JPH073017A - ポリベンザゾールポリマーのブロックを含有するブロックコポリマー - Google Patents

ポリベンザゾールポリマーのブロックを含有するブロックコポリマー

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JPH073017A
JPH073017A JP5263593A JP26359393A JPH073017A JP H073017 A JPH073017 A JP H073017A JP 5263593 A JP5263593 A JP 5263593A JP 26359393 A JP26359393 A JP 26359393A JP H073017 A JPH073017 A JP H073017A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的に相分離せず、且つ高い熱安定性を示
すポリベンザゾールのブロックおよびポリベンゾオオキ
サジノンまたはポリオキサジアゾールポリマーのブロッ
クを含むブロックコポリマーを提供する。 【構成】 ポリベンザゾールのブロックおよびポリベン
ゾオオキサジノンまたはポリオキサジアゾールポリマー
のブロックを含むブロックコポリマーは、等方性のドー
プを凝固させ、造形品または粒状組成物を形成する。粒
状組成物は圧縮成形して成形品を形成してもよい。この
ブロックコポリマーは実質的に相分離することなく高温
で成形され、ポリベンザゾールポリマーはポリマーの引
っ張り特性を向上させるような支持体を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は米国防衛省により与えられた防衛
省の契約NO.F33615-86-5068 のもとで政府の支持を伴っ
て作られた。政府は本発明に一定の権利を有する。
【0002】本発明はポリベンザゾール(PBZ)ポリ
マーのブロックを含むブロックコポリマーに関する。
【0003】ポリベンザゾールポリマーのブロックおよ
び他のポリマーのブロック、例えば、ポリアミド、ポリ
イミド、ポリキノキサリン、ポリキノリン、ポリ(芳香
族ケトン)、ポリ(芳香族スルホン)またはポリ(芳香
族エーテル)を含むブロックコポリマーを製造すること
が知られている。ブロックコポリマーはポリベンザゾー
ルポリマー溶液と同様に、溶液から造形品、例えば、フ
ィルム、繊維、粉末を形成できることが知られる。この
製品は相分離がないかもしれない。このような製品は熱
可塑性ポリマーのように熱成形されうる。しかしなが
ら、ポリベンザゾールポリマーは熱可塑性ポリマー単独
から期待される上記の成形品の引張り強度および弾性率
を増加する。米国特許第5,098,985 号(1992 年3 月24
日) のHarrisらによるCopolymers Containing Polybenz
oxazole,Polybenzothiazole and Polybenzimidazole Mo
ietiesを参照されたい。ブロックコポリマーの粒状組成
物を作り、実質的に相分離しない成形品を形成するよう
粒状組成物を圧縮成形することが知られる。Hwang らに
よる国際特許出願公報、第92/00353号明細書(1992 年1
月9 日) を参照されたい。
【0004】ポリベンザゾールポリマーのブロックおよ
び他のポリマーのブロックを含む熱可塑性コポリマーを
製造することが所望される。高い熱安定性を有する他の
ブロックを見いだすことが特に所望される。
【0005】本発明の一つの態様は、(1)平均で1よ
り大きい繰り返し単位を含むポリベンザゾールポリマー
の少なくとも一つのブロック、および、(2)熱可塑性
ポリマーの少なくとも一つのブロック、を含むブロック
コポリマーであり、熱可塑性ポリマーがポリベンゾオキ
サジノンポリマーまたはポリオキサジアゾールポリマー
のいずれかであるという点を特徴とする。
【0006】本発明の二番目の態様は、溶媒および本発
明のブロックコポリマー含むドープである。
【0007】本発明の三番目の態様は、本発明のブロッ
クコポリマーを含む造形品である。
【0008】本発明の四番目の態様は、実質的に相分離
状態にない本発明のブロックコポリマーを含む粒状組成
物である。
【0009】本発明の五番目の態様は、実質的に相分離
状態にないブロックコポリマーを含む成形品を製造する
ために粒状組成物を金型で圧縮成形する工程を含む本発
明の粒状組成物を使用する方法である。
【0010】本発明の一番目および二番目の態様におい
て記述したドープおよびポリマーは本発明の三番目およ
び四番目の態様に記述した粒状組成物または製品を製造
するために用いられてもよい。この粒状組成物は、本発
明の五番目の態様に記述された方法を用いて成形品を作
るのに圧縮成形されてもよい。本発明のブロックコポリ
マーを含む成形品は、熱可塑性ポリマーのように容易に
熱成形されるが、ポリベンザゾールポリマーにより与え
られる支持体を反映する引張り特性を有する。
【0011】本発明において有用なポリベンザゾールポリマー 本発明のブロックコポリマーはベンゾオキサゾール(P
BO)、ポリベンゾチアゾール(PBT)もしくはポリ
ベンズイミダゾール(PBI)またはコポリマーを含む
ポリベンザゾール(PBZ)のブロックを含むブロック
コポリマーである。PBO、PBT、PBI並びにPB
O、PBTおよびPBIのランダム、序列およびブロッ
クコポリマーは、参考文献中、例えば、米国特許第4,70
3,103 号(1987 年10月27日) のWolfe らによるLiquid C
rystalline Polymer Compositions,Process and Produc
ts、米国特許第4,533,692 号(1985 年8 月6 日) のWolf
eらによるLiquid Crystalline Polymer Compositions
,Process and Products、米国特許第4,533,724 号(198
5 年8 月6 日) のWolfe らによるLiquid Crystalline P
ol(2,6-benzothiazole) Compositions ,Process and Pr
oducts、米国特許第4,533,693 号(1985 年8 月6 日) の
Wolfe によるLiquid Crystalline Polmer Compositions
,Process and Products、米国特許第4,359,567 号(198
2 年11月16日) のEvers のThermoxadatively Stable Ar
ticulated p-Benzobisoxazole and p-Benzobisthiazole
Polymers 、米国特許第4,578,432 号(1986 年3 月25
日) のTsaiらによるMethod for Making Heterocyclic B
lock Copolymer、11Ency.Poly.Sci.&Eng. のPolybenzot
hiazoles and polybenzoxazoles,601(J.Wiley&Sons198
8)、およびW.W.Adams らによるThe Materials Science
and Engineering of Rigid-Rod Polymers (Materials
and Research Society 1989) に記載されている。
【0012】ポリベンザゾールのブロックは、好ましく
は化学式1(a)で表されるABマー単位、化学式1
(b)で表されるAA/BBマー単位、
【0013】
【化5】
【0014】であり、上式中、各々のArは芳香族基を
表す。この芳香族基はヘテロ環、例えば、ピリジニレン
基であってもよいが、好ましくはカルボサイクリックで
ある。芳香族基は融合または非融合の多環系であっても
よいが、好ましくは単独の6員環である。サイズは重要
ではないが、芳香族基が好ましくは約18を以下、より
好ましくは約12以下、最も好ましくは約6以下の炭素
数である。適切な芳香族基の例はフェニレン部分、トリ
レン部分、ビフェニレン部分およびビスフェニレンエー
テル部分を含む。AA/BBマー単位中のAr1は好ま
しくは1,2,4,5-フェニレン部分またはその類似部分であ
る。ABマー単位中のArは好ましくは1,3,4-フェニレ
ン部分またはその類似部分である。
【0015】各々のZは独立に酸素原子、硫黄原子また
は−NR−であり、Rは水素、アルキル基または芳香族
基である。各々のZは好ましくは酸素または硫黄であ
り、より好ましくは酸素である
【0016】各々のDMは独立に結合であるか、または
ポリマーの合成、二次加工または使用を妨げない二価の
有機部分である。二価の有機部分は脂肪族基を含んでも
よく、好ましくはその炭素数が12以下であるが、前述
のように二価の有機部分は好ましくは芳香族基(Ar)
である。それは、最も好ましくは1,4-フェニレン部分ま
たはその類似部分である。
【0017】窒素原子および各々のアゾール環のZ部分
は芳香族環中の隣接した炭素原子に結合しており、芳香
族基と融合した5員アゾール環が形成される。
【0018】AA/BBマー単位中のアゾール環は、11
Ency.Poly.Sci.&Eng. のsupra,602頁に例示されるよう
にそれぞれに関しシスおよびトランス位に位置してもよ
い。
【0019】ポリベンザゾールのブロックは好ましくは
本質的にAB−PBZマー単位またはAA/BB−PB
Zマー単位のいずれかからなり、より好ましくは本質的
にAA/BB−PBZマー単位からなる。ポリベンザゾ
ールポリマーは好ましくは離液性液晶ポリマー(例え
ば、それが臨界濃度点より大きい濃度で溶媒中に溶けて
いる場合、液晶領域を形成する。)である。
【0020】好ましいマー単位を化学式2(a)〜
(h)に例示する。ポリマーはより好ましくは本質的に
2(a)〜(h)に例示されるマー単位より選ばれるマ
ー単位からなり、最も好ましくは本質的に2(a)〜
(d)に例示されるマー単位より選ばれる多数の同一マ
ー単位からなる。
【0021】
【化6】
【化7】
【0022】ポリベンザゾールのブロックは公知の方法
により合成されることができ、例えば、これらの方法は
Wolfe らによる米国特許第4,533,693 号(1985 年8 月6
日)、Sybertらによる米国特許第4,772,678 号(1988 年9
月20日) 、Harrisによる米国特許第4,847,350 号(1989
年7 月11日) 、Gregory による米国特許第5,089,591
号(1992 年2 月18日) 、Harrisらによる米国特許第5,09
8,985 号(1992 年3 月24日) 、およびLedbetter らによ
る"An Integrated Laboratory Process for Preparing
Rigid Rod Fibers from the Monomers" 、The Material
s Science andEngineering of Rigid-Rod Polymers 253
〜64頁(Materials Res. Soc. 1989)に記載される。要
約書中、適切なモノマー(AA−モノマーおよびBBモ
ノマーまたはABモノマー)は、非酸化雰囲気下で、好
ましくは段階的にまたは坂を登るように100℃以下か
ら少なくとも150℃に上昇させた温度で激しく攪拌
し、剪断作用を加えて、非酸化性の脱水性の酸、例えば
ポリ燐酸の溶液中で反応される。適切なAAモノマーの
例はテレフタル酸およびその類似物を含む。適切なBB
モノマーの例は4,6-ジアミノレソシノール、2,5-ジアミ
ノヒドロキノン、2,5-ジアミノ-1,4ジチオベンゼン、1,
2,4,5-テトラアミノベンゼンおよびその類似物を含み、
典型的には酸性塩として貯蔵される。適切なABモノマ
ーの例は、3-アミノ-4- ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロ
キシ-4- アミノ安息香酸、3-アミノ-4-チオ安息香酸、3
-チオ-4- アミノ安息香酸およびその類似物を含み、典
型的には酸性塩として貯蔵される。
【0023】各々のポリベンザゾールのブロックは好ま
しくは平均で少なくとも約5の繰り返し単位、より好ま
しくは約8の繰り返し単位を含む。それは好ましくは平
均で約100以下の繰り返し単位、より好ましくは約5
0以下の繰り返し単位を含む。
【0024】本発明のブロックコポリマーにおいて、ポ
リベンザゾールポリマーのブロックはポリベンゾオキサ
ジノンポリマーまたはポリオキサジアゾールポリマーの
ブロックに化学的に結合する。
【0025】ポリベンゾオキサジノンのブロックは、化
学式3に例示するようにポリベンゾオキサジノン部分を
有する複数の繰り返し単位を含む。
【0026】
【化8】
【0027】ポリベンゾオキサジノンのブロック中の繰
り返し単位は化学式(3)で表されるがそれらは好まし
くは化学式(4)
【0028】
【化9】
【0029】で表され、ここで、LおよびTMは各々独
立に結合、または二価の結合部分である。それらは好ま
しくはポリベンゾオキサジノンのブロックが熱可塑性で
あるように選ばれる。LおよびTMはより好ましくはポ
リベンゾオキサジノンポリマーに高い熱安定性を与える
ように選ばれる。
【0030】Lは好ましくは結合、酸素原子、硫黄原
子、アルキルまたはペルフルオリルアルキル部分または
アゾ基である。Lはより好ましくはアゾ基、結合または
酸素原子である。Lは最も好ましくは結合である。Lは
好ましくは、化学式3中に炭素の番号付けをすると、ベ
ンゾオキサジノン部分の3または4の炭素に結合する。
結合基Lはより好ましくは各々のベンゾオキサジノン部
分の3の炭素に結合する。
【0031】TMは好ましくはアルキル基または芳香族
基のいずれかである。それはより好ましくは芳香族基で
ある。TMにおいて、芳香族基が用いられる例はm-フェ
ニレン部分、p-フェニレン部分、4,4'- ビフェニレン部
分およびジフェニルエーテル部分を含む。他の部分はEn
cy.Poly.Sci.&Eng. のPolybenzoxazinones, 第11巻、63
5 〜641 頁(J.Wiley&Sons 1989) に記載されている。TM
において、脂肪族部分は好ましくは約12以下の炭素、
より好ましくは8以下の炭素を含む。芳香族基は前述の
芳香族基について好ましい態様を有する。
【0032】ポリベンゾオキサジノンポリマーは、数種
の異なる方法により合成することができるが、本発明に
は最も便利には非酸化性の脱水性の溶媒酸、例えば、ポ
リ燐酸またはメタンスルホン酸およびP2 5 の混合物
中で合成される。ポリマーは二つのモノマーの反応によ
り形成される。第一番目のモノマーは、TMにおいて記
述した部分に結合する二つのカルボン酸基を含むジカル
ボン酸である。第二番目のモノマーはビス(O-アミノ安
息香酸) 化合物である。それはポリマー中の基Lと同じ
結合基(L)により結合される二つのO-アミノ安息香酸
を含む。それらのモノマーは少なくとも約50℃、より
好ましくは少なくとも約100℃、最も好ましくは少な
くとも約150℃の温度にて反応する。温度は、好まし
くは250℃以下で、より好ましくは200℃以下であ
る。雰囲気は、好ましくは不活性ガス、例えば、窒素ま
たはアルゴンである。反応は、好ましくは攪拌しながら
行う。
【0033】ポリベンゾオキサジノンポリマーを製造す
るために用いられる二酸もポリベンザゾールポリマーを
製造するために用いられるAA−モノマーと同じであ
る。それゆえ、二酸モノマーは、ポリベンゾオキサジノ
ンのブロックおよびポリベンザゾールのブロックを結合
することができる。例えば、ポリベンザゾールのブロッ
クおよびポリベンゾオキサジノンのブロックは、別々に
合成され、その後、別の反応で結合されてもよい。しか
しながら、官能性末端基を有するポリベンザゾールのブ
ロックを合成し、それをポリベンゾオキサジノンの重合
の前またはその間に反応混合物に加える、或いは、官能
性末端基を有するポリベンゾオキサジノンのブロックを
合成し、それをポリベンザゾールの重合の前またはその
間に反応混合物に加えることがより好ましい。
【0034】ポリオキサジアゾールポリマー ポリオキサジアゾールのブロックは1,3,4-オキサジアゾ
ール基( 化学式5(a)に例示する)または1,2,4-オキ
サジアゾール基( 化学式5(b)に例示する)のいずれ
かを含む。
【0035】
【化10】
【0036】ポリオキサジアゾール基のブロックは、好
ましくは化学式5(a)を含む。このポリマーは、好ま
しくは1種以上の化学式6(a)〜(c)で表される複
数のマー単位を含む。
【0037】
【化11】
【0038】上式中、各々のJおよびTMはオキサジア
ゾール環に結合する二価の有機部分である。JおよびT
Mは、好ましくはポリオキサジアゾールポリマーが熱可
塑性であるように個々に選ばれる。
【0039】Jは、例えば、アルキル基もしくはペルフ
ルオリルアルキル基または芳香族基であってもよい。そ
れは、好ましくは前述の芳香族基について好ましい態様
を有する芳香族基である。TMはポリベンゾオキサジノ
ンに関するのと同様の記載説明および好ましい態様を有
する。適切な部分の例は、12 Ency. of Polymer Scienc
e and Eng.のPolyhydrazides and Polyoxadiazoles,32
2,332〜337 頁(J.Wiley&Sons 1989) 、特に334 頁の表
4に記載されている。
【0040】ポリオキサジアゾールポリマーは数種の異
なる方法により合成されるが、それは、好ましくは脱水
性の非酸化性の溶媒酸中で、二つのモノマーの反応によ
って合成される。第一番目のモノマーは二つのカルボン
酸、酸ハリド、またはTMにより結合されたエステル基
を含む二酸モノマーであり、第二番目のモノマーは
(a)化学式6(a)により表されるポリマーを製造す
るためのヒドラジンまたは(b)Jによって結合される
二つのヒドラジンを含む化学式6(a)により表される
ポリマーを製造するためのジヒドラジンモノマー、のい
ずれかである。適切なジヒドラジンモノマーは化学式7
で表される。
【0041】
【化12】
【0042】温度は、好ましくは少なくとも25℃、よ
り好ましくは少なくとも50℃、最も好ましくは少なく
とも80℃である。それは、好ましくは約220℃以下
であり、より好ましくは200℃以下である。雰囲気
は、好ましくは不活性ガス、例えば、窒素またはアルゴ
ンである。ジヒドラジンモノマーは公知の方法、例え
ば、 2 J.Polym. Sci.-Pt.A 1137頁(1965)に記載の方法
により合成されることができる。
【0043】ベンゾオキサジノンポリマーに関して、ポ
リオキサジアゾールポリマーに用いられる二酸モノマー
はポリベンザゾールポリマーを結合するのにも有用であ
る。それゆえ、二酸モノマーは二つのポリマーを結合す
ることができる。ポリベンゾオキサジノンに関して、二
つのポリマーは別々に合成され、その後、結合されても
よい。しかし、好ましくは官能性末端基を有する、例え
ば、カルボン酸基を有する一つのポリマーを合成し、そ
の後、官能性末端基を有するポリマーのブロックをもう
一つのポリマーが形成されている反応混合物に加えても
よい。
【0044】ブロックコポリマー 本発明のブロックコポリマーは、少なくとも一つのポリ
ベンザゾールのブロックおよび少なくとも一つのポリベ
ンゾオキサジノンのブロックまたはポリオキサジアゾー
ルのブロックを含み、これらのブロックは前記に記載し
た通りである。このブロックコポリマーは、1〜99重
量%のこれらの各々のブロックを含む。このブロックコ
ポリマーは、好ましくは少なくとも5重量%のポリベン
ザゾールポリマーおよび少なくとも5重量%のポリベン
ゾオキサジノンまたはポリオキサジアゾールポリマーを
含む。ポリベンゾオキサジノンまたはポリオキサジアゾ
ールポリマーは、好ましくはブロックコポリマーの少な
くとも約10%、より好ましくは少なくとも約25%、
最も好ましくは少なくとも約30%を構成する。
【0045】ブロックコポリマーは、さらに他の熱可塑
性ポリマーまたはコポリマー、例えば、ポリアミド、ポ
リイミドまたはポリ(芳香族エーテルケトンまたはスル
ホン)のブロックを含んでもよいが、それは、好ましく
は他の熱可塑性ポリマーのブロックを含まない。ブロッ
クコポリマー中のポリマーブロックは、好ましくは少な
くともブロックコポリマーのガラス転移温度までは安定
である。このブロックは、より好ましくは少なくとも2
50℃、さらにより好ましくは少なくとも300℃、最
も好ましくは少なくとも350℃まで安定である。幾つ
かのブロックコポリマーは400℃または450℃以上
まで短期的に安定である。
【0046】ブロックコポリマーは、通常、適切な脱水
性の溶媒酸、例えば、ポリ燐酸または脱水剤を伴うメタ
ンスルホン酸中で溶液重合により製造される。ブロック
コポリマーおよび酸を含む溶液またはドープが得られ
る。このドープは、任意に遊離したポリベンザゾール、
ポリベンゾオキサジノンまたはポリオキサジアゾールポ
リマーを含んでもよいが、ポリマーは最小限であるのが
好ましい。このポリマーは適切な非溶媒、例えば、水と
ともにドープ溶液に接触することにより凝固されうる。
【0047】ドープは、好ましくはそれが凝固されると
きに光学的に等方性(実質的に液晶領域を示さない)で
ある。光学的に等方性であるドープから凝集するブロッ
クコポリマーは、典型的に、得られる凝固される製品中
で実質的に相分離されていない。一方、異方性の(液
晶)ドープから沈殿するブロックコポリマーは、典型的
に、得られる造形品中で相分離をしている。沈殿したブ
ロックコポリマー中の相分離はポリマーを再溶解し、光
学的に等方性の溶液から沈殿させる以外には逆進できな
い。もちろん、相分離した製品を望むならば、非等方性
の溶液から沈殿させることにより製造することができ
る。
【0048】ドープの光学的な等方性および非等方性
は、通常の当業者に知られる多数の試験、例えば、Hwan
g らによる「Composites on a Molecular Level: Phase
Relationships,Processing and Properties」B22(2)
J.Macromol.Sci.-Phys.231,234〜35頁(1983)によって決
定されうる。簡単な方法は、直交偏光の条件下で顕微鏡
で溶液を観察することは、溶液が複屈折を示すかどうか
を調べることである。光学的に等方性の溶液中でさえ、
剛直な棒状ブロックのある程度の会合が分子の規模で必
然的に起こる。しかしながら、光学的に等方性の相から
沈殿するポリマーにおいて、非等方性および相分離の程
度は、好ましくはブロックポリマーまたは本質的に分子
複合体であるポリマー組成物を与えるのに十分に小さ
い。
【0049】与えられたドープが光学的に等方性から非
等方性の相に変化する、およびその逆に変化する点は、
種々の要因、例えば、ポリマーの濃度、溶媒、ドープ中
のポリマーの中にある剛直な棒状のPBZブロックのサ
イズおよび濃度、ドープの温度並びに他の要因により変
わる。最も簡単に制御できるパラメーターはブロックコ
ポリマーおよびあらゆるホモポリマーの濃度である。非
等方性の相を避けるのに十分に低い濃度を有する溶液中
でブロックコポリマーを合成するのが便利である。非等
方性のドープが形成する場合、溶液を等方性の状態に達
するまで溶媒酸で薄めてもよい。
【0050】本発明の光学的に等方性のドープにおける
ポリマーの好ましい濃度は、剛直な棒状のPBZである
ポリマー部分に依存して変わる。ドープ中のポリマーが
わずか約5重量%以下の棒状の剛直なPBZを含む場
合、ドープ中のポリマーの濃度は溶媒酸が溶解させられ
る最大の濃度、例えば、約50重量%以下であってもよ
い。ポリマーが30重量%の剛直な棒状のPBZブロッ
クを含む場合、ドープは、好ましくは約15重量%以下
のポリマーを含む。ポリマーが50重量%の剛直な棒状
のPBZブロックを含む場合、ドープは、好ましくは約
10重量%以下のポリマーを含む。ポリマーが70重量
%の剛直な棒状のPBZブロックを含む場合、ドープ
は、好ましくは約6重量%以下のポリマーおよびより好
ましくは約4重量%以下のポリマーを含む。
【0051】ドープは、Harrisらによる米国特許第5,09
8,985 号(1992 年3 月24日) に記載されるように公知の
方法で、ポリマー繊維およびフィルムを形成するように
繊維として撚られてもよく、またはフィルムとして押し
出されてもよい。ドープは、また、公知の方法により粒
状組成物を形成してもよい。例えば、ドープは水のよう
な凝固剤に、液滴の群として噴霧され、得られた粉末は
凝固剤から濾過されてもよい。別の方法として、ドープ
は凍結され、所望のサイズに粉砕されてもよい。凍結さ
れたドープの粒子は、ドープを融解させ、ポリマーを凝
固させるのに適切な温度で、凝固剤液体に浸漬される。
粒状組成物において、粒子の平均のサイズは、好ましく
は1μm 〜500μm の間、より好ましくは1μm 〜2
00μmの間である。粒状組成物は、取扱いが容易なよ
うに練炭状、または他の一枚岩の構造を形成するために
圧縮されてもよい。
【0052】熱可塑性ブロックコポリマーを含む粒状組
成物は、通常の技術により圧縮成形されてもよい。圧縮
成形の最適温度および圧力はブロックコポリマーによっ
て変わる。圧縮成形の温度は、好ましくは少なくともポ
リマーのガラス転移温度であり、ポリマーが実質的に分
解する温度より低い。実質的にポリマー骨格に脂肪族部
分を含むブロックコポリマーでは約100 ℃まで低くして
もよく、全体に芳香族ポリマーを含むブロックコポリマ
ーでは約450 ℃以上まで高くしてもよい。それは、好ま
しくは約500 ℃以下である。
【0053】本発明のブロックコポリマーを含む造形
品、成形品および粒状組成物は、好ましくは実質的に相
分離していない。相分離は、製品中にポリマーの光学的
に明確な非等方性の領域が存在するという意味である。
本発明の造形品において、分子規模のある程度の相分離
は避けられず、製品は半結晶性を示しうる。しかしなが
ら、本発明のポリマー組成物中の相分離したポリマーの
領域のサイズは、好ましくは平均で約100nmを超え
ず、さらに好ましくは平均で約50nmを超えず、より好
ましくは平均で約20nmを超えず、さらにより好ましく
は平均で約10nmを超えず、最も好ましくは平均で約5
nmを超えない。相分離は、公知の特性、例えば、不透明
度、電子顕微鏡、小角X線散乱または小角光散乱により
判断できる。系における相分離を測定する方法は、Hwan
g らによる「Composites on Molecular Level:Phase Re
lationships,Processing,and Properties 」B22(2)、J.
Macromol. Sci.-Phys. 231,234〜35頁(1983)に議論され
ており、ここで、参考文献に取り入れる。
【0054】本発明のブロックコポリマーを含む繊維
は、ロープまたはケーブルに作られ、または繊維を基礎
とするマトリックス複合材中に用いられてもよい。フィ
ルムはハネカムまたはラミネートの部分にしてもよい。
成形品、成形複合材、並びにハネカムおよびラミネート
は構造上の用途に用いられてもよい。
【0055】
【実施例】次の例は例示の目的のためだけである。それ
らは明細書または請求の範囲のいずれをも限定するもの
としてとらえるべきではない。特に断らないかぎり、全
ての部およびパーセントは重量基準である。
【0056】実施例1−70%のシス−PBOおよび3
0%の芳香族ポリベンゾオキサジノンを含むブロックコ
ポリマー 官能性末端基を有するシス−PBOオリゴマーを次の手
順によって製造する。100gの4,6-ジアミノレソシノ
ールジヒドロクロリド、84.8gのテレフタロイルク
ロリドおよび76.7重量%のP2 5 を含む406.3gのポリ
燐酸を含む混合物を窒素雰囲気下で16時間45℃にて
攪拌しながら反応させる。この混合物を95℃に温め、
224gの酸化リン(V) を加える。この混合物を95℃
にて約8時間、150℃にて約16時間、さらに190
℃にて約24時間反応させる。得られたオリゴマードー
プを冷却し、切り、窒素雰囲気で保存する。
【0057】メタンスルホン酸および酸化リン(V) の1
0:1の混合物( 以下、10-1メタンスルホン酸溶液とす
る)を作る。この混合物を1.47gのオキシ- ビス-
(4-ベンゾイルクロリド) に攪拌しながら加える。反応
混合物を85℃に約1時間保持し、その後、95℃に加
熱する。25gの量のシス−PBOオリゴマードープを
加え、反応を16時間続ける。1.13gの量の3,3'-
ジカルボキシベンジジンジヒドロクロリドを反応混合物
に加え、40gの10-1メタンスルホン酸溶液で洗う。反
応を48時間続け、温度を約140℃に約1時間上げ
る。得られたブロックコポリマーを水中で凝固させ、洗
浄し、乾燥し、粉砕し、水で再洗浄し、90℃の真空炉
中で一定の重量になるまで乾燥する。このブロックコポ
リマーは、25℃において0.0484g/dLの濃度でメ
タンスルホン酸中で測定すると5.29dL/gの内部粘度
を有する。
【0058】実施例2−5%のシス−PBOおよび95
%の脂肪族ポリベンゾオキサジノンを含むブロックコポ
リマー 官能性末端基を有するシスPBOオリゴマーを次の手順
によって製造する。100gの4,6-ジアミノレソシノー
ルジヒドロクロリド、90.52gのテレフタロイルク
ロリドおよび76.9重量%のP2 5 を含む417.
4gのポリ燐酸を含む混合物を窒素雰囲気下で16時間
45℃にて攪拌しながら反応させる。この混合物を95
℃に温め、224gの酸化リン(V) を加える。この混合
物を95℃にて約8時間、150℃にて約16時間、さ
らに190℃にて約24時間反応させる。得られたオリ
ゴマードープを冷却し、切り、窒素雰囲気で保存する。
【0059】2.2gの量のシス−PBOオリゴマード
ープを80gの10-1メタンスルホン酸溶液に窒素雰囲気
下で95℃にて約6時間混合する。5gの量の3,3'- ジ
カルボキシベンジジンジヒドロクロリドおよび2.94
gの量のセバシン酸を加え、反応を95℃にてさらに4
8時間続ける。得られたブロックコポリマーを水性の燐
酸緩衝液中で凝固させる。凝固されたポリマーを水で洗
浄し、乾燥し、粉砕し、水で再洗浄し、90℃の真空炉
中で一定の重量になるまで乾燥する。このブロックコポ
リマーは、25℃において0.0528g/dLの濃度でメ
タンスルホン酸中で測定すると5.84dL/gの内部粘度
を有する。
【0060】実施例3−約5%のシス−PBOおよび約
95%の脂肪族ポリオキサジアゾールを含むブロックコ
ポリマーの合成 (1)0.45gのブロックにつき平均で約8の繰り返
し単位を有するシス−PBOオリゴマー(2)2.77
gのポリ燐酸および(3)6.17gのヒドラジン硫酸
塩を含むドープを窒素雰囲気下で90gの10-1メタンス
ルホン酸溶液と混合する。混合物を80℃で約3時間攪
拌する。9.64gの量のセバシン酸を42.7gの10
-1メタンスルホン酸溶液と混合する。この反応を80℃
にて40時間続ける。このポリマーは、約25℃の温度
においてメタンスルホン酸中で測定すると0.92dL/g
の内部粘度を有する。フィルムをドープからキャスティ
ングして、水中で凝固させる。フィルムを水で洗浄し、
乾燥させる。それは、半透明であり、良好な強度を有す
る。DSCで走査すると約130℃〜135℃に融点の
ような鋭い吸熱を示す。このフィルムの赤外線分光分析
は次の化学式(8)と一致する。
【0061】
【化13】
【0062】上式中、aおよびbはブロック毎の繰り返
し単位の数を表し、wおよびxはポリマー毎のブロック
の数を表し、aは平均で約8のブロック毎の繰り返し単
位を有し、wはブロックコポリマーの約5重量%を構成
する。
【0063】実施例4−約15%のシス−PBOおよび
85%の脂肪族ポリオキサジアゾールを含むブロックコ
ポリマー 約3.68gのヒドラジン硫酸塩および約6.43gの
シス−PBOドープ(5.53gのポリ燐酸および約
0.90gの平均で約8の繰り返し単位をもつ官能性末
端基を有するシス−PBO)の混合物を約56.1gの
10-1メタンスルホン酸溶液に窒素雰囲気下で約80℃に
て約2時間混合する。5.81gの量のセバシン酸を約
29.1gの量の10-1メタンスルホン酸溶液に加える。
反応を80℃にて約44時間続ける。得られたブロック
コポリマーは化学式8で表され、式中、aおよびbはポ
リマーが約15重量%のシス−PBO繰り返し単位を含
むように選ばれる。溶液はフィルムとしてキャスティン
グされ、燐酸緩衝溶液中で凝固され、透明な琥珀色のフ
ィルムを形成する。このポリマーは、25℃において
0.0504g/dLの濃度でメタンスルホン酸中で測定す
ると0.96dL/gの内部粘度を有する。
【0064】実施例5−約50%のシス−PBOおよび
50%の脂肪族ポリオキサジアゾールを含むブロックコ
ポリマー 平均で約8の繰り返し単位を持ち、官能性末端基を14
重量%有するPBOを含む約17.86gの溶液および
145.5gのポリ燐酸を窒素雰囲気下で95℃にて1
6時間混合する。1.80gの量のヒドラジン硫酸塩お
よび3.05gの量のセバシン酸を加え、反応を約80
℃にて48時間続ける。このブロックコポリマーは、2
5℃において約0.047g/dLの濃度でメタンスルホン
酸中で測定すると7.27dL/gの内部粘度を有する。フ
ィルムは前述のように溶液からキャスティングされる。
このフィルムは約100℃に幅広い吸熱を示す。このブ
ロックコポリマーは化学式8で表され、式中、ブロック
コポリマーは約同重量の繰り返し単位を含む。
【0065】実施例6−約70%のシス−PBOおよび
30%の脂肪族ポリオキサジアゾールを含むブロックコ
ポリマー 1.08gのヒドラジン硫酸塩および21.50gのポ
リ燐酸および3.50gの官能性末端基を有するシス−
PBO(平均で約8の繰り返し単位)を含む約25.0
gのドープを含む混合物を約100gの10-1メタンスル
ホン酸溶液に混合する。この混合物を80℃にて約40
時間攪拌する。1.84gの量のセバシン酸を39.2
gの10-1メタンスルホン酸溶液に加える。反応を80℃
にて、48時間続ける。実施例4で記述したように、強
く透明な琥珀色のフィルムがドープからキャスティング
される。このブロックコポリマーは化学式8に対応し、
式中、約70%のブロックコポリマーがシス−PBOで
ある。このブロックコポリマーは、25℃において約
0.0468g/dLの濃度でメタンスルホン酸中で測定す
ると5.18dL/gの内部粘度を有する。フィルムのDS
C走査は約130℃に吸熱を示す。
【0066】実施例7−約5%のシス−PBOおよび9
5%の芳香族ポリオキサジアゾールポリマーを含むブロ
ックコポリマー 約14.33gのオキシ−ビス(4-ベンゾイルクロリ
ド) および約95.6gの10-1メタンスルホン酸溶液の
混合物を窒素雰囲気下で約80℃にて1時間混合した。
3.69gのポリ燐酸および0.60gの平均で約8の
繰り返し単位をもつ官能性末端基を有するシス−PBO
を含む4.29gの量のシス−PBOドープをこの混合
物に加える。反応を80℃にて16時間続ける。6.9
0gの量のヒドラジン硫酸塩を約32.6gの10-1メタ
ンスルホン酸溶液に加える。反応を約48時間続ける。
得られたブロックコポリマーは化学式9に対応する。
【0067】
【化14】
【0068】上式中、cおよびdはブロック毎の繰り返
し単位の数を表し、yおよびzはポリマー毎のブロック
の数を表し、cおよびyは、ブロック中に平均で約8に
繰り返し単位を有する約5%のシス−PBOを含むブロ
ックコポリマーになるように選ばれる。このブロックコ
ポリマーは、25℃において約0.048g/dL の濃度でメタ
ンスルホン酸中で測定すると3.38dL/gの内部粘度を
有する。フィルムは実施例4のようにキャスティングさ
れる。DSCは約260℃に可能なガラス転移温度を示
す。
【0069】実施例8−約10%のシス−PBOおよび
90%の芳香族ポリオキサジアゾールポリマーを含むブ
ロックコポリマー 約10.69gのオキシ−ビス(4-ベンゾイルクロリド) およ
び約100.8gの10-1メタンスルホン酸溶液の混合物
を約90℃にて1時間攪拌する。9.2gのポリ燐酸お
よび約1.50gの官能性末端基を有するシス−PBO
オリゴマー( 平均で約8の繰り返し単位をもつ) を含む
10.7gの量のシス−PBOドープを加え、反応を9
0℃にて16時間続ける。6.89gの量のイソフタル
酸ジヒドラジンを約61.2gの10-1メタンスルホン酸
溶液に加える。反応を約80℃にて24時間続ける。得
られたブロックコポリマーは、25℃において約0.5
04g/dLの濃度でメタンスルホン酸中で測定すると7.
19dL/gの内部粘度を有する。このブロックコポリマー
は化学式10に対応する。
【0070】
【化15】
【0071】上式中、eおよびfはブロック毎の繰り返
し単位の数を表し、uおよびvは分子毎のブロックの数
を表す。eおよびuは、約10重量%のシス−PBOを
含むブロックコポリマーになるように選ばれる。実施例
4に記載したようにキャスティングされたフィルムは、
透明であり、琥珀色であり、約250℃に可能なガラス
転移温度を示す。
【0072】実施例9−約70%のシス−PBOおよび
30%の芳香族ポリオキサジアゾールポリマーを含むブ
ロックコポリマー 2.10gのオキシ−ビス(4-ベンゾイルクロリド) 、
0.91gのヒドラジン硫酸塩、約3.50gのシス−
PBOオリゴマーおよび21.50gのポリ燐酸を含む
25.0gシス−PBOドープ、最初に132.8gの
10-1メタンスルホン酸溶液およびヒドラジン硫酸塩を加
えた約39.9gの10-1メタンスルホン酸溶液を用いて
実施例7の方法を繰り返す。シス−PBOドープを加え
た後、およびヒドラジン硫酸塩を加える前に24時間攪
拌する。得られたポリマーは、25℃において約0.0
484g/dLの濃度でメタンスルホン酸中で測定すると1
3.8dL/gの内部粘度を有する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)平均で一以上の繰り返し単位を有
    する少なくとも一つのポリベンザゾールポリマーのブロ
    ック、および(2)少なくとも一つの熱可塑性ポリマー
    のブロック、を含み、熱可塑性ポリマーがポリベンゾオ
    キサジノンポリマーまたはポリオキサジアゾールポリマ
    ーのいずれかであることを特徴とするブロックコポリマ
    ー。
  2. 【請求項2】 光学的に等方性である、請求項1記載の
    ブロックコポリマーおよび溶媒を含むドープ溶液。
  3. 【請求項3】 (a)繊維(b)フィルム、または
    (c)成形品のいずれかであり、相分離領域の平均サイ
    ズが約100μm以下である請求項1記載のブロックコ
    ポリマーを含む造形品。
  4. 【請求項4】 相分離領域の平均サイズが約100μm
    以下である請求項1記載のブロックコポリマーを含む粒
    状組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の粒状組成物を用いて、こ
    の粒状組成物を金型中で圧縮成形して成形品を形成する
    方法であって、相分離領域の平均サイズが約100μm
    以下である成形品を形成する方法。
  6. 【請求項6】 ブロックコポリマーを臨界濃度を超えた
    濃度で溶媒に溶かす場合、そのブロックコポリマーが液
    晶領域を形成するような前記請求項のいずれかに記載す
    る発明。
  7. 【請求項7】 ポリベンザゾールブロックが下式 【化1】 【化2】 の繰り返し単位のいずれかを含む前記請求項のいずれか
    に記載する発明。
  8. 【請求項8】 ブロックコポリマー中の熱可塑性ブロッ
    クが下式 【化3】 の繰り返し単位(LおよびTMは、各々ポリベンゾオキ
    サジノン基を結合する二価の有機基である)のいずれか
    を含むポリベンゾオキサジノンポリマーである前記請求
    項のいずれかに記載する発明。
  9. 【請求項9】 ブロックコポリマー中の熱可塑性ブロッ
    クが下式 【化4】 の繰り返し単位(JおよびTMは、各々ポリベンゾオキ
    サジアゾール基を結合する二価の有機部分である)のい
    ずれかを含むポリベンゾオキサジアゾールポリマーであ
    る前記請求項のいずれかに記載する発明。
  10. 【請求項10】 ブロックコポリマーが少なくとも5重
    量%のポリベンザゾールブロックおよび少なくとも5重
    量%のポリベンゾオキサジノンまたはポリオキサジアゾ
    ールを含む前記請求項のいずれかに記載する発明。
  11. 【請求項11】 ブロックコポリマーがさらに第二の熱
    可塑性ポリマーのブロックを含む前記請求項のいずれか
    に記載する発明。
  12. 【請求項12】 ブロックコポリマーが少なくとも30
    0℃の温度で安定である前記請求項のいずれかに記載す
    る発明。
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