JPH07299111A - 呼吸制御装置 - Google Patents

呼吸制御装置

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JPH07299111A
JPH07299111A JP6095053A JP9505394A JPH07299111A JP H07299111 A JPH07299111 A JP H07299111A JP 6095053 A JP6095053 A JP 6095053A JP 9505394 A JP9505394 A JP 9505394A JP H07299111 A JPH07299111 A JP H07299111A
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JP
Japan
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suit
positive pressure
subject
respiratory
breathing
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JP6095053A
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Shiro Katagiri
史郎 片桐
Yoshiharu Aoki
義治 青木
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SANKI SANGYO KK
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SANKI SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検者の胸部又は腹部などを撮影する際、撮
影する瞬間に被検者に強制的に数秒間呼吸を停止させ、
或いは長期間に亘り安定的に動作可能な人工呼吸器とし
ても使用することができる呼吸制御装置を提供するこ
と。 【構成】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスー
ツ11の適所にエアホース接続部12を少なくとも1つ
設け、このスーツ11を被検者に着せた時、正圧供給装
置17によりエアホース接続部12に連結されたエアホ
ース13を介してスーツ11の2層構造空間部11a内
に加圧空気を導入して正圧化し、その際正圧の設定や持
続時間を正圧制御装置19により制御し、被検者の撮影
時に被検者に着用させたスーツ11内を正圧にして被検
者の呼吸を一時的に強制停止させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は呼吸制御装置に関し、更
に詳細には被検者の呼吸を一時的に強制停止させたり、
或いは被検者に対して人工呼吸制御を行う装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、呼吸器疾患の診断にはCTやMR
I撮影の有用性が確立されている。このようなCTやM
RI撮影に際しては明瞭な画像を得るためにX線照射の
瞬間に被検者の自発的呼吸停止が不可欠であり、その呼
吸停止の時間は約2秒から10秒間前後が要求されてい
る。従来、このような呼吸停止は、被検者自身に自らの
力で行わせていた。
【0003】他方、近年、このような呼吸器疾患、特に
慢性呼吸不全症例の患者が増加する傾向にあり、このよ
うな患者に対しては体外型人工呼吸器装置の長期間の使
用が必要となることがある。このような患者に対して長
期間に亘り安定的に動作する人工呼吸器は従来存在して
いなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被検者に対するCT或
いはMRI撮影で、とりわけ胸部については心、肺、脳
に重篤な疾患を有する被検者の場合、その障害のため、
自発的呼吸停止が困難であり、そのためしばしば映像が
不鮮明となったりして撮影のやり直し等の必要がでた
り、時には撮影自体が不可能となるなどの問題があっ
た。
【0005】そのため、CT或いはMRI撮影などで被
検者による自発的呼吸停止が困難な場合に強制的に被検
者の呼吸を数秒間停止させる装置の開発が望まれてい
た。そして、そのような装置が例えば慢性呼吸不全症例
の患者に対する人工呼吸器としても利用することができ
れば一層好ましいと考えられていた。
【0006】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、被検者の胸部又は腹部な
どを撮影する際、撮影する瞬間に被検者に強制的に数秒
間呼吸を停止させ、或いは長期間に亘り安定的に動作可
能な人工呼吸器としても使用することができる呼吸制御
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は呼吸制御装置で
あり、前述の技術的課題を解決するため以下のような構
成とされている。
【0008】<第1の発明>本発明に係る呼吸制御装置
は、被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスーツ11
と、このスーツ11内に加圧空気を導入して正圧化する
正圧供給装置17と、前記正圧供給装置17により前記
スーツ11内を加圧化する際その正圧の設定や持続時間
を制御する正圧制御装置19とから構成され、前記被検
者の撮影時に前記被検者に着用させた前記スーツ11内
を正圧にして前記被検者の呼吸を一時的に強制停止させ
ることを特徴とする。以下、各構成要件について個別に
説明する。
【0009】(スーツ)被検者の呼吸を強制的且つ一時
的に停止させる最も主たる手段がこのスーツ11であ
る。このスーツ11は非通気性の素材から形成され、被
検者の胸部から腹部にかけて着用できるようなものが好
ましい。このスーツ11の素材については、例えばポリ
塩化ビニール等のようなものが考えられる。このスーツ
11は2層構造に形成され、その2層構造空間部11a
に加圧空気を導入し、正圧にして使用する。
【0010】(正圧供給装置)正圧供給装置17は、ス
ーツ11に接続されたエアホース13を介してスーツ1
1の2層構造空間部11aに加圧空気を導入して正圧に
するもので、所謂コンプレッサ17c又は加圧空気貯留
器17aと称する装置がこれに該当する。実際的には加
圧空気貯留器17aが好ましく、この加圧空気貯留器1
7aはコンプレッサ17cによって内部に所定圧力の空
気が貯留されているものである。エアホース13の他端
はこの正圧供給装置17に、例えば電子真空レギュレー
タ17bのような圧力調整装置を介して接続され、スー
ツ11の2層構造空間部11aに加圧空気を導入して所
定の正圧を形成する。
【0011】(正圧制御装置)この正圧制御装置19
は、正圧供給装置17により前記スーツ11内に加圧空
気を導入して正圧化する際その正圧の設定や持続時間を
制御するもので、基本的には電子部品で構成される電子
制御装置である。被検者に対する呼吸停止持続時間はタ
イマー27による自動制御としてもよく、或いは設定手
動により調整できるようにしておくことも好ましい。
【0012】<第2の発明>更に、本発明の呼吸制御装
置は、被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスーツ1
1と、このスーツ11内に加圧空気を導入して正圧化す
る正圧供給装置17と、前記被検者の呼吸器系に設置さ
れて前記被検者の呼吸状態を監視する呼吸識別センサー
18と、前記正圧供給装置17により前記スーツ11内
を正圧化する際その正圧の設定や持続時間を制御し、及
び前記呼吸識別センサー18からの信号を受けて前記被
検者の呼吸状態に適正に対応した圧力状態に制御する負
圧制御装置19とから構成され、前記被検者に対して人
工呼吸制御を行うことを特徴とする。
【0013】この第2の発明において、前述の第1の発
明に新たに加えられた構成要件について個別に以下説明
する。
【0014】(呼吸識別センサー)呼吸識別センサー1
8は、スーツ着用者である患者の口部又は鼻孔に設置し
て患者の呼吸状態を監視するもので、この呼吸識別セン
サー18は後述する正圧制御装置19と協働して前述の
正圧供給装置19及びレギュレータ17bを制御してス
ーツ11の2層構造空間部11a内の正圧状態を患者に
とって常に最適な状態にする。
【0015】(正圧制御装置)前述の第1の発明におけ
る正圧制御装置に加えて、呼吸識別センサー18と協働
して正圧供給装置17を制御するように構成されてい
る。すなわち、この正圧制御装置19は、呼吸識別セン
サー18から供給された電気信号によって呼気及び吸気
の呼吸パターンを識別し、特に吸気に対して自動的に正
圧の供給を同調させる。従って、この正圧制御装置19
も電子制御装置である。
【0016】その構造の概要は、複数の呼吸識別センサ
ー18からの電気信号をそれぞれ変換する複数の信号変
換器20、これら各信号変換器に電気的に接続された集
中制御部21、及びこの集中制御部21から呼気と吸気
のタイミング信号が供給される電磁弁駆動回路22から
構成されている。そして、この集中制御部21から呼気
と吸気のタイミング信号が供給された電磁弁駆動回路2
2は正圧供給装置17に設けられた各種バルブ17f、
25をそのタイミングで開閉制御する。
【0017】
【作用】本発明の呼吸制御装置によると、例えばCT又
はMRI撮影を行う場合、被検者である患者にこのスー
ツ11を着せて寝台に寝かせる。次いで、エアホース一
端の装着金具13aをスーツ11に設けられている接続
部12に連結し、その他端は正圧供給装置17へ接続さ
れる(この場合、例えばレギュレータ17bのような圧
力調整装置を介在させることが好ましい)。これによ
り、このスーツ11の作動準備が整い、全ての機器に電
源が入れられ動作開始の待機状態とされる。
【0018】次に、撮影準備が整った時、正圧が前記正
圧供給装置17から前記スーツ11内へ導入される。そ
の際におけるスーツ11内の正圧の設定はや持続時間は
前記正圧制御装置により制御される。このようにしてス
ーツ11が瞬間的に正圧にされると、被検者の胸部が締
め付けられる。すると、この締付け力に反発しようとす
る被検者の筋力の働きにより被検者自身が一時的に呼吸
を停止することなる。
【0019】この呼吸停止の時間は、本装置を使用する
と約2.7秒〜5秒であると言う結果が得られている。
このような被検者の呼吸停止に伴って撮影機が作動さ
れ、被検者の胸部など必要箇所が撮影される。被検者が
呼吸を停止している間に撮影された写真は被写体の微動
がないため、非常に鮮明となり、そのため写真からの医
学的判断の的確性を期待することができる。
【0020】また、本発明の呼吸制御装置は人工呼吸器
として使用することができる。その場合には、先ほどと
同様に患者にこのスーツ11を着用させて寝台に寝か
せ、そして患者の鼻孔及び口部に呼吸識別センサー18
が取り付けられ正圧制御装置19に電気的に接続され
る。
【0021】次いで、この呼吸制御装置19の始動スイ
ッチが入れられると、患者の呼吸状態を監視すべく鼻孔
及び口部に設置された呼吸識別センサー18からの信号
に基づいてその呼気及び吸気のタイミングを正圧制御装
置19が検知し、そのタイミングに合わせて正圧供給装
置17からスーツ11へ正圧を供給する回路のバルブが
開閉制御される。これによりスーツ内に正圧が患者の呼
吸タイミングに併せて反復供給される。
【0022】この時のスーツ11内への正圧をレギュレ
ータ17bを介して供給するようにすれば、スーツ11
内の正圧が設定値以上となることはなく、患者へ必要以
上の負荷を掛けるのを防止することができる。このよう
にして、患者の呼気吸気のタイミングに整合してスーツ
内に反復して及ぼされる正圧は、これを着用している患
者の胸部を一定間隔で圧迫し、人工呼吸動作を行うこと
になる。
【0023】なお、この人工呼吸器が動作している間
中、患者の呼吸状態は、呼吸識別センサー18により継
続的に監視され、万が一にも患者の状態に異変が生じた
時には正圧制御装置19が正圧供給装置17からの正圧
の供給を緊急停止すると共にスーツ11に設けられた緊
急負圧解除バルブ16等を作動させ、元の状態即ち大気
圧に瞬時に復帰させる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の呼吸制御装置を図に示される
実施例について更に詳細に説明する。図1及び図2には
本発明の一実施例に係る呼吸制御装置10が示されてい
る。この呼吸停止制御装置10は、基本的に、患者の少
なくとも胸部を覆う気密性のスーツ11を含む。
【0025】スーツ11は、図1から明らかなように非
通気性の素材から形成され、患者の胸部から腹部にかけ
て着用するものである。このスーツ11の素材について
は、例えばポリ塩化ビニール等のようなものが考えられ
るが、普通の布に樹脂コーティングを施して非通気性と
した素材で形成したものも好ましい。このスーツ11は
図2に示されるように2層構造に形成され、その層間に
は空間部11aが形成されており、この空間部11a内
に加圧空気を導入して使用する。
【0026】スーツ11の裾回り及び肩部の2箇所には
エアホース接続部12が設けられている。このエアホー
ス接続部12は、エアホース13の一端に取り付けられ
た装着金具即ちジョイント部13aを簡単に着脱できる
ような口金で構成され、この接続部12である口金に差
し込まれたエアホース13の一端ジョイント部13aを
気密的に連結すると共にエアホース13の端部開口をス
ーツ11の2層構造空間部11a内に連通させる。この
エアホース13は、その内部に加圧空気を通すため硬質
の素材から形成されている。
【0027】また、このスーツ11にはその裾回り及び
肩部の2箇所に前述のエアホース接続部12と同一の接
続用口金14が取り付けられている。この接続用口金1
4にはエアホース13の場合と同様なジョイント部15
aが取り付けられた計測用エアホース15が接続され、
その他端には正圧計測用ゲージ15bが取り付けられて
いる。
【0028】更に、スーツ11には胸の付近に2つの緊
急開放バルブ16が取り付けられている。この緊急開放
バルブ16は、スーツ11の空間部11a内に後述する
方法で加圧空気を導入し、正圧にしている時、着用者で
ある患者の呼吸等容体に異常が生じた場合に緊急にスー
ツ11の内部を大気圧に戻すためのものである。
【0029】図1に示されるこの緊急開放バルブ16は
手動操作タイプのものであるが、これを自動開放のもの
とすることができ、その場合後述する正圧制御装置によ
り自動的に開放動作できるようにしておくこともでき
る。しかし、この緊急開放バルブ16は、本装置10に
予測しない問題(例えば、誤動作等)が発生した場合に
も機能し得るようにしておくことが望ましく、そのため
には手動操作タイプのものが好ましい。
【0030】ところで、スーツ11の2層構造空間部1
1aにエアホース13を介して正圧を供給する正圧供給
装置17は、加圧空気貯留器17a、これに取り付けら
れたレギュレータ17b、及びコンプレッサ即ち加圧ポ
ンプ17cから主に構成され、エアホース13の他端は
この正圧供給装置17のレギュレータ17bを介して加
圧空気貯留器17aに接続されている。更に、この加圧
空気貯留器17aは加圧ポンプ17cにホース17dで
接続され、加圧空気貯留器17a内に常時所定加圧空気
を供給する。なお、加圧空気貯留器17aには図1に示
されるように内部の圧力を表示する圧力ケージ17e及
び開閉バルブ17f等が取り付けられている。
【0031】そこで、本発明の呼吸制御装置10を人工
呼吸器として使用する場合には前述したスーツ11並び
にこれに正圧を供給する装置17等は図3に示される呼
吸識別センサー18や正圧制御装置19と協働して使用
される。呼吸識別センサー18は熱電素子で構成されて
おり、患者の鼻孔及び口に配置されて患者の呼吸を高速
応答サーミスタで電流変化として検出する。各呼吸識別
センサー18で検出された電流変化は、正圧制御装置1
9の信号変換器20に入力されてパルス信号のような電
気信号に変換される。
【0032】各信号変換器20からの信号は集中制御部
21に入力され、ここで種々の演算がなされて患者の呼
気及び吸気のタイミングパターンが形成される。そし
て、この呼気吸気のタイミングパターンに基づいた動作
制御信号が出力され、この動作制御信号によって電磁弁
駆動回路22に入力される。
【0033】電磁弁駆動回路22は、この呼気吸気タイ
ミングパターンに基づく動作制御信号によってレギュレ
ータ17bからスーツ11に至る配管系23並びにこの
配管系から分岐し大気に開放した分岐管24にそれぞれ
設けられた開閉バルブ17f(これは図1に示されるよ
うに加圧空気貯留器17a上端に設けられた前述の開閉
バルブがこれに該当する)及び開閉バルブ25の開閉動
作を制御する。
【0034】すなわち、患者の呼気及び吸気のタイミン
グパターンにおいて、吸気の時に開閉バルブ17fを閉
鎖して正圧供給装置17からの正圧の供給を停止し、他
方開閉バルブ25を開いてスーツ11内を大気に連通さ
せる。これにより、患者が吸気している時はスーツ11
による胸部への圧迫は解除される。
【0035】そして、逆に、患者が呼気の状態にある
時、先程とは逆に開閉バルブ25を閉鎖してスーツ11
内と大気との連通を遮断すると同時に開閉バルブ17f
を開いて正圧供給装置17からスーツ11内へ正圧を供
給する。その結果、患者の胸部が圧迫され、患者の呼気
動作を補助するか或いは強制的呼気作用を与えるもので
ある。
【0036】なお、正圧制御装置19には加圧力設定回
路26及び集中制御部21の作動時間を制御する時間設
定回路即ちタイマー27も設けられている。加圧力設定
回路26はレギュレータ17bに電気的に接続されてお
り、これによりレギュレータ17bは加圧力設定回路2
6により所定の圧力に設定維持され、スーツ11内の圧
力を制御することができる。また、時間設定回路27は
文字通り集中制御部21の動作時間を制御するものであ
る。
【0037】ところで、患者がこのスーツ11を脱ぐ時
には内部を大気圧にすると短時間に且つ容易に脱ぐこと
ができる。そのため、図1には示されてはいないが、ス
ーツ11は図3に示されるようにこれに取り付けられた
バルブ28を介して大気に開放するようにされている。
【0038】そして、このバルブ28は前述した集中制
御部21からの信号を受けて開閉動作できるようされて
いる。バルブ28の開放は、正圧制御装置19に設けら
れた解除供給スイッチ(図示せず)を手動的に操作して
電磁弁駆動回路22に制御信号を送ることで動作させる
ことができる。この場合、このバルブ28を前述した緊
急開放バルブ16で代用することもできる。
【0039】このように、患者に着用させたスーツ11
に加圧空気の導入とその解除を患者の呼気と吸気のタイ
ミングパターンに一致させて制御することにより、長時
間に亘って患者に対し極めて効果的で且つ安全な人工呼
吸を行うことができる。
【0040】また、本発明の呼吸制御装置10を一時的
呼吸停止装置として使用する場合には、正圧制御装置1
9が呼吸識別センサー18を接続することなく使用され
るだけである。すなわち、正圧制御装置19には一時的
呼吸停止スイッチ(図示せず)が設けられており、これ
を押すことにより集中制御部21が前述した呼気吸気の
タイミングパターンにかかわりなく電磁弁駆動回路22
に動作信号を供給する。
【0041】電磁弁駆動回路22はこの制御信号を受け
て開閉バルブ25を閉鎖して大気との連通を遮断すると
共に開閉バルブ17fを開放して加圧空気貯留器17a
の正圧をレギュレータ17bを介してスーツ11内に供
給する。その際における集中制御部21から電磁弁駆動
回路22への制御信号の供給は、本正圧制御装置19の
構成要素でもある時間設定回路即ちタイマー27によっ
て一定時間(撮影に必要な最小限の呼吸停止時間)に制
御され、この時間経過後は開閉バルブ17f、25を安
全側、換言すれば開閉バルブ17fを閉鎖し、開閉バル
ブ25を開放する状態に電磁弁駆動回路22を制御して
全ての動作を終了するようにされている。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の呼吸制御
装置によれば、この装置を一時的呼吸停止装置として利
用すれば被検者の胸部又は腹部などを撮影する際、撮影
する瞬間に被検者に強制的に数秒間呼吸を停止させるこ
とができ、その結果心、肺、脳に重篤な疾患を有し、そ
の障害のために自発的呼吸停止が困難である被検者の場
合でもCT或いはMRI撮影に際して鮮明な画像を得る
ことができ、医学的判断の正確さを得ることができるな
ど多大の効果を奏する。
【0043】更に、本発明の呼吸制御装置を体外型人工
呼吸器として利用すれば、呼吸器疾患、特に慢性呼吸不
全症例の患者に対して長期間に亘り効果的で且つ安全に
動作可能な信頼性の高い人工呼吸装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る呼吸制御装置を概略的
に示す構成説明図である。
【図2】図1に示される実施例の呼吸制御装置における
スーツの一部を部分的に破断して示す断面図である。
【図3】図1に示される実施例の呼吸制御装置を体外型
人工呼吸器として利用する場合の負圧制御装置及び負圧
供給装置を概略的に示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 呼吸制御装置 11 スーツ 11a 2層構造空間部 12 エアホース接続部 13 エアホース 13a ジョイント部 14 接続用口金 15 計測用エアホース 15a ジョイント部 15b 正圧計測用ゲージ 16 緊急開放バルブ 17 正圧供給装置 17a 加圧空気貯留器 17b レギュレータ 17c 加圧ポンプ 17d ホース 17e 圧力ゲージ 17f 開閉バルブ 17g タイマー 18 呼吸識別センサー 19 正圧制御装置 20 信号変換器 21 集中制御部 22 電磁弁駆動回路 23 配管系 24 分岐管 25 開閉バルブ 26 加圧力設定回路 27 タイマー 28 バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性の
    スーツと、このスーツ内に加圧空気を導入して正圧化す
    る正圧供給装置と、前記正圧供給装置により前記スーツ
    内を加圧化する際その正圧の設定や持続時間を制御する
    正圧制御装置とから構成され、前記被検者の撮影時に前
    記被検者に着用させた前記スーツ内を正圧にして前記被
    検者の呼吸を一時的に強制停止させることを特徴とする
    呼吸制御装置。
  2. 【請求項2】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性の
    スーツと、このスーツ内に加圧空気を導入して正圧化す
    る正圧供給装置と、前記被検者の呼吸器系に設置されて
    前記被検者の呼吸状態を監視する呼吸識別センサーと、
    前記正圧供給装置により前記スーツ内を加圧化する際そ
    の正圧の設定や持続時間を制御し、及び前記呼吸識別セ
    ンサーからの信号を受けて前記被検者の呼吸状態に適正
    に対応した圧力状態に制御する正圧制御装置とから構成
    され、前記被検者に対して人工呼吸制御を行うことを特
    徴とする呼吸制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スーツに少なくとも1つのスーツ内
    加圧空気緊急逃がしバルブを設けたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の呼吸制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スーツが布に樹脂をコーティングし
    てなる素材から形成されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の呼吸制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2371364A (en) * 2000-08-25 2002-07-24 Zamir Hayek MRI method
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