JP2582687Y2 - プレスブレーキの上型固定装置 - Google Patents

プレスブレーキの上型固定装置

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JP2582687Y2
JP2582687Y2 JP4364693U JP4364693U JP2582687Y2 JP 2582687 Y2 JP2582687 Y2 JP 2582687Y2 JP 4364693 U JP4364693 U JP 4364693U JP 4364693 U JP4364693 U JP 4364693U JP 2582687 Y2 JP2582687 Y2 JP 2582687Y2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、パンチ等の上型を上
型取付部に固定するためのプレスブレーキの上型固定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のプレスブレーキの上型固
定装置は、複数台の挟持装置を備えている。そして、こ
の挟持装置には、図6に示すものがあり、上下に往復運
動を行うラムの下端部(以下、上型取付部1という。)
に取り付けられている。そして、夫々の挟持装置が具備
している各シリンダ装置2は、同図に示す油圧ホース6
を介して接続されており、各ホース6の端部には接続金
具3を設けてあり、この接続金具3を各シリンダ4に設
けた給排口5に螺合させて連結している。図6は、挟持
装置により上型7を上型取付部1に固定した状態を示す
断面図である。この固定状態では、ピストン8がシリン
ダ4内の圧油により押されてクランプ部材9を上型取付
部1側に押圧し、このクランプ部材9と上型取付部1と
の間に上型7の上端部を挟み込んでいる。これにより、
上型7を上型取付部1に締付け固定している。上型7を
取り外すときは、シリンダ4内の油圧を低下させればよ
い。
【0003】ただし、図6に示す上型固定装置では、油
圧ホース6に設けた接続金具3を給排口5に螺合させて
連結しているので、油圧ホース6をシリンダ4の上面に
接続する必要がある。なぜなら、互いに接近して取り付
けられているシリンダ装置2が備えるシリンダ4の互い
に対向する側面に給排口5を設け、この互いに向かい合
う給排口5、5を油圧ホース6によって接続すると、油
圧ホース6が短くなり、この油圧ホース6に設けた接続
金具3、3と給排口5、5との螺合が困難となるからで
ある。
【0004】しかし、油圧ホース6をシリンダ4の上面
に接続する構成とすると、このプレスブレーキにより薄
板等のワーク11を屈曲形成(プレス)した場合、図6
に示すように、ワーク11の縁部10が油圧ホース6に
衝突することがあり、この衝突により、油圧ホース6が
損傷するという問題がある。
【0005】そして、シリンダ装置2は、メンテナンス
を容易にすることができるようにプレスブレーキの正面
側に設けてあり、これによって油圧ホース6も正面側に
位置することとなるが、油圧ホース6が正面側に位置し
ていると、プレス作業及び上型7等の着脱作業の邪魔に
なるという問題もある。
【0006】そこで、上記問題を解決する上型固定装置
が考案されている(特開平4-220119号公報)。この上型
固定装置の夫々の挟持装置は、図7に示すように、夫々
の押え板12に油圧シリンダ13を設け、この油圧シリ
ンダ13と連通する連通路14を押え板12の長さ方向
(図7の左右の方向)に穿設してある。そして、この連
通路14の両端の圧油入口16と圧油出口17が押え板
12の横端面12b、12aで開口しており、互いに向
かい合う圧油入口16と圧油出口17は、連通管15に
よって接続している。即ち、連通管15が、図7に示す
押え板12の上方に突出しておらず、従って、ワーク1
1の縁部10が連通管15に衝突することがなく、しか
も連通管15がプレス作業及び上型7等の着脱作業の邪
魔にならない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図7に示す従
来の上型固定装置では、押え板12の横幅方向に連通路
14を穿設する必要があるので、横幅の長い押え板12
を製作する場合は、連通路14も長くなり、この連通路
14を穿設するための孔あけ作業が困難となるという問
題がある。そして、連通路14の長さが或る一定の長さ
以上となると、専用の孔あけ装置を必要とするし、孔あ
けに要する手間と時間も増大してくるという問題があ
る。
【0008】つまり、図7の左右の方向の横幅が長いプ
レスブレーキに設けられる夫々の挟持装置(押え板1
2)の横幅は、横幅が短いプレスブレーキに設けられて
いる挟持装置の横幅よりも一般的に広く形成してある。
これは、横幅の長いプレスブレーキでは、比較的横幅の
長い上型7を挟持することが多いので、挟持装置の横幅
を狭くする必要性が少ないためである。そして、1台の
挟持装置の横幅を広くすることにより挟持装置の台数を
少なくして、製造コストの低減を図ることができる。
【0009】本考案は、挟持装置の各シリンダ装置を接
続する接続管をコンパクトに構成すると共に、挟持装置
の押え板に圧力流体の通路としての長い連通路を穿設せ
ずに済むプレスブレーキの上型固定装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の考案のプレスブレ
ーキの上型固定装置は、上型を挟持するための複数台の
挟持装置を備え、各挟持装置にシリンダ装置を設けてあ
り、該夫々のシリンダ装置を圧力流体の通路としての接
続管を介して接続してなるプレスブレーキの上型固定装
置において、上記複数台の挟持装置を配置してある方向
の横幅が上記挟持装置の横幅よりも狭く形成した突出部
を上記夫々の挟持装置の表面であって上記シリンダ装置
と接近する位置に突設し、該各突出部の互いに向かい合
う夫々の側面に該突出部と対応する上記シリンダ装置と
連通する圧力流体の給排口を設け、互いに向かい合う上
記給排口を上記接続管を介して接続したことを特徴とす
るものである。
【0011】第2の考案のプレスブレーキの上型固定装
置は、上型を挟持するための複数台の挟持装置を備え、
各挟持装置にシリンダ装置を設けてあり、該夫々のシリ
ンダ装置を圧力流体の通路としての接続管を介して接続
してなるプレスブレーキの上型固定装置において、上記
複数台の挟持装置を配置してある方向の横幅が上記挟持
装置の横幅よりも狭く形成したシリンダヘッドを上記夫
々の挟持装置の表面に突設し、上記各シリンダヘッドの
互いに向かい合う夫々の側面に該シリンダヘッドと対応
する上記シリンダ装置と連通する圧力流体の給排口を設
け、互いに向かい合う該給排口を上記接続管を介して接
続したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】第1の考案によると、各挟持装置の表面に設け
た各突出部の側面に圧力流体の給排口を設け、互いに向
かい合う給排口を接続管により接続した構成であるの
で、図7に示す従来の挟持装置のように、圧油の通路と
しての連通路14を各挟持装置に穿設する必要がない。
つまり、例えば既成の管を利用して接続管を製作するこ
とができる。そして、接続管が突出部よりも外側に露出
しないように形成することができるので、プレスしたワ
ークが突出部に衝突することがあっても、接続管に衝突
することを防止できる。
【0013】第2の考案によると、シリンダヘッドが第
1の考案の突出部と同等の作用をなす上に、シリンダヘ
ッドを挟持装置の表面に突設して、このシリンダヘッド
の側面に設けた給排口を接続管を介して接続した構成で
あるので、例えばシリンダヘッドが挟持装置の外側表面
から突出しないように形成し、この挟持装置の外側表面
に接続管を接続するための突出部を突設したものと比較
して、シリンダヘッドを設けた挟持装置の表面に対して
垂直方向の挟持装置の厚みを比較的薄く形成することが
できる。
【0014】
【実施例】本考案の一実施例のプレスブレーキの上型固
定装置(以下、単に「上型固定装置という。)は、図2
に示すように、プレスブレーキのラムの下端部(以
下、、上型取付部18という。)に設けられている複数
台の挟持装置19からなっている。そして、これら複数
台の挟持装置19がパンチ(以下、上型20という。)
を固定している。また、図3に示すダイ(以下、下型2
1という。)は、ベース側に取り付けられている。図3
は、図1をA−A方向から見たシリンダ装置22(アン
クランプ装置)の縦断面図であり、図5は、図1をB−
B方向から見たクランプ装置23の縦断面図である。つ
まり、夫々の挟持装置19は、同等のものである。そし
て、各挟持装置19には、図2に示すように、シリンダ
装置22を所定の間隔を隔てて2台設けてあり、この2
台のシリンダ装置22の間に1台のクランプ装置23と
この2台のシリンダ装置22の両側に夫々1台ずつクラ
ンプ装置23を設けてある。そして、各シリンダ装置2
2は、接続管24、25を介して接続している。
【0015】各挟持装置19に設けてある3台のクラン
プ装置23は、図1及び図5に示すように、矩形板状の
押え板26と上型取付部18の下端に突設した挟持部2
7との間に上型20の上端部を締付けて、この上型20
を上型取付部18に固定しており、夫々のクランプ装置
23は同一のものであるので、1台のみを説明する。こ
のクランプ装置23は、図5に示すように、上型取付部
18の左側面28に取り付けてあり、ボルト29及び圧
縮コイルばね(角ばね)30を備えている。なお、上型
取付部18の左側面28がこのプレスブレーキの正面側
である。
【0016】このボルト29には、図5に示すように、
圧縮コイルばね30及び押え板26に穿設した貫通孔を
通してある。そして、このボルト29の先端部が、上型
取付部18に設けられている雌ねじ31に螺合してお
り、ボルト29の中央部に設けた段部32が上型取付部
18の左側面28と圧接し、これによってボルト29が
上型取付部18に固着している。そして、ボルト29の
頭部33と上型取付部18の左側面28との間に圧縮コ
イルばね30が圧縮した状態で設けられている。このコ
イルばね30は、押え板26に設けた凹部に収容されて
おり、コイルばね30の右端部がこの凹部の底面34と
当接しており、左端部がボルト29の頭部33と係合し
ている。即ち、このコイルばね30のばね力により押え
板26を挟持部27側に押圧しており、押え板26と挟
持部27との間に上型20の上端部を強く挟み込み、こ
れにより、上型20を上型取付部18に固定している。
なお、図5に示す35はウレタンゴム、樹脂等の弾性的
性質を有する部材である。この弾性部材35は、押え板
26が上型20の上端部に当接するときに圧縮状態とな
ってこの上端部に圧着して、上型20を確実に保持する
機能を有するものである。
【0017】図3に示すシリンダ装置22は、例えば油
圧シリンダ装置等の流体圧シリンダ装置であり、押え板
26に設けた短円柱状の凹部36の内側に設けられてい
る。この凹部36は、プレスブレーキの正面側(図3の
左側)に開口し、底壁には貫通孔37を穿設してある。
このシリンダ装置22は、凹部36内に嵌入する円筒状
のシリンダ38とこのシリンダ38内で摺動自在のピス
トン39と凹部36の開口を閉塞するシリンダヘッド4
0とを備えている。このピストン39の左側面とシリン
ダヘッド40の内側面(右側面)とが形成する部屋41
には、シリンダヘッド40に穿設した給排口42、連通
孔43及び通路44を介して圧油が給排される。
【0018】シリンダヘッド40は、図3に示すよう
に、断面形状が下方に向かうに従って厚みが狭くなる楔
状である。そして、図1に示すように、正面形状が矩形
であり、横幅が押え板26の横幅の約1/7の長さであ
る。因みにこの実施例の押え板26の横幅が約500m
mであり、シリンダヘッド40の横幅が約74mmであ
る。そして、図1に示すように、シリンダヘッド40の
左右の各側面45、45には、夫々給排口42、42を
穿設してあり、各シリンダヘッド40の両側面に設けた
給排口42、42は、この給排口42の内径よりも小さ
い内径に形成した連通孔43を介して接続している。そ
して、この連通孔43は、図3に示すように、通路44
を介して部屋41と連通している。また、同図に示す4
6、47は、オイルシールである。なお、このシリンダ
ヘッド40は、2本のボルト48によって押え板26の
正面の壁面49に締付け固定してある。
【0019】接続管24、25は、図1に示すように、
例えば金属製の筒体であり、左右の各端部の外周にはO
リング55が設けられている。接続管24は、同一の押
え板26に設けられている2つのシリンダヘッド40の
互いに向かい合う側面45、45に穿設した給排口4
2、42を接続しており、接続管25は、隣合う押え板
26に設けられている2つのシリンダヘッド40の互い
に向かい合う側面45、45に穿設した給排口42、4
2を接続している。そして、接続管24、25の各端部
は、各給排口42に嵌入している。ただし、接続管2
4、25は、夫々の一方の端部が給排口42の底面と当
接した状態で、夫々の他方の端部が給排口42から外れ
ない長さにこの接続管24、25の長さを定めてあり、
この接続管24、25によって互いに隣合う各シリンダ
ヘッド40に設けた連通孔43を連通させている。ま
た、接続管24、25の中心軸線の方向が給排口42の
中心軸線の方向に対して或る角度ずれたときに、接続管
24、25の外周面が給排口42の開口縁50と当接し
ないように、給排口42の開口縁50をラッパ状に形成
してある。なお、接続管24、25の材質は、金属以外
の材質とすることができる。要は、油圧等の流体圧に耐
えうる強度の材質を選択することができる。
【0020】図1に示す51は、接続管25aの保持部
である。この保持部51は、押え板26の前面に固定し
て取り付けられており、この保持部51の左側面に穿設
してある開口には、接続管25aの右側端部が嵌入され
ている。そして、保持部51の右側面に穿設してある開
口には、油圧ホース52を介して油圧ユニット53を接
続してある。これにより、油圧ユニット53から供給さ
れる圧油は、油圧ホース52を通って夫々の接続管2
4、25に流入し、各通路44を通って各シリンダ装置
22に流入する。同様に、各シリンダ装置22に流入し
た圧油は、通路44、接続管24、25及び油圧ホース
52を通って油圧ユニット53に戻る。なお、図2に示
す最も左側に位置するシリンダヘッド40の左側側面に
穿設されている給排口42は、栓(図示せず)によって
閉塞されている。
【0021】上記構成のプレスブレーキの上型固定装置
は、図1に示すように、各押え板26の正面側の壁面4
9に設けた各シリンダヘッド40の互いに向かい合う側
面45、45に圧油の給排口42を設け、互いに向かい
合う給排口42、42を接続管24又は25により接続
した構成であるので、図7に示す圧油の通路44として
の連通路14を押え板26に穿設する必要がない。これ
により、連通路14を穿設するための時間、労力及び経
費を削減することができる。
【0022】そして、図3に示すように、接続管24
(25)がシリンダヘッド40よりも外側に露出しない
ように形成することができるので、プレスした薄板等の
ワーク54がシリンダヘッド40に衝突することがあっ
ても、接続管24(25)に衝突することを防止でき
る。これにより、図7に示す従来の上型固定装置と同様
に接続管24(25)の破損を防止することができる。
【0023】また、図3に示すように、シリンダヘッド
40を押え板26の正面側の壁面49に突設して、この
シリンダヘッド40の側面45に設けた給排口42を接
続管24、25を介して接続した構成であるので、図に
は示さないが、例えばシリンダヘッド40が押え板26
の正面から突出しないように形成し、この押え板26の
正面側の壁面に接続管24、25を設けるための別の突
出部を突設したものと比較して、押え板26の正面側の
壁面に対して垂直方向の挟持装置の厚みを比較的薄く形
成することができる。その結果、ワーク54を屈曲形成
する際、この屈曲形成範囲をシリンダヘッド40(突出
部)に邪魔されることが少なく、図7に示す従来の上型
固定装置と略同程度に広く取ることができる。
【0024】次に、シリンダ装置22の保守、点検等を
行うための手順を図3及び図4を参照して説明する。ま
ず、図3に示すシリンダヘッド40を固定している2本
のボルト48、48(図3には1本のボルト48が現れ
ている。)を押え板26から外す。そして、図4に示す
ように、接続管24(25)を中心にしてシリンダヘッ
ド40を時計方向に回転させる。このとき、シリンダヘ
ッド40の右側上端部が押え板26の正面側の壁面49
と緩衝しないようにシリンダヘッド40を図3の左側に
少しずらす。シリンダヘッド40を左側にずらす為に
は、接続管24(25)と給排口42との接続角度を変
更させる必要があり、給排口42の開口縁50をラッパ
状に形成してあることによってこの接続角度の変更を許
容することができる。次に、図4に示すように、シリン
ダヘッド40を約270°回転させた状態でピストン3
9、シリンダ38を押え板26から取り外す。このよう
にしてシリンダ装置22の保守、点検を行うことができ
る。
【0025】シリンダ装置22及びシリンダヘッド40
を押え板26に取り付けるときは、上記の手順と逆の手
順で行うことができ、その手順の説明を省略する。
【0026】上記のように、シリンダ装置22の取り外
し及び取付けを行う場合、シリンダヘッド40を固定い
る2本のボルト48を外すだけでよく、接続管24、2
5やクランプ装置23又は押え板26を外す必要がない
ので、作業を簡単に行うことができる。
【0027】また、図7に示す従来の連通管15は、押
え板12の横端面12aと12bの間隔に略等しい長さ
であるのに対して、上記実施例の接続管24、25の長
さは、シリンダ装置22の取付けピッチに略等しい長さ
にすることができる。これによって、接続管24、25
を従来の連通管15よりも長く形成することができる。
なぜなら、隣合う押え板26どうしの隙間は、少ないほ
うが上型20を挟持し易いからである。その結果、接続
管24、25等に基づく流路抵抗によって各シリンダ装
置22の差動タイミングがずれたとき、接続管24、2
5と給排口42との接続角度が変わるが、この接続角度
を従来よりも小さくすることができるので、Oリング5
5にかかる力を小さくすることができ、よって、Oリン
グ55の寿命を従来よりも延ばすことができる。
【0028】次に、上型20を上型取付部18に着脱す
る手順を説明する。図5は、挟持装置19が上型20を
上型取付部18に固定している状態を示す断面図であ
る。即ち、コイルばね30の左側端部がボルト29の頭
部33に係止されていることにより、コイルばね30の
伸長方向の力が押え板26を挟持部27側に押圧してい
る。この押圧力によって、上型20の上端部を押え板2
6と挟持部27との間に強力に締め付けて固定してい
る。この状態で、ワーク54をプレス成形することがで
きる。
【0029】次に、上型20を上型取付部18から取り
外すときは、まず、上型取付部18(ラム)を上昇させ
た状態にする。そして、油圧ユニット53から圧油を流
出させる。油圧ユニット53から流出した圧油は、ホー
ス52、接続管24、25及び通路44等を介してシリ
ンダ装置22内の部屋41側に移動し、これにより、部
屋41内の圧油がピストン39を図3の右方向に移動さ
せる。従って、ピストン39は、コイルばね30のばね
力に抗して押え板26を上型取付部18から引き離す方
向に移動させることができる。これにより、押え板26
と挟持部27とが上型20を挟み込んでいる力を解除す
ることができ、上型20を上型取付部18から取り外す
ことができる。
【0030】ただし、上記実施例では、図3に示すよう
に、押え板26を、上型取付部18(プレスブレーキ)
の正面側に配置すると共に、挟持部27を背面側に配置
して取り付けたが、例えばプレスブレーキの構造や作業
の都合に応じて押え板26を背面側に、挟持部27を正
面に取り付けてもよい。
【0031】また、上記実施例では、油圧の力で押え板
26と挟持部27とを引き離して、上型20をアンクラ
ンプ状態にする挟持装置19に、本願考案を実施した
が、油圧の力で押え板26と挟持部27とを互いに接近
する方向に移動させて、これらの間に上型20をクラン
プする挟持装置に実施することができる。
【0032】更に、図には示さないが、シリンダヘッド
40が押え板26の正面側の壁面49から突出しないよ
うに押え板26と一体に形成し、この押え板26の正面
側の壁面に図3に示すシリンダヘッド40と同等の形状
及び構造の突出部をボルトにより締結し、この突出部が
備える通路44と連通する通路を押え板に設けた構成と
することができる。つまり、シリンダヘッド40を押え
板26と一体に形成することにより、シリンダ装置の剛
性を高めることができる。
【0033】そして、上記実施例では、図1に示すよう
に、1台のシリンダ装置22に対して1つのシリンダヘ
ッド40を設けたが、図1に示す2つのシリンダヘッド
40を結合して一体に形成し、接続管24を省略した構
成とすることができる。ただし、このように構成した場
合は、接続管24に対応する連通孔をこのシリンダヘッ
ドに穿設する必要がある。
【0034】また、上記実施例では、各挟持装置19に
2台のシリンダ装置22を設けた例を示したが、2台以
外の台数のシリンダ装置22を設けた挟持装置を備える
上型固定装置に本願考案を適用することができる。
【0035】
【考案の効果】第1の考案は、挟持装置の横幅よりも狭
い横幅の突出部を挟持装置に設け、各突出部の側面に設
けた互いに向かい合う各給排口を接続管により接続した
構成であるので、図7に示す従来の挟持装置のように、
押え板12の幅方向に沿って貫通する圧油の通路として
の連通路14を穿設する必要が全くない。従って、横幅
の広い挟持装置を備える上型固定装置を製作する際、そ
の横幅の広さに応じた長さの接続管を使用して各給排口
を接続すればよく、その結果、プレスブレーキの上型固
定装置の製作に要する時間、労力及び経費を従来よりも
激減させることができるという効果がある。
【0036】そして、各挟持装置の各突出部の側面に設
けた互いに向かい合う給排口を、接続管により接続した
構成であるので、接続管が突出部よりも外側に露出しな
いように形成することができ、その結果、プレスしたワ
ークが突出部に衝突することがあっても、接続管に衝突
することを防止でき、これにより接続管の破損を防止す
ることができるという効果がある。
【0037】第2の考案は、第1の考案と同様の理由に
より、プレスブレーキの上型固定装置の製作に要する時
間、労力及び経費を従来よりも激減させることができる
という効果と、プレスしたワークが接続管に衝突するこ
とを防止でき、これにより接続管の破損を防止すること
ができるという効果がある。
【0038】そして、シリンダヘッドを挟持装置の表面
に突設して、このシリンダヘッドの側面に設けた給排口
を接続管を介して接続した構成であるので、例えばシリ
ンダヘッドを挟持装置の外側表面から突出しないように
形成し、この挟持装置の外側表面に接続管を設けるため
の突出部を突設したものと比較して、シリンダヘッドを
設けた挟持装置の表面に対して垂直方向の挟持装置の厚
みを比較的薄く形成することができる。その結果、薄板
等のワークを屈曲形成する際、この屈曲形成範囲をシリ
ンダヘッド(突出部)に邪魔されることが少なく、図7
に示す従来の上型固定装置と同程度に広く取ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るプレスブレーキの上
型固定装置が備える挟持装置の部分断面正面図である。
【図2】同実施例の上型固定装置をプレスブレーキに取
り付けた状態を示す縮小正面図である。
【図3】同実施例のシリンダ装置を図1のA−A方向か
ら見た断面図である。
【図4】同実施例のシリンダ装置のシリンダヘッドを取
り外した状態を示す断面図である。
【図5】同実施例のクランプ装置を図1のB−B方向か
ら見た断面図である。
【図6】従来のプレスブレーキの上型固定装置の断面図
である。
【図7】従来の他のプレスブレーキの上型固定装置の正
面図である。
【符号の説明】
18 上型取付部 19 挟持装置 20 上型 22 シリンダ装置 23 クランプ装置 24、25 接続管 26 押え板 27 挟持部 38 シリンダ 40 シリンダヘッド 42 給排口 43 連通孔 45 シリンダヘッドの側面 49 押え板の正面の側面 54 ワーク

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を挟持するための複数台の挟持装置
    を備え、各挟持装置にシリンダ装置を設けてあり、該夫
    々のシリンダ装置を圧力流体の通路としての接続管を介
    して接続してなるプレスブレーキの上型固定装置におい
    て、 上記複数台の挟持装置を配置してある方向の横幅が上記
    挟持装置の横幅よりも狭く形成した突出部を上記夫々の
    挟持装置の表面であって上記シリンダ装置と接近する位
    置に突設し、該各突出部の互いに向かい合う夫々の側面
    に該突出部と対応する上記シリンダ装置と連通する圧力
    流体の給排口を設け、互いに向かい合う上記給排口を上
    記接続管を介して接続したことを特徴とするプレスブレ
    ーキの上型固定装置。
  2. 【請求項2】 上型を挟持するための複数台の挟持装置
    を備え、各挟持装置にシリンダ装置を設けてあり、該夫
    々のシリンダ装置を圧力流体の通路としての接続管を介
    して接続してなるプレスブレーキの上型固定装置におい
    て、 上記複数台の挟持装置を配置してある方向の横幅が上記
    挟持装置の横幅よりも狭く形成したシリンダヘッドを上
    記夫々の挟持装置の表面に突設し、上記各シリンダヘッ
    ドの互いに向かい合う夫々の側面に該シリンダヘッドと
    対応する上記シリンダ装置と連通する圧力流体の給排口
    を設け、互いに向かい合う該給排口を上記接続管を介し
    て接続したことを特徴とするプレスブレーキの上型固定
    装置。
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