JPH07299110A - 呼吸制御装置 - Google Patents

呼吸制御装置

Info

Publication number
JPH07299110A
JPH07299110A JP9505294A JP9505294A JPH07299110A JP H07299110 A JPH07299110 A JP H07299110A JP 9505294 A JP9505294 A JP 9505294A JP 9505294 A JP9505294 A JP 9505294A JP H07299110 A JPH07299110 A JP H07299110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
suit
subject
breathing
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9505294A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Katagiri
史郎 片桐
Yoshiharu Aoki
義治 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKI SANGYO KK
Original Assignee
SANKI SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANKI SANGYO KK filed Critical SANKI SANGYO KK
Priority to JP9505294A priority Critical patent/JPH07299110A/ja
Publication of JPH07299110A publication Critical patent/JPH07299110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検者の胸部又は腹部などを撮影する際、撮
影する瞬間に被検者に強制的に数秒間呼吸を停止させ、
或いは長期間に亘り安定的に動作可能な人工呼吸器とし
ても使用することができる呼吸制御装置を提供するこ
と。 【構成】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスー
ツ11の適所にエアホース接続部12を少なくとも1つ
設け、このスーツ11を被検者に着せた時、負圧供給装
置17によりエアホース接続部12に連結されたエアホ
ース13を介してスーツ11内の空気を吸引して負圧化
し、その際負圧の設定や持続時間を負圧制御装置19に
より制御し、被検者の撮影時に被検者に着用させたスー
ツ11内を負圧にして被検者の呼吸を一時的に強制停止
させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は呼吸制御装置に関し、更
に詳細には被検者の呼吸を一時的に強制停止させたり、
或いは被検者に対して人工呼吸制御を行う装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、呼吸器疾患の診断にはCTやMR
I撮影の有用性が確立されている。このようなCTやM
RI撮影に際しては明瞭な画像を得るためにX線照射の
瞬間に被検者の自発的呼吸停止が不可欠であり、その呼
吸停止の時間は約2秒から10秒間前後が要求されてい
る。従来、このような呼吸停止は、被検者自身に自らの
力で行わせていた。
【0003】他方、近年、このような呼吸器疾患、特に
慢性呼吸不全症例の患者が増加する傾向にあり、このよ
うな患者に対しては体外型人工呼吸器装置の長期間の使
用が必要となることがある。このような患者に対して長
期間に亘り安定的に動作する人工呼吸器は従来存在して
いなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】被検者に対するCT或
いはMRI撮影で、とりわけ胸部については心、肺、脳
に重篤な疾患を有する被検者の場合、その障害のため、
自発的呼吸停止が困難であり、そのためしばしば映像が
不鮮明となったりして撮影のやり直し等の必要がでた
り、時には撮影自体が不可能となるなどの問題があっ
た。
【0005】そのため、CT或いはMRI撮影などで被
検者による自発的呼吸停止が困難な場合に強制的に被検
者の呼吸を数秒間停止させる装置の開発が望まれてい
た。そして、そのような装置が例えば慢性呼吸不全症例
の患者に対する人工呼吸器としても利用することができ
れば一層好ましいと考えられていた。
【0006】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、被検者の胸部又は腹部な
どを撮影する際、撮影する瞬間に被検者に強制的に数秒
間呼吸を停止させ、或いは長期間に亘り安定的に動作可
能な人工呼吸器としても使用することができる呼吸制御
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は呼吸制御装置で
あり、前述の技術的課題を解決するため以下のような構
成とされている。
【0008】<第1の発明>本発明に係る呼吸制御装置
は、被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスーツ11
と、このスーツ11内の空気を吸引して負圧化する負圧
供給装置17と、前記負圧供給装置17により前記スー
ツ11内を吸気して負圧化する際その負圧の設定や負圧
の持続時間を制御する負圧制御装置19とから構成さ
れ、前記被検者の撮影時に前記被検者に着用させた前記
スーツ11内を負圧にして前記被検者の呼吸を一時的に
強制停止させることを特徴とする。以下、各構成要件に
ついて個別に説明する。
【0009】(スーツ)被検者の呼吸を強制的且つ一時
的に停止させる最も主たる手段がこのスーツ11であ
る。このスーツ11は非通気性の素材から形成され、被
検者の胸部から腹部にかけて着用できるようなものが好
ましい。このスーツ11の素材については、例えばポリ
塩化ビニール等のようなものが考えられる。このスーツ
11はその内側即ち着用者の肌との空間部を負圧にして
使用する。
【0010】そのため、スーツ内側空間部の空気を吸引
した時、スーツ11の外周縁部は着用者の肌に簡単に密
着してその空間部と外部との遮断を図れるようにされて
いることが好ましい。そこで、このスーツ11は脇及び
胸元をそれぞれ開けないように短い袖11a及びスタン
ドカラー11bを付けて空間部と外部との遮断が容易に
されている。
【0011】(負圧供給装置)負圧供給装置17は、ス
ーツ11に接続されたエアホース13等を介してスーツ
11の内側に負圧を供給するもので、所謂真空ポンプ1
7c又は負圧貯留器17aと称する装置がこれに該当す
る。実際的には負圧貯留器17aが好ましく、この負圧
貯留器17aは真空ポンプ17cによって内部に所定圧
力の負圧が貯留されているものである。エアホース13
の他端はこの負圧供給装置17に、例えば電子真空レギ
ュレータ17bのような真空圧調整装置を介して接続さ
れ、スーツ内部の空気を吸引して所定の負圧を形成す
る。
【0012】(負圧制御装置)この負圧制御装置19
は、負圧供給装置17により前記スーツ11内を吸気し
て負圧化する際その負圧の設定や負圧の持続時間を制御
するもので、基本的には電子部品で構成される電子制御
装置である。被検者に対する呼吸停止持続時間はタイマ
ー27による自動制御としてもよく、或いは設定手動に
より調整できるようにしておくことも好ましい。
【0013】<第2の発明>更に、本発明の呼吸制御装
置は、被検者の少なくとも胸部を覆う気密性のスーツ1
1と、このスーツ11内の空気を吸引して負圧化する負
圧供給装置17と、前記被検者の呼吸器系に設置されて
前記被検者の呼吸状態を監視する呼吸識別センサー18
と、前記負圧供給装置17により前記スーツ11内を吸
気して負圧化する際その負圧の設定や負圧の持続時間を
制御し、及び前記呼吸識別センサー18からの信号を受
けて前記被検者の呼吸状態に適正に対応した圧力状態に
制御する負圧制御装置19とから構成され、前記被検者
に対して人工呼吸制御を行うことを特徴とする。
【0014】この第2の発明において、前述の第1の発
明に新たに加えられた構成要件について個別に以下説明
する。
【0015】(呼吸識別センサー)呼吸識別センサー1
8は、スーツ着用者である患者の口部又は鼻孔に設置し
て患者の呼吸状態を監視するもので、この呼吸識別セン
サー18は後述する負圧制御装置19と協働して前述の
負圧供給装置19及びレギュレータ17bを制御してス
ーツ11内側の負圧状態を患者にとって常に最適な状態
にする。
【0016】(負圧制御装置)前述の第1の発明におけ
る負圧制御装置に加えて、呼吸識別センサー18と協働
して負圧供給装置17を制御するように構成されてい
る。すなわち、この負圧制御装置19は、呼吸識別セン
サー18から供給された電気信号によって呼気及び吸気
の呼吸パターンを識別し、特に吸気に対して自動的に負
圧の供給を同調させる。従って、この負圧制御装置19
も電子制御装置である。
【0017】その構造の概要は、複数の呼吸識別センサ
ー18からの電気信号をそれぞれ変換する複数の信号変
換器20、これら各信号変換器に電気的に接続された集
中制御部21、及びこの集中制御部21から呼気と吸気
のタイミング信号が供給される電磁弁駆動回路22から
構成されている。そして、この集中制御部21から呼気
と吸気のタイミング信号が供給された電磁弁駆動回路2
2は負圧供給装置17に設けられた各種バルブ17f、
25をそのタイミングで開閉制御する。
【0018】
【作用】本発明の呼吸制御装置によると、例えばCT又
はMRI撮影を行う場合、被検者である患者にこのスー
ツ11を着せて寝台に寝かせる。次いで、エアホース一
端の装着金具13aをスーツ11に設けられている接続
部12に連結し、その他端は負圧供給装置17へ接続さ
れる(この場合、例えばレギュレータ17bのような真
空圧調整装置を介在させることが好ましい)。これによ
り、このスーツ11の作動準備が整い、全ての機器に電
源が入れられ動作開始の待機状態とされる。
【0019】次に、撮影準備が整った時、負圧が前記負
圧供給装置17から前記スーツ11内へ導入される。そ
の際におけるスーツ11内の負圧の設定はや負圧持続時
間は前記負圧制御装置により制御される。このようにし
てスーツ11内が瞬間的に負圧にされると、被検者の胸
部が締め付けられる。すると、この締付け力に反発しよ
うとする被検者の筋力の働きにより被検者自身が一時的
に呼吸を停止することなる。
【0020】この呼吸停止の時間は、本装置を使用する
と約2.7秒〜5秒であると言う結果が得られている。
このような被検者の呼吸停止に伴って撮影機が作動さ
れ、被検者の胸部など必要箇所が撮影される。被検者が
呼吸を停止している間に撮影された写真は被写体の微動
がないため、非常に鮮明となり、そのため写真からの医
学的判断の的確性を期待することができる。
【0021】また、本発明の呼吸制御装置は人工呼吸器
として使用することができる。その場合には、先ほどと
同様に患者にこのスーツ11を着用させて寝台に寝か
せ、そして患者の鼻孔及び口部に呼吸識別センサー18
が取り付けられ負圧制御装置19に電気的に接続され
る。
【0022】次いで、この呼吸制御装置19の始動スイ
ッチが入れられると、患者の呼吸状態を監視すべく鼻孔
及び口部に設置された呼吸識別センサー18からの信号
に基づいてその呼気及び吸気のタイミングを負圧制御装
置19が検知し、そのタイミングに合わせて負圧供給装
置17からスーツ11へ負圧を供給する回路のバルブが
開閉制御される。これによりスーツ内に負圧が患者の呼
吸タイミングに併せて反復供給される。
【0023】この時のスーツ11内への負圧をレギュレ
ータ17bを介して供給するようにすれば、スーツ11
内の負圧が設定値以上となることはなく、患者へ必要以
上の負荷を掛けるのを防止することができる。このよう
にして、患者の呼気吸気のタイミングに整合してスーツ
内に反復して及ぼされる負圧は、これを着用している患
者の胸部を一定間隔で圧迫し、人工呼吸動作を行うこと
になる。
【0024】なお、この人工呼吸器が動作している間
中、患者の呼吸状態は、呼吸識別センサー18により継
続的に監視され、万が一にも患者の状態に異変が生じた
時には負圧制御装置19が負圧供給装置17からの負圧
の供給を緊急停止すると共にスーツ11内を積極的に正
圧にするか又はスーツ11に設けられた緊急負圧解除バ
ルブ16等を作動させ、元の状態に瞬時に復帰させる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の呼吸制御装置を図に示される
実施例について更に詳細に説明する。図1及び図2には
本発明の一実施例に係る呼吸制御装置10が示されてい
る。この呼吸停止制御装置10は、基本的に、患者の少
なくとも胸部を覆う気密性のスーツ11を含む。
【0026】スーツ11は、図1から明らかなように非
通気性の素材から形成され、患者の胸部から腹部にかけ
て着用するものである。このスーツ11の素材について
は、例えばポリ塩化ビニール等のようなものが考えられ
るが、普通の布に樹脂コーティングを施して非通気性と
した素材で形成したものも好ましい。このスーツ11は
その内側即ち着用者の肌との空間部を負圧にして使用す
る。
【0027】そのため、スーツ11内側空間部の空気を
吸引した時、スーツ11の外周縁部は着用者の肌に簡単
に密着してその空間部と外部との遮断を効率的に図れる
ようにされていることが好ましい。そこで、このスーツ
11は脇を開けないように短い袖11aが設けられると
共に首から胸に掛けて開けないようにスタンドカラー1
1bが設けられ、スーツ内空間部と外部との遮断が容易
にされるように構成されている。
【0028】更に、このスーツ11は患者が着用した時
その内側の空隙部の密封性を確保するため、前あき部分
には気密性のファスナー11cが取付られている。な
お、袖口の内周部、スタンドカラー11bの内周部、及
び裾回りには着用者の肌との密着性を良好にする素材か
らなるテープ状部材等を取り付けておくことも好まし
い。
【0029】スーツ11の裾回り及び肩部の2箇所には
エアホース接続部12が設けられている。このエアホー
ス接続部12は、エアホース13の一端に取り付けられ
た装着金具即ちジョイント部13aを簡単に着脱できる
ような口金で構成され、この接続部12である口金に差
し込まれたエアホース13の一端ジョイント部13aを
気密的に連結すると共にエアホース13の端部開口をス
ーツ11の内側に連通させる。このエアホース13は、
その内部に負圧を通すため硬質の素材から形成されてい
る。
【0030】また、このスーツ11にはその裾回り及び
肩部の2箇所に前述のエアホース接続部12と同一の接
続用口金14が取り付けられている。この接続用口金1
4にはエアホース13の場合と同様なジョイント部15
aが取り付けられた計測用エアホース15が接続され、
その他端には負圧計測用ゲージ15bが取り付けられて
いる。
【0031】更に、スーツ11には胸の付近に2つの緊
急開放バルブ16が取り付けられている。この緊急開放
バルブ16は、スーツ11の内側に後述する方法で負圧
を供給している時、着用者である患者の呼吸等容体に異
常が生じた場合に緊急にスーツ11の内部を大気圧に戻
すためのものである。
【0032】図1に示されるこの緊急開放バルブ16は
手動操作タイプのものであるが、これを自動開放のもの
とすることができ、その場合後述する負圧制御装置によ
り自動的に開放動作できるようにしておくこともでき
る。しかし、この緊急開放バルブ16は、本装置10に
予測しない問題(例えば、誤動作等)が発生した場合に
も機能し得るようにしておくことが望ましく、そのため
には手動操作タイプのものが好ましい。
【0033】ところで、スーツ11の内側にエアホース
13を介して負圧を供給する負圧供給装置17は、定負
圧貯留器17a、これに取り付けられたレギュレータ1
7b、及び真空ポンプ17cから主に構成され、エアホ
ース13の他端はこの負圧供給装置17のレギュレータ
17bを介して定負圧貯留器17aに接続されている。
更に、この定負圧貯留器17aは真空ポンプ17cにホ
ース17dで接続され、定負圧貯留器17a内に負圧を
供給する。なお、定負圧貯留器17aには図1に示され
るように内部の圧力を表示する圧力ケージ17e及び開
閉バルブ17f等が取り付けられている。
【0034】そこで、本発明の呼吸制御装置10を人工
呼吸器として使用する場合には前述したスーツ11並び
にこれに負圧を供給する装置17等は図2に示される呼
吸識別センサー18や負圧制御装置19と協働して使用
される。呼吸識別センサー18は熱電素子で構成されて
おり、患者の鼻孔及び口に配置されて患者の呼吸を高速
応答サーミスタで電流変化として検出する。各呼吸識別
センサー18で検出された電流変化は、負圧制御装置1
9の信号変換器20に入力されてパルス信号のような電
気信号に変換される。
【0035】各信号変換器20からの信号は集中制御部
21に入力され、ここで種々の演算がなされて患者の呼
気及び吸気のタイミングパターンが形成される。そし
て、この呼気吸気のタイミングパターンに基づいた動作
制御信号が出力され、この動作制御信号によって電磁弁
駆動回路22に入力される。
【0036】電磁弁駆動回路22は、この呼気吸気タイ
ミングパターンに基づく動作制御信号によってレギュレ
ータ17bからスーツ11に至る配管系23並びにこの
配管系から分岐し大気に開放した分岐管24にそれぞれ
設けられた開閉バルブ17f(これは図1に示されるよ
うに定負圧貯留器17a上端に設けられた前述の開閉バ
ルブがこれに該当する)及び開閉バルブ25の開閉動作
を制御する。
【0037】すなわち、患者の呼気及び吸気のタイミン
グパターンにおいて、吸気の時に開閉バルブ17fを閉
鎖して負圧供給装置17からの負圧の供給を停止し、他
方開閉バルブ25を開いてスーツ11内を大気に連通さ
せる。これにより、患者が吸気している時はスーツ11
による胸部への圧迫は解除される。
【0038】そして、逆に、患者が呼気の状態にある
時、先程とは逆に開閉バルブ25を閉鎖してスーツ11
内と大気との連通を遮断すると同時に開閉バルブ17f
を開いて負圧供給装置17からスーツ11内へ負圧を供
給する。その結果、患者の胸部が圧迫され、患者の呼気
動作を補助するか或いは強制的呼気作用を与えるもので
ある。
【0039】なお、負圧制御装置19には真空圧設定回
路26及び集中制御部21の作動時間を制御する時間設
定回路即ちタイマー27も設けられている。真空圧設定
回路26はレギュレータ17bに電気的に接続されてお
り、これによりレギュレータ17bは真空圧設定回路2
6により所定の圧力に設定維持され、スーツ11内の圧
力を制御することができる。また、時間設定回路27は
文字通り集中制御部21の動作時間を制御するものであ
る。
【0040】ところで、患者がこのスーツ11を脱ぐ時
には内部を積極的に正圧又はそれ以上にすると短時間に
且つ容易に脱ぐことができる。そのため、図1には示さ
れてはいないが、スーツ11は図2に示されるようにこ
れに取り付けられたバルブ28を介して空圧源29に連
通されている。
【0041】そして、このバルブ28は前述した集中制
御部21からの信号を受けて開閉動作できるようされて
いる。バルブ28の開放は、負圧制御装置19に設けら
れた正圧供給スイッチ(図示せず)を手動的に操作して
電磁弁駆動回路22に制御信号を送ることで動作させる
ことができる。
【0042】このように、患者に着用させたスーツ11
に負圧の供給とその解除を患者の呼気と吸気のタイミン
グパターンに一致させて制御することにより、長時間に
亘って患者に対し極めて効果的で且つ安全な人工呼吸を
行うことができる。
【0043】また、本発明の呼吸制御装置10を一時的
呼吸停止装置として使用する場合には、負圧制御装置1
9が呼吸識別センサー18を接続することなく使用され
るだけである。すなわち、負圧制御装置19には一時的
呼吸停止スイッチ(図示せず)が設けられており、これ
を押すことにより集中制御部21が前述した呼気吸気の
タイミングパターンにかかわりなく電磁弁駆動回路22
に動作信号を供給する。
【0044】電磁弁駆動回路22はこの制御信号を受け
て開閉バルブ25を閉鎖して大気との連通を遮断すると
共に開閉バルブ17fを開放して定負圧貯留器17aの
負圧をレギュレータ17bを介してスーツ11内に供給
する。その際における集中制御部21から電磁弁駆動回
路22への制御信号の供給は、本負圧制御装置19の構
成要素でもある時間設定回路即ちタイマー27によって
一定時間(撮影に必要な最小限の呼吸停止時間)に制御
され、この時間経過後は開閉バルブ17f、25を安全
側、換言すれば開閉バルブ17fを閉鎖し、開閉バルブ
25を開放する状態に電磁弁駆動回路22を制御して全
ての動作を終了するようにされている。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の呼吸制御
装置によれば、この装置を一時的呼吸停止装置として利
用すれば被検者の胸部又は腹部などを撮影する際、撮影
する瞬間に被検者に強制的に数秒間呼吸を停止させるこ
とができ、その結果心、肺、脳に重篤な疾患を有し、そ
の障害のために自発的呼吸停止が困難である被検者の場
合でもCT或いはMRI撮影に際して鮮明な画像を得る
ことができ、医学的判断の正確さを得ることができるな
ど多大の効果を奏する。
【0046】更に、本発明の呼吸制御装置を体外型人工
呼吸器として利用すれば、呼吸器疾患、特に慢性呼吸不
全症例の患者に対して長期間に亘り効果的で且つ安全に
動作可能な信頼性の高い人工呼吸装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る呼吸制御装置を概略的
に示す構成説明図である。
【図2】図1に示される実施例の呼吸制御装置を体外型
人工呼吸器として利用する場合の負圧制御装置及び負圧
供給装置を概略的に示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 呼吸制御装置 11 スーツ 11a 袖 11b スタンドカラー 11c ファスナー 12 エアホース接続部 13 エアホース 13a ジョイント部 14 接続用口金 15 計測用エアホース 15a ジョイント部 15b 負圧計測用ゲージ 16 緊急開放バルブ 17 負圧供給装置 17a 定負圧貯留器 17b レギュレータ 17c 真空ポンプ 17d ホース 17e 圧力ゲージ 17f 開閉バルブ 17g タイマー 18 呼吸識別センサー 19 負圧制御装置 20 信号変換器 21 集中制御部 22 電磁弁駆動回路 23 配管系 24 分岐管 25 開閉バルブ 26 真空圧設定回路 27 タイマー 28 バルブ 29 空圧源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性の
    スーツと、このスーツ内の空気を吸引して負圧化する負
    圧供給装置と、前記負圧供給装置により前記スーツ内を
    吸気して負圧化する際その負圧の設定や負圧の持続時間
    を制御する負圧制御装置とから構成され、前記被検者の
    撮影時に前記被検者に着用させた前記スーツ内を負圧に
    して前記被検者の呼吸を一時的に強制停止させることを
    特徴とする呼吸制御装置。
  2. 【請求項2】 被検者の少なくとも胸部を覆う気密性の
    スーツと、このスーツ内の空気を吸引して負圧化する負
    圧供給装置と、前記被検者の呼吸器系に設置されて前記
    被検者の呼吸状態を監視する呼吸識別センサーと、前記
    負圧供給装置により前記スーツ内を吸気して負圧化する
    際その負圧の設定や負圧の持続時間を制御し、及び前記
    呼吸識別センサーからの信号を受けて前記被検者の呼吸
    状態に適正に対応した圧力状態に制御する負圧制御装置
    とから構成され、前記被検者に対して人工呼吸制御を行
    うことを特徴とする呼吸制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スーツに少なくとも1つのスーツ内
    負圧緊急解除バルブを設けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の呼吸制御装置。
  4. 【請求項4】 前記スーツが布に樹脂をコーティングし
    てなる素材から形成されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3に記載の呼吸制御装置。
JP9505294A 1994-05-09 1994-05-09 呼吸制御装置 Pending JPH07299110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9505294A JPH07299110A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 呼吸制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9505294A JPH07299110A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 呼吸制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07299110A true JPH07299110A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14127288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9505294A Pending JPH07299110A (ja) 1994-05-09 1994-05-09 呼吸制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07299110A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200215293A1 (en) Ventilation system
EP1663361B1 (en) Insufflation-exsufflation system for removal of broncho-pulmonary secretions with automatic triggering of inhalation phase
JPH0356060B2 (ja)
US4915103A (en) Ventilation synchronizer
US7210480B2 (en) Shock treatment systems and methods
US5479920A (en) Breath actuated medicinal aerosol delivery apparatus
US3976064A (en) Intermittent mandatory assisted ventilation system for positive pressure breathing apparatus
EP1400256B1 (en) Lung ventilator
US10080521B2 (en) Sleep apnea bi-level positive airway pressure machine with advanced diagnostics and self-cleaning capabilities
US20060191537A1 (en) Inhalation device and inhalation device component
US10265495B2 (en) Pressure actuated valve systems and methods
EP2198823A1 (en) Ventilation device with CPR mode
US20170266400A1 (en) Artificial respiration system and method having automatic mask detection
CN207708291U (zh) 呼吸器及急救设备
CN107530512A (zh) 能够递送针对接受心脏按摩的患者的通气和监测的人工通气设备
US11020554B2 (en) Artificial ventilation apparatus with ventilation modes suited to cardiac massage
US3474785A (en) Intermittent positive pressure resuscitator
JPH0819581A (ja) 呼吸制御装置
JPH07299111A (ja) 呼吸制御装置
JPH07299110A (ja) 呼吸制御装置
CN109718447A (zh) 一种心脏内科急救呼吸面罩
CN213964716U (zh) 一种呼吸训练装置
JP2846352B2 (ja) 呼吸ガス供給管及び呼吸ガス供給装置
JPH0819608A (ja) 呼吸同調型の呼吸補助装置
JPH0852217A (ja) 正圧式簡易型人工呼吸機