JPH07300175A - 電子媒体保持シート及び該保持シートを有する書籍 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 書籍内で嵩張ることなく且つ電子媒体を確実
に保持し得るような電子媒体保持シートを提供するこ
と。 【構成】 書籍Ｂは、電子媒体保持シート１０が一括製
本されてなる。電子媒体保持シート１０は台紙１２と粘
着シート１４からなる。台紙１２の厚みは、電子媒体Ｄ
を透明なフィルムで包装する場合は電子媒体Ｄの厚みと
略々同じであり、電子媒体Ｄをケースに収納する場合は
そのケースの厚みと略々同じである。台紙１２は窓部１
６を有する。窓部１６は、電子媒体Ｄ又はそのケースを
収納し得る縦横サイズである。粘着シート１４は、台紙
１２の一方の面に貼着されて、窓部１６に接着面１８を
露出している。電子媒体Ｄを透明なフィルムで包装した
場合は、そのフィルムが粘着シート１４に接着され、電
子媒体Ｄをケースに収納した場合は、そのケースが粘着
シート１４に接着される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フロッピーディスク
（以下、「ＦＤ」という。）やコンパクトディスク（以
下、「ＣＤ」という。）等の電子媒体を保持させ、書籍
の付属物として綴じ得るようにした電子媒体保持シー
ト、及び、保持シートを有する書籍に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＦＤやＣＤ等の電子媒体が付属物
として書籍に付加されることが多くなってきている。従
来では、電子媒体を入れた紙袋を書籍の間に挟み込む方
法、台紙に形成された窓部に電子媒体を組み込んで、台
紙及び電子媒体の表裏にさらに厚紙を張り合わせる方法
が採られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の方法
によると、書籍の運搬時に電子媒体が脱落するという問
題、紙袋の破損による電子媒体の紛失という問題があ
る。一方、後者の方法によると、紙が３層になるため、
書籍自体の厚み及び重量が大きくなり輸送に不便である
とともに、３枚合紙の加工に費用が嵩むという問題があ
る。本発明の目的は、嵩張ることなく且つ電子媒体を確
実に保持し得るような電子媒体保持シート及びこの保持
シートを有する書籍を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、包装された電
子媒体を収納し得る窓部が形成され且つ前記電子媒体又
は前記電子媒体が収納されたケースの厚みと略々等しい
厚みの台紙と、該台紙の一方の面に貼着され且つ前記窓
部に接着面を露出する粘着シートとを有してなる書籍用
の電子媒体保持シートにより前記課題を解決した。

【０００５】

【作用】電子媒体は、透明なフィルムで包装されるか、
或いは、ケースに収納されて、電子媒体保持シートの窓
部に収納される。フィルム又はケースは、窓部に露出す
る粘着シートの接着面に接着する。電子媒体保持シート
は他の紙面とともに一括製本され、書籍として流通過程
に乗せられる。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。電子媒体は、透明なフィルム又はプラスチック製
若しくは紙製ケースで包装されている。電子媒体には内
容表示のためのラベルが貼付されている。なお、ケース
は透明なプラスチック製であることが望ましい。

【０００７】図１は電子媒体保持シート１０が一括製本
された書籍Ｂの斜視図、図２は電子媒体保持シート１０
の斜視図である。電子媒体保持シート１０は、台紙１２
と粘着シート１４からなる。

【０００８】台紙１２の縦横サイズは、書籍Ｂの縦横サ
イズと同じである。台紙１２の厚みは、電子媒体Ｄを透
明なフィルムで包装する場合は電子媒体Ｄの厚みと略々
同じであり、電子媒体Ｄをプラスチック製又は紙製ケー
スに収納する場合はそのケースの厚みと略々同じであ
る。台紙１２は窓部１６を有する。窓部１６は、電子媒
体Ｄ又はそのケースを収納し得る縦横サイズである。台
紙１２の材料としてはボール紙が好適である。所定の厚
みのものを入手しやすく、強度にも優れており、また、
安価である。

【０００９】図３及び図４に示されるように、粘着シー
ト１４は、台紙１２の一方の面に貼着されて、窓部１６
に接着面１８を露出している。従って、電子媒体Ｄを透
明なフィルムで包装した場合は、そのフィルムが粘着シ
ート１４に接着され、電子媒体Ｄをケースに収納した場
合は、そのケースが粘着シート１４に接着される。

【００１０】書籍Ｂの購入者は、透明フィルムを通じて
電子媒体Ｄの内容を確認し、カッター或いは鋏を利用し
て透明フィルム内から電子媒体Ｄを取り出す。なお、透
明なプラスチック製ケースで電子媒体Ｄを収納した場合
は、そのケースを通じて電子媒体Ｄの内容を確認し、ケ
ースを開けて電子媒体Ｄを取り出す。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、窓部から粘着シートの接着面
を露出させたので、フィルムで包装された電子媒体又は
ケースに収納された電子媒体を窓部に置くだけで、電子
媒体の接着保持ができる。従って、電子媒体の書籍への
付加作業が簡単且つ確実である。また、従来のような３
層合紙を使用する場合に比べて、電子媒体保持シート自
体の厚みが薄くなり、書籍の輸送コストも低減される。

【００１２】請求項２の発明では、請求項１の効果に加
えて、透明なフィルムを利用することにより、電子媒体
に格納された内容を一目で認識することができるととも
に、電子媒体の取出しが容易である。

【００１３】請求項３の発明では、請求項１の効果に加
えて、ケースを利用することによって、傷をきらう電子
媒体を保護することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 電子媒体保持シートが一括製本された書籍の
斜視図である。

【図２】 電子媒体保持シートの斜視図である。

【図３】 電子媒体保持シートの断面図である。

【図４】 電子媒体保持シートの裏面図である。

【符号の説明】

Ｂ 書籍 Ｄ 電子媒体 １０ 電子媒体保持シート １２ 台紙 １４ 粘着シート １６ 窓部 １８ 接着面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 包装された電子媒体を収納し得る窓部が
   形成され且つ前記電子媒体又は前記電子媒体が収納され
   たケースの厚みと略々等しい厚みの台紙と、 該台紙の一方の面に貼着され且つ前記窓部に接着面を露
   出する粘着シートと、を有してなる、書籍用の電子媒体
   保持シート。
2. 【請求項２】 電子媒体保持シートが他の紙面と一括製
   本された書籍であって、 前記電子媒体保持シートが、透明なフィルムによって包
   装された電子媒体を収納し得る窓部が形成され且つ前記
   電子媒体の厚みと略々等しい厚みの台紙と、該台紙の一
   方の面に貼着され且つ前記窓部に接着面を露出する粘着
   シートとを有してなり、 前記電子媒体保持シートの前記台紙の窓部に、透明フィ
   ルムで包装された電子媒体が接着保持されていることを
   特徴とする、書籍。
3. 【請求項３】 電子媒体保持シートが他の紙面と一括製
   本された書籍であって、 前記電子媒体保持シートが、ケースによって包装された
   電子媒体を収納し得る窓部が形成され且つ前記ケースの
   厚みと略々等しい厚みの台紙と、該台紙の一方の面に貼
   着され且つ前記窓部に接着面を露出する粘着シートとを
   有してなり、 前記電子媒体保持シートの前記台紙の窓部に、ケースで
   包装された電子媒体が接着保持されていることを特徴と
   する、書籍。