JPH0730169Y2 - プレスブレーキの上型固定装置 - Google Patents

プレスブレーキの上型固定装置

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JPH0730169Y2
JPH0730169Y2 JP9059392U JP9059392U JPH0730169Y2 JP H0730169 Y2 JPH0730169 Y2 JP H0730169Y2 JP 9059392 U JP9059392 U JP 9059392U JP 9059392 U JP9059392 U JP 9059392U JP H0730169 Y2 JPH0730169 Y2 JP H0730169Y2
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upper die
pipe
pipe joint
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fixing device
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文宣 萱谷
孝志 水野
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SR Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パンチ等の上型を上
型取付部に固定するためのプレスブレーキの上型固定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプレスブレーキの上型固
定装置には、特開平4-220119号公報に掲載されているも
のがある。この装置は、図10に示すように、ラム1の
下部2に取り付けられている複数台の挟持装置を備えて
いる。各挟持装置は、図11に示すように、受け板7と
押え板8とを有し、この受け板7と押え板8と間に上型
3の上部3aを挟み込んでいる。そして、上型3の上部
3aの締付けは、クランプ用バネ17のバネ力を利用し
ている。アンクランプ状態にするときは、図10に示す
油圧ポンプ26から圧油を図12に示す各油圧シリンダ
19に供給する。すると、図12の圧油シリンダ19の
油圧力がクランプ用バネ17のバネ力に打ち勝って、押
え板8を上型3の上部3aから離れる方向に駆動する。
これにより、上型3を各挟持装置から取り外すことがで
きる。
【0003】なお、油圧ポンプ26と各油圧シリンダ1
9は、図10に示す連通管23を介して接続している。
連通管23は、図13に示すように、両側の各端部4
5、46が互いに隣接し合う押さえ部材8、8の対応す
る各横端面8b、8aに穿設した圧油入口41と圧油出
口42とに嵌入している。これら圧油入口41、圧油出
口42は、各押さえ部材8、8に取り付けられている対
応する油圧シリンダ19、19と連通路22、22を介
して連通している。
【0004】上記プレスブレーキの上型固定装置は、図
13に示すように、圧油入口41、圧油出口42を押え
部材8の両側の横端面8b、8aに穿設してあり、この
圧油入口41と圧油出口42とを連通管23によって接
続している。即ち、連通管23が、図12に示す押え板
8の前方(図の右側)又は受け板7の後方(図の左側)
に突出しておらず、従って、加工鋼板の折り曲げ成形範
囲が連通管23によって狭められないようにすることが
できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来のプ
レスブレーキの上型固定装置では、例えば或る押え板8
に取り付けられている油圧シリンダ19の保守、点検等
をする場合は、油圧シリンダ19が取り付けられている
押え板8をこの押え板8の両側に隣接する2つの押え板
8から切り離す必要がある。即ち、まず、取り外そうと
する押え板8の両横端面8a、8bに嵌合する2本の連
通管23の各ストッパ62(図13参照)を取り外し、
連通管23を工具等を使用して管方向に移動させて、連
通管23の一方の端部を例えば圧油入口41から取り外
すことが必要である。しかるに、連通管23の両端部に
設けたOリング47、47は、圧油入口及び出口41、
42の各内面に油圧によって固着した状態となっている
ので、連通管23を管方向にスライドさせることは非常
に困難なことである。従って、保守、点検等の為に油圧
シリンダ19を取り外す為には、多くの時間と労力を必
要とするという問題がある。しかも、この上型固定装置
の種類によっては、図10に示す押え板8の間隔が非常
に狭いものもある。このように押え板8の間隔が非常に
狭い装置では、連通管23の取り付け、取り外しの作業
が更に困難になるという問題がある。
【0006】そして、或る鋼板を折り曲げ成形したとき
に、鋼板が図10に示す複数の押え板8のうちの或る押
え板8に衝突する場合、その押え板8をラム1から取り
除く必要がある。例えば或る1つの押え板8を取り除い
た状態でプレス加工する場合は、その除去した押え板8
の両隣の押え板8、8の油圧入口41と油圧出口42と
を、その間隔に相当する別個の連通管によって接続し
て、圧油の通路を設ける必要がある。また、隣合う2
つ、若しくはそれ以上の数の押え板8を除去した場合
は、除去した押え板8の数に応じた所定の長さの連通管
によって、その除去した押え板8の両隣の押え板8、8
の油圧入口41と油圧出口42とを接続する必要があ
る。従って、従来の上型固定装置では、予め複数種類の
長さの連通管を用意しておく必要があるという問題があ
る。
【0007】また、従来の連通管23は、押え板8の横
端面8aと8bとの間隔に略等しい長さであり、押え板
8の間隔が狭い場合、連通管23の長さもそれに応じて
短くなる。その為に、連通管23等に基づく流路抵抗に
よって各油圧シリンダ19の作動タイミングがずれたと
き、押え板8と連通管23との接続角度が変わると、O
リング27に無理な力をかけることとなり、これが原因
して、Oリング27の寿命を縮めるという問題がある。
【0008】本考案は、金属板の屈曲形成範囲を従来と
同様に広くとることができると共に、シリンダ装置の保
守、点検等の作業の簡単化を図ることができるプレスブ
レーキの上型固定装置を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の考案は、上型を挟
持するための複数台の挟持装置を備え、各挟持装置にシ
リンダ装置を設けてあり、該夫々のシリンダ装置を圧力
流体の通路としての接続管を介して接続してなるプレス
ブレーキの上型固定装置において、上記複数の挟持装置
の配置方向に沿って上記挟持装置の表面に溝を設け、こ
れら各溝に上記接続管を収容させた構成としたことを特
徴とするものである。
【0010】第2の考案は、第1の考案のプレスブレー
キの上型固定装置において、上記接続管の途中に管継ぎ
手を設け、該管継ぎ手を上記挟持装置に嵌合させて該管
継ぎ手を介して上記シリンダ装置と上記接続管とを連通
させた構成としたことを特徴とするものである。
【0011】第3の考案は、第2の考案のプレスブレー
キの上型固定装置において、上記管継ぎ手と上記接続管
との接続角度を変更可能な構成としたことを特徴とする
ものである。
【0012】第4の考案は、第2又は第3の考案のプレ
スブレーキの上型固定装置において、上記管継ぎ手と上
記シリンダ装置とを連通する圧力流体の通路を開閉可能
な開閉手段を上記管継ぎ手に設けた構成としたことを特
徴とするものである。
【0013】
【作用】第1乃至第4の考案によると、各シリンダ装置
相互間の圧力流体の通路としての接続管を、各挟持装置
に設けた溝に収容させている構成であるので、接続管が
挟持装置の外側に全く若しくは殆ど露出しないようにす
ることができる。そして、接続管は、シリンダ装置の配
置方向に沿って設けた溝に収容されているので、つま
り、挟持装置の横端面以外の、前面、後面又は下面等
(以下、単に「前面等」という。)に設けた溝内に接続
管を収容してあるので、接続管を取り扱う際に、挟持装
置どうしの狭間に工具又は手を挿入する必要がなく、挟
持装置の前面等の広いスペースで作業ができる。
【0014】第2乃至第4の考案によると、所望のシリ
ンダ装置の例えば保守、点検等の際に、該シリンダ装置
とこれと接続する接続管とを切り離すときは、該シリン
ダ装置と対応する管継ぎ手を挟持装置の前面等から取り
外せばよい。そして、管継ぎ手とシリンダ装置とを接続
するときは、挟持装置の前面等に設けた管継ぎ手の嵌合
部に、該管継ぎ手を嵌合させればよい。
【0015】第3の考案によると、管継ぎ手と接続管と
の接続角度を変更可能な構成としたことにより、例えば
シリンダ装置を着脱する際に、接続管に対する夫々のシ
リンダ装置(挟持装置)の移動可能範囲を広げることが
できる。
【0016】第4の考案によると、所望の管継ぎ手を挟
持装置から取り外したときに、その管継ぎ手に設けられ
ている開閉手段を閉の状態にすることにより接続管側の
流体の流出を防止することができる。
【0017】
【実施例】本考案の一実施例のプレスブレーキの上型固
定装置(以下、単に「上型固定装置」という。)は、図
1に示すように、プレスブレーキのラムの下端部(以
下、上型取付部16という。)に設けられている複数台
の挟持装置38からなっている。そして、これら複数台
の挟持装置38がパンチ(以下、上型55という。)を
固定している。また、図2に示すダイ(以下、下型14
という。)は、ベース側に取り付けられている。図2
は、図1をA−A方向から見たシリンダ装置78の縦断
面図であり、図7は図1をB−B方向から見たクランプ
装置44の縦断面図である。そして、図8は図1をC−
C方向から見た接続管43の部分断面図である。つま
り、夫々の挟持装置38は同等のものであり、各挟持装
置38には、図7に示すクランプ装置44が所定の間隔
を隔てて2台設けられており、この2つのクランプ装置
44の間に1台のシリンダ装置78(アンクランプ装
置)が設けられている。そして、各挟持装置38は、接
続管43及び管継ぎ手77によって接続されている。
【0018】各挟持装置38に設けてある2台のクラン
プ装置44は、同一のものであるので、一方のみを説明
する。図7に示すように、このクランプ装置44は、上
型取付部16の右側面18に取り付けてある。この上型
取付部16の右側面18側が、このプレスブレーキ39
の正面側である。従って、上型取付部16の左側面側が
このプレスブレーキ39の背面側であり、この背面側に
上型取付部16等のラムを支持するためのコラム(図示
せず)が設けられている。そして、このクランプ装置4
4は、ボルト24、圧縮コイルばね25及びスリーブ7
9を備えている。
【0019】このボルト24には、図7に示すように、
ボルト24の頭部側からばね押え52、短円筒状のスリ
ーブ79を通してある。そして、このボルト24の先端
部が、上型取付部16に設けられている雌ねじ48に螺
合しており、ボルト24の頭部と上型取付部16の右側
面18との間にばね押え52及びスリーブ79を挟み込
んで締付けた状態で、これらボルト24等が上型取付部
16に固着している。そして、このボルト24には角ば
ね(圧縮コイルばね25)が設けられている。このコイ
ルばね25は、右端部がばね押さえ52と当接してお
り、左端部がこのコイルばね25を収容する矩形板状体
の本体53の内縁54と当接している。即ち、このコイ
ルばね25のばね力により本体53を上型取付部16側
に押圧している。このコイルばね25のばね力によって
後側挟持部材61と本体53との間に上型55の上端部
を強く挟み込んでおり、これにより、上型55を上型取
付部16に固定している。なお、図7に示すボルト51
は、雌ねじ48に螺合して後側挟持部材61を上側取付
部16の左側面(背面)に締結している。そして、図7
に示す56はウレタンゴム、樹脂等の弾性的性質を有す
る部材である。この弾性部材56は、本体53が上型5
5の上端部に当接するときに圧縮状態となってこの上端
部に圧着して、上型55を確実に保持する機能を有する
ものである。
【0020】図2に示すシリンダ装置78は、例えば油
圧シリンダ装置等の流体圧シリンダ装置であり、本体5
3に設けた短円柱状の凹部57を有している。この凹部
57は、上型取付部16側に開口しており、内側にピス
トン21を収容している。このピストン21は、図2の
左右の方向に凹部57の内周面に沿って摺動自在であ
る。このピストン21の右側面と凹部57の底面とが形
成する部屋30には、本体53に穿設した給排孔29を
介して圧油が給排される。
【0021】また、この給排孔29は、図2に示すよう
に、本体53に設けた貫通孔58と連通している。この
貫通孔58は、矩形の平板状の本体53の厚み方向にに
設けてあり、この本体53の正面と背面とで開口してい
る。そして、本体53の上部の正面(図2の右側面)に
は貫通孔58の開口を通る溝10を紙面に対して垂直方
向に沿って設けてある。また、この貫通孔58には、T
字形の三方管継ぎ手77の基端部28が嵌入している。
そして、三方管継ぎ手77の基端部28が貫通孔58に
嵌入した状態で、三方管継ぎ手77の頭部11が溝10
内に収容された状態となる。
【0022】管継ぎ手77の基端部28の内側には通路
31が設けられている。この通路31は、基端部28の
外周面で開口しており、この開口と本体53に設けた給
排孔29とが連通している。即ち、通路31は、給排孔
29を介してシリンダ装置78の部屋30と連通してい
る。なお、図2に示す32は、止め輪であり、管継ぎ手
77が貫通孔58から外れないように止めている。そし
て、同図に示す74a、74bは、Oリングである。ま
た、図8に示すように、この三方管継ぎ手77の残りの
2つの開口部33、34には夫々接続管43の端部が嵌
入している。
【0023】接続管43は、図8に示すように、例えば
金属製の筒体であり、左右の各端部の外周にはOリング
37、37が設けられている。このOリング37が嵌入
部分のオイルシールの機能を果たしている。この接続管
43によって互いに隣接する各本体53に設けられてい
る2つの三方管継ぎ手77の各通路31が連通されてい
る。そして、接続管43のOリング37、37が設けら
れている箇所から少し接続管43の中央側に寄った箇所
の外周面にくびれ部35、35を設けてある。このくび
れ部35は、接続管43の中心軸線の方向が三方管継ぎ
手77の開口部33(34)の開口方向(図8の左右の
方向)に対して或る角度だけずれたときに、接続管43
の外周面が開口部33(34)の開口内縁と当接しない
ようにするためのものである。即ち、三方管継ぎ手77
と接続管43との接続角度を変更可能にすることを目的
とするものである。なお、接続管43の材質は、金属以
外の材質とすることができる。要は、油圧等の流体圧に
耐え得る強度の材質を選択することができる。
【0024】図1に示す36aは、接続管43の保持部
である。保持部36aは、ラム(上型取付部16)の左
側面に固定して取り付けてあり、図9の拡大断面図に示
すように、接続管43の一方の端部が嵌入されている。
保持部36aの内側には、エアー抜き孔40を穿設して
あり、このエアー抜き孔40は栓2によって閉塞されて
いる。また、接続管43の内孔と連通する開口部4も穿
設してあり、開口部4は栓5によって閉塞されている。
また、図1に示すラム(上型取付部16)の右側面に
は、保持部36aと同等の保持部36bを固定して取り
付けてある。この保持部36bの開口部4には、栓5が
取り付けられておらず、その代わりに油圧ホース6を介
して油圧ユニット9を接続してある。これにより、油圧
ユニット9から供給される圧油は、油圧ホース6を介し
て夫々の接続管43に流入し、各三方管継ぎ手77を介
して夫々と対応する各シリンダ装置78に流入する。同
様に、各シリンダ装置78に流入した圧油は、各三方管
継ぎ手77、接続管43及び油圧ホース6を通って油圧
ユニットに戻る。
【0025】上記構成のプレスブレーキの上型固定装置
は、図1及び図2に示すように、接続管43及び三方管
継ぎ手77を、各挟持装置38に設けた溝10に収容さ
せている構成であるので、接続管43及び三方管継ぎ手
77が挟持装置38の正面側の面(図2に示す本体53
の右側面)から外側に殆ど露出しないようにすることが
できる。これにより、図2に示すように、プレスしたワ
ーク71の縁部73がこの接続管43側に移動する場合
に、従来と同程度のプレス成形範囲を許容することがで
きる。
【0026】次に、例えば図2に示すシリンダ装置78
の保守、点検等を行う為に、本体53を挟持装置38か
ら取り外す手順を説明する。まず、図7に示す2本のボ
ルト24を上型取付部16から外す。そして、図3に示
すように接続管43を中心にして本体53を反時計方向
に回転させる。このとき、本体53の左側上端部が上型
取付部16の右側面18と干渉しないように本体53を
図3の右側に少しずらす。本体53を右側にずらす為に
は、三方管継ぎ手77と接続管43との接続角度を変更
させる必要があり、接続管43に設けたくびれ部35に
よってこの接続角度の変更を許容することができる。次
に、図4に示すように、本体53を略90°回転させた
状態で止め輪32を三方管継ぎ手77から取り外す。そ
して、図5に示すように、本体53を三方管継ぎ手77
から離脱させる。そして、図6に示すように、三方管継
ぎ手77の通路31から油が流出しないように円筒状の
キャップ12を三方管継ぎ手77の基端部28に被せ
て、止め輪32を装着する。このようにして本体53を
挟持装置38から取り外した後に、シリンダ装置78の
保守、点検等を行うことができる。
【0027】シリンダ装置78を挟持装置38に取り付
けるときは、上記の手順と逆の手順で行うことができ、
その説明を省略する。
【0028】上記のように、シリンダ装置78を取り外
し及び取付けを行う場合、従来のように挟持装置どうし
の間に工具又は手を挿入して連通管23をその都度取り
外したり、取付けを行う必要がなく、図5に示すよう
に、挟持装置38の前面に嵌入している三方管継ぎ手7
7を本体53の貫通孔58から抜き取るだけでよく、作
業が簡単である。
【0029】そして、三方管継ぎ手77の基端部28に
キャップ12を被せて、止め輪32を装着することによ
り、三方管継ぎ手77の通路31から圧油が流出しない
ようにすることができる。つまり、ワーク71をプレス
成形したときにその縁部73が複数の挟持装置38のう
ちの或る挟持装置38と衝突する場合は、その衝突する
挟持装置38を取り外す必要がある。その際に、その挟
持装置38を取り外して、対応する三方管継ぎ手77の
基端部28にキャップ12を被せた状態でワーク71を
プレス成形することができる。従って、従来例のよう
に、取り外した押え板8の間隔に相当する長さの連通管
23を、その取り外した押え板8の両隣の押え板8、8
の油圧入口41と油圧出口42とを接続する必要がな
い。
【0030】また、従来の連通管23は、押え板8の横
端面8aと8bの間隔に略等しい長さであるのに対し
て、上記実施例の接続管43の長さは、挟持装置38の
取り付けピッチに略等しい長さにすることができる。こ
れによって、接続管43を従来の連通管23よりも長く
形成することができる。その結果、接続管43等に基づ
く流路抵抗によって各シリンダ装置78の作動タイミン
グがずれたとき、接続管43と三方管継ぎ手77との接
続角度が変わるが、この接続角度の変化を従来よりも小
さくすることができるので、Oリング37にかかる力を
小さくすることができ、よって、Oリング27の寿命を
従来よりも延ばすことができる。
【0031】次に、上型55を上型取付部16に着脱す
る手順を説明する。図7は、挟持装置38が上型55を
上型取付部16に固定している状態を示す断面図であ
る。即ち、コイルばね25の右側端部がばね押さえ52
に係止されていることにより、コイルばね25の伸長方
向の力が本体53を後側挟持部材61側に押圧してい
る。この押圧力によって、上型55の上端部を本体53
と後側挟持部材61との間に強力に締め付けて固定して
いる。この状態でワーク71をプレス成形することがで
きる。
【0032】次に、上型55を上型取付部16から取り
外すときは、まず、上型取付部16(ラム)を上昇させ
た状態にする。そして、油圧ユニット9から圧油を流出
させる。油圧ユニット9から流出した圧油は、ホース
6、接続管43及び三方管継ぎ手77等を介して図2に
示すシリンダ装置78内の部屋30側に移動し、これに
より、部屋30内の圧油がピストン21を図の左方向に
移動させる。従って、ピストン21は、コイルばね25
のばね力に抗して本体53を上型取付部16から引き離
す方向に移動させることができる。これにより、本体5
3と後側挟持部材61とが上型55を挟み込んでいる力
を解除することができ、上型55を上型取付部16から
取り外すことができる。
【0033】ただし、上記実施例では、図2に示すよう
に、本体53を、上型取付部16の正面側に配置すると
共に、後側挟持部材61を背面側に配置して取り付けた
が、例えばプレスブレーキ39の構造や作業の都合に応
じて本体53を背面側に、後側挟持部材61を正面側に
取り付けることができる。
【0034】また、上記実施例では、油圧の力で本体5
3と後側挟持部材61とを引き離して、上型55をアン
クランプ状態にする挟持装置38に、第1乃至第4の考
案を実施したが、油圧の力で本体53と後側挟持部材6
1とを互いに接近する方向に移動させて、これらの間に
上型55をクランプする従来公知の上型固定装置に第1
乃至第4の考案を実施することができる。
【0035】更に、上記実施例では、図8に示すよう
に、接続管43の端部の外周を三方管継ぎ手77の開口
部33、34の内周面に嵌入させて接続する構成とした
が、図には示さないが、接続管43の端部の内周に三方
管継ぎ手77の開口部33、34の外周面を嵌入させて
接続する構成とすることができる。その際、接続管43
の端部の外周にはOリング37、くびれ部35を設けな
い構成とし、三方管継ぎ手77の開口部33、34の外
周面にOリング37、くびれ部35を設ける。
【0036】そして、上記実施例では、図2に示すよう
に、溝10を本体53の上部に設けたが、これ以外の例
えば本体53の下部に設けて、その溝53に接続管43
及び三方管継ぎ手77を設置することができる。また、
後側挟持部材61に溝53を設け、この溝53に接続管
43及び三方管継ぎ手77を設置することができる。勿
論、この場合、三方管継ぎ手77とシリンダ装置78と
を接続する圧油の通路を設ける必要がある。そして、上
記実施例の接続管43の両端の外周面にくびれ部35、
35を設けたが、くびれ部35、35を設けていない接
続管43とすることができる。つまり、くびれ部35を
設けていない接続管43の端部の外周面と三方管継ぎ手
77の開口部33、(34)の内周面とのすき間によ
り、この両者の接続角度を変更可能な構成とすることが
できる。
【0037】
【考案の効果】第1乃至第4の考案によると、各シリン
ダ装置相互間の圧力流体の通路としての接続管を、各挟
持装置の前面、後面又は下面等(以下、単に「前面等」
という。)に設けた溝に収容させた構成であるので、接
続管が挟持装置の外側に全く若しくは殆ど露出しないよ
うにすることができる。従って、ワークの屈曲形成範囲
を、接続管に邪魔されることがなく、従来と同様に広く
取ることができるという効果がある。
【0038】そして、従来では、油圧シリンダ19の保
守、点検等の際に、2つの押え板8の横端面8a、8b
の狭間に工具若しくは手を挿入して、この狭間に位置す
る連通管23を管方向にスライドさせて取り外し及び取
り付けする必要があるのに対して、第1の考案による
と、接続管が挟持装置の横端面以外の、前面等に設けて
あるので、従来よりも広いスペースで楽な姿勢で作業が
できるという効果がある。そして、挟持装置の間隔が狭
くなるほどこの効果が顕著となる。
【0039】第2乃至第4の考案によると、管継ぎ手を
介してシリンダ装置と接続管とを連通させているので、
管継ぎ手とシリンダ装置とを連通する圧力流体の通路を
閉じることにより所望のシリンダ装置への圧力流体の供
給を停止させることができる。つまり、シリンダ装置の
保守、点検を行う際に、従来では対応する連通管23を
圧油入口41等から取り外す必要があったが、第2乃至
第4の考案によると、接続管を管継ぎ手から取り外す必
要がなく、上記通路を閉じればよいので、シリンダ装置
の保守、点検を従来よりも極めて簡単に行うことができ
るという効果がある。
【0040】そして、従来では、所望の数の押え板8を
ラム1から取り外す場合、その除去した押え板8の両隣
の押え板8、8の油圧入口41と油圧出口42とを、対
応する長さの連通管23によって接続することが必要で
あり、その為に、複数種類の長さの連通管を予め用意し
ておく必要がある。これに対して、第2乃至第4の考案
によると、除去した挟持装置のシリンダ装置に接続して
いた管継ぎ手の開口部を閉じるだけでよく、複数種類の
長さの連通管を予め用意しておく必要がないという効果
がある。
【0041】第3の考案によると、従来の連通管23
は、押え板8の横端面8aと8bとの間隔に略等しい長
さであるのに対して、この考案の接続管によると、各挟
持装置の夫々の前面等に沿って配置する構成であるか
ら、従来の連通管23よりも長く形成することができ
る。従って、連通管23等の通路等に基づく抵抗によっ
て各シリンダ装置の作動タイミングがずれたときに、接
続管と管継ぎ手との接続角度が変わるが、接続管を長く
することにより、この接続角度の変化を従来よりも小さ
くすることができ、その結果、接続管と管継ぎ手との接
続部のシールの寿命を従来よりも延ばすことができると
いう効果がある。
【0042】第4の考案によると、管継ぎ手に開閉手段
を設けてあるので、この開閉手段を閉状態にすることに
より、この管継ぎ手と対応するシリンダ装置への圧力流
体の供給を極めて簡単に停止することができるという効
果がある。この開閉手段を閉状態にしておくことによ
り、所望のシリンダ装置(挟持装置)をプレスブレーキ
のラムから取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るプレスブレーキの上
型固定装置の部分省略正面図である。
【図2】同実施例の同上型固定装置を図1のA−A方向
から見た縦断面図である。
【図3】同実施例の同上型固定装置の本体を取り外す手
順を示す縦断面図である。
【図4】同実施例の同上型固定装置の本体を取り外す手
順を示す縦断面図である。
【図5】同実施例の同上型固定装置の本体を上型取付部
から取り外した状態を示す縦断面図である。
【図6】同実施例の同上型固定装置の本体を上型取付部
から取り外して三方管継ぎ手にキャップを取り付けた状
態を示す縦断面図である。
【図7】同実施例の同上型固定装置を図1のB−B方向
から見た縦断面図である。
【図8】同実施例の同上型固定装置を図1のC−C方向
から見た横断面図である。
【図9】同実施例の接続管の保持部の断面図である。
【図10】従来のプレスブレーキ用クランプ装置の部分
省略正面図である。
【図11】同従来のプレスブレーキ用クランプ装置のク
ランプ駆動手段の縦断面図である。
【図12】同従来のプレスブレーキ用クランプ装置の油
圧シリンダの縦断面図である。
【図13】同従来のプレスブレーキ用クランプ装置の連
通管の縦断面図である。
【符号の説明】
12 キャップ(開閉手段) 16 上型取付部 27 三方管継ぎ手 33、34 開口部 35 くびれ部 38 挟持装置 43 接続管 53 本体 55 上型

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を挟持するための複数台の挟持装置
    を備え、各挟持装置にシリンダ装置を設けてあり、該夫
    々のシリンダ装置を圧力流体の通路としての接続管を介
    して接続してなるプレスブレーキの上型固定装置におい
    て、上記複数の挟持装置の配置方向に沿って上記挟持装
    置の表面に溝を設け、これら各溝に上記接続管を収容さ
    せた構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型
    固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプレスブレーキの上型
    固定装置において、上記接続管の途中に管継ぎ手を設
    け、該管継ぎ手を上記挟持装置に嵌合させて該管継ぎ手
    を介して上記シリンダ装置と上記接続管とを連通させた
    構成としたことを特徴とするプレスブレーキの上型固定
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプレスブレーキの上型
    固定装置において、上記管継ぎ手と上記接続管との接続
    角度を変更可能な構成としたことを特徴とするプレスブ
    レーキの上型固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のプレスブレーキ
    の上型固定装置において、上記管継ぎ手と上記シリンダ
    装置とを連通する圧力流体の通路を開閉可能な開閉手段
    を上記管継ぎ手に設けた構成としたことを特徴とするプ
    レスブレーキの上型固定装置。
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