JPH07296968A - 黒鉛製品の酸化防止剤 - Google Patents
黒鉛製品の酸化防止剤Info
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- JPH07296968A JPH07296968A JP5278450A JP27845093A JPH07296968A JP H07296968 A JPH07296968 A JP H07296968A JP 5278450 A JP5278450 A JP 5278450A JP 27845093 A JP27845093 A JP 27845093A JP H07296968 A JPH07296968 A JP H07296968A
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-
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 黒鉛製品の酸化防止を図ること。
【構成】 コロイドシリカと無水ほう酸とコロイドアル
ミナと無水リン酸とを配合した。
ミナと無水リン酸とを配合した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気炉電極等の高熱に
よる酸化を防止する酸化防止剤に関するものである。
よる酸化を防止する酸化防止剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、電気炉の電極としては、
棒状に形成した黒鉛を使用しており、同電極を電極ホル
ダーを介して通電することにより放熱させて製鋼するよ
うにしているが、同電極が高熱により酸化されるため
に、この酸化を防止するために、同電気炉電極の表面に
コーティング剤を塗布することが行なわれている。
棒状に形成した黒鉛を使用しており、同電極を電極ホル
ダーを介して通電することにより放熱させて製鋼するよ
うにしているが、同電極が高熱により酸化されるため
に、この酸化を防止するために、同電気炉電極の表面に
コーティング剤を塗布することが行なわれている。
【０００３】そして、かかるコーティング剤としては、
例えば、特開昭60-118762 号公報に記載されたものがあ
る。
例えば、特開昭60-118762 号公報に記載されたものがあ
る。
【０００４】すなわち、このコーティング剤は、炭化珪
素と、熱放射助材及びバインダーと、密着性や塗膜間結
合強度を高める添加剤と、金属粉と、焼結助剤混合物
と、融点降下剤とからなるものであり、電気炉電極の表
面に塗布した際には、高い密着性と気密性のある焼成被
覆層を形成して、電気炉電極の酸化を防止することがで
きるものである。
素と、熱放射助材及びバインダーと、密着性や塗膜間結
合強度を高める添加剤と、金属粉と、焼結助剤混合物
と、融点降下剤とからなるものであり、電気炉電極の表
面に塗布した際には、高い密着性と気密性のある焼成被
覆層を形成して、電気炉電極の酸化を防止することがで
きるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ーティング剤の場合、通電性がないために、いまだ次の
ような問題点を有していた。
ーティング剤の場合、通電性がないために、いまだ次の
ような問題点を有していた。
【０００６】すなわち、電気炉電極には、電極ホルダー
を通して通電しているために、前もって電気炉電極の全
周面にコーティング剤を塗布することはできず、そのた
めに、電極ホルダーに電気炉電極を把持させた後にコー
ティング剤を塗布しなければならないが、この場合に
は、電気炉電極の周面に塗布することが困難で、正面側
半面しか塗布できず、確実な酸化防止効果が得られない
という問題があった。
を通して通電しているために、前もって電気炉電極の全
周面にコーティング剤を塗布することはできず、そのた
めに、電極ホルダーに電気炉電極を把持させた後にコー
ティング剤を塗布しなければならないが、この場合に
は、電気炉電極の周面に塗布することが困難で、正面側
半面しか塗布できず、確実な酸化防止効果が得られない
という問題があった。
【０００７】また、コーティング剤を塗布する作業は、
作業員が手作業により行なっているために、作業性、す
なわち、塗布作業時間と塗布膜の厚さに差異が生じ、塗
布作業員による電極原単位の変動、バラツキが発生する
という問題があった。
作業員が手作業により行なっているために、作業性、す
なわち、塗布作業時間と塗布膜の厚さに差異が生じ、塗
布作業員による電極原単位の変動、バラツキが発生する
という問題があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、コ
ロイドシリカと無水ほう酸とコロイドアルミナと無水リ
ン酸とを配合してなる黒鉛製品の酸化防止剤を提供せん
とするものである。
ロイドシリカと無水ほう酸とコロイドアルミナと無水リ
ン酸とを配合してなる黒鉛製品の酸化防止剤を提供せん
とするものである。
【０００９】また、本発明では、さらに、硫酸ニッケル
を配合したこと、さらに、界面活性剤を配合したことに
も特徴を有する。
を配合したこと、さらに、界面活性剤を配合したことに
も特徴を有する。
【００１０】ここで、本発明に係る酸化防止剤の成分配
合割合をモル比で例示すると、次の表１に示す通りであ
る。
合割合をモル比で例示すると、次の表１に示す通りであ
る。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
れる。
【００１３】 コロイド化したセラミックを液中に分
散することにより、粒子を２０ｍμ以下に抑えて酸化防
止剤を製造し、例えば、黒鉛製品を酸化防止剤に、一定
時間漬けることにより、同黒鉛製品中に酸化防止剤を含
浸させることができて、作業員による電極原単位等のバ
ラツキをなくすことができる。
散することにより、粒子を２０ｍμ以下に抑えて酸化防
止剤を製造し、例えば、黒鉛製品を酸化防止剤に、一定
時間漬けることにより、同黒鉛製品中に酸化防止剤を含
浸させることができて、作業員による電極原単位等のバ
ラツキをなくすことができる。
【００１４】 硫酸ニッケルを配合した場合には、耐
熱温度を高めると共に、酸化剤としての安定性を高める
ことができる。
熱温度を高めると共に、酸化剤としての安定性を高める
ことができる。
【００１５】 界面活性剤を配合した場合には、酸化
防止剤の表面張力をなくすることができて、黒鉛製品へ
の酸化剤の浸透を促進することができて、酸化防止効果
を高めることができる。
防止剤の表面張力をなくすることができて、黒鉛製品へ
の酸化剤の浸透を促進することができて、酸化防止効果
を高めることができる。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【００１７】表２は、本発明の一実施例としての酸化防
止剤の成分配合割合を示している。
止剤の成分配合割合を示している。
【００１８】
【表２】
【００１９】上記の配合割合で配合して得られた酸化防
止剤中に、直径が１４インチで長さが１８００ｍｍの電
極棒を、２０分間浸漬し、その後、常温（例えば、２４
℃）雰囲気内で２日間乾燥させることにより、電極棒に
酸化防止剤を含浸させた。
止剤中に、直径が１４インチで長さが１８００ｍｍの電
極棒を、２０分間浸漬し、その後、常温（例えば、２４
℃）雰囲気内で２日間乾燥させることにより、電極棒に
酸化防止剤を含浸させた。
【００２０】このように、酸化防止処理を施した電極棒
（処理済電極棒）と、酸化防止処理を施していない電極
棒（未処理電極棒）とを、それぞれ１６ｔの電気炉の電
極三相（Ａ極、Ｂ極、Ｃ極）に電極ホルダーを介して取
付け、同電極ホルダーから酸化開始点までの長さ（未酸
化長さ：ｍｍ）を比較実験した。
（処理済電極棒）と、酸化防止処理を施していない電極
棒（未処理電極棒）とを、それぞれ１６ｔの電気炉の電
極三相（Ａ極、Ｂ極、Ｃ極）に電極ホルダーを介して取
付け、同電極ホルダーから酸化開始点までの長さ（未酸
化長さ：ｍｍ）を比較実験した。
【００２１】その結果を表３に示す。
【００２２】
【表３】
【００２３】表３に示すように、１回目の実験では、三
本（Ａ極、Ｂ極、Ｃ極）の未処理電極棒の未酸化長さの
平均が１２００ｍｍであるのに対して、処理済電極棒の
三本の未酸化長さの平均は１８００ｍｍで、４４．０％
の改善、すなわち、酸化防止が図れたことがわかる。
本（Ａ極、Ｂ極、Ｃ極）の未処理電極棒の未酸化長さの
平均が１２００ｍｍであるのに対して、処理済電極棒の
三本の未酸化長さの平均は１８００ｍｍで、４４．０％
の改善、すなわち、酸化防止が図れたことがわかる。
【００２４】また、二回目の実験では、未処理電極棒の
未酸化長さの平均が１０１７ｍｍであるのに対して、処
理済電極棒の未酸化長さの平均が１６００ｍｍで、５
７．３％の改善が図れたことがわかる。
未酸化長さの平均が１０１７ｍｍであるのに対して、処
理済電極棒の未酸化長さの平均が１６００ｍｍで、５
７．３％の改善が図れたことがわかる。
【００２５】そして、二回の実験で、平均５０．０％の
改善が図れたことがわかる。
改善が図れたことがわかる。
【００２６】次に、カーボンブロックについて酸化防止
テストを行なった。
テストを行なった。
【００２７】ここで、図１に示すように、カーボンブロ
ックＡとして、左右幅Ｗが８００ｍｍで、高さＨが７０
０ｍｍで、厚さＤが３００ｍｍのカーボン製のブロック
を成形し、同カーボンブロックＡの下端より３５０ｍｍ
の高さｈまで酸化防止剤を前記電極棒の場合と同様に含
浸させた。ａは酸化防止剤含浸部である。
ックＡとして、左右幅Ｗが８００ｍｍで、高さＨが７０
０ｍｍで、厚さＤが３００ｍｍのカーボン製のブロック
を成形し、同カーボンブロックＡの下端より３５０ｍｍ
の高さｈまで酸化防止剤を前記電極棒の場合と同様に含
浸させた。ａは酸化防止剤含浸部である。
【００２８】かかるカーボンブロックＡを、図２及び図
３に示すように、クロム鋼溶解Ｙ（１６００℃）を流す
樋Ｔの上部間に下部が浸入する状態に横架して、同カー
ボンブロックＡによりクロム鋼溶解Ｙの表面ののろを取
るようにして、同カーボンブロックＡの酸化具合を検査
する実験を行なった。
３に示すように、クロム鋼溶解Ｙ（１６００℃）を流す
樋Ｔの上部間に下部が浸入する状態に横架して、同カー
ボンブロックＡによりクロム鋼溶解Ｙの表面ののろを取
るようにして、同カーボンブロックＡの酸化具合を検査
する実験を行なった。
【００２９】その結果、未処理カーボンブロックでは、
１日に２チャージ使用して、１ケ月に４０チャージ使用
可能なカーボンブロックが、酸化防止剤を含浸させたカ
ーボンブロックＡでは１ケ月に５１チャージ使用でき
た。これにより２７．５％の酸化防止効果のあることが
わかった。
１日に２チャージ使用して、１ケ月に４０チャージ使用
可能なカーボンブロックが、酸化防止剤を含浸させたカ
ーボンブロックＡでは１ケ月に５１チャージ使用でき
た。これにより２７．５％の酸化防止効果のあることが
わかった。
【図１】本発明に係る酸化防止剤を含浸させたカーボン
ブロックの斜視図。
ブロックの斜視図。
【図２】カーボンブロックの実験概要正面図。
【図３】同カーボンブロックの実験概要側面図。
Ａ カーボンブロック Ｗ 左右幅 Ｈ 高さ Ｄ 厚さ ａ 酸化防止剤含浸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年６月２８日
【手続補正３】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
Claims (3)
- 【請求項１】 コロイドシリカと無水ほう酸とコロイド
アルミナと無水リン酸とを配合してなる黒鉛製品の酸化
防止剤。 - 【請求項２】 さらに、硫酸ニッケルを配合してなる請
求項１記載の黒鉛製品の酸化防止剤。 - 【請求項３】 さらに、界面活性剤を配合してなる請求
項２記載の黒鉛製品の酸化防止剤。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5278450A JP2749767B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 黒鉛製品の酸化防止剤 |
| KR1019940009604A KR950014270A (ko) | 1993-11-08 | 1994-05-02 | 흑연제품의 산화방지제 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5278450A JP2749767B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 黒鉛製品の酸化防止剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07296968A true JPH07296968A (ja) | 1995-11-10 |
| JP2749767B2 JP2749767B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=17597513
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5278450A Expired - Lifetime JP2749767B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 黒鉛製品の酸化防止剤 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2749767B2 (ja) |
| KR (1) | KR950014270A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104159349A (zh) * | 2014-08-18 | 2014-11-19 | 河北联冠电极股份有限公司 | 一种加入添加剂的特大直径抗氧化炭质电极及其制备方法 |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP5278450A patent/JP2749767B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-05-02 KR KR1019940009604A patent/KR950014270A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104159349A (zh) * | 2014-08-18 | 2014-11-19 | 河北联冠电极股份有限公司 | 一种加入添加剂的特大直径抗氧化炭质电极及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2749767B2 (ja) | 1998-05-13 |
| KR950014270A (ko) | 1995-06-15 |
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