JPH07293995A - 電話ボックス用空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話ボックスに、室内側と室内側を縦形に設
置し、デザイン屋根を装着できる構造の空気調和機を提
供することを目的とする。 【構成】 台枠２１乗に下方に開いた仕切り２２を固着
し室内側２３と室内側２４を区画し、仕切り２２の上面
に室外送風ファン２６、下面にファンモータ２５と室内
送風ファン２６を装着している。仕切り２２の上方に室
外吸込ガイド２８を固着して略円筒状の室外熱交換器２
９を配設し、取付け台３０を形成して圧縮機３１を載置
し、その上にデザイン屋根を装着している。仕切り２２
の下方に略円筒状の室内熱交換器３４を配設し、台枠２
１の下面に、中央に吸込口３６と外周に吸込口３７を設
け、露受皿３９を環状に設けた室内吸込ガイド８に筒状
の吸込仕切板４０を一体に形成した吸込グリル板４１を
装着している。この空気調和機の台枠２１を電話ボック
ス４２の上に載置し、支柱４３に螺着している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電話ボックス用空気調和
機に係り、より詳しくは狭い天井スペースに適応できる
空気調和機の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電話ボックスの空調は図３に示す
ように、筐体１内に仕切り２を設けて室内側３と室外側
４を前後または左右に区画している。前記室内側３に室
内熱交換機５と、同室内熱交換器５を通して吸込ダクト
６と吹出ダクト７を介して室内空気を循環する室内送風
ファン８を配設し、前記室外側４に圧縮機９、室外熱交
換器１０及び室外送風ファン１１を配設して空気調和機
を構成している。電話ボックスの支柱１２上に取付け台
１３を螺着し、同取付け台１３に屋根１４を貫通して取
付け脚１５、室内側３の吸込ダクト６、吹出ダクト７を
装着した電話ボックス用空気調和機が提案されている。
しかしながら、電話ボックスの屋根の狭いスペースへの
取付け、既成の屋根の上への取付け、及び空気調和機を
設置後の屋根の外観に問題点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような問題点を
解決するために、本発明は電話ボックスに余裕のある設
置スペースで縦形に室内側と室外側を構成し、設置場所
に適したデザインの屋根を装着できる構造の空気調和機
を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、台枠上に仕切
りを設けて上部に室外側と下部に室内側とを区画し、前
記室内側にファンモータ、円筒形の室内熱交換器、同室
内熱交換器通して吸込グリルを介して室内空気を循環す
る室内送風ファンを、前記室外側に室外吸込ガイド板を
介して室外空気を吸い込み、円筒形の室外熱交換器を通
して室外に吹き出す室外送風ファンと、前記室外吸込ガ
イド板の上に圧縮機をそれぞれ上下方向に配設し、前記
室外吸込ガイド板上に屋根を装着した空気調和ユニット
を電話ボックスの上面に載置したことを特徴とする。前
記台枠の下面に、中央部に空気フィルタを着脱自在に装
着した吸込口と外周部に吹出口を備え、板状の室内吸込
ガイド板に筒状の吸込仕切板を一体に形成し、前記室内
吸込ガイド板上に室内熱交換器を嵌設する溝部を有する
露受皿を環状に設けた前記吸込グリル板を装着したこと
を特徴とする。また、天井板を除いた前記電話ボックス
の上端に、外周に下向きのフランジを形成した前記台枠
を被せ、四隅の支柱の上端に防振ゴムを挟んで螺着した
ことを特徴とする。さらに、前記室外吸込ガイド板上に
取付け具を設け、各種のデザイン屋根を装着可能とした
ことを特徴とする。

【０００５】

【作用】本発明によれば、下向きのフランジを有する台
枠上に、仕切りによって上部を室外側に、下部を室内側
に区画し、室内側、室外側、圧縮機を順に縦方向に三段
に積み重ねて空気調和機を省スペースに構成し、電話ボ
ックスの天井に空気調和機を構成した台枠を容易に載置
できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１と図２を用い
て説明する。図１に示すように、外周に下向きのフラン
ジ２１ａを有する台枠２１上に下方に開いた箱状の仕切
り２２を固着し室外側２３と室内側２４を区画してい
る。仕切り２２の中央部を上方に突出してファンモータ
２５を螺着し、室外側２３に室外送風ファン２６、室内
側２４に室内送風ファン２７を回転軸を共通にして装着
している。仕切り２２の上方に室外送風ファン２６の室
外吸込ガイド２８を固着し、室外送風ファン２６を囲む
ように仕切り２２との間に、図２に示すような略円筒状
の室外熱交換器２９を配設し、室外吸込ガイド２８の上
方に取付け台３０を形成して圧縮機３１を載置してい
る。室外吸込ガイド２８の上面に吸込口を兼ねた取付け
具３２を設け、デザインした屋根３３を装着している。
一方、室内側２４には室内送風ファン２７を囲んで略円
筒状の室内熱交換器３４を配設し、台枠２１の下面に、
中央部に空気フィルタ３５を装着した開閉自在な吸込口
３６と外周部に吹出口３７を設け、室内熱交換器３４を
嵌設する露受皿３９を環状に設けた室内吸込ガイド３８
に筒状の吸込仕切板４０を一体に形成した吸込グリル板
４１を装着している。以上のように構成した空気調和機
の台枠１を既成の屋根を取り外した電話ボックス４２の
上に載置し、四隅の支柱４３の上部に防振ゴム４４を挟
んで螺着している。この空気調和機の室外側２３では室
外送風ファン２６の回転によって室外空気を室外吸込ガ
イド２８と屋根３３の間から吸い込み、圧縮機３１に触
れ、室外熱交換器２９を通って仕切り２２と室外吸込ガ
イド２８の間に張られた吹出ネット４２から室外に吹き
出す。室内側２４では室内送風ファン２７の回転によっ
て電話ボックス内の空気をグリル板４１の吸込口３６か
ら吸い込み、室内熱交換器３４を通って吹出口３７から
吹き出し循環する。室外熱交換器２９と室内熱交換器３
を通る冷媒の順序を切り換えることによって冷房と暖房
を行う。

【０００７】

【発明の効果】本発明によれば、下向きのフランジを有
する台枠上に、室内側、室外側、圧縮機を順に縦方向に
三段に積み重ねて空気調和機を構成し、狭い電話ボック
スの天井に空気調和機を構成した台枠を容易に、振動を
防止して載置しすることができる。また、電話ボックス
が配置される場所に適したデザインの屋根を装着するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概要を示す電話ボックス用
空気調和機の要部縦断面図である。

【図２】本発明の一実施例の熱交換器を示す斜視図であ
る。

【図３】従来例の電話ボックス用空気調和機の概要を示
す要部縦断面図である。

【符号の説明】

21 台枠 21ａ フランジ 22 仕切り 23 室外側 24 室内側 25 ファンモータ 26 室外送風ファン 27 室内送風ファン 28 室外吸込ガイド 29 室外熱交換器 30 取付け台 31 圧縮機 32 取付け具 33 屋根 34 室内熱交換器 35 空気フィルタ 36 吸込口 37 吹出口 38 室内吸込ガイド 39 露受皿 40 吸込仕切板 41 吸込グリル板 42 電話ボックス 43 支柱 44 防振ゴム

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台枠上に仕切りを設けて上部に室外側と
   下部に室内側とを区画し、前記室内側にファンモータ、
   室内熱交換器及び吸込グリル板を介して室内空気を循環
   する室内送風ファンを、前記室外側に室外熱交換器、室
   外吸込ガイド板を介して室外空気を吸い込み前記室外熱
   交換器を通して室外に吹き出す室外送風ファン及び前記
   室外吸込ガイド板の上に圧縮機をそれぞれ配設し、前記
   吸込ガイド板上に屋根を装着した空気調和ユニットを電
   話ボックスの上面に載置したことを特徴とする電話ボッ
   クス用空気調和機。
2. 【請求項２】 前記台枠の下面に、中央部に空気フィル
   タを着脱自在に装着した吸込口と外周部に吹出口を備
   え、板状の室内吸込ガイド板に筒状の吸込仕切板を一体
   に形成し、前記室内吸込ガイド板上に室内熱交換器を嵌
   設する露受皿を環状に設けた前記吸込グリル板を装着し
   たことを特徴とする請求項１記載の電話ボックス用空気
   調和機。
3. 【請求項３】 前記室内熱交換器と前記室外熱交換器を
   略円筒状に形成したことを特徴とする請求項１記載の電
   話ボックス用空気調和機。
4. 【請求項４】 天井板を取り外した前記電話ボックスの
   上端に、外周に下向きのフランジを形成した前記台枠を
   被せ、四隅の支柱の上端に防振ゴムを挟んで螺着したこ
   とを特徴とする請求項１記載の電話ボックス用空気調和
   機。
5. 【請求項５】 前記室外吸込ガイド板上に取付け具を設
   け、各種のデザイン屋根を装着可能としたことを特徴と
   する請求項１記載の電話ボックス用空気調和機。