JPH072942B2 - 架橋可能な感圧接着剤構成体の形成方法 - Google Patents

架橋可能な感圧接着剤構成体の形成方法

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JPH072942B2
JPH072942B2 JP1013335A JP1333589A JPH072942B2 JP H072942 B2 JPH072942 B2 JP H072942B2 JP 1013335 A JP1013335 A JP 1013335A JP 1333589 A JP1333589 A JP 1333589A JP H072942 B2 JPH072942 B2 JP H072942B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、架橋性の感圧接着剤及び感圧接着剤構成体
(construction)を形成するための改良方法に関する。
より詳しく述べるならば、本発明は、第一の構成成分に
液状共重合オルガノポリシロキサンが取入れられそして
第二の構成成分にこの液状共重合オルガノポリシロキサ
ンのための硬化剤が取入れられた二つの別個の構成成分
を接触させて、感圧接着剤構成体を形成する方法に関す
る。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
基材に塗布するための接着剤組成物に種々の接着促進剤
を取入れることにより種々の基材への接着力を有意に改
良することができる、ということは接着剤の技術分野で
はよく知られている。広範囲にわたる接着剤技術の開発
は、この接着力改良方法から利益を得ており、そして種
々のオルガノシランが接着促進剤として典型的に用いら
れている。
これらの用途に有用であるオルガノシランは、それのケ
イ素原子に結合した、周囲湿分と接触することによりシ
ラノール基を生じる加水分解可能な原子団(例えばハロ
ゲン、アルコキシ基)を一般的に含有しており、かくし
て鉱物及び金属の表面との化学的及び/又は物理的結合
をたやすく形成する。やはりオルガノシラン接着促進剤
のケイ素と結合しているのが、接着剤の構成成分の一つ
(通常は重合体)と反応性であり、あるいは少なくとも
それに対するいくらかの親和性を示す有機部分である。
この後者の必要条件は、通常は、特定のオルガノシラン
の実用的有効性を特定の接着剤と基材との組合わせに限
定する。このようにして、結果として接着力に認められ
るだけの改良がなされる化学的又は物理的な「分子の
橋」が接着剤と基材との間に形成されると信じられる。
例えば、フラナガン(Flanagan)らの米国特許第364424
5号明細書は、高湿度の条件下において改良された接着
力を示すホットメルト接着剤組成物を開示する。これら
の組成物は、合成重合体基剤と、有機基例えばフェニル
基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基、アミノ基、
エチル基及びメタクリロキシプロピル基のようなものを
有する加水分解可能なシランとを含んでなる。
プルードマン(Plueddemann)は、米国特許第3981851号
明細書において、水素化ロジンのような粘着付与剤、ア
ミノ官能性の三加水分解性シラン、それの部分縮合物及
び塩酸塩を含有している下塗り組成物を教示する。この
組成物を基材のための下塗りとして使用して、固体基材
に対する熱可塑性エラストマーの接着力が得られる。
更に、基材への接着力も接着剤組成物の凝集強さも、接
着剤を少なくとも部分的に架橋させることによって増加
させることができる。この技術分野にはこの方法の種々
の例が存在しており、そしてその方法は、ヒルベリンク
(Hilbelink)らの米国特許第3657379号明細書に例示さ
れる。この開示は、(1)第一の反応性重合体を第二の
反応性重合体のための硬化剤と混ぜ合わせて一の構成成
分とし、そして(2)第二の反応性重合体を第一の反応
性重合体のための硬化剤と混ぜ合わせてもう一つの構成
成分とする、独立した反応性構成成分を含んでなる接着
剤系を教示する。二つの構成成分に由来する反応性物質
が混合されれば、硬化剤がそれらのそれぞれの反応性重
合体と反応して強固な接着結合を与える。
一般に天然又は合成ゴムと樹脂粘着付与剤とを含んでな
る独特な部類の接着剤は、当業界において「感圧接着
剤」として知られている。感圧接着剤は、別の表面と接
触して測定可能な強さの結合を即座に与える永久的な
「粘着力」を独特的に維持する。ここでも、感圧接着剤
を硬化させて基材への接着力も感圧接着剤組成物それ自
体の凝集強さも改良することができる。
ケイ素を含有する加水分解可能な原子団を分子中に少な
くとも1個有するポリエステルを主剤とする硬化感圧接
着剤は、ヒロセ(Hirose)らにより米国特許第4463115
号明細書に開示される。この組成物も、粘着付与剤と、
そして任意に、硬化反応を促進するためのシラノール縮
合触媒とを含有する。結果として得られる感圧接着剤は
良好な接着特性を有し、且つ実質的に溶剤を用いずに調
製することができる。と述べられている。
その後の米国特許第4665127号明細書において、ヒロセ
らは上記の概念を、有機アルミニウム又は有機ジルコニ
ウム触媒と組合わせた少なくとも1個の反応性ケイ素含
有原子団を有する広範囲の重合体を包含するように拡張
した。これらの感圧接着剤組成物は、優れた耐熱性と、
例えばシリコーンを塗布した剥離紙のような基材からの
剥離性とを有する、と述べられている。
ベメルズ(Bemmels)らは、米国特許第3707518号明細書
において、少量のアルコキシシリル重合性架橋単量体を
包含する共重合体を含んでなる自己架橋感圧アクリレー
ト接着剤及びテープを開示する。この組成物には、配合
された触媒として働きそして接着性共重合体を通常の温
度で硬化させる2〜6重量部の酸単量体も含まれる。
シリコーンを基剤とする感圧接着剤及び、シランが接着
促進剤として使用され又は反応性ケイ素原子団が有機分
子と化学的に結合してそれらの間の硬化を促進する。上
述のいくらか関連のある例は別として、シリコーンが不
粘着材料である(すなわちそれらは接着剤をうまく剥離
する)ことは一般に知られている。実際に、それらは粘
着テープのための剥離ライナーに広く使われている。例
えば、本発明の譲渡人に譲渡された米国特許第4322518
号明細書において、ブリザード(Blizzard)は、硬化性
シリコーン重合体の流体又はガムを含んでなり且つこの
流体又はガムのための単独の硬化剤としてSiO2に基づく
液状樹脂を含んでなるシリコーン含有組成物を開示す
る。種々の基材上で硬化すれば、これらのシリコーン組
成物はそれに適用された接着剤のための制御可能な剥離
力を有する剥離コーティングを与える。
〔課題を解決するための手段及び作用効果〕
従って、一定の官能性シリコーン化合物が、本発明の方
法に従って使用した場合には、広範囲にわたる感圧接着
剤構成体(construction)に改良された接着力を実際に
付与することができる、ということが見いだされたこと
は大いに驚くべきことであった。更にもっと驚くべきこ
とには、本発明の組成物によって提供される増大した接
着力は、従来技術のシランのみが、又は硬化剤だけが感
圧接着剤に取入れられている事例と対照して、時間とと
もに増加するということが分かった。従って本発明は、
架橋可能な感圧接着剤構成体を形成する方法であって、
次の(I)及び(II)を含んでなる第一の構成成分、す
なわち、 (I) 感圧接着剤、 (II) 次の工程、すなわち、(i)酸価がゼロよりも
大きく且つ、(a)ケイ素と結合したヒドロキシル基を
含有し、そしてR3SiO1/2単位及びSiO4/2単位から本質的
になり、R3SiO1/2単位のSiO4/2単位に対する比が0.6:1
から0.9:1までであって各Rが独立に一価の炭化水素基
を表わしている樹脂状共重合シロキサンの有機溶剤溶液
と、(b)各有機基が独立に一価の炭化水素基であるオ
ルガノ水素ポリシロキサンであって、このポリシロキサ
ン1分子当りにケイ素を結合した水素原子が平均して少
なくとも1個ある液状オルガノ水素ポリシロキサン、と
から本質的になる均質混合物を作る工程、そして、(i
i)この均質混合物を加熱して上記の有機溶剤の実質的
に全てをこの混合物から除去する工程、を包含する方法
によって調製された液状共重合オルガノポリシロキサ
ン、を含んでなる第一の構成成分を、次の(III)及び
(IV)を含んでなる第二の構成成分、すなわち、 (III) 上記の感圧接着剤、 (IV) 上記の液状共重合オルガノポリシロキサンのた
めの硬化剤、 を含んでなる第二の構成成分と接触させることを包含し
ている方法に関する。
この発明は更に、上記の方法で使用される感圧接着剤
(I)と液状共重合オルガノポリシロキサン(II)とを
含んでなる組成物に関する。
より具体的に言えば、本発明の組成物は、次に掲げる成
分(I)と(II)を含む。
(I) 天然ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソプレン
ゴム、イソプレンイソブチレンゴム、クロロプレンゴ
ム、ポリビニルエーテルゴム、塩素化ゴム及びウレタン
ゴムを基剤とする感圧接着剤からなる群より選ばれた感
圧接着剤100重量部 (II) 次の工程、すなわち、(i)酸価がゼロよりも
大きく且つ、(a)ケイ素と結合したヒドロキシル基を
含有し、そしてR3SiO1/2単位及びSiO4/2単位から本質的
になり、R3SiO1/2単位のSiO4/2単位に対する比が0.6:1
から0.9:1までであって各Rが独立に一価の炭化水素基
を表わしている樹脂状共重合シロキサンの有機溶剤溶液
と、(b)各有機基が独立に一価の炭化水素基であるオ
ルガノ水素ポリシロキサンであって、このポリシロキサ
ン1分子当りにケイ素と結合した水素原子が平均して少
なくとも1個ある液状オルガノ水素ポリシロキサン、と
から本質的になる均質混合物を作る工程、そして、(i
i)この均質混合物を加熱して上記の有機溶剤の実質的
に全てをこの混合物から除去する工程、を包含する方法
によって調製された液状共重合オルガノポリシロキサン
0.1〜50重量部 本発明の方法では、感圧接着剤(I)と液状共重合オル
ガノポリシロキサン(II)とを含んでなる第一の構成成
分を、同じ感圧接着剤(III)と上記の液状共重合オル
ガノポリシロキサンのための硬化剤(IV)とを含んでな
る第二の構成成分と接触させて、感圧接着剤構成体が形
成される。どのような特定の機構に束縛されることも望
むわけではないが、感圧接着剤構成体が形成された後に
は、硬化剤は液状共重合オルガノポリシランと相互に作
用して当該接着剤系に永久硬化を与える、と信じられ
る。この明細書において使用する「永久硬化(permanen
t set)」とは、第一の構成成分と第二の構成成分との
間に接着結合が時間とともに不可逆的に増加すること指
示する。この相互作用は、もちろんのことながら高温で
促進することができる。しかしながら、個々の構成成分
は一般的に、それらを互いに接触させない限りは周囲条
件下で長期間保管して差支えない。
分っている限りでは、本発明の方法及び組成物で使用す
る感圧接着剤(I)の厳密な性質は、操作性(operabil
ity)にとって臨界的ではない。この一般的操作性に対
する唯一の制限は、感圧接着剤が、下記においてそれぞ
れ説明する液状共重合オルガノポリシロキサン(II)及
び硬化剤(IV)とのほどよい程度の相容性を有する、と
いうことである。「相容性」とは、感圧接着剤成分が静
置によって相分離を受けることなく、均一な分散液又は
溶液のままであることを意味する。このように、当業界
において公知の感圧接着剤のうちのいずれもここでは申
し分なく機能を果すと信じられる。一般には、これらの
感圧接着剤は、粘着付与剤の樹脂と混ぜ合わされそし
て、任意に種々の充填剤、可塑剤、エキステンダー油、
触媒、保存剤、酸化防止剤、安定剤、又は感圧接着剤の
調製に標準的に使われる他の成分と混ぜ合わされた、天
然又は合成ゴムを基剤とする。本発明の方法及び組成物
で用いるのに適した感圧接着剤は、天然ゴム及び/又は
1種又は2種以上の合成ゴム、例えばブチルゴム、シリ
コーンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、
アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、イソプレンゴム、イソプレンイソブチレンゴム、ク
ロロプレンゴム、ポリビニルエーテルゴム、塩素化ゴム
及びウレタンゴム、その他同様のもののようなゴムを基
剤とすることができる。これらのゴムと共に使用される
典型的な樹脂の粘着付与剤には、ロジン、炭化水素樹
脂、テルペン樹脂、シロキサン樹脂、その他同種類のも
のが含まれる。特に好ましい感圧接着剤には、スチレン
ブタジエン重合体、シリコーン重合体及びアクリル重合
体を基剤とする感圧接着剤が含まれる。
成分(I)の感圧接着剤は当業界においてよく知られて
おり、それらを更に説明することは不要であると考えら
れる。これらの材料のうちの多くは、商業的に入手可能
である。
この発明の液状共重合オルガノポリシロキサン(II)
は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4310678号
明細書(特表昭57-501856号公報に対応)においてブリ
ザードらにより教示されたように、(a)樹脂状共重合
シロキサンを(b)液状オルガノ水素ポリシロキサンと
反応させて調製することができる。この液状共重合オル
ガノポリシロキサンは、この発明の組成物においてこの
シロキサンのために化学反応性を提供するケイ素と結合
したヒドロキシル基及び/又はケイ素と結合した水素原
子を含有する。
この液状共重合オルガノポリシロキサンを調製するのに
用いられる成分(a)は、R3SiO1/2シロキサン単位とSi
O4/2シロキサン単位とから本質的になり、これらの単位
がSiO4/2単位ごとに0.6〜0.9個のR3SiO1/2単位を与える
モル比である樹脂状共重合シロキサンの有機溶剤溶液で
ある。各Rは、一価の炭化水素基、例を挙げればアルキ
ル基、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブ
チル基及びヘキサン基のようなものや、アルケニル基、
例えばビニル基及びアリル基のようなものや、アリール
基、例えばフェニル基、トリル基及びキシリル基のよう
なものや、アリールアルキル基、例えばβ−フェニルエ
チル基及びβ−フェニルプロピル基のようなものや、脂
環式基、例えばシクロペンチル基及びシクロヘキシル基
のようなもの、を表す。好ましくは、成分(a)の全て
のR基は低級アルキル基であるけれども、それらのうち
の少しの部分を例えばビニル基及び/又はフェニル基の
ような他の一価の炭化水素基と取替えて、それに伴う例
えば反応性のような付加的性質を樹脂状共重合体のため
に提供することができる。成分(a)の樹脂状共重合シ
ロキサン部分は、本質的に(CH3)3SiO1/2シロキサン単位
とSiO4/2シロキサン単位とからなり、これらの単位のモ
ル比が約0.75:1であることが好ましい。
樹脂状共重合シロキサンは当業界においてよく知られて
おり、そして典型的には、成分(a)の有機溶剤成分と
して都合よく役に立つことができる有機溶剤中で調製さ
れる。成分(a)の特定の有機溶剤部分は臨界的ではな
く、例えば、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、もしく
はどちらかのハロゲン化誘導体、又はそれらの混合物で
よい。特に有用な有機溶剤には、ベンゼン、キシレン、
トリクロロエチレン及びミネラルスピリットが含まれ
る。
液状共重合オルガノポリシロキサンを調製するのに用い
られる成分(b)は、1分子当りに水素と結合した水素
原子を平均して少なくとも1個含有しているいずれかの
液状オルガノ水素ポリシロキサンであって、線状、環状
もしくは枝分れ構造、又はそれらの構造の組合わせを有
することができる。このように、成分(b)は単位式 RmHmSiO(4-m-n)/2(この式中、m及びnは正の数を表わ
し、そしてそれらの合計は4未満、好ましくは1.9〜2.1
である)を有する。成分(b)の有機基Rは、先に示し
たR基のうちのいずれでもよい。好ましくは、成分
(b)の有機基Rは成分(a)の有機基Rと同じもので
あるけれども、必ずしもそうであるとは限らない。
成分(b)として用いるのに適するオルガノ水素ポリシ
ロキサンの例には、単位式RmH2-mSiOの環状オルガノ水
素ポリシロキサン、例えば 〔(CH3)(H)SiO〕x(この式中のxは3,4,5,6及び7以上
である)及び〔(CH3)(H)SiO〕y−〔(CH3)2SiO〕z(この
式中のy+zの合計は3,4,5,6及び7以上である)のよ
うなものや、式R′R2SiO(R2SiO)a(RHSiO)bSiR2RR′の
線状オルガノ水素ポリシロキサン、例えばR′(CH3)2Si
O-〔(CH3)2SiO〕a〔(CH3)(H)SiO〕bSi(CH3)2R′(この
式中、R′は水素又はメチル基を表わし、a及びbは、
1分子当りに少なくとも1個のケイ素結合水素原子があ
ることを条件として、それぞれゼロ又はゼロより大きい
数を表わす)のようなもの、例を挙げれば、 H(CH3)2SiO〔(CH3)2SiO〕aSi(CH3)2H, (CH3)3SiO〔(CH3)(H)SiO〕bSi(CH3)3, (CH3)3SiO〔(CH3)(H)SiO〕b〔(CH3)2SiO〕a−Si(C
H3)3、及び H(CH3)2SiO〔(CH3)2SiO〕a〔(CH3)(H)SiO〕b−Si(CH3)2
H の如きものが含まれる。
式(CH3)3SiO〔(CH3)(H)SiO〕bSi(CH3)3を有するオルガ
ノ水素ポリシロキサン(この式中、bは30〜70の平均値
を有する)は、きわめて好ましい成分(b)である。b
が約35であることは特に好ましい。
固形分を基準とすれば、液状共重合オルガノポリシロキ
サンのオルガノ水素ポリシロキサン(すなわち成分
(b))含有量は、反応生成物の約10重量%から90重量
%まで様々である。好ましくは、液状共重合オルガノポ
リシロキサンのオルガノ水素ポリシロキサン含有量は固
形分を基準として約40重量%から60重量%までの範囲に
あり、最も好ましくは約50重量%である。ここで、「固
形部を基準」とするとは、いずれかの組成物又は成分の
うちの非溶剤の含有量を表わす。
液状共重合オルガノポリシロキサンを調製するために
は、所望量の成分(a)と成分(b)と、そして必要な
らば酸、好ましくは例えば塩酸のような強酸とを完全に
混ぜ合わせて均質混合物を作り、それについての酸価を
ゼロより大きくする。好ましくは、この均質混合物の酸
価は、固形分を基準として0.1〜1の値である。好まし
くは、成分(a)は調製されたままで、この酸度を均質
混合物に提供するのに十分なだけ酸性である。ここで、
「酸価」とは、酸塩基指示薬としてブロモクレゾールパ
ープルを使って1gの試料(固形分基準)を中和するのに
要する水酸化カリウムのミリグラム数である。
結果として得られた均質混合物は、直ちに又はその後に
加熱して、有機溶剤を蒸発させる。この加熱は、好まし
くは最初に大気圧で行なわれ、次いで減圧で続けて上記
の溶剤の除去を促進する。
この発明の好ましい態様では、(a)と(b)とを一緒
にした均質混合物を大気圧で約150℃に加熱し、次いで
温度を上昇させずに圧力を徐々に低下させて、この混合
物より有機溶剤を実質的に全て除去する。「実質的に」
とは、ここでは液状共重合オルガノポリシロキサンが約
5重量%未満、好ましくは約1重量%未満の有機溶剤を
含有することを意味する。
あるいはまた、均質混合物は室温で例えば蒸発により部
分的に脱揮発分を行ない(devolatilize)、次いでこの
部分的に脱揮発分を行なった混合物を加熱して有機溶剤
の実質的に全てを除去してもよい。
成分(a)及び(b)の説明はもちろんのこと、液状共
重合オルガノポリシロキサンの調製を論ずる一層の詳細
は、米国特許第4310678号明細書に見いだすことができ
る。
本発明の成分(III)は、成分(I)と同じ感圧接着剤
である。
液状共重合オルガノポリシロキサンのための硬化剤(I
V)は、SiOH原子団間及びSiOH原子団とSiH原子団との間
の縮合反応を促進することが知られている化合物のうち
のいずれのものから選択しても差支えない。微量の水の
存在下でSiH原子団間の反応を促進することが知られて
いる化合物も、この目的のために使用することができ
る。例えば、考えられる化合物はカルボン酸の金属塩で
よい。例えば鉛、亜鉛、アンチモン、鉄、カドミウム、
スズ、バリウム、カルシウム及びマンガンのような金
属、特にナフテネート、オクトエート、ヘキソエート、
ラウレート及びアセテートは、これに関して有効である
ことが知られている。好ましい塩は、ジブチルスズジア
セテート、ジブチルスズジラウレート及びオクタン酸第
一スズであり、特に好ましいのはジブチルスズジアセテ
ートである。これらの触媒及びそれらを上述の反応を促
進するのに用いることは、当業界においてよく知られて
いる。
硬化剤はまた、白金化合物やロジウム化合物のような活
性金属触媒から選択してもよい。アセチルアセトン白金
又は塩化白金酸のような白金触媒は、これらの化合物の
代表例であり、硬化剤(IV)として用いるのに適してい
る。このような化合物及びそれらを上記の反応を促進す
るのに利用することも、やはり当業界においてよく知ら
れている。このタイプの好ましい硬化剤は、ジビニルテ
トラメチルジシロキサンの塩化白金酸複合体を末端がジ
メチルビニルシロキサン基によりブロックされたポリジ
メチルシオキサンでもって希釈した混合物であって、ウ
ィリング(Willing)により米国特許第3419593号明細書
に記載された方法に従って調製することができる。最も
好ましくは、この混合物は約0.65重量%の白金を含有す
る。
硬化剤(IV)はまた、次の一般式、すなわち、 (この式中、Qは下式の原子団、すなわち、 である)を有するアミノ官能性シランを含んでなるもの
でもよい。上記の式にいて、R″は2〜4個の炭素原子
を有する二価の炭化水素基、例えばエチレン基、トリメ
チレン基及びテトラメチレン基のようなものを表す。R
は、3〜6個の炭素原子を有する二価の炭化水素基で
あって、これには例えばトリメチレン基、テトラメチレ
ン基、メチルトリメチレン基、ペンタメチレン基及びヘ
キサメチレン基のような原子団が含まれる。有機基R
′は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基及
びフェニル基からなる群より選択することができる。加
水分解可能種Xは、メトキシ基、エトキシ基、アセトキ
シ基又は塩素原子から選択することができる。最後に、
nは0と2との間の整数(0及び2を含む)であり、p
は0又は1である。好ましいアミノ官能性シランは、N
−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−ア
ミノエチル−γ−アミノイソブチルトリメトキシシラン
及びN−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメ
トキシシランであって、後者が最も好ましい。これらの
アミノ官能性シランは、約90重量%までの一般式RSiX3
(この式中、R及びXは先に定義された意味を有する)
を有するオルガノシランと組み合わせることができる。
好ましいR基は、メチル基、エチル基又はフェニル基よ
り選択され、また好ましいX基はメトキシ基である。例
えば、そのような組み合わせの例は、10重量%のN−β
−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ンと90重量%のフェニルトリメトキシシランとからなる
混合物である。加水分解可能な原子団Xを有するこれら
の硬化剤を本発明の第二の構成成分で使用する場合に
は、この構成成分はそれを使用するまで乾燥した環境で
保管しなければならない。使用時には、X原子団に周囲
湿分によって加水分解される。
アミン官能性シリコーンを硬化剤として使用してもよ
く、これらのアミン官能性シリコーンは、次の平均一般
式、すなわち、 (この式中、R及びQは先に定義された意味を有し、x
は約50〜450であり、yは1〜約50である)を有する。
全てのR基がメチル基であることが、より好ましい。そ
のような好ましいアミン官能性シリコーンの例は、下
式、すなわち、 (式中、Meはメチル基を表す)によって表わされる。
硬化剤(IV)は、第一、第二及び第三有機アミンから選
択してもよい。好ましいアミンは、アルキルアミン又は
アリールアミンであり、これらのアミンにおけるアルキ
ル基は1〜6個の炭素原子を含有する基であり、またア
リール基はフェニル基である。本発明で有用なアミンの
特定の例は、エチルアミン、メチルアミン、フェニルア
ミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジブチルアミ
ン、ジフェニルエチルアミン、フェニルメチルアミン、
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン及
びトリプロピルアミンである。本発明の目的上は、ジエ
チルアミン及びトリエチルアミンが最も好ましい。
アミン官能性シラン及びシロキサンも有機アミンも、当
業界では全てよく知られており、それらを更に説明する
ことは不要であると考えられる。
この発明の組成物は、感圧接着剤の調製に使用される典
型的な補助剤、例えば触媒、充填剤、顔料、染料、殺カ
ビ剤、殺菌剤、安定剤、酸化防止剤及び硬化調節添加剤
のようなものを、所望ならば更に含むことができる。
本発明を実施するためには、固形分を基準として、約0.
1〜50重量部、好ましくは3〜10重量部の液状共重合オ
ルガノポリシロキサン(II)を100重量部の感圧接着剤
と完全に混合して、この発明の組成物である第一の構成
成分を調製する。感圧接着剤(I)に液状共重合オルガ
ノポリシロキサン(II)を取入れた本発明の組成物は、
こうして本発明の方法における中間体として使用され
る。同様にして、硬化量の硬化剤(IV)を100部の感圧
接着剤(III)と完全に混合して、この発明の第二の構
成成分を調製する。「硬化量」とは、未改質の感圧接着
剤に対して接着強さが増加し及び/又は凝集破壊が増加
することによって証明されるように二つの構成成分間の
接着性を改良するのに少なくとも十分なだけの量を意味
する。従って、硬化剤の使用量は、感圧接着剤の性質、
感圧接着剤に混入された液状共重合オルガノポリシロキ
サンの量、及び選択した特定の硬化剤に従って変わる。
当業者は、日常的な実験によって最適な配合をたやすく
見いだすであろう。例えば、感圧接着剤がスチレンブタ
ジエンゴム、アクリルゴム又はシリコーンゴムを基剤と
する好ましい系から選択される場合には、感圧接着剤10
0重量部につき約0.01〜50重量部の好ましい硬化剤ジブ
チルスズジアセテートが効果的に使用され、約3〜10部
のジブチルスズジアセテートを使用するのが特に好まし
い。同じように、硬化剤が先に掲げた好ましい、ジビニ
ルテトラメチルジシロキサンの塩化白金酸複合体をジメ
チルビニルシロキシ基で末端をブロックされたポリジメ
チルシロキサンで希釈したものである場合には、それを
有利には第二の構成成分に対して約5〜500ppmの白金金
属を提供するように使用し、また最も好ましくは、その
ような組成物において20〜100ppmの白金金属を提供する
ように使用する。
しかしながら、先に述べたように、第一の構成成分にお
ける最大の液状共重合オルガノポリシロキサン含有量は
相容性の問題によって制限され、そしてこの成分は感圧
接着剤マトリックスから分離してそれ自身の巨視的な相
を形成してはならない。分離相は微視的レベルでは存在
しうるということは、もちろんながら認められる。
当業者にはたやすく認められるように、本発明の感圧接
着剤は、不活性有機溶剤の溶液もしくは分散液として又
は水に分散した分散液として供給されよう。「不活性」
とは、溶剤が本発明の他の成分のいずれとも反応しない
ことを意味する。選択される特定の溶剤は、使用する感
圧接着剤に一般的に依存する。例えば、シリコーンゴム
又はブチルゴムのような無極性感圧接着剤については、
トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、ミネラルスピリ
ット又はキシレンのような無極性溶剤が適当であろう。
ウレタンゴム又はアクリロニトリルゴムのような極性感
圧接着剤については、アセトン、酢酸エチル、テトラヒ
ドロフラン又はジチルホルムアミドのような極性溶剤が
使用されよう。感圧接着剤が水性エマルションとして供
給される場合には、液体成分及び固体成分の均一な分散
系を維持するために種々の界面活性剤が含まれる。一般
に、本発明において考えられる感圧接着剤は、そのよう
な溶剤又は水分散液の形で調製及び市販されており、当
業界において周知である。
同じように、液状共重合オルガノポリシロキサン(II)
及び硬化剤(IV)は、有機溶剤に溶解させて又は水性エ
マルションとして、同様に溶解又は分散した感圧接着剤
と一緒にするために供給されよう。やはり、これらの成
分の水性エマルションを使用する場合には、界面活性剤
を添加して均一分散系を維持する。液状共重合オルガノ
ポリシロキサン(II)及び硬化剤(IV)のそのような水
性エマルションの例は、本発明の譲受人に譲渡された米
国特許第4423095号明細書に提示される。
先に説明した構成成分の成分を混合するためには、どの
ような通常の混合方法を使用しても差支えない。例え
ば、感圧接着剤が溶液又はエマルションの形態で供給さ
れる場合には、比較的剪断力の小さいミキサー、例を挙
げれば低速ブレードミキサー又はファウドラー型ミキサ
ーのようなものを使用することができる。全て固形分の
感圧接着剤を本発明の方法に従って使用する場合には、
成分の良好な分散を確保するため強力ミキサー、例を挙
げればバンバリーミキサー又はロールミルのようなもの
が必要であろう。分っている限りでは、混合の順序は、
液状共重合オルガノポリシロキサン及びそのための硬化
剤がそれぞれの感圧接着剤組成物に完全に分散される限
りこの発明の操作性にとって重要ではない。
先に説明した第一及び第二の構成成分を調製した後、こ
れらの構成成分をこの発明の方法でもって接触させて感
圧接着剤構成体を形成する。通常は、各構成成分を基材
へ塗布してから接触工程を実行する。例えば、当業界に
おいてよく知られているこの方法は、ここに開示された
構成成分を使用し、最初にプラスチック又は金属のフィ
ルム又はテープのような裏材料(backer)をこの発明の
第一の構成成分でコーティングし、そしてその結果得ら
れた複合材料をこの発明の第二の構成成分で前もってコ
ーティングした金属又はプラスチックのような固体支持
材の表面と接触させて実行することができる。一定の接
合作業において当業界で通例行なわれているように各構
成成分を剥離ライナーへコーティングして、本発明の第
一及び第二の構成成分の独立フィルム(free film)を
調製してもよい、ということも考えられる。
そのようなコーティングを基材上で形成するためには、
この発明の溶液型組成物は所望の塗料コンシステイシー
を得るためそれぞれの構成成分について十分なだけの量
の良好な溶剤で希釈することができる。上で説明したよ
うに、この目的のためにはヘキサン、ヘプタン、トルエ
ン、キシレン、ミネラルスピリット又はケトン類のよう
な溶剤が適しており、それらの的確な選定は、当業界で
通例実行されているように、関連する感圧接着剤の性質
に基づいてなされる。水性系の場合には、コンシステン
シーを調整するのに水を用いることができよう。そのよ
うな溶剤型又は水性の第一及び第二の構成成分のコーテ
ィングは、塗装の技術分野で一般に実行される方法のう
ちのいずれによって基材へ適用してもよい。例えば、そ
れらは基材へ浸漬被覆、はけ塗り、流し塗り、ナイフ塗
布、又はグラビア塗布することができる。裏材料又は固
体基材を感圧接着剤組成物でコーティングした後、一般
に溶剤(又は水)を、当業界において通例行なわれるよ
うに周囲温度での蒸発又は加熱によって除去する。ある
いはまた、ここでは100%固形分のコーティングも考え
られる。これらは基剤へ、例えばカレンダー作業又は、
粘度が十分に低い場合には上述の手法のうちの一つによ
って、適用することができる。
本発明の特に好ましい態様は、成分(II)が、成分
(a)の樹脂状共重合シロキサン部分が本質的に(CH3)3
SiO1/2シロキサン単位とSiO4/2シロキサン単位とからな
り、これらの単位のモル比が約0.75:1であり、そして成
分(b)が(CH3)3SiO-〔(CH3)(H)SiO〕bSi(CH3)3(この
式中のbは約35である)であって、(b)に対する
(a)の比が固形分の重量を基準にして約1:1である液
状共重合オルガノポリシロキサンである場合に実現され
る。
当業者は、本発明の構成体を上で説明した感圧接着剤
(すなわち本発明の成分(I))によって現在満たされ
ている用途のうちの多くに使用しうる、ということを容
易に承認するであろう。もっとも、本発明の構成体を使
用すれば、接着性が改良され、そして時間の経過ととも
に、第一の構成成分と第二の構成成分との間に形成され
る接着結合は一般に強さを増す。もちろん本発明のこの
永久硬化の側面は、可逆性よりむしろ強固な結合が主と
して重要である多くの用途において利点になる。そのよ
うな用途には、自動車備品及び装飾品や、永久的な留め
具、例えばフック、接触紙及びラベルのようなものや、
電子部品集成体、基材積層品(例えば金属、紙、プラス
チック、床タイル、カーペット)、その他同様のものの
接合が含まれる。
〔実施例〕
下記の例は、本発明の組成物及び方法を更に説明するた
めに提供するものであるが、本発明を限定するものであ
ると解釈すべきではない。本発明は、特許請求の範囲に
記述されている。下記の例において、全ての部数及び百
分率は重量に基づくものであり、相反する指示がない限
り全て固形分を基準にして報告される。
以下に記載する成分を使ってこの発明の組成物を調製し
た。
・ 流体A−本質的に(CH3)3SiO1/2単位とSiO2単位とか
らなり、これらの単位のモル比がおおよそ0.75:1である
シロキサン樹脂共重合体の70%キシレン溶液。
・ 流体B−次の平均式、すなわち、 (式中、Meはメチル基を表わす)を有する液状オルガノ
水素ポリシロキサン。
・ 流体C−米国特許第4310678号明細書の方法に従
い、次に説明するようにして液状共重合オルガノポリシ
ロキサンを調製した。窒素パージを使用して59部の流体
Aを41部の流体Bと完全に混ぜ合わせた。この混合物を
約100mmHgの真空下に150℃で2時間加熱しながらキシレ
ン溶液を除去して、シロキサン樹脂共重合体のオルガノ
水素ポリシロキサンに対する重量比が1:1である反応生
成物を得た。
・ 流体D−N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン。
・ 流体E−N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシランとフェニルトリメトキシシランと
の10%/90%混合物。
・ 流体F−次の平均構造式、すなわち、 (式中のMeはメチル基を表わす)を有するポリジメチル
シロキサン共重合体。
・ 流体G−ジエチレントリアミン。
・ PT−白金量を約0.65重量%とするように末端がジメ
チルビニルシロキシ基によりブロックされたポリジメチ
ルシロキサンで希釈した、ジビニルテトラメチルジシロ
キサンの塩化白金酸複合体であって、これは米国特許第
3419593号明細書の例1に従って調製したものである。
・ DBTDA−ジブチルスズジアセテート。
例1,2 アクリル系感圧接着剤溶液GELVA MS263を改質して、本
発明の構成相を作った。GELVA MS263(ミズーリ州セン
トルイスのモンサント社製)は、アクリル共重合体を酢
酸エチル及びヘキサンに溶解させた45%固形分の溶液で
あるという。例2では、9部の流体Cを100部(固形分
基準)の上記感圧接着剤と完全に混合して、第一の構成
成分(本発明の組成物に相当)を調製した。第二の構成
成分は、5部のDBTDA(スズ硬化剤)を100部(固形分基
準)の上記感圧接着剤と完全に混合して調製した。次い
で、これらの構成成分のそれぞれを5ミル(127μm)
のアルミニウム箔へ適用し、その上で乾燥させて厚さ2
ミル(50.8μm)のフィルムを生じさせ、そしてこのコ
ーティングされた箔を切断して幅1インチ(25.4mm)の
ストリップにした。第一及び第二の感圧接着剤のフィル
ムを有するこれらの箔ストリップを室温で一緒にプレス
して、1インチ(25.4mm)の重なり(すなわち、全体で
1平方インチ(約645mm2)の接触面)を有する重ね接合
部を形成した。同じ手順に従って、対照の役目を果し且
つどちらの感圧接着剤層にも添加剤を含有していない例
1(比較例)の試料を調製した。重ね接合部を室温で様
々な期間にわたって老化させ、次いで試験を行ない(0.
5インチ/分(12.7mm/分)の引張り速度を使って室温で
試験した)、剪断接着強さを測定した。結果を第1表に
示す。
例3,4 スチレンブタジエンゴム感圧接着剤溶液DURO-TAK 36-60
45(ニュージャージー州ブリッジウォーターのナショナ
ル・スターチ・アンド・ケミカル社製)を改質して、例
1及び例2のように試験した。DURO-TAK 36-6045は、ト
ルエン、ヘプタン及びイソプロピルアルコールに溶解さ
せた48%固形分の溶液であるという。例4では、感圧接
着剤100部につき流体Cを9部含有している第一の構成
成分と、感圧接着剤100部につきDBTDAを5部含有してい
る第二の構成成分を、やはり上記のように5ミル(127
μm)のアルミニウム箔へコーティングした。同様のや
り方でもって例3(比較例)のスチレンブタジエンゴム
感圧接着剤構成体を調製したが、この場合には構成成分
のどちらも改質しなかった。これらの構成体を、例1及
び例2のように剪断接着強さについて試験した。室温に
おいて指示された時間老化させた後に得られた結果を、
第2表に示す。
例5,6 溶剤型シリコーン感圧接着剤において本発明の感圧接着
剤系の接着強さが増すことを例示するため、例1及び例
2の手順を反復した。このシリコーン感圧接着剤は、上
掲の米国特許第4584355号明細書の例3Bに従って調製し
た。これらの例では、この感圧接着剤でコーティングし
たアルミニウムパネルはもちろんのこと厚さ2ミル(5
0.8μm)のマイラー(MYLAR)(商品名)フィルムをも
一緒にプレスし、そして第3表に示した時間老化させた
後に、剪断接着強さを測定した。ここでは、例5(比較
例)は対照の役目を果し、どの層も添加剤を含有してい
なかった。
ここでも、本発明の構成体は未改質のシリコーン感圧接
着剤(比較例5)を上回る改良された接着強さを示し
た。
例7〜9 例1及び2のアクリル系感圧接着剤を、第一の構成成分
では流体Cを使用し、そして第二の構成成分では硬化剤
として流体Eかあるいは流体Fを使用して改質した。二
つの構成成分におけるこれらの成分の割合を第4表に示
す。この表で、例7は対照としての比較例である。ASTM
の試験法D 1000により10ポンド(4.5kg)のスチールロ
ーラーを使ってアルミニウム箔へ一定の圧力を適用した
ことを除いて、先の例におけるように剪断接着強さを測
定した。この剪断試験の結果を第4表に示す。これらの
剪断接着強さの値はポンド(かっこ内の値はキログラ
ム)で表されている。
例10〜13 例3及び4のスチレンブタジエンゴム感圧接着剤を、第
一の構成成分では流体Cを使用し、そして第二の構成成
分では流体D、流体G又はPTから選んだ硬化剤を使って
改質した。二つの構成成分におけるこれらの成分の割合
を第5表に示す。この表において、例10は対照としての
比較例である。例7〜9におけるようにスチールローラ
ーを使って剪断接着強さを測定した。結果は第5表に示
したとおりであった。
ここでも、例7〜13から、本発明による感圧接着剤構成
体は接着強さを未改質のもの以上に有意に向上させるこ
とが分る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架橋可能な感圧接着剤構成体(constructi
    on)を形成する方法であって、次の(I)及び(II)を
    含んでなる第一の構成成分、すなわち、 (I) 感圧接着剤、 (II) 次の工程、すなわち、(i)酸価がゼロよりも
    大きく且つ、(a)ケイ素と結合したヒドロキシル基を
    含有し、そしてR3SiO1/2単位及びSiO4/2単位から本質的
    になり、R3SiO1/2単位のSiO4/2単位に対する比が0.6:1
    から0.9:1までであって各Rが独立に一価の炭化水素基
    を表わしている樹脂状共重合シロキサンの有機溶剤溶液
    と、(b)各有機基が独立に一価の炭化水素基であるオ
    ルガノ水素ポリシロキサンであって、このポリシロキサ
    ン1分子当りにケイ素と結合した水素原子が平均して少
    なくとも1個ある液状オルガノ水素ポリシロキサン、と
    から本質的になる均質混合物を作る工程、そして、(i
    i)この均質混合物を加熱して上記の有機溶剤の実質的
    に全てをこの混合物から除去する工程、を包含する方法
    によって調製された液状共重合オルガノポリシロキサ
    ン、を含んでなる第一の構成成分を、次の(III)及び
    (IV)を含んでなる第二の構成成分、すなわち、 (III) 上記の感圧接着剤、 (IV) 上記の液状共重合オルガノポリシロキサンのた
    めの硬化剤、 を含んでなる第二の構成成分と接触させることを包含し
    ている、上記の方法。
  2. 【請求項2】前記感圧接着剤が、天然ゴム、ブチルゴ
    ム、シリコーンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエ
    ンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリイソブ
    チレンゴム、イソプレンゴム、イソプレンイソブチレン
    ゴム、クロロプレンゴム、ポリビニルエーテルゴム、塩
    素化ゴム又はウレタンゴムを基剤とする感圧接着剤から
    選択される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記硬化剤が、次の一般式、すなわち、 (この式中、Qは下式の原子団、すなわち、 であり、ここで、R″は2〜4個の炭素原子を有する二
    価の炭化水素基を表わし、Rは3〜6個の炭素原子を
    有する二価の炭化水素基であり、R′はメチル基、エ
    チル基、プロピル基、ブチル基又はフェニル基より選択
    され、Xはメトキシ基、エトキシ基、アセトキシ基又は
    塩素原子より選択され、nは0と2との間の整数であっ
    てこれには0及び2が含まれ、そしてpは0又は1であ
    る)を有するアミン官能性シランを含んでなる、請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記アミン官能性シランが、N−γ−アミ
    ノプロピルトリエトキシシラン又はN−β−アミノエチ
    ル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランより選択さ
    れた少なくとも1種のシランを含んでなる、請求項3記
    載の方法。
  5. 【請求項5】次の成分(I)及び(II)を含んでなる組
    成物。 (I) 天然ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、スチレ
    ンブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソプレン
    ゴム、イソプレンイソブチレンゴム、クロロプレンゴ
    ム、ポリビニルエーテルゴム、塩素化ゴム及びウレタン
    ゴムを基剤とする感圧接着剤からなる群より選ばれた感
    圧接着剤100重量部 (II) 次の工程、すなわち、(i)酸価がゼロよりも
    大きく且つ、(a)ケイ素と結合したヒドロキシル基を
    含有し、そしてR3SiO1/2単位及びSiO4/2単位から本質的
    になり、R3SiO1/2単位のSiO4/2単位に対する比が0.6:1
    から0.9:1までであって各Rが独立に一価の炭化水素基
    を表わしている樹脂状共重合シロキサンの有機溶剤溶液
    と、(b)各有機基が独立に一価の炭化水素基であるオ
    ルガノ水素ポリシロキサンであって、このポリシロキサ
    ン1分子当りにケイ素と結合した水素原子が平均して少
    なくとも1個ある液状オルガノ水素ポリシロキサン、と
    から本質的になる均質混合物を作る工程、そして、(i
    i)この均質混合物を加熱して上記の有機溶剤の実質的
    に全てをこの混合物から除去する工程、を包含する方法
    によって調製された液状共重合オルガノポリシロキサン
    0.1〜50重量部
  6. 【請求項6】請求項1記載の方法により調製した感圧接
    着剤構成体。
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