JPH07293433A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機

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Publication number
JPH07293433A
JPH07293433A JP6113747A JP11374794A JPH07293433A JP H07293433 A JPH07293433 A JP H07293433A JP 6113747 A JP6113747 A JP 6113747A JP 11374794 A JP11374794 A JP 11374794A JP H07293433 A JPH07293433 A JP H07293433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
rotational force
plate body
drive shaft
transmission member
Prior art date
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Pending
Application number
JP6113747A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Shimizu
圭一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
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Publication of JPH07293433A publication Critical patent/JPH07293433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板に分割構成を採用し、回転力伝達部材や
斜板本体の構造を簡素化して加工を容易化するとともに
精度を向上する。 【構成】 回転力伝達部材10を斜板本体9の中央部に
形成された穴内に嵌挿するとともに、該回転力伝達部材
10に斜板本体9を該斜板本体9の面に垂直な方向に位
置拘束可能な係合部を設け、かつ、回転力伝達部材10
と斜板本体9とを回転方向に互いに係合させた可変容量
型斜板式圧縮機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可変容量型斜板式圧縮
機に関し、とくに両頭ピストン式の可変容量型斜板式圧
縮機に適用して最適な、斜板と駆動軸との間の回転力伝
達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、いわゆる両頭ピストン式の可
変容量型斜板式圧縮機が知られている。すなわち、斜板
本体自身を傾斜させたまま回転させ、それに摺接係合す
るピストンを斜板の両側に延設し、斜板両側に形成され
たシリンダ内で流体の圧縮を行わせるタイプの圧縮機で
ある。斜板の傾斜角を調整することにより、圧縮容量が
可変される。
【0003】この種の圧縮機においては、駆動軸の回転
力を斜板に伝達して斜板を回転させる必要があるが、こ
の伝達機構として、斜板を一体的な構造に構成し、駆動
軸からの回転力を実質的に直接斜板に伝達するものと、
斜板を斜板本体と該斜板本体に駆動軸からの回転力を伝
達する回転力伝達部材との分割構成としたものが知られ
ている。
【0004】前者の一体構造方式では、斜板自身の形状
が複雑になるとともに、駆動軸との間に斜板の傾斜角変
更のための球面支持部が必要となり、この球面支持部の
加工精度を上げることが相当難しいという問題がある。
【0005】一方後者の分割構成方式としては、斜板と
回転力伝達部材とを嵌合固着する構造、両者を嵌挿した
状態で溶着する構造、両者を螺合させて締め付け固定す
る構造等が知られている。たとえば実開平3−5688
5号公報に記載されているような構造では、両部材間に
圧入、螺合部があり、加工が複雑になり、その組立も容
易ではない。つまり、上記のような従来の分割構成方式
では、両部材を固定するための特別な加工や組立が必要
になり、部材の構造も複雑であり、品質管理上の負担の
増加や製造コストの増大を招いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の分割構成を採用した可変容量型斜板式圧縮機に
おける問題点に着目し、回転力伝達部材や斜板本体の構
造を簡素化して加工を容易化するとともに精度を向上
し、装置の信頼性の向上、コストの低減、さらには軽量
化を可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
可変容量型斜板式圧縮機は、斜板と、該斜板に挿通され
る駆動軸とを有し、前記斜板が斜板本体と該斜板本体に
駆動軸からの回転力を伝達する回転力伝達部材とから構
成された可変容量型斜板式圧縮機において、前記回転力
伝達部材を前記斜板本体の中央部に形成された穴内に嵌
挿するとともに、該回転力伝達部材に斜板本体を該斜板
本体の面に垂直な方向に位置拘束可能な係合部を設け、
かつ、回転力伝達部材と斜板本体とを回転方向に互いに
係合させたことを特徴とするものからなる。
【0008】上記圧縮機においては、上記回転力伝達部
材内に、駆動軸が挿通され駆動軸上を摺動自在な円筒状
または円柱状の支持部材を設け、該支持部材周りに上記
回転力伝達部材が回動可能に支持されるようにすること
が好ましい。
【0009】また、このような斜板分割構成において
は、斜板本体と回転力伝達部材とを耐摩耗性向上等のた
めに、互いに異種材料から構成することができる。たと
えば上記斜板本体をアルミニウム合金から構成しシュー
との摺動性を向上させ、回転力伝達部材を鉄系素材で形
成することで強度を確保できる。
【0010】
【作用】このような本発明に係る可変容量型斜板式圧縮
機においては、斜板本体は回転力伝達部材に係合部によ
り該斜板本体の面に垂直な方向に位置拘束される。螺合
部等がなく、単に両者を特定の方向に互いに係合させる
だけであるから、構造が簡素化され、加工が容易化され
る。また、回転力伝達部材と斜板本体とは一体的に回転
される必要があるが、これも両者間の係合構造は、たと
えば単にピンで両者を回転方向に一体的に結合する構造
によって達成される。したがって、この回転方向の係合
構造も、極めて簡素なものでよく、加工が容易化され
る。
【0011】さらに、回転力伝達部材内に、駆動軸との
間に円筒状または円柱状の支持部材を設け、該支持部材
内に駆動軸を挿通させれば、回転力伝達部材を斜板本体
と一体的に支持部材周りに傾斜角を変更できるようにな
る。つまり、斜板の傾斜角可変のための支持構造が、球
面部を設けることなく、円筒状の摺接部によって達成で
きるようになり、加工が大幅に容易化されるとともに、
容易に加工精度が高められる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の可変容量型斜板式圧縮機の
望ましい実施例を図面を参照して説明する。図1ないし
図10は、本発明の一実施例に係る可変容量型斜板式圧
縮機を示しており、図1はその全体の縦断面を示してい
る。図1において、1は可変容量型斜板式圧縮機全体を
示しており、ハウジング2内に斜板3が設けられるとと
もに、駆動軸4が延設されている。斜板3は、クランク
室5内に設けられ、その外周側が球面を有するシュー6
に摺接自在に係合され、該シュー6を介してピストン7
に接続されている。ピストン7は、図の左右のシリンダ
8a、8b内へと延びており、両シリンダ8a、8b内
で交互に流体を圧縮する、いわゆる両頭式のピストンを
構成している。
【0013】斜板3は、斜板本体9と、該斜板本体9に
駆動軸4からの回転力を伝達する回転力伝達部材10と
から構成されている。回転力伝達部材10と駆動軸4と
の間には、外周面が円筒面に形成され、内部に駆動軸4
が摺動自在に挿通された断面円形の孔11aを有する、
円筒状または円柱状の支持部材11が設けられている。
回転力伝達部材10と斜板本体9とは、後述の如く係合
されており、回転力伝達部材10の支持部材11の円筒
外周面上での傾斜自在支持構造により、回転力伝達部材
10と斜板本体9とは、支持部材11に駆動軸4に対し
て傾斜角可変自在に支持されている。
【0014】回転力伝達部材10の図1における左右両
側には、突出部10a、10bが設けられており、各突
出部10a、10bは、それぞれ、駆動軸4に嵌合固定
された係合部材12a、12bに係合されている。この
係合を介して、駆動軸4からの回転力が回転力伝達部材
10に伝達されるようになっている。
【0015】一方の係合部材12aは、駆動軸4の軸方
向に位置が固定されているが、他方の係合部材12b
は、圧力調整室13の圧力に応じて移動制御されるアク
チュエータ14により、駆動軸の軸方向に移動制御され
るようになっている。これによって、斜板3の駆動軸4
に対する傾斜角が可変されるようになっている。
【0016】斜板本体9は、図2および図3に示すよう
に構成されている。斜板本体9の中心部には、回転力伝
達部材10が挿入されるトラック形状の穴、つまり実質
的に平行に延びる2本の辺と両側の円弧部とで画成され
た穴9aが形成されている。また、穴9aの近傍には、
後述のピン嵌合用の孔9bが設けられている。本実施例
では、斜板本体9は、アルミニウム合金から構成されて
いる。
【0017】回転力伝達部材10は、図4および図5に
示すように構成されている。回転力伝達部材10の中央
部には、後述の支持部材挿入用の穴10cが形成されて
おり、一端部には、後述のピン嵌合固定用の孔10dが
設けられている。回転力伝達部材10の突出部10aを
形成している部分10eと、突出部10bを形成してい
る部分10fとの間には、溝15が形成されている。こ
の溝15内に斜板本体9を保持できるようになってい
る。保持された斜板本体9は、該斜板本体9の面に垂直
な方向X−Xに位置拘束される。なお、本実施例では、
回転力伝達部材10は鉄系素材から構成されている。
【0018】円筒状または円柱状の支持部材11は、図
6および図7に示すように構成されている。すなわち、
中央部に単に駆動軸挿通用の孔11aが設けられた単純
な形状である。
【0019】この支持部材11は、図8に示すように、
回転力伝達部材10の穴10c内に相対回動自在に嵌合
され、嵌合された後回転力伝達部材10の孔10g、支
持部材11の孔11a内に駆動軸4が挿通される。回転
力伝達部材10は支持部材11の円筒外周面上に回動自
在に支持される。
【0020】回転力伝達部材10に対し、斜板本体9は
図9に示すように嵌合される。このとき、回転力伝達部
材10の部分10eあるいは10fの外形形状と、斜板
本体9の穴9aの内形形状が丁度合わせられる。斜板本
体9を、溝15の位置まで押し込んだ後、該斜板本体9
は、図10に示すように約90度回転される。そして、
斜板本体9の孔9bと回転力伝達部材10の孔10dと
が合わせられ、両孔9b、10dにピン16が嵌合固定
される。
【0021】図10に示す状態では、斜板本体9の穴9
aのトラック形状直線部の外側部分9c、9dが溝15
内に嵌合保持されることになり、斜板本体9は、回転力
伝達部材10に対して、斜板本体9の面と垂直な方向に
位置固定される。また、ピン16の嵌合固定により、斜
板本体9は、回転力伝達部材10に対して、回転方向に
係合、つまり両者は回転方向に一体的に固定される。
【0022】なお、この回転方向の係合は、上記のよう
なピン係合に限らず、他の方法でもよい。また、斜板本
体9の面と垂直な方向の位置拘束も、上記方法に限定さ
れない。
【0023】上記のような実施例装置においては、回転
力伝達部材10と斜板本体9との間には螺合構造等が介
在せず、斜板本体9は、単に回転力伝達部材10の溝1
5内に係合保持され、ピン16を介して回転方向に係合
されているだけであるから、構造的に極めて簡素であ
る。したがって、斜板3を斜板本体9と回転力伝達部材
10との分割構成としても、複雑な加工を要する部位は
存在せず、各部の加工が容易に行われるとともに、加工
精度も容易に向上される。
【0024】また、回転力伝達部材10の傾斜角変更を
円筒状の支持部材11を介して行うことができ、傾斜角
可変のための支持部が円筒面同士の摺接構造となるの
で、球面支持の場合に比べ加工が極めて容易になり、か
つ加工精度も容易に向上される。
【0025】さらに、本実施例の如く斜板本体9と回転
力伝達部材10とを異種材料から構成できるので、たと
えば、ある種の同種材料同士で構成する場合のような合
性の悪さを回避でき、信頼性を向上できるとともに、耐
久性向上等も可能となる。また、本実施例の如く斜板本
体9をアルミニウム合金製とすれば、軽量化も可能とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変容量
型斜板式圧縮機によるときは、斜板本体と回転力伝達部
材とを極めて簡素な係合構造で、必要な方向に関して係
合させるようにしたので、斜板本体や回転力伝達部材の
構造を簡素化でき、加工を容易化できるとともに加工精
度を向上することができる。
【0027】また、円筒状や円柱状の支持部材を介在さ
せて、斜板の傾斜角可変のための支持部材を円筒面同士
の摺接構造とすることが可能となり、従来の球面支持部
を無くして、加工の容易化、加工精度の向上を一層促進
することもできる。
【0028】さらに、回転力伝達部材と斜板本体に異種
材料を用いることが可能であり、装置の信頼性向上、耐
久性向上、軽量化もはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可変容量型斜板式圧縮
機の縦断面図である。
【図2】図1の装置の斜板本体の正面図である。
【図3】図2の斜板本体の側面図である。
【図4】図1の装置の回転力伝達部材の正面図である。
【図5】図4の回転力伝達部材の側面図である。
【図6】図1の装置の支持部材の正面図である。
【図7】図6の支持部材の側面図である。
【図8】図4の回転力伝達部材に図6の支持部材を挿入
する様子を示す正面図である。
【図9】図4の回転力伝達部材に図2の斜板本体を嵌合
した状態を示す正面図である。
【図10】図9の次の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 可変容量型斜板式圧縮機 3 斜板(全体) 4 駆動軸 7 ピストン 8a、8b シリンダ 9 斜板本体 10 回転力伝達部材 10a、10b 突出部 11 支持部材 15 溝 16 ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜板と、該斜板に挿通される駆動軸とを
    有し、前記斜板が斜板本体と該斜板本体に駆動軸からの
    回転力を伝達する回転力伝達部材とから構成された可変
    容量型斜板式圧縮機において、前記回転力伝達部材を前
    記斜板本体の中央部に形成された穴内に嵌挿するととも
    に、該回転力伝達部材に斜板本体を該斜板本体の面に垂
    直な方向に位置拘束可能な係合部を設け、かつ、回転力
    伝達部材と斜板本体とを回転方向に互いに係合させたこ
    とを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記回転力伝達部材内に、前記駆動軸が
    挿通され駆動軸上を摺動自在な円筒状または円柱状の支
    持部材が設けられ、該支持部材周りに前記回転力伝達部
    材が回動可能に支持されている、請求項1の可変容量型
    斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記回転力伝達部材に、前記駆動軸から
    の回転力を伝達するための突出部が形成されている、請
    求項1又は2の可変容量型斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記斜板本体がアルミニウム合金から構
    成され、前記回転力伝達部材が鉄系素材で形成されてい
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の可変容量型斜
    板式圧縮機。
JP6113747A 1994-04-28 1994-04-28 可変容量型斜板式圧縮機 Pending JPH07293433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6113747A JPH07293433A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 可変容量型斜板式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP6113747A JPH07293433A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 可変容量型斜板式圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPH07293433A true JPH07293433A (ja) 1995-11-07

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ID=14620106

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JP6113747A Pending JPH07293433A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 可変容量型斜板式圧縮機

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JP (1) JPH07293433A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5785503A (en) * 1995-11-24 1998-07-28 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Variable displacement compressor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5785503A (en) * 1995-11-24 1998-07-28 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Variable displacement compressor

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