JPH07294195A - 飛しょう体の目標追尾装置 - Google Patents

飛しょう体の目標追尾装置

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JPH07294195A
JPH07294195A JP6082986A JP8298694A JPH07294195A JP H07294195 A JPH07294195 A JP H07294195A JP 6082986 A JP6082986 A JP 6082986A JP 8298694 A JP8298694 A JP 8298694A JP H07294195 A JPH07294195 A JP H07294195A
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JP
Japan
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ecm
flying
missile
target
vector
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Withdrawn
Application number
JP6082986A
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English (en)
Inventor
Masashi Morita
昌史 守田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地上レーダ等飛しょう体以外の支援を受けず
に、ECM電波を相関処理することにより、ECM機の
位置を特定して飛しょう体を誘導する。 【構成】 第1、第2の飛しょう体11,12に電波シ
ーカ22a,22b及び慣性装置24a,24bを搭載
する。第1の飛しょう体11は、電波シーカ22aによ
り得られる目標の方向単位ベクトル及び慣性装置24a
により得られる位置ベクトルを送受信器25aにより第
2の飛しょう体12へ出力する。第2の飛しょう体12
は、電波シーカ22bにより得られる目標の方向単位ベ
クトル、慣性装置24bにより得られる位置ベクトル、
及び第1の飛しょう体11の送受信器25aから送られ
てくるベクトルに基づき第1、第2の飛しょう体11,
12から目標までの距離を相関処理部27により算出
し、第1の飛しょう体11から目標までの距離を送受信
器25bにより第1の飛しょう体11へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ECM(Electronic C
ounter Measure:電波妨害)電波を放射しているECM
機に対する飛しょう体の目標追尾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】目標とするECM機に対して飛しょう体
を誘導する従来の方式は、(1)図5に示すようにEC
M機1から放射されるノイズECM電波2の到来方向を
飛しょう体3に搭載した装置で検出し、ECM電波2に
ホーミング誘導する方式、または、(2)図6に示すよ
うに、飛しょう体3と地上レーダ4により、ECM機1
からのECM電波2a,2bを受信し、そのECM電波
2a,2bを地上側の処理装置で相関処理し、ECM機
1の位置を特定する方式、が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方式で
は、次のような問題点がある。 (1)図5に示す方式によりECM機1にホーミングす
る場合、ECM機1の方位情報のみであって、距離情報
が得られないため、飛しょう体3の最適飛しょうが実現
されず、特に長距離を誘導する場合には、飛しょう体の
エネルギ損失が大きくなる。 (2)また、図6に示すようにECM機1からのECM
電波2a,2bを相関処理して、ECM機1を追尾する
方式においては、飛しょう体3がECM機1に達するま
で地上レーダ4の支援を必要としており、打ち放し性に
劣る。
【0004】したがって、飛しょう体を多目標に対して
誘導する場合には、誘導可能な飛しょう体数に制限を受
け、システム性能が劣化する。本発明は上記実情に鑑み
てなされたもので、地上レーダ等飛しょう体以外の支援
を受けずに、ECM電波を相関処理することにより、E
CM機の位置を特定して飛しょう体を誘導し得る飛しょ
う体の目標追尾装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飛しょう体
の目標追尾装置は、第1、第2の飛しょう体に電波シー
カ及び慣性装置を搭載し、上記第1の飛しょう体は、搭
載している電波シーカにより得られる目標の方向単位ベ
クトル及び慣性装置により得られる位置ベクトルを上記
第2の飛しょう体へ出力する手段を備え、上記第2の飛
しょう体は、搭載している電波シーカにより得られる目
標の方向単位ベクトル、慣性装置により得られる位置ベ
クトル、及び上記第1の飛しょう体から出力されるベク
トルに基づき第1、第2の飛しょう体から目標までの距
離を算出する手段、この手段により算出された第1の飛
しょう体から目標までの距離を上記第1の飛しょう体へ
出力する手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】目標とするECM機に対して発射された第1、
第2の飛しょう体が受信するECM信号は、ECM機と
それぞれの飛しょう体間の距離に依存した時間遅延を含
んでいる。第1の飛しょう体は受信したECM信号を第
2の飛しょう体に送信し、この第2の飛しょう体は信号
を受信する。第2の飛しょう体が受信する第1の飛しょ
う体経由のECM信号には、第1の飛しょう体での処理
時間及び第1、第2の飛しょう体の距離に依存した時間
遅延と、双方の飛しょう体のドップラ成分を含んでい
る。
【0007】従って、第2の飛しょう体でECM機から
直接受信するECM信号(ダイレクトパス)と第1の飛
しょう体経由で受信するECM信号(インダイレクトパ
ス)の周波数、時間領域での相関をとることでECM信
号を検出できる。また、飛しょう体で検出するECM信
号到来方向の交点を算出することでECM機の位置を特
定できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係る飛しょう体の目
標追尾装置を示す構成図である。同図において、11は
第1の飛しょう体、12は第2の飛しょう体で、目標と
なるECM機1に対して発射されたものである。
【0009】第1の飛しょう体11には、ECM機1か
らのECM電波(ダイレクトパス信号)13aをアンテ
ナ21aを介して受信するパッシブ電波シーカ22a、
この電波シーカ22aにより受信した信号を処理して目
標、即ちECM機1に対する方向単位ベクトルを得る信
号処理部23a、自己の位置情報(位置ベクトル)を得
る慣性装置24a、上記信号処理部23aから出力され
る目標の方向単位ベクトル及び慣性装置24aから出力
される自己の位置情報(位置ベクトル)を第2の飛しょ
う体12へ送信すると共に、第2の飛しょう体12から
の信号を受信する送受信器25a等からなる目標追尾装
置が搭載されている。更に、第1の飛しょう体11は、
機体を目標方向に飛しょうさせる推進装置26aを備え
ている。
【0010】また、第2の飛しょう体12には、第1の
飛しょう体11と同様にECM機1からのECM電波
(ダイレクトパス信号)13bをアンテナ21bを介し
て受信するパッシブ電波シーカ22b、この電波シーカ
22bにより受信した信号を処理して目標、即ちECM
機1に対する方向単位ベクトルを得る信号処理部23
b、自己の位置情報(位置ベクトル)を得る慣性装置2
4b、第1の飛しょう体11との間で信号を送受信する
送受信器25b、この送受信器25bにより受信した信
号、上記信号処理部23bから出力される目標の方向単
位ベクトル及び慣性装置24bから出力される自己の位
置情報(位置ベクトル)を処理する相関処理部27等か
らなる目標追尾装置が搭載されている。更に、第2の飛
しょう体12は、機体を目標方向に推進する推進装置2
6bを備えている。
【0011】上記相関処理部27は、信号処理部23b
から出力される目標の方向単位ベクトル及び慣性装置2
4bから出力される自己の位置ベクトル、更に送受信器
25bにより受信した第1の飛しょう体11からの信号
28aに基づいて演算を行ない、三角測量により第1の
飛しょう体11及び第2の飛しょう体12からECM機
1までの距離を算出する。この相関処理部27により算
出された距離情報のうち、第1の飛しょう体11からE
CM機1までの距離情報は、送受信器25bより信号2
8bとして第1の飛しょう体11へ送信される。第1の
飛しょう体11は、第2の飛しょう体12からの信号2
8bを送受信器25aで受信し、第1の飛しょう体11
からECM機1までの距離情報に基づいて推進装置26
aを駆動し、機体を目標方向に飛しょうさせる。また、
第2の飛しょう体12は、上記相関処理部27により求
めた第2の飛しょう体12からECM機1までの距離情
報に基づいて推進装置26bを駆動し、機体を目標方向
に飛しょうさせる。
【0012】次に上記実施例の動作を説明する。図2
は、本発明を地上発射型対空飛しょう体システムに適用
した場合で、地上に設置された捜索レーダ31により目
標とするECM機1が捜索されると、地上の発射機32
からECM機1の方向に第1の飛しょう体11及び第2
の飛しょう体12が発射される。
【0013】図3は、本発明を空中発射型対空飛しょう
体システムに適用した場合で、発射母機33に第1及び
第2の飛しょう体11,12が搭載され、飛行中の発射
母機33により目標とするECM機1が捜索されると、
発射母機33からECM機1の方向に第1の飛しょう体
11及び第2の飛しょう体12が発射される。
【0014】上記のようにして第1の飛しょう体11及
び第2の飛しょう体12が空中に発射されると、図1に
示すように第1の飛しょう体11は、ECM機1から出
力されるECM電波(ダイレクトパス信号)13aをア
ンテナ21aを介して電波シーカ22aにより受信し、
信号処理部23aへ出力する。この信号処理部23a
は、電波シーカ22aで受信したECM電波13aか
ら、その到来方向(ボアサイトエラ)を検出し、方向単
位ベクトルを送受信器25aへ出力する。この送受信器
25aは、信号処理部23aから出力される目標の方向
単位ベクトル及び慣性装置24aにより求めた自己の位
置ベクトルをて第2の飛しょう体12へ送信する(信号
28a)。
【0015】この第1の飛しょう体11から送信された
信号28aは、第2の飛しょう体12の送受信器25b
で受信され、相関処理部27へ送られる。第2の飛しょ
う体12は、第1の飛しょう体11と同様に、ECM機
1から出力されるECM電波(ダイレクトパス信号)1
3bをアンテナ21bを介して電波シーカ22bにより
受信し、信号処理部23bへ出力する。この信号処理部
23bは、電波シーカ22bで受信したECM電波13
bから、その到来方向を検出し、目標の方向単位ベクト
ルを相関処理部27へ出力する。この相関処理部27
は、第2の飛しょう体12でECM機1から直接受信し
たダイレクトパス信号と第1の飛しょう体11を経由し
て受信したインダイレクトパス信号の周波数、時間領域
での相関をとり、ECM信号を検出する。また、相関処
理部27は、双方の信号処理部23a,23bで検出さ
れた目標の方向単位ベクトルを合成し、その方向ベクト
ルの交点を算出することでECM機1の位置を特定す
る。
【0016】本発明では、三角測量によりECM機1の
位置を特定するもので、以下、三角測量について簡単に
説明する。三角測量を実施する場合、第1の飛しょう体
11と第2の飛しょう体12とは、異なる経路で飛しょ
うさせる。そして、図4に示すように例えば原点0に対
し、第1の飛しょう体11のベクトル位置を^X1 (慣
性装置24aの出力)、第2の飛しょう体12のベクト
ル位置を^X2 (慣性装置24bの出力)、ECM機1
のベクトル位置を^XT とし、電波シーカ22aにより
検出した目標の方向単位ベクトルを^R1 、電波シーカ
22bにより検出した目標の方向単位ベクトルを^R2
、定数をK1 ,K2 とすると、相関処理部27は、 ^XT =^X1 +K1 ・^R1 =^X2 +K2 ・^R2 より、定数K1 ,K2 を求め、ECM機1のベクトル位
置^XT 、第1の飛しょう体11からECM機1までの
距離K1 ・^R1 、及び第2の飛しょう体12からEC
M機1までの距離K2 ・^R2 を特定する。
【0017】なお、相関処理部27で、ECM機1から
の到来電波の時間遅延を検出することで、第1及び第2
の飛しょう体11,12とECM機1との距離差 |K1 ・^R1 |−|K2 ・^R2 | を算出できるので、これを用いてECM機1のベクトル
位置^XT 、第1の飛しょう体11からECM機1まで
の距離K1 ・^R1 、及び第2の飛しょう体12からE
CM機1までの距離K2 ・^R2 を特定するようにして
も良い。
【0018】上記のように第1の飛しょう体11及び第
2の飛しょう体12は、計測情報に基づいて三角測量を
実施しながらECM機1を追尾し、最終的に機体をEC
M機1まで誘導飛しょうさせる。
【0019】この場合、第1及第2の飛しょう体11の
一方が、ECM機1に対する誘導に失敗して三角測量を
実施できなくなったとしても、他方の飛しょう体11あ
るいは12は、電波シーカ22a又は22bを用いたパ
ッシブホーミングにより、ECM機1への誘導を継続す
ることができる。
【0020】上記したように第1の飛しょう体11及び
第2の飛しょう体12に搭載した目標追尾装置により、
三角測量を実施しながら誘導飛しょうさせることによ
り、地上装置または発射母機の支援を受けずにECM機
1の位置を特定でき、飛しょう体を目標に向けて誘導す
ることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、第
1及び第2の飛しょう体間でECM信号の相関をとり、
三角測量により目標の位置を特定することにより、地上
システム等飛しょう体以外の支援を受けずにノイズEC
M信号を発している目標を追尾することができ、一機だ
けでのパッシブホーミングに比較して飛しょう体誘導の
最適化を図ることができる。
【0022】また、飛しょう体間で誘導ループが閉じる
ため、飛しょう体の打ち放し性に優れ、多目標に対する
誘導性能を向上できると共に、空中発射の場合には発射
母機の回避行動が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る飛しょう体の目標追尾
装置の構成図。
【図2】本発明を地上発射型システムへ適用した例を示
す概要図。
【図3】本発明を空中発射型システムへ適用した例を示
す概要図。
【図4】本発明における三角測量の概略説明図。
【図5】従来の飛しょう体の目標追尾方式を示す図。
【図6】従来の飛しょう体の目標追尾方式の他の例を示
す図。
【符号の説明】
1 ECM機 11 第1の飛しょう体 12 第2の飛しょう体 13a,13b ECM電波 21a,21b アンテナ 22a,22b 電波シーカ 23a,23b 信号処理部 24a,24b 慣性装置 25a,25b 送受信器 26a,26b 推進装置 27 相関処理部 31 捜索レーダ 32 地上の発射機 33 発射母機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の飛しょう体に電波シーカ及
    び慣性装置を搭載し、 上記第1の飛しょう体は、搭載している電波シーカによ
    り得られる目標の方向単位ベクトル及び慣性装置により
    得られる位置ベクトルを上記第2の飛しょう体へ出力す
    る手段を備え、 上記第2の飛しょう体は、搭載している電波シーカによ
    り得られる目標の方向単位ベクトル、慣性装置により得
    られる位置ベクトル、及び上記第1の飛しょう体から出
    力されるベクトルに基づき第1、第2の飛しょう体から
    目標までの距離を算出する手段、この手段により算出さ
    れた第1の飛しょう体から目標までの距離を上記第1の
    飛しょう体へ出力する手段を備えたことを特徴とする飛
    しょう体の目標追尾装置。
JP6082986A 1994-04-21 1994-04-21 飛しょう体の目標追尾装置 Withdrawn JPH07294195A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055430A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社東芝 角度測定装置、飛翔体、ランチャー、角度測定方法、飛翔体制御方法
JP2015064245A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 Necネットワーク・センサ株式会社 飛翔体の誘導装置および誘導方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015055430A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 株式会社東芝 角度測定装置、飛翔体、ランチャー、角度測定方法、飛翔体制御方法
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