JPH07300073A - カップホルダおよびこれを備えたベビーカー - Google Patents

カップホルダおよびこれを備えたベビーカー

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JPH07300073A
JPH07300073A JP9320594A JP9320594A JPH07300073A JP H07300073 A JPH07300073 A JP H07300073A JP 9320594 A JP9320594 A JP 9320594A JP 9320594 A JP9320594 A JP 9320594A JP H07300073 A JPH07300073 A JP H07300073A
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cup holder
locking
drinking water
holding
holding part
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JP9320594A
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Masami Mukai
正美 向井
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  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベビーカーへの取り付けが可能なカップホル
ダ及びこれを備えたベビーカーを提供すること。 【構成】ベビーカーxのハンドルhsにカップホルダ2
を設ける。カップホルダの取り付け高さ位置は変更可能
にする (選択図中、点線矢印で示す)。また、軸2200を中
心として、前後方向に回動可能に構成する(選択図中、
実線矢印で示す)。これにより、振動などの影響を最小
限とする。 【効果】 飲料水を手に持ってベビーカーを走行させる
必要がなくなり、安全を確保することができる。飲料水
の無駄等をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶ジュース、紙コップ
等を保持するためのカップホルダおよびこれを備えたベ
ビーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベビーカーは、カップホルダーを
備えたものはなかった。また、ベビーカーへの使用が可
能な(あるいは使用を想定した)カップホルダは全く存
在していない。なお、缶ジュース等を保持するカップホ
ルダーとしては、従来から自動車用に各種開発されてい
る。例えば、薄い掛け板を備えており、該掛け板を、ド
アのウインドウ収納溝に差し込むことによって、ドアに
取り付けるようになっているものがある。このタイプの
カップホルダは、使用者の横(あるいは斜め前)に位置
することになる。また、座席のヘッドレスト支持軸棒を
通す孔を備えた掛け部材を有しているタイプもある。こ
のタイプのカップホルダの取り付けは、ヘッドレストを
外してその支持軸棒を孔に通す。そして、この後、再
び、ヘッドレストを取り付けることによって、当該座席
の背面側にカップホルダを取り付けるようになってい
る。このタイプのカップホルダは、使用者のほぼ正面に
位置することになる。
【0003】これらのカップホルダの掛け板、掛け部材
は、一般に、金属などの剛体からできている。また、こ
れら掛け板等とカップホルダ本体との間の角度および位
置関係も固定的なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】乳幼児は、十分歩行す
ることができないため、散歩等に出かける際には、ベビ
ーカーを使用することが多い。乳幼児は、喉が乾きがち
であるため、散歩中や、公園で遊んだ後の帰宅途中等に
は、度々、飲物が必要になる。そのため、途中、自動販
売機等で缶入り飲料水等を買うことが多い。また、ファ
ーストフードのポテトフライは子供に人気があるが、こ
れを食べる際にも、喉が乾くため、飲物等を買うことが
多い。従って、外出時間の長短に関わらず、飲物を買う
ことも少なくない。
【0005】このような飲料水の内容量は、一般に大人
を基準としているため(200ml、350mlが多
い)、乳幼児は、これらのジュース等を一度に全てを飲
んでしまうことができず、残ってしまう。このような場
合、乳幼児に飲料水の容器(例えば、缶)を持たせたま
まにしていると、飲料水をこぼしてしまうことが多い。
また、飲料水を飲むのにストローを使用している場合に
は、ストローで眼を突いてしまう恐れもあり危険であ
る。
【0006】従って、やむを得ず、大人は、缶を片手に
持ったままの状態で、ベビーカーを押すことになる。残
った飲物を大人が飲んでしまうこともあるが、上述した
通り、乳幼児は、少量の飲物を、頻繁に必要とするため
に、その度に、残ったジュースを飲む訳にもいかない
(飲物を捨ててしまうようなことは、論外である)。な
お、大人も喉が乾くことがあり、このような場合にも、
缶を片手に持ちながら、ベビーカーを押すことになる。
【0007】ベビーカーは、自動車等とは異なり、車輪
が小さく、また、全体としての強度も華奢であるため、
走行中は、両手でしっかりとハンドル部を持って押して
いなければ、危険なことが多い。例えば、車輪が小石に
乗り上げて突然進行方向が変化したり、歩道と車道との
段差部等で、急ブレーキをかけたような状態になること
もある。さらには、路面に傾斜があると、常に進行方向
を修正するようにハンドルを通じて力を加え続けていな
ければ、まっすぐに進めないようなことも多い。
【0008】従って、上述したように片手に缶等を持っ
た状態で、ベビーカーを押すことはきわめて危険である
という問題があった。なお、上記説明した従来のカップ
ホルダは、基本的には、自動車への装着のみを考えたも
のであり、構造上、ベビーカーに取り付けることはでき
なかった。無理に取り付けても、ベビーカーは十分な衝
撃吸収機構を備えていないこと等の理由によって飲料水
がこぼれやすかった。
【0009】また、これとは全く別の問題として、従来
カップホルダーは、硬いプラスチックや金属、またヒン
ジ部を含んで構成されていることが多く、事故の際に危
険な場合があった。例えば、事故の際に、衝撃によって
プラスチック部分が割れ、その破片が人を傷つける可能
性もある。また、割れない場合でも、使用状態のカップ
ホルダに顔等をぶつけたり、ヒンジ部に指を挟むと、怪
我をすることになる。特に、カップホルダが後部座席搭
乗者の正面に位置するタイプでは、このような危険が大
きいという問題があった。
【0010】このような原因によって怪我をする可能性
は、大人よりも子供の場合に特に大きい。つまり、大人
であれば、自分の体重を支えるだけの腕力があり、ま
た、シートベルトをしていることもあるため、このよう
な事態をある程度は避けることはできる。しかし、子供
は腕力も小さく、また、シートベルトをしていないこと
が多いため、急ブレーキ時には、前方にふっとんで、カ
ップホルダに勢いよくぶつかることになるからである。
さらに、子供は背が低いため、ちょうどカップホルダの
高さ位置に、顔面が位置するという事情もある。
【0011】また、母親が乳幼児を抱いて後部座席に座
った場合でも、乳幼児がカップホルダに顔面等をぶつか
る場合もあり、安全面での配慮に欠けていた。本発明の
第1の目的は、ベビーカーへの使用に適したカップホル
ダを提供することにある。本発明の第2の目的は、カッ
プホルダを備えたベビーカーを提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、より安全性の高い
カップホルダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する球になされたもので、その第1の態様としては、カ
ップホルダを有することを特徴とするベビーカーが提供
される。本発明の第2の態様としては、飲料水容器を収
容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止する係止
手段と、上記保持部に加わる衝撃及び振動を吸収緩和す
る吸収緩和手段と、を有することを特徴とするカップホ
ルダが提供される。
【0014】上記吸収緩和手段は、上記保持部を、少な
くとも前後方向に回動可能な状態に保つ回動機構を含む
ものであることが好ましい。本発明の第3の態様として
は、飲料水容器を収容する保持部と、上記保持部を被係
止物に係止する係止手段とを備え、上記被係止物と上記
保持部との相対的な位置関係は、上記係止状態を保った
ままで変動可能に構成されていること、を特徴とするカ
ップホルダが提供される。
【0015】本発明の第4の態様としては、飲料水容器
を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止する
係止手段とを備え、上記係止手段は、可上記保持部と上
記係止部とは、柔構造をもってつながれていることを特
徴とするカップホルダが提供される。本発明の第5の態
様としては、飲料水容器を収容する保持部と、上記保持
部を被係止物に係止する係止手段と、上記飲料水容器の
蓋をする蓋手段と、を有することを特徴とするカップホ
ルダが提供される。
【0016】本発明の第6の態様としては、飲料水容器
を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止する
係止手段と、上記飲料水容器から飛び出た飲料水を遮断
する遮閉手段と、を有することを特徴とするカップホル
ダが提供される。本発明の第7の態様としては、飲料水
容器を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止
する係止手段と、少なくとも上記保持部の一部を被うこ
とのできる格納手段と、を有することを特徴とするカッ
プホルダが提供される。
【0017】本発明の第8の態様としては、飲料水容器
を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止する
係止手段と、少なくとも上記保持部の一部を収容するこ
とのできる格納手段と、を有することを特徴とするカッ
プホルダが提供される。本発明の第9の態様としては、
飲料水容器を収容する保持部と、上記保持部を被係止物
に係止する係止手段とを備え、上記保持部は、使用状態
と、格納状態との少なくとも二つの異なる状態を取るこ
とが可能に構成され、上記格納状態は、上記保持部を構
成する部品の少なくとも一部について、その形状を変形
することによってなされるものであること、を特長とす
るカップホルダが提供される。
【0018】上記形状変更の対象には、少なくとも、保
持部の底部が含まれてもよい。本発明の第9の態様とし
ては、飲料水容器を収容する保持部と、上記保持部を被
係止物に係止する係止手段とを備え、上記保持部は、少
なくとも一部が内側に湾曲していること、を特徴とする
カップホルダが提供される。本発明の第10の態様とし
ては、飲料水容器を収容する保持部と、上記保持部を被
係止物に係止する係止手段とを備え、上記保持部は、少
なくとも一部がシート材を含んで構成されていること、
を特徴とするカップホルダが提供される。
【0019】上記保持部の底面は、略四角形であっても
よい。上記保持部は、底面と側面とを備えた略筒状に構
成されており、上記保持部は、上記底面と上記側面との
境界において、上記保持部の内側と外側とをつなぐ開口
部を有してもよい。上記保持部内にこぼれた飲料水が上
記開口部から外部に出ていくのを防ぐ液こぼれ防止手段
を有することが好ましい。
【0020】上記液こぼれ防止手段は、上記底面壁の上
記開口部の縁に沿って設けられた液こぼれ防止壁であっ
てもよい。本発明の第11の態様としては、飲料水容器
を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止する
係止手段とを備え、上記係止手段は、面状ファスナー、
ボタン、スナップボタンのうちの少なくとも一つを含ん
で構成されること、を特徴とするカップホルダが提供さ
れる。
【0021】本発明の第12の態様としては、飲料水容
器を収容する保持部と、上記保持部を被係止物に係止す
る係止手段と、を備え、上記係止手段は、左右方向に延
びるベルトを含んで構成されること、を特徴とするカッ
プホルダが提供される。上記ベルトの右側端部と左側端
部とには、該右側端部と左側端部とを連結する連結部材
が設けられていることが好ましい。
【0022】上記連結部材は、面状ファスナーであって
もよい。上記保持部に加わる衝撃及び振動を吸収緩和す
る吸収緩和手段をさらに有することが好ましい。
【0023】
【作用】カップホルダは、係止手段によって、ベビーカ
ーのハンドル等に係止される。飲料水容器は、保持部に
収容される。この場合、ベビーカーから受ける振動など
は、吸収緩和機構によって和らげられるため、飲料水が
こぼれることはない。また、格納手段によって、保持部
の少なくとも一部を被った(あるいは、収容した)角の
状態とすることによって、非使用時にも邪魔になること
はない。
【0024】保持部は一部が内側に湾曲していることに
よって、細い容器にも対応することができる。係止手段
を、左右方向に延びるベルト状に構成しておくことによ
って、傾斜のきつい棒状部材(例えば、ベビーカーのハ
ンドルの左右の斜めの部分)にも容易かつ確実にカップ
ホルダをかけることができる。
【0025】カップホルダの保持部を容易に変形可能な
生地を含んで構成すると共に、底面と側面との間に開口
部を設けておくことによって、底面は、飲料水容器の傾
きに応じて、適宜、その飲料水容器底面に倣うように変
形する。これによって飲料水容器の安定性が高まる。こ
の場合、液こぼれ防止手段によって該開口部から液が出
て行くのは防がれる。
【0026】
【実施例】本発明の第1の実施例を図面を用いて説明す
る。本実施例のカップホルダの斜視図を図1に、また、
正面図、背面図、側面図を図2に示す。なお、図2にお
いては、係止ベルト15を、展開した状態ではなく、使
用中の状態で描いている。本明細書中に示した図には、
生地等を描く際に、その厚さの表現を省略し、単なる線
として描いている場合がある。また、該図2は、単に、
カップホルダの形状の概要を示すものであり、その細部
についての微妙な形状(例えば、側面壁120の湾曲)
等は描いていない。
【0027】本実施例のカップホルダ1は、保持部12
と、カバー部13と、係止ベルト15と、から主に構成
されている。また、この図には示していない格納ベルト
16を備えている。本実施例では、該カップホルダ1
を、図3に示した形状の布、ナイロン等の生地、シート
材を、縫製(あるいは、他の何等かの方法による接着、
接合)することによって形成している。特に、本実施例
では、この中でも、バッグ、財布等に用いられているあ
る程度硬くて張りのある生地を使用している。各所に
は、面状ファスナーを取り付けている。図3中には、該
面状ファスナーも併せて示した。図3中、同一の符号の
付されている点線(La、b,c,d,e,f)同士を
重ね合わせるようにして折り曲げ、そして、該点線に沿
って縫製を行う。例えば、点線Laと点線Laとを重ね
るようにし、該点線Laに沿って縫って行く。なお、縁
の部分については、適宜バイアステープを使用するなど
してもよい。該図3は、カップホルダを完成させた状態
で、カップホルダ1の内側となる側の面を描いている。
【0028】本実施例のカップホルダ1のサイズは、主
として、紙パック入り飲料水、缶入り飲料水、さらに、
紙コップ等へ、広く対応可能とすることを前提として決
定されている。但し、本実施例のカップホルダに収容可
能な、容器はこれに限定されるものではない。また、本
発明のカップホルダのサイズは、図2に示したサイズに
限定されない。各々のサイズを適宜変更することによっ
て、さらに大型の容器、形状の異なる容器にも適用可能
である。
【0029】保持部12は、飲料水の容器を収容する部
分であり、主として、側面壁120と、背面壁122
と、前面壁124と、底面壁126と、からなる。側面
壁120には、各種大きさ、形状の容器に対応するため
のリブ1200が設けられている。該リブ1200は、
側面壁120の内側面に、(吊り下げられ、容器を入れ
た状態における)略水平方向に伸びるように設けられて
いる。該リブ1200は、水平方向の力を受けても容易
には変形しない。その一方で、上下方向の力を受ける
と、容易に変形し曲げられるように構成されている。本
実施例では、該リブ1200を、図3に示した生地の点
線Lc(Ld)と点線Lc(Ld)とを合わせ、タック
を形成するように縫うことによって形成している(図4
参照)。このようにして作ったリブ1200は、奥側に
ゆくにつれて、突出量が少なくなっている。なお、バイ
アステープ等を重ねて、あるいは、芯材を入れて、縫製
することによって、該リブ1200の強度を高めるよう
にしても構わない。但し、芯材は、後述する格納の障害
とならないように、変形可能なものを使用することが好
ましい。リブの作り方はこれに限定されない。
【0030】リブ1200の設けられている高さ位置
(底壁面126から7cm)、突出量等は、主として、
細い容器、特に缶、瓶等の底面が円形の容器を、左右か
ら支えることを目的として決定されている(注:紙パッ
ク容器は一般に、底面の形状が四角形であるため、この
ようなリブがなくても、収容状態が比較的安定してい
る。)。但し、該リブ1200の効果は、紙パック容器
に対しても有効なものである。リブが側面壁120から
伸びる向きは、必ずしも略水平方向には限らない。当初
から略水平になっていなくても、使用者が適宜力を加え
てリブが容器を支える向きに向けるようにすれば、上記
効果を達成することはできる。さらには、前後方向に伸
びる”リブ”ではなく、単なる突起であっても、ほぼ同
様の効果を得ることは可能である。
【0031】側面壁120自身も、リブ1200とほぼ
同様の目的から、内側に湾曲させられている。本実施例
では、この湾曲を、縫製の仕方を工夫することによって
実現している。つまり、図5に示すとおり、側面壁12
0と背面壁122との接合部において、側面壁120を
保持部12の外側から縫っている。また、側面壁120
と底面壁126とは、図6に示す通り、縫製していない
(接合していない)。つまり、底面壁126と側面壁1
20との間の境界には、開口部1263(ここでは、こ
れが、特許請求の範囲において言う”開口部”に相当す
る)が設けられている。これにより、側面壁120を、
内側に湾曲した状態とすることができる。さらに、後述
する格納状態においては、側面壁120は内側に折り込
まれた状態にされるため、該湾曲は、強められる。その
結果、収容した容器の下部をしっかり支えることができ
る。なお、底面壁126と側面壁120との境界を縫製
した場合でも、側面壁120自体の下部領域に開口部を
設けることによっても、これと同様の効果を得ることが
できる。あるいは、底面壁126を伸縮自在な材料を用
いて構成することによっても同様の効果を得ることがで
きる。
【0032】側面壁120の上側では、リブ1200が
存在することによって、該湾曲は小さくなっている(図
1参照)。従って、容器の収容作業が行い難くなること
はない。さらに、側面壁120には、背面壁122側の
部分に、面状ファスナー(ファスナー片1202)が設
けられている(図3参照)。左の側面壁120にはフッ
ク片1202fが、一方、右の側面壁120には、ルー
プ片1202rが取り付けられている(フック片120
2f、ループ片1202rとの左右の配置は、逆でも構
わない。但し、後述する背面壁122のファスナー片1
222f、rの配置もこれに対応して左右を逆にする必
要がある。)。
【0033】なお、面状ファスナーは、一般に、ループ
状に形成された多数の糸を備えた片(ループ片)と、該
ループ状の糸にかかる鈎を備えた片(フック片)との、
組合せからなる。ここで言う”ファスナー片”とは、ル
ープ片とフック片とを総称したものである。背面壁12
2は、容器の取り出しを容易とするため、比較的低く構
成されている(本実施例においては、約7cm)。な
お、該数値は、主として、小型の容器(主として100
ml容量の紙パック)の高さを考慮して決定されたもの
である。
【0034】背面壁122は、その内側の左側部分に、
ループ片1222rが、また、右側部分に、フック片1
222fが設けられている(図3参照)。図7(c)に
示すように、ループ片1222rとフック片1222f
とを接合させることによって、保持部12の太さを変え
ることができる。また、上述したファスナー片1202
r,fと、接合させることによっても、同様に、保持部
12の太さを変えることができる(図7(b)参照)。
さらに、これを助けるため、背面壁122と底面壁12
6との境界部には、その左右両端に、切込み1224が
設けられている(図3参照)。これらの構成は、太さの
異なる容器に対応するためのものである。また、容器全
体を包み込むようにして、砂利道等振動の特に大きい場
合における飲料水の飛び散り防止をより完璧なものとす
るためである。さらに、保温、保冷の効果を向上させる
ためである。なお、図7(a)は、上述のファスナー片
1222、1220を接合させていない状態である。こ
の状態では、保持部12内、特に角部に、隙間が残って
いることが分かる。
【0035】前面壁124は、図2に示す通り、前面側
に傾斜させられており、保持部12内の空間は、上側に
行くほど広くなっている。なお、カップホルダ1は、柔
軟性に富んだ生地でできているため、実際には、前方向
だけではなく、横方向にも広がりを有している。カバー
部13は、図1、図2に示す通り、前面壁124の上側
から、側面壁120の上側にかけて設けられている。該
カバー部13の側面部130の後端辺部1302は、
(図2の状態における)底壁面126に対してほぼ垂直
にされている。該後端辺部1302の前後方向の位置
は、底面壁126の中央のほぼ真上の位置(すなわち、
保持部12に容器を収容した状態における該容器(及び
飲料水)の重心のほぼ真上の位置)にある。該後端辺部
1302の下側部分1304は、後方に伸びるなだらか
な曲線とされ、側面壁120の上端と自然に交わるよう
にされている。
【0036】カバー部13の前面部134は、保持部1
2の前面壁124の上端から、一旦、ほぼ鉛直に上方に
伸び、その後、後方に傾けられている。そして、その最
上部(図中、符号136を付す)は、底面壁126の中
央(あるいは、中央よりも多少に後ろ側位置)のほぼ真
上の位置にまで達し、ここで、上記後端辺部1302と
交わっている。
【0037】保持部12の上側において、カバー部13
が形成する空間p(図1、図2参照)の大きさがあまり
に小さいと、容器の出し入れを行う作業が困難となる。
そのため、該空間の大きさは、大型の容器(本実施例で
は、主として350ml容量の缶、Mサイズの紙コッ
プ)の大きさを考慮して決定されている。カバー部13
の側面部130の内側面には、側面壁120のリブ12
00と全く同様の観点から、リブ1300が設けられて
いる。本実施例では、リブ1300の設けられている高
さ位置は、底面壁126から約12cm弱の位置であ
る。該リブ1300も、リブ1200と同様の構造、す
なわち、生地の点線La(Lb)と点線La(Lb)
とを重ね合わせ、タックを形成するように縫製した構造
で構成されている(図3参照)。
【0038】該カバー部13は、飲料水が飛び散った場
合でも、その飛沫が乳幼児等にかかるのを防ぐ働きをし
ている。逆に、ゴミ等が容器(すなわち、飲料水)に侵
入するのを防ぐ働きをしている。また、該カップホルダ
1を吊り下げた際に、保持部12が後方に傾いた状態と
なるのをできるだけ抑える働きをしている。さらに、左
右方向、前後方向の揺れを抑制する働きをしている。該
カバー部13およびリブ1300は保持部12内に収容
されている容器を、左右から支える働きをしている。
【0039】係止ベルト15は、該カップホルダ1を、
他の部材(例えば、ベビーカーのハンドル)に、係止す
るためのものである。これが、特許請求の範囲において
言う”係止手段”の少なくとも一部を構成するものであ
る。該係止ベルト15は、その一端を上記カバー部13
の最上部136に取り付けられている。該係止ベルト1
5の後側面(内側面)には、図3に示す通り、所定の間
隔をおいて、フック片150fと、ループ片150rと
が取り付けられている。両者の間の領域には、図面上明
かではないが、滑りどめ処理(例えば、ゴムびき処理)
が施されている(図中、該処理が施されている部分に、
符号152を付した)。該係止ベルト15の先端側は、
その左右両側の角をとるテーパ処理がなされており(図
中、該処理が施されている部分に、符号154を付し
た)、その幅が徐々に細くなるように構成されている。
【0040】係止ベルト15の幅は、広めに(本実施例
では、6cm)構成されており、捻れおよび左右方向の
搖れを抑える役割をも果たしている。但し、小型のベビ
ーカーはハンドルの左右の長さが短いため、小型のベビ
ーカーへの適用を考慮して、係止ベルト15の幅はもっ
と狭くしてもよい。格納ベルト16は、該カップホルダ
ーを使用しない時に、該カップホルダを折り畳んだ状態
(格納状態)に保つためのものである。該格納ベルト1
6は、図8に示すごとく、係止ベルト15の前側面(外
側面)に、その一端を固定されている。格納ベルト16
には、該固定部の反対側面にループ片160rが、ま
た、他端側には、該ループ片160rと反対側面にフッ
ク片160fが設けられている。該格納ベルト16の幅
は、カップホルダの格納状態をスマートなものとするた
め、該カップホルダ1とほぼ同じか、多少広めに構成さ
れている。格納ベルト16の輪郭を、動物、各種キャラ
クターとするとともに、その前側面に、これらの柄を描
くようにすれば、該格納ベルト16の存在が目障りにな
ることはない。なお、格納ベルト16は、カバー部13
の後側(空間pの側)に垂らすようにしてもよい。
【0041】上記説明においては、カップホルダ1を、
各部毎に分けてその形状、役割などを述べてきた。しか
し、本実施例では、カップホルダ1のほぼ全体を1枚の
生地から形成しているため、上記した各部の区分および
その役割分担は、厳密なものではない。上記各部が互い
に影響を与えつつ、全体として、その機能を発揮するよ
うになっている。
【0042】特許請求の範囲において言う”係止手段”
とは、本実施例においては、主として、係止ベルト15
に相当するものである。”保持部”とは、本実施例にお
ける保持部12と、カバー部13の少なくとも一部とに
相当するものである。”遮閉手段”とは、カバー部13
に相当するものである。”吸収緩和手段”とは、これら
全体によって実現されている。但し、上述した通り、各
部は完全に独立して機能を発揮するものではないため、
この対応関係は厳密なものではない。例えば、実際に
は、カバー部13も係止手段の一部を構成している。
【0043】次に、該カップホルダを使用する際の操作
及び作用を説明する。まず、最初に、カップホルダ1の
ベビーカーのハンドルhへの取り付けについて説明す
る。該取り付けは、係止ベルト15をハンドルhの略水
平な把持部hrに回し、フック片150fと、ループ片
150rとを接合させることによって行う。このベビー
カーに吊り下げた状態を、図9に示した。図9(a)
は、ベビーカーXを背面式で使用している場合の吊り下
げ状態、図9(b)は、ベビーカーXを対面式で使用し
ている場合の吊り下げ状態である。図中、xaは車輪、
xsはシート背もたれ、xcは座面、xdは日除け、x
gはサイドカバーである。ベビーカーの種類によって
は、把持部hrの多少傾斜のあるいる部分に吊り下げな
ければならないこともある。この場合には、該フック片
150fと、ループ片150rとの位置をななめにずら
した状態で接合させることによって、カップホルダの左
右方向の傾きをなくすことができる(図10参照)。ま
た、このように位置をずらして接合させても、係止ベル
ト15の先端側は、テーパ処理154が施されているた
め、角部が外側にはみ出すことはなく、外見上見苦しく
なることはない。なお、後述するとおり、カップホルダ
は、該吊り下げ位置を中心として左右に振れることがで
きるため、図10のごとく、ファスナー片150を斜め
にずらした状態で接合させなくても、カップホルダ1は
左右方向についての水平は保たれる。しかし、このよう
に斜めに位置をずらせて接合させることで、係止ベルト
15は、把持部hrの上側面に沿った状態に保たれ、吊
り下げ状態はより安定したものとなる(注:左右方向へ
の変形のみに頼って、左右方向の水平を保とうとする
と、係止ベルト15の左右いずれかの部分は、把持部h
rの上側面から浮いた状態となる)。
【0044】次に、保持部12の傾き防止の作用につい
て説明する。係止ベルト15は、底面壁126の中心の
ほぼ真上に位置に取り付けられている(図2(b)参
照)。また、該係止ベルト15の取り付け位置(つまり
最上部136)と、側面壁120の前後方向のほぼ中心
位置とを結ぶ直線部分を含むようにカバー部13が存在
している(注:後端辺部1302が、該直線部分に相当
する位置にある)。従って、本実施例のごとく、カップ
ホルダを生地などの容易に変形する材料で構成していて
も、保持部12は水平に保たれ、容器を入れても後方へ
傾くことはほとんどない。従って、吊した状態において
保持部12は水平に保たれ、容器等を収容しても、保持
部12が前後方向に傾くことはほとんどない。なお、本
実施例において、カバー部13を後端辺部1302の位
置までしか設けていないのは、端に容器の取り出し易さ
を考慮したためである。従って、該カバー部13の側面
部130をさらに後ろ側にまで延ばして設けても構わな
い。
【0045】なお、保持部12の傾きを防止するための
吊り下げ構造は、これに限定されるものではない。保持
部12内における飲料水容器の位置によっては、保持部
12が、その下部を前方にスライドさせたような状態
で、後方に傾くこともある。しかし、本実施例では、カ
バー部13の存在によって、このような傾きはある程度
抑制される。そのようにして傾くためには、カバー部1
3を、下側から押し上げるようにして、変形させなけれ
ばならないからである。
【0046】カバー部13は左右対象に構成されてい
る。そして、係止ベルト15は、その最上部中央に設け
られている。また、既に述べた通り、把持部hrの傾き
についても、係止ベルト15を斜めにずらして接合させ
ることで解消することができる(図10参照)。従っ
て、左右方向の傾きも生じることはない。なお、詳細は
後述するが、本実施例では、保持部12内に収容された
容器の前後方向の傾きを、所望の角度に保つことができ
る。従って、保持部12が多少後方に傾いた状態となっ
ても、問題となることは少ない。
【0047】次に、大きさ、形状の異なる容器への対応
について説明する。保持部12への容器の収容作業は、
保持部12の上側開口部から、保持部12内へ容器を降
ろすようにして行う。この場合、リブ1200によっ
て、側面壁120の上端部の内側への湾曲は抑えられて
いる。従って、容器が側面壁120の上端に当たり、収
容しずらいといったことはない。カバー部13およびリ
ブ1300についても同様である。
【0048】径が大きな(太い)容器の場合、該容器が
リブ1200に当たる。この時、リブ1200に対して
作用する力は、下向きであるため、該リブ1200は容
易に下向きに曲がる。そして、該容器yが収容されてい
る間、リブ1200は、この変形状態を保つことになる
(図11(b)参照)。その結果、径の大きな容器は、
主として、側面壁120によってその左右を支えられる
ことになる。
【0049】径が小さな(細い)容器でも、収容作業の
途中には、該容器が一時的にリブ1200を変形させる
ことはある。しかし、収容作業完了後は、リブ1200
は、再び元の状態に戻っている(図11(a)参照)。
この状態において、容器yからリブ1200に対して作
用する力は、水平方向(図11における左右方向)であ
るため、リブ1200は容易には変形しない。従って、
該径の小さな容器yは、主として、リブ1200によっ
て、その左右を支えられることになる。
【0050】背の低い容器はリブ1200によって支え
られる。背の高い容器は、リブ1200と、リブ130
0との両方によって支えられる。側面壁120、特にそ
の下部は、保持部12の内側に向けて湾曲している。そ
のため、容器は、該側面壁120によって、左右から挟
まれるようにして支えられる。この場合、容器等を保持
部12に収容するのに伴って、該湾曲は大きくなるた
め、支えは確実なものとなる。つまり、容器等の重さに
よって、前面壁124と背面壁122との間隔がせばま
るように変形する。その結果、該狭まった分だけ側面壁
120の湾曲が大きくなり、その結果、支えが確実にな
る。このような作用は、径の小さい容器において、特に
顕著に発揮される。これは、径の小さな容器の方が、前
面壁124と背面壁122との間隔の狭まる量が大きい
からである。また、容器等が重いほど、つまり、飲料水
がたくさん残っているほど、強く作用する。
【0051】この他、カバー部13も、容器等の重さに
よって、左右の側面部130の間隔を狭めるように変形
する。このような保持部12、カバー部13の変形は、
上述したリブ1200、1300による左右からの支え
をも強めることになる。以上のような作用によって、容
器内の飲料水が多い場合でも、飲料水容器を左右から確
実に支え、保持部12内における容器の傾き角度が変化
しようとするのを抑えることができる。
【0052】その一方で、保持部12から取り出そうと
して容器を持ち上げると、左右から挟むように作用して
いた力の大半は消失し、側面壁122の湾曲等は元の状
態にまで戻る。従って、容器は容易に取り出すことがで
きる。本実施例では、前面壁124を前方に傾斜させる
こと等によって、保持部12およびカバー部13によっ
て構成される空間の前側部分を広げている。これによ
り、大きな紙コップ(例えば、ファーストフード等にお
いて使用されているMサイズ)をも収容することができ
る。
【0053】また、このように前面壁124を前方に傾
斜させたことによって、保持部12に対して(注:鉛直
方向に対してではない)、容器を前方に傾けた状態とす
ることができる(図12参照。図中、保持部12の中心
線及び容器yの中心線を一点鎖線で示した)。そして、
該前傾姿勢は、上述した側面壁120等による左右から
の挟む力によって保たれる。さらに、該底面壁126と
側面壁120との境界は、接合されていないため、容器
の傾き(言い替えれば、容器底面部の該底面壁126へ
の当接の仕方)に応じて、底面壁126は変形し、該前
傾姿勢を保つのを助ける(図13参照)。また、本実施
例のリブ1200、1300は、奥側(前側)にゆくに
つれて、徐々に、突出量が少なくなっている。従って、
図14に示すとおり、保持部12内に収容された容器に
は、奥側に向かう成分を含んだ力(図中、矢印で示す)
が作用している。これらの要因が複合して作用すること
によって、保持部12内における容器の前傾姿勢は確実
に保たれる。
【0054】その結果、保持部12の後方への傾きを相
殺し、容器yの絶対的な傾き(注:鉛直方向に対する傾
き。保持部12に対する傾きではない)をなくすことが
できる(容器を水平に保つことができる)(図12参
照)。さらには、容器の絶対的な傾き(鉛直方向に対す
る傾き)をも、多少、前傾させた状態とすることが可能
となる(図15参照。図中、保持部12の中心線及び容
器yの中心線を一点鎖線で示した)。本実施例において
は絶対的な傾きを前傾状態とすることは、振動、衝撃を
受けた場合の(および、その後の)、容器の安定性を向
上させることにつながる。この点については、後ほど説
明する。
【0055】容器の取り出しは、容器とカバー部13と
の間に指を入れ、そのまま容器を手で持ち上げて行う。
この場合、径の小さな(細い)容器であれば、カバー部
13の側面部130と容器の間に指を入れることができ
る。径の大きな(太い)容器では、側面部130と容器
との間には、指を入れにくい。しかし、前面部134と
容器との間、特に角部には、隙間が残るため、ここに指
を入れるようにすれば、容易に容器を持つことができ
る。さらに、容器等を入れた状態では、重みによって背
面壁122の上部が多少外側に湾曲した状態となること
も、該取り出し操作を容易とする。なお、ベビーカーの
ハンドルhに吊り下げられたカップホルダは、通常の大
人の身長であれば、腹部よりも下側に位置している。従
って、カップホルダと、手との相対的な位置関係が原因
となって、容器の前側に指を入れる操作が行い難いとい
ったことはない。
【0056】保持部12を構成する壁面(特に背面壁1
22)は低く(本実施例では7cm)されているため、
背の低い容器も容易に取り出すことができる。カバー部
13の側面部130は、その下側部分1304を除き、
側面壁120のほぼ前半分の領域にしか設けられていな
いため、容器を手で持つ際の邪魔になることはない。
【0057】容量の小さな容器については、背面壁12
2、側面壁120の方が、容器の高さよりも高くなって
しまうこともある。しかし、一般に容量の小さな容器
は、その径も小さいことが多く、保持部12の壁面と容
器との間に隙間が残る。従って、該隙間に指を入れて容
器を持つことができるため、取り出し難くなることはな
い。
【0058】なお、保持部12の壁面等にゴム紐等を設
け、これによって保持部12を絞り込むような構造とし
てもよい。このような構造によっても、各種大きさの容
器に対応することができる。次に、振動、衝撃の吸収、
緩和作用について説明する。ベビーカーを通じてカップ
ホルダ1に伝えられる振動、衝撃には、上下方向、前後
方向、左右方向、様々なものがある。主たる発生要因、
特性は、それぞれ、異なる。
【0059】左右方向の振動は、振幅が小さいことが多
い。該左右方向の振動は、路面上に存在する小石等によ
って、ベビーカーの進路が小刻みに変更されてしまうこ
とに起因して生じると思われる。本実施例のカップホル
ダ1は、振子のごとく吊り下げられているため、このよ
うな振動を受けても、これにそのまま追随するようにし
て振動することはない。ベビーカー(この場合、特に、
ハンドルh)が振動しても、保持部12及びこれに収容
された容器は、慣性によって、ほぼ一定の位置を保つ
(図16参照)。従って、飲料水がこぼれる様なことは
ほとんどない。なお、容器内に残っている飲料水が多い
と、その分だけ、重くなるため、振動の影響をより受け
難くなる。また、上述した通り、左右から支える力も強
くなる。従って、残っている飲料水の多少に関わらず、
飲料水がこぼれる様なことはない。なお、図16は、ベ
ビーカーの後側から見た図であり、本来見えるはずのシ
ート背もたれなどは省略している。また、保持部12に
収容されている容器も省略して描いている。
【0060】上下方向の振動は、路面上の凹凸を通過す
る際に生じるものと思われる。本実施例のカップホルダ
1では、変形容易な係止ベルト15、カバー部13等を
介して、保持部12を吊っているため、該振動、吸収
は、これらの部分において吸収、緩和される。従って、
該上下方向の振動によって、飲料水がこぼれることはほ
とんどない。
【0061】前後方向については、ベビーカーの加速、
減速時に受ける力、また、段差部等に衝突した場合にお
ける強い衝撃等が問題となる。このような前後方向の力
を受けた場合、図17に示すとおり、カップホルダ1
は、全体が、係止ベルト15で係止されているハンドル
hの位置を中心として、振子のごとく前後方向に揺動
(回動)する。その結果、飲料水がこぼれるのを防ぐこ
とができる。この場合、予め、容器が鉛直方向に対して
多少前傾姿勢をとっていれば(図15)、該衝撃等によ
って容器が、保持部12に対して後方に傾いた状態
(注:この場合、これは、鉛直方向に対しても後方に傾
いた状態となることをも意味する)となってしまう事態
を、未然に防ぐことができる。この時に作用する遠心力
は、容器の左右を支えようとする力を強めるものであ
る。なお、該前傾の角度自体大きなものではないため、
また、カップホルダは該衝撃を受けると回動するため、
このような前傾姿勢をとっていても、飲料水などが飛び
出すことはない。なお、後方からの衝撃このような揺動
は、左右方向から強い力を受けた場合にも作用し、衝撃
を緩和する。
【0062】カップホルダ、特に、係止ベルト15、係
止ベルト15とカバー部13とのつなぎ目部分等を、ゴ
ム紐、ゴム、コイルばね等の弾性体を含んで構成してお
くことによって、該上下、左右、前後方向の振動の吸
収、緩和能力を高めることができる。この他、段差部を
乗り越えるために、前輪を上げた場合(あるいは、下げ
た場合)にも、カップホルダ1は、ハンドルhの位置を
中心として回動し、一定の姿勢を保つため、飲料水がこ
ぼれることはない。
【0063】前後方向に揺動した際に、ベビーカーの背
もたれに当たるような場合には、カバー部13の前面
部、あるいは、格納ベルト16等にスポンジ、ゴム等の
衝撃吸収部材を設けるようにしてもよい。振動、衝撃が
特に強くなるような場合(例えば、砂利道等を走行する
場合)、には、フック片1222fと、ループ片122
2rとを接合させる(図7(c)参照)。あるいは、フ
ック片1222fとループ片1202rとを、また、ル
ープ片1222rとフック片1202fとを、接合させ
る(図7(b)参照)。これにより、保持部12と容器
yとの隙間をなくし、また、側面壁120、カバー部1
3等で容器を包み込むような状態とすることができる。
そのため、上述した容器の前傾姿勢をより確実に保つこ
とができる。さらに、この状態では、容器の飲み口付近
をカバー部13が囲むため、万が一飲料水が振動で飛び
出しても、周囲に飛び散ることはない。また、逆に、砂
ほこり等が容器内に侵入するのを最小限に抑えることが
できる。
【0064】なお、容器を後ろ側へ傾けるようにすれば
容易に、これらファスナー片1222、1202の接合
は剥離する。従って、容器が取り出し難くなることはな
い。これらの面状ファスナー1222、1202は、通
常の平坦な道でも使用して構わないことは言うまでもな
い。この他、係止ベルト15は、幅広に構成されている
ため、該ベルトを捻るようにして、カップホルダが回転
してしまうことも少ない。あるいは、一旦捻れても、該
回転運動を急速に減衰させることができる(これは、他
の係止ベルトの例(例えば、図21の例)についても同
様である。)。
【0065】このように本実施例のカップホルダは、耐
振動、耐衝撃性にすぐれる。また、万が一、飲料水が飛
び出た場合でも、容器はカバー部13によって囲まれて
いるため、乳幼児、衣類、ベビーカー等にかかることは
ない。カップホルダの格納操作について説明する。使用
後は、カップホルダを折りたたむ。この場合、底面壁1
26を下方に引出し、一方、側面壁120を保持部12
の内側に折り込むようにする(図18参照)。そして、
このままの状態から、下側から、順次、保持部12およ
びカバー部13を折りたたんでゆく。そして、最後に、
格納ベルト16で留める(図19参照)。この格納状態
においては、カップホルダ1は、小さく折り畳まれてい
るため、ハンドルhを握るのに邪魔となることはほとん
どない。また、めざわりにもならない。さらに、格納作
業は容易で、時間もかからない。なお、左右方向に移動
させて、支持傾斜部hsに位置させるようにしてもよい
(図20参照)。このようにすれば、ハンドルを手で握
るのに邪魔となることは全くない。
【0066】このように本実施例のカップホルダは、必
要に応じて格納することができ、また、その位置もずら
すことができるため、ハンドルを手で握る際の邪魔にな
らない。さらに、ベビーカーを折りたたむ際の障害とな
ることもない。また、図18のように折りたたむことに
よって、側面壁120の内向きの湾曲を強めることにも
なる。なお、該格納状態において側面壁120が折り曲
げられる折り目(図18参照)に、当初から強く折り癖
をつけておけば、格納操作及び上述した容器保持の作用
がより強まる。例えば、該折り目は、例えば、アイロン
をかけることなどによって強く付けることができる。あ
るいは、該折り目に沿って図49のごとく縫っておくこ
とによって(注:縫うのに代わって接着剤を用いても、
同様の形態を形成することが可能である)も同様の効果
を期待できる。図49中該縫製部分に番号1209を付
した。この場合、このような縫製(背面壁122と側面
壁120との縫製構造も含む)等は、湾曲強化手段(あ
るいは、折り曲げ支援手段)として機能していることに
なる。
【0067】さらに、本実施例では、(フック片160
fではなく)ループ片160rを、ハンドルhの把持部
hr側に配置しているため、把持部hrを手で持った際
に手が痛くなるようなことはない。本発明のカップホル
ダの具体的構造は、上記したものに限定されるものでは
ない。以下において、各部について、他の構成例を説明
する。
【0068】係止手段の他の例について説明する。カッ
プホルダを吊り下げる位置は、ハンドルhの把持部hr
に限らない。係止手段の構造、向き等を変更することに
よって、他の様々な位置に取り付けることができる。以
下において、係止手段の他の例を説明する。例えば、図
21は、係止手段を、カバー部13に対して左右方向に
伸びて配置される係止ベルト15’として構成してい
る。なお、該図21は、後側面を示す部分展開図であ
る。該係止ベルト15’の後側面の右側には、ループ片
150r’が設けられている。また、これと所定の間隔
をおいた位置の前側面には、フック片150f’が設け
られている。なお、特許請求の範囲において言う”連結
部材”、”連結手段”とは、該面状ファスナー150
r’、150f’に相当するものである。フック片15
f’と、ループ片150r’の間の領域の前側面には、
滑りどめ処理が施されている(図中、符号154’を付
した)。該係止ベルト15’は、該フック片150f’
とループ片150r’との間位置において(注:両者の
間位置でなくてもよい)、カバー部13の最上部136
とつながっている。図22に示すとおり、該係止ベルト
15’をハンドルhの支持傾斜部hsへ巻き付けること
によって、カップホルダを支持傾斜部hsから吊り下げ
ることができる。該位置へ吊り下げた場合には、カップ
ホルダが揺動した際に、背もたれに当たるようなことが
少なくなる。
【0069】カバー部13の最上部136と係止ベルト
15’との境界領域における幅Q1を、一般的なベビー
カーのハンドルの支持傾斜部hsの太さ(直径)よりも
広くしておけば、係止ベルト15’を支持傾斜部hsに
巻き付けたのにともなって、カバー部13の最上部13
6付近は支持傾斜部hsに沿うような向き(下向きに凸
な状態に)に湾曲する(図50参照)。これにより該部
分における剛性がある程度高まり、一旦生じたカップホ
ルダの揺れを早く減衰させることができる。なお、この
ような湾曲では、搖れを全く生じさせないほどの剛性は
ないため、上述した衝撃、振動吸収の作用を損なうもの
ではない。実際には、カップホルダの材質、間隔Q2
(=支持傾斜部hsに接することになる領域と最上部1
36との間の間隔)、該幅Q1は、実際の搖れ具合いを
総合的に考慮して決定すればよい。ここでは、Q1=約
6cm、Q2=3 〜4cmとしている。
【0070】係止ベルト15’を右または左の一方のみ
に延ばした構造としてもよい。しかし、この場合には、
係止ベルト15’を支持傾斜部hsにきつく巻き付けな
ければ、上記最上部136には支持傾斜部hsに沿った
湾曲が十分に形成されないことがある。面状ファスナー
は、係止ベルト15’の右側に延びた部分の後面と、左
側に延びた部分の前面に設けている。その結果、ベビー
カーに取り付けた状態では、係止ベルト15’は、”左
前”の状態(図21における左側に延びた部分が外側に
位置した状態)になる。ところで、大部分の人の利き腕
は右である。そのため、カップホルダもベビーカーの
(後方からみて)右側位置に付けられることが多い。と
ころで、ベビーカーは、そのハンドルにS字状のフック
部材を取り付けて、荷物を掛けるようにして使用されて
いることが多い。該S字フックをハンドルの右側に配置
した結果、該S字フックとカップホルダとが接した状態
になることがある。この場合、係止ベルト15’が右前
の状態となっていたのでは、S字フックが該面状ファス
ナー(150r’、150f’)を剥す向きに力を加え
ることになる。従って、該係止ベルト15’は、左前の
状態となるような構造としておくことがより好ましい。
【0071】なお、係止ベルト15’を適用した場合に
もカップホルダのほぼ全体を1枚の生地で構成すること
ができる。図23は、係止手段を、カバー部13に対す
る向きを変更可能な係止ベルト片15”として構成した
例である。該係止ベルト片15”は、カバー部13等と
は独立的に構成され、上述の係止ベルト15の構成と、
係止ベルト15’の構成との両方を兼ねている。つま
り、該係止ベルト片15”の一端側の片面には、フック
片150f”が設けられている。また、該フック片15
0f”から所定の間隔をおいた位置には、その前後両面
に、ループ片150r”が設けられている。そして、フ
ック片150f”と、ループ片150r”との間の領域
には、その両面に、滑りどめの加工が施されている。そ
して、さらに、該係止ベルト片15”は、ループ片15
0r”の側の辺部に、所定の間隔で設けられた2つの連
結孔156aを備えている。また、該辺部と隣接した辺
部にも、所定の間隔で設けられた2つの連結孔156b
を備えている。
【0072】該図23の係止手段を適用する場合には、
カバー部13に、上記連結孔156の間隔と、等しい間
隔で、ボタン138を設けておく。ボタン138を連結
孔156aにかける(通す)ことによって、係止ベルト
片15”とカバー部13とを連結した状態では、該係止
ベルト片15”は、実質的には上記係止ベルト15と同
じ状態となる。従って、カップホルダ1を、ハンドルh
の略水平な把持部hrにかけることができる。ボタン1
38を連結孔156bに通すことによって、係止ベルト
片15”とカバー部13とを連結した状態では、該係止
ベルト片15”は、実質的には上記係止ベルト15’と
同じ状態となる。従って、カップホルダ1を、ハンドル
hの支持傾斜部hsにかけることができる。ボタン13
8と連結孔156の組合せに代わって、スナップボタン
を使用するようにしてもよい。また、これに限らず、両
者の連結着脱が可能であり、吊り下げる際の邪魔になら
ないようなものであれば、他のどの様な構成であっても
構わないに構成されていればよい。
【0073】なお、係止手段の向きを変更可能に構成す
る代わりに、係止ベルト15と、係止ベルト15’と
を、そのまま組み合わせるようにしても、把持部hrと
支持傾斜部hsとの両方に対応可能にすることも不可能
ではない。つまり、係止ベルト15の幅を、係止ベルト
15’の左右方向の長さとほぼ同等にまで引き延ばし、
そのまま、フック片150f’、ループ片150r’を
設ける。このようにすれば、何等の変更を加えることな
く、そのままの状態で、略水平な把持部hrと、支持傾
斜部hsとの両方に対応可能になる。
【0074】ここまでは係止手段を、幅の広いベルト状
に構成していたが、細いベルト(紐)をカバー部13の
最上部に取り付けるようにして構成しても構わない。但
し、この場合には、該ベルトを捻るような回転が生じや
すいため、複数本のベルトを用いるようにすることが好
ましい。カップホルダをハンドルhの略水平な部分に取
り付けるためには、細いベルト19を左右に並べるよう
にして、カバー部13の最上部136に配置する(図2
4参照)。一般に、ベビーカーのハンドルhの把持部h
rには、その中央に操作レバー部hxが配置されている
ことが多いため、上記係止ベルト15を採用している場
合には、この操作レバー部hx部分を避け、カップホル
ダ1を掛けなければならない。しかし、この例では、操
作レバー部hxの左右に各々のベルト19を掛けるよう
にすれば、ハンドルhの略水平部の中央にカップホルダ
を位置させることができる(図25参照)。従って、ハ
ンドルを握るのに障害となることはなく、また、操作レ
バー部hxの操作を妨げることもない。なお、上記係止
ベルト15についても、フック片150fとループ片1
50rとの間の領域に、孔を設け、該孔から操作レバー
部hxを出すようにすれば同様の効果を得ることができ
る。各々のベルト19は、留め具190で独自に長さ調
整が可能に構成しておけば、取り付け部分の傾きに合わ
せることができる。支持傾斜部hsに取り付ける場合に
は、ベルト19を上下方向(前後方向)に並べて配置す
ることは言うまでもない。なお、上記係止ベルト片1
5”のごとく、カバー部13に対する向きを変更可能に
構成することも可能である。
【0075】小型ベビーカーxのシート背もたれxs
は、芯となる板材xpを、布製の外装袋体xcに挿入す
ることによって構成されているタイプが多い。そして、
この外装袋体xcは、この板材を入れるための開口部x
oが、背面側上部に配置され、スナップボタンxj等に
よって開閉可能に構成されていることが多い。従って、
該部分を利用して、カップホルダを、シート背もたれx
sにかけるようにすることも可能である。
【0076】例えば、図26のごとく、係止手段を、係
止孔180を備え、布、シート材等からなる係止片18
として構成してもよい。この場合には、該スナップボタ
ンxjを一旦外し、該係止孔180を通して、スナップ
ボタンxjを留めることによって、カップホルダを吊る
ことができる(図27参照)。あるいは、図28のごと
く、布等の係止片18’の先端側に掛け板182を設
け、該掛け板182を、シートxsの芯材xp(あるい
は、外装袋体xc)にかけるようにしてもよい(図29
参照)。この場合、掛け板182とカバー部13の最上
部136との間の領域(図中符号181を付す)は容易
に曲がるため、上述した揺動作用を損なうことはない。
いままで特に述べなかったが、上述した各種係止手段に
ついても、カップホルダを吊り下げた状態における揺動
作用(振れ作用)を損なうことのないように、係止手段
自身、カバー部13との間の連結(結合)が、柔構造と
され、カップホルダに対する角度が容易に変更可能にな
っている。あるいは、係止されたままで、係止対象物
(この場合、ベビーカー)とカップホルダ(特に保持部
12)との相対的な位置関係が変動可能に構成されてい
る。
【0077】面状ファスナーに代わって、スナップボタ
ン、クリップにより留めるようにしても構わない。この
他、シート背もたれの後ろ側にベルト等が配置されてい
る場合には、該ベルト等にカップホルダを掛けるように
してもよい。次に、カバー部13の変形例を説明する。
【0078】保持部12の前面壁124、およびカバー
部13の前面部134の外側面に、人形、動物、各種キ
ャラクター等の絵を描いておけば、意匠的に優れたもの
となる。例えば、兎の顔を描いてもよい。この場合、さ
らに、図30のように、カバー部13に縦方向の切り込
み138を入れて、カバー部13を左右に分割すれば兎
の耳のようになり、より兎らしく見える。なお、係止手
段を2本の細いベルトとする構成(図25参照)と組み
合わせることもできる。切り込み138に代わって、タ
ックを設けるようにしても、同様の効果を得ることがで
きる。この場合には、カバー部13に切れ目を設ける必
要がないため、飲料水の飛び散り防止機能を全く損なう
こともない。
【0079】さらには、格納時と、使用状態とで、キャ
ラクターの表情が変わって見えるようにすることも可能
である。例えば、格納状態においては、顔の上部だけが
見え、使用状態では、口までが見えるようにすること
で、表情の変化を作り出すことができる。なお、格納ベ
ルト16をカバー部13の後ろ側に垂らすような向きに
取り付けるようにすれば、カバー部13に描いた絵が見
えなくなるようなことはない。
【0080】次に、格納構造の他の構成例を説明する。
上述した例では、折り畳んだカップホルダ1(保持部1
2、カバー部13等)を、格納ベルト16を用いて、ハ
ンドルhの把持部hrと束ねるようにして(あるいは、
包むようにして)格納していた(図19参照)。しか
し、カップホルダの格納の構造、方法は、これに限定さ
れるものではない。他のどの様な構成をとっても構わな
い。
【0081】例えば、図31のごとく、折り畳んだ保持
部12等のみを束ねるような構成としてもよい。このよ
うにすれば、係止ベルト15と把持部hrとの間に隙間
が残るため、格納状態とした後でも容易に左右に移動さ
せることができる。この場合、格納ベルト16を用いな
いようにすることも可能である。つまり、カップホルダ
のカバー部13の前面部134の前側部分と、係止ベル
ト15、15’(あるいは、カバー部13の最上部13
6の後側部分)とにそれぞれ面状ファスナーを取り付け
れば、格納ベルト16を使用しなくとも、カップホルダ
を図31のような状態に維持することができる(図73
〜図76のデザイン例参照)。
【0082】また、別の例として、内部にカップホルダ
を収容する空間(格納室)を備えた格納ケース(格納
袋)を設けて、この格納室に、カップホルダを収納する
ようにしてもよい。格納ケースを、各種キャラクターの
人形、縫いぐるみ等の形状としておけば、子供が喜び、
見た目にもスマートである。このような例を図32、図
33、図34、図35に示した。
【0083】この図の例では、格納ケース17の外観を
熊を模して構成している。該格納ケース17の内部に
は、格納室170が設けられ、また、下側には、格納室
170と外部とをつなぐ格納口172が設けられてい
る。該格納口172は、左右方向に長く構成され、その
縁部には、ゴム等の伸縮材174が取り付けられてい
る。これにより、該格納内172は、通常、その開口広
さが、狭められている。
【0084】カップホルダは、カバー部13の最上部
が、該格納室170の前側内壁面に固定されている。そ
して、係止手段(係止ベルト15(注:該図には、面状
ファスナーではなく、連結具を用いたものを示してい
る))は、該格納ケース17の上部に取り付けられてい
る。格納ケース17にカップホルダを収容するには、格
納口172を通じて、カップホルダを格納室170内に
押し込めばよい。格納口172は伸縮材174によって
自動的に狭められるため、該格納口172を閉じるため
の特別な操作は必要ない。カップホルダを引き出した状
態を図32、図33に、また、格納した状態を図34、
図35に示した。
【0085】この例では、カップホルダは、格納ケース
17の内部に隠されてしまうため、きちんと折り畳むこ
となく、押し込んでも、見苦しくなることはない。格納
操作がさらに容易である。また外観を、動物、キャラク
ターを模して構成しているため、子供が喜ぶ。伸縮材1
74に代わって、面状ファスナー、ファスナー、スナッ
プボタン、ボタン等を用いて、格納口170を閉じるよ
うにしてもよい。
【0086】この図の例では、格納ケース17を縫いぐ
るみのごとく、厚みをもたせて構成している。しかし、
生地、シート材等を用いて薄い袋状に構成してもよい。
このようにすれば、カップホルダを格納していない時に
は、格納ケース17は薄くなる。そして、格納ケース1
7は、カバー部13等の形状に倣って、容易に変形す
る。そのため、格納ケース17がカップホルダの姿勢に
与える影響を最小限に抑えることができる。一方、カッ
プホルダを格納した状態では、押し込まれたカップホル
ダの存在によって格納ケース17は膨らみ、人形らしく
見える。
【0087】格納ケース17は、プラスチック等の硬質
材からなるいわゆる”ケース”として構成しても、生地
などからなるいわゆる”袋”として構成しても、構わな
い。係止ベルトとカバー部13とを分離して構成し、係
止ベルトを格納ケース17の上部に取り付けていた。し
かし、その配置はこれに限定されるものではない。例え
ば、図36のごとく、該格納ケース17’の上部に孔1
76を設け、孔176を通して、係止ベルト15を格納
ケース17の上方に出すようにしてもよい。このように
すれば、図1に示したカップホルダをそのまま適用する
ことができる。カップホルダ1と、格納ケース17とを
互いに固定する必要はない。従って、季節、気分などに
よって、格納ケース17を他の形状(例えば、犬、猫を
模した物)のものに取り替えて使用することもできる。
また、製造も容易である。さらに、カップホルダが、汚
れた場合でも、取り外して洗うことが容易である。
【0088】ベビーカーにカップホルダを後付けするの
ではなく、ベビーカー自体が当初からカップホルダを備
えていても構わない。この場合、該カップホルダを格納
する格納部(例えば、ケース等)を予めベビーカーに設
けておけばよりスマートである。例えば、該カップホル
ダをハンドルに設ける場合には、該ハンドルを構成する
パイプ等の内部に、該格納部(ケース)を配置するよう
にしてもよい。
【0089】カップホルダを構成する生地として、断熱
性に優れたものを採用すれば、飲料水の温度を長時間に
わたって暖かい状態(あるいは、冷たい状態)に保つこ
とができる。特に、面状ファスナー1202、1222
等を綴じて、保持部12、カバー部13で容器を包み込
むようにすれば、隙間が小さくなるため、該保温(ある
いは、保冷)効果は、さらに高まる。
【0090】該カップホルダを構成する布、生地(ある
いは、シート材)としては、非吸水性のものを使用する
ことが好ましい。本実施例では、カップホルダの底面壁
126を四角形に構成している。そのため、製造時の縫
製すべき長さが(該低面壁126を円形に構成した場合
に比べて)短く、また、縫製が容易となるため、生産効
率が高くなる。また、格納時の折りたたみが容易である
と同時に、折り畳んだ状態がよりスマートである(図1
8参照)。
【0091】本実施例では、操作の容易性、接合位置や
接合面積の変更の容易性等を重視して、面状ファスナー
を各部において使用しているが、これに代わって、通常
のボタン、スナップボタン等を使用することももちろん
可能である。この場合には、同一部分に、多少位置を変
えてボタンを複数個設けるようにすれば、面状ファスナ
ーの場合と同様に、接合面積、接合位置に関しての柔軟
性を得ることができる。
【0092】飲料水の容器の代わりに、他の物を入れて
使用することも可能である。例えば、子供の好きな縫い
ぐるみ等を入れるようにすれば、子供が喜ぶ。ベビーカ
ーを対面式で使用している場合には、カップホルダを吊
す向きを逆にして、子供が縫いぐるみを見えるようにし
てもよい。本実施例のカップホルダは無理なくベビーカ
ーに取り付けることができる。また、衝撃、振動に対し
ても十分な吸収、緩和作用を発揮し、飲料水がこぼれる
ことはない。
【0093】本実施例のカップホルダは、硬い部品、ヒ
ンジ部を含んでいない。従って、安全性が高い。本実施
例のカップホルダ、特に、図26、図28に示した係止
手段を備えた例は、そのまま自動車に適用することもで
きる。カップホルダ内に飲料水がこぼれた場合、こぼれ
た飲料水は、カップホルダの内壁面(あるいは、飲料水
容器自体)を伝って、カップホルダの底面壁126に達
する。そして、これが底面壁126の左右の開口部12
63を通じて外部に出て、ベビーカーやベビーカーの籠
に入っている荷物、さらには、ベビーカーを押している
人間の衣服等を汚す恐れもある。そのため、これを防ぐ
ための液こぼれ防止壁を底面壁126(ここでは、これ
が特許請求の範囲において言う”液こぼれ防止手段”に
相当するものである。)に設けてもよい。例えば、図5
1のように底面壁126の左右の縁に沿って該液こぼれ
防止壁1260を設けてもよい。このようにすれば、底
面壁126に達した飲料水は、該液こぼれ防止壁126
0によってせき止められ、開口部1263から外部に出
て行くことはない。該こぼれ防止壁1260は、例え
ば、図52に示すように、底面壁126を構成する生地
の縁部分を上側に折り込むようにして縫って(あるい
は、該縁部分バイアステープを縫いつけることによっ
て)構成することができる。このようにして構成した液
こぼれ防止壁1260は容易に曲がるものであるため、
上述した飲料水容器の姿勢制御の作用を何等妨げるもの
ではない。なお、底面126の飲料水容器姿勢制御(維
持)のための変形を妨げないほど容易に変形できるよう
な材料(例えば、きわめて薄いナイロン等)を用い、か
つ、該変形を妨げないように十分な余裕をもたせた上
で、該開口部1263を完全に塞いでもよい。この場合
には、該ナイロン材等が上述の液こぼれ防止手段として
機能することになる。さらには、底面壁126に、下に
凸なくぼみを設けることによっても、該開口部1263
から液が外部に出て行くのを防ぐことができる。
【0094】なお、舗装道路のごとく振動の少ない道路
のみを前提とするのであれば、上記底面壁126と側面
壁120との間の開口部1263の構造はなくても構わ
ない。本実施例のカップホルダのデザインを変えた例を
いくつか示す。図53〜図56はそのデザイン例1であ
る。なお、左側面図は、右側面図と対称になるためここ
では省略した。
【0095】図57〜図60はデザイン例2である。左
側面図は、右側面図と対称になるためここでは省略し
た。図61〜図64は、デザイン例3である。左側面図
は、右側面図と対称になるためここでは省略した。図6
5〜図68は、デザイン例4である。左側面図は、右側
面図と対称になるためここでは省略した。
【0096】図69〜図72は、デザイン例5である。
なお、左側面図は、右側面図と対称になるためここでは
省略した。図73〜図76は、デザイン例6である。な
お、左側面図は、右側面図と対称になるためここでは省
略した。この例では、カバー部13の前面側、およびカ
バー部13の後面側最上部に四角形の面状ファスナーを
設け(図73(b),(d)参照)、これを用いてカッ
プホルダを格納状態とするようになっている。
【0097】図77〜図80は、デザイン例7である。
なお、左側面図は、右側面図と対称になるためここでは
省略した。この例では、カバー部13の前面側、および
係止ベルトの中央にスナップボタンを設け(図77
(b),(d)参照)、これを用いてカップホルダを格
納状態とするようになっている。本発明の第2の実施例
を説明する。
【0098】本実施例のカップホルダは、図37に示す
とおり、固定板20と、本体ベース22と、底板24
と、支えリング26と、を含んで構成されている。固定
板20は、円板状に構成されている。そして、その中央
には、軸孔204が設けられている。該軸孔204に
は、本体ベース22の後述する支持軸2200が回転自
在な状態ではめ込まれる。
【0099】固定板20の一面側には、係止具202
が、2個、軸孔204を挟んで対象な位置に設けられて
いる。該係止具202は、該固定板20、すなわち、カ
ップホルダ2をベビーカーに取り付けるためのものであ
る。該係止具202の形状、大きさ、構造は、当然、取
り付け対象部分の形状、大きさ、構造に合わせたものと
する。本実施例では、ベビーカーのハンドルhのハンド
ル支持傾斜部hsに取り付けることを前提として、係止
具202を略C字形の形状としている。該C字形部分の
内側に支持傾斜部hsを挟むようにして、固定板20を
取り付ける。係止具202は、飲料水の重さ、ベビーカ
ーの振動などによっては、その取り付け位置がずれるの
を防ぐのに十分な強さで、支持傾斜部hsを挟む力を有
している。その一方で、支持傾斜部hsの軸方向に手で
押された場合には、支持傾斜部hsに沿って移動し、カ
ップホルダの取り付け位置(高さ位置)を容易に変更可
能になっている。
【0100】なお、支持傾斜部hsを強く締め付ける等
して位置ずれを防止するロック機構を設けると共に、該
ロックを解除した状態では、支持傾斜部hsに沿って容
易に移動できるように構成しておけば、取り付けの確実
性と、移動の容易性とを、より高い次元で両立させるこ
ともできる。ロック機構の一例を図43に示した。これ
については後ほど説明する。
【0101】本体ベース22は、略長方形の板状に構成
されている。本体ベース22の固定板20を取り付ける
側の面には、固定板受け部220が設けられている。該
固定板受け部220は、円形の凹部として構成されてい
る。該固定板受け部220の中央には、支持軸2200
が設けられている。支持軸2200を上述の軸孔204
にはめ込むことによって、本体ベース22は、該支持軸
2200を中心として回転自在な状態で固定板20と連
結されている。なお、振動等を受けても、該支持軸22
00が軸孔204から抜けてしまうことがないようにさ
れていることは言うまでもない。支持軸2200と、使
用状態における載置面2400との間隔は、容器の高さ
を考慮して決定されている。つまり、この間隔は、支持
軸2200が、載置面2400に載せられた飲料水およ
び容器の重心よりも高い位置となるようにされている。
【0102】固定板受け部220には、支持軸2200
と後述する底板用軸受け222との間位置に略扇形の切
れ込み2202が形成されている(以下、該切れ込み2
202に囲まれた略扇形の領域を”ブレーキ片部220
4”と呼ぶ)。該ブレーキ片部2204は、その扇の中
心が、上側にあるような向きで設けられている。ブレー
キ片部2204は、ある程度薄く構成されている。その
ため、固定板受け部220に対して垂直な方向の力を受
けると容易にたわみを生じるようになっている。ブレー
キ片部2204の形、位置、向きをこのようにしたの
は、操作に要する力を小さく保ちつつ、後述するブレー
キ当接部2404からブレーキ片2204に加わる力を
できるだけ大きくし、その変形を容易とするためである
(注:てこの原理等に基づく)。
【0103】本体ベース22の下端部には、底板用軸受
け222が設けられている。一方、上部には、リング受
け部224および操作部226が設けられている。底板
用軸受け222は、底板24を、回動自在な状態で本体
ベース22に取り付けるためのものである。リング受け
部224は、支えリング26を、回動自在な状態で取り
付けるためのものである。操作部226は、底板24を
格納状態に保つための係止爪2260を備えている(図
38参照)。係止爪2260は、底板24の係止突起2
42にかかることによって、底板24を格納状態に保
つ。該係止爪2260による係止は、操作部226を、
図38における左に向けて押すことによって解除され
る。
【0104】リング受け部224による支えリング26
の保持構造、操作部226の構造は、従来技術と同様で
あるため、詳細な説明は省略する。底板24は、飲料水
の容器を下側から支えるためのものである。底板24
は、その一端に設けられた軸244を、上述の軸受け2
22にはめ込まれ、該軸244を中心として回動可能に
構成されている。該底板24の回動可能な角度範囲は、
略水平な角度位置(使用状態)から、底板24を上方に
引き上げ、本体ベース22とほぼ平行な角度位置(格納
状態)までの、約90度の範囲である。
【0105】底板24は、使用状態において上側になる
面に、スポンジ体240を備えている。そして、該スポ
ンジ体240の上面が、容器を載せるための載置面24
00を構成している。該スポンジ体240は、ベビーカ
ーの振動、衝撃を緩和するためのものである。該スポン
ジ体240には、格納状態において上記ブレーキ片22
04と当接する領域のうちの少なくとも一部を囲むよう
な切込み(あるいは、溝)2402が設けられている。
以下、該切込み2400によって囲まれた部分をブレー
キ当接部2404という。該ブレーキ当接部2404
は、その厚み方向(図38においては上下方向)の力を
受けて、他の領域(特に該ブレーキ当接部2404の周
囲)が圧縮されても、その影響を受けて変形することは
ない。
【0106】スポンジ体240の厚さは、特に限定され
ない。しかし、ブレーキ当接部2404については、少
なくとも格納状態において、上述のブレーキ片2204
を固定板20に触れる程度にまでにたわませるに十分な
厚さとされている。載置面2400に載せられた容器の
安定性を考慮し、スポンジ体240の他の領域も該ブレ
ーキ当接部2404と同じ厚さとされている。なお、万
が一飲料水がこぼれた場合でも、該スポンジ体240が
これを吸ってしまわないように、その表面に防水処理を
施しておくことが好ましい。防水処理としては、例え
ば、薄いナイロンを張り付けておいてもよい。
【0107】支えリング26は、飲料水の容器が倒れる
のを防ぐためのものである。該支えリング26は、一本
の線材をおり曲げて構成されている。そして、該線材の
端部側を、リング受け部224によって保持されてい
る。そして、該端部側を中心として、回動可能に構成さ
れている。該支えリング26の回動可能な角度範囲は、
略水平な角度位置(使用状態)から、支えリング26を
下方に押し下げて、本体ベース22とほぼ平行な角度位
置(格納状態)までの、約90度の範囲である。
【0108】使用方法および動作を説明する。ベビーカ
ーのハンドルh(ここでは傾斜支持部hs)を、係止具
202のC字形部分に押し込むことで、該カップホルダ
2を取り付けることができる(図38参照)。この場合
の取り付け向きは、支持軸2200が水平且つベビーカ
ーの前後方向に対して垂直とになっているような向きと
する。
【0109】使用状態においては、底板24および支え
リング26は、共に引き出された状態にある。本体ベー
ス22は、支持軸2200を中心として回転可能に構成
されている。そのため、ベビーカーxが静止している時
には、底板24等の重みを受け、本体ベース22は底板
24(載置面2400)を水平とするような角度位置に
なる(図39参照)。支持軸2200は、該飲料水容器
の重心よりも高い位置となるように設定されているた
め、飲料水容器yを載せた状態でも飲料水がひっくり返
るようなことはない。なお、このような作用によって、
本実施例のカップホルダは、傾斜支持部hsの角度が異
なるベビーカーに対しても、係止具202が適合さえす
れば適用可能である。
【0110】途中で、ハンドルhの向きを、対面式から
背面式に、あるいは、背面式から対面式に途中で切り替
えた場合でも、本体ベース22は、常に、底板(載置面
2400)を水平とするように自然と回転する。従っ
て、ハンドルhの向きに応じて、カップホルダの取り付
け角度等を調整する必要もない(図40参照)。また、
飲料水容器yを載せたままでも、ハンドルhの向きを切
り替えることができる。
【0111】前後方向の衝撃を受けた場合、本体ベース
22等は、支持軸2200を中心として、衝撃が来た方
向に向けて底板24をスライドさせるような向きに回動
する。そして、この後は、前後に振子のように振れつづ
けることによって徐々にその衝撃を影響を打ち消してゆ
く(図39中、実線矢印で示す)。そして、最終的には
再び静止状態に戻る。このように、前後方向に、振れる
ことによって、飲料水が容器の口から飛び出すような事
態は防がれる。例えば、前方に向かっての走行中に、段
差部にぶつかる等して急ブレーキがかかった様な状態と
なった場合には、本体ベース22は、底板24を前方に
出すような向きに回転する。そして、その後は、徐々に
振れ幅を小さくしながらしばらくの間に振れ続ける。ベ
ビーカーの加速、減速時にも程度の差はあるもの、同様
に、本体ベース22等は、飲料水がこぼれるのを防ぐよ
うな向きに振れる。
【0112】上下方向の振動は、容器に伝わる前に、ス
ポンジ体240によって吸収される。そのため、上下方
向の振動によって、飲料水がこぼれることは少ない。ま
た、左右方向、前後方向の振動等による影響も、スポン
ジ体240によって、ある程度抑えられる。ベビーカ
ー、特に、ハンドルhの振動の強さは、その位置によっ
て異なる。一般的には高い位置ほど搖れが大きい。従っ
て、路面状況などに応じて、カップホルダの取り付け位
置を変えるようにしてもよい(図39参照。図中、該取
り付け位置変更の様子を点線矢印で示す)。つまり、振
動が大きくなる砂利道等では、カップホルダの高さ位置
を下げるようにする。この場合、位置的に飲料水容器の
出し入れが多少行い難くなるが、砂利道等では、ハンド
ルhを両手でしっかりと握って押さなければならず、飲
料水を飲んでいるような余裕はないため、実質的にはな
んら問題ない。一方、比較的振動の小さい舗装道路等で
は、カップホルダの位置を高めにすれば、飲料水容器を
出し入れし易くなる。
【0113】使用後は、支えリング26を下向きに下
げ、また、底板24を上に引き上げることによって、格
納状態とすることができる(図41参照)。この状態に
おいては、ブレーキ当接部2404がブレーキ片220
4に当り、これを固定板20の側にたわませる。ブレー
キ片2204は、固定板20と接触し、本体ベース22
の不要な回転を抑えることとなる(図42参照)。その
一方で、ブレーキ片2204と固定板20との接触力
は、特別大きなものではないため、手で本体ベース22
を回転させることはできる。そのため、本体ベース22
を手で回転させ、その長手方向を傾斜支持部hsの軸方
向と揃えることもできる。このようにすれば、外観上ス
マートであり、また、邪魔になることも少ない。さらに
は、 なんらかの大きな力が加わっても、単に、回転す
るだけで、破損するようなこともない。 上記各部の具
体的構成は上記したものに限定されない。以下におい
て、各部の他の形態例を説明する。
【0114】係止具202を、ベルトなどを含んで構成
すれば、汎用性を高めることができる。つまり、ハンド
ルの支持傾斜部hsの太さ、断面形状が異なる様々なタ
イプのベビーカーに対応することができる。なお、ベビ
ーカーの側にも、予めカップホルダの取り付けに適した
構造を備えた取り付け部を設けるようにしてもよい。こ
のようにすれば、カップホルダの取り付けを、より容易
且つ確実に行うことができる。また、この取り付け部の
形状、大きさ、構造を統一しておくことによって、ベビ
ーカーの機種毎に、係止具202の構造等を変える必要
がない。これは、カップホルダの製造コスト低減にもつ
ながる。
【0115】取り付け部を複数箇所に設けておけば、必
要に応じて、取り付け位置を変更することができる。取
り付け位置は、ハンドル以外の部分であっても構わな
い。例えば、サイドカバー部xg(図40参照)等に取
り付けるようにしてもよい。なお、この場合には、収容
した容器およびカップホルダがサイドカバー部xgより
も上側に突出しないような位置に取り付ければ、幼児の
肘等が容器に当たることはない。サイドカバー部xgに
取り付けた場合には、幼児が自分で飲料水容器の出し入
れを行うことが可能となる。逆に、上述した例のように
ハンドルに取り付けた場合には、安全性が高い。つま
り、缶の飲み口部分の縁で指を傷つけたり、ストローで
眼を突いてしまうようなことはない。従って、乳幼児の
年齢、状況(例えば、眠っているか否か)に応じて適宜
取り付け位置を変えて使用することがより好ましい。
【0116】スポンジ体240に代わって、他の何等か
の衝撃吸収部材、衝撃吸収構造を設けてもよい。例え
ば、ゴム、内部に流体を封入した柔らかい中空体を配置
してもよい。あるいは、コイルばねあるいは板ばねを用
いたクッション機構、ゴム等の弾性体できた細い柱状突
起を多数設けた構造を設けても構わない。ブレーキ片2
204をなくし、単なる孔を設けてもよい。この場合に
は、スポンジ体240のブレーキ当接部2404が直
接、固定板20に触れることによって、回転が抑えられ
る。
【0117】上述したロック機構の一例を図43を用い
て説明する。該ロック機構は、係止具202に設けられ
た軸受け2020と、ロック片2022と、この図には
示していないバネとを含んで構成されている。ロック片
2022は、該軸受け2020に回動可能な状態で支持
される軸20220を備えている。これによって、該ロ
ック片2022は、該軸受け2020部分を中心とし
て、回動可能に構成されている。そして、該ロック片2
022は、上述したバネによって、その一端(以下、”
圧接端”という)20222をハンドルに押し付けるよ
うな向きに付勢されている。これにより、カップホルダ
は、圧接端20222とハンドルとの摩擦力によって、
位置ずれすることなく所定の位置に保たれる。カップホ
ルダの高さ位置を移動させる場合には、ロック片202
2の他端部(以下”押圧端”という)20224を、指
で押す。すると、ロック片2022は、軸20220を
中心として回動する。その結果、圧接端20222とハ
ンドルとが離れて、容易に移動させることができるよう
になる。
【0118】本実施例のカップホルダは、振動、衝撃を
受けても飲料水がこぼれることがない。また、格納作業
などが容易である。また、見た目にもスマートである。
本発明の第3の実施例を説明する。本実施例のカップホ
ルダ3は、図44のごとく、筒状の保持部30と、ベビ
ーカーへの取り付け具32と、蓋部材34(図46参
照)とを含んで構成されている。
【0119】保持部30は、筒状に構成されており、そ
の中央の筒孔部304に容器を収容する。本実施例にお
いては、該保持部30を、折りむことはないため、その
壁部を厚くすることができる。従って、断熱性を高める
ことが容易である。該壁部をウレタン等を用いて構成す
ればより断熱性が高くなる。また、ウレタンは、柔らか
いため安全である。保持部30の外形を縫いぐるみ等に
似せておけば、見た目にスマートである。該保持部30
の高さは、上記蓋部材34の缶への取り付けの妨げにな
らないような高さとされている。
【0120】図44には示していないが、該保持部30
は、その下部に上記蓋部材34を収容するための蓋収納
部300を有している(図45参照)。該蓋収納部30
0への蓋部材34の収容は、保持部30の後側に設けら
れた開口部3000を通じて行う。さらに、該保持部3
0は、その壁面上端部の取り付け具302の側に、スリ
ット状の溝302を備えている。該溝302は、上記蓋
部材34を遮閉板として使用する際に、蓋部材34の取
っ手部344を挿入する部分である。
【0121】取り付け具32による係止構造は、基本的
には、上記第2の実施例の係止具と同様である。しか
し、本実施例の取り付け具32と保持部30との結合
は、傾斜支持部hsの傾斜角度を予め考慮してなされて
いる。なお、上記実施例と同様、該係止具32の形状、
角度等を適宜変更することによって、傾斜支持部hs以
外の部分にも取り付け可能である。
【0122】蓋部材34(図46参照)は、容器の上部
(すなわち、口部)に取り付けて、飲料水の飛び散りを
防止するためのものである。紙コップは、通常、蓋がつ
けられており、また、紙パック容器もストローを使用す
る構造となっているため、蓋部材34は、主として缶を
対象として設計しておけば、ほとんどの場合十分であ
る。
【0123】該蓋部材34は、円盤状に構成された基盤
部340と、該基盤部340の一面側に円周状に配置さ
れた係止壁342と、取っ手部344とを含んで構成さ
れている。係止壁342の内径w31は、細い缶(特
に、自動販売機で販売されている缶のうちの径の細いも
の。例えば、内容量約190gのもの)の外径(約5.
2cm)に合わせた大きさとされている。一方、係止壁
342の外径w32は、太い缶(特に、自動販売機で販
売されている缶のうちの径の太いもの。例えば、内容量
約350gのもの内容量)の上端縁部の内径(約5.7
cm)に合わせた大きさとされている。
【0124】取っ手部344は、缶に取り付けた該蓋部
材34取り外す際に、指を掛けるための部分である。ま
た、該蓋部材34を、遮閉板として使用する場合に、溝
302に挿入することによって、該蓋部材34を立てた
状態で、保持部30と連結するためのものである。使用
方法を説明する。
【0125】凹凸等の少ない平坦な道を走行する場合に
は、蓋部材34は、上述の蓋収納部300内に収容して
おく。あるいは、取っ手部344を溝302に挿入し、
保持部30の上端部に取り付けてもよい(図47参
照)。このようにしておけば、万が一、飲料水の液末が
飛び散った場合でも、幼児等にかかるような事態は、蓋
部材34によって防がれる。
【0126】一方、砂利道などを走行する場合には、蓋
部材34を、缶に装着する。該蓋部材34を細い缶に取
り付けた場合には、係止壁342の内側に、缶の上縁が
はまり込むような状態となる(図48(a)参照)。蓋
部材34を太い缶に取り付けた場合には、缶の上縁の内
側にはまり込むようになる(図48(b)参照)。な
お、該蓋部材34と保持部30とは、紐等でつないでお
けば、蓋部材34を紛失することはない。
【0127】本実施例のカップホルダは、構造が単純で
あるため、製造コストを抑えることができる。また、蓋
部材34を備えたことによって、確実に液のこぼれを防
ぐことができる。なお、本実施例の蓋部材34は、上記
第1、第2の実施例についても、当然適用可能である。
本発明のカップホルダは、上述した実施例1、2、3に
限定されるものではない。特に、その具体的形状、大き
さ、材質などは、上述したものに限定されない。また上
記説明した構成の全てを備えている必要はなく適宜必要
な構成のみを選択し、あるいは、組み合わせても構わな
い。各実施例の構成を組み合わせても構わない。
【0128】以上説明した上記各実施例のカップホル
ダ、カップホルダを備えたベビーカーにおいては、飲料
水およびその容器が、ベビーカーを押す際の邪魔になる
ことは全くない。従って、ハンドルをしっかりと握り、
常に安全な状態でベビーカーを押すことができる。ま
た、乳幼児の要求に応えて、いつでも飲料水を飲ませる
ことができる。飲みかけの飲料水およびその容器を、道
端に捨ててしまうようなことがなくなる。さらに、飲み
終わった後も、きちんとごみ箱のある場所にまでもって
ゆき、そこで捨てるようになる。従って、無駄をなく
し、また、環境問題の解決にも役立つ。
【0129】また、カップホルダを使用しない場合に
は、格納状態としておけば邪魔になることもない。さら
に、本発明によれば、ベビーカーと、自動車との連携が
可能になる。つまり、乳幼児のいる家庭では、自動車に
ベビーカーを積んで出かけることが多い。車中で飲んで
いた飲料水がまだ残っている時に自動車が目的地に到着
した場合には、飲料水の容器を手に持ったままでベビー
カーを押すのは困難であるため、飲料水をそのまま自動
車において行くことが多い。その結果、用事を済ませて
自動車に戻ると、冷めた(あるいは、生温くなった)飲
料水が、飲み掛けのままで残っているといったことが、
従来は多かった。また、用事を済まして自動車に戻った
時に、用事の途中で購入した飲料水がまだ残っている場
合がある。この場合、到着した時の飲み残しが自動車に
あると、カップホルダが既にいっぱいで、飲料水容器の
置き場所に困るといったことがあった。そのため、無理
やり残りを飲んでしまうか、いずれか一方を捨てるしか
なかった。さらには、自動車のすぐ側にごみ箱、手洗い
所等があるとは限らず、自動車のすぐ側にそのまま飲料
水及び容器を捨てて行くような者さえもあった。しか
し、本発明によれば、自動車で飲んでいた飲料水をカッ
プホルダに収容し、ベビーカーと共にもって行くことが
できる。その結果、冷たい飲料水は冷たいままで、暖か
い飲料水は暖かいままで飲むことができる。また、飲料
水、容器をその場に捨ててゆくような者もなくなる。
【0130】乳母車は構造上、自動車などに比べて振
動、衝撃が大きくなりがちである。しかし、本発明のカ
ップホルダは、振動等に対する対策が十分なされいるた
め、飲料水の飛び散りが生じにくい。また、安全であ
る。さらに、内容物がこぼれ難い構造を備えた特別な容
器(通称”マグ”)を用意する必要がなく、市販されて
いる飲料水容器をそのまま収容することができる。マグ
は、かさばるためこれを複数個持って出かけることは現
実的ではない。そのため、外出時間が長くなった場合に
は、1個のマグを途中、手洗い等で洗いながら繰り返し
使用することになり、結局面倒であった(注:洗浄する
ことなく使用を繰り返すと各種飲料水の味が混ざってし
まう。また、夏季においては、当初入れた飲料水の残り
が腐ってしまうことも考えられる。そのため、このよう
な洗浄は必須となる)。本発明のカップホルダを使用し
ている場合には、このような面倒さがない。また、自動
販売機から購入した飲料水をマグに入れ換える手間もな
い。乳幼児のみならず、親、乳幼児の兄姉にとっても便
利である。
【0131】乳幼児に飲料水を持たせたままにすること
がなくなるため、乳幼児が、飲料水を衣服にこぼすよう
なことはなくなる。従って、予め着替えの洋服を準備し
て出かける必要がなくなる。これは、荷物が少なくなる
ことにつながり、親の肉体的負担は小さくなる。乳幼児
と出かける際には、おむつ、濡れナプキン等多くのもの
を必要とするため、このような効果は大きい。また、す
ぐに使用できるように、ハンカチを取り出したままの状
態としておく必要もない。
【0132】なお、本発明のカップホルダは、非常に有
用であるため、当初からベビーカーに取り付けて、カッ
プホルダ付ベビーカーとしてもよい。本発明のカップホ
ルダは主としてベビーカーへの適用を目的として開発さ
れたものではあるものの、他の用途への適用も当然可能
である。例えば、自転車などへ取り付けて使用すること
も不可能ではない。
【0133】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、ベビ
ーカー走行中の安全性を損なうことなく、乳幼児(ある
いは、大人)への飲料水の提供が可能となる。また、飲
料水の無駄、容器の投げ捨てなども防止することがで
き、環境問題の解決にもつながるる。さらに、自動車と
の連携が可能となり、飲料水をおいしい状態で飲むこと
ができる。さらに、乳幼児にとっての安全性も確保され
る。
【0134】また、あらゆる道路状況での飲料水の飛び
散り等を防ぐことができる。多種多様な形状、サイズの
容器に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図である。
【図2】第1の実施例の(a)正面図、(b)側面図、
(c)背面図である。
【図3】第1の実施例の展開図(内面側)である。
【図4】リブの構造を示す模式図である。
【図5】背面壁122と、側面壁120との接合部構造
を示す模式図である。
【図6】保持部12の下部の拡大斜視図である。
【図7】ファスナー片1202、1222の作用を示す
模式図である。
【図8】格納ベルト16を示す模式図である。
【図9】ベビーカーへの取り付け状態((a)背面式、
(b)対面式)を示す側面図である。
【図10】係止ベルト15のファスナー片150の接合
状態を示す図である。
【図11】リブ1200、1300の作用を示す模式図
である。
【図12】カップホルダ1およびこれに収容された容器
yの状態を示す模式図である。
【図13】底面壁126の容器yの底部に対応した変形
状態を示す模式図である。
【図14】リブ1200(1300)から容器に対して
作用する力を示す模式図である。
【図15】カップホルダ1およびこれに収容された容器
yの状態を示す模式図である。
【図16】左右方向の振動を受けた場合のカップホルダ
の様子を示す背面模式図である。
【図17】前後方向の衝撃を受けた場合のカップホルダ
の振れの様子を示す側面模式図である。
【図18】カップホルダの下部の折りたたみ方を示す斜
視図である。
【図19】カップホルダの格納状態を示す側面模式図で
ある。
【図20】格納状態におけるカップホルダの位置を示す
図である。
【図21】係止ベルト15’を示す部分展開図である。
【図22】係止ベルト15’を備えたカップホルダの吊
り下げ状態を示す側面模式図である。
【図23】係止ベルト片15”およびこれに対応したカ
バー部13を示す、模式図である。
【図24】ベルト19を示す図である。
【図25】ベルト19を備えたカップホルダの吊り下げ
状態を示す模式図である。
【図26】係止片18を示す図である。
【図27】係止片18を備えたカップホルダの吊り下げ
状態を示す側面模式図である。
【図28】係止片18’を示す図である。
【図29】係止片18’を備えたカップホルダの吊り下
げ状態を示す側面模式図である。
【図30】カバー部13を左右に分割して構成した例を
示す正面図である。
【図31】カップホルダの格納状態を示す側面模式図で
ある。
【図32】格納ケース17を備えたカップホルダの使用
状態を示す側面模式図である。
【図33】格納ケース17を備えたカップホルダの使用
状態を示す背面模式図である。
【図34】格納ケース17を備えたカップホルダの格納
状態を示す正面模式図である
【図35】格納ケース17を備えたカップホルダの格納
状態を示す側面模式図である。
【図36】格納ケース17’を装着した状態を示す透視
図である。
【図37】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図38】ベビーカーの前後方向から見た、カップホル
ダの使用状態を示す模式図である。
【図39】ベビーカーの側面側から見た、カップホルダ
の支持軸2200を中心とした回動および取り付け高さ
位置の変更の様子を示す模式図である。
【図40】ベビーカーの側面側から見た、ハンドル位置
切り替えに伴うカップホルダ回転の作用を示す模式図で
ある。
【図41】カップホルダの格納状態を、ベビーカーの側
面側から見た図である。
【図42】カップホルダの回転を止めるブレーキ機構の
作用を示す模式図である。
【図43】ロック機構の一例を示す模式図である。
【図44】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図45】カップホルダ3の側面透視図である。
【図46】蓋部材34の(a)上面図および(b)側面
図である。
【図47】蓋部材34を遮閉板として使用している様子
を示す側面図である。
【図48】蓋部材34の缶への取り付け状態を示す図で
ある。
【図49】側面壁120の内側への湾曲を促進するため
の縫製構造を示す模式図である。
【図50】カバー部13の上部領域におけるハンドルに
沿った湾曲状態を示す斜視図である。
【図51】液こぼれ防止壁1260を示す斜視図であ
る。
【図52】液こぼれ防止壁1260の構造の一例を示す
模式図である。
【図53】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図54】図53(d)におけるA1−A1線断面図で
ある。
【図55】図53(d)におけるB1−B1線断面図で
ある。
【図56】図53(d)におけるC1−C1線断面図で
ある。
【図57】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図58】図57(d)におけるA2−A2線断面図で
ある。
【図59】図57(d)におけるB2−B2線断面図で
ある。
【図60】図57(d)におけるC2−C2線断面図で
ある。
【図61】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図62】図61(d)におけるA3−A3線断面図で
ある。
【図63】図61(d)におけるB3−B3線断面図で
ある。
【図64】図61(d)におけるC3−C3線断面図で
ある。
【図65】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図66】図65(d)におけるA4−A4線断面図で
ある。
【図67】図65(d)におけるB4−B4線断面図で
ある。
【図68】図65(d)におけるC4−C4線断面図で
ある。
【図69】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図70】図69(d)におけるA5−A5線断面図で
ある。
【図71】図69(d)におけるB5−B5線断面図で
ある。
【図72】図69(d)におけるC5−C5線断面図で
ある。
【図73】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図74】図73(d)におけるA6−A6線断面図で
ある。
【図75】図73(d)におけるB6−B6線断面図で
ある。
【図76】図73(d)におけるC6−C6線断面図で
ある。
【図77】第1の実施例のデザインを変えた例を示す
(a)平面図、(b)正面図、(c)右側面図、(d)
背面図、(e)底面図である。
【図78】図77(d)におけるA7−A7線断面図で
ある。
【図79】図77(d)におけるB7−B7線断面図で
ある。
【図80】図77(d)におけるC7−C7線断面図で
ある。
【符号の説明】
1:カップホルダ 12:保持部 120:側面壁 1200:リブ 1202:ファスナー片 1202r:ループ片 1202f:フック片 122:背面壁 1220:側壁との接合部 1222:ファスナー片 1222r:ループ片 1222f:フック片 1224:底面との境界の切り込み 124:前面壁 126:底面壁 1260:液こぼれ防止壁 1263:開口部 13:カバー部 130:側面部 1300:リブ 1302:後端辺部 1304: の下部 134:前面部 136:カバー最上部 15:係止ベルト 150:ファスナー片 1500r:ループ片 1500f:フック片 152:角部テーパ処理部 154:滑りどめ材 156:係止孔 16:格納ベルト 160:ファスナー片 160r:ループ片 160f:フック片 17:格納ケース 170:格納室 172:格納口 174:伸縮材 176:孔 18:係止片 180:係止孔 182:掛け板 19:ベルト 190:留め具 2:カップホルダ 20:固定板 202:係止具 204:軸孔 22:本体ベース 220:固定板受け部 2200:支持軸 2202:切れ込み 2204:ブレーキ片 222:底板用軸受け 224:リング受け部 226:操作部 2260:係止爪 24:底板 240:スポンジ 2400:載置面 2402:切れ込み 2404:ブレーキ当接部 242:係止突起 244:取り付け軸 246:載置面 26:支えリング 3:カップホルダ 30:保持部 300:蓋収納部 3000:開口部 302:溝 304:筒孔部 32:取り付け具 34:蓋部材 340:基盤部 342:係止壁 344:取っ手部 346:紐 h:ハンドル hr:把持部 hs:支持傾斜部 p:カバー部の形成する空間 X:ベビーカー xa:車輪 xc:座面 xd:日除け xs:シート背もたれ xc:外装袋体 xp:芯材 xo:開口部 xj:スナップボタン xg:サイドカバー部 y:容器

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料水容器保持手段を有することを特徴と
    するベビーカー。
  2. 【請求項2】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、 上記保持部に加わる衝撃及び振動を吸収緩和する吸収緩
    和手段と、 を有することを特徴とするカップホルダ。
  3. 【請求項3】上記吸収緩和手段は、上記保持部を、少な
    くとも前後方向に回動可能な状態に保つ回動機構を含む
    ものであること、 を特徴とする請求項2記載のカップホルダ。
  4. 【請求項4】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記被係止物と上記保持部との相対的な位置関係は、上
    記係止状態を保ったままで変動可能に構成されているこ
    と、 を特徴とするカップホルダ。
  5. 【請求項5】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記係止手段は、可上記保持部と上記係止部とは、柔構
    造をもってつながれていること、 を特徴とするカップホルダ。
  6. 【請求項6】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、 上記飲料水容器の蓋をする蓋手段と、 を有することを特徴とするカップホルダ。
  7. 【請求項7】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、 上記飲料水容器から飛び出た飲料水を遮断する遮閉手段
    と、 を有することを特徴とするカップホルダ。
  8. 【請求項8】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、 少なくとも上記保持部の一部を被うことのできる格納手
    段と、 を有することを特徴とするカップホルダ。
  9. 【請求項9】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、 少なくとも上記保持部の一部を収容することのできる格
    納手段と、 を有することを特徴とするカップホルダ。
  10. 【請求項10】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記保持部は、使用状態と、格納状態との少なくとも二
    つの異なる状態を取ることが可能に構成され、 上記格納状態は、上記保持部を構成する部品の少なくと
    も一部について、その形状を変形することによってなさ
    れるものであること、 を特長とするカップホルダ。
  11. 【請求項11】上記形状変更の対象には、少なくとも、
    保持部の底部が含まれること、 を特徴とする請求10記載のカップホルダ。
  12. 【請求項12】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記保持部は、少なくとも一部が内側に湾曲しているこ
    と、 を特徴とするカップホルダ。
  13. 【請求項13】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記保持部は、少なくとも一部がシート材を含んで構成
    されていること、 を特徴とするカップホルダ。
  14. 【請求項14】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段とを備え、 上記係止手段は、面状ファスナー、ボタン、スナップボ
    タンのうちの少なくとも一つを含んで構成されること、 を特徴とするカップホルダ。
  15. 【請求項15】上記保持部の底面は、略四角形であるこ
    と、 を特徴とする請求項13記載のカップホルダ。
  16. 【請求項16】上記保持部は、底面と側面とを備えた略
    筒状に構成されており、 上記保持部は、上記底面と上記側面との境界において、
    上記保持部の内側と外側とをつなぐ開口部を有するこ
    と、 を特徴とする請求項13記載のカップホルダ。
  17. 【請求項17】上記保持部内にこぼれた飲料水が上記開
    口部から外部に出ていくのを防ぐ液こぼれ防止手段を有
    すること、 を特徴とする請求項16記載のカップホルダ。
  18. 【請求項18】上記液こぼれ防止手段は、上記底面壁の
    上記開口部の縁に沿って設けられた液こぼれ防止壁であ
    ること、 を特徴とする請求項17記載のカップホルダ。
  19. 【請求項19】飲料水容器を収容する保持部と、 上記保持部を被係止物に係止する係止手段と、を備え、 上記係止手段は、左右方向に延びるベルトを含んで構成
    されること、 を特徴とするカップホルダ。
  20. 【請求項20】上記ベルトの右側端部と左側端部とに
    は、該右側端部と左側端部とを連結する連結部材が設け
    られていること、 を特徴とする請求項19記載のカップホルダ。
  21. 【請求項21】上記連結部材は、面状ファスナーである
    こと、 を特徴とする請求項20記載のカップホルダ。
  22. 【請求項22】上記保持部に加わる衝撃及び振動を吸収
    緩和する吸収緩和手段をさらに有すること、 を特徴とする請求項21記載のカップホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008054853A1 (en) * 2006-04-03 2008-05-08 Graco Children's Products Inc. Cup holder for a stroller

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WO2008054853A1 (en) * 2006-04-03 2008-05-08 Graco Children's Products Inc. Cup holder for a stroller
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