JPH07303512A - 現金輸送用防犯ケース - Google Patents

現金輸送用防犯ケース

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JPH07303512A
JPH07303512A JP6098572A JP9857294A JPH07303512A JP H07303512 A JPH07303512 A JP H07303512A JP 6098572 A JP6098572 A JP 6098572A JP 9857294 A JP9857294 A JP 9857294A JP H07303512 A JPH07303512 A JP H07303512A
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JP
Japan
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door
case
case body
crime prevention
ink
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Application number
JP6098572A
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English (en)
Inventor
Michio Iida
三智男 飯田
Masayuki Hirasawa
昌之 平沢
Toshio Tanizawa
寿男 谷澤
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Yamato Protec Corp
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Yamato Protec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 盗難に遭遇したとしても、犯人が不正に開放
しようとしたとき、インクなどの汚濁液を紙幣束に向け
て自動的に噴出させて、その盗難紙幣の使用が不可能に
なるように汚損することができるようにする。 【構成】 ケース本体1と扉4とが正規の開放手段以外
で開放されたことを検出する不正開放検出手段25を設
け、この不正開放検出手段25の検出信号を受けて制御
装置21を介してインク噴出装置10を自動的を作動さ
せて、札束収納部8に収納された紙幣束に向けてインク
を噴出し紙幣を使用不能状態に汚損するように構成して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣束からなる多額の
現金を収納して輸送する場合に用いられる現金輸送用ケ
ースで、詳しくは、輸送中に盗難などの被害に遭遇した
際に、ケース内に収納されている紙幣束に向けて、例え
ば着色インク液などの汚濁液を噴出させて該紙幣束を使
用不能状態に汚損するようにした現金輸送用防犯ケース
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のように、ケースに収納されている
紙幣束に向けて汚濁液を噴出させてその紙幣を使用不能
状態に汚損するといった防犯対策を採用すれば、輸送中
にケースごと持ち去られるような被害に遭ったときで
も、その盗難紙幣の使用を不可能にできるとともに、犯
人の割り出しなどにも非常に有効である。
【0003】ところで、この種の現金輸送用防犯ケース
として、従来、特公昭51−39589号公報に開示さ
れているような構成のものが知られている。これは、ケ
ース本体の上部外側に設けられた把手に押釦を組込むな
どケースの外部に非常用操作部を設け、この非常用操作
部を盗難などに遭遇したときに手動操作することによ
り、ケース内に備えられている汚濁液噴出装置を作動さ
せて汚濁液を紙幣束に向けて噴出し紙幣を汚損するよう
に構成されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な構成の従来の現金輸送用防犯ケースにおいては、ケー
スの携帯者本人の手動操作が汚濁液噴出の条件となるた
めに、ケースが不意に強奪されてしまったような場合
は、汚濁液噴出のための手動操作機会を失い、そうなる
と、最早、ケースに内蔵している汚濁液貯蔵部や噴出装
置は何の役にもたたず、コストの上昇を招くだけで、そ
れらが無駄になるばかりでなく、犯人による盗難紙幣の
使用を許容してしまうという問題があった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、ケースごと盗難に遭った場合でも、犯人によ
る不正な開放時に自動的に汚濁液を噴出させて盗難紙幣
の使用を不可能にすることができる現金輸送用防犯ケー
スを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る現金輸送用防犯ケースは、紙幣束を収
納する札束収納部と、汚濁液を貯蔵する汚濁液貯蔵部
と、この汚濁液貯蔵部内の汚濁液を上記札束収納部に収
納された紙幣束に向けて噴出させて該紙幣を使用不能状
態に汚損する汚濁液噴出装置とを備えた現金輸送用防犯
ケースにおいて、ケース本体と扉とが正規の開放手段以
外で開放されたことを検出する不正開放検出手段と、こ
の不正開放検出手段の検出信号を受けて上記汚濁液噴出
装置を自動的に作動させる汚濁液噴出作動用制御装置と
を具備させたものである。
【0007】上記構成の現金輸送用防犯ケースにおける
上記不正開放検出手段としては、請求項2のように、ケ
ース本体および扉に線状に埋設され、その切断を検出し
作動する線状センサ、請求項3のように、ケース本体と
扉との開放状態を検出する扉スイッチから検出信号が出
力されたときで、かつケース本体と扉との間に設けられ
た錠の解錠状態を検出する錠スイッチから検出信号が出
力されないときに不正解錠信号を出力するように構成さ
れているもの、および、請求項4のように、ケース本体
と扉との間に設けられた複数の錠が設定時間間隔内で解
錠されない状態を検出し作動するもの、などが有効であ
り、そのうちのいずれか1つでよいが、好ましくは、そ
れらの複数を組合わせたものがよい。
【0008】また、上記構成の現金輸送用防犯ケースに
おける上記汚濁液噴出作動用制御装置としては、請求項
5のように、上記不正開放検出手段の検出信号以外に、
ケース本体と扉との開放時間を設定する開放時間設定手
段により設定された時間以外にケース本体と扉とが開放
されたときの信号を受けて汚濁液噴出装置を自動的に作
動させるように構成されているものが好ましい。
【0009】
【作用】本発明によれば、札束収納部に紙幣束を収納し
た上、ケース本体と扉を正規通りに閉塞した状態で、ケ
ースを輸送している際に該ケースごと不用意に盗難に遭
った場合であっても、犯人がケース本体と扉とを正規の
開放手段以外の手段で無理やりに不正開放しようとする
と、不正開放検出手段の検出信号を受けて汚濁液噴出装
置が自動的に作動制御され、汚濁液が紙幣束に向けて噴
出される。これによって、紙幣が使用不能状態に汚損さ
れるため、犯人による盗難紙幣の使用が不可能になる。
【0010】ここで、犯人による正規の開放手段以外の
不正開放手段としては、ケース本体もしくは扉を切断や
穴開け、強打等して破断する手段や、ケース本体と扉と
の合わせ箇所に他物を差し込んで無理にこじ開ける手段
あるいは、複数の錠に鍵の類似物を差し込んで解錠を試
みる手段が想定される。そこで、これらの不正開放手段
に対応して、請求項2〜請求項4で示すような不正開放
検出手段の少なくとも一つを採用しておくことによっ
て、不正開放時の汚濁液の噴出を確実なものにすること
が可能であり、殊に、それら複数の手段を併用すること
によって、上述したいずれの不正開放手段による不正開
放時にも汚濁液の噴出が確実で、犯人による盗難紙幣の
使用を確実に防止することができる。
【0011】特に、請求項5のように、上記不正開放検
出手段の検出信号以外に、ケース本体と扉との開放時間
を設定する開放時間設定手段により設定された時間以外
にケース本体と扉とが開放されたときの信号を受けて汚
濁液噴出装置を自動的に作動させるように構成しておけ
ば、輸送時に予め設定した時間以外に開放しようとした
時も汚濁液を噴出させて盗難紙幣の使用を不可能にし、
より有効なセキュリティ機能を発揮させることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。図1は本発明の一実施例による現金輸送用防犯
カバンを扉開放状態で示す斜視図であり、同図におい
て、1はケース本体であり、通常のアタッシュケースと
同様な外観を呈し、一側面の中央部に把手2を有してい
るとともに、この把手2の両側にはシリンダー錠3,3
が配設されており、これらシリンダー錠3,3にはそれ
ぞれ錠3,3の解錠状態を検知する錠スイッチ19,1
9(図5参照)が付設されている。4は上記ケース本体
1の他側面側に蝶番5,5を介して揺動開閉可能に連結
された扉であって、上記シリンダー錠3,3に対応する
内面箇所にはロック受座6,6が設けられている。
【0013】上記ケース本体1内の両端部には、それぞ
れ逆L字状のカバー11,12が配置されており、これ
ら両カバー11,12間に約3千万円程度の紙幣束を収
納する大きさ(容積)の札束収納部8が形成されてい
る。上記両カバー11,12のうち一方のカバー11の
下部で該カバー11とケース本体1とにより形成される
空間部13内には、図2に示すように、汚濁液として紙
幣への浸透性に優れ、一度付着すると水洗などでは脱色
しない赤、青、黄色等の着色インクもしくは透明なイン
クIを貯蔵する円筒状のインク収納容器7(図3,図4
参照)およびこのインク収納容器7内の上記インクIを
上記カバー11の垂直板部11aに臨口させた噴射ノズ
ル9から上記札束収納部8に収納された紙幣束に向けて
噴出させるインク噴出装置10(後述する)が収容され
ている。
【0014】また、他方のカバー12の下部で該カバー
12とケース本体1とにより形成される空間部14に
は、図2に示すように、後述するインク噴出作動用制御
装置21を構成するフレキシブルなプリント制御基板1
5およびその電源となる電池(図示省略する)が収納さ
れている。さらに、上記両カバー11,12の水平板部
11b,12bの上面には、ケース本体1と扉4との開
放状態を検出する扉スイッチ16がそれぞれ2個づつで
合計4個配設されているとともに、一方のカバー11の
水平板部11bの上面の中央部には警報用ブザー17が
取り付けられており、かつ、上記4個の扉スイッチ16
にそれぞれ対応する扉4内面の4箇所にはスイッチ押圧
片18が固定されている。
【0015】20は上記扉4の平板部4aの全面に亘っ
て一本の連続する線状に埋設されて、扉4に対する穴開
けや切裂き、強打などによって断線や切断が発生したこ
とを検出し作動する線状センサである。このような線状
センサ20は扉4の平板部4aのみならず、ケース本体
1の平板部1aの全面に亘って連続する線状に埋設され
ている。
【0016】上記インク噴出装置10は次のように構成
されている。即ち、図3および図4において、上記イン
ク収納容器7内の空間部には窒素ガスなどの加圧ガスが
封入蓄圧されており、この加圧ガスの蓄圧力を受けて上
記インクIがインク収納容器7内の底部近くにその一端
が開口する状態に設けられているポリウレタン樹脂製チ
ューブなどからなるフレキシブルなサイホン管29内に
送出されるようになっている。このサイホン管29と上
記噴射ノズル9に接続されたインク放出用チューブ22
との接続部には、上記インクIの流出を阻止する封板2
3a、この封板23aを破封する破封爪23bを先端に
有し、その軸線方向に摺動移動可能な弁軸23cおよび
この弁軸23cを先端の破封爪23bが上記封板23a
から離間する方向に付勢するスプリング23dの付勢力
に抗して軸線方向の一方に移動させるピストン23eな
どからなる弁体23が介在されている。
【0017】24は上記したインク噴出装置10の起動
装置を構成するガス発生器であり、このガス発生器24
は、図6に明示するように、ガス発生室24eを形成す
るガス発生器本体24aと、このガス発生器本体24a
に螺合される蓋24bと、この蓋24bに一体に取り付
けられた爆薬24cおよび起爆用電熱体24dからなる
カートリッジとから構成されており、起爆用電熱体24
dから蓋24bを通して外部に引き出されたリード線2
4fを介して起爆用電熱体24dに後述するインク噴出
作動用制御装置21からの動作信号が印加された時、爆
薬24cからガスを発生してガス発生室24e内のガス
圧力が増大し、そのガス圧が上記インク噴出装置10に
おける弁体23のピストン23eに作用して弁軸23c
が図3の矢印a方向に押圧移動され、これによって、弁
軸23c先端の破封爪23bが封板23aを破封して、
インク収納容器7内のインクIがサイホン管29、弁体
23内の通路23gおよびインク放出用チューブ22を
通してノズル9から噴出させるように構成している。
【0018】図5は上記フレキシブルプリント制御基板
15上に構成されるインク噴射作動用制御装置21の構
成を示すブロック図であり、同図において、25はケー
ス本体1と扉4とが正規の開放手段、つまり、上記2つ
のシリンダー錠3,3にそれぞれ鍵(図示省略する)を
差し込み、両鍵が共に90°回転操作された開放手段以
外で開放されたことを検出する不正開放検出手段であっ
て、この不正開放検出手段25は、上記ケース本体1お
よび扉4にそれぞれ埋設された線状センサ20と、上記
扉スイッチ16から検出信号が出力されたときで、かつ
ケース本体1と扉4との間に設けられたシリンダー錠
3,3の解錠状態を検出する錠スイッチ19,19から
検出信号が出力されないときに不正解錠信号を出力する
ように構成された論理回路26と、上記2つの錠スイッ
チ19が設定時間、例えば90秒の間に共に解錠されな
い状態を検出するタイマ回路27とから構成されてお
り、この不正開放検出手段25の不正開放検出信号が上
記制御装置21に入力されたとき、インク噴出装置10
のガス発生器24および上記ブザー17を作動させるよ
うにしている。
【0019】つぎに、上記構成の現金輸送用防犯ケース
の防犯動作について説明する。ケース本体1に形成され
ている札束収納部8に紙幣束を収納した上、ケース本体
1と扉4を正規通りに閉塞した状態で、当該ケースを輸
送している際に該ケースごと不用意に盗難に遭った場合
に、犯人が当該ケースを開放する手段として想定される
のは、ケース本体1もしくは扉4を切断や穴開け、強打
等して破断する場合と、ケース本体1と扉4との合わせ
箇所に他物を差し込んで無理にこじ開ける場合と、2つ
のシリンダー錠3,3に鍵の類似物を差し込んで解錠を
試みる場合との3通りである。
【0020】そのうち、ケース本体1あるいは扉4を破
断した場合は、その破断にともなって線状センサ20が
断線されたり切断されることになり、その状態が該線状
センサ20によって検出されて不正開放信号a1が制御
装置21に入力される。また、無理なこじ開けの場合
は、扉スイッチ16が作動して、その検出信号が論理回
路26に入力されたときで、その論理回路26に錠スイ
ッチ19からの検出信号が入力されていなければ、その
状態が検出される。さらに、鍵の類似物による解錠の場
合は、たとえ一方のシリンダー錠3の解錠が可能であっ
ても、解錠に至るまでには時間を要し、同様に他方のシ
リンダー錠3が解錠されるまでには設定時間、例えば9
0秒を越える可能性が高く、このように上記2つの錠ス
イッチ19からタイマ回路27への入力信号の入力間隔
が90秒を越えるために、これが不正解錠であるとし
て、その状態が検出されることになる。
【0021】上記のように、犯人が上述した3通りのい
かなる開放手段を採ろうとも、それが不正開放である限
り、不正開放検出手段25が作動して、その不正開放検
出信号が制御装置21に入力され、この制御装置21か
ら出力される動作信号によってブザー17が鳴動すると
ともに、インク噴出装置10のガス発生器24が作動さ
れることになり、これによって、弁体23における封板
23aが破封され、インク収納容器7内のインクIがサ
イホン管29、弁体23内の通路23gおよびインク放
出用チューブ22を通してノズル9から札束収納部8に
収納された紙幣束に向けて噴出されて、犯人による盗難
紙幣の使用が不可能になるように紙幣を確実に汚損する
ことができる。
【0022】図7は、この発明の他の実施例による現金
輸送用防犯カバンを扉開放状態で示す斜視図であり、同
図において、30はケース本体1内の一端部に設置され
た一方のカバー12の水平板部12b上に取り付けられ
て、上記2個のシリンダー錠3,3によるケース本体1
と扉4との開放時間を、上記プリント制御基板15に構
成されているタイマ(図示省略する)に入力し設定する
テンキーであり、このテンキー30と上記タイマとによ
り開放時間設定手段が構成されている。31はそのテン
キー30により設定された開放時間を表示する表示器
で、扉4の内面側に取り付けられている。その他の構成
は図1に示す構成と同一であるため、該当部分に同一の
符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
【0023】上記図7に示す構成の現金輸送用防犯カバ
ンにおいては、テンキー30を介してケース本体1と扉
4との開放時間を入力し設定しておくことにより、上述
実施例に示した不正開放検出手段25による検出信号以
外にも、設定された時間以内はもちろん、設定された時
間を越えて2個のシリンダー錠3,3を操作してケース
本体1と扉4とを開放しようとしたときの信号を受け
て、制御装置21によりインク噴出装置10が作動して
インクIを紙幣に向けて噴出することが可能であり、一
層高度なセキュリティ機能を発揮させることができる。
【0024】なお、上記実施例では、噴出させるインク
Iとして、着色インクもしくは透明インクを使用するも
ので説明したが、インクI中に磁性粉を混入させてお
き、自動販売機などでの盗難紙幣の使用を不能にすれば
一層効果的である。
【0025】また、汚濁液としては、インク以外に、例
えば墨汁などであってもよい。さらに、上記実施例で
は、不正開放検出手段として、ケース本体1および扉4
を破断した場合を検出する線状センサ20、無理なこじ
開けの場合を検出する扉スイッチ16と錠スイッチ19
との論理回路26、および、2つの錠スイッチ19が設
定時間、例えば90秒の間に共に解錠されない状態を検
出するタイマ回路27の全てを併設しているものについ
て説明したが、そのうちの少なくとも一つだけを設けた
ものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ケース
を輸送している際に該ケースごと不用意に盗難に遭った
場合であっても、犯人が収納札束を取り出すためにケー
ス本体と扉とを正規の開放手段以外の手段で無理やりに
不正開放しようとすると、汚濁液噴出装置の作動制御に
より汚濁液が紙幣束に向けて自動的に噴出されて、紙幣
を確実に使用不能状態に汚損することができるために、
犯人による盗難紙幣の使用を不可能にするといった優れ
たセキュリティ機能を発揮させることができる。
【0027】また、犯人による正規の開放手段以外の不
正開放手段として想定されるところの、ケース本体もし
くは扉を切断や穴開け、強打等して破断する場合や、ケ
ース本体と扉との合わせ箇所に他物を差し込んで無理に
こじ開ける場合あるいは、複数の錠に鍵の類似物を差し
込んで解錠を試みる場合のそれぞれに対応して、請求項
2〜請求項4で示すような不正開放検出手段の少なくと
も一つを採用しておくことによって、不正開放時の汚濁
液の噴出を確実なものにすることが可能であり、殊に、
それら複数の手段を併用することによって、上述したい
ずれの不正開放手段による不正開放時にも汚濁液の噴出
を確実にして、犯人による盗難紙幣の使用を未然に確実
に防止することができる。
【0028】特に、請求項5のように、ケース本体と扉
との開放時間を設定する開放時間設定手段により設定さ
れた時間以外にケース本体と扉とが開放されたときの信
号によっても汚濁液噴出装置を自動的に作動させるよう
に構成する場合は、輸送時に予め設定した時間以外に開
放しようとした時、汚濁液を噴出させて盗難紙幣の使用
を不可能にし、より一層高度なセキュリティ機能を発揮
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による現金輸送用防犯カバン
を扉開放状態で示す斜視図である。
【図2】同上実施例における現金輸送用防犯カバンを、
その構成部材の一部を除去した扉開放状態で示す斜視図
である。
【図3】同上実施例における現金輸送用防犯カバンにお
けるインク噴出装置の構成を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図4】図3のX−X線での矢視図である。
【図5】同上実施例における現金輸送用防犯カバンにお
ける制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】インク噴出装置の起動装置となるガス発生器の
拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施例による現金輸送用防犯カバ
ンを扉開放状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 3 シリンダー錠 4 扉 7 インク収納容器(汚濁液貯蔵部) 8 札束収納部 10 インク噴出装置(汚濁液噴出装置) 16 扉スイッチ 19 錠スイッチ 20 線状センサ 21 制御装置 25 不正開放検出手段 26 論理回路 27 タイマ回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣束を収納する札束収納部と、汚濁液
    を貯蔵する汚濁液貯蔵部と、この汚濁液貯蔵部内の汚濁
    液を上記札束収納部に収納された紙幣束に向けて噴出さ
    せて該紙幣を使用不能状態に汚損する汚濁液噴出装置と
    を備えた現金輸送用防犯ケースにおいて、ケース本体と
    扉とが正規の開放手段以外で開放されたことを検出する
    不正開放検出手段と、この不正開放検出手段の検出信号
    を受けて上記汚濁液噴出装置を自動的に作動させる汚濁
    液噴出作動用制御装置とを具備させたことを特徴とする
    現金輸送用防犯ケース。
  2. 【請求項2】 上記不正開放検出手段が、ケース本体お
    よび扉に線状に埋設され、その切断を検出し作動する線
    状センサである請求項1の現金輸送用防犯ケース。
  3. 【請求項3】 上記不正開放検出手段は、ケース本体と
    扉との開放状態を検出する扉スイッチから検出信号が出
    力されたときで、かつケース本体と扉との間に設けられ
    た錠の解錠状態を検出する錠スイッチから検出信号が出
    力されないときに不正解錠信号を出力するように構成さ
    れている請求項1の現金輸送用防犯ケース。
  4. 【請求項4】 上記不正開放検出手段が、ケース本体と
    扉との間に設けられた複数の錠が設定時間間隔内で解錠
    されない状態を検出し作動するものである請求項1の現
    金輸送用防犯ケース。
  5. 【請求項5】 上記汚濁液噴出作動用制御装置が、上記
    不正開放検出手段の検出信号以外に、ケース本体と扉と
    の開放時間を設定する開放時間設定手段により設定され
    た時間以外にケース本体と扉とが開放されたときの信号
    を受けて上記汚濁液噴出装置を自動的に作動させるよう
    に構成されている請求項1〜4のいずれかの現金輸送用
    防犯ケース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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