JPH07300438A - 2,3,6−トリメチルフェノールの製造法 - Google Patents

2,3,6−トリメチルフェノールの製造法

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JPH07300438A
JPH07300438A JP9728995A JP9728995A JPH07300438A JP H07300438 A JPH07300438 A JP H07300438A JP 9728995 A JP9728995 A JP 9728995A JP 9728995 A JP9728995 A JP 9728995A JP H07300438 A JPH07300438 A JP H07300438A
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JP
Japan
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ketone
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trimethylphenol
amino
methyl ketone
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Withdrawn
Application number
JP9728995A
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English (en)
Inventor
Stefan Dr Rittinger
リッティンガー シュテファン
Norbert Dr Rieber
リーバー ノルベルト
Karl Lothar Arnold
ロタール アルノルト カール
Ulrich Dr Hoercher
ヘルヒャー ウルリッヒ
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BASF SE
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BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
    • C07C37/20Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回の反応段階で済まされる2,3,6−ト
リメチルフェノールの製造法。 【構成】 2,3,6−トリメチルフェノールは、ジエ
チルケトンを1−アミノ−ビニルメチルケトンと反応さ
せることによって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2,3,6−トリメチ
ル−フェノール、ビタミンEの製造のための本質的な中
間生成物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】2,3,6−トリメチル−フェノール
は、ドイツ連邦共和国特許第2415930号明細書に
記載により、ガス相中でのn−クレゾールの接触反応に
よるアルキル化によって得ることができる。前記方法の
欠点は、前記方法の場合、異性体混合物が発生し、この
異性体混合物から、望ましい異性体が困難にかつ損失し
ながらのみ純粋な形で取得することができるということ
である。
【0003】他の工業的に実施された方法は、ジエチル
ケトンをC4−成分、例えばクロトンアルデヒド(ドイ
ツ連邦共和国特許第1793037号明細書を参照のこ
と)またはメチルビニルケトン(ドイツ連邦共和国特許
第1668874号明細書を参照のこと)を用いて縮合
することに基づいている。この自体有利な方法の欠点
は、前記方法の場合、直接2,3,6−トリメチル−フ
ェノールに到達するのではなく、まず、トリメチルフェ
ノールへの付加的な段階で脱水素化されなければならな
い、トリメチルシクロへキセノンに到達することであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、ジエチルケトンおよび容易に入手されるC4−成分
とから出発して、1回の反応段階で済まされる2,3,
6−トリメチル−フェノールの製造法を開発することで
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、ジエチ
ルケトンを1−アミノ−ビニルメチルケトンと50〜2
00℃、好ましくは70〜150℃の温度で反応させる
ことによって特徴づけられる、2,3,6−トリメチル
フェノールの製造のための方法である。
【0006】従って、この反応は、次の反応式により行
われる:
【0007】
【化1】
【0008】1−アミノ−ビニルメチルケトンとして
は、原理的に、第一級アミノ基、第二級アミノ基または
第三級アミノ基を有する全ての1−アミノビニルメチル
ケトンを使用することができる。経済的な理由から、安
価で普及しおよび/または特に簡単に取り扱われるかま
たは分離されるようなアミノ化合物が使用される。例え
ば、1−ジメチルアミノ−ビニルメチルケトン、1−ジ
エチルアミノ−ビニルメチルケトン、1−ジシクロヘキ
シルアミノ−ビニルメチルケトン、1−ジエタノールア
ミノ−ビニルメチルケトン、1−ピぺラザノ−ビニルメ
チルケトン、1−N−メチル−ピペラザノ−ビニルメチ
ルケトンまたは1−モルホリンアミノ−ビニルメチルケ
トンが記載される。しかしながら、原理的には、置換基
1およびR2が以下の意味を有する上記の式の全ての1
−アミノ−ビニルメチルケトンを使用することができ
る: a)R1およびR2は、互いに独立に水素原子またはC1
〜C20アルキル基、好ましくはC1〜C8アルキル基、殊
にC1〜C4アルキル基、例えばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基および第三ブチル基を表わすか;C3〜C8シクロ
アルキル基、好ましくはC5〜C8シクロアルキル基、例
えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基およびシクロオクチル基、殊にシクロペンチル基
およびシクロヘキシル基を表わし;C1〜C20ヒドロキ
シアルキル基、好ましくはC2〜C8ヒドロキシアルキル
基、殊にC2〜C4ヒドロキシアルキル基、例えば2−ヒ
ドロキシエチル基および3−ヒドロキシ−プロピル基を
表わし;フェニル基およびC7〜C12アルキルフェニル
基、例えば2−メチル−フェニル基、3−メチル−フェ
ニル基、4−メチル−フェニル基、2,4−ジメチル−
フェニル基、2,5−ジメチル−フェニル基、2,6−
ジメチル−フェニル基、3,5−ジメチル−フェニル基
および2,3,4−トリメチル−フェニル基を表わし;
またはC7〜C12フェニルアルキル基、例えばベンジル
基、フェネチル基、1−フェニル−プロピル基、2−フ
ェニル−プロピル基、1−フェニル−ブチル基、2−フ
ェニル−ブチル基、3−フェニル−ブチル基、好ましく
はベンジル基およびフェネチル基を表わすか;あるいは
また b)R1およびR2は、一緒になって、1〜4個のC1
4アルキル基によって置換されていてもよいおよび/
または酸素、窒素または硫黄によって中断されていても
よいC2〜C7アルキレン鎖を表わす。例えば、以下の基
が記載される:―(CH22―、―(CH23―、―
(CH24―、―(CH25―、―(CH26―、―
(CH27―、―(CHCH3)―、―(CH22―O
―(CH22―、―(CH2)―N―(CH22―およ
び―(CH22―S―(CH22―。
【0009】最近では、ジアセチレンを含有する、アセ
チレンの製造の際に生じる分解ガスと、第二級アミンと
水との0〜150℃の温度での反応によって1−アミノ
−ビニルメチルケトンの製造のための簡単な方法が見出
されたので(ドイツ連邦共和国特許出願番号第P430
8080.4号を参照のこと)、これにより、簡単で付
加的な出発物質から、必要とされた2,3,6−トリメ
チル−フェノールを直接得ることができる。
【0010】更に、1−アミノ−ビニルメチルケトン
を、例えば米国特許第3141880号明細書の記載に
よるエナミンとケトンとの反応によってかまたは米国特
許第3285915号明細書の記載による第二級アミン
と3−アルコキシシクロブタノンとの反応によって得る
ことができる。
【0011】本発明による方法は、有利に塩基性薬剤の
存在下に実施される。
【0012】塩基性の薬剤としては、非プロトン性に作
用することができる全ての強塩基を使用することができ
る。例えば、ヒドロキシド、オキシド、アルコラート、
アミドもしくはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
水素化物、有機金属化合物、例えばブチルリチウムまた
はフェニルリチウムまたは水酸化第四アンモニウム水酸
化物、例えば水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムが
使用されることが記載される。
【0013】該塩基性薬剤は、一般に、化学量論的量で
かまたは全く僅かな過剰量で使用される。
【0014】本発明による反応は、溶剤の存在下並びに
不存在下で実施することができる。溶剤の不存在下の場
合、有利に、稀釈剤としての過剰量のジエチルケトン中
で作業される。
【0015】溶剤としては、例えば次のものが該当す
る:脂肪族石油エーテル、単価水素、例えば石油エーテ
ルまたはベンジン混合物;脂環式炭化水素、例えばシク
ロヘキサン;芳香族炭化水素、例えばベンゾール、トル
オール、キシロール、クモールおよびp−ジイソプロピ
ルベンゾール;塩素化された炭化水素、例えばクロルベ
ンゾール、クロルトルオールおよびジクロロベンゾー
ル;エーテル、例えばメチル第三ブチル−エーテル、テ
トラヒドロフランおよびジオキサン;スルホキシド、例
えばジメチルスルホキシド、酸アミド、例えばジメチル
ホルムアミドおよびN−メチルピロリドンおよび高級ア
ルコール、例えばペンタノールが該当する。
【0016】特に有利に、この反応は、水と混合不可能
な溶剤の使用の際に達成される。
【0017】前記の水と混合不可能な溶剤の使用の場
合、水を循環しながら作業することが有利であることが
判明する。
【0018】第二級アミンと水との混合物使用すること
もできるは、本発明による方法により特に有利であり、
それというも、このことによって、アミノビニルケトン
が、直接、即ち、単離なしに、ドイツ連邦共和国特許出
願番号P4308080.4号の記載によるジアセチレ
ンと第二級アミンの水溶液とからの該アミノビニルケト
ンの製造後に、トリメチルフェノールの製造に使用する
ことができるからである。
【0019】この縮合は、一般に、50〜200℃、好
ましくは70〜150℃の温度で実施される。
【0020】この反応時間は、一般に、反応温度および
反応成分に応じて、20〜40時間、好ましくは25〜
30時間である。
【0021】通常、大気圧が使用される。あるいはま
た、低くされた圧力または高められた圧力かに作業して
もよい。
【0022】ジエチルケトンおよびアミノビニルメチル
ケトンは、好ましくは、1:1〜50:1、好ましくは
1:1〜20:1のモル比で使用される。
【0023】この反応混合物の調製のために、一般に、
まず、生じたフェノレートを中和し、引続き、該反応混
合物を分溜によって分離するように行われる。
【0024】蒸留によってかまたは蒸留塔底物から得ら
れたアミンは、1−アミノ−ビニルメチルケトンの製造
に再度使用することができる。
【0025】本発明による方法を用いた場合、本質的な
ビタミンE−中間生成物として必要とされた2,3,6
−トリメチル−フェノールは、1回の簡単な反応段階
で、良好に入手可能なジエチルケトンから、簡単な方法
でかつ良好に入手可能な式IIIのアミノビニルメチルケ
トンから特に良好な収量で得ることができる。
【0026】
【実施例】撹拌機および載置された水循環器を有する2
50mlのガラスフラスコ中で、ジプロピルアミノビニ
ルメチルケトン16.9g(0.1モル)、ジエチルケ
トン172.3g(2モル)および50%のKOH水溶
液11.2g(0.1モル相当)を混合し、29時間、
還流および水の循環下に沸騰するまで加熱した。この場
合、H2O6.7mlを分離し(予想:苛性ソーダ溶液
から5.6ml、反応から1.8ml)。得られた黒褐
色の反応溶液を、酢酸を用いる中和後にガスクロマトグ
ラフィー処理により分析した。2,3,6−トリメチル
−フェノールの含量を、因子の形成を用いて数量化し
た。トリメチルフェノールに対する選択性は、変換され
たアミノビニルメチルケトン(変換率89%)に対して
63%であった。最も重要な副生成物は、26%の選択
率(GC−面積−%による)を有する3−エチル−4−
メチル−フェノールであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール ロタール アルノルト ドイツ連邦共和国 ハイデルベルク ハウ スアッカーヴェーク 11 (72)発明者 ウルリッヒ ヘルヒャー ドイツ連邦共和国 マンハイム ブルンヒ ルデシュトラーセ 51

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,3,6−トリメチルフェノールを製
    造するための方法において、ジエチルケトンを1−アミ
    ノ−ビニルメチルケトンと、50〜200℃の温度で反
    応させることを特徴とする、2,3,6−トリメチル−
    フェノールの製造法。
JP9728995A 1994-04-28 1995-04-21 2,3,6−トリメチルフェノールの製造法 Withdrawn JPH07300438A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4414877.1 1994-04-28
DE19944414877 DE4414877A1 (de) 1994-04-28 1994-04-28 Verfahren zur Herstellung von 2,3,6-Trimethyl-phenol

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07300438A true JPH07300438A (ja) 1995-11-14

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ID=6516698

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9728995A Withdrawn JPH07300438A (ja) 1994-04-28 1995-04-21 2,3,6−トリメチルフェノールの製造法

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JP (1) JPH07300438A (ja)
CN (1) CN1117483A (ja)
CA (1) CA2147913A1 (ja)
DE (1) DE4414877A1 (ja)
RU (1) RU95106463A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1668874C2 (de) * 1968-03-08 1975-11-20 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von 2,3,6-Trimethylphenol
DE1793037B1 (de) * 1968-07-26 1971-07-15 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von 2,3,6-Trimethylphenol
US3833673A (en) * 1971-11-09 1974-09-03 Eastman Kodak Co Synthesis of alkylated phenols from carbonyl compounds

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EP0679625A3 (ja) 1995-12-06
DE4414877A1 (de) 1995-11-02
CA2147913A1 (en) 1995-10-29
CN1117483A (zh) 1996-02-28
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EP0679625A2 (de) 1995-11-02

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