の構成図、(b)はポンプ軸の支持位置を示す概略
図、(c)はポンプ軸の撓み状態を説明するための概略
図である。
【符号の説明】
1 モータ部 2 ポンプ部 13 ロータ軸 20 ポンプケーシング 22 インペラー 23 ポンプ軸 25 インデューサ 26 ブッシュ 30 ブッシュ 60 スリーブ(支持部) e 間隙

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部がモータ部に下部がポンプ部に形成
    され、そのモータ部の中空ロータ軸の中心をポンプ軸が
    外周面に間隙を隔てて貫通して下方へ伸延し且つロータ
    軸の両端部に結合され、ポンプ軸の下方へ伸延した部分
    の途中に複数のインペラーを有し、そのポンプ軸の下端
    に軸流羽根車からなるインデューサを有し、前記インペ
    ラー間の前記ポンプ軸をブッシュを介してポンプケーシ
    ングに支持した立型多段式サブマージドポンプの軸支持
    装置において、前記ロータ軸を貫通した前記ポンプ軸の
    部分を、軸方向に間隔を置いた複数箇所でモータ軸側に
    支持部により支持していることを特徴とする多段式サブ
    マージドポンプの軸支持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多段式サブマージドポン
    プの軸支持装置において、前記支持部が、ポンプ軸に固
    定された固定スリーブであり、そのスリーブの外周が周
    方向の3箇所でモータ軸内面に当接していることを特徴
    とする多段式サブマージドポンプの軸支持装置。
JP6303293U 1993-10-29 1993-10-29 多段式サブマージドポンプの軸支持装置 Pending JPH0730396U (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108825509A (zh) * 2018-08-22 2018-11-16 上海上涵自动化科技有限公司 一种调峰节能泵
WO2024047031A1 (en) 2022-08-30 2024-03-07 SVANEHØJ Danmark A/S A cryogenic submerged fuel pump

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960312