JPH07299261A - 鋏 - Google Patents
鋏Info
- Publication number
- JPH07299261A JPH07299261A JP9444794A JP9444794A JPH07299261A JP H07299261 A JPH07299261 A JP H07299261A JP 9444794 A JP9444794 A JP 9444794A JP 9444794 A JP9444794 A JP 9444794A JP H07299261 A JPH07299261 A JP H07299261A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scissors
- spring member
- tightening nut
- leaf spring
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Scissors And Nippers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は微妙な調子を簡単に得ることができ
る鋏を提供することを目的とする。 【構成】 基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを設
け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸
3に締めナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面
と締めナット4の裏面との間に板バネ部材5を介存せし
めた鋏において、板バネ部材5の裏面に弾性を有するク
ッション部材6を設けたものである。
る鋏を提供することを目的とする。 【構成】 基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを設
け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸
3に締めナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面
と締めナット4の裏面との間に板バネ部材5を介存せし
めた鋏において、板バネ部材5の裏面に弾性を有するク
ッション部材6を設けたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、切れ味の良い鋏、特に
理美容用に適する鋏に関するものである。
理美容用に適する鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを設け、下
側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体1,2を
重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸3に締め
ナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面と締めナ
ット4の裏面との間に板バネ部材5(板バネ部材5は湾
曲せしめた金属板である。)を介存せしめた鋏(以下、
従来例という。)が提案されている(本実施例と同一構
成部分には同一符号を付した。)。
ら、基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを設け、下
側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体1,2を
重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸3に締め
ナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面と締めナ
ット4の裏面との間に板バネ部材5(板バネ部材5は湾
曲せしめた金属板である。)を介存せしめた鋏(以下、
従来例という。)が提案されている(本実施例と同一構
成部分には同一符号を付した。)。
【0003】この従来例は刃部1b,2b同志の摺り合
わせ度合(業界では鋏の調子といわれている。)を締め
ナット4を適宜回動せしめ、板バネ部材5の弾力を適宜
可変させ、良好な切れ味を得ようとするものである。
わせ度合(業界では鋏の調子といわれている。)を締め
ナット4を適宜回動せしめ、板バネ部材5の弾力を適宜
可変させ、良好な切れ味を得ようとするものである。
【0004】鋏の切れ味は、単に刃部1b,2bが可及
的に密着すれば良いというものではない。密着度合が強
過ぎれば刃部1b,2bが円滑に摺動せず、また、弱過
ぎれば、例えば多くの髪の毛を挟んだ場合に良好に切れ
ない。理美容の業界においては鋏の使用者に応じて当該
使用者が自ら調子を微妙に調整するのが常で、この為、
従来例は単に締めナット4を設けるだけでなく、板バネ
部材5まで介存せしめ、使用者が自己に合わせて鋏の調
子を調整し得るようにしているのである。
的に密着すれば良いというものではない。密着度合が強
過ぎれば刃部1b,2bが円滑に摺動せず、また、弱過
ぎれば、例えば多くの髪の毛を挟んだ場合に良好に切れ
ない。理美容の業界においては鋏の使用者に応じて当該
使用者が自ら調子を微妙に調整するのが常で、この為、
従来例は単に締めナット4を設けるだけでなく、板バネ
部材5まで介存せしめ、使用者が自己に合わせて鋏の調
子を調整し得るようにしているのである。
【0005】しかし、この従来例でも未だ調子を微妙に
調整し得ないという声が理美容の業界において出てい
る。特にこの声は、先生,プロといわれる人達からが多
い。
調整し得ないという声が理美容の業界において出てい
る。特にこの声は、先生,プロといわれる人達からが多
い。
【0006】例えば、板バネ部材5(湾曲金属板)を強
いバネ力を発揮する部材で形成したり、また、この湾曲
金属板の湾曲度合を大きくして強いバネ力を発揮させた
りする試みもなされている。
いバネ力を発揮する部材で形成したり、また、この湾曲
金属板の湾曲度合を大きくして強いバネ力を発揮させた
りする試みもなされている。
【0007】しかし、前記したように鋏の調子は刃部1
b,2bが可及的に密着すれば良いというものでない
為、上記試みではやはり微妙な調子は得られない。板バ
ネ部材5に強いバネ力を発揮させて刃部1b,2bを可
及的に密着させるのであれば、初めから板バネ部材5を
使用せず、締めナット4による強い締め付けを行えば良
いということになる。
b,2bが可及的に密着すれば良いというものでない
為、上記試みではやはり微妙な調子は得られない。板バ
ネ部材5に強いバネ力を発揮させて刃部1b,2bを可
及的に密着させるのであれば、初めから板バネ部材5を
使用せず、締めナット4による強い締め付けを行えば良
いということになる。
【0008】本発明者は、鋏の微妙な調子を何とかうま
く取ることはできないものかと試行錯誤を繰り返し、本
発明を完成させた。
く取ることはできないものかと試行錯誤を繰り返し、本
発明を完成させた。
【0009】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0010】基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを
設け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸
3に締めナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面
と締めナット4の裏面との間に板バネ部材5を介存せし
めた鋏において、板バネ部材5の裏面に弾性を有するク
ッション部材6を設けたことを特徴とする鋏に係るもの
である。
設け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を重合し、基部1a,2aに軸3を貫挿し、該軸
3に締めナット4を螺着し、鋏半体1の基部1aの表面
と締めナット4の裏面との間に板バネ部材5を介存せし
めた鋏において、板バネ部材5の裏面に弾性を有するク
ッション部材6を設けたことを特徴とする鋏に係るもの
である。
【0011】
【作用】板バネ部材5の裏面にクッション部材6が存す
るから締めナット4で締めた場合、刃部1b,2bの摺
り合わせ度合は強くなるが、ガチガチに強くはならず、
よって、鋏の微妙な調子が取れる。
るから締めナット4で締めた場合、刃部1b,2bの摺
り合わせ度合は強くなるが、ガチガチに強くはならず、
よって、鋏の微妙な調子が取れる。
【0012】
【実施例】図面は本発明の実施例を図示したもので、以
下に説明する。
下に説明する。
【0013】基部1a,2aの上側に刃部1b,2bを
設け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を設ける。
設け、下側に指掛け部1c,2cを設けた二本の鋏半体
1,2を設ける。
【0014】この鋏半体2の基部2aには丸状の軸孔
が、また、鋏半体1の基部1aには角状の軸孔が穿設さ
れている。
が、また、鋏半体1の基部1aには角状の軸孔が穿設さ
れている。
【0015】この鋏半体1,2を上記軸孔が合致する状
態で重合し、この軸孔に軸3を貫挿し、この軸3の鋏半
体1からの突出部に、裏面に係止凹溝9を放射状に並設
した締めナット4を螺着する。この軸3は基部3’が角
柱状に形成されており、この基部3’が鋏半体1の角状
の軸孔に嵌入される為、該軸3は鋏半体1,2に対して
回り止め状態となる。符号3”は抜け止めの為の係止部
である。
態で重合し、この軸孔に軸3を貫挿し、この軸3の鋏半
体1からの突出部に、裏面に係止凹溝9を放射状に並設
した締めナット4を螺着する。この軸3は基部3’が角
柱状に形成されており、この基部3’が鋏半体1の角状
の軸孔に嵌入される為、該軸3は鋏半体1,2に対して
回り止め状態となる。符号3”は抜け止めの為の係止部
である。
【0016】この締めナット4の裏面と鋏半体1の表面
との間には板バネ部材5としての湾曲した金属板が介存
せしめられている。
との間には板バネ部材5としての湾曲した金属板が介存
せしめられている。
【0017】この金属板は軸3が貫挿される孔8を有
し、該孔8の周囲には前記係止凹溝9と係合することで
締めナット4の緩み止めとなる突起12が形成されてい
る。
し、該孔8の周囲には前記係止凹溝9と係合することで
締めナット4の緩み止めとなる突起12が形成されてい
る。
【0018】尚、孔8の周縁に突された周鍔8’は締め
ナット4を回動せしめて締め付けた際、鋏半体1の基部
1aの軸孔に嵌入される。
ナット4を回動せしめて締め付けた際、鋏半体1の基部
1aの軸孔に嵌入される。
【0019】この金属板の一側には裏側へ折曲して形成
された突片11が設けられており、この突片11が鋏半体1
の基部1aに穿設した係止孔7に嵌入され、該金属板は
鋏半体1に対して回り止め状態となる。また、この金属
板の他側には折曲して形成された突片10が設けられてお
り、この突片10が鋏半体1の表面に当接する。従って、
金属板は前記突片11が係止孔7に貫入され、該突片10が
鋏半体1の表面に当接し、両端が支持されて弾性が発揮
される。
された突片11が設けられており、この突片11が鋏半体1
の基部1aに穿設した係止孔7に嵌入され、該金属板は
鋏半体1に対して回り止め状態となる。また、この金属
板の他側には折曲して形成された突片10が設けられてお
り、この突片10が鋏半体1の表面に当接する。従って、
金属板は前記突片11が係止孔7に貫入され、該突片10が
鋏半体1の表面に当接し、両端が支持されて弾性が発揮
される。
【0020】また、この金属板の裏面にして孔8の近傍
には厚さ数ミリの合成樹脂製(ウレタン樹脂)のクッシ
ョン部材6が貼着されている。
には厚さ数ミリの合成樹脂製(ウレタン樹脂)のクッシ
ョン部材6が貼着されている。
【0021】本実施例は上記構成であるから、締めナッ
ト4を回動せしめると金属板及びクッション部材6によ
り刃部1b,2bは、微妙な力で締め付けられ、よっ
て、鋏の微妙な調子を簡単に得ることが可能となる。
ト4を回動せしめると金属板及びクッション部材6によ
り刃部1b,2bは、微妙な力で締め付けられ、よっ
て、鋏の微妙な調子を簡単に得ることが可能となる。
【0022】10人の理美容界の熟練者に本実施例の鋏
と従来品の双方を使用させてみたところ、10人全て
が、本実施例の鋏の方が従来品より微妙な調子をとれる
旨の見解を示した。
と従来品の双方を使用させてみたところ、10人全て
が、本実施例の鋏の方が従来品より微妙な調子をとれる
旨の見解を示した。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、使
用者が望む微妙な調子を簡単に得ることが可能となる。
用者が望む微妙な調子を簡単に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の正面図である。
【図2】本実施例の締めナットと板バネ部材の平面図で
ある。
ある。
【図3】同上の背面図である。
【図4】本実施例の要部の断面図である。
1 鋏半体 2 鋏半体 3 軸 4 締めナット 5 板バネ部材 6 クッション部材 1a 基部 2a 基部 1b 刃部 2b 刃部 1c 指掛け部 2c 指掛け部
Claims (1)
- 【請求項1】 基部の上側に刃部を設け、下側に指掛け
部を設けた二本の鋏半体を重合し、基部に軸を貫挿し、
該軸に締めナットを螺着し、鋏半体の基部の表面と締め
ナットの裏面との間に板バネ部材を介存せしめた鋏にお
いて、板バネ部材の裏面に弾性を有するクッション部材
を設けたことを特徴とする鋏。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9444794A JPH07299261A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 鋏 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9444794A JPH07299261A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 鋏 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07299261A true JPH07299261A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14110520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9444794A Pending JPH07299261A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | 鋏 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07299261A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002058898A1 (en) * | 2001-01-25 | 2002-08-01 | Akira Mikami | Scissors |
JP2018079186A (ja) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 足立工業株式会社 | 理美容鋏 |
-
1994
- 1994-05-06 JP JP9444794A patent/JPH07299261A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002058898A1 (en) * | 2001-01-25 | 2002-08-01 | Akira Mikami | Scissors |
JP2018079186A (ja) * | 2016-11-18 | 2018-05-24 | 足立工業株式会社 | 理美容鋏 |
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