JPH07298247A - Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム - Google Patents

Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム

Info

Publication number
JPH07298247A
JPH07298247A JP6084610A JP8461094A JPH07298247A JP H07298247 A JPH07298247 A JP H07298247A JP 6084610 A JP6084610 A JP 6084610A JP 8461094 A JP8461094 A JP 8461094A JP H07298247 A JPH07298247 A JP H07298247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
motion
motion vector
vector
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6084610A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Yamauchi
達郎 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6084610A priority Critical patent/JPH07298247A/ja
Publication of JPH07298247A publication Critical patent/JPH07298247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 TVカメラ1のTV信号から、動きベクトル
検出回路3で動きベクトルを検出する。TVカメラ動き
検出部4は、TVカメラがどれだけ動いたかを位置セン
サにより検出する。TVカメラ動き制御部2はカメラ制
御信号発生回路5からの制御信号によりTVカメラ1の動
作を制御する。TVカメラ1の動きとTVカメラ1で捉え
た背景信号の動きベクトルは一致するので、一致しない
動きベクトルを動物体の動きによるものであると判断し
て、この動きベクトルが’0’になる様にTVカメラ1
の動き制御信号を出力する。 【効果】 このような構成とすること、TVカメラによ
って検出された画像中の動きベクトルを、TVカメラの
動きによるものなのか動物体の動きによるものなのか自
動的に判断することが可能とり、TVカメラによる各種
の監視を自動化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TVカメラのTV信
号における動きベクトル検出を応用した監視方法及びこ
の監視方法を用いた監視システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】テレビジョン(以下TVと略す)は、種々
の情景や図面等の可視情報を光学的,電気的手段を用い
て、遠隔地の受信者に再表示する画像通信の一種であ
る。TVは、基本的には三次元動画像をレンズによっ
て、二次元(平面)の画像に変換し、その画像の各部の
光エネルギーを一次元の電気信号に変換したものを伝送
し、受信側で再び二次元の画像に組み立てて画面として
表示する。そして、複数の画面を連続的に表示すること
により、画面中の物体の動きを再現している。この連続
的に送られる複数の画面の各々をフレームという。
【0003】画像は、互いに明るさの異なる微小部分
(点)の集合であると考えられる。TVでは、画面の各
点の明るさを、左から右へ、上から下へ一定の順序に従
って、電気信号に変換し受信側に伝送している。受信側
では、これを送信側に対応して順次画面を組み立てるこ
とにより再現している。このように、一つの画面を規則
正しく分解したり組立たりすることを走査(Scanning)
という。
【0004】走査には、画面の上から下に順次走査して
1枚の画面を完了する順次走査方式と、まず間をあけて
走査し、次に最初の走査線の中間を走査することにより
2回の走査で1枚の画面を完了する飛び越し走査(inte
r race scanning)方式(以下インターレース方式)と
がある。
【0005】インターレース方式は、実質的に複数枚の
粗な画面を重ね合わせることによって1枚の密な画面、
即ちフレームを形成しているといえる。この複数の粗な
画面の各々をフィールドという。インターレース方式
は、解像度を劣化させることなく画面のちらつき(フリ
ッカ)を減少させることができる。そのため現在ほとん
どのTVカメラではインターレース方式が採用されてい
る。
【0006】このTVカメラを監視のための手段として
用いることは、従来からよく知られており、TVカメラ
を用いた広域監視システムには大別して2種類のものが
あった。一つは図13に示すような、複数の固定された
TVカメラ201〜204を用いて監視領域200をカバーする
ものであり、もう一つは図14に示すような、一台のカ
メラ205を用いて視野を動かすことにより監視領域200を
カバーするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらのTVカメラを
用いた広域監視システムにおいて、前者の場合はTVカ
メラが固定されているので、TVカメラから出力される
画像中の背景画像は静止しており、画像中の動きを検出
することによって自動的に異常時(侵入者,火災,破壊
等)の検出が可能である。しかしながら、複数設けられ
たTVカメラ毎に動き検出を行う必要があり、経済的に
割り高となる。
【0008】一方、後者の場合は経済的には優れている
が、TVカメラから出力される画像は背景の画像も含め
て常に動いており、TVカメラの視野が動いているの
で、TVカメラから出力されるTV信号は全て動画と判
定される。そのため、監視用カメラで最も必要な異物体
の動きが検出できない。
【0009】たとえば、TVカメラが一定速度でパンし
ている場合に、画像中で人物が歩いて(動いて)いても
TVカメラの視野の動きに紛れ込んでしまい、人物の動
きを検出することができなかった。その結果、異常時の
検出は人間によるTVモニタ監視に頼らざるを得なかっ
た。
【0010】また、TVカメラが動物体を捉えてその動
きに追従して撮影(あるいは監視)を行う場合、人間が
動物体の動きを判断してTVカメラを適切な方向に動か
すことによってのみ可能であった。一部のリモートコン
トロール機能付TVカメラであっても、そのTVカメラ
の動きの大きさ及び方向の決定は操作する人間が行って
いた。
【0011】この発明は、TVカメラを用いた監視シス
テムにおいて、TVカメラの視野が動いている場合にお
いても画像中の動きベクトルを用いて動物体の動きを検
出し、異常時の検出を自動的に行うことを目的とする。
さらに、TVカメラを用いた監視システムにおいて、T
V画像から動物体の動きベクトルを検出し、この検出結
果に基づいて動物体を自動的に追従するようカメラの動
きをコントロールすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上説明した問題点を解
決するために、この発明のTVカメラを用いた監視シス
テムは、監視領域に対して相対的に視野を移動させて本
来の視野よりも広い範囲について監視を行うTVカメラ
と、監視領域に対するTVカメラの動きの方向を検出す
るTVカメラ動き検出部と、TVカメラから出力された
TV信号を基に動きベクトルを検出する動きベクトル検
出回路と、TVカメラ動き検出回路によって検出したT
Vカメラの動きの方向と動きベクトル検出回路によって
検出した動きベクトルとを比較する比較回路とを有し、
TVカメラの動きとは反対方向の動きベクトル以外の動
きベクトルを比較回路で検出することによって、TVカ
メラの監視領域内に動物体が存在することを検知する構
成としたものである。
【0013】あるいは、監視領域に対して相対的に視野
を一定速度で移動させて本来の視野よりも広い範囲につ
いて監視を行うTVカメラと、このTVカメラから出力
されたTV信号を基に、TVカメラの視野に存在する複
数の動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路と、
検出された複数の動きベクトルの相関関係に基づいてT
Vカメラの監視領域に対する相対運動に基づく視野の動
きである代表動きベクトルを求める代表動きベクトル検
出回路と、異なる時刻のTV信号を代表動きベクトルに
よって補正して比較し異なる時刻のTV信号の相違を検
出する比較回路を有する構成としたものである。
【0014】あるいは、監視領域の画像をTV信号とし
て出力するTVカメラと、このTVカメラの視野の動き
を制御する駆動部と、TV信号を基に画像中の複数の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出回路と、複数の
動きベクトルをベクトルの方向に基づいて分類する動き
ベクトル分類回路とを有し、動きベクトル分類回路にお
いて検出件数が1番目に多い動きベクトルをTVカメラ
の視野の動きに基づいた背景の動きである背景動きベク
トルとし、2番目に多い動きベクトルを画像中の動物体
の動きベクトルと見なし、動物体の動きベクトルが0と
なるよう駆動部によってTVカメラの動きを制御する構
成としたものである。
【0015】あるいは、監視領域の画像をTV信号とし
て出力するTVカメラと、このTVカメラの視野の動き
を制御する駆動部と、TV信号を基に画像中の複数の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出回路と、複数の
動きベクトルをベクトルの方向と大きさに基づいて分類
する動きベクトル分類回路とを有し、動きベクトル分類
回路において検出件数が1番目に多い動きベクトルをT
Vカメラの視野の動きに基づいた背景の動きである背景
動きベクトルとし、2番目に多い動きベクトルを画像中
の動物体の動きベクトルと見なし、動物体の動きベクト
ルが0となるよう駆動部によってTVカメラの動きを制
御する構成としたものである。
【0016】あるいは、監視領域の画像をTV信号とし
て出力するTVカメラと、TVカメラの視野の動きを検
出する動き検出部と、TVカメラの視野の動きを制御す
る駆動部と、TV信号を基に画像中の複数の動きベクト
ルを検出する動きベクトル検出回路と、TVカメラ動き
検出部によって検出したTVカメラの動きの方向に基づ
いてTVカメラの視野の動きに基づいた背景の動きであ
る背景動きベクトルを検出する背景動きベクトル検出回
路と、背景動きベクトルと動きベクトル検出回路によっ
て検出した動きベクトルとを比較する比較回路とを有
し、比較回路において背景動きベクトルと異なる方向の
複数の動きベクトルのうち検出件数が最大の動きベクト
ルを画像中の動物体の動きベクトルとし、動物体の動き
ベクトルが0となるよう駆動部によってTVカメラの動
きを制御する構成としたものである。
【0017】またこの発明のTVカメラを用いた監視方
法は、監視領域に対して相対的に視野を移動させて本来
の視野よりも広い範囲について監視を行うTVカメラを
用いた監視方法において、監視領域に対するTVカメラ
の動きを検出し、TVカメラから出力されたTV信号を
基に動きベクトルを検出し、検出したTVカメラの動き
の方向と動きベクトルとを比較し、TVカメラの動きと
は反対方向の動きベクトル以外の動きベクトルを検出す
ることによって、TVカメラの監視領域内に動物体が存
在することを検出するようにしたものである。
【0018】あるいは、監視領域に対して相対的に視野
を一定速度で移動させて本来の視野よりも広い範囲につ
いて監視を行うTVカメラを用いた監視方法において、
TVカメラから出力されたTV信号を基に、TVカメラ
の視野に存在する複数の動きベクトルを検出し、検出さ
れた複数の動きベクトルの相関関係に基づいて、TVカ
メラの監視領域に対する相対運動に基づく視野の動きで
ある代表動きベクトルを求める、異なる時刻のTV信号
を代表動きベクトルによって補正して比較し、異なる時
刻のTV信号の相違を検出するようにしたものである。
【0019】あるいは、視野の動きを制御する駆動部を
有し監視領域の画像をTV信号として出力するTVカメ
ラを用いた監視方法において、TV信号を基に画像中の
複数の動きベクトルを検出し、複数の動きベクトルをベ
クトルの方向に基づいて分類し、分類された動きベクト
ルのうちで検出件数が1番目に多い動きベクトルをTV
カメラの視野の動きに基づいた背景の動きである背景動
きベクトルとし、2番目に多い動きベクトルを画像中の
動物体の動きベクトルと見なし、動物体の動きベクトル
が0となるよう駆動部によってTVカメラの動きを制御
するようにしたものである。
【0020】あるいは、視野の動きを制御する駆動部を
有し監視領域の画像をTV信号として出力するTVカメ
ラを用いた監視方法において、動きベクトル検出回路に
よってTV信号を基に画像中の複数の動きベクトルを検
出し、動きベクトル分類回路によって複数の動きベクト
ルをベクトルの方向と大きさに基づいて分類し、動きベ
クトル分類回路によって検出件数が1番目に多い動きベ
クトルをTVカメラの視野の動きに基づいた背景の動き
である背景動きベクトルとし、2番目に多い動きベクト
ルを画像中の動物体の動きベクトルと見なし、動物体の
動きベクトルが0となるよう駆動部によってTVカメラ
の動きを制御するようにしたものである。
【0021】あるいは、視野の動きを制御する駆動部を
有し、監視領域の画像をTV信号として出力するTVカ
メラを用いた監視方法において、TVカメラの視野の動
きを検出し、動きベクトル検出回路によって、TV信号
を基に画像中の複数の動きベクトルを検出し、背景動き
ベクトル検出回路によって、検出されたTVカメラの視
野の動きに基づいて、背景の動きである背景動きベクト
ルを検出し、比較回路によって、背景動きベクトルと動
きベクトルとを比較し、この比較回路において背景動き
ベクトルと異なる方向の複数の動きベクトルのうち検出
件数が最大の動きベクトルを画像中の動物体の動きベク
トルとし、動物体の動きベクトルが0となるよう駆動部
によってTVカメラの動きを制御するようにしたもので
ある。
【0022】
【作用】上記のような構成とすることでTVカメラ自体
の動きも検出することができるので、TVカメラによっ
て検出された画像中の動きベクトルを、TVカメラの動
きによるものなのか動物体の動きによるものなのか自動
的に判断することが可能となる。
【0023】
【実施例】この発明の実施例を具体的に説明する前に、
この発明に適用される動きベクトルとその検出方法及び
TV信号における動き検出について説明する。
【0024】動きベクトルとは、画面内の動物体の大き
さと方向を示すものであり、TV信号の高能率符号化に
おけるフレーム間符号化や、TV方式変換におけるフィ
ールド数変換の際のフィールド内挿などに用いられてき
ている。
【0025】動きベクトルの検出方法としては、フレー
ム間の信号パターンの類似性を用いて動きベクトルを検
出する一般にパターンマッチング法と呼ばれる方法が知
られており、この方法は特開昭55-162683号公
報や特開昭55-162684号公報に開示されてい
る。それ以外にも、フレーム内信号勾配及びフレーム間
信号差分値の物理的対応等により動きベクトルを推定す
る一般に反復勾配法と呼ばれる方法も知られており、こ
の方法は特開昭60-158786号公報に開示されて
いる。
【0026】更に反復勾配法の中には、動きベクトルの
検出精度を向上させるために初期偏位ベクトルを用いた
ものがあり、この方法は特開昭62-206980号公
報や特開平4-78286号公報に開示されている。こ
の初期偏位ベクトルの選択の方法及び、初期偏位ベクト
ルを用いて真の動きベクトルを求める動きベクトル検出
の手順の概略について、図8〜図10を用いて説明す
る。
【0027】図8は前フィールドと現フィールドのブロ
ックの対応を示す模式図であり、図9は動きベクトルを
説明するための模式図であり、図10は初期偏位候補ベ
クトルの種類を説明するための模式図である。この動き
ベクトル検出方法は、1フィールド又は1フレームのT
V信号を、横方向m画素,縦方向nラインの計m画素×
nライン(m,nは整数)からなるブロック単位に細分
化し、これらのブロックを一つの単位として動きベクト
ルを検出する。このブロック単位の検出はTVの走査と
同様に、左から右へ,上から下への順序に従って、順番
にあるいは並列的に行われる。
【0028】図8に示すように、真の動きベクトルを求
めようとする被検出ブロック(m1,n1)に対して時間
的に前に検出されている動きベクトルを基に最適な動き
ベクトルを選択し、この選択された動きベクトルを初期
偏位ベクトルV0=(α0,β0)とする。次にこの初期
偏位ベクトル分、座標を偏位したブロック(m1+α0,
n1+β0)と被検出ブロックとを基に動き偏位ベクトル
V1=(α1,β1)を反復勾配法を用いて求め、さら図
9に示すように初期偏位ベクトルV0と動き偏位ベクト
ルV1を加算して被検出ブロックに対する真の動きベク
トルV=V0+V1を求める。
【0029】なお、この動き偏位ベクトルV1の検出に
は、上述の反復勾配法の他にパターンマッチング法等を
用いてもよい。
【0030】この初期偏位ベクトルV0の選択には、上
述のように既検出の動きベクトルを用いるが、この初期
偏位ベクトルV0の精度を向上するには、数多くの既検
出ベクトルから最適な動きベクトルを選択するのが理想
である。
【0031】しかし、回路規模との兼ね合いとコンピュ
ータによるシュミレーションの結果等から、以下に説明
する6種類の動きベクトル中から選択するのが一般的で
ある。
【0032】この6種類の動きベクトルを初期偏位候補
ベクトルと呼び、図10に示した模式図を用いてより詳
細に説明する。
【0033】図10に示すように、現フィールド中の斜
線で示された被検出ブロックの動きベクトルを求めるた
め、初期偏位候補ベクトルとして下記1)〜6)の6種
類の動きベクトルを用いる。
【0034】1)被検出ブロックに対し同一フィールド
の真上のブロックで検出されている動きベクトルVA 2)被検出ブロックに対し同一フィールドの右上のブロ
ックで検出されている動きベクトルVB 3)被検出ブロックに対し同一フィールドの左側のブロ
ックで検出されている動きベクトルVC(直左のVC’の
方が望ましいが、回路構成と演算時間を考慮し、1ブロ
ック左のVCとする。) 4)1フィールド前に検出されている直下のブロックの
動きベクトルVN 5)1フィールド前の被検出ブロックと同位置のブロッ
クと周囲のブロックの動きベクトルの平均を表わした平
均ベクトルVE=(VG+VH+VI+VJ+VK+VL+VM
+VN)/8 6)この平均ベクトルVEと2フィールド前の平均ベク
トルVPとの間の、ベクトルの偏位を表わした加速度ベ
クトルVg=VE+(VE−VP) これら各々の初期偏位候補ベクトル値だけブロックの座
標を偏位したフィールド信号と、1フィールド又は1フ
レーム離れたフィールド信号の差信号の絶対値をブロッ
ク内の画素数分累算し、その累算値が最小となるものを
初期偏位候補ベクトルの中から選択し、それを最適な初
期偏位ベクトルV0としている。
【0035】この、動きベクトル検出に用いられる動き
ベクトル検出回路の構成を、図15を用いて説明する。
この図15は、動きベクトル検出回路のブロック図であ
り、入力端201aから現フィールドの輝度信号S1を二次
元ローパスフィルタ(以下LPF)202aに入力し、入力
端201bから前フィールドの輝度信号S2を二次元LPF
202bに入力する。二次元LPF202a及び202bは各々、入
力された輝度信号S1及びS2のノイズの除去と高周波
成分の除去を行う。二次元LPF202a及び202bによって
各々処理された輝度信号S1及びS2は、初期偏位ベク
トル選択回路203と偏位ベクトル検出回路204に入力され
る。動きベクトルメモリ回路205は、被検出ブロックの
近傍のブロックでの既検出動きベクトルを数種類記憶し
ており、この動きベクトルを基に初期偏位候補ベクトル
を作成し、初期偏位ベクトル選択回路203に出力する。
【0036】初期遷移ベクトル選択回路203は、動きベ
クトルメモリ回路205から出力される各々の初期偏位候
補ベクトルについて、各々の初期偏位候補ベクトル分だ
けブロックの座標を偏位させ、現フィールド信号S1と
前フィールド信号S2のフィールド間差分値の絶対値を
各々求め、それをブロック内で累計した値が最も小さく
なる初期偏位候補ベクトルを、最適な初期偏位ベクトル
V0と判断する。そして偏位ベクトル検出回路204は、入
力された初期偏位ベクトルV0,現フィールド信号S1及
び前フィールド信号S2から、反復勾配法を用いて動き
偏位ベクトルV1を検出する。そして加算器206で初期偏
位ベクトルV0と動き偏位ベクトルV1を加算し、真の動
きベクトルVを検出する。
【0037】このようにして求めた真の動きベクトルV
は、出力端207から検出結果として出力されると共に、
次フィールドの動きベクトル検出等に用いるために、動
きベクトルメモリ回路205に記憶される。
【0038】次に一般的なTV信号における動き検出に
ついて説明する。
【0039】TV信号を用いた動き検出とは、一般に1
フレーム(あるいは1フィールド)内の信号が動画であ
るか静止画であるかを、動きベクトルを用いた動き検出
回路で検出するものである。
【0040】動き検出の基本は、図11に示すように1
フレーム間の差分の大小関係により動画/静止画の判断
を行うものである。
【0041】この検出回路は、TV信号入力端子101か
ら入力されたTV信号S1を1フレーム遅延回路102を通
して1フレーム遅延させ、元の信号と1フレーム遅延さ
せた信号との差分を差分回路103で求めている。
【0042】この差分値を比較回路104で一定値α0と比
較し、一定値α0以下だと静止画と判定し、α0を越える
と動画と判定して動き検出信号S2を動き検出信号出力端
子105から出力する。
【0043】現在実用化されている動き検出回路は図1
2に示すように、フレーム間差分回路の後ろにローパス
フィルタ(LPF)106を入れて高域ノイズをカットし
たり、孤立点除去回路107でノイズによる誤動作をカッ
トする構成になっている。
【0044】ただし、従来の動きベクトル検出回路は、
いずれの場合もTV信号が動画であるか静止画であるか
の判定のみ可能であった。
【0045】この発明の第1の実施例を、図1を用いて
説明する。
【0046】図1はTVカメラを用いた監視システムの
構成を示したブロック図であり、TVカメラ1と、TV
カメラ1の駆動を制御するTVカメラ動き制御部2と、T
Vカメラ動き制御部2によって駆動されたTVカメラ1の
動きを検出するTVカメラ動き検出部4と、TVカメラ1
の出力信号から動きベクトルを検出する動きベクトル検
出回路3と、動きベクトル検出回路3で検出された動きベ
クトルを平滑化する動きベクトル平滑回路7及び動きベ
クトル平滑回路7で平滑化された動きベクトルとTVカ
メラ動き検出部4で検出されたTVカメラの動き信号を
比較する比較回路8から構成されている。
【0047】TVカメラ1は、サーボモータ等で構成さ
れたTVカメラ動き制御部2によって一定速度で動かさ
れ、広範囲の監視領域を監視する。この実施例ではTV
カメラ1は左右の往復運動をするものとして取り扱う
が、動きの種類はこれに限定されず、上下動や回転運動
にも適応可能である。
【0048】TVカメラ動き検出部4は、一般的なセン
サ等を用いて、TVカメラ動き制御部2によって駆動さ
れたTVカメラ1の動きを検出する。
【0049】このセンサの配置の例としては、図2のセ
ンサ配置の構成の概念図に示すようなものが考えられ
る。この図2のセンサ配置の概念図には、TVカメラ1
と、このTVカメラ1に左右の往復運動をさせるTVカ
メラの駆動を制御するTVカメラ動き制御部2と、TV
カメラ1の左右の往復運動に合わせて往復運動する動点
A及び、動点Aが往復運動する手前に固定されて設けら
れた光学的なセンサ9が示されている。
【0050】この光学的なセンサ9は、動点Aがセンサ9
の手前を通過する時間間隔を測定するものであり、動点
Aの動きとTVカメラ1の動きの相関関係は予め判って
いるので、TVカメラ1の動きの大きさを検出すること
ができる。この概念図では動点はAのみであるが、複数
個の動点(例えばA,B,C)を設ければ、TVカメラ
1の動きの方向もセンサ9で検出することができる。
【0051】動きベクトル検出回路3は、1フィールド
以上離れた信号間で動きベクトルを検出するための回路
である。動きベクトルの検出は、先に説明したブロック
マッチング法や反復勾配法などが適用可能である。そし
てこの動きベクトル検出は、画面をm画素×nライン
(m,nは整数)のブロックに細分化してブロック毎に
行ってもよいし、画素単位で行ってもよい。ただし、後
述する理由により実用的にはブロック単位で検出するほ
うが望ましい。
【0052】動きベクトル平滑回路7は、検出した動き
ベクトルの検出エラーを防ぐために動きベクトルを平滑
化する回路であり、ローパスフィルタ回路,孤立点除去
回路等から構成されている。
【0053】比較回路8は、図11及び図12を用いて
説明した従来の動き検出回路と同様にTV信号が動画か
静止画かを判断する回路であるが、動きベクトル検出回
路は差分値が一定値α0を越えると動画と判定しα0以下
だと静止画と判定するのに対して、動きベクトルとTV
カメラの動き信号とを比較して、静止画か動画かの判定
する点で構成が異なる。
【0054】即ちこの比較回路8は、検出したTVカメ
ラの動き信号から、監視領域に対するTVカメラの動き
の方向(即ちベクトル)に基づいたTVカメラの視野の
動き(TVカメラの動きとは逆方向になる)を算出し、
この視野の動きを検出すべき動きベクトルの対象から除
外する構成となっている。
【0055】より詳細に説明すると、動きベクトルとカ
メラの動きとを比較し、両者の動きが一定の比例関係、
例えば動きベクトルをV,カメラの動きに基づくベクト
ルをvとして、V=−αvの関係にあればTVカメラの
視野の動きに基づくものであると見なし、V≠−αvの
関係にあれば動物体の動きによるものであるとする。
【0056】そして、画面の全領域でV=−αvの関係
にあれば異常がなく、V≠−αvの領域が発生した場合
には異常が発生したとしてアラーム信号を送出する。
【0057】動きベクトルの検出はブロック単位でも画
素単位でもよいが、画素単位の検出はエラーが発生しや
すいので、検出制度の向上を考えるとブロック単位の検
出が望ましい。ただし、ブロックサイズが大きすぎる
と、小物体の動きが検出できない場合があるので、ブロ
ックサイズは監視の用途に応じて決定することが望まし
い。
【0058】上記の構成以外にも、TVカメラ動き検出
部4で検出した動き信号をもちいて、TVカメラ1の動き
が常に一定速度になるように動きそのものを制御する構
成にしてもよく、その場合vは一定値になるので、一定
値V0以外の動きベクトルを検出したとき、異常が発生
したとして警報を発する構成にしてもよい。
【0059】これらの実施例によれば、TVカメラの視
野がパンしている場合において、異常時の検出を、パン
の動きベクトルの検出をもとにして行うことができ、監
視装置等の自動化に適用することができる。
【0060】次に、この発明の第2の実施例を図3を用
いて説明する。
【0061】図3はTVカメラを用いた監視システムに
用いる動き検出装置のブロック図であり、TV信号入力
端子101と、1フレーム遅延回路102と、差分演算回路1
03と、比較回路104と、動き検出信号出力端子105と、動
きベクトル検出回路108と、時間軸フィルタ109と、平均
化回路110と、時間軸フィルタ111と、動き補正回路112
から構成されている。
【0062】TV信号入力端子101から入力されたTV
信号S1がノンインターレース信号の場合や、インターレ
ース信号であっても事前に時間軸フィルタなどによりノ
ンインターレース化された信号の場合は、1フレーム遅
延回路102は1フィールド遅延回路でもよい。
【0063】動きベクトル検出回路108は、第1の実施
例と同様に、ブロックマッチング法や反復勾配法などを
用いてTV信号S1中の動きベクトルを検出する。
【0064】平均化回路110は検出した動きベクトルを
平均化し、1フレームにつき1つの動きベクトルを代表
ベクトルとして選択し送出する。この平均化回路110は
2次元LPF,3次元LPF,時間軸フィルタ及び孤立
点除去回路などを組み合わせて構成することができる。
【0065】時間軸フィルタ109,111は動きベクトル検
出に要した時間だけ信号を遅延させて、各構成に入力さ
れる信号のタイミングを調整するために設けたものであ
る。
【0066】動き補正回路112は、検出した動きベクト
ル分だけ位置を補正するために設けられている。この動
き補正回路は現フィールド側に挿入してもよいが、その
場合は検出した動きベクトルとの極性を一致させる必要
がある。さらにこの動き補正は、ブロック単位で行って
もよいし画素単位で行ってもよい。画素単位で動きを補
正すると動き検出領域の精度が向上するが、単に動きの
検出を行うだけであればブロック単位で補正すればよ
い。
【0067】差分回路103は、動き補正のない現フレー
ムの信号と動き補正された前フレームの信号との差分演
算を行う回路であり、演算の結果は比較回路104で一定
値α1と比較され、演算結果がα1よりも大きければ動き
と判定する。
【0068】動きが検出されると動き検出信号S2が動き
検出信号出力端子から出力される。
【0069】図4は、背景が動きVで動いている(TV
カメラがVの大きさでパンしている)状態での動き検出
の例を示した模式図であり、この図を用いてこの実施例
の動き検出回路を用いた場合の動作について説明する。
【0070】図4に示されるように、TVカメラが右に
Vの速度でパンするとTV信号は(a)に示された前フ
レーム信号の背景A,Bは、速度Vで左方向に動いて
(b)に示された現フレームの信号A’,B’となる。
一方前フレーム信号の人物a0は動いており現フレーム
信号ではa1となるために、(c)に示された動き補正
した前フレーム信号と(b)に示された現フレーム信号
の差は、動き補正したa0(即ちa2)とa1となり、
(d)に示されたa2とa1の位置の相違から動きが検出
される。
【0071】この様に背景が一定速度で動く信号は、監
視用のTVカメラが一定速度でパンしている場合等に多
くみられ、この様な状態で動物体の動きを検出すること
ができるので、TVカメラを用いて異常物体を検知する
監視システム等への本実施例の適用は有効である。
【0072】この監視システムへ適応について図4を例
に説明すると、人物が検出すべき異常物体となり、人物
の動きを検出した監視システムはこの検出信号を用いて
アラーム信号を発することができる。
【0073】この実施例の動きベクトルを用いた動き検
出方法では、背景が動いている画像中の背景自体の動き
を画像中から検出して動画像を検出することができ、T
Vカメラのパンが多い監視用のTVカメラに有益であ
る。
【0074】次に図5を用いて、この発明の第3の実施
例を説明する。
【0075】図5のTVカメラを用いた監視システムに
用いる動き検出装置のブロック図であり、TVカメラ
1,TVカメラ動き制御部2,動きベクトル検出回路3,
TVカメラ動き検出部4及びカメラ制御信号発生回路5か
ら構成されている。
【0076】TVカメラ1からのTV信号は、動きベク
トル検出回路3に入力される。ここではTV信号をディ
ジタル化し、さらにm画素×nライン例えば8×8のブ
ロックに細分化し、1フィールド或は1フレーム離れた
信号間でブロック毎の動きベクトルを検出する。TVカ
メラ動き検出部4は、TVカメラ本体が縦方向及び横方
向にどれだけ動いたかを位置センサ等により機械的又は
電気的に検出する。TVカメラ動き制御部2はカメラ制
御信号発生回路5からの、縦方向の動き制御信号及び横
方向の動き制御信号によりモータ等を駆動してTVカメ
ラ1の動作を制御する。
【0077】カメラ制御信号発生回路5はこの実施例の
主要部であり、以下の(1)〜(3)の手順に従って制
御信号を発生する。尚、TVカメラ1は始めは静止して
いるものとする。
【0078】(1)TVカメラ1は静止しているので、
カメラ制御信号発生回路5の出力は縦方向及び横方向の
制御信号共に’0’である。
【0079】(2)TVカメラ1が動物体を捉えた場
合、即ち動きベクトルを検出した場合、その動きベクト
ルの大きさ及び方向に対応した縦方向及び横方向の制御
信号を出力する。
【0080】(3)TVカメラ1が捉えた動きベクトル
が’0’になる様に、即ち現時点ではTVカメラ1の動
き(TVカメラ動き検出部4の出力)と、TVカメラ1で
捉えた動物体以外の背景信号の動きベクトルは一致する
ので、一致しない動きベクトルを’0’になる様にTV
カメラ1の動き制御信号を出力する。
【0081】図7(A)〜(D)はこの動作を示した模
式図である。
【0082】図7(A)は(1)で説明した静止画像状
態を示したものである。
【0083】次にこの画像中に図7(B)に示すよう、
動き量αの動物体Xが現われると(2)で説明したよう
に動きベクトルを検出し、対応した縦方向及び横方向の
制御信号を出力する。
【0084】この制御信号に基づき図7(C)に示すよ
うに、TVカメラ1は動物体Xの動きが’0’になる様
に動作する。
【0085】その結果、図7(D)に示すように画像中
での動物体Xの動きは’0’となり、一方背景の画像中
での動きは−αとなる。そしてこのときのTVカメラ動
き検出回路4の出力信号も−αとなる。
【0086】以上説明した第3の実施例のような構成と
すれば、TVカメラが、TVカメラ自体の動きを検出
し、この動きと画像の変化の相関から自動的に動物体を
捉えてその動きに追従して撮影(あるいは監視)を行う
ことが可能となる。
【0087】次に図6を用いて、この発明の第4の実施
例を説明する。
【0088】図6はTVカメラを用いた監視システムに
用いる動き検出回路のブロック図であり、上記図5の動
き検出回路の構成中のTVカメラ動き検出部4を背景動
き検出回路6に置き換えたものである。
【0089】この第4の実施例は、背景の動きをTV信
号から検出するものであり、1フィールド中の動きベク
トルを動きベクトル検出回路3でベクトルの方向と大き
さに基づいて分類し、この中で同じ動きベクトルを示す
ブロックの1番目に多いものを背景動き検出回路6で背
景ベクトルとして検出し、2番目に多い動きベクトルを
画像中の動物体の動きベクトルとする構成となってい
る。
【0090】これ以外の動作については、上記第3の実
施例と同一なので説明は省略する。
【0091】以上説明した第4の実施例のような構成と
すれば、画像の変化のみに基づいて、TVカメラが自動
的に動物体を捉えてその動きに追従して撮影(あるいは
監視)を行うことが可能となる。
【0092】また、この第4の実施例では1フィールド
中の動きベクトルを動きベクトル検出回路3でベクトル
の方向と大きさに基づいて分類しているが、TVカメラ
が回転している場合や、TVカメラが平行移動していて
も監視領域の奥行きが短い場合等、TVカメラの動きに
よる画像中の背景の移動量がほぼ均一な場合はベクトル
の方向にのみ基づいて分類しする構成としてもよい。こ
の場合、検出の精度は低下するが、動きベクトルの分類
を行う動きベクトル検出回路3の構成は、簡略化するこ
とができる。
【0093】さらに、この実施例では画像の端の部分で
動物体を検出した場合、TVカメラは動物体が常に画像
中の同一位置即ち画像の端に在るよう動作することにな
るが、動物体の動きだけでなく動物体の位置も検出する
ことによって、動物体が画像の中央あるいは所定の位置
に在るようTVカメラの動きを制御することも可能であ
る。
【0094】さらに、方向及び移動量だけでなくズーム
機能も制御可能なTVカメラを用いた場合、動物体が画
面に占める領域の割合を検出して、動物体が画像中で適
切な大きさになるよう制御することもできる。このズー
ム機能は、動物体がTVカメラに対して垂直方向に動い
た場合にも適応可能であり、この場合は動物体の輪郭の
大きさの変化を、動物体の中心からの放射状の動きベク
トルとして検出し対応する。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
TVカメラによる各種の監視を自動化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示したブロック図であ
る。
【図2】センサ配置の構成を示した概念図である。
【図3】第2の実施例の動き検出装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図4】背景が動いている状態での動き検出の例を示し
た模式図である。
【図5】第3の実施例の構成を示したブロック図であ
る。
【図6】第4の実施例の構成を示したブロック図であ
る。
【図7】第3の実施例の動作を説明するための模式図で
ある。
【図8】前フィールドと現フィールドのブロックの対応
を示す模式図である。
【図9】動きベクトルを説明するための模式図である。
【図10】初期偏位候補ベクトルの種類を説明するため
の模式図である。
【図11】従来から用いられている動き検出回路の構成
を示したブロック図である。
【図12】従来から用いられている動き検出回路の構成
をより詳細に示したブロック図である。
【図13】複数の固定されたTVカメラを用いて監視領
域をカバーする監視方法を示した概念図である。
【図14】一台のカメラを用いて視野を動かすことによ
り監視領域をカバーするも監視方法を示した概念図であ
る。
【図15】動きベクトル検出回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 TVカメラ 2 動き制御部 3 動きベクトル検出回路 4 TVカメラ動き検出部 5 カメラ制御信号発生回路 6 背景動き検出回路 7 動きベクトル平滑回路 8 比較回路 9 センサ 101 TV信号入力端子 102 1フレーム遅延回路 103 差分演算回路 104 比較回路 105 動き検出信号出力端子 106 ローパスフィルタ 107 孤立点除去回路 108 動きベクトル検出回路 109 時間軸フィルタ 110 動きベクトル平均化回路 111 時間軸フィルタ 112 動き補正回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域に対して相対的に視野を移動さ
    せて本来の視野よりも広い範囲について監視を行うTV
    カメラと、 前記監視領域に対する前記TVカメラの動きの方向を検
    出するTVカメラ動き検出部と、 前記TVカメラから出力されたTV信号を基に動きベク
    トルを検出する動きベクトル検出回路と、 前記TVカメラ動き検出回路によって検出した前記TV
    カメラの動きの方向と前記動きベクトル検出回路によっ
    て検出した前記動きベクトルとを比較する比較回路とを
    有し、 前記TVカメラの動きとは反対方向の前記動きベクトル
    以外の前記動きベクトルを前記比較回路で検出すること
    によって、前記TVカメラの監視領域内に動物体が存在
    することを検知するTVカメラを用いた監視システム。
  2. 【請求項2】 監視領域に対して相対的に視野を一定速
    度で移動させて本来の視野よりも広い範囲について監視
    を行うTVカメラと、 前記TVカメラから出力されたTV信号を基に、前記T
    Vカメラの視野に存在する複数の動きベクトルを検出す
    る動きベクトル検出回路と、 前記検出された複数の動きベクトルの相関関係に基づい
    て前記TVカメラの前記監視領域に対する相対運動に基
    づく視野の動きである代表動きベクトルを求める代表動
    きベクトル検出回路と、 異なる時刻の前記TV信号を前記代表動きベクトルによ
    って補正して比較し前記異なる時刻のTV信号の相違を
    検出する比較回路を有することを特徴とするTVカメラ
    を用いた監視システム。
  3. 【請求項3】 監視領域の画像をTV信号として出力す
    るTVカメラと、前記TVカメラの視野の動きを制御す
    る駆動部と、 前記TV信号を基に前記画像中の複数の動きベクトルを
    検出する動きベクトル検出回路と、 前記複数の動きベクトルをベクトルの方向に基づいて分
    類する動きベクトル分類回路とを有し、 前記動きベクトル分類回路において検出件数が1番目に
    多い動きベクトルをTVカメラの視野の動きに基づいた
    背景の動きである背景動きベクトルとみなし、2番目に
    多い動きベクトルを画像中の動物体の動きベクトルとみ
    なし、前記動物体の動きベクトルが0となるよう前記T
    Vカメラの動きの方向を前記駆動部によって制御するこ
    とを特徴とするTVカメラを用いた監視システム。
  4. 【請求項4】 監視領域の画像をTV信号として出力す
    るTVカメラと、前記TVカメラの視野の動きを制御す
    る駆動部と、 前記TV信号を基に前記画像中の複数の動きベクトルを
    検出する動きベクトル検出回路と、 前記複数の動きベクトルをベクトルの方向と大きさに基
    づいて分類する動きベクトル分類回路とを有し、 前記動きベクトル分類回路において検出件数が1番目に
    多い動きベクトルをTVカメラの視野の動きに基づいた
    背景の動きである背景動きベクトルとみなし、2番目に
    多い動きベクトルを画像中の動物体の動きベクトルとみ
    なし、前記動物体の動きベクトルが0となるよう前記T
    Vカメラの動きを前記駆動部によって制御することを特
    徴とするTVカメラを用いた監視システム。
  5. 【請求項5】 監視領域の画像をTV信号として出力す
    るTVカメラと、前記TVカメラの視野の動きを検出す
    る動き検出部と、前記TVカメラの視野の動きを制御す
    る駆動部と、 前記TV信号を基に前記画像中の複数の動きベクトルを
    検出する動きベクトル検出回路と、 前記TVカメラ動き検出部によって検出した前記TVカ
    メラの動きの方向に基づいてTVカメラの視野の動きに
    基づいた背景の動きである背景動きベクトルを検出する
    背景動きベクトル検出回路と、 前記背景動きベクトルと前記動きベクトル検出回路によ
    って検出した前記動きベクトルとを比較する比較回路と
    を有し、 前記比較回路において前記背景動きベクトルと異なる方
    向の前記複数の動きベクトルのうち検出件数が最大の動
    きベクトルを画像中の動物体の動きベクトルとみなし、
    前記動物体の動きベクトルが0となるよう前記駆動部に
    よってTVカメラの動きを制御することを特徴とするT
    Vカメラを用いた監視システム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のTVカメラを用い
    た監視システムにおいて、前記動物体の占める領域が画
    像の所定の領域と一致するように前記駆動部によってT
    Vカメラの動きを制御した後に、前記動物体の動きベク
    トルが0となるよう前記駆動部によってTVカメラの動
    きを制御することを特徴とするTVカメラを用いた監視
    システム。
  7. 【請求項7】 監視領域に対して相対的に視野を移動さ
    せて本来の視野よりも広い範囲について監視を行うTV
    カメラを用いた監視方法において、 (a)前記監視領域に対する前記TVカメラの動きを検
    出し、 (b)前記TVカメラから出力されたTV信号を基に動
    きベクトルを検出し、 (c)検出した前記TVカメラの動きの方向と前記動き
    ベクトルとを比較し、 (d)前記TVカメラの動きとは反対方向の前記動きベ
    クトル以外の前記動きベクトルを検出することによっ
    て、前記TVカメラの監視領域内に動物体が存在するこ
    とを検知するTVカメラを用いた監視方法。
  8. 【請求項8】 監視領域に対して相対的に視野を一定速
    度で移動させて本来の視野よりも広い範囲について監視
    を行うTVカメラを用いた監視方法において、 (a)前記TVカメラから出力されたTV信号を基に、
    前記TVカメラの視野に存在する複数の動きベクトルを
    検出し、 (b)前記検出された複数の動きベクトルの相関関係に
    基づいて、前記TVカメラの前記監視領域に対する相対
    運動に基づく視野の動きである、代表動きベクトルを求
    め、 (c)異なる時刻の前記TV信号を前記代表動きベクト
    ルによって補正して比較し、前記異なる時刻のTV信号
    の相違を検出することを特徴とするTVカメラを用いた
    監視方法。
  9. 【請求項9】 視野の動きを制御する駆動部を有し監視
    領域の画像をTV信号として出力するTVカメラを用い
    た監視方法において、 (a)前記TV信号を基に前記画像中の複数の動きベク
    トルを検出し、 (b)前記複数の動きベクトルをベクトルの方向に基づ
    いて分類し、 (c)前記分類された動きベクトルのうちで検出件数が
    1番目に多い動きベクトルをTVカメラの視野の動きに
    基づいた背景の動きである背景動きベクトルと判断し、
    2番目に多い動きベクトルを画像中の動物体の動きベク
    トルと判断し、 (d)前記動物体の動きベクトルが0となるよう前記駆
    動部によってTVカメラの動きを制御することを特徴と
    するTVカメラを用いた監視方法。
  10. 【請求項10】 視野の動きを制御する駆動部を有し監
    視領域の画像をTV信号として出力するTVカメラを用
    いた監視方法において、 (a)動きベクトル検出回路によって前記TV信号を基
    に前記画像中の複数の動きベクトルを検出し、 (b)動きベクトル分類回路によって前記複数の動きベ
    クトルをベクトルの方向に基づいて分類し、 (c)前記動きベクトル分類回路によって検出件数が1
    番目に多い動きベクトルをTVカメラの視野の動きに基
    づいた背景の動きである背景動きベクトルと判断し、2
    番目に多い動きベクトルを画像中の動物体の動きベクト
    ルと判断し、前記動物体の動きベクトルが0となるよう
    前記駆動部によってTVカメラの動きを制御することを
    特徴とするTVカメラを用いた監視方法。
  11. 【請求項11】 視野の動きを制御する駆動部を有し、
    監視領域の画像をTV信号として出力するTVカメラを
    用いた監視方法において、 (a)前記TVカメラの視野の動きを検出し、 (b)動きベクトル検出回路によって、前記TV信号を
    基に前記画像中の複数の動きベクトルを検出し、 (c)背景動きベクトル検出回路によって、前記検出さ
    れたTVカメラの視野の動きに基づいて、背景の動きで
    ある背景動きベクトルを検出し、 (d)比較回路によって、前記背景動きベクトルと前記
    動きベクトルとを比較し、前記比較回路において前記背
    景動きベクトルと異なる方向の前記複数の動きベクトル
    のうち検出件数が最大の動きベクトルを画像中の動物体
    の動きベクトルとみなし、前記動物体の動きベクトルが
    0となるよう前記駆動部によってTVカメラの動きを制
    御することを特徴とするTVカメラを用いた監視方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載のTVカメラ
    を用いた監視方法において、前記動物体の占める領域が
    画像の所定の領域と一致するように前記駆動部によって
    TVカメラの動きを制御した後に、前記動物体の動きベ
    クトルが0となるよう前記駆動部によってTVカメラの
    動きを制御することを特徴とするTVカメラを用いた監
    視方法。
JP6084610A 1994-04-22 1994-04-22 Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム Pending JPH07298247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6084610A JPH07298247A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6084610A JPH07298247A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07298247A true JPH07298247A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13835471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6084610A Pending JPH07298247A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07298247A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6310920B1 (en) 1997-05-16 2001-10-30 Nec Corporation Moving picture encoding apparatus
JP2002251615A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Sony Corp 画像処理装置及び方法並びにロボット装置及びその制御方法
CN100426837C (zh) * 2005-05-10 2008-10-15 北京中星微电子有限公司 一种监控摄像方法及装置
JP2009296030A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Canon Inc 撮像装置
JP2010276843A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Panasonic Corp 回転台付カメラ装置
JP2019075156A (ja) * 2015-06-26 2019-05-16 ゲットアラート リミテッド 多因子画像特徴登録及び追尾のための方法、回路、装置、システム、及び、関連するコンピュータで実行可能なコード

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6310920B1 (en) 1997-05-16 2001-10-30 Nec Corporation Moving picture encoding apparatus
JP2002251615A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Sony Corp 画像処理装置及び方法並びにロボット装置及びその制御方法
JP4618470B2 (ja) * 2001-02-22 2011-01-26 ソニー株式会社 画像処理装置及び方法並びにロボット装置及びその制御方法
CN100426837C (zh) * 2005-05-10 2008-10-15 北京中星微电子有限公司 一种监控摄像方法及装置
JP2009296030A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Canon Inc 撮像装置
JP2010276843A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Panasonic Corp 回転台付カメラ装置
US9091904B2 (en) 2009-05-28 2015-07-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Camera device with rotary base
JP2019075156A (ja) * 2015-06-26 2019-05-16 ゲットアラート リミテッド 多因子画像特徴登録及び追尾のための方法、回路、装置、システム、及び、関連するコンピュータで実行可能なコード

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8054881B2 (en) Video stabilization in real-time using computationally efficient corner detection and correspondence
JP5213613B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法及び撮像装置及びプログラム
KR100676232B1 (ko) 물체추적방법, 물체추적장치 및 물체추적을 행하기 위한 계산기의 프로그램을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는 기록매체
JP4516665B2 (ja) 監視装置
WO1997049061A1 (en) Apparatus and a method for detecting motion within an image sequence
US20040179729A1 (en) Measurement system
US20150334356A1 (en) Camera system and method of tracking object using the same
JP2008241707A (ja) 自動監視システム
JP4866557B2 (ja) 映像信号処理装置、この映像信号処理装置を搭載した撮像装置及び映像信号処理方法並びに映像信号処理用プログラム
KR20150130901A (ko) 카메라 장치 및 이를 이용한 객체 추적 방법
KR20050040722A (ko) 물체 검출 방법 및 물체 검출 장치
JPH07298247A (ja) Tvカメラを用いた監視方法及び監視システム
JPH02117276A (ja) 追尾制御方法及び装置並びにぶれ補正方法及び装置
JP4664878B2 (ja) 画像処理装置
FI97663B (fi) Menetelmä liikkeen tunnistamiseksi videosignaalista
GB2275842A (en) Automatic image stabilizing system for a camcorder
JP2004289709A (ja) 撮像装置、撮像方法
JP2007336431A (ja) 映像監視装置及び方法
JP4499514B2 (ja) 物体監視装置及び監視システム
JP3199834B2 (ja) 防振装置及び振れ検出装置
JP2000175101A (ja) 自動追尾装置
US20030063223A1 (en) Detecting static areas
KR200246779Y1 (ko) 감시 카메라의 자동 추적장치
JP2692853B2 (ja) 画像ぶれ検出装置
JP3615909B2 (ja) 移動物体検出装置