JPH07294157A - 回転溶融炉の耐火材層の検査方法 - Google Patents

回転溶融炉の耐火材層の検査方法

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JPH07294157A
JPH07294157A JP9133494A JP9133494A JPH07294157A JP H07294157 A JPH07294157 A JP H07294157A JP 9133494 A JP9133494 A JP 9133494A JP 9133494 A JP9133494 A JP 9133494A JP H07294157 A JPH07294157 A JP H07294157A
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distance
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JP9133494A
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Haruyoshi Hirano
春好 平野
Hidetoshi Hirai
秀敏 平井
Yuji Kamiya
雄二 神谷
Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Hiroichi Shirakawa
博一 白川
Tsutomu Kizaki
勉 木崎
Yuji Okada
裕二 岡田
Yasuo Takeuchi
康夫 竹内
Hirotoshi Murata
博敏 村田
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Toyota Industries Corp
Teisan KK
Toyota Motor Corp
Naniwa Roki Co Ltd
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Teisan KK
Toyota Motor Corp
Naniwa Roki Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業の簡単化と操業停止時間の短縮が可能で、
しかも耐火材層の厚さを正確に検査可能な回転溶融炉の
耐火材層の検査方法を提供する。 【構成】第1発明によれば、耐火材層22の内周面が規
格上、円筒状又は円錐状に形成されているので、炉体2
を回転させ、支持体104を軸心Mと平行に移動するこ
とにより、支持体104の先端部に装備された距離検出
部106は耐火材層22の内周面の任意の点までの距離
を測定することができる。本発明によれば、作業者が炉
内に入ることなく、迅速かつ正確に耐火材層の厚さを検
出できる。第2発明によれば、炉体2の回転と支持体1
04の軸方向への移動により、支持体104の先端部に
装備された撮像装置111により、作業者が炉内に入る
ことなく耐火材層22の内周面の表面を全面にわたって
容易に観察、検査することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転溶融炉の耐火材層
の厚さ及び外観検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉から産出された銑鉄材を回転溶融炉
により溶融して鋳鉄用溶湯を製造することが行われてい
る。この回転溶融炉は、両端開口の炉体を水平な軸心を
中心として回転しつつ、一方の開口側からLNG及び酸
素ガスを吹出して燃料を燃焼させ、他方の開口から排気
し、得られた燃焼熱により銑鉄材を溶融するものであ
る。
【0003】上記した回転溶融炉では、燃焼中に炉体を
回転させることにより燃料ガスにより加熱された炉体内
周面(特に過熱された炉体内周面上部)の熱を原料や溶
湯に伝達している。しかしながら、この炉体の回転によ
る熱伝達方式は、原料と炉体内周面との摩擦や、溶湯や
ノロや燃料ガスのアタックにより炉体の耐火材層が薄肉
化する。また、何らかの突発異常により、耐火材層の一
部が損傷する可能性も考えられる。このため、従来は、
定期的に操業を止め、炉内に人が入って耐火材層の表面
状態を目視、点検していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな目視、点検は、炉内温度の充分低下後でしか実施で
きず、また、耐火材層の上部を点検するには、一度、作
業者が炉外に出た後、炉体を回転させる必要があり、煩
雑な作業と長時間の操業停止が必要となる。更に、この
ような作業者の目視、点検だけでは正確な耐火材層の厚
さを調べることが困難であり、早めに耐火材層の交換を
実施するか又は不安を抱きつつ操業を持続するかの選択
を迫られる。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、作業の簡単化と操業停止時間の短縮が可能で、し
かも耐火材層の厚さを正確に検査可能な回転溶融炉の耐
火材層の検査方法を提供することをその解決すべき課題
としている。
【0006】
【課題を解決する手段】第1発明の回転溶融炉の耐火材
層の検査方法は、円筒状の耐火材層を有して間欠回転又
は連続回転する炉体の端部開口から炉内に挿入された長
尺状の支持体を前記炉体の軸心と平行に移動させ、前記
支持体の先端部に装備された距離検出部により前記耐火
材層の内周面までの距離を検出し、前記距離に基づいて
前記耐火材層の厚さを求めることを特徴としている。
【0007】耐火材層の厚さを求めることは、耐火材層
の減耗厚さを求めることを含む。好適な態様において、
前記耐火材層の厚さ又は減耗厚さが所定のしきい値に達
したら、警報を出すこともできる。第1態様において、
前記距離検出部は、前記支持体の先端部から垂下する糸
の先端に固定されて前記耐火材層の内周面に当接する錘
部を有し、前記距離は、前記糸の基端の変位又は前記変
位に関連する物理量として検出される。
【0008】第2態様において、前記距離検出部は、前
記支持体の先端部から垂下する糸の先端に固定されて前
記耐火材層に接触することなく前記距離を検出する非接
触型距離センサからなる。第1又は第2態様の好適態様
である第3態様において、前記糸は前記支持体に沿って
炉外に延出される。
【0009】第2発明の回転溶融炉の耐火材層の検査方
法は、円筒状の耐火材層を有して回転する炉体の端部開
口から炉内に挿入された長尺状の支持体を前記炉体の軸
心と平行に移動させ、前記支持体の先端部に装備された
撮像装置により前記耐火材層の内周面を撮像することを
特徴としている。第1、第2発明の好適な態様である第
4態様において、前記支持体は前記距離検出部及び撮像
装置を装備する。
【0010】回転溶融炉は、例えば、円筒状の外筒部及
びこの外筒部の内周面にライニングされた耐火材層とを
有する炉体と、炉体をその軸心を中心として回転させる
回転機構と、炉体の軸方向中央部にて軸心と直角な水平
方向に配設された傾動軸を中心として炉体及び回転機構
を傾動させる傾動機構とを備えている。回転溶融炉は、
炉体の前端側(燃焼側)に軸心を中心とする燃焼側の開
口を有し、炉体の後端側(排気側)に軸心を中心とする
排気口を有する。
【0011】距離検出時における炉体の回転は連続回転
でもよく間欠回転でもよい。
【0012】
【作用及び発明の効果】耐火材層の内周面が規格上、円
筒状又は円錐状に形成されているので、炉体の回転と支
持体の軸心と平行な方向(以下、軸方向ともいう)への
移動により、支持体の先端部に装備された距離検出部
は、耐火材層の内周面の任意の点までの距離を測定する
ことができる。
【0013】したがって、本発明によれば、作業者が炉
内に入ることなく、迅速かつ正確に耐火材層の厚さを検
出できるとともに、検出作業時間の短縮や炉温低下のた
めの炉休止時間の短縮といった効果を奏することができ
る。第1態様によれば、距離検出部が、支持体の先端部
から垂下する糸の先端に固定されて耐火材層の内周面に
当接する錘部からなるので、錘部から所定のテンション
で伸びる糸の変位を検出するだけで耐火材層の内周面の
凹凸に応じた錘部の変位を検出することができ、耐火材
層の厚さを簡単に検出することができる。また、炉内の
高温環境下での検出が可能となる。
【0014】第2態様によれば、距離検出部は、支持体
の先端部から垂下する糸の先端に固定されて耐火材層に
接触することなく耐火材層までの距離D1を検出するの
で、炉体の回転により距離検出部が影響を受けることな
く、正確かつ迅速な検出が実現する。第3態様によれ
ば、糸は支持体に沿って炉外に延出されるので、耐火材
層の半径変化に応じて糸の繰り込み量を炉外で操作する
ことができ、耐火材層の半径変化にかかわらず、距離の
検出ができる。また、錘部を用いる場合には、糸の変位
を炉外で検出することができる。
【0015】第2発明によれば、炉体の回転と支持体の
軸方向への移動により、支持体の先端部に装備された撮
像装置は、作業者が炉内に入ることなく耐火材層の内周
面の表面を全面にわたって容易に観察、検査することが
でき、検査のための作業時間の短縮や炉温低下のための
炉休止時間の短縮といった効果を奏することができる。
【0016】第4態様によれば、支持体は距離検出部及
び撮像装置を装備するので、耐火材層の厚さ及び外観の
両方を一挙に検査することができ、検査のための作業時
間の短縮や炉温低下のための炉休止時間の短縮効果を一
層向上することができる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)本発明を適用する回転溶融炉の構造を図1
〜図3を参照して説明する。図1はその側面図、図2は
その正面図、図3はその前部平面図、図4は炉体2の略
縦断面図である。
【0018】回転溶融炉1は両端開口の円筒形状を有す
る炉体2を有し、炉体2は軸方向と直角な断面がコ字状
の傾動台3に自転自在に架装されている。傾動台3は、
一対の基台4に傾動自在に軸支されている。炉体2の後
方に隣接して排気ダクト5が配設され、排気ダクト5の
吸入口50は炉体2の後端に開口された排気口20に対
面している。排気ダクト5には回転溶融炉1の略軸心に
沿って後方へパイプ挿入筒部51が突設されており、パ
イプ挿入筒部51にはガス導入筒6が進退自在に挿入さ
れている。ガス導入筒6の先端は炉体2の排気口20か
ら炉内に挿入されており、ガス導入筒6の末端はフレキ
シブルチューブ60及びガス冷却装置61を通じてガス
センサ7に接続されている。
【0019】8は制御盤であり、ガスセンサ7からの信
号及び盤上の各種操作スイッチからの操作信号に基づい
て後述する回転溶融炉1の各種アクチエータを駆動制御
する。床面Fには方形溝90が凹設されており、その底
面には台車91が配置されている。
【0020】以下、装置各部について更に詳しく説明す
る。図2及び図4を参照して炉体2を説明する。炉体2
は、ステンレス厚板からなる略円筒形状の基筒(図4で
は実線で略示されている)21と、基筒21の内面に厚
くライニングされた耐火煉瓦層22とからなる。炉体2
の前端壁部2aの中央には、厚肉円盤状の蓋部23が嵌
め込み可能な円形の開口24が形成され、炉体2の後端
壁部の中央部には排気口20が形成されている。また、
炉体2の前端壁部2aから互いに180度対称に一対の
出湯筒部25が軸心に対しやや斜めに突出しており、出
湯筒部25には炉内に連通する出湯孔26が形成されて
いる。なお、出湯孔26は、炉内への原料投入前に粘土
状の封止材により閉塞される。また、基筒21の中央部
には互いに一定間隔を隔てて円鍔部27が巻着されてい
る(図4では図示省略する)。
【0021】96は床面F上のベース97に旋回可能に
立設された旋回軸であり、旋回軸96の上部に水平方向
に伸びるアーム98が固定されており、アーム98の先
端は蓋部23に固定されている。99はアーム旋回用の
油圧シリンダであり、その作動により蓋部23は旋回し
て炉体2の前端側の開口24を開閉する。蓋部23の内
側円盤面には不図示の酸素ガスノズルと燃料ガスノズル
がそれぞれ複数本突設されており、酸素ガスノズルは不
図示の流量制御弁を通じて酸素ガスを供給されている。
また、燃料ガスノズルも不図示の流量制御弁を通じてプ
ロパンガスを供給されている。
【0022】傾動台3は、底板部3aとその左右端から
垂直に立設された壁部3bとからなる枠体であり、底板
部3aには前後左右合計4個のローラ(図2には前部の
一対だけが図示されている)30が回転自在に支承され
ており、各ローラ30は炉体2の外周面を回転自在に支
持している。また、傾動台3の底板部3aには、これら
4個のローラ30の内、左側の一対を駆動するモータ3
1が配設されており、モータ31のトルクがローラ30
を通じて炉体2の外周面に伝達されて炉体2を回転させ
る。更に、壁部3bの前後端部には図3に示すように前
後左右合計4個の支持ローラ32が回転自在に支持され
ており、各支持ローラ32は、炉体2の傾動時に炉体2
の円鍔部27に回転自在に当接して、炉体2の脱落を阻
止する。
【0023】基台4は、方形溝90を挟みつつ床面Fか
ら立設されており、基台4の上部には、傾動台3を傾動
自在に支持する傾動軸40が水平方向に枢支されてい
る。そして、方形溝90の後部には、油圧シリンダ9の
基端部が前後方向傾動自在に枢支されており、油圧シリ
ンダ9のピストンロッド95の先端は傾動台3の底部に
前後方向傾動自在に枢支されている。したがって、この
ピストンロッド95が伸びると傾動台3及び炉体2は傾
動軸40の回りを傾動(傾動)する。なお、炉体2が傾
動して斜め姿勢となっても、炉体2の自重は円鍔部27
を通じて支持ローラ32に担持され、これにより炉体2
は斜め姿勢でも回転可能となっている。
【0024】ガス導入筒6は、ステンレスからなる長筒
形状を有し、その外表面は耐火材層で被覆されている。
もちろん、ガス導入筒6をその外側に水冷筒部を設けた
二重管構造としてもよい。ガス導入筒6は、炉内に常時
挿入されてもよく、また、定期的に又は所定の期間のみ
挿入してもよい。ガス冷却装置61は水冷式直接熱交換
器からなり、装置61の天井に冷却水をスプレーするノ
ズル(図示せず)が設けられている。装置61内に導入
された燃焼ガスは冷却水により冷却され、また燃焼ガス
中の水蒸気はここで凝縮して燃焼ガスから分離される。
装置61の底部には排水用の管(図示せず)が接続され
ている。したがって、ガス冷却装置61から導出される
燃焼ガスは、ほぼ炭酸ガスと一酸化炭素ガスとからな
る。
【0025】ガスセンサ7は、ガス冷却装置61から導
出された燃焼ガス中の一酸化炭素ガス(COガス)の濃
度を測定して、濃度に比例した濃度信号電圧Vsを出力
するCOガスセンサからなる。なお、COガスセンサの
代わりに、酸素ガス(O2 )センサや窒素酸化物(NO
X)センサを採用してもよい。制御盤8は、マイコンを
内蔵しており、操作信号や濃度信号電圧Vsに応じてモ
ータ2や上記比例制御弁を制御する。また、異常検出時
に警報を発する。
【0026】なお、図1において、94は原料投入用の
シュートである。次に上記した装置の基本動作を説明す
る。原料投入 まず油圧シリンダ9を作動させて、傾動台3及び炉体2
を軸線A(図1参照)まで傾斜させる。これにより、排
気口20はシュート94に面することになる。
【0027】この時、蓋部材23は炉体2の開口24か
ら離脱され、その代わりに、開口24は遮蔽板で閉鎖さ
れる。次に、原料が上方の原料ヤード(図示せず)から
このシュート94を通じて炉体2の排気口20へ投入さ
れる。初期燃焼 次に油圧シリンダ9を操作スイッチ(図示せず)のオン
により作動させて、傾動台3及び炉体2を水平姿勢に復
帰させ、遮蔽板を取り外す。次に、操作スイッチ(図示
せず)のオンにより蓋部23の上記両ノズルから燃料及
び酸素ガスを吹き出し、人手により着火する。
【0028】次に、蓋部23を閉め、初期燃焼を行う。
この時の燃料ガス及び酸素ガスの流量はその後の本格燃
焼の半分以下とする。これは炉体2の各部の熱ストレス
を緩和しつつ炉体2を加熱するためである。溶融燃焼(溶融モード) 次に、溶融燃焼に入り、燃料ガス及び酸素ガスの流量を
増大させて原料の加熱、溶融を行う。なお、酸素/燃料
流量比率は1以上(この実施例では1)に設定される。
この時、炉体2の内周面の上半部が過熱されるのを防止
するために、低速で炉体2を回転させる。回転速度は1
分に30度の割合とされる。このような低速回転するの
は、原料との摩擦などにより耐火煉瓦層22が損傷する
のを抑止するためである。
【0029】所定ガス成分の濃度検出 次に、ガス導入筒6を炉内へ挿入して炉内の燃焼ガスを
ガス冷却装置61を通じてガスセンサ7に導入する。こ
の実施例では、炉内の燃焼ガスの吹き出し圧力によりガ
スセンサ7に燃焼ガスを自然導入する方式を採用してい
るが、ガスセンサ7から燃焼ガスを排出する排気管70
に排風手段を設けてもよい。ガス導入筒6を炉内へ挿入
するのは溶融燃焼開始から数十分後とされる。
【0030】昇温燃焼(昇温モード) COガス濃度が所定の基準値を超過した時点から原料の
量及び組成に応じて予め決定された第2の所定時間が経
過すると、炉内雰囲気を変更する。すなわちこの実施例
では、酸素/燃料流量比率を0.89とする。また、第
2の所定時間は、原料がほぼ溶融したとみなせる時点に
設定する。
【0031】出湯 次に、炉体2の回転を停止し、下側に位置する出湯孔2
6に詰められた粘土状の封止材をつついて除去し、台車
91上の取鍋に出湯を行う。取鍋が一杯になったら、炉
体2を90度回動して出湯孔26を溶湯液面の上方に持
ち上げ、その間に取鍋を空のものと交換する。
【0032】この出湯期間中も、燃料ガス及び酸素ガス
を大幅に削減した状態で燃焼を持続し、溶湯の温度低下
を防ぐ。また、この時の酸素/燃料流量比率は約0.9
程度とし、溶湯への酸素飛び込みを防ぐ。ノロ排出 次に、燃料ガス及び酸素ガスを遮断し、蓋部23を開い
て炉体2から退避させ、炉体2の軸心が図1に示す軸線
Bに一致するまで、傾動台3を傾動させる。これによ
り、炉内のノロが開口24から台車91上のノロ受け
(図1参照)に排出される。ノロ排出後、再び炉体2を
水平位置に復帰させるか、又は軸線Aの位置に傾動し、
次のサイクルに入る。
【0033】以下、本実施例の炉体2の耐火煉瓦層(本
発明でいう耐火材層)22の厚さ検出方式を図6を参照
して説明する。耐火煉瓦層22の厚さ検出装置100
は、キャスタ101により移動自在な台部102を有
し、台部102上部に配設された支持体駆動部103の
孔部(図示せず)には支持体104の中央部がその軸方
向移動自在に嵌入されている。そして、支持体駆動部1
03に内蔵された減速モータは支持体104をその軸方
向に進退させる。
【0034】支持体104は長尺のステンレス筒からな
り、その先端の開口から細いワイヤ(本発明でいう糸)
105が垂下しており、ワイヤ105の先端に錘部10
6が固定されている。支持体104の基端部には円筒状
のスケール部107が嵌着固定されている。スケール部
107の基端側の開口からワイヤ105が延在してい
る。
【0035】図7にスケール部107の拡大側面図を示
す。スケール部107の周壁には軸方向に長尺の目盛り
窓108が開口されており、この目盛り窓108には目
盛りが印刷された透明の目盛り板109が嵌め込まれて
いる。図8に、スケール部107の軸方向断面を図示す
る。スケール部材107は、支持体104の基端部に嵌
着、固定された円筒からなり、その基端開口には蓋部1
31が嵌着、固定されている。
【0036】スケール部107内には、基準位置指定用
の円柱部110が摺動自在に嵌入されており、円柱部1
10の前端にワイヤ105が固定されている。また、円
柱部110の前端から後方へ操作棒132が延在してお
り、操作棒132は蓋部131の孔部を通じて外部に突
出している。また、スケール部107の内部にスプリン
グ133が収容されており、スプリング133の基端は
支持体104の後端に係止され、スプリング133の付
勢端は円柱部110を後方へ付勢している。ただし、ス
プリング133の付勢力は、錘部106を持ち上げない
レベルに設定されている。
【0037】次に、この装置100の操作を説明する。
支持体104の軸心の高さは、炉体2の軸心Mを水平に
した場合の軸心Mの高さと等しい高さに合致され、そし
て、両軸心が一致するように、台部102の位置をセッ
トして、図示しない固定装置により台部102を炉体2
の排気口20近傍に固定する。この時、支持体104の
先端部は炉内に挿入されており、また錘部106は支持
体104の先端部近傍に吊り上げられている。
【0038】次に、支持体駆動部103の駆動により支
持体104を炉内最深部まで挿入し、この状態で操作棒
132を操作して、錘部106をソフトに炉底に着地さ
せる。この時、ワイヤ105及び円柱部110はスプリ
ング133により錘部106を持ち上げない範囲で引っ
張られる。そして、この状態で円柱部110の端部また
はマーキングされた所定位置を読み込む。なお、スケー
ル部107には軸心Mから錘部106の先端までの距離
D1が表示されている。
【0039】次に、操作棒132を引っ張って錘部10
6を吊り上げ、炉体2を所定角度回転した後、再度吊り
下げ、距離D1を測定する。以下、炉体2の回転と錘部
106の操作を繰り返して耐火材層22の内周面までの
距離D1を間欠的に測定していく。1周後、支持体10
4を所定距離後退させて同様に測定を行い、以下、次々
に測定を行うことにより、耐火材層22の全内周面を検
査することができる。もちろん、支持体104を連続的
に後退(又は前進)させることもでき、この場合には螺
旋状に測定が行われる。
【0040】このようにすれば、簡単に全内周面にわた
って距離D1を測定することができる。そしてこの距離
D1と耐火材層22の外径(既知)との差から耐火材層
22の厚さを検出することができる。もちろん、炉体2
の回転を低速連続回転とすることもできる。 (実施例2)他の実施例を図8を参照して説明する。
【0041】この実施例では、支持体104の先端部か
ら垂下するワイヤ105の下端に超音波式の距離センサ
111が固定されている。この超音波式の距離センサ1
11は、センサ111の発信器(図示せず)から発射さ
れる狭指向角のパルス信号の反射波の戻り時間を検出し
てそれに対応する信号電圧を図示しないケーブル又は無
線信号又は光ファイバで炉外に導出するものであり、原
理そのものは周知であるのでそれ以上の説明を省略す
る。
【0042】この測定方式は非接触方式であるので、炉
体2の回転及び支持体104の進退を連続的に実施して
もなんら問題がなく、検査時間が大幅に短縮される。 (実施例3)他の実施例を図6を参照して説明する。こ
の実施例では、支持体104の先端部に固体TVカメラ
121が配設されている。その光軸は鉛直方向とされ、
固体TVカメラ121自体はレンズ部を含めて断熱箱
(図示せず)に収容され、断熱箱の受光窓にはガラスが
二重に嵌め込まれている。更に上記支持体104の孔部
を通じてこの断熱箱内に冷却空気を送り込んでもよい。
【0043】このようにすれば、耐火材層22の厚さの
検出と同時に、その近傍を固体TVカメラ121で撮像
することができ、耐火材層22の厚さと表面形状とを一
挙に検査することができる。また、カメラ121は錘部
106も視認できるので、錘部106の引っ掛かりなど
の障害を目視することができ、好都合である。更に、距
離D1の異常検出時に、即時にその周辺を視認できると
いう利点がある。 (変形態様)上記実施例では、支持体104の軸心を炉
体2の軸心と一致させたが、両軸心が平行でかつ所定距
離だけ離れて配設されてもよい。この場合には、この所
定距離及び方向により検出距離を補正して炉体2の軸心
から耐火材層22の表面までの距離を求めればよい。た
だし、糸105を垂下する方式では、両軸心が同一鉛直
線上に位置することが計算の簡単化のために好都合であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳鉄用溶湯の製造装置の側面図であ
る。
【図2】図1の装置の正面図である。
【図3】図1の装置の前部平面図である。
【図4】図1の炉体2の略縦断面図である。
【図5】炉内雰囲気変更動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】耐火材層の厚さを測定する装置の概略を示す模
式側面図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】図6の一部拡大断面図である。
【図9】実施例2を示す要部拡大断面側面図である。
【符号の説明】
2は炉体、22は耐火材層、100は厚さ検査装置、1
04は支持体、105はワイヤ(糸)、106は錘部、
107はスケール部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 21/08 (71)出願人 591181089 株式会社ナニワ炉機研究所 大阪府八尾市上尾町5丁目1番地の8 (72)発明者 平野 春好 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 平井 秀敏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 神谷 雄二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 小林 宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 白川 博一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木崎 勉 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岡田 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 竹内 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 村田 博敏 大阪府八尾市上尾町5丁目1番地の8 株 式会社ナニワ炉機研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の耐火材層を有して間欠回転又は連
    続回転する炉体の端部開口から炉内に挿入された長尺状
    の支持体を前記炉体の軸心と平行に移動させ、前記支持
    体の先端部に装備された距離検出部により前記耐火材層
    の内周面までの距離を検出し、前記距離に基づいて前記
    耐火材層の厚さを求めることを特徴とする回転溶融炉の
    耐火材層の検査方法。
  2. 【請求項2】前記距離検出部は、前記支持体の先端部か
    ら垂下する糸の先端に固定されて前記耐火材層の内周面
    に当接する錘部を有し、前記距離は、前記糸の基端の変
    位又は前記変位に関連する物理量として検出される請求
    項1記載の回転溶融炉の耐火材層の検査方法。
  3. 【請求項3】前記距離検出部は、前記支持体の先端部か
    ら垂下する糸の先端に固定されて前記耐火材層に接触す
    ることなく前記距離を検出する非接触型距離センサから
    なる請求項1記載の回転溶融炉の耐火材層の検査方法。
  4. 【請求項4】前記糸は、前記支持体に沿って炉外に延出
    される請求項2又は3記載の回転溶融炉の耐火材層の検
    査方法。
  5. 【請求項5】円筒状の耐火材層を有して回転する炉体の
    端部開口から炉内に挿入された長尺状の支持体を前記炉
    体の軸心と平行に移動させ、前記支持体の先端部に装備
    された撮像装置により前記耐火材層の内周面を撮像する
    ことを特徴とする回転溶融炉の耐火材層の検査方法。
  6. 【請求項6】前記支持体は前記距離検出部及び撮像装置
    を装備する請求項1又は5記載の回転溶融炉の耐火材層
    の検査方法。
JP9133494A 1994-04-28 1994-04-28 回転溶融炉の耐火材層の検査方法 Pending JPH07294157A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100868505B1 (ko) * 2002-07-03 2008-11-12 주식회사 포스코 노 내부 내화물 침식상태 확인장치
CN112789247A (zh) * 2018-08-01 2021-05-11 法商圣高拜欧洲实验及研究中心 用于制造具有耗损检测器的玻璃熔炉的方法
KR20210079832A (ko) * 2019-12-20 2021-06-30 주식회사 포스코 전기로 바닥 침식 측정장치

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