JPH07299937A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

Info

Publication number
JPH07299937A
JPH07299937A JP6094596A JP9459694A JPH07299937A JP H07299937 A JPH07299937 A JP H07299937A JP 6094596 A JP6094596 A JP 6094596A JP 9459694 A JP9459694 A JP 9459694A JP H07299937 A JPH07299937 A JP H07299937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen roller
transmission gear
roller
platen
image recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6094596A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kameyama
賢士 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6094596A priority Critical patent/JPH07299937A/ja
Priority to DE19944445499 priority patent/DE4445499C2/de
Priority to DE4447672A priority patent/DE4447672C2/de
Priority to US08/359,538 priority patent/US5835232A/en
Publication of JPH07299937A publication Critical patent/JPH07299937A/ja
Priority to US08/619,233 priority patent/US5708517A/en
Priority to US08/688,104 priority patent/US5737089A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、記録ヘッドとプラテンローラを備
えた画像記録装置に関し、プラテンローラの組付方式を
工夫することにより、部品点数及び組付作業を削減し
て、低コストな画像記録装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 記録ヘッド及び記録紙ホルダ部11aを有する
本体ベース11と、記録紙13を介して記録ヘッドに対向
し、一端に設けられた伝達ギヤ28を介して駆動されるプ
ラテンローラ26と、ホルダ部11aを開放及び閉塞すると
き、保持するローラ26を記録ヘッドに近接及び離隔する
方向に移動させるプロッタカバー27とを備え、ローラ26
をその軸方向移動して着脱可能な一対の軸穴部43a、44
aをカバー27に設け、ローラ26が軸方向一方側へ移動す
るとき軸穴部43aに係合してその直交方向に撓み、ギヤ
28の側面28aと側リブ43の側面43cとが突当時には、復
帰状態でその他方側への移動を規制する爪41を該ローラ
26の一端に一体に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録ヘッドとプラテン
ローラを備えた画像記録装置に関し、詳しくは、そのプ
ラテンローラの作製および組付の容易な低コストの画像
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録ヘッドとプラテンローラを備
えた画像記録装置としては、例えばファクシミリ装置等
に多用される感熱記録方式のものがあり、このような装
置は、特に電話機と一体化された小型・低価格のファク
シミリ装置として広く一般に普及している。
【0003】この種の画像記録装置は、複数の微小発熱
体を所定方向に配列した記録ヘッド(サーマルヘッド)
と、これに対向するプラテンローラとを備えており、記
録紙を収容するホルダ部を開閉するカバーまたは本体側
の一方がプラテンローラを回転自在に保持して他方が記
録ヘッドを揺動可能に保持するとともに、そのプラテン
ローラおよび記録ヘッドを所定の圧接力で圧接させる。
【0004】このプラテンローラは、両端部に対応する
位置に設けられた軸受により回転自在に保持されるとと
もに、駆動力を伝達する伝達ギヤを一端部に設けられ、
また軸方向への移動を規制する部品が組み付けられてい
る。(例えば、特開昭61−137757号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像記録装置にあっては、プラテンローラを
組み付けるために多数の部品が必要であり、またその組
付工数も多く、コスト高を招くという問題があった。ま
た、この問題は小型・低コストが要求される近時のファ
クシミリ装置において特に顕著になっていた。
【0006】より具体的には、次のような問題があげら
れる。 (1) プラテンローラを回転自在に保持する軸受、およ
び軸方向への移動を規制する部品、例えばEリング等が
必要であるとともに、これらを組み付ける溝等を形成し
なければならず、さらに組付作業が必要である。 (2) また、伝達ギヤを固定するために、ネジ等が必要
であるととともに、プラテンローラを一緒に回転させる
ために例えば、フライス面を形成しなければならず、さ
らに組付作業が必要である。
【0007】(3) さらに、多部品を組み付けることか
ら積み上げ誤差が大きくなるため、個々の部品の寸法精
度は所定以上必要であるとともに、それぞれの寸法管理
をしなければならない。 そこで、請求項1〜4に記載の発明は、プラテンローラ
の組付方式を工夫することにより、部品点数および組付
作業を削減して、低コストな画像記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】請求項5〜8に記載の発明は、プラテンロ
ーラの軸受および軸方向移動の規制を別々にすることに
より、プラテンローラの位置決め精度を向上して、画像
品質の低下を防止することを目的とする。請求項9〜1
2に記載の発明は、プラテンローラを本体側に対して軸
方向に位置決めすることにより、プラテンローラと記録
ヘッドとの位置関係を適正にして、画像品質を向上させ
ることを目的とし、かつ、スムーズな開閉カバーの移動
を実現することを目的とする。
【0009】請求項13記載の発明は、プラテンローラ
の後加工に対する妨げをなくすことにより、その後加工
を容易に実施できるようにして、低コストな画像記録装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、記録紙を保持する記録紙ホルダ部
を一体に形成してなる本体ベースと、少なくとも端部に
伝達ギヤを有し、該伝達ギヤを介して駆動されるプラテ
ンローラと、該プラテンローラに記録紙を介して対向す
る記録ヘッドと、プラテンローラを回転自在に保持し、
該プラテンローラを記録ヘッドに近接および離隔する方
向に移動させるよう記録紙ホルダ部を開放および閉塞す
る開閉カバーと、を備えた画像記録装置において、前記
開閉カバーにプラテンローラの軸方向移動によって該プ
ラテンローラを着脱可能な一対の軸穴部を設けるととも
に、前記開閉カバーおよびプラテンローラの双方に、プ
ラテンローラの軸方向一方側への移動によって突き当た
る突当部を設け、前記開閉カバーおよびプラテンローラ
のうち何れか一方に、一体に形成され、プラテンローラ
が軸方向一方側に移動するとき他方に係合してプラテン
ローラの軸方向と直交する方向に撓み、前記突当部が突
き当たったとき、復帰状態でプラテンローラの軸方向他
方側への移動を規制する撓み係止部と、を設けたことを
特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、前記撓み係止部を
プラテンローラの一端に設けたことを特徴とするもので
ある。請求項3記載の発明は、前記プラテンローラの軸
部および前記伝達ギヤを樹脂により一体に形成したこと
を特徴とするものである。請求項4記載の発明は、前記
突当部が突き当たるプラテンローラの軸方向移動位置と
前記撓み係止部が復帰するプラテンローラの軸方向移動
位置とがわずかに異なることを特徴とするものである。
【0012】請求項5記載の発明は、前記開閉カバー
に、前記軸穴部とは異なる位置でプラテンローラに対し
記録ヘッドと反対側から当接するプラテン支持部を設け
たことを特徴とするものである。請求項6記載の発明
は、前記プラテンローラのローラ部と伝達ギヤとの間に
位置するよう開閉カバーに設けられた保持リブに前記プ
ラテン支持部が形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】請求項7記載の発明は、前記プラテン支持
部を略U字形の溝状の軸受として形成したことを特徴と
するものである。請求項8記載の発明は、前記撓み係止
部が復帰した状態で撓み係止部の先端部がプラテンロー
ラの軸方向でのみ開閉カバーと接触することを特徴とす
るものである。
【0014】請求項9記載の発明は、前記プラテンロー
ラが記録ヘッドに対向したとき、伝達ギヤの側面に当接
してプラテンローラを軸方向に位置決めする位置決め部
を前記本体ベース側に設けたことを特徴とするものであ
る。請求項10記載の発明は、前記位置決め部が記録ヘ
ッドからプラテンローラに向かう方向に突出するととも
に、伝達ギヤに噛合する本体ベース側のギヤの側面に対
向する板状に形成されたことを特徴とするものである。
【0015】請求項11記載の発明は、前記伝達ギヤの
両側面に、所定厚さで円盤状に突出する突出部を形成し
たことを特徴とするものである。請求項12記載の発明
は、前記位置決め部の伝達ギヤとの当接部または伝達ギ
ヤに案内用の面取りを設けたことを特徴とするものであ
る。請求項13記載の発明は、前記伝達ギヤの外径を、
プラテンローラのローラ部の外径よりも小さく形成した
ことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、開閉カバーにプラテ
ンローラの軸方向移動によってそのプラテンローラを着
脱可能な一対の軸穴部が設けられるとともに、開閉カバ
ーおよびプラテンローラの双方にプラテンローラの軸方
向一方側への移動によって突き当たる突当部が設けら
れ、また開閉カバーおよびプラテンローラのうち何れか
一方にプラテンローラが軸方向一方側に移動するとき他
方に係合してプラテンローラの軸方向と直交する方向に
撓み、突当部が突き当たったとき復帰状態でプラテンロ
ーラの軸方向他方側への移動を規制する撓み係止部が一
体に形成される。したがって、プラテンローラは突当部
および撓み係止部により軸方向の移動が規制され、プラ
テンローラの軸方向への移動を規制する部品およびこれ
を組み付けるための作業が必要ない。さらに、プラテン
ローラは軸方向へ移動させるのみで軸穴部により保持さ
れるとともに撓み係止部により係止されて、開閉カバー
に組付される。
【0017】請求項2記載の発明では、撓み係止部がプ
ラテンローラの一端に設けられる。したがって、撓み係
止部を容易に形成することができる。請求項3記載の発
明では、プラテンローラの軸部および伝達ギヤが樹脂に
より一体に形成される。したがって、プラテンローラの
軸部および伝達ギヤを成形によって容易に一体に形成す
ることができ、積み上げ誤差もない。また、軸穴部によ
りプラテンローラを軸受することができ、軸受部品が削
減される。
【0018】請求項4記載の発明では、突当部が突き当
たるプラテンローラの軸方向移動位置と撓み係止部が復
帰するプラテンローラの軸方向移動位置とがわずかに異
なるよう構成される。したがって、突当部および撓み係
止部が同時にプラテンローラの軸方向への移動を規制し
てプラテンローラの回転に不要な負荷を与えることがな
い。
【0019】請求項5記載の発明では、開閉カバーに軸
穴部とは異なる位置でプラテンローラに対し記録ヘッド
と反対側から当接するプラテン支持部が設けられる。し
たがって、一端部側の軸穴部が撓み係止部を保持するよ
う構成したとしても、プラテンローラは他端部側の軸穴
部およびプラテン支持部により揺動することなく保持さ
れる。
【0020】請求項6記載の発明では、プラテンローラ
のローラ部と伝達ギヤとの間に位置するよう開閉カバー
に設けられた保持リブにプラテン支持部が形成される。
したがって、プラテンローラはローラ部の両端側近傍で
保持され、ローラ部の撓み量が低減される。請求項7記
載の発明では、プラテン支持部が略U字形の溝状の軸受
として形成される。したがって、プラテン支持部は容易
に形成され、そのプラテン支持部内にはプラテンローラ
が軸穴部への挿入時に容易に挿入される。また、プラテ
ンローラはプラテン支持部のU字形の円弧部により軸受
される。
【0021】請求項8記載の発明では、撓み係止部が復
帰した状態で撓み係止部の先端部がプラテンローラの軸
方向でのみ開閉カバーと接触するよう構成される。した
がって、プラテンローラは2箇所で保持されることとな
り、3箇所で保持することにより生じる不要な径方向へ
の負荷がなく、軸穴部やプラテン支持部の同軸度の精度
を緩くすることができる。また、撓み係止部にプラテン
ローラの径方向の負荷が加えられない。
【0022】請求項9記載の発明では、プラテンローラ
が記録ヘッドに対向したとき、伝達ギヤの側面に当接し
てプラテンローラを軸方向に位置決めする位置決め部が
本体ベース側に設けられる。したがって、プラテンロー
ラが本体ベースに対して軸方向に位置決めされる。ま
た、撓み係止部に加えられる負荷が軽減される。請求項
10記載の発明では、位置決め部が記録ヘッドからプラ
テンローラに向かう方向に突出するとともに、伝達ギヤ
に噛合する本体ベース側のギヤの側面に対向する板状に
形成される。したがって、位置決め部は本体ベース側の
ギヤの歯面を覆うよう形成される。
【0023】請求項11記載の発明では、伝達ギヤの両
側面に、所定厚さで円盤状に突出する突出部が形成され
る。したがって、位置決め部は突出部の側面に当接す
る。請求項12記載の発明では、位置決め部の伝達ギヤ
との当接部または伝達ギヤに案内用の面取りが設けられ
る。したがって、開閉カバーを移動させ記録紙ホルダ部
を閉塞する際、伝達ギヤと本体ベース側のギヤとの位置
は面取りにより案内される。
【0024】請求項13記載の発明では、伝達ギヤの外
径がプラテンローラのローラ部の外径よりも小さく形成
される。したがって、プラテンローラのローラ部外周面
を軸方向に延長した位置に伝達ギヤはない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図5は本発明に係る画像記録装置の第1実施例を示
す図であり、本実施例は請求項1〜8の何れかに記載の
発明に対応する。まず、その構成を説明するが、装置全
体の基本的な構成については公知であるので、特徴部分
についてのみ詳述する。
【0026】図1において、11は装置本体の筐体を構成
する本体ベースで、この本体ベース11の後部(図中、右
端部)には記録紙ホルダ部11aが一体に形成されてい
る。12は操作部および表示部等を有するとともに本体ベ
ース11上に装着された上カバーであり、13はロール状に
巻かれ記録紙ホルダ部11aに収納された記録紙、14は原
稿画像を読み取る公知のスキャナ部である。15は上面に
原稿を圧接されるコンタクトガラス、16はコンタクトガ
ラス15を介して原稿に光を照射するLED(Light Emit
ting Diode)アレイ、17は原稿の反射光を取り込んで光
電変換するCCD(Charge Coupled Device)、18a〜1
8cは原稿の反射光を反射してCCD17に導くミラーで
あり、これらによりスキャナ部14を構成している。ま
た、21は原稿を介してコンタクトガラス15に圧接する原
稿搬送ローラ、22は原稿搬送ローラ21を駆動するスキャ
ナモータ、23a、23bはモータ22の出力部と原稿搬送ロ
ーラ21の間に設けられた減速ギヤであり、これらは原稿
搬送系を構成し、原稿搬送ローラ21を回転させることに
よってコンタクトガラス15上の原稿を搬送する。
【0027】25は記録ヘッドを垂直に保持するヘッド保
持手段、26は記録紙13を挟んで記録ヘッドと互いに対向
するプラテンローラであり、ヘッド保持手段25は、記録
ヘッドを位置決めするとともに、プラテンローラ26に対
し接近および離隔する所定方向(図中、左右方向)に変
位可能に保持し、その記録ヘッドをプラテンローラ26に
記録紙13を介して所定の圧接力で圧接させる。このヘッ
ド保持手段25が保持する記録ヘッドおよび記録紙13は例
えば感熱記録方式により画像を記録するものであり、記
録ヘッドは詳細構成を図示しないが、例えば金属製の放
熱ベースと、多数の微小発熱体を配設したサーマルヘッ
ド本体と、配線パターン又は更に電子部品を実装したフ
レキシブルプリント基板等から構成された公知のもの
で、記録紙13を加熱圧接することによって発色させ画像
を記録する。
【0028】27は回動支点27aで本体ベース11に回動可
能に支持されたプロッターカバー(開閉カバー)であ
り、このプロッターカバー27は図中左右方向に回動して
本体ベース11の記録紙ホルダ部11a上を開放および閉塞
することができ、その閉塞時には上カバー12に係止され
てその閉止状態を保つことができる。このプロッタカバ
ー27は、プラテンローラ26を回転自在に組み付けられて
おり、伝達ギヤ28(図2に示している)が軸方向一端部
に設けられている。31はプロッタカバー27を回動して記
録紙ホルダ部11aを閉塞したときにプラテンローラ26の
一端部に設けられた伝達ギヤ28に噛合するアイドルギ
ヤ、32はプラテンローラ26を駆動するプロッタモータ、
33はモータ32の出力部とアイドルギヤ31の間に設けられ
た減速ギヤであり、これらはプラテンローラ26と共に記
録紙搬送系を構成し、プラテンローラ26を回転させるこ
とによって前記記録ヘッドに圧接する記録紙13を図中上
方に搬送する。
【0029】なお、35は前記記録ヘッドに電源および駆
動信号を供給するよう電気的に接続されたプリント基
板、36はプリント基板35と共に制御回路を形成するプリ
ント基板である。次に、図2〜図5において、プラテン
ローラ26は、記録紙13を介して前記記録ヘッドに圧接す
るローラ部26aと、ローラ部26aを軸支するとともに一
端部に伝達ギヤ28が設けられた軸部26bと、から構成さ
れており、軸部26および伝達ギヤ28は所定の樹脂を用い
て成形することによって一体に形成されている。伝達ギ
ヤ28の側面28aにはプラテンローラ26の軸芯を中心とし
てその軸方向に突出する一対の爪41が形成されており、
爪41は軸部26bおよび伝達ギヤ28と同時に前記樹脂によ
り成形されて一体に形成される。爪41は、プラテンロー
ラ26の軸方向に突出して前記樹脂の可撓性によりその軸
方向と直交する方向に弾性変形する撓み部41aと、プラ
テンローラ26の径方向外方に延在するよう撓み部41aの
先端に形成された先端部41bとを備え、撓み係止部を構
成している。この爪41の撓み部41aはその側面を延長す
ると所定径の円筒になるよう形成され、また先端部41b
は伝達ギヤ28の側面28aと平行な平面と前記径方向外方
ほどその平面に近接する斜面を形成されている。なお、
軸部26b、伝達ギヤ28、および爪41は切削加工によって
一体に形成してもよく、金属を切削加工して形成しても
よい。
【0030】また、プロッタカバー27は、軸部26bの長
さ(他端部端面から伝達ギヤ28の側面28aまでの長さ)
と略同一の間隔に形成された板状の側リブ43、44と、ロ
ーラ部26aと伝達ギヤ28の間の軸部26bに対応する位置
に形成された板状の保持リブ46と、から構成されてい
る。側リブ43は、板厚を撓み部41aの突出長さ(伝達ギ
ヤ28の側面28aと先端部41bの前記平面との間隔)より
もわずかに薄く形成され、撓み部41aの前記円筒よりも
大径に形成された軸穴部43aが設けられており、その側
面43bは伝達ギヤ28の側面28aとともに突当部を構成し
ている。また、側リブ44には、軸部26bの他端部と略同
一径の軸穴部44aが形成されており、プラテンローラ26
の軸受を構成している。
【0031】この側リブ43の軸穴部43aには、撓み部41
aを撓ませて先端部41bを通過させることにより爪41を
挿入されるが、板厚が撓み部41aの前記突出長さより薄
いことから、爪41の撓み部41aは伝達ギヤ28の側面28a
と側リブ43の側面43bとが突き当たる前に弾性復帰す
る。すなわち、側リブ43および爪41の撓み部41aは、伝
達ギヤ28の側面28aと側リブ43の側面43bとが突き当た
るプラテンローラ26の軸方向への移動位置と、その爪41
が弾性復帰するプラテンローラ26の軸方向ヘの移動位置
と、がわずかに異なるよう形成されている。そして、伝
達ギヤ28の側面28aと側リブ43の側面43bとが、また
は、弾性復帰した爪41の先端部41bの前記平面と側リブ
43の側面43cとが異なる位置で突き当たることによって
プラテンローラ26の軸方向への移動を規制してそのプラ
テンローラ26をプロッタカバー27に係止する。
【0032】また、保持リブ46には、プロッタカバー27
を回動して記録紙ホルダ部11a上を閉塞したとき、前記
記録ヘッドと反対側から軸部26bに当接する略U字形の
溝状に形成されたプラテン支持部46aが設けられてお
り、このプラテン支持部46aは前記U字形の円弧部の曲
率を、軸部26bと略同一に、かつ、側リブ43、44の軸穴
部43a、44aと同軸に形成されている。このプラテン支
持部46aは、ローラ部26aと伝達ギヤ28の間の軸部26b
に対応する位置に形成され、また前記U字形の溝状に形
成されていることから、軸部26bの他端部および爪41を
軸穴部43a、44aヘ挿入するときに、軸部26bが挿入さ
れる。そして、このプラテン支持部46aは、ローラ部26
aが前記記録ヘッドに圧接したとき、軸部26bが前記円
弧部に当接してプラテンローラ26を支持する。すなわ
ち、プラテン支持部46aは軸穴部44aとともにプラテン
ローラ26の軸受を構成し、軸穴部43aは撓み部41aの前
記円筒径よりも大径に形成されていることから爪41は側
リブ43に接触しない。
【0033】次に、作用を説明する。まず、プラテンロ
ーラ26をプロッタカバー27に組み付ける際、側リブ44の
軸穴部44aに軸部26bの他端部を挿入するとともに、伝
達ギヤ28とローラ部26aとの間の軸部26bを保持リブ46
のプラテン支持部46a内に挿入してその前記円弧部を当
接させる。次いで、プラテンローラ26を図中右方向(軸
方向一方側)へ移動させる。このとき、爪41は、側リブ
43の軸穴部43aに先端部41bの前記斜面が摺接(係合)
して撓み部41aがプラテンローラ26の軸方向と直交する
方向に撓み、その先端部41bが互いに近接することによ
って軸穴部43a内に挿入される。その後、爪41は弾性復
帰して図4および図5に示す状態となり、プラテンロー
ラ26は軸穴部44aおよびプラテン支持部46aに軸受され
る。
【0034】そして、プラテンローラ26は、その軸方向
への移動を、その一方側(図4中右方向)へは伝達ギヤ
28の側面28aと側リブ43の側面43bとが突き当ることに
より規制され、また他方側(図4中左方向)へは爪41の
先端部41bの前記平面と側リブ43の側面43cとが突き当
ることにより規制されてプロッタカバー27に係止され
る。
【0035】このように本実施例においては、プロッタ
カバー27に軸穴部43a、44aを形成された側リブ43、44
が設けられる。また、軸部26bの他端部を側リブ44の軸
穴部44aに挿入した後、プラテンローラ26を前記軸方向
一方側に移動させると、側リブ43の軸穴部43aに先端部
41bの前記斜面が摺接して撓み部41aがプラテンローラ
26の軸方向と直交する方向に撓むことによりその軸穴部
43a内に挿入されて、側リブ43の側面43bと伝達ギヤ28
の側面28aとが突き当たったときには復帰状態となり、
プラテンローラ26の前記軸方向他方側への移動を先端部
41bの前記平面が側リブ43の側面43cに突き当たること
によって規制する爪41が伝達ギヤ28の側面28a(プラテ
ンローラ26の一端部)に設けられる。そして、プラテン
ローラ26の前記軸方向一方側への移動は側リブ43の側面
43bと伝達ギヤ28の側面28aとが突き当たることによっ
て規制される。このように、プラテンローラ26は軸部26
bの他端部および爪41が軸穴部43a、44bに容易に挿入
されるとともに、伝達ギヤ28、爪41、および側リブ43に
より軸方向の移動が規制されて係止される。したがっ
て、プラテンローラ26はプロッターカバー27に容易に組
付されるとともに、従来のようにプラテンローラ26の移
動を規制するための部品(例えば、Eリング等)、およ
び、これを組み付けるための作業(例えば、溝加工およ
び組付等)が必要ない。このことから、部品点数および
組付作業が削減されるとともに、量産性が向上して、低
コストな画像記録装置を提供することができる。
【0036】さらに、爪41はプラテンローラ26の軸部26
bの一端部に設けられた伝達ギヤ28の側面28aに設けら
れ、この爪41、軸部26b、および伝達ギヤ28は樹脂を用
いて成形することにより一体に形成される。したがっ
て、部品を組み付けるによる積み上げ誤差なく、容易に
形成することができる。また、伝達ギヤ28を別部品とし
て用意する必要がなく、これを組み付けるための部品
(ネジ等)や作業(例えば、フライス面加工および組付
等)が必要ない。このことから、部品点数および組付作
業が削減されるとともに、寸法精度および管理を緩くす
ることができ、コスト低減を図ることができる。
【0037】また、プロッタカバー27は、側リブ43、44
と異なるローラ部26aと伝達ギヤ28の間の軸部26bに対
応する位置に保持リブ46が設けられ、この保持リブ46に
はその軸部26bに前記記録ヘッドと反対側から当接する
プラテン支持部46aが形成され、このプラテン支持部46
aは略U字形の溝状の軸受として形成される。そして、
プラテン支持部46aには、軸部26bの他端部および爪41
の軸穴部43a、44aへの挿入時にローラ部26aと伝達ギ
ヤ28の間の軸部26bが容易に挿入されて、前記略U字形
の円弧部がその軸部26bに当接してプラテンローラ26を
軸受する。したがって、プラテン支持部46a内にプラテ
ンローラ26の軸部26bは容易に挿入されて軸受され、プ
ラテンローラ26は軸穴部43aが軸受する爪41の撓みによ
って揺動してしまうことがない。また、プラテンローラ
24はローラ部26aの両端側近傍の軸部26bを軸穴部44a
およびプラテン支持部46aにより軸受され、ローラ部26
aの撓み量が低減される。このことから、軸受部品(例
えば、ベアリング等)を用いることなく軸受することが
でき、コスト低減されるとともに、画像品質も向上す
る。
【0038】さらに、プラテン支持部46aの前記U字形
の円弧部の曲率、および、軸穴部44aの径は軸部26bと
略同一に、軸穴部44aの径は撓み部41aの前記円筒径よ
りも大径に形成されるとともに、プラテン支持部46aは
軸穴部43a、44aと同軸に形成される。したがって、爪
41は側リブ43に接触しない。そのため、プラテンローラ
26は軸穴部44aとプラテン支持部46aの2箇所で軸受さ
れることとなり、3箇所で保持することにより生じる不
要な径方向への負荷を加えられることがなく、プラテン
ローラ26が軸方向に変形することがない。このことか
ら、軸穴部43a、44aやプラテン支持部46aの同軸度の
精度を緩くして寸法精度および管理を緩くするととも
に、爪41の前記径方向への剛性を小さくすることによっ
て、画像品質を向上させるとともに、コスト低減を図る
ことができる。
【0039】また、側リブ43は撓み部41aの前記突出長
さより薄く形成され、伝達ギヤ28の側面28aと側リブ43
の側面43bとが突き当たるプラテンローラ26の軸方向へ
の移動位置と爪41が弾性復帰するプラテンローラ26の軸
方向ヘの移動位置とがわずかに異なるよう形成される。
したがって、伝達ギヤ28の側面28aと爪41の先端部41b
が側リブ43の側面43b、43cに同時に突き当たって不要
な負荷を与えることがなく、プラテンローラ26の回転を
妨げることがない。このことから、寸法精度および管理
を緩くしてコスト低減を図ることができるとともに、画
像品質が低下してしまうこともない。
【0040】また、軸部26bと伝達ギヤ28とを一体に形
成しているので、プラテンローラ26をガタやバックラッ
シュを少なくして回転させることができ、画像品質が向
上する。また、本実施例の他の態様としては、図示して
いないが、伝達ギヤ28の外径を、プラテンローラ26のロ
ーラ部26aの外径よりも小さく形成して、ローラ部26a
の外周面の延長面よりも内方にすることによって、ロー
ラ部26aの外周面の後加工、例えば研磨を特別な治具等
を用いることなく容易に行なうことができる。したがっ
て、後加工を容易に行なうことができ、コストを削減す
ることができる。なお、この他の態様は請求項13記載
の発明に対応する。
【0041】次に、図6および図7は本発明に係る画像
記録装置の第2実施例を示す図であり、本実施例は請求
項1〜10の何れかに記載の発明に対応する。なお、本
実施例では、上述実施例と同様な構成には同一の符号を
付してその説明を省略する。図6において、51、52は一
対の位置決め部であり、位置決め部51、52は、本体ベー
ス11上に装着される上カバー12(本体ベース側)から突
出してアイドルギヤ31の両側面に対向するよう板状に形
成されており、この位置決め部51、52は、図7に示すよ
うに、前記記録ヘッドに圧接した状態のプラテンローラ
26に向かってアイドルギヤ31の歯面よりもその径方向外
方に延在して歯面を十分に覆うとともに、そのアイドル
ギヤ31に噛合している伝達ギヤ28の側面28a、28b(28
bは図5に示している)のそれぞれに当接するよう形成
されている。
【0042】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、プラテンローラ26が前記記録ヘッドに対向したと
き、伝達ギヤ28の側面28a、28bに当接する位置決め部
51、52が上カバー12に設けられる。そのため、プラテン
ローラ26は位置決め部51、52により本体ベース11に対し
てその軸方向に位置決めされ、プラテンローラ26と前記
記録ヘッドとの位置関係が適正になる。また、爪41の先
端部41bに加えられる負荷が軽減される。したがって、
画像品質が向上されるとともに、爪41の径方向への剛性
を小さくしてプラテンローラ26を容易に組み付けること
ができ、コストが低減される。
【0043】また、位置決め部51、52はアイドルギヤ31
の歯面を覆うよう形成されるので、プロッタカバー27を
回動させ記録紙ホルダ部11aを開放したとき、アイドル
ギヤ31の歯面が保護される。また、本実施例の他の態様
としては、図8に示すように、位置決め部51、52の外縁
に面取り51a、52a(52aは図示していない)を形成す
ることによって、プロッタカバー27を回動させ記録紙ホ
ルダ部11aを開放したときに露出する位置決め部51、52
に触れても怪我することがない。
【0044】次に、図9は本発明に係る画像記録装置の
第3実施例を示す図であり、本実施例は請求項1〜11
の何れかに記載の発明に対応する。なお、本実施例で
は、上述実施例と同様な構成には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。図9において、伝達ギヤ28の両側面
28a、28bには、それぞれから所定厚さで円盤状に突出
する突出部53、54が形成されており、位置決め部51、52
は、図示していないが突出部53、54の厚さ分だけ互いに
離隔させて上カバー12から突出するよう形成されてい
る。
【0045】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、伝達ギヤ28の両側面28a、28bに、所定厚さで円盤
状に突出する突出部53、54が形成されるので、位置決め
部51、52の縁が伝達ギヤ28の歯に接触することがない。
また、突出部53、54は円盤状に形成されているので、位
置決め部51、52の縁に引っ掛かることもない。したがっ
て、プラテンローラ26の回転の妨げになることがなく、
画像品質が低下することがない。
【0046】次に、図10は本発明に係る画像記録装置の
第4実施例を示す図であり、本実施例は請求項1〜12
の何れかに記載の発明に対応する。なお、本実施例で
は、上述実施例と同様な構成には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。図10において、伝達ギヤ28の両側面
28a、28bに設けられた突出部53、54には、それぞれに
面取り53a、54a(54aは図示していない)が形成され
ている。
【0047】本実施例では、上述実施例の作用効果に加
え、突出部53、54に面取り53a、54aが形成されている
ので、プロッタカバー27を回動させ記録紙ホルダ部11a
を閉塞する際、位置決め部51、52は突出部53、54の面取
り53a、54aに摺接してその両側面に当接する。したが
って、伝達ギヤ28に形成された突出部53、54と位置決め
部51、52の対向面(当接部)が当接して衝止してしまう
ことなく、プロッタカバー27を移動させアイドルギヤ31
と伝達ギヤ28とを噛合させることができる。
【0048】また、本実施例の他の態様として、図示し
ていないが、位置決め部51、52の内縁に面取りを形成す
ることによっても同様な作用効果を得ることができる。
なお、上述実施例では、プラテンローラは軸穴部および
プラテン支持部によって軸受させているが、一対の軸穴
部のみで軸受させるよう構成してもよい。また、撓み係
止部をプラテンローラの一端に設けているが、撓み係止
部を開閉カバー側に設けるとともにプラテンローラ側に
その撓み係止部が係合する部位を形成してもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、開閉カバ
ーにプラテンローラの軸方向移動によってそのプラテン
ローラを着脱可能な一対の軸穴部を設けるとともに、開
閉カバーおよびプラテンローラの双方にプラテンローラ
の軸方向一方側への移動によって突き当たる突当部を設
け、また開閉カバーおよびプラテンローラのうち何れか
一方に一体に形成され、プラテンローラが軸方向一方側
に移動するとき他方に係合してプラテンローラの軸方向
と直交する方向に撓み、突当部が突き当たったとき復帰
状態でプラテンローラの軸方向他方側への移動を規制す
る撓み係止部を設けるので、プラテンローラの軸方向へ
の移動を規制する部品およびこれを組み付けるための作
業を削減することができ、プラテンローラを軸方向へ移
動させるのみで開閉カバーに組付することができる。そ
の結果、部品点数および組付作業を削減することがで
き、低コストな画像記録装置を提供することができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、撓み係止部
をプラテンローラの一端に設けるので、撓み係止部を容
易に形成することができ、コスト低減を図ることができ
る。請求項3記載の発明によれば、プラテンローラの軸
部および伝達ギヤを樹脂により一体に形成するので、容
易に形成することができる。また、積み上げ誤差もない
ので、寸法精度および管理を緩くすることができる。さ
らに、軸穴部によりプラテンローラを軸受することがで
きるので、軸受部品を削減することができる。したがっ
て、コスト低減を図ることができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、突当部が突
き当たるプラテンローラの軸方向移動位置と撓み係止部
が復帰するプラテンローラの軸方向移動位置とがわずか
に異なるよう構成するので、プラテンローラの回転に不
要な負荷を与えることがない。したがって、寸法精度お
よび管理を緩くすることができ、コスト低減を図ること
ができる。また、画像品質が低下することもない。
【0052】請求項5記載の発明によれば、開閉カバー
に軸穴部とは異なる位置でプラテンローラに対し記録ヘ
ッドと反対側から当接するプラテン支持部を設けるの
で、プラテンローラを揺動させることなく保持すること
ができる。したがって、画像品質が低下することがな
い。請求項6記載の発明によれば、プラテンローラのロ
ーラ部と伝達ギヤとの間に位置するよう開閉カバーに設
けられた保持リブにプラテン支持部を形成するので、ロ
ーラ部の撓み量を低減させることができる。したがっ
て、プラテンローラを伝達ギヤの軸方向外方で保持する
ときよりも画像品質が向上する。
【0053】請求項7記載の発明によれば、プラテン支
持部を略U字形の溝状の軸受として形成するので、プラ
テン支持部を容易に形成することができ、プラテンロー
ラを容易に組付することができる。また、プラテン支持
部のU字形の円弧部により軸受して精度良く位置決めす
ることができる。したがって、コストが低減するととも
に、画像品質が低下することがない。請求項8記載の発
明によれば、撓み係止部が復帰した状態で撓み係止部の
先端部がプラテンローラの軸方向でのみ開閉カバーと接
触するよう構成するので、プラテンローラは不要な径方
向への負荷が加えられず、軸方向に変形することがな
い。そのため、寸法精度および管理を緩くすることがで
きる。また、撓み係止部の径方向への剛性を小さくして
プラテンローラを容易に組付することができる。したが
って、画像品質が低下することがなく、コスト低減を図
ることができる。
【0054】請求項9記載の発明によれば、プラテンロ
ーラが記録ヘッドに対向したとき、伝達ギヤの側面に当
接してプラテンローラを軸方向に位置決めする位置決め
部を本体ベース側に設けるので、プラテンローラと記録
ヘッドとの位置関係を適正にすることができる。また、
撓み係止部の径方向への剛性を小さくしてプラテンロー
ラを容易に組付することができる。したがって、画像品
質が向上するするとともに、コスト低減を図ることがで
きる。
【0055】請求項10記載の発明によれば、位置決め
部が記録ヘッドからプラテンローラに向かう方向に突出
するとともに、伝達ギヤに噛合する本体ベース側のギヤ
の側面に対向する板状に形成するので、開閉カバーを移
動させ記録紙ホルダ部を開放したとき、本体ベース側の
ギヤの歯面を保護することができる。請求項11記載の
発明によれば、伝達ギヤの両側面に、所定厚さで円盤状
に突出する突出部を形成するので、位置決め部が伝達ギ
ヤの歯に接触して伝達ギヤの回転の妨げになることがな
い。したがって、画像品質が低下することがない。
【0056】請求項12記載の発明によれば、位置決め
部の伝達ギヤとの当接部または伝達ギヤに案内用の面取
りを設けるので、開閉カバーを移動させ記録紙ホルダ部
を閉塞する際、位置決め部と伝達ギヤとを衝止すること
なく、本体側のギヤと伝達ギヤとを噛合させることがで
きる。したがって、開閉カバーをスムーズに開閉するこ
とができる。
【0057】請求項13記載の発明によれば、伝達ギヤ
の外径をプラテンローラのローラ部の外径よりも小さく
形成するので、プラテンローラのローラ部を容易に後加
工することができる。したがって、後加工によってコス
ト高となってしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る画像記録装置の第1実施例の概
略内部構成を示す図であり、その側面図である。
【図2】第1実施例のプラテンローラの斜視図である。
【図3】第1実施例の開閉カバーの斜視図である。
【図4】第1実施例の開閉カバーにプラテンローラを組
み付けた状態の平面図である。
【図5】図4の一部を拡大した図であり、(a)はプラ
テンローラの一端部側の一部断面図、(b)はプラテン
ローラの他端部側の一部断面図である。
【図6】本実施例に係る画像記録装置の第2実施例の要
部を示す斜視図である。
【図7】図6に示した要部と伝達ギヤとの関係を説明す
る状態図である。
【図8】第2実施例の他の態様の要部を示す斜視図であ
る。
【図9】本実施例に係る画像記録装置の第3実施例のプ
ラテンローラを示す図であり、(a)はその一端部側の
斜視図、(b)は(a)と異なる方向からの斜視図であ
る。
【図10】本実施例に係る画像記録装置の第4実施例のプ
ラテンローラを示す図であり、その一端部側の斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 本体ベース 11a 記録紙ホルダ部 12 上カバー(本体ベース側) 13 記録紙 26 プラテンローラ 26a ローラ部 26b 軸部 27 プロッターカバー(開閉カバー) 28 伝達ギヤ 28a 側面(突当部) 28b 側面 31 アイドルギヤ(本体ベース側のギヤ) 41 爪(撓み係止部) 41a 撓み部 41b 先端部 43、44 側リブ 43a、44a 軸穴部 43b 側面(突当部) 46 保持リブ 46a プラテン支持部 51、52 位置決め部 51a、52a 面取り 53、54 突出部 53a、54a 面取り

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙を保持する記録紙ホルダ部を一体に
    形成してなる本体ベースと、少なくとも端部に伝達ギヤ
    を有し、該伝達ギヤを介して駆動されるプラテンローラ
    と、該プラテンローラに記録紙を介して対向する記録ヘ
    ッドと、プラテンローラを回転自在に保持し、該プラテ
    ンローラを記録ヘッドに近接および離隔する方向に移動
    させるよう記録紙ホルダ部を開放および閉塞する開閉カ
    バーと、を備えた画像記録装置において、 前記開閉カバーにプラテンローラの軸方向移動によって
    該プラテンローラを着脱可能な一対の軸穴部を設けると
    ともに、 前記開閉カバーおよびプラテンローラの双方に、プラテ
    ンローラの軸方向一方側への移動によって突き当たる突
    当部を設け、 前記開閉カバーおよびプラテンローラのうち何れか一方
    に、一体に形成され、プラテンローラが軸方向一方側に
    移動するとき他方に係合してプラテンローラの軸方向と
    直交する方向に撓み、前記突当部が突き当たったとき、
    復帰状態でプラテンローラの軸方向他方側への移動を規
    制する撓み係止部と、を設けたことを特徴とする画像記
    録装置。
  2. 【請求項2】前記撓み係止部をプラテンローラの一端に
    設けたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記プラテンローラの軸部および前記伝達
    ギヤを樹脂により一体に形成したことを特徴とする請求
    項1または2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記突当部が突き当たるプラテンローラの
    軸方向移動位置と前記撓み係止部が復帰するプラテンロ
    ーラの軸方向移動位置とがわずかに異なることを特徴と
    する請求項1記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記開閉カバーに、前記軸穴部とは異なる
    位置でプラテンローラに対し記録ヘッドと反対側から当
    接するプラテン支持部を設けたことを特徴とする請求項
    1から3の何れかに記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】前記プラテンローラのローラ部と伝達ギヤ
    との間に位置するよう開閉カバーに設けられた保持リブ
    に前記プラテン支持部が形成されていることを特徴とす
    る請求項5記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記プラテン支持部を略U字形の溝状の軸
    受として形成したことを特徴とする請求項5記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】前記撓み係止部が復帰した状態で撓み係止
    部の先端部がプラテンローラの軸方向でのみ開閉カバー
    と接触することを特徴とする請求項5〜7記載の画像記
    録装置。
  9. 【請求項9】前記プラテンローラが記録ヘッドに対向し
    たとき、伝達ギヤの側面に当接してプラテンローラを軸
    方向に位置決めする位置決め部を前記本体ベース側に設
    けたことを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】前記位置決め部が記録ヘッドからプラテ
    ンローラに向かう方向に突出するとともに、伝達ギヤに
    噛合する本体ベース側のギヤの側面に対向する板状に形
    成されたことを特徴とする請求項9記載の画像記録装
    置。
  11. 【請求項11】前記伝達ギヤの両側面に、所定厚さで円
    盤状に突出する突出部を形成したことを特徴とする請求
    項9または10記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】前記位置決め部の伝達ギヤとの当接部ま
    たは伝達ギヤに案内用の面取りを設けたことを特徴とす
    る請求項9から11の何れかに記載の画像記録装置。
  13. 【請求項13】前記伝達ギヤの外径を、プラテンローラ
    のローラ部の外径よりも小さく形成したことを特徴とす
    る請求項1または3記載の画像記録装置。
JP6094596A 1993-12-20 1994-05-09 画像記録装置 Pending JPH07299937A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6094596A JPH07299937A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 画像記録装置
DE19944445499 DE4445499C2 (de) 1993-12-20 1994-12-20 Bilderzeugungseinrichtung
DE4447672A DE4447672C2 (de) 1993-12-20 1994-12-20 Bildlesegerät
US08/359,538 US5835232A (en) 1993-12-20 1994-12-20 Image forming apparatus having recording head support
US08/619,233 US5708517A (en) 1993-12-20 1996-03-21 Image forming apparatus
US08/688,104 US5737089A (en) 1993-12-20 1996-07-29 Image forming apparatus with a plotter cover which rotatably supports a platen roller

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6094596A JPH07299937A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07299937A true JPH07299937A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14114660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6094596A Pending JPH07299937A (ja) 1993-12-20 1994-05-09 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07299937A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4933295B2 (ja) 画像読取装置
JP2007194820A (ja) イメージセンサ、保持部材、イメージセンサユニットおよび画像読取装置
US20150281484A1 (en) Image processing device
JP2009246841A (ja) 画像読取装置
JP4812577B2 (ja) レンズ駆動装置
US20070231030A1 (en) Image Forming Apparatus
US7652834B2 (en) Driving unit for optical pick-up including lens
JPH07299937A (ja) 画像記録装置
EP0310002B1 (en) Head driving mechanism for recording apparatus
US5661573A (en) Image reading apparatus having a roller supported by a flexible shaft
EP1338424B1 (en) Thermal printer
JP2003083348A (ja) 駆動機構の軸受構造、画像読取装置および画像形成装置
JP2003237118A (ja) サーマルプリンタ
JP3350240B2 (ja) 画像読取装置
US5751518A (en) Head feeding mechanism in magnetic recording and reproducing device
JP2007326651A (ja) 画像形成装置
US6464416B1 (en) Apparatus having carriage scanning mechanism, and recording apparatus, information recording/reproducing apparatus, information recording apparatus, information reproduction apparatus, information reading apparatus and information erasing apparatus, each provided with apparatus having carriage scanning mechanism
JP3005916B2 (ja) 感熱記録装置
JPH11135956A (ja) 筐体の製造方法及び画像読取装置又は画像形成装置
JPH11346065A (ja) 筐体製造方法およびその製造方法により製造された筐体を備えた画像読取装置および画像形成装置
JP4457315B2 (ja) 画像読取装置
JP2007086357A (ja) 画像形成装置
JP4636385B2 (ja) 画像形成装置
JPH07172028A (ja) 画像記録装置
JP2024062784A (ja) 読取装置