JPH07295724A - タブレット - Google Patents

タブレット

Info

Publication number
JPH07295724A
JPH07295724A JP8504594A JP8504594A JPH07295724A JP H07295724 A JPH07295724 A JP H07295724A JP 8504594 A JP8504594 A JP 8504594A JP 8504594 A JP8504594 A JP 8504594A JP H07295724 A JPH07295724 A JP H07295724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
conductor
hand
reference potential
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8504594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshimoto
洋志 吉元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP8504594A priority Critical patent/JPH07295724A/ja
Publication of JPH07295724A publication Critical patent/JPH07295724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 手をタブレット入力面に近づけるあるいは接
触させたときに、手から放出されるノイズの影響を抑制
する。 【構成】 ケース21上のタブレット入力面20の近傍
には導体22があり、ペン43を持つ手30が操作状態
において導体22に触れるようにし、手30と導体22
が導通するようにする。導体22はタブレットの回路系
42の基準電位に対し電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置の入力を行
うタブレットに関する。
【0002】
【従来の技術】操作者が、入力面上の位置を指示具(指
やペン等)により指定して、その指定位置を検出するタ
ブレットについては、様々な位置検出方法がすでに存在
している。以下では2つの方法の例を示す。
【0003】抵抗膜を使ったタブレット(抵抗膜方式タ
ブレット)としては特開昭56−4885、特開昭59
−85584などの公報で示されるものがある。図14
は抵抗膜方式の位置を検出する方法の例を示しており、
抵抗膜81と抵抗膜83がわずかの隙間を空けて重ね合
わせて構成されている。この場合、抵抗膜を絶縁基板
(ガラス板、樹脂シート等)上に印刷、塗布、蒸着など
によって形成し、抵抗膜同士が向い合わせになるよう絶
縁基板同士を絶縁スペーサを介して重ね合わせている。
抵抗膜81の両端に電極82A、82Bを設け、抵抗膜
83には電極82A、82Bと直角になるような一対の
辺に電極84A、84Bを設ける。電極82A、82B
間に電圧を印加し、抵抗膜81に電位勾配を形成させた
状態で、ペンまたは指などで抵抗膜81を押下すると、
抵抗膜81が抵抗膜83と接触する。このとき抵抗膜8
1の抵抗膜83との接触部位87の電位を、抵抗膜8
3、電極84Bを通じて、信号測定部86で読み取り、
一軸の位置を検出する。この位置検出された軸と直交す
る軸の位置検出には、電圧を電極84A、84B間に印
加し、抵抗膜83に電位勾配を形成させ、抵抗膜81と
抵抗膜83の接触部位の電位を読み取ることによって行
う。この2つの直交する軸の検出を交互に時分割で行う
ことによって、押下された点の座標が検出される。
【0004】また、位置検出方法として、指示具とタブ
レット入力面の電極との間の容量結合を用いる方法もあ
る。この容量結合を用いる方式としては、例えば特開昭
60−171521や特公平3−68411などにより
示されるものがある。容量結合方式タブレットの一つの
例の概要を以下に示す(図15参照)。
【0005】入力面91にはX軸方向の位置を検出する
ための検出電極92Xと、Y軸方向の位置を検出するた
めの検出電極92Yが、それぞれ多数本、平行に配置さ
れている。通常これらの電極は1枚もしくは2枚の絶縁
基板上に付設され、検出電極92Xと92Yは上下(紙
面に垂直方向)にずれた位置関係にある。検出電極92
X、92Yにはそれぞれスイッチ93X、93Yが接続
され、電極92Xおよび92Yの各々を信号測定部98
に選択接続できるようになっている。
【0006】位置指示のための指示具であるペン96は
信号源97を接続しており、ペン96と検出電極92
X、92Yが容量的に結合することによって、信号源9
7で発生した信号を検出電極92X、92Yを経由して
信号測定部98で測定する。スイッチ93X、93Yは
電極92X、92Yのうちの1本ないしは複数本を順次
選択し、該当する電極で受けた信号を後段の信号測定部
98で順次測定する。ペン96と測定を行う電極との距
離によって検出信号の強度が変わるという原理より、信
号測定部98で順次測定した値から演算によってペン9
6の位置を求めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】タブレットの位置指示
入力を行うためには、指示具である指それ自体あるいは
ペンを持つ手をタブレット入力面に当接あるいは接近さ
せなければならない。この際に、人体が一種のアンテナ
の役割をして、周囲を飛び交う電波や、商用電源、照明
器具、テレビ、コンピュータなどの電子機器から放射さ
れるノイズを拾い、これが手から放出されるノイズとし
てタブレット位置検出動作に混入してしまう。例えば図
14の抵抗膜方式の例では、指示具(指、ペン等)で抵
抗膜81を押下したとき、その押下点の接触部位87の
本来の電位に、指、手からのノイズが重ね合わされ、信
号測定部86での測定値に誤差が生じ、すなわち検出位
置の誤差を生ずる。また図15で示される容量結合方式
の例でも、ペンを持つ手から放出されるノイズを電極9
2Xまたは92Yで受け、信号測定部98で測定する値
に誤差が生ずる。したがって、演算により算出される位
置も誤差をもってしまう。ここで例示した方式以外のタ
ブレットでもこのような課題は生じる。
【0008】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、手から放出されるノイズの影響を低減して、位置
検出誤差の少ない安定した位置検出動作を行えるタブレ
ットを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のタブレットは、
タブレットの回路系の基準電位と電気的に接続した導体
を、前記タブレットの入力面の周囲の、前記タブレット
のケース上に備えたことを特徴とする。
【0010】また、タブレットの入力面を構成する基板
上の、前記タブレットの有効位置検出範囲外に、前記タ
ブレットの回路系の基準電位と電気的に接続した導体層
を形成したことを特徴とする。
【0011】また、操作キーを備え、前記操作キーの操
作部位に、タブレットの回路系の基準電位と電気的に接
続した導体を設けたことを特徴とする。
【0012】また、操作キーを備え、前記操作キーの操
作者側近傍のタブレットのケース上に、前記タブレット
の回路系の基準電位と電気的に接続した導体を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】また、携帯型機器に用いるタブレットにお
いて、前記タブレットを含むケースの、操作者の手によ
り保持する部分に、前記タブレットの回路系の基準電位
と電気的に接続した導体を設けたことを特徴とする。
【0014】また、本体とコードで接続された指示具を
有するタブレットにおいて、前記指示具の手で保持する
部分に、前記タブレットの回路系の基準電位と電気的に
接続した導体を設けたことを特徴とする。
【0015】
【実施例】
(実施例1)主に請求項1に関する本発明の実施例を以
下に示す。ここではコードレスタイプのペンをもつ容量
結合方式タブレットの例で示す。
【0016】図1は本実施例の構成を示す図である。タ
ブレットの入力面20の下にタブレットの信号検出部4
0があり、電源及び発振回路を内部にもつペン43で発
した信号を信号検出部40で受ける。信号検出部40は
具体的には、図2の検出電極92X、92Yの構成にな
る。信号検出部40で受けた信号は信号測定部41で測
定される。具体的なタブレットの位置検出動作について
は従来と同一であり、ここでは説明は省略する。一方、
ケース21上のタブレット入力面20の横には導体22
があり、ペン43を持つ手30が使用状態において導体
22に触れるようにする。導体22はタブレットの回路
系42の基準電位に対し電気的に接続する。
【0017】図2は具体的なタブレットの構成を示した
図である。ここでは、図1における信号検出部40は検
出電極92X、92Yに対応し、信号測定部41は増幅
器54からAD変換器52までに対応し、タブレットの
回路系42の基準電位は基準電位50に対応する。ペン
43は内部に信号源97をもち交流信号を発生し、ペン
43をタブレット入力面20に近づけた際には、ペン4
3のペン先とタブレット入力面20における、電極92
X、92Yと容量的に結合する。電極92X、92Yの
それぞれにはスイッチ93X、93Yがついており、電
極92X、92Yの1本または複数本を選択して、後段
の増幅器54に接続する。増幅器54で増幅された信号
は検波回路55において、信号の強度を直流レベルに変
換し、サンプルホールド回路56で、直流レベルを固定
し、AD変換器52でデジタル値に変換する。この一連
の信号処理系である増幅器54、検波回路55、サンプ
ルホールド回路56、AD変換器52は、電源の1つの
端子、あるいは参照電位として、基準電位50に対して
接続されている。AD変換器52からのデジタル値はC
PU53に送られ、演算されて座標を求める。前述の導
体22は基準電位50に接続されている。
【0018】図3は本実施例のタブレットの斜視図であ
る。タブレットを含む装置のケース21の上面にタブレ
ット入力面20が設けられている。ケース21内にはタ
ブレットの他に液晶ディスプレイなどの表示部やデータ
処理等を行う情報処理部なども格納されている。このタ
ブレット入力面20に対して操作者は通常一方向から操
作するが、タブレット入力面20の手前側(操作者側)
及び左右の辺の、近傍のケース21上には導体22が設
けられ、タブレット入力面20に対して入力を行うとき
に、手が導体22に触れるようになっている。デザイン
上の理由などにより導体22はタブレット入力面20の
周囲を完全に取り囲んでも構わないし、手前側の辺のみ
に設けてもよいが、使用状態において手が導体22に接
触する位置関係にあることが必要である。
【0019】実際に操作する場合、例えば手に入力指示
具であるペンを持ってタブレット入力面20に文字など
を書こうとする場合、ペンを持つ手30は、導体22の
みに接触するか、あるいはタブレット入力面20と導体
22の両方に接触する。するとタブレットの回路系の基
準電位50と操作者の手30は電気的に接続され、手3
0から放出されるノイズは導体22を経て基準電位50
に逃がされる。したがって手30からタブレット入力面
20に対して影響を与えるノイズ、すなわち、検出電極
92X、92Yで受けて増幅器54に入力される信号の
ノイズは低減され、タブレットの位置検出の精度は向上
する。
【0020】導体22の断面形状は図1では長方形断面
であるが、これには限定されず、半円形断面、台形断面
など任意でよい。
【0021】導体22は金属で構成する場合には、ステ
ンレス、チタンなど耐蝕性に優れた金属であれば非常に
好ましい。また、導体22は金属等で構成する他に、こ
れを導電ゴム、導電スポンジ等の可とう性を有する導体
で構成してもよい。これによって、手30が導体22と
接触しながら、タブレット入力面20により接近できる
ため、本発明の効果を低減することなく使いやすさを向
上させることができる。さらに、可とう性導体の上に金
属導体を設け、可とう性導体のみの場合に比べ耐久性を
増すことも可能である。
【0022】(実施例2)請求項2に関する本発明の実
施例を以下に示す。
【0023】図4は本実施例のタブレットの斜視図であ
る。タブレットを含む装置のケース21の上面にタブレ
ット入力面20が設けられている。タブレットの入力面
20のうち、有効位置検出範囲外、すなわち実際には位
置検出を行えない、あるいは位置検出を行う必要のない
領域に、導体層23を設ける。この導体層23はタブレ
ットの回路系の基準電位と電気的に接続される。導体層
23はタブレットの実使用時に操作者の手と導通が行わ
れるような位置にあることが必要である。もしタブレッ
トを一方向からしか使用しない場合は、図4のように操
作者側(手前)の反対側には導体層23が一部なくても
構わない。タブレット入力面20を構成する基板25は
ガラスなどの絶縁材料でつくられ、タブレット入力面2
0の有効位置検出範囲外である周辺部の基板25上に導
体層23を蒸着、塗布、印刷等により付設する。液晶デ
ィスプレイ等の表示部の上にタブレットを重ねて用いる
透明タブレットの場合にはタブレット入力面20の基板
はガラスや透明樹脂等で作られているが、その場合には
導体層23は透明電極であるITO等で形成しても良い
し、また、入力有効範囲外ということで透明性が問題に
ならない場合には、導体層23は金属薄膜でもよい。導
体層23はタブレットの回路系の基準電位に対し電気的
に接続する。導体層23と基準電位との接続方法は、
1)ケース21の一部または全部に導電材料を用い、導
体層23とケース21、およびケース21とタブレット
回路系の基準電位とを電気的に接続させる、ケース21
を介して接続する方法。2)タブレット入力面20の基
板25の裏側に存在する信号検出部40を経由する方
法。などがある。
【0024】タブレット検出系の具体的な構成は、実施
例1における図2と同様でよく、ここでは説明は省く。
ただし図2における導体22は、そのまま導体層23に
置き換えて考える。
【0025】実施例1と同様に、手に入力指示具である
ペンを持って文字などを書こうとする場合、ペンを持つ
手は、導体層23に接触し、手からのノイズは導体層2
3を通ってタブレットの回路系の基準電位に逃がされ
る。したがってタブレットの位置検出に影響を与えるノ
イズは低減され、タブレットの位置検出の精度は向上す
る。
【0026】操作者の手とタブレットの回路系の基準電
位と電気的に接続するのに、導体層23を用いたため
に、軽量、コンパクトに構成することが可能である。
【0027】(実施例3)請求項3に関する本発明の実
施例を以下に示す。ここではタブレットとして抵抗膜方
式を用いたものを例として示す。
【0028】図6は本実施例のタブレットの斜視図であ
る。前述の実施例1などと同様にタブレットを含む装置
のケース21の上面にタブレット入力面20が設けられ
ている。タブレット入力面20の下には表示装置(不図
示)が設けられ、表示装置で表示された任意の位置をタ
ブレットで指定することができる。タブレット入力面2
0の横のケース21の上面には、操作キー24が2個配
置され、操作キー24の操作部位である指で押す面には
導体22が付設され、導体22はタブレットの回路系の
基準電位と電気的に接続されている。
【0029】図7はタブレットの検出系の構成を示す図
である。抵抗膜81の一対の対向する辺には電極82
A、82Bが設けられ、抵抗膜83には、抵抗膜81に
おいて電極82A、82Bの設けられた辺とは直交する
ような、一対の辺に電極84A、84Bを設ける。各電
極82A、82B、84A、84Bはスイッチ群88に
接続されており、電圧源51による電圧が抵抗膜81ま
たは抵抗膜83のいずれかの両端にかかるようになって
いる。例えば図7ではスイッチ群88は上側に倒れてお
り、電圧源51は電極82A、82Bと接続され、抵抗
膜81に電位勾配がかかるようになっている。ここで、
電圧源51の一方の極(本例では負極)は基準電位50
に接続されている。一方スイッチ群88によって、電極
82B、84Bのいずれかを選択してAD変換器52に
接続する。位置を検出する動作においてはスイッチ群8
8は共働し、図7においては電圧源51に接続した抵抗
膜81とは別の抵抗膜83の方の電極84BにAD変換
器52を接続するようになる。AD変換器52はリファ
レンス入力ref0、ref1を持ち、ref0に入力
された電位を基準にして、ref0に入力された電位か
らref1に入力された電位までをフルスケールとし
て、アナログ入力Ainに入力された電圧量をデジタル
値に変換して出力する機能を持つ。ref0は基準電位
50に、ref1は電圧源51の正極側に接続されてい
る。タブレットの入力面が押された状態では抵抗膜81
と抵抗膜83は局所的に接触し、その接触位置における
電位をAD変換器52に入力されることになる。AD変
換器52のデジタル出力値はCPU53に送られ、タブ
レットの指示位置の座標の計算を行う。導体22は基準
電位50に接続されている。
【0030】上記のような構成で、情報機器への位置入
力装置の一つであるマウスのエミュレーションが可能で
ある。図8には本実施例のタブレットの使用状態を示
す。右手32によりタブレット入力面20の位置を指し
示す。すなわちマウスにおける位置指定の動作に準ず
る。一方、操作キー24はマウスにおける操作ボタンに
相当する。左手33は操作キー24の操作を行い、右手
32の指し示した位置において、マウスのクリック動作
と同様の機能の操作を左手33により行う。
【0031】このような操作を行う場合において、左手
33が操作キー24を操作する時点では、左手33は操
作キー24に付設される導体22に接触することにな
り、人体のノイズは導体22を通って基準電位に逃がさ
れる。よって結果的に、右手32からタブレット入力面
20に与えるノイズの影響は低減され、タブレットの位
置検出の精度は向上する。
【0032】本実施例では操作キー24は、一般のマウ
スについているキーと同様の働きをするものとして例を
示したが、操作キー24の用途としてはこの例に限定さ
れるものではない。また操作キー24の数も任意であ
る。
【0033】また本実施例では抵抗膜方式に関して述べ
たが、本発明は抵抗膜方式に限定されるものではなく、
容量結合方式など他の方式のタブレットでも同様の構成
で行える。
【0034】(実施例4)請求項4に関する本発明の実
施例を以下に示す。
【0035】図9は本実施例のタブレットの斜視図であ
る。タブレットを含む装置のケース21の上面にタブレ
ット入力面20が設けられている。ケース21の上面の
タブレット入力面20の横には、操作キー24が配置さ
れている。この場合、タブレット入力面20に対しては
片方の手で位置指示操作を行い、同時にもう一方の手で
操作キー24の操作を行うことができる。操作キー24
の手前側のケース21上には導体22が付設されてい
る。導体22は、操作キー24を指で押すときの手のひ
ら、あるいは手首の部分が接触する位置に設ける。この
接触位置は操作キー24の手前側およそ5cmから20
cmの範囲の位置になり、少なくともこの範囲の一部に
は導体22を設けて、手との接触を行わせる必要があ
る。導体22はタブレットの回路系の基準電位と電気的
に接続されている。
【0036】タブレットの検出系の構成は実施例3で説
明したのと同様、図7に示されるものであり、ここでは
説明は省略する。
【0037】実施例3と同様に、マウスのエミュレーシ
ョンとして使用することが可能である。タブレットの入
力面20に対しては一方の手で位置指示を行う。それと
同時に、もう一方の手で操作キー24の操作を行い、マ
ウスのクリック動作と同様の機能を行える。
【0038】操作キー24を実際に操作するとき、ある
いは操作キー24を操作しようと準備するときに、手を
導体22上に置くために、手と導体22とは導通が行わ
れる。このとき人体からのノイズは導体22を通して基
準電位に逃がされ、したがって、導体22と接触する手
とは反対の位置指示操作を行う手からタブレットに対し
て影響を与えるノイズは低減され、タブレットの位置検
出の精度は向上するという効果を有する。
【0039】導体22の上に安定的に手を置いておける
ように、導体22の部分を手のひらの形状にフィットす
るようくぼませておくとさらによい。またこの場合に導
体22の面積を大きくしておけば、手と導体22の接触
面積は増し、ノイズを低減させる効果はさらに増す。
【0040】(実施例5)請求項5に関する本発明の実
施例を以下に示す。
【0041】図10は本実施例のタブレットの斜視図で
ある。手で持ちながら操作できる携帯型の情報機器にタ
ブレットを用いた例である。タブレットを含む装置のケ
ース21の上面にはタブレット入力面20が設けられて
いる。このタブレット入力面20で入力操作は位置を指
示する指示具あるいは指などで行う。タブレットの位置
検出方式が抵抗膜方式であれば、位置指示は指、あるい
はタブレット入力面を傷つけないような先が樹脂などで
できた棒状のもので行い、また容量結合方式や電磁誘導
方式であれば専用のペンを用いて行うことが一般的であ
る。位置指示を行う指示具を持つ手、あるいは位置指示
を行う指の属する手とは別の手30で、ケース21を持
ってタブレットを含む情報機器を使用するときに、手3
0でケース21を保持する部分に、導体22を付設す
る。導体22はタブレットの回路系の基準電位と接続さ
れている。タブレットの検出方式の種類に関しては特に
問わず、例えば、実施例1で例示した容量結合方式や、
実施例3で示した抵抗膜方式なども可能である。
【0042】実使用状態において、ケース21を手30
で持って使用している限り、常に手30とタブレットの
回路系の基準電位とは導体22を介して導通状態とな
り、人体からのノイズは基準電位に逃がされる。したが
って、タブレットの入力面20に対して位置指示操作を
行う際に、ケース21を保持する手とは反対側の位置指
示を行う手からタブレットの入力面20に対して影響を
与えるノイズは低減され、タブレットの位置検出精度は
向上する。使用者は情報機器の保持部分を手で持つとい
う特に意識することない動作で、タブレットに与えるノ
イズの影響を低減することができる効果を有する。
【0043】図10の例では導体22はケース21の上
面についているが、下面の保持部分につけてもよい。ま
たケース21を保持しやすいよう、導体22の部分をく
ぼみをつけたり、取っ手状にしてもよい。またはケース
21自体にくぼみをつけたり、取っ手状にして、手30
と接触する一部分に導体22を設けてもよい。
【0044】(実施例6)請求項5に関する本発明の別
の実施例を示す。
【0045】図11は本実施例のタブレットの斜視図で
ある。実施例5と同様に手でもちながら操作できる携帯
型の情報機器にタブレットを使用した例である。タブレ
ットを含む装置のケース21の上面にはタブレット入力
面が設けられている。本実施例におけるケース21の横
幅は高々10cm程度であり、このケース21の両側面
を手30で保持しながらタブレットを操作できる。手3
0でケース21を保持する部分、すなわちケース21の
側面に導体22を付設する。導体22はタブレットの回
路系の基準電位と接続されている。図11では導体22
はケース21の両側面についているが、片方の側面のみ
でもよい。
【0046】実使用状態において、ケース21を手30
で持って使用している限り、常に手30とタブレットの
回路系の基準電位とは導通状態となり、人体からのノイ
ズが逃がされる。したがって、タブレットの位置検出精
度は向上する。
【0047】(実施例7)請求項6に関する本発明の実
施例を以下に示す。本実施例では指示具であるペンが本
体とコードで接続されている、コード付きペンタイプの
タブレットの例を示す。
【0048】図12は本実施例のタブレットのペンの部
分を示した図である。ペン43にはコード44がついて
おり、コード44を通してタブレット本体と接続されて
いる。コード44の内部には導線が数本通っている。こ
のコード付きペンタイプのタブレットの方式としては、
ペン43から信号を発し、タブレット本体で受けて信号
測定行うものの他に、タブレット本体から信号を発し、
ペン43で信号を受けて、ペン43の中で信号測定の全
てまたは一部の処理を行い、結果をコードを通して本体
へ送るものなどがある。ペン43の、手30でペン43
を保持する部分には導体22を付設され、手30と導通
されるようになっている。導体22はコード44の中を
通る導線の1本を通ってタブレットの回路系の基準電位
と接続されている。
【0049】図13はペン43の内部の回路構成を示し
たものである。ペン先61で受けた信号は増幅器62に
入力され、増幅されて導線67を通ってタブレット本体
へ送られる。増幅器62を動作させる電力は導線65、
68を通ってタブレット本体から供給される。そのうち
の1本の導線68はペン内部における基準電位60に接
続される。ペンのクリック検知あるいは押しボタンとし
て用いるスイッチ63の状態は導線66を通してタブレ
ット本体へ送られる。導体22はペン内部の基準電位6
0と接続されており、導線68を介してタブレット本体
の基準電位と接続されていることになる。
【0050】ペン43を手30で保持してタブレットの
入力を行う場合には、ペン43を保持する部分につけら
れた導体22によって、常に手30とタブレットの回路
系の基準電位とは導通状態となる。よって人体からのノ
イズが逃がされ、タブレットの位置検出精度は向上す
る。
【0051】導体22は、金属を用いても良いが、導電
ゴムなどの可とう性を有する導体であれば、手で持ちや
すく操作性に優れるので、なお一層好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
タブレットの操作者の手とタブレットの回路系の基準電
位とを導通させるようにし、しかもこの基準電位との導
通は特に操作者が意識することなく行えるようにした。
このため、タブレットを実際に操作する場合、例えば手
に入力指示具であるペンを持って、タブレット入力面に
文字などを書こうとする場合、あるいは指などで直接位
置指示を行う場合、従来は位置指示を行う手から放出さ
れていたノイズを、基準電位に逃がすことができ、手か
らタブレットに影響を与えるノイズは低減され、タブレ
ットの位置検出の精度は向上するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタブレットの構成を示した図。
【図2】本発明の実施例1のタブレットの検出系の構成
を示した図。
【図3】本発明の実施例1に関するタブレットの斜視
図。
【図4】本発明の実施例2に関するタブレットの斜視
図。
【図5】図4のタブレット入力面20の部分の断面図。
【図6】本発明の実施例3に関するタブレットの斜視
図。
【図7】実施例3のタブレットの検出系の構成を示した
図。
【図8】実施例3のタブレットの使用状態を示した図。
【図9】本発明の実施例4に関するタブレットの斜視
図。
【図10】本発明の実施例5に関するタブレットの斜視
図。
【図11】本発明の実施例6に関するタブレットの斜視
図。
【図12】本発明の実施例7に関するタブレットのペン
を示した図。
【図13】実施例7のペン内部の回路構成を示した図。
【図14】従来例の抵抗膜方式タブレットの構成を示し
た図。
【図15】従来例の容量結合方式タブレットの構成を示
した図。
【符号の説明】
20…タブレット入力面 21…ケース 22…導体 23…導体層 24…操作キー 25…タブレット入力面の基板 30…手 32…右手 33…左手 40…信号検出部 41…信号測定部 42…タブレットの回路系 43…ペン 44…コード 50…基準電位 51…電圧源 52…AD変換器 53…CPU 54…増幅器 55…検波回路 56…サンプルホールド回路 60…基準電位 61…ペン先 62…増幅器 65〜68…導線 81、83…抵抗膜 82A、82B、84A、84B…電極 88…スイッチ 92X、92Y…検出電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブレットの回路系の基準電位と電気的
    に接続した導体を、前記タブレットの入力面の周囲の、
    前記タブレットのケース上に備えたことを特徴とするタ
    ブレット。
  2. 【請求項2】 タブレットの入力面を構成する基板上
    の、前記タブレットの有効位置検出範囲外に、前記タブ
    レットの回路系の基準電位と電気的に接続した導体層を
    形成したことを特徴とするタブレット。
  3. 【請求項3】 操作キーを備え、前記操作キーの操作部
    位に、タブレットの回路系の基準電位と電気的に接続し
    た導体を設けたことを特徴とするタブレット。
  4. 【請求項4】 操作キーを備え、前記操作キーの操作者
    側近傍のタブレットのケース上に、前記タブレットの回
    路系の基準電位と電気的に接続した導体を設けたことを
    特徴とするタブレット。
  5. 【請求項5】 携帯型機器に用いるタブレットにおい
    て、 前記タブレットを含むケースの、操作者の手により保持
    する部分に、前記タブレットの回路系の基準電位と電気
    的に接続した導体を設けたことを特徴とするタブレッ
    ト。
  6. 【請求項6】 本体とコードで接続された指示具を有す
    るタブレットにおいて、 前記指示具の手で保持する部分に、前記タブレットの回
    路系の基準電位と電気的に接続した導体を設けたことを
    特徴とするタブレット。
JP8504594A 1994-04-22 1994-04-22 タブレット Pending JPH07295724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8504594A JPH07295724A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 タブレット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8504594A JPH07295724A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 タブレット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07295724A true JPH07295724A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13847714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8504594A Pending JPH07295724A (ja) 1994-04-22 1994-04-22 タブレット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07295724A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09212302A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Alps Electric Co Ltd 座標入力装置
JP2011065614A (ja) * 2009-09-21 2011-03-31 Wacom Co Ltd 位置検出装置
JP2013011966A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Kyocera Corp 入力装置、表示装置、および機器
CN103365452A (zh) * 2012-04-03 2013-10-23 天津富纳源创科技有限公司 电子装置及其触摸屏
JP2019106079A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 ファナック株式会社 タッチパネル装置
JP2019528504A (ja) * 2016-10-27 2019-10-10 サーク・コーポレーション 近接感知を備えた入力デバイスにおける指追跡
JP2020087059A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社オカムラ タブレット入力補助具

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09212302A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Alps Electric Co Ltd 座標入力装置
JP2011065614A (ja) * 2009-09-21 2011-03-31 Wacom Co Ltd 位置検出装置
JP2013011966A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Kyocera Corp 入力装置、表示装置、および機器
CN103365452A (zh) * 2012-04-03 2013-10-23 天津富纳源创科技有限公司 电子装置及其触摸屏
CN103365452B (zh) * 2012-04-03 2016-05-18 天津富纳源创科技有限公司 电子装置及其触摸屏
JP2019528504A (ja) * 2016-10-27 2019-10-10 サーク・コーポレーション 近接感知を備えた入力デバイスにおける指追跡
JP2019106079A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 ファナック株式会社 タッチパネル装置
JP2020087059A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社オカムラ タブレット入力補助具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6278444B1 (en) Low current four-wire interface for five-wire resistive touch-screen
US7791596B2 (en) Touch input device having interleaved scroll sensors
US7843438B2 (en) Notebook-sized computer and input system of notebook-sized computer
US6998856B2 (en) Apparatus for sensing the position of a pointing object
US5790106A (en) Coordinate input apparatus with pen and finger input detection
US8089470B1 (en) Finger/stylus touch pad
KR100300397B1 (ko) 터치판넬및디지타이저기능을겸비한시스템및구동방법
TW434514B (en) Coordinate input stylus
US20070075968A1 (en) System and method for sensing the position of a pointing object
WO2003027823A1 (fr) Ecran afficheur a fonction de commande a effleurement
WO2003056422A1 (en) A touch control display screen with a built-in electromagnet induction layer of septum array grids
US8624865B2 (en) Device for improving the accuracy of the touch point on a touch panel and a method thereof
TW201013484A (en) Device and method for detecting position of object and image display system using the same device
TWI515632B (zh) 隨觸即用輸入裝置以及操作方法
JPH07295724A (ja) タブレット
US4707572A (en) Tracer for electrographic surfaces
JPH0667788A (ja) タブレット装置
JP2001043002A (ja) 対角方式座標検出装置
JP3063626B2 (ja) ポインティング入力装置
JPH0619849A (ja) 携帯型電子機器、および位置検出装置で用いる位置指示器
JP2003131797A (ja) 電子ペン
JP2001043003A (ja) タッチパネル入力装置
JPS5837783A (ja) 導体埋込抵抗膜を用いた座標入力装置
JP2006127190A (ja) 入力装置
US20120158332A1 (en) Input apparatus and input method