JPH07293339A - 気化器に於ける燃料計量装置 - Google Patents

気化器に於ける燃料計量装置

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JPH07293339A
JPH07293339A JP11469694A JP11469694A JPH07293339A JP H07293339 A JPH07293339 A JP H07293339A JP 11469694 A JP11469694 A JP 11469694A JP 11469694 A JP11469694 A JP 11469694A JP H07293339 A JPH07293339 A JP H07293339A
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JP
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jet
needle
jet needle
outer peripheral
sliding valve
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JP11469694A
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Inventor
Hiroshi Yamazoe
博司 山添
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Keihin Corp
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェットニードルとニードルジェットによる
燃料計量精度が高く、経時変化の少ない耐久性の秀れた
燃料計量装置を提供する。 【構成】 摺動弁7に装着されたジェットニードル30
はニードルジェット16内に挿入される。ジェットニー
ドル30は円柱棒状で形成され、ジェットニードル30
の外周面30Aには後端から先端に向けて連続して制御
溝31が穿設される。外周面30Aに開口する制御溝3
1の溝巾Sは一定で、溝深さTは、先端において深く、
後端において浅く形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関へ供給する混合気
の量及び濃度を制御する気化器に関し、そのうち特に、
気化器本体を貫通する吸気路内を昇降する摺動弁に装着
された燃料計量用のジェットニードルと、吸気路内に開
口されて前記ジェットニードルが挿入される燃料噴出用
のニードルジェットとからなる気化器に於ける燃料計量
装置に関するもので、かかる燃料計量装置は摺動絞り弁
式気化器、或は定真空式気化器に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来の気化器に於ける燃料計量装置の第
1の例を図15により説明する。1は、内部を側方に向
かって吸気路2が貫通した気化器本体であり、吸気路2
の中間部より上方に向かって摺動弁案内筒3が連設さ
れ、その上部は開口される。4は気化器本体1の下方に
配置された浮子室本体であり、気化器本体1の下方凹部
と浮子室本体4とにより浮子室5が形成され、浮子室5
内には、図示せぬバルブシート、フロートバルブ、及び
フロート6の協同作用によって一定なる燃料液面が形成
される。
【0003】7は、摺動弁案内筒3内に移動自在に配置
される摺動弁としての負圧作動弁であり、摺動弁7の上
端には傘状のダイヤフラムよりなる区画体8が取着され
るもので、この区画体8の環状の外周部を気化器本体1
の上方鍔部1Aとトップ9とによって挟持することによ
り、区画体8の上側面とそれをおおうトップ9とにより
受圧室10が形成され、区画体8の下側面とそれに対向
する気化器本体1の上方凹部1Bとにより大気圧室11
が形成される。尚、12は摺動弁7の下方底部7Aに開
口された負圧導入孔であり、この負圧導入孔12を介し
て吸気路2内の負圧が受圧室10内へ導入される。13
は摺動弁7より機関A側(図において右方)の吸気路内
に配置された絞り弁、14は摺動弁7を下方に向けて押
圧するスプリングである。
【0004】15は、摺動弁7に装着された燃料計量用
のジェットニードルであり、摺動弁7の下方底部7Aよ
り下方に向けて突出し、吸気路2内に開口する燃料噴出
用のニードルジェット16内に挿入される。このニード
ルジェット16はミキシングノズル17、主燃料ジェッ
ト18を介して浮子室5内の一定燃料液面下に連絡され
る。
【0005】ジェットニードル15は燃料計量部として
のストレート部15Aとストレート部15Aの下端から
下方に向かいその直径が漸次減少するテーパー部15B
とにより形成され、前記ジェットニードルを摺動弁7に
穿設された挿入孔7B内に挿入し、その上端に取着され
た鍔部19を挿入孔7Bが開口する係止段部7C上に配
置することによってフローティング状態にて摺動弁7に
装着される。一方、ニードルジェット16には燃料計量
孔16Aが穿設されるもので、燃料の計量はジェットニ
ードル15の燃料計量部(ストレート部15A、テーパ
ー部15B)とニードルジェット16の燃料計量孔16
Aとによって形成される燃料計量間隙によって行なわれ
る。
【0006】第2の従来例について図16により説明す
る。尚、第1の従来例と同一構造部分は同一符号を使用
し、説明を省略する。20はジェットニードルであっ
て、円柱棒材よりなり、燃料計量部として、上部近傍か
ら下端に向けて切欠き部20Aが連続して形成される。
この切欠き部20Aはジェットニードル20の円形横断
面を欠円形状に切欠くものであり、(欠円形状に切欠く
とは円形を直線的に切欠くことをいう)切欠き部20A
の円周面よりの切欠き深さHは、その上方部分に於て浅
く、下方の先端部分に於て深く形成される。そして、か
かるジェットニードル20がニードルジェット16内に
挿入されることにより、この切欠き部20とニードルジ
ェット16の燃料計量孔16Aとによって燃料計量間隙
が形成され、この燃料計量間隙にて燃料量が計量されて
制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例によると
次の課題を有する。ジェットニードル15は摺動弁7の
挿入孔7Bに対してフローティング支持され、一方、摺
動弁7の低開度時における燃料の計量はジェットニード
ル15のストレート部15Aとニードルジェット16の
燃料計量孔16Aとによって形成される微少なる燃料計
量間隙、例えば0.075mmから0.135mmによって
行なわれる。又、摺動弁7の高開度時における燃料の計
量は、ジェットニードル15のテーパー部15Bとニー
ドルジェット16の燃料計量孔16Aとによって形成さ
れる燃料計量間隙、例えば0.8mmから1.6mmによっ
て行なわれる摺動弁7の高開度時において、かかる燃料
計量間隙を増加するのは、摺動弁7の高開度運転時にお
いて多量の燃料を必要とするからである。
【0008】一方、50ccから150cc程度の比較的小
排気量の単気筒機関が搭載されるオートバイ等にあって
は、摺動弁は高開度域に開放されて使用される頻度が高
い。これは機関の排気量が比較的小であって、機関の出
力が小であるにも拘わらず、急加速運転あるいは車速4
0Km/H以上の中高速運転がよく行なわれるからであ
る。そして、機関に生起する振動は、車速40Km/Hを
超える摺動弁の高開度域において急激に高まるものであ
り、又、摺動弁の高開度域において、吸気路内には大き
な吸気脈動が発生する。以上によると、摺動弁の高開度
域において、ジェットニードルとニードルジェットとの
振れ、タタキ現象が強くでるもので、かかる条件下にお
いて前述の如く0.8mmから1.6mmの比較的大なる燃
料計量間隙がジェットニードル15とニードルジェット
16との間に形成されることは、ジェットニードル15
とニードルジェット16との当接部分に摩耗が生じ、燃
料計量上好ましいものでない。一方、かかる不具合を解
決する手段として、ジェットニードル15、ニードルジ
ェット16の材質、表面処理を選定することが考慮され
るが、この選定の為には極めて多数の試料を用意し、そ
れら試料を長期間に渡ってテストをする必要が有るもの
で、それらの選定作業には極めて多大な開発費を必要と
するものであり、開発費の増加は製造コストの上昇につ
ながり好ましいものでない。
【0009】又、ジェットニードル15の振動を抑止す
る為にスプリング等の弾性部材を用いてジェットニード
ル15をニードルジェット16に向けて弾性的に押圧す
ることも考慮されるが一部品点数の増加、組付け工数の
増加につながり好ましいものでない。
【0010】又、第2の従来例によると次の不具合を有
する。摺動弁7の低開度時において、ジェットニードル
20の計量部としての切欠き部20Aは、ニードルジェ
ット16の燃料計量孔16A内に対し、図17に示され
る如く挿入配置される。すなわち、切欠き部20Aの切
欠き深さHは小なる深さH1 を有し、ジェットニードル
20の外周部分は大なるガイド代L1 をもってニードル
ジェット16の燃料計量孔16A内に挿入配置される。
一方、摺動弁7の高開度時において、ジェットニードル
20の計量部としての切欠き部20Aは、ニードルジェ
ット16の燃料計量孔16A内に対し、図18に示され
る如く挿入配置される。すなわち、切欠き部20Aの切
欠き深さHは大なる深さH2 を有し、ジェットニードル
20の外周部分は小なるガイド代L2 をもってニードル
ジェット16の燃料計量孔16A内に挿入配置される。
【0011】以上によると、前述した如く、摺動弁7の
高開度域において、振動及び吸気脈動が大となった時、
ガイド代L2 が小であることより、ジェットニードル2
0の外径部分とニードルジェット16の燃料計量孔16
Aとの振れ、タタキ現象が大きく発生し、それら当接部
分に摩耗が生じ、燃料計量上好ましいものでない。
【0012】一方、かかる不具合を解決する一つの手段
として、ジェットニードル20を摺動弁7に固着するこ
とによってジェットニードル20の振れを抑止できるも
のである。然しながら、ジェットニードル20とニード
ルジェット16とによって形成される燃料計量間隙が特
に摺動弁7の低開度時において微少であることから、ジ
ェットニードル20のニードルジェット16に対するセ
ンタリングの為の費用がかさみ気化器の製造コスト高を
招来して好ましいものでない。
【0013】本発明は、前記課題に鑑み成されたもの
で、ジェットニードルとニードルジェットとによる燃料
計量精度の経時変化の少ない耐久性の秀れた気化器の燃
料計量装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に、
第1の発明は、気化器本体を貫通する吸気路に摺動弁案
内筒を連設し、該摺動弁案内筒内を昇降して吸気路を開
閉する摺動弁に燃料計量用のジェットニードルを装着
し、該ジェットニードルを吸気路内に開口する燃料噴出
用のニードルジェット内に挿入した気化器において、ジ
ェットニードルは、円柱棒材で形成されるとともに円柱
棒材の外周面には、後端近傍から先端に向かう軸心方向
に沿って制御溝が連続して穿設され、前記、制御溝を、
外周面に開口する溝巾を一定とし、溝深さを少なくとも
先端において深く、後端において浅くしたことにある。
【0015】又、第2の発明は、前記、ジェットニード
ルの外周面に開口する制御溝を、位置決め部材にて、摺
動弁の横断面における一定位置に位置決め配置したこと
にある。
【0016】又、第3の発明は、前記、ジェットニード
ルの外周面に開口して穿設される制御溝を、ジェットニ
ードルの横断面において線対称の位置に2個設け、両制
御溝の一側端部によって形成される一側の外周面を機関
側に向けて位置決め配置し、両制御溝の他側端部によっ
て形成される他側の外周面をエアクリーナ側に向けて位
置決め配置したことにある。
【0017】
【作用】第1の発明によると、燃料計量間隙は、ニード
ルジェットの燃料計量孔と、燃料計量孔内に配置される
ジェットニードルの制御溝によって決定されて計量され
る。そして、ジェットニードルに穿設された制御溝の外
周面に開口する溝巾を一定としたので、摺動弁の全ての
開度域において、ジェットニードルの外周面は常に一定
のガイド代をもってニードルジェットの燃料計量孔にガ
イドすることができ、ジェットニードルとニードルジェ
ットの当接部の摩耗の発生を抑止できる。
【0018】第2の発明によると、ジェットニードルの
外周面に穿設された制御溝はニードルジェットに対し常
に一定位置に位置決め開口するので吸気路内へ均一な燃
料の供給が可能となる。
【0019】第3の発明によると、ジェットニードルの
両制御溝の間に形成されるジェットニードルの一側の外
周面が機関側に向けて位置決め配置され、他側の外周面
がエアクリーナ側に向けて位置決め配置されたので、吸
気路内に生起する脈動圧力がジェットニードルに作用し
た際に於てもジェットニードルのニードルジェット内に
おける振れを最小限に抑止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明になる気化器に於ける燃料計量
装置の一実施例を図1から図4によって説明する。尚、
従来の構造と同一部分は同一符号を使用して説明を省略
する。30は上端に鍔部19が固着されたジェットニー
ドルであり、ニードルジェット16の燃料計量孔16A
内に挿入される円柱棒材によって構成される。そして、
この円柱棒材の外周面、いいかえるとジェットニードル
30の外周面30Aには後端近傍W(図2において上方
をいう)から先端Yに向かうとともに軸心方向X−Xに
沿う制御溝31が連続して穿設される。この制御溝31
はジェットニードル30の軸心方向X−Xに沿って一定
の溝巾Sをもって上下方向に穿設される。すなわち、ジ
ェットニードル30の外周面30Aには一定の溝巾Sを
有する制御溝31が上下方向に沿って開口することにな
る。又、制御溝31の外周面30Aからの溝深さTは、
後端近傍Wの溝深さT1 が浅く、先端Yの溝深さT2 が
深く形成される。尚、制御溝31の溝底部30Bの形状
は本実施例において直線形状としたが、この形状は曲
線、ステップ状の線及びそれらの複合でもよいもので、
機関へのセッティング作業時に適宜選択される。かかる
ジェットニードル30は摺動弁7の挿入孔7B内にフロ
ーティング配置されるとともに鍔部19が係止段部7C
上に配置され、もって摺動弁7にフローティング状態に
装着されるもので、摺動弁7の下方底部7Aより下方に
向かって突出するジェットニードル30の制御溝31は
ニードルジェット16の燃料計量孔16A内に挿入して
配置される。この状態は図1に示される。
【0021】そして、摺動弁7の低開度時にあっては、
ニードルジェット16の燃料計量孔16Aと、主にジェ
ットニードル30の制御溝31によって形成される燃料
計量間隙によってその燃料量が計量され、この燃料が吸
気路2内に生起する負圧によって吸気路2内へ吸出され
て機関へ供給される。かかる摺動弁7の低開度時におけ
る燃料計量間隙の状態は図5に示されるもので、溝巾
S、浅い溝深さT1 なる制御溝31とそれに対向するニ
ードルジェット16の燃料計量孔16Aにより小なる燃
料計量間隙が形成される。そして、かかる摺動弁7の低
開度時におけるジェットニードル30のニードルジェッ
ト16の燃料計量孔16Aに対するガイド代はL3 を有
するもので、これによると充分なるガイド代をもってジ
ェットニードル30がニードルジェット16の燃料計量
孔16A内にガイドされるのでジェットニードル30が
機関振動及び吸気脈動を受けてもジェットニードル30
の振れを極めて微少の範囲に抑止できるのでそれらの摩
耗を効果的に抑止できたものである。尚、従来ジェット
ニードル30の外径を2.5mm、ニードルジェット16
の燃料計量孔16Aの内径を2.6mmとして使用するこ
とがよく行なわれるもので、これによると、燃料計量孔
16とジェットニードル30の外径とは径で0.1mmの
隙間を有するのみであるがジェットニードル30は挿入
孔7Bにて摺動弁7にフローティング支持されるのでジ
ェットニードル30の燃料計量孔16内への挿入に支障
をきたすことがない。
【0022】そして、摺動弁7が前記低開度より高開度
に開放されると、摺動弁7の上方向への移動と同期して
ジェットニードル30は上方向へ移動するもので、かか
る摺動弁7の高開度時における燃料計量間隙の状態は図
6に示されるもので、溝巾S、深い溝深さT2 なる制御
溝31と、それに対向するニードルジェット16の燃料
計量孔16Aにより大なる燃料計量間隙が形成され、摺
動弁7の高開度運転に必要な、増量された燃料を計量し
て吸気路2内へ供給できるものである。そして、かかる
摺動弁7の高開度時におけるジェットニードル30のニ
ードルジェット16の燃料計量孔16Aに対するガイド
代は依然として低開度時と同様のL3 を有するもので、
これによると充分なるガイド代をもってジェットニード
ル30がニードルジェット16の燃料計量孔16Aにガ
イドされるので前記低開度状態に比較して大なる機関振
動及び吸気脈動を受けてもジェットニードル30の振れ
を極めて微少に抑止できるのでそれらの摩耗を効果的に
抑止できたものである。
【0023】尚、前記、作用は摺動弁7の低開度時及び
高開度時について説明したが、ニードルジェット16の
燃料計量孔16Aに対するガイド代L3 は、摺動弁7の
全ての開度域において一定のガイド代L3 であるのでジ
ェットニードル30の振れを効果的に抑止できジェット
ニードル30、ニードルジェット16の当接部の摩耗を
抑止できたものである。
【0024】一方、ジェットニードル30の制御溝31
とそれに対向するニードルジェット16の燃料計量孔1
6Aとによって形成される燃料計量間隙は、制御溝31
の溝巾Sを一定とするも溝深さTを少なくともその先端
において深くし、後端において浅くし、しかもその間を
適宜選択できるので、摺動弁7の開度に見合った適正な
燃料計量間隙を形成でき、所望の燃料を吸気路2を介し
て機関へ供給できるものである。
【0025】又、図7から図10に示した実施例は、ジ
ェットニードル30に穿設せる制御溝31を摺動弁7の
横断面において一定位置に、位置決め配置したものであ
る。この位置決めは、以下の位置決め部材によって行な
われる。40は、摺動弁7の内底部より上方に向かって
立設された円柱状の支持ボスであり、支持ボス40に
は、一端が支持ボス40の上端面40Aに開口し、下端
が下方底部7Aに開口する挿入孔40Bが穿設され、さ
らに支持ボス40の左外側部は欠円形状に切欠かれたオ
ス側第1欠円部40Cが形成される。ジェットニードル
30の上方に固着した円板状の鍔部41の右側部は欠円
形状に切欠かれたオス側第2欠円部41Aが形成され
る。42は位置決め部材としての位置決めホルダーであ
って、支持ボス40の外周を囲繞する筒部42Aと、筒
部42Aの上部にあって支持ボス40の上端面40Aに
対向する底部42Bとにより形成され、さらに筒部42
Aの左側内方部には、支持ボス40のオス側第1欠円部
40Cに嵌合されるメス側第1欠円部42Cが形成さ
れ、底部42Bには、前記メス側第1欠円部42Cに対
向し、鍔部41のオス側第2欠円部41Aに嵌合するメ
ス側第2欠円部42Dが突起して形成される。
【0026】そして、ジェットニードル30は以下の如
く摺動弁7に位置決めされて配置される。まず、ジェッ
トニードル30は挿入孔40B内に挿入され、鍔部41
が支持ボス40の上端面40A上に配置され、下方底部
7Aより突出する制御溝31がニードルジェット16の
燃料計量孔16A内に挿入される。このとき、鍔部41
のオス側第2欠円部41Aは図7において右方に向かっ
て配置される。次に位置決めホルダー42の筒部42A
を支持ボス40の外周に挿入配置するとともに底部42
Bを鍔部41の上面上に対向して配置する。このとき、
位置決めホルダー42のメス側第1欠円部42Cは支持
ボス40のオス側第1欠円部40Cに対向して嵌合配置
され、一方位置決めホルダー42のメス側第2欠円部4
2Dは鍔部41のオス側第2欠円部41Aに対向して嵌
合配置される。以上によると、位置決めホルダー42
は、オス側第1欠円部40Cとメス側第1欠円部42C
とが対向して嵌合配置されたことによって摺動弁7の支
持ボス40に回転不能に位置決めされて配置され、一方
ジェットニードル30は、メス側第2欠円部42Dとオ
ス側第2欠円部41Aとが対向して嵌合配置されたこと
によって位置決めホルダー42に位置決めされて配置さ
れ、もってジェットニードル30が摺動弁7に位置決め
されて配置される。支持ボス40と位置決めホルダー4
2との位置決め状態は図9に示され、位置決めホルダー
42とジェットニードル30の鍔部41との位置決め状
態は図10に示される。
【0027】以上の如く、ジェットニードル30が摺動
弁7の横断面における一定位置に位置決めされて配置さ
れたことによると、ジェットニードル30に穿設された
制御溝31の吸気路2に対する位置を常に一定とするこ
とができるもので、安定した燃料供給特性を得ることが
できる。又、図8に示された実施例の如く制御溝31を
機関Aに向けて配置したことによると、かかる燃料計量
間隙より吸出される燃料の出を、吸気路2内の負圧変化
に応じてレスポンスよく吐出することができたものであ
る。又、摺動弁7の中高開度時において、制御溝31よ
り吸気路2内へ吸出される燃料は、吸気路2内に開口す
る制御溝31に沿って吸気路2の上方に向かって流れつ
つ吸気路2内へ吸出されるので燃料の霧化特性を向上す
ることができたものである。
【0028】図11から図14によってジェットニード
ル50の更に他の実施例について説明する。ジェットニ
ードル50の外周面50Aには、該ジェットニードル5
0の横断面における線対称の位置に2個の制御溝51,
52が穿設された。この制御溝51,52は前述した制
御溝31と同一構造をなす(溝巾Sは一定で後端近傍の
溝深さが浅く、先端の溝深さが深い)もので溝底部51
A,52Aが背合せとなる。そして、制御溝51の一側
端部51Bと、制御溝52の一側端部52Bとの間に一
側の外周面50Bが形成され、制御溝51の他側端部5
1Cと、制御溝52の他側端部52Cとの間に他側の外
周面50Cが形成される。
【0029】そして、前記ジェットニードル50の一側
の外周面50Bを機関A側に向けて配置し(図14に於
て右側)、他側の外周面50CをエアクリーナB側に向
けて配置し(図14に於て左側)たことによると、吸気
路2内を流れる空気流の吸気脈動が吸気路2に沿って大
なるものにあっても、ジェットニードル50の機関A側
及びエアクリーナB側が確実に前記一側、他側の外周面
50B,50Cによって燃料計量孔16Aにガイドされ
ることによって、ジェットニードル50の振れが最少に
抑止され、ジェットニードル50、ニードルジェット1
6の摩耗を効果的に抑止できたものである。
【0030】尚、前記実施例は定真空式気化器の負圧作
動弁の燃料計量装置に用いたものであるが、摺動弁をア
クセルワイヤーによって開閉操作する摺動絞り弁型気化
器の燃料計量装置として用いた場合にあっても前記と同
様の作用、効果を奏するものである。
【0031】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる気化器の燃料
計量装置によると、次の効果を奏する。ジェットニード
ルの後端近傍から先端に向けて連続的に穿設せる溝巾を
一定としたことによると、摺動弁の低開度域から高開度
域の全ての開度に於て、ジェットニードルの外周面のニ
ードルジェットの燃料計量孔に対するガイド代を適正な
ガイド代をもって、しかも一定とすることができたもの
で、ジェットニードルの振れが最少に抑止され、もって
ジェットニードルとニードルジェットとの摩耗を効果的
に抑止でき、燃料計量精度の経時変化の少ない安定した
気化器の燃料計量装置を提供できたものである。又、制
御溝が溝形状をなす凹部であることによると、摺動弁の
中、高開度域に於て、制御溝内を流れる燃料は、吸気路
内に開口する制御溝内を上方に向かって流れつつ吸気路
内へ吸出されるもので、吸気路内における燃料と空気と
の混合が良好に行なわれ、霧化特性の向上を図ることが
できる。又制御溝を位置決め部材によって摺動弁の横断
面に於ける一定位置に位置決め配置したこと、いいかえ
ると制御溝を吸気路の一定位置に開口させたこと、によ
ると、吸気路内に発生する定まった位置の負圧を制御溝
に作用させることができ、もって制御溝より安定した燃
料を吸気路内に供給することができるものである。更
に、制御溝を2個設け、両制御溝の間に形成される一側
のジェットニードルの外周面を機関側に向けて配置し、
両制御溝の間に形成される他側のジェットニードルの外
周面をエアクリーナ側に向けて配置したことによると、
一側のジェットニードルの外周面がニードルジェットの
燃料計量孔の機関側面にてガイドされ、他側のジェット
ニードルの外周面がニードルジェットの燃料計量孔のエ
アクリーナ側面にてガイドされるので、特に吸気路の長
手軸心方向に大なる吸気脈動が発生するものにあって、
ジェットニードルの振れを最少に抑止することができ、
それら当接部の摩耗の発生を一層低減できたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる気化器に於ける燃料計量装置の第
一実施例を示す縦断面図。
【図2】図1に用いられたジェットニードルの要部縦断
面図。
【図3】図2のE−E線に於けるジェットニードルの横
断面図。
【図4】図1のジェットニードルの右側面図。
【図5】図1における摺動弁の低開度時に於けるジェッ
トニードルとニードルジェットとの関係を示す横断面
図。
【図6】図1における摺動弁の高開度時に於けるジェッ
トニードルとニードルジェットとの関係を示す横断面
図。
【図7】本発明になる気化器に於ける燃料計量装置の第
二実施例を示す要部縦断面図。
【図8】図7のF−F線に於ける要部横断面図。
【図9】図7のG−G線に於ける要部横断面図。
【図10】図7のJ−J線に於ける要部横断面図。
【図11】本発明になる気化器に於ける燃料計量装置に
用いられるジェットニードルの他の例を示す要部縦断面
図。
【図12】図11のK−K線における拡大横断面図。
【図13】図11のジェットニードルの右側面図。
【図14】図11のジェットニードルをニードルジェッ
トに挿入した状態における要部横断面図。
【図15】従来の気化器に於ける燃料計量装置の一側を
示す縦断面図。
【図16】従来の気化器に於ける燃料計量装置の他側を
示す縦断面図。
【図17】図16の摺動弁7が低開度時に於けるジェッ
トニードルとニードルジェットとの状態を示す要部拡大
横断面図。
【図18】図16の摺動弁7が高開度時に於けるジェッ
トニードルとニードルジェットとの状態を示す要部拡大
横断面図。
【符号の説明】
7 摺動弁 30,50 ジェットニードル 30A,50A 外周面 31 制御溝 S 溝巾 T 溝深さ 42 位置決め部材 50B 一側の外周面 50C 他側の外周面 A 機関側 B エアクリーナ側

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を貫通する吸気路に摺動弁案
    内筒を連設し、該摺動弁案内筒内を昇降して吸気路を開
    閉する摺動弁に燃料計量用のジェットニードルを装着
    し、該ジェットニードルを吸気路内に開口する燃料噴出
    用のニードルジェット内に挿入した気化器において、ジ
    ェットニードル30は、円柱棒材で形成されるとともに
    円柱棒材の外周面30Aには、後端近傍から先端に向か
    い軸心方向X−Xに沿って制御溝31が連続して穿設さ
    れ、前記、制御溝を、外周面30Aに開口する溝巾Sを
    一定とし、溝深さTを少なくとも先端において深く、後
    端において浅くしたことを特徴とする気化器に於ける燃
    料計量装置。
  2. 【請求項2】 前記、ジェットニードル30の外周面3
    0Aに開口する制御溝31を、位置決め部材42にて、
    摺動弁7の横断面における一定位置に位置決め配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の気化器に於ける燃料計
    量装置。
  3. 【請求項3】 前記、ジェットニードル50の外周面5
    0Aに開口して穿設される制御溝を、ジェットニードル
    50の横断面において線対称の位置に2個設け、両制御
    溝51,52の一側端部51B,52Bの間に形成され
    る一側の外周面50Bを機関A側に向けて位置決め配置
    し、両制御溝51,52の他側端部51C,52Cの間
    に形成される他側の外周面50CをエアクリーナB側に
    向けて位置決め配置したことを特徴とする請求項1記載
    の気化器に於ける燃料計量装置。
JP11469694A 1994-04-28 1994-04-28 気化器に於ける燃料計量装置 Pending JPH07293339A (ja)

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