JPH07301457A - 即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造 - Google Patents

即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造

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JPH07301457A
JPH07301457A JP11424594A JP11424594A JPH07301457A JP H07301457 A JPH07301457 A JP H07301457A JP 11424594 A JP11424594 A JP 11424594A JP 11424594 A JP11424594 A JP 11424594A JP H07301457 A JPH07301457 A JP H07301457A
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JP
Japan
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hot water
heating
water storage
storage tank
air
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JP11424594A
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Takefumi Suzuki
武文 鈴木
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YUPATSUKU KK
Original Assignee
YUPATSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱効果を高め、早く熱湯に沸き上げ、早く
出湯しうる貯湯型電気温水器を提供する。 【構成】 貯湯タンク1内下部に配置された加熱缶4
と、加熱缶4内で加熱された熱湯を貯湯タンク1内上部
へ送る導湯管10とからなり、加熱缶4は、天板41と側壁
42によって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、
側壁42は、エアー貯溜壁31〜33を多重に設けたものであ
り、側壁42の全高に等しい高さの第1エアー貯溜壁31よ
り内方または外方に第2、第3…のエアー貯溜壁が順次
設けられており、前記第2、第3…のエアー貯溜壁32,
33の上端は順次低くなっており、貯溜されたエアーが上
方に圧縮されても、側壁42のほぼ全高をエアー断熱でき
るようにした。導湯管10も中空筒や熱伝導性の悪い材料
で断熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は即熱式貯湯型電気温水器
における断熱構造に関する。さらに詳しくは、貯湯タン
ク内の一部の水を急速に加熱し短時間で湯を取り出すた
めの隔壁部材を備えた即熱式貯湯型電気温水器における
断熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気温水器では、貯湯タンク内の
水全体を所定温度まで加熱するため、湯切れ時には所望
の温度の湯を取り出せないという問題があった。そこで
本発明者は、貯湯タンク内の一部の水を加熱して貯湯タ
ンク内の上部に貯えることにより、湯切れ後であっても
短時間で湯を取り出すための即熱機構を備えた即熱式貯
湯型電気温水器を基本発明として特願平2−150450号
(即熱式貯湯型電気温水器)において提案している。
【0003】上記の出願に係る電気温水器は、図6に示
すように、加熱缶4と導湯管10と該導湯管10に介装され
た温度感知開閉弁11からなる即熱機構が設けられている
点に特徴がある。同図に基づき詳述すると、1は貯湯タ
ンクで、その外周は保温用断熱材2で覆われており、箱
状の外板3の中に収容されている。貯湯タンク1の底部
には加熱缶4が配置されており、この加熱缶4の頂部に
は導湯管10を接続する開口が形成されている。さらに、
加熱缶4の内部にはヒーター5が配置され、導湯管10の
下端は加熱缶4の頂部に接続されて、加熱缶4内部と連
通している。また、導湯管10の上端は貯湯タンク1の上
部で開口している。前記導湯管10の上端から下端の任意
の位置には温度感知開閉弁11(以下単に、開閉弁11とい
うことがある)が取付けられており、この開閉弁11は、
加熱缶4の内部温度が所定温度に達したとき開弁し、所
定温度以下になったとき閉弁する機能を有している。な
お、同図において、12は給水遮水板、13は給水管、14は
水道管等に接続される減圧弁、15は採湯管、16は給湯
栓、17は給水口、23は給湯口である。さらに図示されて
いないが、本型式には加熱缶4やヒーター5、導湯管10
が貯湯タンク1の外に配設されているものも含まれる。
【0004】この電気温水器において、湯を沸かすとき
は、給水管13から貯湯タンク1内に水を入れ、ヒーター
5に通電する。このとき、加熱缶4内部の水温は低いの
で開閉弁11は閉じられており、加熱缶4内の水のみが加
熱されることになるので、ごく短時間で熱湯に沸き上げ
られる。所定温度(たとえば、90℃)の熱湯になれば、
開閉弁11が高温を感知して開くが、熱湯の比重は水の比
重より小さいので、その比重差により加熱缶4内の熱湯
は導湯管10を通って上昇し、導湯管10の上端開口部付近
で貯えられる。その状態を符号Aで示す。このように熱
湯が比重差で上昇すると、同時に加熱缶4内に底部より
水が進入してくる。水が進入すると開閉弁11は低温を感
じて閉じるので、熱湯の上昇は止まりヒーター5によっ
て加熱缶4内に進入した水のみが加熱される。以後は、
加熱缶4内および導湯管10内における開閉弁11より下方
の湯の温度上昇に伴って、開閉弁11が間欠的に開閉を繰
返すので、熱湯は符号A、B、C、Dで示すように順次
溜まる量を増やしていき、最終的には貯湯タンク1一杯
の湯を貯えることになる。このように上記基本発明に係
る電気温水器では、少なくとも符号Aで示す湯を貯えた
だけで、湯を取り出すことができるので、出湯させる時
間を非常に短縮することができるのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記基本発
明において、湯の全量が沸き上る前までは、加熱缶や導
湯管の周囲は低温の水で囲まれているので、加熱缶や導
湯管が断熱されていない場合は、加熱されたばかりの熱
湯から熱が奪われるという問題が発生する。熱が奪われ
ることにより、加熱時間が長くなるばかりでなく、熱湯
と水の温度差が減少すれば、密度差(比重差)も減少す
るので、湯が導湯管内を上昇する速度が遅くなり、ひい
ては湯を出湯させるまでの時間が多くかかるという問題
が生ずる。さらに貯湯された熱湯の温度が、熱を奪われ
た分だけ低くなり、高温の湯を出湯させにくいという問
題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、前記基本発明
を改良してさらに早く湯を沸かすことができ、また、高
温の湯を出湯させうる即熱式貯湯型電気温水器の断熱構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明(請求項1)の
断熱構造は、貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
度感知開閉弁とからなり、前記加熱缶は、天板と側壁に
よって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、前記
側壁は、外板と内板で区画されると共に上端が密閉さ
れ、下端が開放したエアー貯溜壁を多重に設けたもので
あり、上下寸法の最も長い第1エアー貯溜壁に対し、加
熱缶の内方または外方に向けて第2、第3…のエアー貯
溜壁が順次設けられており、前記第2、第3…のエアー
貯溜壁の上端は順次低くなるように設けられていること
を特徴とする。上記第1発明では、前記側壁を構成する
エアー貯溜壁のうち、最内層のエアー貯溜壁の内板に連
続して整流板を設け、該整流板によって、各エアー貯溜
壁の下端開口部を上下方向の隙間をあけて覆うようにす
ることが好ましい。さらに上記第1発明において、加熱
缶の天板41は、断熱をしてもしなくても本発明に含まれ
るが、断熱する場合は、エアー溜り30を形成するエアー
断熱や任意の断熱材で天板を形成することが好ましい。
第2発明(請求項3〜6)は、加熱缶および(または)
導湯管が熱伝導性の劣る断熱材料を挾んだサンドイッチ
構造、またはその断熱材料製であることを特徴とする。
第3発明(請求項7,8)は、加熱缶および(または)
導湯管がエアーを密閉した中空壁で構成されていること
を特徴とする。本発明は、従来技術の欄に記載した基本
発明の技術を一部改良するものであり、前記基本発明の
技術思想を全て継承している。したがって、本発明に係
る断熱構造は、前記基本発明の出願に開示の全ての実施
例に適用可能であり、また明示された構成でなくとも、
当該出願の技術思想に含まれる電気温水器であれば全て
適用可能である。よって、加熱缶4や導湯管10が貯湯タ
ンク1の外にあるか内部にあるかを問わず、またその形
状が図示の例以外のものであっても本発明の適用範囲に
含まれるものである。さらに、温度関知開閉弁は、導湯
管に直接取付けた態様だけでなく、開閉弁を加熱缶の天
板に取付け、該開閉弁に導湯管を結合した態様のものも
含むものである。
【0008】
【作用】第1発明においては、給水前の空の貯湯タンク
内にある空気が給水後も加熱缶の側壁を構成するエアー
貯溜壁に貯えられるので、そのエアーによって空気断熱
することになる。第2、第3発明では断熱材料や中空壁
内の空気により加熱缶や導湯管を断熱することになる。
したがって、加熱中に加熱缶内から貯湯タンク内の水に
熱が奪われることが少ないので、加熱缶内の水(湯)を
早く加熱することが可能となる。また、導湯管内の湯の
温度低下を少なくすることができるので、貯湯タンク内
の水との温度差が大きいままに維持される。このため熱
湯と水との比重差も大きいままに保たれ、導湯管を通っ
て貯湯タンクの上部に導かれる熱湯の上昇速度が早くな
る。すなわち、沸かし始めてから湯を出湯させるまでの
時間が短縮され、早く湯を取り出すという要望に答える
ことができる。さらに、熱湯を貯湯タンク内上部に移動
させる間、導湯管の外の水によって熱を奪われることが
少ないので貯湯タンクに溜める湯も高温のものが得られ
る。前記第1発明において、整流板によって各エアー貯
溜壁の下端開口部を覆っているときは、貯湯タンク底部
の給水口より給水された水流によって、各エアー貯溜壁
の下端が乱されないので、エアー貯溜壁内部のエアーが
外に放出されることがない。このため、空気断熱が効果
的に行われる。また、整流板がガードの役目を果すの
で、貯湯タンク内におけるアフターサービス時の清掃や
保守部品の交換等に際し、各エアー貯溜壁の下端縁で手
傷を負うことを防止しうる。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を説明する。なお、
図1〜5は各実施例の加熱缶4および導湯管10まわりの
構造のみを図示しており、その余の構成は図示を省略し
ているが、省略した部分は図6の基本発明と実質的に同
一である。
【0010】(第1実施例)本実施例は第1発明の一実
施例である。図1において、4は加熱缶、10は導湯管、
11は温度感知開閉弁であり、加熱缶4内にはヒーター5
が設けられている。18はヒーター5の取付フランジであ
る。加熱缶4は天板41と側壁42とで囲まれ、下面が開放
された容器状構造体であり、天板41に導湯管10が接続さ
れている。この導湯管10の下端部は天板41からやや下方
に突出し、その下端に前記温度感知開閉弁11が取付けら
れている。この温度感知開閉弁11(たとえば、その取付
フランジ)または該温度感知開閉弁11と天板41の間の導
湯管10の側壁にはエアー抜き孔51が形成されている。こ
のエアー抜き孔51(正確にはその孔51の孔径の上端)に
一致する高さ(点線で示す)と天板41との間の空間はエ
アー溜り30となっており、ここに溜められた空気により
天板41を空気断熱する。なお、エアーが点線で示すエア
ー抜き孔51の孔径上端位置より多く貯えられると、点線
より下に溜った残余のエアーはエアー抜き孔51より導湯
管10を通って上昇する。ただし、給水、加熱による圧力
上昇で、空気は圧縮され、その体積は減少する。
【0011】加熱缶4の側壁42はエアー貯溜壁31,32,
33の多重構造である。本実施例では三層構造であるが、
二層構造でも四層以上であってもよい。各貯溜壁31,3
2,33はいずれも外板と内板と上端板とで区画し、下端
を開放した構成で、その内部がエアー溜り30となってい
る。そして、最外側のエアー貯溜壁31は全高が加熱缶4
の側壁42の高さと等しい第1貯溜壁で、内側に向って順
に高さが低くなる第2、第3のエアー貯溜壁32,33が形
成されている。なお、第1エアー貯溜壁31の内板は第2
エアー貯溜壁32の外板を兼ねており、第2エアー貯溜壁
32の内板は第3エアー貯溜壁33の外板を兼ねている。そ
して、第2エアー貯溜壁32、第3エアー貯溜壁33の上端
の高さは順に低くなっており、第2エアー貯溜壁32の上
端は第1エアー貯溜壁31の中間位より上方に、また、第
3エアー貯溜壁33の上端は第2エアー貯溜壁32の中間位
より上方にしておくことが好ましい。その利点は後に詳
述する。なお、各エアー貯溜壁31,32,33の下端は同一
高さに揃えられているが、揃えていなくてもよい。導湯
管10は内筒10aと外筒10bとからなる二重管で、上端は
閉塞され、下端は開放するか閉塞されている。その内部
空間はエアー溜り30である。
【0012】本実施例では、給水管13から貯湯タンク1
内に水を供給すると、水位が下から上昇していくので、
給水前の空の貯湯タンク内にある空気が、側壁42の第1
〜第3エアー貯溜壁31〜33および天板41下面や導湯管10
のエアー溜り30に貯えられる。また、給水完了後にヒー
ター5で水を加熱すると、加熱された水から分離発生し
た気泡が各エアー溜り30に貯えられ、これらのエアーが
空気断熱として作用する。
【0013】エアー抜き孔51の大きさは、エアーと共に
熱湯が少し漏れる程度の孔径であることが好ましい。こ
のエアー抜き孔51を設けた場合は、貯湯タンク1の空の
状態から給水するとき加熱缶4内の断熱に必要な空気を
エアー溜り30に残してエアー抜き孔51からエアーを抜く
ので、加熱缶4内のエアー抜き孔51より下の部分を満水
にすることができ、空焚きを防止できる。すなわち、加
熱缶4内の上部からエアーが抜けず、温度感知開閉弁11
が湯中より露出すると迅速に高温を感知できず、開閉し
た状態を保ち続ける。さらにヒーター5による加熱が進
めば、ますますエアーの溜る量が増し、やがてはヒータ
ー5まで湯中から露出することになり、空焚きとなるの
である。しかし、本発明では前記エアー抜き孔51によっ
て余分のエアーが排出されるので、既述のごとく空焚き
は生じないのである。また、加熱により発生するエアー
の過剰分をエアー抜き孔51より排出するので、断熱に必
要なエアー量を確保しつつ、加熱缶4内で、加熱すべき
水(湯)量をいたずらに減少させることがない。さら
に、排出される加熱された熱いエアーは、導湯管10内を
上昇するとき、導湯管10内の水(湯)を加熱するので開
閉弁11が開いて、導湯管10内を熱湯が上昇するとき、熱
湯を冷やさずにすむので、熱湯の上昇が早くなり、高温
の湯が得られる。
【0014】図2は前記側壁42における各エアー貯溜壁
31,32,33の断熱作用の説明図であり、右下がりの斜線
部は熱湯を、右上りの斜線部は水を示している。貯湯タ
ンクの下部から水を入れていくと、徐々に水位が上が
り、加熱缶4の内外に水が充満していく。このとき、貯
湯タンクおよび加熱缶4内の空気が、加熱缶4の天板41
下面のエアー溜り30と側壁42のエアー溜り30内に貯えら
れる。このときのエアー層の下面は符号waで示す一点鎖
線の位置である。すなわち、水位の上昇にしたがって加
熱缶4内のエアーはエアー抜き孔51から抜けていき、水
位がエアー抜き孔51の孔径の上端まで達すると、エアー
は抜けるところがないので、その上方に貯えられる。ま
た、側壁42のエアー溜り30内のエアーは、各エアー貯溜
壁31〜33の下端の一点鎖線まで貯えられる。
【0015】つぎに、給湯栓16(図6参照)を閉じる
と、給水管13(図6参照)から供給される水の圧力(減
圧弁14(図6参照)で設定される圧力で、通常0.8Kg/cm
2 )の作用により、前記各エアー溜り30のエアーは上向
きに圧縮される。また、水を満水にした後、ヒーター5
に通電して加熱しはじめると水の膨脹で圧力がさらに高
くなり(ただし、貯湯タンクに常設される逃し弁の設定
圧力である0.95Kg/cm 2が上限となる)、エアーはさら
に圧縮されて、符号wbで示す点線の位置まで圧縮され
る。このとき各エアー貯溜壁31,32,33では、ほぼ上半
分にのみ貯えられた状態となる。しかし、本実施例で
は、各エアー貯溜壁31,32,33の上端が順々に低くなっ
ているので第2、第3のエアー貯溜壁32,33内のエアー
は、外側の第1,第2エアー貯溜壁31,32内のエアーの
下方部分と重複しながら、より下方に位置することにな
る。したがって、一重のエアー貯溜壁だと側壁42の下半
分はエアー断熱のない状態となるが、本実施例では三重
のエアー貯溜壁31〜33により、側壁42の全高の大部分を
エアー断熱することができるのである。
【0016】図3は第1発明の好ましい他の実施例を示
している。同図において、34は整流板で、最内側の第3
エアー貯溜壁32の内板33aを延長するか、あるいは内板
33aに別体の整流板34を接続することにより設けられて
いる。この整流板34は各エアー貯溜壁31,32,33の下端
から少し上下方向に隙間をあけて覆うように取付けられ
ている。この場合、給水管13より給水された水が矢印e
で示すように貯湯タンク1底壁に沿って流れるが、この
とき水流eは整流板34で規制されて各エアー貯溜壁31,
32,33の下端付近を乱さないので、各エアー貯溜壁31〜
33の下端付近のエアーを外に放出することはない。
【0017】また、整流板34と内板33aの接続部分に丸
みRを付けておけば、貯湯タンク1内におけるアフター
サービス時の清掃および保守部品の交換等に際し、側壁
42の下端縁で手を傷付けることはなくなる。なお、上記
の実施例において、導湯管10もエアー断熱構造としてい
るが、全く断熱してないもの、また、他の形式の断熱構
造としたものも第1発明の技術的範囲に含まれるもので
ある。
【0018】(第2実施例)本実施例は第2発明の一実
施例である。図4に示すように、本実施例における加熱
缶4の天板41と側壁42は、内板41a,42aと外板41b,
42bの間に熱伝導性に劣る断熱材35、例えば、シリコ
ン、ガラスウール、ウレタンなどを発泡、圧入、封入し
てサンドイッチ構造としたものである。なお、外板41
a,42a、内板41b,42bは耐食性の良い金属板とする
のが好ましい。また、前記した熱伝導性に劣る断熱材35
で前記加熱缶4の天板41や側壁42自体を構成してもよ
い。図4は加熱缶4全体を上記の断熱構造としたもので
あるが、天板41のみ、また側壁42のみを上記の断熱構造
としてもよい。
【0019】導湯管10は内筒10aと外筒10bとで二重管
に構成し、内部に熱伝導性に劣る断熱材35、例えば、シ
リコン、ガラスウール、ウレタンなどを発泡、圧入、封
入してサンドイッチ構造としたものである。この導湯管
10も前記加熱缶4と同様にそれ自体を熱伝導性に劣る断
熱材35で構成してもよい。第2発明においては、図示の
ように、加熱缶4と導湯管10の両方を上記の断熱構造と
してもよく、加熱缶4または導湯管10のいずれか一方を
上記の断熱構造としてもよい。本実施例においても、加
熱缶4や導湯管10を断熱していることにより、加熱缶4
内や導湯管10内の熱湯が周囲の水によって熱を奪われな
いので、早く、熱い湯を貯えることができる。
【0020】(第3実施例)本実施例は第3発明の一実
施例である。図5に示すように、本実施例の加熱缶4と
導湯管10は、加熱缶4の内板41a,42aと外板41b,42
bと底板42cにより中空壁に形成され、導湯管10は内筒
10a、外筒10b により中空壁に形成されて、上端部を閉
じている。加熱缶4の中空壁と導湯管10の中空壁は互い
に連通してもよく、個別に密閉してもよいが、いずれも
密閉された中空壁構造となっている。そして、各内部空
間がエアー溜り30となっており、エアー断熱する。な
お、内板41a,42a、外板41b,42bは耐食性の良い金
属板とするのが好ましい。図5は加熱缶4と導湯管10を
共に上記の断熱構造とした例であるが、加熱缶4または
導湯管10のいずれか一方を上記の断熱構造としてもよ
く、また加熱缶4も全体を上記の断熱構造とした場合だ
けでなく、天板41や側壁42のいずれか一方のみを上記の
断熱構造としてもよいものである。本実施例では、外部
の圧力により空気層が圧縮されたり、温度によって膨脹
・収縮を繰返すことがないので、外部の激しい変化に影
響されることなく常に一定した断熱性能が得られるとい
う利点がある。したがって本実施例においても、加熱缶
4や導湯管10を断熱していることにより、加熱缶4内や
導湯管10内の熱湯が周囲の水によって熱を奪われること
が少ないので、早く、熱い湯を貯えることができる。
【0021】(他の実施例)本発明において、給水口17
の取付位置、給水遮水板12の構造や取付位置、ヒーター
5の構造や取付位置、加熱缶4の形状や取付位置、導湯
管10の形状や取付場所、温度感知開閉弁11やエアー抜き
孔51の構造や取付場所などは電気温水器としての機能を
果しうる限り、任意に構成しうるものであって、図示の
例に限られないこと勿論である。また、温度関知開閉弁
11を加熱缶4の天板41に取付け、その開閉弁11に導湯管
10を結合したものも本発明に含まれる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、加熱缶内で湯の加熱
中、および導湯管で熱湯を貯湯タンク内上部に送る間、
加熱缶や導湯管の外部の水によって熱湯の熱が奪われに
くいので、極く短時間で一定量の水を熱湯に沸かし上
げ、湯切れ後に所望の温度の湯を出湯させる時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例に係わる断熱構造の説明図
である。
【図2】図1に係わる実施例の断熱作用の説明図であ
る。
【図3】第1発明の他の実施例に係わる断熱構造の説明
図である。
【図4】第2発明の一実施例に係わる断熱構造の説明図
である。
【図5】第3発明の一実施例に係わる断熱構造の説明図
である。
【図6】本発明が適用される基本発明の即熱式貯湯型電
気温水器の断面図である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク 4 加熱缶 5
ヒーター 10 導湯管 11 温度感知開閉弁 30
エアー溜り 31 第1エアー貯溜壁 32 第2エアー貯溜壁 33
第3エアー貯溜壁 34 整流板 41 天板 42
側壁 51 エアー抜き孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記加熱缶は、天板と側壁に
    よって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、前記
    側壁は、外板と内板で区画されると共に上端が密閉さ
    れ、下端が開放したエアー貯溜壁を多重に設けたもので
    あり、上下寸法の最も長い第1エアー貯溜壁に対し、加
    熱缶の内方または外方に向けて第2、第3…のエアー貯
    溜壁が順次設けられており、前記第2、第3…のエアー
    貯溜壁の上端は順次低くなるように設けられていること
    を特徴とする即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造。
  2. 【請求項2】前記側壁を構成するエアー貯溜壁のうち、
    最内層のエアー貯溜壁の内板に連続して整流板を設け、
    該整流板によって、各エアー貯溜壁の下端開口部を上下
    方向の隙間をあけて覆うようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造。
  3. 【請求項3】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記加熱缶は、天板と側壁に
    よって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、前記
    加熱缶の天板および側壁が、外板と内板で熱伝導性の劣
    る断熱材料を挾んだサンドイッチ構造であることを特徴
    とする即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造。
  4. 【請求項4】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記加熱缶は、天板と側壁に
    よって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、前記
    加熱缶の天板および(または)側壁が、熱伝導性の劣る
    断熱材料製であることを特徴とする即熱式貯湯型電気温
    水器の断熱構造。
  5. 【請求項5】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記導湯管が、外筒と内筒で
    熱伝導性の劣る断熱材料を挾んだサンドイッチ構造であ
    ることを特徴とする即熱式貯湯型電気温水器の断熱構
    造。
  6. 【請求項6】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記導湯管が、熱伝導性の劣
    る断熱材料製であることを特徴とする即熱式貯湯型電気
    温水器の断熱構造。
  7. 【請求項7】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記加熱缶は、天板と側壁に
    よって囲まれ下面が開放した容器状構造体であり、前記
    加熱缶が、エアーを密閉した中空壁で構成されているこ
    とを特徴とする即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造。
  8. 【請求項8】貯湯タンクと、該貯湯タンク内下部に配置
    された加熱缶と、該加熱缶の内部に配置されたヒーター
    と、前記加熱缶から加熱缶内で加熱された熱湯を貯湯タ
    ンク内上部へ送る導湯管と、該導湯管に取付けられた温
    度感知開閉弁とからなり、前記導湯管が、エアーを密閉
    した中空壁で構成されていることを特徴とする即熱式貯
    湯型電気温水器の断熱構造。
JP11424594A 1994-04-30 1994-04-30 即熱式貯湯型電気温水器の断熱構造 Pending JPH07301457A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015158359A (ja) * 2015-04-30 2015-09-03 三菱電機株式会社 貯湯タンクユニット

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JP2015158359A (ja) * 2015-04-30 2015-09-03 三菱電機株式会社 貯湯タンクユニット

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