JPH0730138A - CdS焼結膜の製造方法 - Google Patents
CdS焼結膜の製造方法Info
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- JPH0730138A JPH0730138A JP5154709A JP15470993A JPH0730138A JP H0730138 A JPH0730138 A JP H0730138A JP 5154709 A JP5154709 A JP 5154709A JP 15470993 A JP15470993 A JP 15470993A JP H0730138 A JPH0730138 A JP H0730138A
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- Japan
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- powder
- cds
- cdcl
- average particle
- sintered film
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/543—Solar cells from Group II-VI materials
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 平均粒径2〜3μmのCdS粉末にCdCl
2粉末および粘結剤を添加して作製されたペーストを、
ガラス基板上に塗布・焼結することによって形成された
CdS焼結膜の局所的に光反射損として存在する粒界お
よびポアを少なくし、従来より高光透過率のCdS焼結
膜の製造方法を提供する。 【構成】 平均粒径の異なるCdSもしくはCdとSを
含む化合物半導体粉末A1,微粉末B3(粒径:A1>
B3)において、平均粒径2〜3μmの粉末A1に平均
粒径0.1〜1μmの微粉末B3およびCdCl22を
コーティングしたもの、または粉末A1にCdCl22
のみをコーティングしたものに粘結剤を添加してペース
トを作製し、それをガラス基板上に塗布・焼結すること
によってCdS焼結膜を作製する。
2粉末および粘結剤を添加して作製されたペーストを、
ガラス基板上に塗布・焼結することによって形成された
CdS焼結膜の局所的に光反射損として存在する粒界お
よびポアを少なくし、従来より高光透過率のCdS焼結
膜の製造方法を提供する。 【構成】 平均粒径の異なるCdSもしくはCdとSを
含む化合物半導体粉末A1,微粉末B3(粒径:A1>
B3)において、平均粒径2〜3μmの粉末A1に平均
粒径0.1〜1μmの微粉末B3およびCdCl22を
コーティングしたもの、または粉末A1にCdCl22
のみをコーティングしたものに粘結剤を添加してペース
トを作製し、それをガラス基板上に塗布・焼結すること
によってCdS焼結膜を作製する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はII−VI族化合物半導体太
陽電池などに使用可能なCdS焼結膜の製造方法に関す
る。
陽電池などに使用可能なCdS焼結膜の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、II−VI族化合物半導体太陽電池の
PN接合を形成する各層を印刷・焼結方式によって作製
するCdS/CdTe太陽電池の例が報告されている
(たとえば、日本、ジャーナル・アプライド・フィジッ
クス、Part1、Vol.21、No.5、800−
801、1982)。この報告によるCdS焼結膜は、
平均粒径2〜3μmのCdS粉末に、融剤として必要な
CdCl2粉末および粘結剤とをたとえば石川式らいか
い機のような乳鉢内で混合・分散させてペースト状に
し、それをガラス基板上に印刷した後、所定温度で焼結
することにより形成されるものであった。
PN接合を形成する各層を印刷・焼結方式によって作製
するCdS/CdTe太陽電池の例が報告されている
(たとえば、日本、ジャーナル・アプライド・フィジッ
クス、Part1、Vol.21、No.5、800−
801、1982)。この報告によるCdS焼結膜は、
平均粒径2〜3μmのCdS粉末に、融剤として必要な
CdCl2粉末および粘結剤とをたとえば石川式らいか
い機のような乳鉢内で混合・分散させてペースト状に
し、それをガラス基板上に印刷した後、所定温度で焼結
することにより形成されるものであった。
【0003】そして、特開平1−179743号公報
に、ガラス基板上に低抵抗のn型半導体層として第1の
層を形成し、その上に粒界の少ない高抵抗n型半導体層
として第2の層を形成することにより、低抵抗でかつガ
ラス/CdS界面の反射損の少ない太陽電池用CdS焼
結膜を得るCdS焼結膜が開示されている。
に、ガラス基板上に低抵抗のn型半導体層として第1の
層を形成し、その上に粒界の少ない高抵抗n型半導体層
として第2の層を形成することにより、低抵抗でかつガ
ラス/CdS界面の反射損の少ない太陽電池用CdS焼
結膜を得るCdS焼結膜が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな製造方法では、焼結の初期段階であるCdS粉末粒
子間の接触から始まる表面拡散において、平均粒径2〜
3μmの単一の粒度分布をもったCdS粉末では、粉末
間の充填密度に限界があった。また、溶融したCdCl
2がCdS粉末全体にわたって均一に広がり、CdS粒
子間の焼結時のネック形成が均一に行われるためには、
たとえば石川式らいかい機のような乳鉢内での混合・分
散だけでは不十分であり、結果として焼結してできたC
dS膜には、局所的に光反射損として光透過率を低下さ
せる原因となる粒界およびポアが少なからず存在すると
いう課題があった。
うな製造方法では、焼結の初期段階であるCdS粉末粒
子間の接触から始まる表面拡散において、平均粒径2〜
3μmの単一の粒度分布をもったCdS粉末では、粉末
間の充填密度に限界があった。また、溶融したCdCl
2がCdS粉末全体にわたって均一に広がり、CdS粒
子間の焼結時のネック形成が均一に行われるためには、
たとえば石川式らいかい機のような乳鉢内での混合・分
散だけでは不十分であり、結果として焼結してできたC
dS膜には、局所的に光反射損として光透過率を低下さ
せる原因となる粒界およびポアが少なからず存在すると
いう課題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、光反
射損の原因となる粒界およびポアが非常に少ない高光透
過率のCdS焼結膜の製造方法を提供することを目的と
している。
射損の原因となる粒界およびポアが非常に少ない高光透
過率のCdS焼結膜の製造方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のCdS焼結膜の製造方法の第一の手段は、平
均粒径の異なるCdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末A,微粉末B(粒径:A>B)において、平均
粒径の小なる微粉末Bを、CdCl2粉末とともに、平
均粒径の大なる粉末Aにコーティングしてなるコーティ
ングCdS粉末と、粘結剤からなるCdSペーストをガ
ラス基板上に塗布・焼結することによってCdS焼結膜
を作製するというものである。
に本発明のCdS焼結膜の製造方法の第一の手段は、平
均粒径の異なるCdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末A,微粉末B(粒径:A>B)において、平均
粒径の小なる微粉末Bを、CdCl2粉末とともに、平
均粒径の大なる粉末Aにコーティングしてなるコーティ
ングCdS粉末と、粘結剤からなるCdSペーストをガ
ラス基板上に塗布・焼結することによってCdS焼結膜
を作製するというものである。
【0007】また、本発明のCdS焼結膜の製造方法の
第二の手段は、CdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末Aに、CdCl2粉末をコーティングしてなる
CdCl2コーティングCdS粉末と、粘結剤からなる
CdSペーストをガラス基板上に塗布・焼結することに
よってCdS焼結膜を作製するというものである。
第二の手段は、CdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末Aに、CdCl2粉末をコーティングしてなる
CdCl2コーティングCdS粉末と、粘結剤からなる
CdSペーストをガラス基板上に塗布・焼結することに
よってCdS焼結膜を作製するというものである。
【0008】
【作用】本発明は上記した平均粒径2〜3μmのCdS
粉末Aに、CdCl2粉末もしくはCdCl2粉末と平均
粒径0.1〜1μmのCdS微粉末Bをコーティングし
た構成により、CdCl2粉末のコーティングだけで
も、溶融したCdCl2がCdS粉末全体にわたって均
一に広がり、均一な粒成長の成膜が可能となるが、さら
に微粉末CdSの微粉末Bのコーティングによって粉末
間の充填密度が増大し、焼結の反応性が高まり、ポアの
少ない焼結膜が作製される。すなわち、CdS微粉末B
とCdCl2双方のコーティングにより、CdS微粉末
Bコーティングにともなう粒子間の気孔径が減少するこ
とで、溶融したCdCl2は毛管引力の影響をより大き
く受けるようになり、焼結の反応性を高めると同時に均
一な成膜が可能となるのである。
粉末Aに、CdCl2粉末もしくはCdCl2粉末と平均
粒径0.1〜1μmのCdS微粉末Bをコーティングし
た構成により、CdCl2粉末のコーティングだけで
も、溶融したCdCl2がCdS粉末全体にわたって均
一に広がり、均一な粒成長の成膜が可能となるが、さら
に微粉末CdSの微粉末Bのコーティングによって粉末
間の充填密度が増大し、焼結の反応性が高まり、ポアの
少ない焼結膜が作製される。すなわち、CdS微粉末B
とCdCl2双方のコーティングにより、CdS微粉末
Bコーティングにともなう粒子間の気孔径が減少するこ
とで、溶融したCdCl2は毛管引力の影響をより大き
く受けるようになり、焼結の反応性を高めると同時に均
一な成膜が可能となるのである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例のCdS焼結膜の製造
方法について図面を参照して説明する。
方法について図面を参照して説明する。
【0010】(実施例1)本発明の実施例1について説
明する。本発明の実施例1の平均粒径2〜3μmの高純
度CdS粉末AにCdS微粉末B3およびCdCl22
がコーティングされたCdS粉末を示す図1において、
これは平均粒径2〜3μmの高純度CdS粉末A1と平
均粒径0.1〜1μmのCdS微粉末B3とCdCl2
粉末2とをイオン交換水もしくは有機溶媒中で十分に混
合・分散したものを、液滴5が10μmぐらいになるよ
うにミスト状態と化し、それを乾燥することにより平均
粒径2〜3μmの高純度CdS粉末AにCdS微粉末B
3およびCdCl22がコーティングされた乾燥CdS
粉末4を作製するものである。そして、このコーティン
グCdS粉末に適量のプロピレングリコールを粘結剤と
して加え、たとえば石川式らいかい機によって混練する
ことにより適当な粘度を備えたペーストを作製する。そ
して、これをスクリーン印刷機または描画印刷機によっ
てガラス基板上に塗布・成膜した後、N2雰囲気中にお
いて690℃で30分焼成することによりCdS焼結膜
が形成される。図3にCdS微粉末Bのコーティング比
率(平均粒径2〜3μmのCdS粉末Aに対する重量
比)にともなうCdS焼結膜の光透過率を従来法による
ものと比較して示す。CdS微粉末Bのコーティング比
率が20%までは従来より光透過率が向上し、40%を
越えると逆に低下する傾向にある。これはCdS微粉末
Bのコーティング比率が低い段階では、粉末間の充填密
度の向上とともにポアの少ない緻密な膜が形成された
が、コーティング比率が増大すると、微粉域の粒度が増
大することにより粒成長の促進が阻害されたためと考え
られる。
明する。本発明の実施例1の平均粒径2〜3μmの高純
度CdS粉末AにCdS微粉末B3およびCdCl22
がコーティングされたCdS粉末を示す図1において、
これは平均粒径2〜3μmの高純度CdS粉末A1と平
均粒径0.1〜1μmのCdS微粉末B3とCdCl2
粉末2とをイオン交換水もしくは有機溶媒中で十分に混
合・分散したものを、液滴5が10μmぐらいになるよ
うにミスト状態と化し、それを乾燥することにより平均
粒径2〜3μmの高純度CdS粉末AにCdS微粉末B
3およびCdCl22がコーティングされた乾燥CdS
粉末4を作製するものである。そして、このコーティン
グCdS粉末に適量のプロピレングリコールを粘結剤と
して加え、たとえば石川式らいかい機によって混練する
ことにより適当な粘度を備えたペーストを作製する。そ
して、これをスクリーン印刷機または描画印刷機によっ
てガラス基板上に塗布・成膜した後、N2雰囲気中にお
いて690℃で30分焼成することによりCdS焼結膜
が形成される。図3にCdS微粉末Bのコーティング比
率(平均粒径2〜3μmのCdS粉末Aに対する重量
比)にともなうCdS焼結膜の光透過率を従来法による
ものと比較して示す。CdS微粉末Bのコーティング比
率が20%までは従来より光透過率が向上し、40%を
越えると逆に低下する傾向にある。これはCdS微粉末
Bのコーティング比率が低い段階では、粉末間の充填密
度の向上とともにポアの少ない緻密な膜が形成された
が、コーティング比率が増大すると、微粉域の粒度が増
大することにより粒成長の促進が阻害されたためと考え
られる。
【0011】なお本実施例では、コーティングされる粉
末としてCdS粉末が使われたが、CdとSを含む化合
物半導体粉末に、たとえばZnを混晶として含むCdS
粉末を用いることも無論可能である。
末としてCdS粉末が使われたが、CdとSを含む化合
物半導体粉末に、たとえばZnを混晶として含むCdS
粉末を用いることも無論可能である。
【0012】(実施例2)次に本発明の実施例2のCd
Cl2コーティングCdS粉末を示す。図2において、
平均粒径2〜3μmの高純度のCdS粉末A1とCdC
l2粉末2をイオン交換水もしくは有機溶媒中で十分に
混合・分散したものを、液滴3が10μmぐらいになる
ようにミスト状態と化し、それを乾燥することによりC
dCl2がコーティングされたCdS乾燥粉末6を作製
するものである。そして、このCdCl2コーティング
CdS粉末6に適量のプロピレングリコールを粘結剤と
して加え、たとえば石川式らいかい機によって混練する
ことにより適当な粘度を備えたペーストを作製する。そ
して、これをスクリーン印刷機または描画印刷機によっ
てガラス基板上に塗布・成膜した後、N2雰囲気中にお
いて690℃で30分焼成することによりCdS焼結膜
が形成される。図4にCdCl2コーティング比率(平
均粒径2〜3μmのCdS粉末Aに対する重量比)にと
もなうCdS焼結膜の光透過率を従来法によるものと比
較して示す。従来と同じCdCl2量でも膜の光透過率
が向上しているが、これはコーティングにともない膜内
で均一な粒成長がおこなわれたためであり、また従来よ
り少ない8重量%でもほぼ同等の光透過率が得られたの
は、コーティングにともないCdCl2の分散性が向上
したことに起因すると考えられる。
Cl2コーティングCdS粉末を示す。図2において、
平均粒径2〜3μmの高純度のCdS粉末A1とCdC
l2粉末2をイオン交換水もしくは有機溶媒中で十分に
混合・分散したものを、液滴3が10μmぐらいになる
ようにミスト状態と化し、それを乾燥することによりC
dCl2がコーティングされたCdS乾燥粉末6を作製
するものである。そして、このCdCl2コーティング
CdS粉末6に適量のプロピレングリコールを粘結剤と
して加え、たとえば石川式らいかい機によって混練する
ことにより適当な粘度を備えたペーストを作製する。そ
して、これをスクリーン印刷機または描画印刷機によっ
てガラス基板上に塗布・成膜した後、N2雰囲気中にお
いて690℃で30分焼成することによりCdS焼結膜
が形成される。図4にCdCl2コーティング比率(平
均粒径2〜3μmのCdS粉末Aに対する重量比)にと
もなうCdS焼結膜の光透過率を従来法によるものと比
較して示す。従来と同じCdCl2量でも膜の光透過率
が向上しているが、これはコーティングにともない膜内
で均一な粒成長がおこなわれたためであり、また従来よ
り少ない8重量%でもほぼ同等の光透過率が得られたの
は、コーティングにともないCdCl2の分散性が向上
したことに起因すると考えられる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
CdS焼結膜の製造方法によれば、平均粒径の異なるC
dSもしくはCdとSを含む化合物半導体粉末A,微粉
末B(粒径:A>B)において、平均粒径の小なる微粉
末Bを、CdCl2粉末とともに、平均粒径の大なる粉
末AにコーティングしてなるコーティングCdS粉末
と、粘結剤からなるCdSペーストをガラス基板上に塗
布・焼結することによって作製するかまたは、CdSも
しくはCdとSを含む化合物半導体粉末Aに、CdCl
2粉末をコーティングしてなるCdCl2コーティングC
dS粉末と、粘結剤からなるCdSペーストをガラス基
板上に塗布・焼結することによって作製することによ
り、粒界およびポアの少ない均一なCdS焼結膜の成膜
が可能となる。すなわち、塗布・焼結型CdS/CdT
e太陽電池において、N型半導体であり、かつ透明電極
としての役割を果たすCdS膜の光透過率の向上に大き
な効果をもたらすものである。
CdS焼結膜の製造方法によれば、平均粒径の異なるC
dSもしくはCdとSを含む化合物半導体粉末A,微粉
末B(粒径:A>B)において、平均粒径の小なる微粉
末Bを、CdCl2粉末とともに、平均粒径の大なる粉
末AにコーティングしてなるコーティングCdS粉末
と、粘結剤からなるCdSペーストをガラス基板上に塗
布・焼結することによって作製するかまたは、CdSも
しくはCdとSを含む化合物半導体粉末Aに、CdCl
2粉末をコーティングしてなるCdCl2コーティングC
dS粉末と、粘結剤からなるCdSペーストをガラス基
板上に塗布・焼結することによって作製することによ
り、粒界およびポアの少ない均一なCdS焼結膜の成膜
が可能となる。すなわち、塗布・焼結型CdS/CdT
e太陽電池において、N型半導体であり、かつ透明電極
としての役割を果たすCdS膜の光透過率の向上に大き
な効果をもたらすものである。
【図1】本発明の実施例1に用いた、CdS粉末AにC
dS微粉末BおよびCdCl2がコーティングされたC
dS粉末の略図
dS微粉末BおよびCdCl2がコーティングされたC
dS粉末の略図
【図2】本発明の実施例2に用いた、CdS粉末AにC
dCl2がコーティングされたCdS粉末の略図
dCl2がコーティングされたCdS粉末の略図
【図3】本発明の実施例1に用いた、CdS微粉末Bの
コーティング比率(CdS粉末Aに対する重量比)とC
dS焼結膜の光透過率との関係を示すグラフ
コーティング比率(CdS粉末Aに対する重量比)とC
dS焼結膜の光透過率との関係を示すグラフ
【図4】本発明の実施例2に用いた、CdCl2のコー
ティング比率(CdS粉末Aに対する重量比)とCdS
焼結膜の光透過率との関係を示すグラフ
ティング比率(CdS粉末Aに対する重量比)とCdS
焼結膜の光透過率との関係を示すグラフ
1 CdS粉末A(平均粒径:2〜3μm) 2 CdCl2 3 CdS微粉末B(平均粒径:0.1〜1μm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室園 幹夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 平均粒径の異なるCdSもしくはCdと
Sを含む化合物半導体粉末A,微粉末B(粒径:A>
B)において、平均粒径の小なる微粉末Bを、CdCl
2粉末とともに、平均粒径の大なる粉末Aにコーティン
グしてなるコーティングCdS粉末と、粘結剤からなる
CdSペーストをガラス基板上に塗布・焼結するCdS
焼結膜の製造方法。 - 【請求項2】 粉末Aの平均粒径が2〜3μm、微粉末
Bの平均粒径が0.1〜1μmである請求項1記載のC
dS焼結膜の製造方法。 - 【請求項3】 粉末Aに対する微粉末Bの重量比が40
%以下で、かつ粉末Aに対するCdCl2粉末の重量比
が10〜20%の割合でコーティングする請求項1記載
のCdS焼結膜の製造方法。 - 【請求項4】 平均粒径の小なる微粉末BをCdCl2
粉末とともに、平均粒径の大なる粉末Aにコーティング
する際に、前記粉末Aと前記微粉末Bと前記CdCl2
粉末をイオン交換水もしくは有機溶媒中で混合・分散し
たものをミスト状態と化し、それを乾燥することによっ
てコーティングCdS粉末を作製する請求項1記載のC
dS焼結膜の製造方法。 - 【請求項5】 平均粒径の異なるCdSもしくはCdと
Sを含む化合物半導体粉末A,微粉末BとCdCl2粉
末をイオン交換水もしくは有機溶媒中で混合・分散した
ものをミスト状態と化した液滴の直径が20μm以下で
ある請求項4記載のCdS焼結膜の製造方法。 - 【請求項6】 CdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末Aに、CdCl2粉末をコーティングしてなる
CdCl2コーティングCdS粉末と、粘結剤からなる
CdSペーストをガラス基板上に塗布・焼結することに
よって作製するCdS焼結膜の製造方法。 - 【請求項7】 粉末Aの平均粒径が2〜3μmである請
求項6記載のCdS焼結膜の製造方法。 - 【請求項8】 CdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末にコーティングするCdCl2粉末の割合が、
重量比で10〜20%である請求項6記載のCdS焼結
膜の製造方法。 - 【請求項9】 CdSもしくはCdとSを含む化合物半
導体粉末にCdCl2粉末をコーティングする際に、前
記CdSもしくはCdとSを含む化合物半導体粉末と前
記CdCl2粉末をイオン交換水もしくは有機溶媒中で
混合・分散したものをミスト状態と化し、それを乾燥す
ることによってCdCl2コーティングCdS粉末を作
製する請求項6記載のCdS焼結膜の製造方法。 - 【請求項10】 CdSもしくはCdとSを含む化合物
半導体粉末とCdCl 2粉末をイオン交換水もしくは有
機溶媒中で混合・分散したものをミスト状態と化した液
滴の直径が20μm以下である請求項9記載のCdS焼
結膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5154709A JPH0730138A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | CdS焼結膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5154709A JPH0730138A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | CdS焼結膜の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730138A true JPH0730138A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15590249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5154709A Pending JPH0730138A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | CdS焼結膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730138A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007126357A (ja) * | 2007-01-22 | 2007-05-24 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 球状無機質超微粉末の製造方法 |
WO2011118203A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2011-09-29 | 株式会社クラレ | 化合物半導体粒子組成物、化合物半導体膜とその製造方法、光電変換素子、及び太陽電池 |
US10179347B2 (en) | 2013-08-09 | 2019-01-15 | Gyung Woon LEE | Vibration generating device |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5154709A patent/JPH0730138A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007126357A (ja) * | 2007-01-22 | 2007-05-24 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 球状無機質超微粉末の製造方法 |
JP4567700B2 (ja) * | 2007-01-22 | 2010-10-20 | 電気化学工業株式会社 | 球状無機質超微粉末の製造方法 |
WO2011118203A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2011-09-29 | 株式会社クラレ | 化合物半導体粒子組成物、化合物半導体膜とその製造方法、光電変換素子、及び太陽電池 |
JPWO2011118203A1 (ja) * | 2010-03-23 | 2013-07-04 | 株式会社クラレ | 化合物半導体粒子組成物、化合物半導体膜とその製造方法、光電変換素子、及び太陽電池 |
US10179347B2 (en) | 2013-08-09 | 2019-01-15 | Gyung Woon LEE | Vibration generating device |
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