JPH07298616A - 補助電源回路 - Google Patents
補助電源回路Info
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- JPH07298616A JPH07298616A JP8461394A JP8461394A JPH07298616A JP H07298616 A JPH07298616 A JP H07298616A JP 8461394 A JP8461394 A JP 8461394A JP 8461394 A JP8461394 A JP 8461394A JP H07298616 A JPH07298616 A JP H07298616A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、補助電源回路において、スイッ
チング電源のスイッチングを行う電界効果トランジスタ
の駆動電力を、負荷の大きさによって変化させることに
より、軽負荷時における駆動電力の損失比率が異常に高
くなり、効率の低下を招くという問題を解決した補助電
源回路を提供することを目的とする。 【構成】 補助電源回路10は、負荷電流検出回路1、
電圧調整回路2、補助電源発生回路3により構成されて
いる。負荷電流検出回路1は、負荷回路5に流れる電流
を検出する。補助電源発生回路3は、補助電源を発生す
る。電圧調整回路2は、前記検出結果に従って補助電源
の電圧値を制御し、制御回路4に電力を供給する。
チング電源のスイッチングを行う電界効果トランジスタ
の駆動電力を、負荷の大きさによって変化させることに
より、軽負荷時における駆動電力の損失比率が異常に高
くなり、効率の低下を招くという問題を解決した補助電
源回路を提供することを目的とする。 【構成】 補助電源回路10は、負荷電流検出回路1、
電圧調整回路2、補助電源発生回路3により構成されて
いる。負荷電流検出回路1は、負荷回路5に流れる電流
を検出する。補助電源発生回路3は、補助電源を発生す
る。電圧調整回路2は、前記検出結果に従って補助電源
の電圧値を制御し、制御回路4に電力を供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング電源装
置における補助電源回路に関し、特に軽負荷時の損失を
低減した補助電源回路である。ここで、補助電源回路と
は、スイッチング電源装置内の回路を動作させるための
電源回路である。
置における補助電源回路に関し、特に軽負荷時の損失を
低減した補助電源回路である。ここで、補助電源回路と
は、スイッチング電源装置内の回路を動作させるための
電源回路である。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の補助電源回路のブロック図
である。通常、制御回路や保護回路等に電力を供給する
補助電源は、主トランスT1に補助巻線N3を付加し、
その両端の電圧をダイオードD3とキャパシタC3で整
流することによって得られる。その結果、補助電源電圧
はV1÷N1×N3となり、ほぼ一定の大きさとなる。
ここで、V1は直流電圧V1の電圧値、N1は一次巻線
N1の巻数、N3は補助巻線N3の巻数である。このと
きの電界効果トランジスタQ1の駆動電圧Vgsは、高
電位時にほぼ補助電源電圧と等しくなる。
である。通常、制御回路や保護回路等に電力を供給する
補助電源は、主トランスT1に補助巻線N3を付加し、
その両端の電圧をダイオードD3とキャパシタC3で整
流することによって得られる。その結果、補助電源電圧
はV1÷N1×N3となり、ほぼ一定の大きさとなる。
ここで、V1は直流電圧V1の電圧値、N1は一次巻線
N1の巻数、N3は補助巻線N3の巻数である。このと
きの電界効果トランジスタQ1の駆動電圧Vgsは、高
電位時にほぼ補助電源電圧と等しくなる。
【0003】以上の構成における電界効果トランジスタ
Q1の駆動電力Pdは、Ciss×Vgs×Vgs×f
(ワット)となる。ただし、Cissは電界効果トラン
ジスタQ1の入力容量、Vgsは電界効果トランジスタ
Q1の駆動電圧、fは電界効果トランジスタQ1の動作
周波数である。
Q1の駆動電力Pdは、Ciss×Vgs×Vgs×f
(ワット)となる。ただし、Cissは電界効果トラン
ジスタQ1の入力容量、Vgsは電界効果トランジスタ
Q1の駆動電圧、fは電界効果トランジスタQ1の動作
周波数である。
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の補助電源回路を用いると、補助電源を用いる駆動回路
が常に一定の電圧で駆動するため、電界効果トランジス
タQ1の駆動電力Pdも常に一定であった。したがっ
て、電界効果トランジスタQ1の駆動電力Pdが、電源
装置の負荷電流の大きさに依存せず、定格負荷時も軽負
荷時も、同じ大きさの電界効果トランジスタQ1の駆動
電力が必要であった。しかしながら、以上のような大き
な入力容量の電界効果トランジスタQ1を高い動作周波
数で動作させるような場合、駆動電力Pdを一定にして
電界効果トランジスタQ1を駆動させると、電界効果ト
ランジスタQ1の駆動電力が極めて大きくなるという問
題点があった。例えば、駆動電力Pdを定格負荷時の電
界効果トランジスタQ1に適切な駆動電力に設定する
と、軽負荷時における駆動電力の損失比率が異常に高く
なり、効率の低下を招く。また、駆動電力Pdを軽負荷
時に対応するように低く設定すると、定格負荷時におい
て、電界効果トランジスタQ1が導通しているときのオ
ン抵抗が大きくなり、導通損失が増え、効率の低下を招
く。
の補助電源回路を用いると、補助電源を用いる駆動回路
が常に一定の電圧で駆動するため、電界効果トランジス
タQ1の駆動電力Pdも常に一定であった。したがっ
て、電界効果トランジスタQ1の駆動電力Pdが、電源
装置の負荷電流の大きさに依存せず、定格負荷時も軽負
荷時も、同じ大きさの電界効果トランジスタQ1の駆動
電力が必要であった。しかしながら、以上のような大き
な入力容量の電界効果トランジスタQ1を高い動作周波
数で動作させるような場合、駆動電力Pdを一定にして
電界効果トランジスタQ1を駆動させると、電界効果ト
ランジスタQ1の駆動電力が極めて大きくなるという問
題点があった。例えば、駆動電力Pdを定格負荷時の電
界効果トランジスタQ1に適切な駆動電力に設定する
と、軽負荷時における駆動電力の損失比率が異常に高く
なり、効率の低下を招く。また、駆動電力Pdを軽負荷
時に対応するように低く設定すると、定格負荷時におい
て、電界効果トランジスタQ1が導通しているときのオ
ン抵抗が大きくなり、導通損失が増え、効率の低下を招
く。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、スイッチン
グ電源装置における補助電源手段において、スイッチン
グ電源装置において電源のスイッチングを行う第1のス
イッチング手段のスイッチングタイミングを制御する制
御手段に、スイッチング電源が発生する電力の一部を供
給する補助電源発生手段と、スイッチング電源から負荷
に供給される電力の大きさを検出し、検出結果を後記電
力調整手段へ送出する負荷電力検出手段とを有する。さ
らに、負荷電力検出手段の検出結果に応じて、補助電源
発生手段がスイッチング手段に供給する電力の大きさを
増減する電力調整手段とを有し、スイッチング手段のス
イッチングタイミングを制御する制御手段に供給する電
力の大きさを調整することを特徴とする補助電源手段で
ある。
グ電源装置における補助電源手段において、スイッチン
グ電源装置において電源のスイッチングを行う第1のス
イッチング手段のスイッチングタイミングを制御する制
御手段に、スイッチング電源が発生する電力の一部を供
給する補助電源発生手段と、スイッチング電源から負荷
に供給される電力の大きさを検出し、検出結果を後記電
力調整手段へ送出する負荷電力検出手段とを有する。さ
らに、負荷電力検出手段の検出結果に応じて、補助電源
発生手段がスイッチング手段に供給する電力の大きさを
増減する電力調整手段とを有し、スイッチング手段のス
イッチングタイミングを制御する制御手段に供給する電
力の大きさを調整することを特徴とする補助電源手段で
ある。
【0005】
【作用】補助電源発生手段は、スイッチング電源装置に
おいて電源のスイッチングを行うスイッチング手段のス
イッチングタイミングを制御する制御手段に、スイッチ
ング電源が発生する電力の一部を供給する。負荷電力検
出手段は、スイッチング電源から負荷に供給される電力
の大きさを検出し、検出結果を電力調整手段へ送出す
る。電力調整手段は、負荷電力検出手段の検出結果に応
じて、補助電源発生手段がスイッチング手段に供給する
電力の大きさを増減する。
おいて電源のスイッチングを行うスイッチング手段のス
イッチングタイミングを制御する制御手段に、スイッチ
ング電源が発生する電力の一部を供給する。負荷電力検
出手段は、スイッチング電源から負荷に供給される電力
の大きさを検出し、検出結果を電力調整手段へ送出す
る。電力調整手段は、負荷電力検出手段の検出結果に応
じて、補助電源発生手段がスイッチング手段に供給する
電力の大きさを増減する。
【0006】
【実施例】この発明は、補助電源回路に関し、スイッチ
ング電源が軽負荷時に、スイッチングを行う電界効果ト
ランジスタの駆動電力の損失を低減するものである。図
1に、この発明の第1の実施例のブロック図を示す。図
1には、この発明の第1の実施例である補助電源回路1
0とともに、スイッチング電源装置20及び負荷回路5
が示されている。スイッチング電源装置20は、負荷回
路5に電力を供給し、負荷回路5を動作させる。補助電
源回路10は、スイッチング電源装置20内の回路を動
作させるための電源回路である。まず、スイッチング電
源について説明する。スイッチング電源の電圧源V1の
マイナス端子は、接地(以下、GNDと呼ぶ)に接続さ
れ、電圧源V1のプラス端子は、キャパシタC1の一端
に接続されている。また、キャパシタC1の他端は、G
NDに接続されている。電圧源V1とキャパシタC1の
接続点は、主トランスT1の1次巻線N1の一端に接続
され、1次巻線N1の他端は、電界効果トランジスタ
(以下、FETと呼ぶ。)Q1のドレインに接続されて
いる。そして、FETQ1のソースは、GNDに接続さ
れている。このFETQ1により、電源のスイッチング
が行われる。
ング電源が軽負荷時に、スイッチングを行う電界効果ト
ランジスタの駆動電力の損失を低減するものである。図
1に、この発明の第1の実施例のブロック図を示す。図
1には、この発明の第1の実施例である補助電源回路1
0とともに、スイッチング電源装置20及び負荷回路5
が示されている。スイッチング電源装置20は、負荷回
路5に電力を供給し、負荷回路5を動作させる。補助電
源回路10は、スイッチング電源装置20内の回路を動
作させるための電源回路である。まず、スイッチング電
源について説明する。スイッチング電源の電圧源V1の
マイナス端子は、接地(以下、GNDと呼ぶ)に接続さ
れ、電圧源V1のプラス端子は、キャパシタC1の一端
に接続されている。また、キャパシタC1の他端は、G
NDに接続されている。電圧源V1とキャパシタC1の
接続点は、主トランスT1の1次巻線N1の一端に接続
され、1次巻線N1の他端は、電界効果トランジスタ
(以下、FETと呼ぶ。)Q1のドレインに接続されて
いる。そして、FETQ1のソースは、GNDに接続さ
れている。このFETQ1により、電源のスイッチング
が行われる。
【0007】主トランスT1の2次巻線N2の一端は、
ダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1
のカソードは、ダイオードD2のカソードに接続される
とともに、インダクタL1の一端に接続されている。ダ
イオードD2のアノードは、主トランスT1の2次巻線
N2の他端に接続されている。上記ダイオードD1とD
2が、主トランスT1の2次巻線N2に誘起された電圧
を整流している。
ダイオードD1のアノードに接続され、ダイオードD1
のカソードは、ダイオードD2のカソードに接続される
とともに、インダクタL1の一端に接続されている。ダ
イオードD2のアノードは、主トランスT1の2次巻線
N2の他端に接続されている。上記ダイオードD1とD
2が、主トランスT1の2次巻線N2に誘起された電圧
を整流している。
【0008】インダクタL1の他端は、キャパシタC2
の一端に接続されている。キャパシタC2の他端は、ダ
イオードD2のアノードに接続されている。上記インダ
クタL1とキャパシタC2が、整流された電圧または電
流を平滑する。負荷回路5は、キャパシタC2の両端に
接続され、スイッチング電源装置20から電力が供給さ
れる。
の一端に接続されている。キャパシタC2の他端は、ダ
イオードD2のアノードに接続されている。上記インダ
クタL1とキャパシタC2が、整流された電圧または電
流を平滑する。負荷回路5は、キャパシタC2の両端に
接続され、スイッチング電源装置20から電力が供給さ
れる。
【0009】つぎに、この発明の主要部である補助電源
回路10について説明する。補助電源回路10は、負荷
電流検出回路1、電圧調整回路2、補助電源発生回路3
から構成されている。負荷電流検出回路1は、負荷電流
信号入力端子1aを持ち、負荷電流の大きさを検出して
いる。負荷電流の検出結果は、電圧調整回路2に入力さ
れる。負荷電流の検出方法についてはここでは詳細に説
明せず、図2に示す第1実施例を示す具体的な回路図を
用いて後述する。ここで検出する対象は負荷電流に限ら
ず、負荷に供給される電力の大きさがわかれば足りる。
電圧調整回路2は、負荷電流の検出結果に基づいて、補
助電源発生回路3から出力される電圧の大きさを調整す
る。調整された電圧は、制御回路4に出力される。そし
て、制御回路4の制御端子がFETQ1のゲートに接続
され、制御回路4は上記の調整された電圧を駆動電圧と
してFETQ1を制御する。
回路10について説明する。補助電源回路10は、負荷
電流検出回路1、電圧調整回路2、補助電源発生回路3
から構成されている。負荷電流検出回路1は、負荷電流
信号入力端子1aを持ち、負荷電流の大きさを検出して
いる。負荷電流の検出結果は、電圧調整回路2に入力さ
れる。負荷電流の検出方法についてはここでは詳細に説
明せず、図2に示す第1実施例を示す具体的な回路図を
用いて後述する。ここで検出する対象は負荷電流に限ら
ず、負荷に供給される電力の大きさがわかれば足りる。
電圧調整回路2は、負荷電流の検出結果に基づいて、補
助電源発生回路3から出力される電圧の大きさを調整す
る。調整された電圧は、制御回路4に出力される。そし
て、制御回路4の制御端子がFETQ1のゲートに接続
され、制御回路4は上記の調整された電圧を駆動電圧と
してFETQ1を制御する。
【0010】図2は、この発明の第1の実施例を示す具
体的な回路図である。以下、補助電源回路10を構成す
る回路について詳細に説明する。まず、補助電源発生回
路3の構成を説明する。主トランスT1の補助巻線N3
の一端は、ダイオードD5のアノードに接続され、ダイ
オードD5のカソードは、キャパシタC5の一端に接続
されている。また、キャパシタC5の他端は、補助巻線
N3の他端に接続されるとともにGNDに接続されてい
る。
体的な回路図である。以下、補助電源回路10を構成す
る回路について詳細に説明する。まず、補助電源発生回
路3の構成を説明する。主トランスT1の補助巻線N3
の一端は、ダイオードD5のアノードに接続され、ダイ
オードD5のカソードは、キャパシタC5の一端に接続
されている。また、キャパシタC5の他端は、補助巻線
N3の他端に接続されるとともにGNDに接続されてい
る。
【0011】つぎに、負荷電流検出回路1の構成を説明
する。抵抗R1の両端は、FETQ1のソースとGND
に接続されている。抵抗R1とFETQ1のソースの接
続点には、ダイオードD4のアノードが接続され、ダイ
オードD4のカソードは、オペアンプIC2のプラス入
力端子に接続されている。また、オペアンプIC2のプ
ラス入力端子には、キャパシタC4および抵抗R4の一
端が接続され、キャパシタC4および抵抗R4の他端
は、GNDに接続されている。さらに、オペアンプIC
2のマイナス入力端子は、抵抗R3の一端と接続され、
抵抗R3の他端はGNDに接続されている。オペアンプ
IC2のマイナス入力端子は、さらに抵抗R2の一端と
も接続され、抵抗R2の他端は、オペアンプIC2の出
力端子と接続されている。オペアンプIC2の出力端子
は、電圧調整回路2の入力端子であるコンパレータIC
1のマイナス入力端子に接続されている。
する。抵抗R1の両端は、FETQ1のソースとGND
に接続されている。抵抗R1とFETQ1のソースの接
続点には、ダイオードD4のアノードが接続され、ダイ
オードD4のカソードは、オペアンプIC2のプラス入
力端子に接続されている。また、オペアンプIC2のプ
ラス入力端子には、キャパシタC4および抵抗R4の一
端が接続され、キャパシタC4および抵抗R4の他端
は、GNDに接続されている。さらに、オペアンプIC
2のマイナス入力端子は、抵抗R3の一端と接続され、
抵抗R3の他端はGNDに接続されている。オペアンプ
IC2のマイナス入力端子は、さらに抵抗R2の一端と
も接続され、抵抗R2の他端は、オペアンプIC2の出
力端子と接続されている。オペアンプIC2の出力端子
は、電圧調整回路2の入力端子であるコンパレータIC
1のマイナス入力端子に接続されている。
【0012】つぎに、電圧調整回路2の構成を説明す
る。コンパレータIC1のマイナス入力端子は、前述し
たように負荷電流検出回路1の出力端子であるオペアン
プIC2の出力端子に接続されている。コンパレータI
C1のプラス入力端子は、電圧源V2の一端と接続さ
れ、電圧源V2の他端はGNDに接続されている。電圧
源V2は、所定の三角波形の電圧を生成する。コンパレ
ータIC1の出力端子は、PチャネルのFETQ2のゲ
ートに接続されている。FETQ2のソースは、補助電
源発生回路3の出力端子であるダイオードD5とキャパ
シタC5の接続点に接続されている。さらに、FETQ
2のドレインは、インダクタL2の一端と接続されてい
る。このFETQ2のドレインとインダクタL2の接続
点は、ダイオードD3のカソードに接続され、ダイオー
ドD3のアノードは、GNDに接続されている。インダ
クタL2の他端は、キャパシタC3の一端と接続され、
キャパシタC3の他端は、GNDに接続されている。キ
ャパシタC3の両端は、電圧調整回路2の出力端子であ
り、制御回路4の電源端子と接続されている。
る。コンパレータIC1のマイナス入力端子は、前述し
たように負荷電流検出回路1の出力端子であるオペアン
プIC2の出力端子に接続されている。コンパレータI
C1のプラス入力端子は、電圧源V2の一端と接続さ
れ、電圧源V2の他端はGNDに接続されている。電圧
源V2は、所定の三角波形の電圧を生成する。コンパレ
ータIC1の出力端子は、PチャネルのFETQ2のゲ
ートに接続されている。FETQ2のソースは、補助電
源発生回路3の出力端子であるダイオードD5とキャパ
シタC5の接続点に接続されている。さらに、FETQ
2のドレインは、インダクタL2の一端と接続されてい
る。このFETQ2のドレインとインダクタL2の接続
点は、ダイオードD3のカソードに接続され、ダイオー
ドD3のアノードは、GNDに接続されている。インダ
クタL2の他端は、キャパシタC3の一端と接続され、
キャパシタC3の他端は、GNDに接続されている。キ
ャパシタC3の両端は、電圧調整回路2の出力端子であ
り、制御回路4の電源端子と接続されている。
【0013】つぎに、図2に示す回路の動作を詳細に説
明する。図3は、図2に示す実施例の各点の電圧波形で
ある。以下で説明する種々の電圧は、図3で示されてい
る。まず、補助電源発生回路3の動作を説明する。主ト
ランスT1の補助巻線N3の両端に誘起される電圧は、
ダイオードD5とキャパシタC5により整流平滑され
る。整流平滑された電流は、電圧調整回路2のFETQ
2のソースに入力される。
明する。図3は、図2に示す実施例の各点の電圧波形で
ある。以下で説明する種々の電圧は、図3で示されてい
る。まず、補助電源発生回路3の動作を説明する。主ト
ランスT1の補助巻線N3の両端に誘起される電圧は、
ダイオードD5とキャパシタC5により整流平滑され
る。整流平滑された電流は、電圧調整回路2のFETQ
2のソースに入力される。
【0014】つぎに、負荷電流検出回路1の動作を説明
する。通常、抵抗R1の両端には、FETQ1のドレイ
ン電流に比例したR1電圧Aが発生する。この抵抗R1
の印加電圧をダイオードD4とキャパシタC4で平滑す
ると、スイッチング電源装置の出力電流に比例した電圧
が図2のB点に得られる。このスイッチング電源装置の
出力電流に比例した電圧を、図3において電流検出電圧
Bとして示す。電流検出電圧Bは、オペアンプIC2に
よって増幅され、増幅された電流検出電圧Bが、オペア
ンプIC2の出力として得られる。オペアンプIC2の
出力は、コンパレータIC1のマイナス入力端子に入力
され、図3においてIC1マイナス入力電圧Cとして示
されている。
する。通常、抵抗R1の両端には、FETQ1のドレイ
ン電流に比例したR1電圧Aが発生する。この抵抗R1
の印加電圧をダイオードD4とキャパシタC4で平滑す
ると、スイッチング電源装置の出力電流に比例した電圧
が図2のB点に得られる。このスイッチング電源装置の
出力電流に比例した電圧を、図3において電流検出電圧
Bとして示す。電流検出電圧Bは、オペアンプIC2に
よって増幅され、増幅された電流検出電圧Bが、オペア
ンプIC2の出力として得られる。オペアンプIC2の
出力は、コンパレータIC1のマイナス入力端子に入力
され、図3においてIC1マイナス入力電圧Cとして示
されている。
【0015】つぎに、電圧調整回路2の動作を説明す
る。前述したように、IC1マイナス入力電圧Cは、コ
ンパレータIC1のマイナス入力端子に入力される。電
圧源V2は、三角波形の電圧を発生し、その三角波形の
電圧は、コンパレータIC1のプラス入力端子に入力さ
れる。コンパレータIC1は、IC1マイナス入力電圧
Cと、電圧源V2の出力を比較する。コンパレータIC
1のプラス入力端子に入力される電圧源V2の出力は、
図3においてIC1プラス電圧Dとして示されている。
コンパレータIC1の出力電圧は、図3にIC1出力電
圧Eとして示すように、パルス波形として得られる。こ
のパルス波形によって、FETQ2が駆動する。しかし
ながら、FETQ2はPチャネルのため、パルス波形が
低電位のときにFETQ2が導通する。その結果、ダイ
オードD3には、IC1出力電圧Eを反転させた電圧が
印加される。このダイオードD3の両端に印加された電
圧を、図3にD3印加電圧Fとして示す。ただし、D3
印加電圧Fの波高値は、補助電源発生回路3の出力電圧
である。このD3印加電圧Fが、インダクタL2とキャ
パシタC3で平滑される。したがって、図3に示すよう
に、図2のG点に制御回路電源電圧Gが得られる。制御
回路電源電圧Gは、制御回路4の入力端子Gに入力され
る。制御回路4は、この制御回路電源電圧Gを制御電圧
源として、FETQ1を駆動する。
る。前述したように、IC1マイナス入力電圧Cは、コ
ンパレータIC1のマイナス入力端子に入力される。電
圧源V2は、三角波形の電圧を発生し、その三角波形の
電圧は、コンパレータIC1のプラス入力端子に入力さ
れる。コンパレータIC1は、IC1マイナス入力電圧
Cと、電圧源V2の出力を比較する。コンパレータIC
1のプラス入力端子に入力される電圧源V2の出力は、
図3においてIC1プラス電圧Dとして示されている。
コンパレータIC1の出力電圧は、図3にIC1出力電
圧Eとして示すように、パルス波形として得られる。こ
のパルス波形によって、FETQ2が駆動する。しかし
ながら、FETQ2はPチャネルのため、パルス波形が
低電位のときにFETQ2が導通する。その結果、ダイ
オードD3には、IC1出力電圧Eを反転させた電圧が
印加される。このダイオードD3の両端に印加された電
圧を、図3にD3印加電圧Fとして示す。ただし、D3
印加電圧Fの波高値は、補助電源発生回路3の出力電圧
である。このD3印加電圧Fが、インダクタL2とキャ
パシタC3で平滑される。したがって、図3に示すよう
に、図2のG点に制御回路電源電圧Gが得られる。制御
回路電源電圧Gは、制御回路4の入力端子Gに入力され
る。制御回路4は、この制御回路電源電圧Gを制御電圧
源として、FETQ1を駆動する。
【0016】以上、図2の各点の電圧値を図3を用いて
説明した。つぎに、電源装置に定格負荷が接続されてい
る場合と、電源装置に軽負荷が接続されている場合につ
いて、上述した各点の電圧値を考察する。まず、電源装
置に定格負荷が接続されている場合について図3を用い
て説明する。図3中には、定格負荷時の各点の電圧波形
と、軽負荷時の各点の電圧波形が示されている。電源装
置に定格負荷が接続されている場合、電流検出電圧B
は、軽負荷が接続されている場合と比較して、高い電圧
となる。このため、オペアンプIC2の出力電圧Cも高
い電圧となる。したがって、IC1出力電圧Eは、幅の
狭いパルス波形となり、D3印加電圧Fは、幅の広いパ
ルス波形となる。この結果、インダクタL2とキャパシ
タC3により平滑された制御回路電源電圧Gは、補助電
源発生回路出力電圧より少し低い電圧となり、この制御
回路電源電圧Gが、制御回路4に供給される。
説明した。つぎに、電源装置に定格負荷が接続されてい
る場合と、電源装置に軽負荷が接続されている場合につ
いて、上述した各点の電圧値を考察する。まず、電源装
置に定格負荷が接続されている場合について図3を用い
て説明する。図3中には、定格負荷時の各点の電圧波形
と、軽負荷時の各点の電圧波形が示されている。電源装
置に定格負荷が接続されている場合、電流検出電圧B
は、軽負荷が接続されている場合と比較して、高い電圧
となる。このため、オペアンプIC2の出力電圧Cも高
い電圧となる。したがって、IC1出力電圧Eは、幅の
狭いパルス波形となり、D3印加電圧Fは、幅の広いパ
ルス波形となる。この結果、インダクタL2とキャパシ
タC3により平滑された制御回路電源電圧Gは、補助電
源発生回路出力電圧より少し低い電圧となり、この制御
回路電源電圧Gが、制御回路4に供給される。
【0017】つぎに、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合について説明する。電源装置に軽負荷が接続され
ている場合、電流検出電圧Bは、定格負荷が接続されて
いる場合と比較して、低い電圧となる。このため、オペ
アンプIC2の出力電圧Cも低い電圧となる。したがっ
て、IC1出力電圧Eは、幅の広いパルス波形となり、
D3印加電圧Fは、幅の狭いパルス波形となる。この結
果、インダクタL2とキャパシタC3により平滑された
制御回路電源電圧Gは、補助電源発生回路出力電圧より
かなり低い電圧となり、この制御回路電源電圧Gが、制
御回路4に供給される。
る場合について説明する。電源装置に軽負荷が接続され
ている場合、電流検出電圧Bは、定格負荷が接続されて
いる場合と比較して、低い電圧となる。このため、オペ
アンプIC2の出力電圧Cも低い電圧となる。したがっ
て、IC1出力電圧Eは、幅の広いパルス波形となり、
D3印加電圧Fは、幅の狭いパルス波形となる。この結
果、インダクタL2とキャパシタC3により平滑された
制御回路電源電圧Gは、補助電源発生回路出力電圧より
かなり低い電圧となり、この制御回路電源電圧Gが、制
御回路4に供給される。
【0018】上述したように、電源装置に定格負荷が接
続されている場合と、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合とでは、異なる電圧値をもつ制御回路電源電圧G
が、制御回路4へ供給される。また、制御回路4は、制
御回路電源電圧Gを用いて、所定のタイミングでFET
Q1のスイッチングを行う。したがって、制御回路4か
ら出力されるFETQ1のゲート電圧の波高値は、図3
においてQ1ゲート電圧Hとして示されるように、制御
回路電源電圧Gとほぼ等しい値となる。よって、FET
Q1は、定格負荷時には高い電圧で駆動され、軽負荷時
には低い電圧で駆動されることになる。
続されている場合と、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合とでは、異なる電圧値をもつ制御回路電源電圧G
が、制御回路4へ供給される。また、制御回路4は、制
御回路電源電圧Gを用いて、所定のタイミングでFET
Q1のスイッチングを行う。したがって、制御回路4か
ら出力されるFETQ1のゲート電圧の波高値は、図3
においてQ1ゲート電圧Hとして示されるように、制御
回路電源電圧Gとほぼ等しい値となる。よって、FET
Q1は、定格負荷時には高い電圧で駆動され、軽負荷時
には低い電圧で駆動されることになる。
【0019】上記説明した構成において、電源電圧が定
格負荷時と軽負荷時とにおける、FETQ1のゲート電
圧の波高値の変化量は、負荷電流検出回路1のオペアン
プIC2の増幅率により変化する。したがって、抵抗R
2と抵抗R3の値を適切に設定することによって、定格
負荷時と軽負荷時との、FETQ1のゲート電圧の波高
値の変化量を適切に設定できる。
格負荷時と軽負荷時とにおける、FETQ1のゲート電
圧の波高値の変化量は、負荷電流検出回路1のオペアン
プIC2の増幅率により変化する。したがって、抵抗R
2と抵抗R3の値を適切に設定することによって、定格
負荷時と軽負荷時との、FETQ1のゲート電圧の波高
値の変化量を適切に設定できる。
【0020】以上のように、この発明の第1の実施例に
よれば、FETQ1は、電源装置に接続されている負荷
の大きさに応じた駆動電圧で駆動される。この結果、軽
負荷時におけるFETQ1の駆動電力を小さくすること
ができ、電源回路の効率の向上が期待できる。
よれば、FETQ1は、電源装置に接続されている負荷
の大きさに応じた駆動電圧で駆動される。この結果、軽
負荷時におけるFETQ1の駆動電力を小さくすること
ができ、電源回路の効率の向上が期待できる。
【0021】つぎに、この発明の第2の実施例を示す。
第2の実施例のブロック図は、図1に示された第1の
実施例のブロック図と同様であるが、この発明の要部で
ある負荷電流検出回路1と電圧調整回路2の具体的な回
路が異なる。図4に、この発明の第2の実施例の具体的
な回路を示す。第2の実施例は、補助電源回路10内の
回路の一部を絶縁している。これは、スイッチング電源
装置20内の二次側の回路において負荷に流れる電流を
検出しているため、補助電源回路10内で、スイッチン
グ電源装置20内の1次側と2次側の絶縁を保証しなけ
ればならないからである。
第2の実施例のブロック図は、図1に示された第1の
実施例のブロック図と同様であるが、この発明の要部で
ある負荷電流検出回路1と電圧調整回路2の具体的な回
路が異なる。図4に、この発明の第2の実施例の具体的
な回路を示す。第2の実施例は、補助電源回路10内の
回路の一部を絶縁している。これは、スイッチング電源
装置20内の二次側の回路において負荷に流れる電流を
検出しているため、補助電源回路10内で、スイッチン
グ電源装置20内の1次側と2次側の絶縁を保証しなけ
ればならないからである。
【0022】以下、補助電源回路10を構成する負荷電
流検出回路1、電圧調整回路2及び補助電源発生回路3
について詳細に説明する。まず、補助電源発生回路3の
構成を説明する。主トランスT1の補助巻線N3の一端
は、ダイオードD5のアノードに接続され、ダイオード
D5のカソードは、キャパシタC5の一端に接続されて
いる。また、キャパシタC5の他端は、補助巻線N3の
他端に接続されるとともにGNDに接続されている。
流検出回路1、電圧調整回路2及び補助電源発生回路3
について詳細に説明する。まず、補助電源発生回路3の
構成を説明する。主トランスT1の補助巻線N3の一端
は、ダイオードD5のアノードに接続され、ダイオード
D5のカソードは、キャパシタC5の一端に接続されて
いる。また、キャパシタC5の他端は、補助巻線N3の
他端に接続されるとともにGNDに接続されている。
【0023】つぎに、負荷電流検出回路1の構成を説明
する。抵抗R5の一端は、ダイオードD1のカソードに
接続され、抵抗R5の他端は、キャパシタC3の一端に
接続されている。そして、キャパシタC3の他端はイン
ダクタL1とキャパシタC2の接続点に接続されてい
る。抵抗R5とキャパシタC3の接続点は、、オペアン
プIC2のプラス入力端子に接続されている。また、ペ
アンプIC2のマイナス入力端子は、抵抗R2と抵抗R
3の接続点に接続され、抵抗R2の他端は、オペアンプ
IC2の出力端子と接続されている。また、抵抗R3の
他端は、GNDと接続されている。オペアンプIC2の
出力端子は、電圧調整回路2の入力端子であるコンパレ
ータIC1のプラス入力端子に接続されている。
する。抵抗R5の一端は、ダイオードD1のカソードに
接続され、抵抗R5の他端は、キャパシタC3の一端に
接続されている。そして、キャパシタC3の他端はイン
ダクタL1とキャパシタC2の接続点に接続されてい
る。抵抗R5とキャパシタC3の接続点は、、オペアン
プIC2のプラス入力端子に接続されている。また、ペ
アンプIC2のマイナス入力端子は、抵抗R2と抵抗R
3の接続点に接続され、抵抗R2の他端は、オペアンプ
IC2の出力端子と接続されている。また、抵抗R3の
他端は、GNDと接続されている。オペアンプIC2の
出力端子は、電圧調整回路2の入力端子であるコンパレ
ータIC1のプラス入力端子に接続されている。
【0024】つぎに、電圧調整回路2の構成を説明す
る。コンパレータIC1のプラス入力端子は、前述した
ように負荷電流検出回路1の出力端子であるオペアンプ
IC2の出力端子に接続されている。コンパレータIC
1のマイナス入力端子は、電圧源V2の一端と接続さ
れ、電圧源V2の他端はGNDに接続されている。電圧
源V2は、所定の三角波形の電圧を生成する。コンパレ
ータIC1の出力端子は、NチャネルのFETQ3のゲ
ートに接続されている。FETQ3のソースは、電圧源
V2のマイナス端子に接続されている。さらに、FET
Q3のドレインは、トランスT2の1次巻線NAの一端
に接続され、トランスT2の1次巻線NAの他端は、ダ
イオードD5とキャパシタC5の接続点に接続されてい
る。トランスT2の2次巻線NBの一端は、ダイオード
D4のアノードに接続され、ダイオードD4のカソード
は、ダイオードD3のカソードに接続されている。ま
た、トランスT2の2次巻線NBの他端は、GNDに接
続されている。さらに、ダイオードD3のアノードも、
GNDに接続されている。ダイオードD4のカソード
は、インダクタL2の一端に接続され、このインダクタ
L2の他端は、キャパシタC4の一端に接続されてい
る。そして、キャパシタC4の他端は、GNDに接続さ
れている。キャパシタC4の両端は、電圧調整回路2の
制御回路への出力端子となる。
る。コンパレータIC1のプラス入力端子は、前述した
ように負荷電流検出回路1の出力端子であるオペアンプ
IC2の出力端子に接続されている。コンパレータIC
1のマイナス入力端子は、電圧源V2の一端と接続さ
れ、電圧源V2の他端はGNDに接続されている。電圧
源V2は、所定の三角波形の電圧を生成する。コンパレ
ータIC1の出力端子は、NチャネルのFETQ3のゲ
ートに接続されている。FETQ3のソースは、電圧源
V2のマイナス端子に接続されている。さらに、FET
Q3のドレインは、トランスT2の1次巻線NAの一端
に接続され、トランスT2の1次巻線NAの他端は、ダ
イオードD5とキャパシタC5の接続点に接続されてい
る。トランスT2の2次巻線NBの一端は、ダイオード
D4のアノードに接続され、ダイオードD4のカソード
は、ダイオードD3のカソードに接続されている。ま
た、トランスT2の2次巻線NBの他端は、GNDに接
続されている。さらに、ダイオードD3のアノードも、
GNDに接続されている。ダイオードD4のカソード
は、インダクタL2の一端に接続され、このインダクタ
L2の他端は、キャパシタC4の一端に接続されてい
る。そして、キャパシタC4の他端は、GNDに接続さ
れている。キャパシタC4の両端は、電圧調整回路2の
制御回路への出力端子となる。
【0025】つぎに、図4に示す第2の実施例の動作を
詳細に説明する。図5は、図4に示す実施例の各点の電
圧波形であり、定格負荷時の各点の電圧波形と、軽負荷
時の各点の電圧波形が示されている。つまり、以下で説
明する種々の電圧は、図5で示されている。まず、補助
電源発生回路3の動作を説明する。主トランスT1の補
助巻線N3の両端に誘起される電圧は、ダイオードD5
とキャパシタC5により整流平滑される。整流平滑され
た電圧は、電圧調整回路2のトランスT2の1次巻線N
Aの一端に入力される。
詳細に説明する。図5は、図4に示す実施例の各点の電
圧波形であり、定格負荷時の各点の電圧波形と、軽負荷
時の各点の電圧波形が示されている。つまり、以下で説
明する種々の電圧は、図5で示されている。まず、補助
電源発生回路3の動作を説明する。主トランスT1の補
助巻線N3の両端に誘起される電圧は、ダイオードD5
とキャパシタC5により整流平滑される。整流平滑され
た電圧は、電圧調整回路2のトランスT2の1次巻線N
Aの一端に入力される。
【0026】つぎに、負荷電流検出回路1の動作を説明
する。負荷電流検出回路1は、電源装置の出力電流の大
きさを検出する。負荷電流検出回路1において、電源装
置の出力電流の大きさは、インダクタL1の両端の電圧
を積分することによって、図4のH点に得られる。この
H点の電圧を、電流検出電圧Hとして図5に示す。電流
検出電圧Hは、オペアンプIC2によって増幅され、増
幅された電流検出電圧Hが、オペアンプIC2の出力と
して得られる。オペアンプIC2の出力は、コンパレー
タIC1のプラス入力端子に入力され、図5においてI
C1プラス入力電圧Iとして示されている。
する。負荷電流検出回路1は、電源装置の出力電流の大
きさを検出する。負荷電流検出回路1において、電源装
置の出力電流の大きさは、インダクタL1の両端の電圧
を積分することによって、図4のH点に得られる。この
H点の電圧を、電流検出電圧Hとして図5に示す。電流
検出電圧Hは、オペアンプIC2によって増幅され、増
幅された電流検出電圧Hが、オペアンプIC2の出力と
して得られる。オペアンプIC2の出力は、コンパレー
タIC1のプラス入力端子に入力され、図5においてI
C1プラス入力電圧Iとして示されている。
【0027】つぎに、電圧調整回路2の動作を説明す
る。前述したように、IC1プラス入力電圧Iは、コン
パレータIC1のプラス入力端子に入力される。電圧源
V2は、三角波形の電圧を発生し、その三角波形の電圧
は、コンパレータIC1のマイナス入力端子に入力され
る。コンパレータIC1は、IC1プラス入力電圧I
と、電圧源V2の出力を比較する。コンパレータIC1
のマイナス入力端子に入力される電圧源V2の出力は、
図5においてIC1マイナス電圧Jとして示されてい
る。コンパレータIC1の出力電圧は、図5にIC1出
力電圧Kとして示すように、パルス波形として得られ
る。このパルス波形によって、FETQ3が駆動する。
FETQ2はNチャネルのため、パルス波形が高電位の
ときにFETQ2が導通する。その結果、トランスT2
を介して、ダイオードD3には、IC1出力電圧Kと同
位相の電圧が印加される。このダイオードD3の両端に
印加された電圧を、図3にD3印加電圧Lとして示す。
ただし、D3印加電圧Lの波高値は、補助電源発生回路
3の出力電圧である。このD3印加電圧Lが、インダク
タL2とキャパシタC3で平滑される。したがって、図
5に示すように、図4のM点に制御回路電源電圧Mが得
られる。制御回路電源電圧Mは、制御回路4の入力端子
Mに入力される。制御回路4は、この制御回路電源電圧
Mを制御電圧源として、FETQ1を駆動する。
る。前述したように、IC1プラス入力電圧Iは、コン
パレータIC1のプラス入力端子に入力される。電圧源
V2は、三角波形の電圧を発生し、その三角波形の電圧
は、コンパレータIC1のマイナス入力端子に入力され
る。コンパレータIC1は、IC1プラス入力電圧I
と、電圧源V2の出力を比較する。コンパレータIC1
のマイナス入力端子に入力される電圧源V2の出力は、
図5においてIC1マイナス電圧Jとして示されてい
る。コンパレータIC1の出力電圧は、図5にIC1出
力電圧Kとして示すように、パルス波形として得られ
る。このパルス波形によって、FETQ3が駆動する。
FETQ2はNチャネルのため、パルス波形が高電位の
ときにFETQ2が導通する。その結果、トランスT2
を介して、ダイオードD3には、IC1出力電圧Kと同
位相の電圧が印加される。このダイオードD3の両端に
印加された電圧を、図3にD3印加電圧Lとして示す。
ただし、D3印加電圧Lの波高値は、補助電源発生回路
3の出力電圧である。このD3印加電圧Lが、インダク
タL2とキャパシタC3で平滑される。したがって、図
5に示すように、図4のM点に制御回路電源電圧Mが得
られる。制御回路電源電圧Mは、制御回路4の入力端子
Mに入力される。制御回路4は、この制御回路電源電圧
Mを制御電圧源として、FETQ1を駆動する。
【0028】以上、図4の各点の電圧値を図5を用いて
説明した。つぎに、電源装置に定格負荷が接続されてい
る場合と、電源装置に軽負荷が接続されている場合につ
いて、上述した各点の電圧値を考察する。まず、図5を
用いて電源装置に定格負荷が接続されている場合につい
て説明する。電源装置に定格負荷が接続されている場
合、電流検出電圧Hは、軽負荷が接続されている場合と
比較して、高い電圧となる。このため、IC1プラス入
力電圧Iも高い電圧となる。したがって、IC1出力電
圧Kは、幅の広いパルス波形となる。この結果、インダ
クタL2とキャパシタC3により平滑された制御回路電
源電圧Mは、補助電源発生回路の出力電圧より少し低い
電圧となり、この制御回路電源電圧Mが、制御回路4に
供給される。
説明した。つぎに、電源装置に定格負荷が接続されてい
る場合と、電源装置に軽負荷が接続されている場合につ
いて、上述した各点の電圧値を考察する。まず、図5を
用いて電源装置に定格負荷が接続されている場合につい
て説明する。電源装置に定格負荷が接続されている場
合、電流検出電圧Hは、軽負荷が接続されている場合と
比較して、高い電圧となる。このため、IC1プラス入
力電圧Iも高い電圧となる。したがって、IC1出力電
圧Kは、幅の広いパルス波形となる。この結果、インダ
クタL2とキャパシタC3により平滑された制御回路電
源電圧Mは、補助電源発生回路の出力電圧より少し低い
電圧となり、この制御回路電源電圧Mが、制御回路4に
供給される。
【0029】つぎに、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合について説明する。電源装置に軽負荷が接続され
ている場合、電流検出電圧Hは、定格負荷が接続されて
いる場合と比較して、低い電圧となる。このため、IC
1プラス入力電圧Iも低い電圧となる。したがって、I
C1出力電圧Kは、幅の狭いパルス波形となる。この結
果、インダクタL2とキャパシタC3により平滑された
制御回路電源電圧Mは、補助電源発生回路の出力電圧よ
りかなり低い電圧となり、この制御回路電源電圧Mが、
制御回路4に供給される。
る場合について説明する。電源装置に軽負荷が接続され
ている場合、電流検出電圧Hは、定格負荷が接続されて
いる場合と比較して、低い電圧となる。このため、IC
1プラス入力電圧Iも低い電圧となる。したがって、I
C1出力電圧Kは、幅の狭いパルス波形となる。この結
果、インダクタL2とキャパシタC3により平滑された
制御回路電源電圧Mは、補助電源発生回路の出力電圧よ
りかなり低い電圧となり、この制御回路電源電圧Mが、
制御回路4に供給される。
【0030】上述したように、電源装置に定格負荷が接
続されている場合と、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合とでは、異なる電圧値をもつ制御回路電源電圧M
が、制御回路4へ供給される。また、制御回路4は、制
御回路電源電圧Mを用いて、所定のタイミングでFET
Q1のスイッチングを行う。したがって、制御回路4か
ら出力されるFETQ1のゲート電圧の波高値は、図5
においてQ1ゲート電圧Nとして示されるように、制御
回路電源電圧Mとほぼ等しい値となる。よって、FET
Q1は、定格負荷時には高い電圧で駆動され、軽負荷時
には低い電圧で駆動されることになる。
続されている場合と、電源装置に軽負荷が接続されてい
る場合とでは、異なる電圧値をもつ制御回路電源電圧M
が、制御回路4へ供給される。また、制御回路4は、制
御回路電源電圧Mを用いて、所定のタイミングでFET
Q1のスイッチングを行う。したがって、制御回路4か
ら出力されるFETQ1のゲート電圧の波高値は、図5
においてQ1ゲート電圧Nとして示されるように、制御
回路電源電圧Mとほぼ等しい値となる。よって、FET
Q1は、定格負荷時には高い電圧で駆動され、軽負荷時
には低い電圧で駆動されることになる。
【0031】上記説明した構成において、電源電圧が定
格負荷時と軽負荷時とにおける、FETQ1のゲート電
圧の波高値の変化量は、負荷電流検出回路1のオペアン
プIC2の増幅率により変化する。したがって、抵抗R
2と抵抗R3の値を適切に設定することによって、定格
負荷時と軽負荷時との、FETQ1のゲート電圧の波高
値の変化量を適切に設定できる。
格負荷時と軽負荷時とにおける、FETQ1のゲート電
圧の波高値の変化量は、負荷電流検出回路1のオペアン
プIC2の増幅率により変化する。したがって、抵抗R
2と抵抗R3の値を適切に設定することによって、定格
負荷時と軽負荷時との、FETQ1のゲート電圧の波高
値の変化量を適切に設定できる。
【0032】以上のように、この発明の第2の実施例に
よれば、FETQ1は、電源装置に接続されている負荷
の大きさに応じた駆動電圧で駆動される。この結果、軽
負荷時におけるFETQ1の駆動電力を小さくすること
ができ、電源回路の効率の向上が期待できる。また、電
圧調整回路2内が、入力側と出力側で絶縁されているた
め、スイッチング電源装置20内の1次側と2次側の絶
縁が保証できる。
よれば、FETQ1は、電源装置に接続されている負荷
の大きさに応じた駆動電圧で駆動される。この結果、軽
負荷時におけるFETQ1の駆動電力を小さくすること
ができ、電源回路の効率の向上が期待できる。また、電
圧調整回路2内が、入力側と出力側で絶縁されているた
め、スイッチング電源装置20内の1次側と2次側の絶
縁が保証できる。
【0033】第1の実施例および第2の実施例では、制
御回路4の制御対象であり、電源のスイッチングを行う
手段としてFETを用いたが、ここで使用する手段とし
ては、FETにとどまらず、スイッチングを行う手段で
あれば何でもよい。
御回路4の制御対象であり、電源のスイッチングを行う
手段としてFETを用いたが、ここで使用する手段とし
ては、FETにとどまらず、スイッチングを行う手段で
あれば何でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、この発明によれば、スイッチング
電源のスイッチングを行う手段の駆動電力を、負荷の大
きさによって変化させるので、スイッチングを行う手段
の駆動電力の損失を低減することができる。
電源のスイッチングを行う手段の駆動電力を、負荷の大
きさによって変化させるので、スイッチングを行う手段
の駆動電力の損失を低減することができる。
【図1】第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の具体的な回路を示す回路図であ
る。
る。
【図3】第1の実施例の具体的な回路の動作波形グラフ
である。
である。
【図4】第2の実施例の具体的な回路を示す回路図であ
る。
る。
【図5】第2の実施例の具体的な回路の動作波形グラフ
である。
である。
【図6】従来の補助電源回路のブロック図である。
1 負荷電流検出回路 1a 負荷電流信号入力端子 2 電圧調整回路 3 補助電源発生回路 4 制御回路 5 負荷回路 10 補助電源回路 20 スイッチング電源装置 V1、V2 電圧源 GND 接地 Q1、Q2、Q3 電界効果トランジスタ T1 主トランス N1 一次巻線 N2 二次巻線 N3 補助巻線 NA 一次巻線 NB 二次巻線 D1、D2、D3、D4、D5 ダイオード C1、C2、C3、C4、C5 キャパシタ R1、R2、R3、R4、R5 抵抗 L1 インダクタ IC2 オペアンプ IC1 コンパレータ
Claims (2)
- 【請求項1】 スイッチング電源装置における補助電源
回路において、 前記スイッチング電源装置において電源のスイッチング
を行う第1のスイッチング手段のスイッチングタイミン
グを制御する制御手段に、前記スイッチング電源が発生
する電力の一部を供給する補助電源発生手段と、 前記スイッチング電源から負荷に供給される電力の大き
さを検出する負荷電力検出手段と、 前記負荷電力検出手段の検出結果に応じて、前記補助電
源発生手段が前記第1のスイッチング手段に供給する電
力の大きさを増減する電力調整手段とを有し、 前記第1のスイッチング手段のスイッチングタイミング
を制御する前記制御手段に供給する電力の大きさを調整
することを特徴とする補助電源回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の補助電源回路において、 前記電力調整手段は、第2のスイッチング手段および整
流平滑手段を有し、 前記第2のスイッチング手段は、前記補助電源発生手段
から前記制御手段へ電流を供給する線路を導通状態、非
導通状態にし、さらに前記第2のスイッチング手段は、
前記負荷電力検出手段の前記検出結果により、前記導通
状態にある第1の時間と、前記非導通状態にある第2の
時間の比を決定し、 前記整流平滑手段は、前記第2のスイッチング手段を通
過した電圧を整流平滑し、前制御手段へ供給することを
特徴とする補助電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8461394A JPH07298616A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 補助電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8461394A JPH07298616A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 補助電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298616A true JPH07298616A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13835553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8461394A Pending JPH07298616A (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | 補助電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298616A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10326302B2 (en) | 2012-09-27 | 2019-06-18 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Balancing a load between power supplies to increase efficiency |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP8461394A patent/JPH07298616A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10326302B2 (en) | 2012-09-27 | 2019-06-18 | Hewlett Packard Enterprise Development Lp | Balancing a load between power supplies to increase efficiency |
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