JPH07303797A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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JPH07303797A
JPH07303797A JP6121859A JP12185994A JPH07303797A JP H07303797 A JPH07303797 A JP H07303797A JP 6121859 A JP6121859 A JP 6121859A JP 12185994 A JP12185994 A JP 12185994A JP H07303797 A JPH07303797 A JP H07303797A
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clothes
characteristic
drying
electrode sensor
electric resistance
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JP6121859A
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English (en)
Inventor
Takashi Tanaka
崇 田中
Isao Kaneko
功 金子
Kiyoshi Umezawa
潔 梅沢
Kohei Kobayashi
孝平 小林
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥対象の特性をより正確に把握して、乾燥
対象の特性に応じた適切な乾燥動作を行うことができる
ようにする。 【構成】 ドラム内には、湿った衣類が当たっているか
否かに応じて電気抵抗が異なる電極センサ41が設けら
れている。電極センサ回路51は、2つのしきい値を用
いて、電極センサ41の電気抵抗と各しきい値との大小
を比較する。制御部30は、電極センサ回路51の各し
きい値との比較結果に基づいて、乾燥対象の特性として
水分量、衣類の質および衣類の量を推定し、この推定さ
れた特性に基づいて、ガスバーナ14におけるガスの燃
焼量および燃焼時間の組み合わせよりなる乾燥パターン
を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥対象の特性に応じ
た制御を行う衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、衣類乾燥機には、湿った衣類
が当たっているか否かに応じて電気抵抗が異なる電極セ
ンサを用いて、衣類の量、衣類に含まれる水分量等の乾
燥対象の特性の情報を得て、この情報に基づいて乾燥パ
ターンを制御するようにしたものがある。乾燥パターン
の制御とは、例えば、ガスを燃焼させて得られる熱風に
よって衣類を乾燥させるガス衣類乾燥機の場合には、ガ
スの燃焼量や燃焼時間等の制御である。
【0003】図8は従来の衣類乾燥機における電極セン
サ回路を構成を示す回路図である。この電極センサ回路
では、電極センサ141の一端に抵抗器(6.8MΩ)
161、抵抗器(560KΩ)162およびサージアブ
ソーバ(耐圧39V)163の各一端が接続され、電極
センサ141の他端に抵抗器(100K)164および
サージアブソーバ(耐圧39V)165の各一端が接続
されている。抵抗器161の他端には電源電圧(5V)
CCが印加されている。また、サージアブソーバ16
3、165および抵抗器164の各他端は接地されてい
る。
【0004】また、電極センサ回路は、コンパレータ1
66を備えている。コンパレータ166の反転入力端に
は、抵抗器162の他端と、コンデンサ(1000P
F)167およびコンデンサ(1000PF)168の
各一端が接続されている。コンデンサ167の他端は抵
抗器161の他端に接続され、コンデンサ168の他端
は接地されている。コンパレータ166の非反転入力端
には、抵抗器(2.2KΩ)169、抵抗器(3.3K
Ω)170および抵抗器(51KΩ)171の各一端が
接続されている。抵抗器169の他端には電源電圧VCC
が印加され、抵抗器170の他端は接地されている。従
って、コンパレータ166の非反転入力端には、電源電
圧VCCを抵抗器169、170で分圧した基準電圧が印
加されている。抵抗器171の他端はコンパレータ16
6の出力端に接続されている。また、コンパレータ16
6の反転入力端と非反転入力端の間にはコンデンサ(1
000PF)172が接続されている。また、コンパレ
ータ166の一方の電源端子には電源電圧VCCが印加さ
れ、他方の電源端子は接地され、両電源端子間にはコン
デンサ(0.1μF)173が接続されている。また、
コンパレータ166の出力端には抵抗器(2.2KΩ)
174および抵抗器(10KΩ)175の各一端が接続
されている。抵抗器174の他端には電源電圧VCCが印
加され、抵抗器175の他端は図示しない制御部に接続
されている。
【0005】この電極センサ回路は、電極センサ141
の電気抵抗に応じて変化するコンパレータ166の反転
入力端に印加される電圧を、非反転入力端に印加される
基準電圧と比較して、比較結果を出力端から抵抗器17
5を介して制御部に出力するようになっている。
【0006】電極センサ141を用いて乾燥パターンを
制御する従来の方法では、制御部によって、電極センサ
回路の出力に基づいて、一定時間中に電極センサ141
の電気抵抗が所定のしきい値を下回った回数をカウント
し、この回数より、衣類の量や衣類に含まれる水分量等
を推定するようにしている。具体的には、例えば、サン
プリングタイムを2ミリ秒として、1秒間にしきい値を
下回った回数をカウントし、1秒間当たりのカウント値
を電極センサデータとして測定する。そして、この測定
を乾燥動作開始後3分間行い、電極センサデータのレベ
ルから水分量を推定し、この水分量に基づいて燃焼量や
燃焼時間等を決める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9は電極センサ14
1の電気抵抗の変化の一例を示すものである。この図に
おいて、符号191は乾燥対象が濡れた綿の場合におけ
る電気抵抗を示し、192は乾燥対象が濡れた化学繊維
の場合における電気抵抗を示し、193は乾燥対象が生
乾きの衣類の場合における電気抵抗を示している。
【0008】衣類乾燥機で実際に乾燥されるのは、脱水
機で脱水された、綿を中心とした衣類が多い。そのた
め、電極センサ141の電気抵抗のしきい値は、図9に
おいて符号195で示すように、綿が濡れている場合の
電気抵抗と乾いている場合の電気抵抗との中間的な値、
例えば9MΩに決定されていた。
【0009】しかしながら、図9に示すように、濡れた
化学繊維の電気抵抗192はしきい値195よりも高い
ため、従来の方法では、乾燥対象中の化学繊維の量や、
化学繊維に含まれる水分量を把握することができなかっ
た。そのため、化学繊維が多い場合には、必ずしも最適
な乾燥パターンとはならず、乾きむらや衣類の傷みが生
じたりするという問題点があった。
【0010】また、図9に示すように、ある程度乾燥し
た生乾きの衣類の電気抵抗193は、濡れた綿の電気抵
抗191よりも高いため、天日干し後の仕上げ乾燥等で
衣類乾燥機を使用する場合には、衣類の量が少ない場合
や化学繊維が多い場合と区別することができず、乾燥対
象の特性を把握するのが困難であるという問題点があっ
た。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、乾燥対象の特性をより正確に把握し
て、乾燥対象の特性に応じた適切な乾燥動作を行うこと
ができるようにした衣類乾燥機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の衣類乾燥
機は、衣類を収納する収納部と、この収納部内に熱風を
供給して衣類を乾燥させる乾燥手段と、収納部内に設け
られ、湿った衣類が当たっているか否かに応じて電気抵
抗が異なる電極センサと、複数のしきい値を用いて、電
極センサの電気抵抗と各しきい値との大小を比較する比
較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて、乾燥対
象の特性を推定する特性推定手段と、この特性推定手段
によって推定された特性に基づいて乾燥手段の動作を制
御する制御手段とを備えたものでるある。
【0013】この衣類乾燥機では、比較手段によって、
複数のしきい値を用いて、電極センサの電気抵抗と各し
きい値との大小が比較され、この比較手段の比較結果に
基づいて、特性推定手段によって乾燥対象の特性が推定
される。そして、この推定された特性に基づいて、制御
手段によって乾燥手段の動作が制御される。
【0014】請求項2記載の衣類乾燥機は、請求項1記
載の衣類乾燥機において、比較手段におけるしきい値は
2つ設けられ、第1のしきい値は濡れた綿の電気抵抗よ
りも高く且つ濡れた化学繊維の電気抵抗よりも低い値に
設定され、第2のしきい値は濡れた化学繊維の電気抵抗
よりも高く且つ乾燥した衣類の電気抵抗よりも低い値に
設定されているものである。
【0015】この衣類乾燥機では、比較手段において、
第1のしきい値との比較結果によって濡れた綿の情報が
得られ、第2のしきい値との比較結果によって濡れた綿
および濡れた化学繊維の情報が得られる。これらの情報
に基づいて、衣類の質を推定することが可能となる。
【0016】請求項3記載の衣類乾燥機は、請求項2記
載の衣類乾燥機において、特性推定手段が、単位時間当
たりの各しきい値との比較結果の積算値を求め、この積
算値に基づいて乾燥対象の特性を推定するものである。
【0017】請求項4記載の衣類乾燥機は、請求項3記
載の衣類乾燥機において、特性推定手段が、積算値のレ
ベルに基づいて、乾燥対象の特性として衣類に含まれる
水分量を推定するものである。
【0018】請求項5記載の衣類乾燥機は、請求項3ま
たは4記載の衣類乾燥機において、特性推定手段が、第
1のしきい値に対応する積算値と第2のしきい値に対応
する積算値との差に基づいて、乾燥対象の特性として衣
類の質を推定するものである。
【0019】請求項6記載の衣類乾燥機は、請求項3、
4または5記載の衣類乾燥機において、特性推定手段
が、積算値の時間的変化の振幅に基づいて、乾燥対象の
特性として衣類の量を推定するものである。
【0020】請求項7記載の衣類乾燥機は、請求項1な
いし6のいずれかに記載の衣類乾燥機において、乾燥手
段は熱風を発生させるガスバーナを有し、制御手段は特
性推定手段によって推定された特性に基づいてガスバー
ナによるガスの燃焼量および燃焼時間の組み合わせより
なる乾燥パターンを決定するものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例に係る衣類乾燥機
の概略の構成を示す断面図である。この図に示すよう
に、本実施例の衣類乾燥機は、ハウジング11内に、衣
類を収納して回転するドラム12が設けられている。ハ
ウジング11の前面には、ドラム12に対して衣類を出
し入れする際に開閉されるドア13が設けられている。
また、ハウジング11内のドラム12の下方には、熱風
を発生させるためのガスバーナ14が設けられている。
このガスバーナ14には、ガスを供給するガス通路15
が接続され、このガス通路15の途中にはこのガス通路
15を開閉する電磁弁16が設けられている。
【0023】また、ハウジング11内のドラムの背面側
には、ガスバーナ14で熱せられた空気(熱風)をドラ
ム12内を通して吸引するファン17が設けられてい
る。そして、図1中の矢印で示すように、ファン17に
よって吸引されドラム12内の衣類から発生した水蒸気
を含んだ熱風は、排気通路18を経て、ハウジング11
の上面に設けられた排気口19から排出されるようにな
っている。また、排気通路18の入口近傍には、排気温
度を検出する排気温度センサ44が設けられている。
【0024】また、ハウジング11内の底部には、ドラ
ム12およびファン17を回転させるためのモータ21
が設けられている。このモータ21の出力軸には2つの
プーリ22、23が取り付けられ、一方のプーリ22に
はドラム12を回転させるドラムベルト24が掛けられ
ている。また、他方のプーリ23とファン17の回転軸
に取り付けられたプーリ25との間には、ファンベルト
26が掛け渡されている。また、ハウジング11の前面
には、操作パネル27が設けられている。
【0025】図2はドラム12の内側からドラム12の
前端部を見た状態を示す断面図である。この図に示すよ
うに、ドラム12の前端部45には、ドア13に対応す
る中央部に、衣類を出し入れするための取り出し口46
が設けられ、この取り出し口46の下方に、ガスバーナ
14で熱せられた空気(熱風)をドラム12内に導入す
るための吹き出し口47が設けられている。また、ドラ
ム12の前端部45には、湿った衣類が当たっているか
否かに応じて電気抵抗が異なる電極センサ41と、当た
っている衣類の温度を検出する衣類温度センサ43とが
設けられている。
【0026】本実施例の衣類乾燥機は、更に、乾燥対象
の特性を推定する特性推定手段と、この特性推定手段に
よって推定された特性に基づいて乾燥動作を制御する制
御手段として機能する制御部を備えている。
【0027】図3は本実施例の衣類乾燥機における制御
部とその周辺の構成を示すブロックである。この図に示
すように、制御部30は、CPU(中央処理装置)3
1、ROM(リード・オンリ・メモリ)32、RAM
(ランダム・アクセス・メモリ)33、時刻を計時する
ためのクロック34および入出力ポート35を備え、こ
れらは互いにバス36によって接続されている。入出力
ポート35には、電極センサ41の電気抵抗と複数のし
きい値との大小を比較する比較手段としての電極センサ
回路51が接続されていると共に、衣類温度センサ4
3、排気温度センサ44、ガスバーナ14、電磁弁1
6、モータ21および操作パネル27が接続されてい
る。電極センサ回路51には電極センサ41が接続され
ている。また、電極センサ回路51におけるしきい値は
2つ設けられ、第1のしきい値は濡れた綿の電気抵抗よ
りも少し高く且つ濡れた化学繊維の電気抵抗よりも低い
値、例えば9MΩに設定され、第2のしきい値は濡れた
化学繊維の電気抵抗よりも少し高く且つ乾燥した衣類の
電気抵抗よりも低い値、例えば40MΩに設定されてい
る。
【0028】この制御部30では、CPU31が、RA
M33をワーキングエリアとして、ROM32に格納さ
れたプログラムを実行することによって、衣類乾燥機全
体の制御を行うようになっている。
【0029】図4は図3における電極センサ回路51の
構成の一例を示す回路図である。この電極センサ回路5
1では、電極センサ41の一端に抵抗器(6.8MΩ)
61、抵抗器(560KΩ)62およびサージアブソー
バ(耐圧39V)63の各一端が接続され、電極センサ
41の他端に抵抗器(100K)64およびサージアブ
ソーバ(耐圧39V)65の各一端が接続されている。
抵抗器61の他端には電源電圧(5V)VCCが印加され
ている。また、サージアブソーバ63、65および抵抗
器64の各他端は接地されている。また、抵抗器62の
他端はバッファを構成するコンパレータ66の非反転入
力端と、コンデンサ(1000PF)67およびコンデ
ンサ(1000PF)68の各一端に接続されている。
コンパレータ66の出力端は反転入力端に接続されてい
る。また、コンデンサ67の他端は抵抗器61の他端に
接続され、コンデンサ68の他端は接地されている。
【0030】また、電極センサ回路51は第1のコンパ
レータ71と第2のコンパレータ81とを備えている。
第1のコンパレータ71の反転入力端には、コンパレー
タ66の出力端が接続され、非反転入力端には、抵抗器
(2.2KΩ)72、抵抗器(3.3KΩ)73および
抵抗器(51KΩ)74の各一端が接続されている。抵
抗器72の他端には電源電圧VCCが印加され、抵抗器7
3の他端は接地されている。従って、第1のコンパレー
タ71の非反転入力端には、電源電圧VCCを抵抗器7
2、73で分圧した基準電圧が印加されている。この基
準電圧は、電極センサ41の抵抗が9MΩのときに第1
のコンパレータ71の反転入力端に印加される電圧と等
しい電圧に設定されている。また、抵抗器74の他端は
コンパレータ71の出力端に接続されている。また、第
1のコンパレータ71の反転入力端と非反転入力端の間
にはコンデンサ(1000PF)75が接続されてい
る。また、第1のコンパレータ71の一方の電源端子に
は電源電圧VCCが印加され、他方の電源端子は接地さ
れ、両電源端子間にはコンデンサ(0.1μF)76が
接続されている。また、第1のコンパレータ71の出力
端には抵抗器(2.2KΩ)77および抵抗器(10K
Ω)78の各一端が接続されている。抵抗器77の他端
には電源電圧VCCが印加され、抵抗器78の他端は図3
に示す制御部30の入出力ポート35に接続されてい
る。
【0031】また、第2のコンパレータ81の反転入力
端には、抵抗器62の他端が接続され、非反転入力端に
は、抵抗器(2.2KΩ)82、可変抵抗器(50K
Ω)83および可変抵抗器(200KΩ)84の各一端
が接続されている。抵抗器82の他端には電源電圧VCC
が印加され、可変抵抗器83の他端は接地されている。
従って、第2のコンパレータ81の非反転入力端には、
電源電圧VCCを抵抗器82および可変抵抗器83で分圧
した基準電圧が印加されている。この基準電圧は、電極
センサ41の抵抗が40MΩのときに第2のコンパレー
タ81の反転入力端に印加される電圧と等しい電圧に設
定されている。また、可変抵抗器84の他端は第2のコ
ンパレータ81の出力端に接続されている。また、第2
のコンパレータ81の反転入力端と非反転入力端の間に
はコンデンサ(1000PF)85が接続されている。
また、第2のコンパレータ81の一方の電源端子には電
源電圧VCCが印加され、他方の電源端子は接地され、両
電源端子間にはコンデンサ(0.1μF)86が接続さ
れている。また、第2のコンパレータ81の出力端には
抵抗器(2.2KΩ)87および抵抗器(10KΩ)8
8の各一端が接続されている。抵抗器87の他端には電
源電圧VCCが印加され、抵抗器88の他端は図3に示す
制御部30の入出力ポート35に接続されている。
【0032】なお、図4では第2のコンパレータ81の
前段にバッファが設けられていないが、バッファを設け
ても良い。
【0033】この電極センサ回路51は、電極センサ4
1の電気抵抗に応じて変化するコンパレータ71、81
の各反転入力端に印加される電圧を、それぞれコンパレ
ータ71、81の非反転入力端に印加される基準電圧と
比較して、比較結果を各コンパレータ71、81の出力
端から抵抗器78、88を介して制御部30の入出力ポ
ート35に出力するようになっている。
【0034】制御部30は、例えば、サンプリングタイ
ムを2ミリ秒として、第1のコンパレータ71および第
2のコンパレータ81毎に1秒間にしきい値を下回った
回数をカウントし、1秒間当たりのカウント値(積算
値)をそれぞれ第1の電極センサデータおよび第2の電
極センサデータとして測定する。そして、この測定を乾
燥動作開始後の早い時期における所定の期間、例えば乾
燥動作開始後3分間行い、各電極センサデータに基づい
て、乾燥対象の特性として、衣類に含まれる水分量、衣
類の質および衣類の量を推定するようになっている。ま
た、制御部30は、この推定した乾燥対象の特性に基づ
いて、ガスバーナ14によるガスの燃焼量および燃焼時
間の組み合わせよりなる乾燥パターンを決定するように
なっている。
【0035】次に、本実施例の衣類乾燥機の動作につい
て、図5ないし図7を参照して説明する。
【0036】本実施例の衣類乾燥機では、使用者が湿っ
た衣類をドア13からドラム12内に投入し、ドア13
を閉め、操作パネル27より乾燥動作の開始を指示する
と、乾燥動作が開始する。乾燥動作が開始すると、モー
タ21、プーリ22およびドラムベルト24によってド
ラム12が回転され、また、ガスバーナ14が点火され
ガスバーナ14で熱せられた空気(熱風)がファン17
によって吸引されて、吹き出し口47よりドラム12内
に導入され、ドラム12内の衣類から発生した水蒸気を
含んだ熱風が、排気通路18を経て排気口19から排出
される。この乾燥動作において、電極センサ41によっ
て電気抵抗が検出され、衣類温度センサ43によって当
たっている衣類の温度が検出され、排気温度センサ44
によって排気温度が検出される。
【0037】電極センサ41は、湿った衣類が当たって
いるときには電気抵抗が低く、湿った衣類が当たってい
ないときには電気抵抗が高くなる。電極センサ回路51
では、第1のコンパレータ71は、電極センサ41の電
気抵抗が第1のしきい値9MΩを上回ったときにL(ロ
ウ)レベルを出力し、第1のしきい値9MΩを下回った
ときにH(ハイ)レベルを出力する。また、第2のコン
パレータ81は、電極センサ41の電気抵抗が第2のし
きい値40MΩを上回ったときにL(ロウ)レベルを出
力し、第2のしきい値40MΩを下回ったときにH(ハ
イ)レベルを出力する。制御部30は、サンプリングタ
イムを2ミリ秒として、第1のコンパレータ71および
第2のコンパレータ81毎に、1秒間に第1のしきい
値、第2のしきい値を下回った回数をカウントし、1秒
間当たりのカウント値をそれぞれ第1の電極センサデー
タおよび第2の電極センサデータとして測定し、この測
定を乾燥動作開始後3分間行う。また、制御部30は、
各電極センサデータに基づいて、乾燥対象の特性とし
て、衣類に含まれる水分量、衣類の質および衣類の量を
推定し、この推定した乾燥対象の特性に基づいて、ガス
バーナ14によるガスの燃焼量および燃焼時間を決定す
る。
【0038】次に、制御部30における乾燥対象の特性
の推定の方法と、ガスの燃焼量および燃焼時間の決定の
方法の一例について、具体的に説明する。
【0039】図5は電極センサ41の電気抵抗の変化の
一例を示すものである。この図において、符号91は乾
燥対象が濡れた綿の場合における電気抵抗を示し、92
は乾燥対象が濡れた化学繊維の場合における電気抵抗を
示し、93は乾燥対象が生乾きの衣類の場合における電
気抵抗を示している。
【0040】この図5から、乾燥対象が濡れた綿の場合
には、単位時間当たりに電極センサ41の電気抵抗が第
1のしきい値9MΩを下回る回数と第2のしきい値40
MΩを下回る回数が共に多いことが分かる。また、乾燥
対象が濡れた化学繊維の場合には、電極センサ41の電
気抵抗が第1のしきい値9MΩを下回ることはほとんど
なく、単位時間当たりに電極センサ41の電気抵抗が第
2のしきい値40MΩを下回る回数は多いことが分か
る。また、乾燥対象が生乾きの衣類の場合には、単位時
間当たりに電極センサ41の電気抵抗が第1のしきい値
9MΩを下回る回数と第2のしきい値40MΩを下回る
回数が共に少ないことが分かる。
【0041】図6は電極センサデータの時間的変化を示
したものであり、符号95が第1の電極センサデータを
示し、96が第2の電極センサデータを示している。ま
た、符号L1 は第1の電極センサデータのレベルを示
し、L2 は第2の電極センサデータのレベルを示し、A
2 は第2の電極センサデータの時間的変化の振幅を示し
ている。
【0042】図5から、衣類に含まれる水分量が多い
程、単位時間当たりに電極センサ41の電気抵抗が第2
のしきい値40MΩを下回る回数が多いことが分かる。
そこで、本実施例では、図6に示す第2の電極センサデ
ータのレベルL2 から衣類に含まれる水分量を推定す
る。
【0043】また、図5から、単位時間当たりに電極セ
ンサ41の電気抵抗が第2のしきい値40MΩを下回る
回数と第1のしきい値9MΩを下回る回数との差は、綿
が多い程小さく、化学繊維が多い程大きくなることが分
かる。そこで、本実施例では、図6に示す第2の電極セ
ンサデータと第1の電極センサデータとの差L2 −L1
から衣類の質(綿が多いか化学繊維が多いか)を推定す
る。すなわち、差L2−L1 が小さい程、綿が多いと推
定し、差L2 −L1 が大きい程、化学繊維が多いと推定
する。
【0044】また、衣類量が多い場合には衣類が常時、
電極センサ41に当たるため、各電極センサデータの時
間的変化は少ないが、衣類量が少ない場合には衣類が不
規則に電極センサ41に当たるため、各電極センサデー
タの時間的変化が大きくなる。そこで、本実施例では、
図6に示す第2の電極センサデータの時間的変化の振幅
2 から衣類量を推定する。すなわち、振幅A2 が小さ
い程、衣類量が多いと推定し、振幅A2 が大きい程、衣
類量が少ないと推定する。
【0045】なお、水分量の推定において、衣類の質の
推定結果から綿が多いと推定された場合には第1の電極
センサデータのレベルL1 から衣類に含まれる水分量を
推定し、衣類の質の推定結果から化学繊維が多いと推定
された場合には第2の電極センサデータのレベルL2
ら衣類に含まれる水分量を推定するようにしても良い。
【0046】図7は、以上のように推定された乾燥対象
の特性に基づいて決定される乾燥パターンの例を示す説
明図である。この図において、横軸は乾燥動作開始後の
経過時間を表し、縦軸はガスバーナ14における単位時
間当たりのガス燃焼量を表す。この図に示す乾燥パター
ンでは、ガス燃焼量を4000kcal/時間、375
0kcal/時間、3500kcal/時間、3250
kcal/時間、3000kcal/時間の順に切り換
えるようになっている。なお、ガス燃焼量は、ガスバー
ナ14に含まれるガス流量調整弁を用いて行う。
【0047】本実施例では、図7に示す乾燥パターンの
うち、推定された乾燥対象の特性に基づいて、燃焼量が
4000kcal/時間の継続時間T4000と乾燥動作全
体の時間TDRY とを決定する。以下に、乾燥対象の特性
とこの特性に基づいて決定されるT4000とTDRY の例を
示す。 (1)衣類量が多く、水分量が多く、衣類の質として綿
が多い場合は、T4000は長め(例えば20分)、TDRY
は長め(例えば47分)とする。この場合の乾燥パター
ンを、図7おいて符号P1 で示す。 (2)衣類量が普通で、水分量が多く、衣類の質として
綿が多い場合は、T4000はやや長め(例えば15分)、
DRY はやや長め(例えば30分)とする。 (3)衣類量が少なく、水分量が多く、衣類の質として
綿が多い場合は、T4000は短め(例えば3分)、TDRY
は短め(例えば20分)とする。この場合の乾燥パター
ンを、図7おいて符号P2 で示す。 (4)衣類量が多く、水分量が少ない場合は、衣類の質
が綿と化学繊維のいずれの場合でも、T4000は短め(例
えば3分)、TDRY は短め(例えば20分)とする。
【0048】なお、乾燥対象の特性の推定結果の組み合
わせが上記の例以外の場合についても、予め実験等によ
り最適な乾燥パターンを決定しておく。
【0049】また、3750kcal/時間以降の燃焼
量の切り換えは、衣類温度センサ43によって検出され
る衣類温度が例えば100度Cに達したら行うようにす
る。また、TDRY が経過する前でも、排気温度センサ4
4によって検出される排気温度が所定温度(例えば65
度C)に達した時点で乾燥動作を終了するようにしても
良い。
【0050】なお、本実施例の衣類乾燥機における乾燥
パターンは図7に示すものに限定されるわけではなく、
乾燥対象の特性の推定結果に基づいて、より細かく乾燥
パターンを変えるようにしても良い。
【0051】このように本実施例の衣類乾燥機では、電
極センサ回路51によって、2つのしきい値を用いて、
電極センサ41の電気抵抗と各しきい値との大小を比較
し、この電極センサ回路51の比較結果に基づいて、制
御部30で乾燥対象の特性として水分量、衣類の質およ
び衣類の量を推定し、この推定された特性に基づいて、
ガスバーナ14によるガスの燃焼量および燃焼時間の組
み合わせよりなる乾燥パターンを決定するようにしてい
る。従って、従来の衣類乾燥機では認識できなかった化
学繊維や生乾きの衣類等の乾燥対象の特性も把握するこ
とができ、乾燥対象の特性をより正確に把握して、乾燥
対象の特性に応じた適切な乾燥動作を行うことができ
る。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば電極センサ回路におけるしきい値を3つ以上設
け、衣類の質等をより細かく分類するようにしても良
い。
【0053】また、本発明はガスを用いた衣類乾燥機に
限らず、電気を用いた衣類乾燥機にも適用することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の衣類乾燥機
によれば、比較手段によって、複数のしきい値を用い
て、電極センサの電気抵抗と各しきい値との大小を比較
し、この比較手段の比較結果に基づいて、特性推定手段
によって乾燥対象の特性を推定し、この推定された特性
に基づいて、制御手段によって乾燥手段の動作を制御す
るようにしたので、乾燥対象の特性をより正確に把握し
て、乾燥対象の特性に応じた適切な乾燥動作を行うこと
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の衣類乾燥機の概略の構成を
示す断面図である。
【図2】図1の衣類乾燥機におけるドラムの内側からド
ラムの前端部を見た状態を示す断面図である。
【図3】図1の衣類乾燥機における制御部とその周辺の
構成を示すブロック図である。
【図4】図3における電極センサ回路の構成の一例を示
す回路図である。
【図5】図2における電極センサの電気抵抗の変化の一
例を示す特性図である。
【図6】図3における制御部で用いる電極センサデータ
の時間的変化を示す特性部である。
【図7】本発明の一実施例の衣類乾燥機の乾燥パターン
の例を示す説明図である。
【図8】従来の衣類乾燥機における電極センサ回路の構
成を示す回路図である。
【図9】図8における電極センサの電気抵抗の変化の一
例を示す特性図である。
【符号の説明】
12 ドラム 14 ガスバーナ 30 制御部 41 電極センサ 51 電極センサ回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収納する収納部と、 この収納部内に熱風を供給して衣類を乾燥させる乾燥手
    段と、 前記収納部内に設けられ、湿った衣類が当たっているか
    否かに応じて電気抵抗が異なる電極センサと、 複数のしきい値を用いて、前記電極センサの電気抵抗と
    各しきい値との大小を比較する比較手段と、 この比較手段の比較結果に基づいて、乾燥対象の特性を
    推定する特性推定手段と、 この特性推定手段によって推定された特性に基づいて前
    記乾燥手段の動作を制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とする衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記比較手段におけるしきい値は2つ設
    けられ、第1のしきい値は濡れた綿の電気抵抗よりも高
    く且つ濡れた化学繊維の電気抵抗よりも低い値に設定さ
    れ、第2のしきい値は濡れた化学繊維の電気抵抗よりも
    高く且つ乾燥した衣類の電気抵抗よりも低い値に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記特性推定手段は、単位時間当たりの
    各しきい値との比較結果の積算値を求め、この積算値に
    基づいて乾燥対象の特性を推定することを特徴とする請
    求項2記載の衣類乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記特性推定手段は、前記積算値のレベ
    ルに基づいて、乾燥対象の特性として衣類に含まれる水
    分量を推定することを特徴とする請求項3記載の衣類乾
    燥機。
  5. 【請求項5】 前記特性推定手段は、第1のしきい値に
    対応する積算値と第2のしきい値に対応する積算値との
    差に基づいて、乾燥対象の特性として衣類の質を推定す
    ることを特徴とする請求項3または4記載の衣類乾燥
    機。
  6. 【請求項6】 前記特性推定手段は、前記積算値の時間
    的変化の振幅に基づいて、乾燥対象の特性として衣類の
    量を推定することを特徴とする請求項3、4または5記
    載の衣類乾燥機。
  7. 【請求項7】 前記乾燥手段は熱風を発生させるガスバ
    ーナを有し、前記制御手段は前記特性推定手段によって
    推定された特性に基づいて前記ガスバーナによるガスの
    燃焼量および燃焼時間の組み合わせよりなる乾燥パター
    ンを決定することを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の衣類乾燥機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021183027A (ja) * 2020-05-21 2021-12-02 リンナイ株式会社 衣類乾燥機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021183027A (ja) * 2020-05-21 2021-12-02 リンナイ株式会社 衣類乾燥機

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