JPH07295325A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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Publication number
JPH07295325A
JPH07295325A JP6088311A JP8831194A JPH07295325A JP H07295325 A JPH07295325 A JP H07295325A JP 6088311 A JP6088311 A JP 6088311A JP 8831194 A JP8831194 A JP 8831194A JP H07295325 A JPH07295325 A JP H07295325A
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JP
Japan
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image
transfer belt
color
image forming
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Pending
Application number
JP6088311A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kumon
明 九門
Jiyunichi Nawama
潤一 縄間
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6088311A priority Critical patent/JPH07295325A/ja
Publication of JPH07295325A publication Critical patent/JPH07295325A/ja
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  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 低ランニングコスト、高画質のカラー出力装
置を実現する。 【構成】 カラー信号に対応する現像化プロセスを回転
可能なユニットとし、中間転写ベルト5上に一色ずつ順
次カラートナー像を重ねていく、4色重ね終わった後、
一括して受像紙25に転写する。この際、中間転写ベル
トにトナー粒径と略同一の表面粗さを付与し、像担持体
12と5%以下の速度差を持たせて接触させる。また、
中間転写ベルトを略同一の直径を有するリングに保持し
て固体化する。さらに、受像紙への転写を行う導電性ロ
ーラ23の抵抗を中間転写ベルトよりも高くする。これ
らの工夫によって、構成の簡便な、高画質カラー画像形
成装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンターに係り、特にカラー画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスではパーソナルコンピュ
ターを中心とした機器の充実によりカラーディスプレー
を用いての文書作成や編集が行われている。しかしなが
ら、作成された文章を用紙に印字する出力装置は白黒機
が中心である。この理由は、現存するカラー出力装置の
性能や価格上の問題が大きいためである。電子写真方式
のカラー出力装置も、普通紙印字が可能である、また、
中間調再現に優れ、印字スピードが速いなどの利点もあ
るが、装置が複雑なためメンテナンスに費用がかかり、
白黒出力装置の10〜50倍のコスト高になるため十分
に普及しない現状である。
【0003】電子写真方式のカラー出力装置は、原画像
を光学的或いは電気的に色分解し、イエロー、マゼン
タ、シアンの各色に応じた潜像形成の後、各色に対応し
た帯電粉体粒子(トナー)で顕像化する工程は白黒機と
同様である。白黒機と最も異なるのは、これら各色を転
写材上に重ねる工程である。
【0004】図4に特開平6−19331号公報、特開
平6−19332号公報に開示された従来のカラー出力
装置の構成概略を示す。図4において、50は感光ドラ
ム、51は露光手段、52はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、黒(BK)の各色の回転可能な
現像機群を備えた現像装置、54はコロナ放電器、56
は転写ドラムで誘電体または、抵抗体フィルムから成
る。58はクリーニング手段、60は搬送ベルト、62
は定着器、64は給紙ローラである。次に動作を説明す
る。カラー原稿をイメージスキャナ(図示せず)で読み
とり、イエロー、マゼンタ、シアンと黒の情報を得る。
これらの情報は一時的にメモリに保存される。カラー画
像の形成は、図示した装置に順次にカラー信号を送り行
われる。先ず、露光手段51によって感光ドラム50に
イエローの潜像が形成される。潜像形成は、通常の白黒
出力装置と同様である。現像装置52は、回転してイエ
ロー(Y)現像器を感光ドラム50に押し当て、潜像を
イエロートナーで顕像化していく。転写ドラム56上に
は画像形成に同期させて給紙ローラ64によって受像紙
が供給され静電力で吸着している。感光ドラム50上の
イエロー像は、転写帯電器57により受像紙上に転写さ
れる。転写後の感光ドラム50はクリーニング装置58
によって転写残留トナーを除去し、コロナ放電器54に
よって帯電され、次の潜像形成が行われる。イエロー信
号の画像が全て受像紙上に転写すると、次にマゼンタ
(M)の画像形成がイエローと同様に行われる。マゼン
タの画像形成に引き続き、シアン、黒の画像形成が順次
行われる。転写ドラム56上の受像紙には、イエロー、
マゼンタ、シアン、黒の画像が順次重ねられ、黒の画像
形成が修了すると同時に受像紙は転写ドラム56から剥
がされ、転写ベルト60を通って、定着器62に至り、
定着されて画像を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したカラー画像形
成方法は、受像紙を転写ドラムに巻き付けてカラー3色
と黒の像を形成する。このため、受像紙を転写ドラムに
吸着させる、また、剥離するなどのプロセスを経由する
ため受像紙通路が複雑となり紙詰まりの原因となる。特
に静電力を利用する吸着と剥離は、使用環境や受像紙の
物性状態に左右されるため安定性を欠き信頼性を損な
う。上述の方式は、受像紙に感光ドラムから直接転写を
行うので、画像の劣化が最小限にできるという利点を有
するが、前述した受像紙の保持が複雑で、メンテナンス
サイクルを高めコストアップとなるため、カラー出力装
置がなかなか普及しない。受像紙の通路の簡便化と高画
質維持の両立がなされることによって飛躍的に普及する
と考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は下記の構成を特徴とする画像形成装置であ
る。
【0007】各々が少なくとも回動する像担持体と、そ
れぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備え、前記
像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成でき、
円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニットと、前
記像形成ユニットで形成された複数色のトナー像を重ね
合わせてカラー画像を形成する無端の中間転写ベルト
と、受像紙を前記中間転写ベルト間で挟持するための電
圧印加可能な導電性ローラとを具備し、前記中間転写ベ
ルトは、前記中間転写ベルトの内径と略同一の直径を有
する固体のリングによって、少なくとも前記中間転写ベ
ルトの開口端部近傍が保持されていることを特徴とする
カラー画像形成装置である。
【0008】または、各々が少なくとも回動する像担持
体と、それぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備
え、前記像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形
成でき、円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー
像を重ね合わせてカラー画像を形成する無端の中間転写
ベルトと、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルト
の内径と略同一の直径を有し、少なくとも前記中間転写
ベルトの開口端部近傍を保持するリングと、受像紙を前
記中間転写ベルト間で挟持するための電圧印加可能な導
電性ローラとを具備し、前記中間転写ベルトの表面粗さ
が前記トナーと略同一以下で、前記像担持体と速度差を
有して接触することを特徴とするカラー画像形成装置で
ある。
【0009】または、各々が少なくとも回動する像担持
体と、それぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備
え、前記像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形
成でき、円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー
像を重ね合わせてカラー画像を形成する抵抗が105
1011Ω/□である中間転写ベルトと、受像紙を前記中
間転写ベルト間で挟持するための電圧印加可能な導電性
ローラとを具備し、前記導電性ローラの抵抗が前記中間
転写ベルトの抵抗以上であることを特徴とするカラー画
像形成装置である。
【0010】
【作用】カラー画像形成装置の受像紙通路を簡略化する
ために、各色に対応する画像を中間転写ベルト上に一時
的に保持し受像紙に一括転写する。この一括転写方式に
よって従来の白黒画像形成装置と同等の受像紙搬送経路
を実現できる。中間転写ベルトのメンテナンス性を高め
るため、中間転写ベルトを複数のローラ間に架張する方
式ではなく固体のリングで中間転写ベルトを固定する。
これにより、ベルトの蛇行問題や、脱着を容易にしてメ
ンテンナンス性を向上させた。
【0011】また、中間転写ベルトは、内径と略同一の
リングに固定するので、開口端部の近傍以外の部分は、
内側から固体部材によって押されることが無く、中間転
写ベルト自体の有する弾性力によって像担持体や他のロ
ーラに接触することができる。このため、接触ニップや
ローラの硬度の選択自由度を高めることができる。
【0012】しかしながら、この中間転写方式は、感光
ドラムから中間転写ベルトへの転写、さらに、中間転写
ベルトから受像紙への一括転写と二度の転写を行うため
画質劣化が免れない。直接トナーに触れることからクリ
ーニング性能を十分に考慮に入れていかないと長いメン
テナンス期間を保証することは難しい。発明者らは次の
点に関する工夫をすることで問題を解決した。
【0013】二回の転写を電気的に行うことを前提とし
た。中間転写ベルトを導電性部材で構成する。これは絶
縁性の基材上に導電性物質を塗布したものでもよいし、
バルク全体を導電性のフィルムから構成しても良い。電
圧の印加は導電部へ直接給電するか、または、背後から
導電性部材に電圧を印加して間接的に電界をつくること
ができる。電圧の印加が高いと転写部位の周辺でトナー
飛散が起こるため低電界で転写できることが望ましい。
カラー画像を順次重ねていくと、前の画像が像担持体に
逆転写されてしまわないように、中間転写ベルト上に像
を重ねる毎に転写電界を高めないとならないため、後に
重ねる画像ほど転写電界を高くしなければならない。こ
の点を考慮してもできる限り低転写電界を実現しなけれ
ばならない。転写の低電界化は、中間転写ベルト表面に
トナー粒径とほぼ近い表面凹凸を設け、像担持体と移動
速度差を持たせて接触させることである。速度差を有す
ることで像担持体に静電力とファンデルワース力とで接
触しているトナーに水平力を働かせ容易に中間転写ベル
トに転写することができる。トナー粒径と略同一とした
のは、凹凸がトナー粒径より大きい像担持体との間に空
隙を生じ電界がトナーに十分にかからなくなる。また、
小さすぎてもトナーを水平方向に移動させる力が不足す
るため効果がないためである。
【0014】中間転写ベルト上のカラー画像の受像紙へ
の転写は、中間転写ベルトと受像紙を挟む導電性ローラ
に電圧を印加して行う。通常、カラー画像を中間転写ベ
ルト上に重ねる場合は、この導電性ローラを中間転写ベ
ルトから離しておかなければならない。しかも、導電性
ローラの抵抗が低い場合には、中間転写ベルト上のトナ
ー電荷による鏡像力が働き、導電性ローラへの飛翔が起
きないようかなりの距離を保たなければならない。しか
しながら、導電性ローラの機械的移動は装置の複雑、大
型化を招く。そこで、本発明では中間転写ベルトと同等
以上の抵抗を有する導電性電極を用いることによって、
機械的な移動を伴わず、導電性ローラが中間転写ベルト
に近接していても前述した鏡像力を最小限にできトナー
の不要な飛翔を防止できるようにした。
【0015】
【実施例】本発明の中間転写ベルトについて実施例を説
明する。図1に構成の断面図を示す。図1で1は無端の
絶縁性基材で、厚みは30〜200μmで、材料はポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリ
アミド、ポリウレタン等が用いられる。本実施例では、
60μmのPETを用いた。基材は、後述する、導電層
を付与するときの溶剤によって溶出しないような材料を
選ぶ必要があり、本実施例で用いたPETは耐溶剤性が
高く、また、可とう性に富み、強度も優れている。3は
導電層で、絶縁性バインダー樹脂中に導電材料を分散さ
せたものである。絶縁性樹脂はポリカーボネート樹脂
(例えば、三菱ガス化学製 ユーピロンZ300)95
部に、導電性カーボン(例えば、ケッチェンブラック)
5部を加えスプレーにて前述したPET上に約20μm
塗布した。塗布方法は、スプレー方式に限定されたもの
ではなく、浸漬塗布方法等の方法も用いることができ
る。バインダー樹脂と共に各種酸化防止剤、分散助剤、
離型剤等を混ぜ合わせても良い。他にポリカーボネート
樹脂の共重合体も用いることができる。これらの樹脂は
導電性カーボンに対して極めて良好な分散性を示し、基
材樹脂上に塗布した後の10点平均粗さRzは5〜20
μmとなる。また、基材樹脂上に導電性材料を分散して
設けるだけではなく、上述したポリカーボーネート樹脂
と導電性カーボンを練り合わせ、押し出し機でフィルム
化しても良い。さらに、導電層3の上に表面粗さに影響
でない程度の絶縁層を設けても良い。また、バインダー
樹脂中に本実施例で用いた中間転写ベルトの表面粗さは
10点平均粗さで約10μmであった。画像形成に用い
たトナーの平均粒径は約8μmであったので、中間転写
ベルトの表面粗さとトナー粒径は近似しているといえ
る。また、抵抗は105〜1011Ω/□が有効であるが
本実施例では107〜108Ω/□に調整されたものを用
いた。抵抗は105Ω/□を下回ると像担持体や、後述
する受像紙への像転写を行う導電性ローラへの放電が起
こる。一方、1011Ω/□を越えると、中間転写ベルト
を構成する導電部の樹脂比率が高まり、印加電圧が高く
なる、環境変動が大きい等の不都合が生じる。
【0016】図2(a)は、図1の中間転写ベルト5を
略同一の直径を有するリング7にはめ込んだ場合の側面
図で、(b)は正面図を示す。中間転写ベルトはリング
7と開口部近傍で接触して保持されている。中間転写ベ
ルトの中央部は中間転写ベルトのみが存在する構成であ
る。
【0017】図3は、図2で示したリング7にはめ込ん
だ中間転写ベルト5を実際のカラー画像形成装置に組み
込んだ場合の構成概略図である。図3で10は作像ユニ
ットで、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色あり、
それぞれに像担持体12(φ30mm)、帯電ローラ1
4、現像器16、クリーニングブレード18を備えてお
り、4色のユニットがユニット回転装置19によって、
ユニット群の移動回転中心部の回りを回転できる構成と
なっている。20は露光手段で、作像ユニットの回転中
心に反射ミラー21が、作像ユニット10の内、一つの
ユニットに露光できるように配置されている。反射ミラ
ー21は、作像ユニット10の回転に伴って回転はしな
い。中間転写ベルト5はA4版の一枚分の画像が少なく
とも保持できるように直径はφ120mmである。23
は中間転写ベルト5上のカラー画像を受像紙25に転写
するための導電性ローラで、転写用電源27によって電
圧印加が可能である。導電性ローラ23は、中間転写ベ
ルト5とほぼ受像紙25の厚み分、約100〜150μ
m離れて設置いる。導電性ローラ23は金属コア上に抵
抗が中間転写ベルト5よりも高い約108〜109Ωのゴ
ム弾性を有する表皮を有する。導電性ローラ23は発泡
のスポンジ層を表面に設けてもよいし、また、金属の表
面に絶縁層を塗布して抵抗を調整してもよい。この位の
抵抗を有すると表面にトナー画像を有する中間転写ベル
ト5が近接しても導電性ローラ23には殆ど鏡像力は働
かずトナーの飛翔は生じない。補助のために中間転写ベ
ルト5上にカラートナー画像を順次形成している間に導
電性ローラ23にトナーと同極性の電圧を転写用電源2
7で印加してもよい。29は中間転写ベルト5の絶縁性
基材1側から中間転写ベルト5を支持する接地電極あ
る。中間転写ベルト5の回転に伴って回転できるローラ
形状をしており直径はφ10mmである。導電性電極2
3と対向する位置を避け、図示するように接触ニップの
両サイドに配置している。この接地電極29は中間転写
ベルト5上のトナー画像を受像紙に25に転写する際、
導電性電極23との接触ニップ部以外では電界が不要に
作用しないようにするためのものである。30は中間転
写ベルト5に電圧印加するための給電電極ローラで中間
転写ベルト5の表面の導電層に接触、回転する。給電電
極ローラ30はφ10mmの金属ローラからなる。給電
状態を安定に保つために導電性の弾性部材で構成しても
良い。また、トナーなどの回り込みによる給電不良を防
止するために接触位置に先駆けてブラシを配置して良
い。32は中間転写ベルト5に電圧印加するための中間
転写用電源である。イエロー、マゼンタ、シアン、黒の
4色のトナー画像を中間転写ベルト5上に転写できるよ
う印加電圧が調節できる構成をしている。34は中間転
写ベルト上に残留するトナーを除去するためのクリーニ
ング装置である。クリーニング装置34は、導電性電極
23が受像紙25に中間転写ベルト5上のトナー像を転
写させるよう転写用電源27を動作させた時のみ中間転
写ベルト5に押圧接触して動作する。この装置は、金属
シャフト上に導電性発泡スポンジを設けたもので、電圧
印加、押圧回転ができる。中間転写ベルト5上のトナー
を電気的且つ機械的に除去する。38は給紙ローラで受
像紙256をカセットトレイから一枚ずつ搬送するロー
ラである。42はタイミングローラで、金属ローラ43
と対向接触しており、給紙された受像紙25を画像信号
に合わせて中間転写ベルト5と導電性ローラ23との近
接する転写位置に送り出すローラである。金属ローラ4
0には紙粉とりスクレーパ44がついている。46は定
着装置で、転写の終了した受像紙25上のトナー像を固
着させるものである。定着工程を経て受像紙25は機械
外に排出される。各ユニットの像担持体12は33mm
/sのスピードで回転し、中間転写ベルト5は像担持体
12より約3%速く回転している。像担持体12と中間
転写ベルト5との速度差は約1〜5%が適当である。導
電性ローラ23と中間転写べると5はほぼ等速度で回転
している。各色の作像ユニット10は、回転装置19に
よって中間転写ベルト5と接触できる円環状に移動する
が、この際、中間転写ベルト5は退避しなければならな
い。このため、中間転写ベルト5とリング7、及び、給
電電極ローラ30、クリニング装置34を中間転写ベル
トユニットとして構成して、中間転写ベルト5と導電性
電極23の近接ニップ部を中心に約5〜10度時計方向
に退避するように構成する。
【0018】図3を用いて動作を説明する。カラー画像
を印字するプロセスを説明するが、カラー出力用の画像
形成装置に限定するものでなく、単色の装置に適用して
も差し支えない。カラー画像を印字する場合は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)
の順で作像される。先ず、イエローの画像信号が送られ
てくると、作像ユニット10が回転して、イエローの作
像ユニット10が中間転写ベルト5と接触する位置まで
回転する。露光装置20からは、イエローの画像信号に
応じたレーザー光が発せられ、通常の白黒プリンターと
同様に、帯電、潜像形成、現像工程を経て、顕像化され
る。本実施例では、像担持体12は負帯電、トナーも負
帯電の反転現像方式を用いた。このイエローのトナー画
像は、中間転写用電源32によって電圧印加された中間
転写ベルト5上に転写される。この時の印加電圧は+5
00Vであった。像担持体12上に残留したトナーはク
リーニングブレード17によって除去され、再度顕像化
プロセスに供せられる。一画面の画像形成が終了する
と、中間転写ベルトユニットは、一旦イエローの作像ユ
ニット10から離れ、同時に、作像ユニット10は回転
して、次のマゼンタ作像ユニット10が中間転写ベルト
5と接触できる位置まで移動する。ユニットの移動が終
了すると、中間転写ベルト5は、マゼンタ作像ユニット
10の像担持体12と接触する。イエローの画像形成と
同様のプロセスを経て、トナー像が形成される。中間転
写ベルト5には、中間転写用電源32から約+600V
の電圧が印加されて、先程イエローのトナー像が転写さ
れている上にマゼンタのトナー像が転写される。中間転
写ベルト5にはイエローの転写時よりも約100V高い
+600Vの電圧が印加されているので、マゼンタ作像
ユニット10の像担持体12には逆転写されることはな
い。同様に、シアン像を+700V、黒像を+800V
の電圧を中間転写ベルト5に印加して、4色重なった画
像をベルト上に形成する。4色目の黒像が中間転写ベル
ト5上に形成されると、画像先端にタイミングを合わせ
て、給紙ローラ38から受像紙25が給紙され、タイミ
ングローラ42でタイミングを調整した後、導電性ロー
ラ23と中間転写ベルト5の近接に供給される。導電性
ローラ23には、画像先端部に位置を合わせて転写用電
源27にて約+1000Vの転写電圧を印加して、受像
紙25に中間転写ベルト5上の4色重なったトナー像を
転写する。転写電圧は、受像紙25の状態、例えば、高
温高湿環境下では低く、また、低温低湿環境下では高く
して、最適な転写が得られるようにしても良い。同様
に、作像ユニット10の像担持体12から、中間転写ベ
ルト5にトナー像を転写する際の、中間転写用電源32
の印加電圧を環境に適応して調整しても良い。受像紙2
5への転写工程を終了し、受像紙25は定着装置46の
熱ローラ間を通過して、トナー像は定着され機外に排出
される。この時得られたカラー画像は、トナーの飛び散
りもなく良好なものであった。
【0019】(比較例)中間転写ベルト5として、絶縁
基材上にアルミニウム層を蒸着した無端のベルトを用い
る。表面の10点平均粗さは約1〜2μmであった。こ
の中間転写ベルト5を図3で示した画像形成装置に装着
した。作像ユニット10の像担持体12上のトナーを、
中間転写ベルト5に転写するために、中間転写用電源3
2に、上述した実施例と同様の電圧を印加し、像担持体
12と中間転写ベルト5とをほぼ等速度で接触転写させ
た。4色を重ね合わせた後、受像紙25に転写して得ら
れた画像は、トナーの飛び散りや、ソリッド部の一部抜
け等が発生し、画像品質の悪いものであった。また、像
担持体12と中間転写ベルト5とを約3%の速度差を持
たせて同様の画像評価をしたが画像品質の改善は十分に
成されなかった。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、各々が少なくと
も回動する像担持体と、それぞれ色の異なる現像剤を有
する現像手段を備え、前記像担持体上にそれぞれ異なる
色のトナー像を形成でき、円環状に並べた複数の移動可
能な像形成ユニットと、前記像形成ユニットで形成され
た複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成す
る無端の中間転写ベルトと、受像紙を前記中間転写ベル
ト間で挟持するための電圧印加可能な導電性ローラとを
具備し、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの
内径と略同一の直径を有する固体のリングによって、少
なくとも前記中間転写ベルトの開口端部近傍が保持され
ていることを特徴とするカラー画像形成装置である。
【0021】または、各々が少なくとも回動する像担持
体と、それぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備
え、前記像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形
成でき、円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー
像を重ね合わせてカラー画像を形成する無端の中間転写
ベルトと、前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルト
の内径と略同一の直径を有し、少なくとも前記中間転写
ベルトの開口端部近傍を保持するリングと、受像紙を前
記中間転写ベルト間で挟持するための電圧印加可能な導
電性ローラとを具備し、前記中間転写ベルトの表面粗さ
が前記トナーと略同一以下で、前記像担持体と速度差を
有して接触することを特徴とするカラー画像形成装置で
ある。
【0022】または、各々が少なくとも回動する像担持
体と、それぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備
え、前記像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形
成でき、円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニッ
トと、前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー
像を重ね合わせてカラー画像を形成する抵抗が105
1011Ω/□である中間転写ベルトと、受像紙を前記中
間転写ベルト間で挟持するための電圧印加可能な導電性
ローラとを具備し、前記導電性ローラの抵抗が前記中間
転写ベルトの抵抗以上であることを特徴とするカラー画
像形成装置によって、トナーの飛び散りのないカラー画
像を得ることができる。
【0023】上述したように、像担持体上に形成した複
数のトナー像を、トナー粒径と略同一の表面粗さを有す
る中間転写ベルトに、像担持体と僅かな速度差を持たせ
て中間転写した後、受像紙に再度転写することによって
画像劣化を抑えることが可能となった。中間転写ベルト
は略同一の直径を有するリングにはめ、さらに、受像紙
に転写する際の導電性ローラの抵抗を中間転写ベルトよ
り高くすることによって、機械的退避構造を避け構成を
簡略化できた。これによって、受像紙の通路は簡略化さ
れ、メンテンナンス性の改善によって低コスト、高画質
なカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における中間転写ベルトの構成
の断面図
【図2】本発明の実施例における中間転写ベルトをリン
グに保持させた場合の側面図(a)と正面図(b)
【図3】本発明の実施例におけるカラー画像形成装置の
構成概略図
【図4】従来のカラー出力装置の構成概略図
【符号の説明】
1 絶縁性基材 3 導電層 5 中間転写ベルト 7 リング 10 作像ユニット 12 像担持体 14 帯電ローラ 16 現像器 20 露光手段 25 受像紙 27 転写用電源 29 接地電極 30 給電電極ローラ 32 中間転写用電源 34 転写像担持部材用クリーニング装置 38 給紙ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が少なくとも回動する像担持体と、そ
    れぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備え、前記
    像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成でき、
    円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニットと、 前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー像を重
    ね合わせてカラー画像を形成する無端の中間転写ベルト
    と、 受像紙を前記中間転写ベルト間で挟持するための電圧印
    加可能な導電性ローラとを具備し、 前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの内径と略
    同一の直径を有する固体リングによって、少なくとも前
    記中間転写ベルトの開口端部近傍が保持されていること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】各々が少なくとも回動する像担持体と、そ
    れぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備え、前記
    像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成でき、
    円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニットと、 前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー像を重
    ね合わせてカラー画像を形成する無端の中間転写ベルト
    と、 前記中間転写ベルトは、前記中間転写ベルトの内径と略
    同一の直径を有し、少なくとも前記中間転写ベルトの開
    口端部近傍を保持するリングと、 受像紙を前記中間転写ベルト間で挟持するための電圧印
    加可能な導電性ローラとを具備し、 前記中間転写ベルトの表面粗さが前記トナーと略同一以
    下で、前記像担持体と速度差を有して接触することを特
    徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】各々が少なくとも回動する像担持体と、そ
    れぞれ色の異なる現像剤を有する現像手段を備え、前記
    像担持体上にそれぞれ異なる色のトナー像を形成でき、
    円環状に並べた複数の移動可能な像形成ユニットと、 前記像形成ユニットで形成された複数色のトナー像を重
    ね合わせてカラー画像を形成する抵抗が105〜1011
    Ω/□である中間転写ベルトと、 受像紙を前記中間転写ベルト間で挟持するための電圧印
    加可能な導電性ローラとを具備し、 前記導電性ローラの抵抗が前記中間転写ベルトの抵抗以
    上であることを特徴とするカラー画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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