JPH07303804A - フィルタプレス装置 - Google Patents

フィルタプレス装置

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JPH07303804A
JPH07303804A JP6100004A JP10000494A JPH07303804A JP H07303804 A JPH07303804 A JP H07303804A JP 6100004 A JP6100004 A JP 6100004A JP 10000494 A JP10000494 A JP 10000494A JP H07303804 A JPH07303804 A JP H07303804A
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filter press
filter
tray
filter cloth
dehydrated cake
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Kazuya Hotta
和也 堀田
Masayuki Morino
正幸 森野
Tokutaro Fujisawa
徳太郎 藤沢
Hiroshi Fujimoto
博 藤本
Shozo Fujii
庄蔵 藤井
Kyuichi Kobayashi
久一 小林
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルタプレス装置の濾布の内側を洗浄水で洗
浄しても、濾布の内側に残った脱水ケーキを樋から排出
させずにホッパーに回収できるフィルタプレス装置を提
供することにある。 【構成】粉体と分散液とを混合したスラリーを、濾布を
介して濾過することにより漏液と脱水ケーキとに分離す
るフィルタプレス本体と、このフィルタプレス本体の下
方に位置する受け皿と、この受け皿の下方に位置して、
上部に開口部を有するホッパーと、からなるフィルタプ
レス装置において、受け皿は、一端側が他端側より低い
勾配を有し、フィルタプレス本体の下方を覆い、ホッパ
ーの開口部に対して開閉可能な略平板からなり、この受
け皿の一端側に前記平板に対してほぼ垂直上方に堰板を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラリーを濾布を介し
て濾過することにより、漏液と脱水ケーキとに分離する
フィルタプレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルタプレス装置について図4
乃至図10を参照して説明する。図4において、フィル
タプレス装置は、フィルタプレス本体1、受け皿2、樋
3,3、ホッパー4から構成されている。
【0003】フィルタプレス本体1は、複数の濾板1a
が重ねられて一体にして構成され、その内部は空洞を形
成している。そして、フィルタプレス本体1の外部に
は、スラリーを注入するための第1の開口5と、圧力媒
体を注入するための第2の開口6を有している。
【0004】受け皿2は、フィルタプレス本体1の下方
に位置し、フィルタプレス本体1の下方部全体を覆うこ
とができるように2枚の平板2a,2bを受け皿2の中
央部で重ねて構成されている。受け皿2の両側端部にな
る平板2a,2bの一端側がやや低く、平板2a,2b
が重なる他端側である中央部がやや高くなるように平板
2a,2bの主面は勾配を有している。そして、受け皿
2は、平板2a,2bの一端側近傍を支点にして、中央
部が下方に移動することにより開閉できるものである。
【0005】樋3,3は、受け皿2の平板2a,2bの
一端側よりやや下方に位置して設けられている。
【0006】ホッパー4は、受け皿2の下方に位置し、
上部に開口部を有する筐体からなるものである。
【0007】次に、図5を参照して、フィルタプレス本
体1について詳述する。平行に重ねられた複数の濾板1
aの内部に形成された空洞には、蛇腹状に構成された濾
布7を有し、濾布7は一端が閉じその内側に空間8を形
成している。この空間8の開口部はフィルタプレス本体
1の外部中央に位置する第1の開口5に通じている。濾
布7と濾板1aとの間には袋状のダイヤフラム9を有し
ている。このダイヤフラム9の開口部は、フィルタプレ
ス本体1の外部に設けられた第2の開口6(図4)に通
じており、圧力媒体をダイヤフラム9に注入することに
より、ダイヤフラム9内の空室9aを膨脹させて、濾布
7内の空間8を狭くすることができる。
【0008】かかる構成のフィルタプレス本体1は、複
数の濾板1aが蛇腹状の濾布7の伸縮方向である図のW
方向に移動すると、濾布7が分離され、濾布7内に形成
された空間8が増大する。
【0009】そして、W方向に移動した濾板1aの間に
ある空間8に侵入自在の洗浄ノズル10(図9)が、フ
ィルタープレス本体1の上方に設けられている。
【0010】次に、かかる構成のフィルタプレス装置の
動作について説明する。図5において、複数の濾板1a
を平行に重ねて閉じた状態にして、第1の開口5から空
間8へ粉体と分散液とが混合されたスラリー(図示せ
ず)を注入すると、スラリーは矢印X方向に進み濾板1
aと濾板1aとの間に構成された蛇腹状の濾布7に囲ま
れた空間8に充填される。この際、一部のスラリーは濾
布7を介して濾過され、その漏液は、濾板1aの下方か
ら矢印Y方向に排出される。
【0011】濾布7の空間8に残ったスラリーを更に脱
水するために、例えば、空気からなる圧力媒体を第2の
開口6(図4)から濾布7の外側にあるダイヤフラム9
に注入し、ダイヤフラム9を膨脹させる。つまり、図6
に示すように、ダイヤフラム9の膨脹とともに濾布7に
囲まれた内側の空間8を圧縮し濾布7内側のスラリーを
圧搾するものである。この際、漏液はフィルタプレス本
体1の下方から矢印Y方向に排出される。尚、この濾過
の際、受け皿2は、図4に示すように、閉じていて、フ
ィルタプレス本体1の下方から流れ出た漏液は、閉じた
受け皿2の主面上からやや低い一端側に流れ、樋3,3
を介してフィルタープレス装置の外部に排出される。
【0012】濾過終了後は、図7に示すように、重ねら
れた濾板1a間をW方向に移動して、濾布7を開くこと
により、濾布7の空間8に留まった脱水ケーキ11を濾
布7内側から下方に落下させる。この際、受け皿2は、
図8に示すように、その中央部を下方に移動して開放さ
れ、脱水ケーキ11はホッパー4内に落下して回収され
る。
【0013】ところが、図9に示すように、濾板1aを
W方向に移動させて濾布7を開放させることにより大き
くなった空間8に、洗浄ノズル10を上方から侵入させ
て洗浄水で洗浄することにより、濾布7に付着して落下
しなかった脱水ケーキ11は、洗浄汚水とともに落下す
る。この際、受け皿2は、図10に示すように、閉じて
いるため、濾布7を洗浄した洗浄汚水、及び、濾布7に
付着していた脱水ケーキ11は、受け皿2の主面上を流
されて樋3,3から排出される。
【0014】上述のようにして、脱水ケーキ11はホッ
パー4に溜められる一方、漏液及び洗浄汚水,濾布7に
付着していた脱水ケーキ11は樋3,3を介して排出さ
れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
構成のフィルタプレス装置において、濾板1aを開いて
濾布7に囲まれた内側の空間8から脱水ケーキ11を排
出させる際、一部の脱水ケーキ11が濾布7に付着す
る。そして、濾布を洗浄した洗浄汚水とともに脱水ケー
キ11は、受け皿2の主面上を流され、樋3,3から排
出されるため、脱水ケーキ11の回収率が悪くなるとい
う問題点を有していた。
【0016】本発明の目的は、上述の問題点を解消すべ
くなされたもので、フィルタプレス装置の濾布の内側を
洗浄水で洗浄する際、濾布に付着した脱水ケーキを樋か
ら排出させずにホッパーに回収できるフィルタプレス装
置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフィルタプレス装置においては、粉体と分
散液とを混合したスラリーを、濾布を介して濾過するこ
とにより漏液と脱水ケーキとに分離するフィルタプレス
本体と、該フィルタプレス本体の下方に位置する受け皿
と、該受け皿の下方に位置して、上部に開口部を有する
ホッパーと、からなるフィルタプレス装置において、前
記受け皿は、一端側が他端側より低い勾配を有し、前記
フィルタプレス本体の下方を覆い、前記ホッパーの開口
部に対して開閉可能な略平板からなり、この受け皿の一
端側に前記平板に対してほぼ垂直上方に堰板を備えたこ
とを特徴とする。
【0018】また、前記堰板は、複数の貫通孔を有する
薄板、又は、網状体からなる。
【0019】
【作用】本発明では、上述のような構成にしたことによ
り、濾布を洗浄した際に、濾布の内側に残った脱水ケー
キは、洗浄汚水とともに濾布の内側から排出されるが、
固形物である脱水ケーキは、堰板で留まる。一方、洗浄
汚水は受け皿の一端側に設けられた堰板の貫通孔を通過
して樋から排出される。つまり、脱水ケーキは、洗浄汚
水とともに排出されることなくホッパーに回収すること
ができる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1乃至図3に
もとづいて説明する。但し、前述の従来例と同一部分に
ついては、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本発明は、受け皿に堰板を設けることを特徴としてい
る。
【0021】図1において、フィルタプレス装置は、フ
ィルタプレス本体1、受け皿22、樋3,3、ホッパー
4から構成されている。フィルタプレス本体1の下方に
位置する受け皿22は、2枚の平板22a,22bと堰
板23a,23bから構成されている。平板22a,2
2bの主表面は、フィルタプレス本体1の下方部全体を
覆い、受け皿22の両側端部である平板22a,22b
の一端側が、平板22a,22bが重なる中央部より低
くなるように勾配を有している。堰板23a,23b
は、複数の貫通孔Hを有する薄板からなり、平板22
a,22bの一端側に平板22a,22bの主面に対し
て略垂直上方に設けられている。そして、受け皿22
は、例えば、平板22a,22bの一端側近傍を支点に
して、中央部が下方に移動することにより開閉できる。
【0022】そして、受け皿22の両側端部には、平板
22a,22bよりやや下方に樋3,3が設けられてお
り、フィルタプレス本体1から排出される漏液及び洗浄
汚水は、平板22a,22bの主面上を流れ、堰板23
a,23bの貫通孔Hを通過して、樋3,3を介して排
出される。
【0023】次に、かかる構成のフィルタプレス装置の
動作を、従来例で示した図4及び図8の受け皿2を受け
皿22に置き換えて説明する。
【0024】図4において、フィルタプレス本体1の第
1の開口5からスラリーを注入し濾布7を介して濾過
し、更に、濾布7に囲まれた内側の空間8に残ったスラ
リーを脱水するために、圧力媒体をダイヤフラム9に注
入する。つまり、濾布7を介してスラリーを圧搾する
と、漏液はフィルタプレス本体1の下方から排出され、
閉じた受け皿22の主面上をやや低い一端側に流れ、堰
板23a,23bの貫通孔Hを通過して、その後、樋
3,3を介してフィルタプレス装置の外部に排出され
る。次に、図8において、濾板1aを移動して濾布7を
開けることにより、脱水された脱水ケーキ11は濾板1
aの隙間から下方に落下し、中央部を下方にして開放し
ている受け皿22を通過して、ホッパー4内に留まる。
【0025】次に、開いた濾板1a間の空間8に洗浄ノ
ズル10を侵入させ、濾布7を洗浄する。この際、図2
に示すように、受け皿22が閉じているため、濾布7を
洗浄した洗浄汚水は、受け皿22の主面上を流れて堰板
23a,23bを通過して、樋3,3から排出される。
ところが、濾板1aを開いて脱水ケーキ11を落下させ
る際、落下せずに濾布7に付着した一部の脱水ケーキ1
1は、洗浄水で洗い流されて洗浄汚水とともに受け皿2
2の主面上を流されるが、堰板23a,23bにより受
け皿22の主面上に留まる。
【0026】洗浄水による洗浄終了後、図3に示すよう
に、受け皿22の中央部を下方に開くことにより、堰板
23a,23bに留まっていた脱水ケーキ11はホッパ
ー4内に回収される。
【0027】尚、受け皿22の一端側に設けられた堰板
23a,23bは、貫通孔Hを介して漏液のみを排出
し、固形物である脱水ケーキ11を樋3,3へ流出させ
ないためのものである。このため、図2に示すような、
貫通孔Hを有する薄板に限定するものでなく、網状体及
びその他同等の機能を有する、例えば、櫛状のものから
なるものであってもよい。殊に、細かい目の網状体から
なる堰板23a,23bは、洗浄汚水とともに排出され
る脱水ケーキが細かい場合、及び、洗浄汚水の量が多い
場合に有効である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるフィル
タプレス装置では、濾布を洗浄した際に、濾布の内側に
残った脱水ケーキは洗浄汚水とともに濾布の内側から排
出されるが、固形物の脱水ケーキは、洗浄汚水とともに
排出されることなく受け皿の一端側に設けられた堰板で
留める。一方、洗浄汚水は受け皿の一端側に設けられた
堰板の貫通孔を通過して樋から排出される。
【0029】そして、洗浄汚水が排出された後に受け皿
を開放することにより、濾布の内側に残った脱水ケーキ
をもホッパーに回収することができる。したがって、脱
水ケーキの損失量を低減させることができ、脱水ケーキ
の回収率を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタプレス装置の一実施例を
示す要部斜視図である。
【図2】本発明に係るフィルタプレス装置において、濾
布の内側を洗浄している状態を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタプレス装置において、受
け皿上の脱水ケーキを回収する状態を示す要部断面図で
ある。
【図4】従来のフィルタプレス装置の概略を示し、特
に、受け皿が閉じている状態を示す斜視図である。
【図5】フィルタプレス本体を示す部分断面図である。
【図6】圧力媒体によりダイヤフラムを膨らませ、濾布
の内側に注入されたスラリーを圧搾している状態を示す
フィルタプレス本体の部分断面図である。
【図7】脱水ケーキを落下させるために濾板及び濾布を
開けた状態を示すフィルタプレス本体の部分断面図であ
る。
【図8】濾板及び受け皿を開けて脱水ケーキを落下させ
ている状態を示すフィルタプレス装置の斜視図である。
【図9】濾布を洗浄している状態を示すフィルタプレス
本体の部分断面図である。
【図10】濾布を洗浄している状態を示すフィルタプレ
ス装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 フィルタプレス本体 1a 濾板 4 ホッパー 7 濾布 10 洗浄ノズル 11 脱水ケーキ 22 受け皿 22a,22b 水平板 23a,23b 堰板 H 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 博 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 藤井 庄蔵 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 小林 久一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉体と分散液とを混合したスラリーを、濾
    布を介して濾過することにより漏液と脱水ケーキとに分
    離するフィルタプレス本体と、 該フィルタプレス本体の下方に位置する受け皿と、 該受け皿の下方に位置して、上部に開口部を有するホッ
    パーと、からなるフィルタプレス装置において、 前記受け皿は、一端側が他端側より低い勾配を有し、前
    記フィルタプレス本体の下方を覆い、前記ホッパーの開
    口部に対して開閉可能な略平板からなり、この受け皿の
    一端側に前記平板に対してほぼ垂直上方に堰板を備えた
    ことを特徴とするフィルタプレス装置。
  2. 【請求項2】前記堰板は複数の貫通孔を有する薄板から
    なることを特徴とする請求項1に記載のフィルタプレス
    装置。
  3. 【請求項3】前記堰板は網状体からなることを特徴とす
    る請求項1に記載のフィルタプレス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102772931A (zh) * 2012-07-31 2012-11-14 苏州南风优联环保工程有限公司 压滤机用自动储泥卸泥污泥斗装置
CN113735310A (zh) * 2021-08-29 2021-12-03 南京宝地梅山产城发展有限公司 一种清水浊水分离工艺
CN114797198A (zh) * 2022-04-18 2022-07-29 景津装备股份有限公司 防溅导料滤渣多功能翻板联动附件及压滤机翻板接液机构

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