JPH07293146A - ブラインド - Google Patents

ブラインド

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JPH07293146A
JPH07293146A JP11375994A JP11375994A JPH07293146A JP H07293146 A JPH07293146 A JP H07293146A JP 11375994 A JP11375994 A JP 11375994A JP 11375994 A JP11375994 A JP 11375994A JP H07293146 A JPH07293146 A JP H07293146A
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JP
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insulating
transparent
insulating thin
insulating support
thin leaf
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JP11375994A
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Shinji Konno
信次 今野
Hisashi Fukuyama
尚志 福山
Masahiro Yamamoto
正弘 山本
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】静電アクチュエータを利用して調光の微調整を
行ない得る様に改良されたブラインドを提供する。 【構成】透明な電極を所定間隔で並べた透明な絶縁性支
持体(10)と、その透明状態を維持して正負の電荷が
付与される透明な絶縁性薄葉体(11)とから主として
成り、絶縁性支持体(10)は窓ガラスの室内側に形成
され、絶縁性薄葉体(11)は絶縁性支持体(10)の
表面に配置され、絶縁性支持体(10)の電極には、絶
縁性支持体(10)と絶縁性薄葉体(11)とを所定方
向に相対移動させるためのパターン電圧が印加され、絶
縁性支持体(10)と絶縁性薄葉体(11)には、上記
の移動によって相互に重なるパターンにて着色されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラインドに関するも
のであり、静電アクチュエータを利用して調光の微調整
を行ない得る様に改良されたブラインドに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来公知の一般的なブラインドは、室内
の窓枠の上部から短冊状の目隠し部材を吊り下げ、目隠
し部材を回動させる構造を備えて構成される。特開平4
−202992号公報には、静電アクチュエータを利用
した窓状構造体として、絶縁性支持体に帯状電極を所定
間隔で並べた固定子を枠体の内部に貼張し、絶縁性フイ
ルムに抵抗体を設けてなる移動子を上記固定子に接する
様に配置してなる窓状構造体が提案されている。
【0003】上記の公開公報には、静電アクチュエータ
を利用した窓状構造体は、移動子を構成する絶縁性フイ
ルムとして適当に着色されたフイルムを使用することに
より、移動子の移動に伴って遮光の位置を制御し得るか
ら、簡易的なブラインド機能を発揮することが出来、ま
た、固定子を構成する絶縁性支持体(透明プラスチック
フイルム)及び移動子を構成する絶縁性フイルムとして
共に偏光フイルムを使用するならば、移動子の移動に伴
って調光機能を発揮することが出来ると記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
発明は、静電アクチュエータをブラインド機能に利用す
る基本的な発明であって、その実用的な面の提案は充分
ではない。本発明は、斯かる実情に鑑みなされたもので
あり、その目的は、静電アクチュエータを利用して調光
の微調整を行ない得る様に改良されたブラインドを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、透明な電極を所定間隔で並べた透明な絶縁性支持体
と、その透明状態を維持して正負の電荷が付与される透
明な絶縁性薄葉体とから主として成り、絶縁性支持体は
窓ガラスの室内側に形成され、絶縁性薄葉体は絶縁性支
持体の表面に配置され、絶縁性支持体の電極には、絶縁
性支持体と絶縁性薄葉体とを所定方向に相対移動させる
ためのパターン電圧が印加され、絶縁性支持体と絶縁性
薄葉体には、上記の移動によって相互に重なるパターン
にて着色されていることを特徴とするブラインドに存す
る。
【0006】
【作用】絶縁性支持体と絶縁性薄葉体とは静電アクチュ
エータを構成し、絶縁性支持体に印加されるパターン電
圧は、絶縁性支持体と絶縁性薄葉体とを所定方向に相対
移動させ、これらの着色パターンの相互の重なりの程度
により調光の微調整を行なう。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明のブラインドの一例の一部破
断全体説明図、図2は、図1に示すブラインドの要部の
断面説明図、図3は、図1に示すブラインドの絶縁性支
持体と絶縁性薄葉体の断面説明図、図4は、図1に示す
着色パターンの一例の説明図、図5は、図1に示すブラ
インドの端部の説明図、図6は、本発明の他のブライン
ドの一部破断正面説明図、図7は、図6に示すブライン
ドの要部の断面説明図である。
【0008】本発明のブラインドは、透明な電極を所定
間隔で並べた透明な絶縁性支持体と、その透明状態を維
持して正負の電荷が付与される透明な絶縁性薄葉体とか
ら主として成る。そして、絶縁性支持体は窓ガラスの室
内側に形成され、絶縁性薄葉体は絶縁性支持体の表面に
配置される。
【0009】上記の窓ガラスを構成する窓としては、特
に制限されず各種のガラス窓を対象にすることが出来
る。例えば、垂直方向に形成される窓としては、四角
窓、三角窓、異形窓、出窓、アーチ窓などが挙げられ、
水平方向に形成される窓としては、天窓、アトリウム等
が挙げられる。
【0010】本発明においては、ガラス窓として、少な
くとも2枚のガラスを対向して配置した構造のガラス窓
が好適である。斯かるガラス窓としては、二重サッシ
窓、複層ガラス窓が挙げられる。特に、複層ガラス窓
(ペアガラス窓)は、その密閉された内部空間に絶縁性
支持体と絶縁性薄葉体を配置でき、これらを湿度から保
護し得る点において特に好ましい。なお、本発明におい
て、窓ガラスの室内側とは、2枚のガラスを対向して配
置したガラス窓においては、外側のガラスを基準とした
概念であり、従って、複層ガラス窓の場合は、上記の様
に、その内部空間に絶縁性支持体と絶縁性薄葉体が配置
される。
【0011】図1及び図2に例示したブラインド(1)
は、複層ガラス(2)の一方のガラス(20)の表面に
絶縁性支持体(10)を固定し、その表面に絶縁性薄葉
体(11)を配置した構造を有する。そして、絶縁性薄
葉体(11)が移動する。なお、図1及び図2中、符合
(21)は複層ガラス(2)の他方のガラス、(22)
はコーキング材、(23)は封止テープ、(24)は乾
燥剤、(3)はサッシ、(31)は開閉蓋、(4)はシ
ーリング、(5)は給電線、(6)は電源装置、(6
1)は電源装置のスイッチを表す。
【0012】図3に示す様に、絶縁性支持体(10)に
は、透明な帯状電極(101)が所定間隔で並べられて
おり、絶縁性薄葉体(11)には、その透明状態を維持
して正負の電荷を付与する手段として、透明な帯状電極
(111)が所定間隔で並べられている。絶縁性支持体
(10)と絶縁性薄葉体(11)とは、静電アクチュエ
ータを構成する。斯かる静電アクチュエータは、それ自
体公知であり、本発明においては、例えば、特開平4−
202992号公報、その他、特開平4−340372
号公報などに記載の静電アクチュエータを利用すること
が出来る。なお、本発明において、電極形状は特に限定
されず、図示した帯状電極の他、絶縁性支持体に印加さ
れる電圧パターンによってはドット電極を採用すること
も出来る。
【0013】本発明において、絶縁性支持体(10)
は、具体的には、透明ガラス板やポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリカーボ
ネート等の公知の透明プラスチックにより構成すること
が出来る。透明プラスチックの中ではポリカーボネート
が複屈折率が小さい点で好ましい。一方、絶縁性薄葉体
(11)は、絶縁性支持体(10)と同様の材料で構成
されるが、透明プラスチックの中ではポリカーボネート
が好ましい。
【0014】絶縁性薄葉体(11)に正負の電荷を付与
する方法は、絶縁性薄葉体(11)に透明の帯状電極
(101)を設ける方法の他、絶縁性薄葉体(11)の
表面に帯電防止効果の弱い透明な帯電防止剤を塗布して
表面固有抵抗率が1012〜1015Ω/□の範囲の抵抗体
層を設ける方法なども採用することも出来る。これらの
中では絶縁性薄葉体(11)に透明の帯状電極(10
1)を設ける方法が特に好ましい。
【0015】絶縁性支持体(10)及び絶縁性薄葉体
(11)の各帯状電極(101)及び(111)は、ホ
トレジスト材料を利用したリソグラフイー技術により、
表面に形成された導電性材料(酸化インジウム−酸化錫
など)の薄膜をパターン化する方法により形成され、そ
して、帯状電極の各形成面には透明絶縁性フイルムや透
明絶縁ペーストの塗布膜より成る保護層(102)及び
(112)が設けられる。通常、絶縁性支持体(10)
の帯状電極(101)は3相構造、絶縁性薄葉体(1
1)の帯状電極(111)は2相または3相構造とされ
る。
【0016】本発明において、絶縁性支持体(10)に
印加される電圧パターンの一例は、(+)、(−)、
(G)であり、これらの(+)と(−)の電荷は、絶縁
性薄葉体(11)の(−)と(+)の電荷に対応する。
その結果、絶縁性支持体(10)と絶縁性薄葉体(1
1)の間には静電気による吸引および反発作用が起こ
り、絶縁性支持体(10)に印加される電圧パターンの
切り替えにより、絶縁性薄葉体(11)は、電極1ピッ
チ毎に所定方向に移動する。電圧パターンの切り替え
は、電源装置(6)によって行われる。なお、絶縁性支
持体(10)の帯状電極(101)は、アース接続せ
ず、絶縁性薄葉体(11)の非駆動時にフローティング
状態となる様にするのが好ましい。
【0017】本発明において、絶縁性支持体(10)に
印加される駆動電圧パターンは、吸引および反発作用を
奏し得る限り、種々のパターンを採用することが出来
る。図示すれば、図8〜10に示す通りである。
【0018】図8及び9に示す駆動電圧パターンは、絶
縁性薄葉体(11)に抵抗体層を設けて駆動させる場合
に好適に採用される電圧パターンであって、絶縁性支持
体(10)の3相電極のそれぞれに印加される電圧パタ
ーンであり、それぞれ、絶縁性薄葉体(11)の往時お
よび復時の場合の電圧パターンである。
【0019】図10及び12に示す実線の駆動電圧パタ
ーンは、絶縁性薄葉体(11)に3相電極を設けてデジ
タル駆動させる場合に採用される電圧パターンであっ
て、絶縁性支持体(10)の3相電極のそれぞれに印加
される電圧パターンであり、それぞれ、絶縁性薄葉体
(11)の往時および復時の場合の電圧パターンであ
る。帯電防止および円滑な駆動の観点からは、図中、点
線で示した電圧パターンの方が好ましい。図12は、絶
縁性薄葉体(11)の3相デジタル駆動の場合の電極の
配置の一例を示す説明図であり、上記の場合に採用され
る。本発明においては、その他、アナログ駆動、例え
ば、絶縁性薄葉体(11)に3相電極を設けて3相アナ
ログ駆動を行なうことも可能である。
【0020】本発明において、絶縁性支持体(10)と
絶縁性薄葉体(11)には、両者の相対移動によって相
互に重なるパターンにて着色されている。そして、図示
した例では絶縁性薄葉体(11)が移動し、これによ
り、着色パターンが相互に重なる。着色パターンの形状
は任意であり、例えば、市松模様なども採用することが
出来るが、通常はストライプ状とされる。ストライプの
場合、パターンのピッチは、通常5〜50mmとされ
る。
【0021】本発明において、着色パターンは、公知の
任意の方法によって行なうことが出来る。例えば、絶縁
性支持体(10)及び絶縁性薄葉体(11)に直接着色
(印刷)を施す方法、印刷フイルムを貼付する方法など
が挙げられる。特に、後者の方法は、簡便で好ましい。
【0022】図3に例示した絶縁性支持体(10)及び
絶縁性薄葉体(11)においては、帯状電極(101)
及び(111)を形成していない側の表面に印刷フイル
ム(103)及び(104)が貼付されている。本発明
においては、電極形成面の保護層(102)及び(11
2)の表面に印刷フイルム(103)及び(104)を
貼付してもよい。なお、印刷フイルム(103)及び
(104)において、ハッチングが施された部分は、そ
の表面が着色されていることを意味する。
【0023】図3及び図4に例示した着色パターンの形
状は、上下方向に形成されたストライプ状であり、絶縁
性支持体(10)と絶縁性薄葉体(11)には、同一の
着色パターンが付与されている。そして、符号(A)は
着色部、(B)は非着色部を表し、従って、同一符合同
志の重なり合いによって明状態が形成され、異符合同志
の重なり合いによって暗状態が形成される。
【0024】また、図3の例示において、絶縁性支持体
(10)と絶縁性薄葉体(11)とは、両者の着色パタ
ーン形成面(印刷フイルム(103)及び(113)の
貼付面)同志が離反する方向に配置されているが、絶縁
性支持体(10)と絶縁性薄葉体(11)の配置方向は
任意に選択することが出来る。例えば、次の表に例示す
る配置パターンを適宜選択することが出来る。なお、以
下において、着色面は着色パターン形成面、支持体は絶
縁性支持体、薄葉体は絶縁性薄葉体を意味する。
【0025】
【表1】(1)着色面/支持体/電極/保護層‖着色面
/薄葉体/電極/保護層 (2)着色面/保護層/電極/支持体‖薄葉体/電極/
保護層/着色面 (3)着色面/保護層/電極/支持体‖着色面/保護層
/電極/薄葉体 (4)支持体/電極/保護層/着色面‖着色面/保護層
/電極/薄葉体 (5)支持体/電極/保護層/着色面‖着色面/薄葉体
/電極/保護層 (6)支持体/電極/保護層/着色面‖保護層/電極/
薄葉体/着色面 (7)支持体/電極/保護層/着色面‖薄葉体/電極/
保護層/着色面
【0026】絶縁性支持体(10)と絶縁性薄葉体(1
1)に形成される着色パターンの色は、特に制限され
ず、任意に選択することが出来る。そして、両者の色
は、通常、黒色の同一色とされるが異ならせてもよい。
色が異なる場合は、その組合せにより任意の色の変化を
表すことが出来る。例えば、青−緑ではシアン色、青−
赤ではマゼンタ色、緑−赤では黄色を表すことが出来
る。
【0027】本発明においては、着色パターンの形成方
法により、上記の機能の他に次の様な特殊な機能を発揮
させることが出来る。例えば、絶縁性支持体(10)及
び絶縁性薄葉体(11)の何れか一方の着色パターンが
表裏2色にて構成され且つ室内側に位置する色が他方の
色よりも反射率が小さい色で構成されている場合は、遮
蔽・透視機能を発揮させることが出来る。この場合、色
の組合せは、通常、光の反射率が小さい(光の吸収率が
大きい)色として前記した黒が採用され、光の反射率が
大きい色として白が使用される。
【0028】また、絶縁性支持体(10)及び絶縁性薄
葉体(11)の何れか一方の着色パターンが積層2色に
て構成され且つ室内側に位置する色が他方の色よりも反
射率が小さい色で構成されている場合も、上記同様に遮
蔽・透視機能を発揮させることが出来る。この場合の色
の組合せも通常は黒−白が使用される。斯かる遮蔽・透
視機能を有する印刷フイルムは、コントラビジョンフイ
ルムとして市販されているため、それを利用するのが簡
便である。
【0029】本発明においては、ガラスの種類、絶縁性
支持体(10)及び絶縁性薄葉体(11)の配置位置、
着色パターンのピッチ等を選択することにより、更に他
の機能を発揮させることが出来る。例えば、室内側に位
置するガラスが不透明ガラスであり、(a)当該ガラス
とその外側に位置する絶縁性支持体(10)及び絶縁性
薄葉体(11)との距離、(b)これらに形成された着
色パターンのピッチ及び(c)光量の関係において、室
内の明るさが所望の明るさとなる様に、不透明ガラス面
を面発光させることも出来る。この場合、不透明ガラス
としては、乳白ガラス又はスリガラスの何れであっても
よい。
【0030】また、ガラスが透明ガラスの場合におい
て、(a)当該透明ガラスとその外側に位置する絶縁性
支持体(10)及び絶縁性薄葉体(11)との距離およ
び(b)これらに形成された着色パターンのピッチとを
適切に選択することにより、室内から観察した場合に着
色パターンが回転している様な視覚機能を得ることが出
来る。
【0031】図5に示す様に、絶縁性支持体(10)の
周縁部には、絶縁性薄葉体(11)の厚さより若干大き
な厚さの縁部材(13)と当該縁部材の上面にそれより
も幅広の押さえ部材(12)とが固設されている。縁部
材(13)と押さえ部材(12)とは、絶縁性薄葉体
(11)のガイドとしての機能を有する。そして、絶縁
性薄葉体(11)は、絶縁性支持体(10)の周縁部、
縁部材(13)、押さえ部材(12)で形成されるコの
字型空間部の間において、絶縁性支持体(10)の表面
を上下方向に移動する。
【0032】なお、縁部材(13)、押さえ部材(1
2)は、通常、透明プラスチツクで構成されるが、意匠
的効果を考慮し、複層ガラス(2)の取付け用サッシに
隠れる位置に配置される。また、電源装置(6)によっ
て常に一定の電圧を印加する様な場合、電圧の大きさに
よっては絶縁性支持体(10)の表面に絶縁性薄葉体
(11)を十分に吸引保持することが出来るため、押さ
え部材(12)は省略してもよい。また、長時間に亘っ
て一定の電圧を印加する場合は、絶縁性支持体(10)
や絶縁性薄葉体(11)が帯電しない様に、電極の各相
に印加する電圧を切り替えることが好ましい。
【0033】図5に示す様に、絶縁性薄葉体(11)の
移動空間は、上部の縁部材(13)に絶縁性薄葉体(1
1)を当接させた際、下部に位置する縁部材(13)と
絶縁性薄葉体(11)の下端部との間の距離(L)とし
て定義される。本発明においては、絶縁性薄葉体(1
1)の上下方向の移動空間(L)は、着色パターンの幅
(ストライプ状のパターンの場合は1つのストライプの
幅)と同一長さに設計するのが好ましい。斯かる設計に
よれば、電源装置(6)からの駆動電圧の印加を行わず
に、自重により絶縁性薄葉体(11)を落下させて下部
に位置する縁部材(13)に当接させることにより、明
暗状態を形成することが出来る。また、斯かる設計の場
合は、移動空間(L)の長さ以下における絶縁性薄葉体
(11)の移動によって明度を調節することも可能であ
る。
【0034】また、本発明においては、非駆動時の絶縁
性支持体(10)の表面における絶縁性薄葉体(11)
の保持手段としては、上記の他、機械的方法などの各種
方法を採用し得るが、その変位によって絶縁性薄葉体に
当接する圧電素子(図示せず)によるのが好ましい。斯
かる場合、圧電バイモルフ等の圧電素子は、その変位に
よって絶縁性薄葉体(11)の当接する適宜の位置に備
えられる。具体的には、上下に移動する絶縁性薄葉体
(11)の両端部に適当間隔を設けて複数個配置され
る。圧電素子は、その変位により絶縁性薄葉体(11)
の移動が妨害されない様に配置される。また、圧電素子
の電圧印加OFFの状態で絶縁性薄葉体(11)を保持
するのが好ましい。
【0035】図6及び図7に例示したブラインド(1)
は、例えば、透明プラスチツクで構成された額縁状の枠
体(7)を利用し、その枠平坦部に絶縁性支持体(1
0)の周縁部を固定し、その表面に絶縁性薄葉体(1
1)を配置した構造を有する。斯かる構造のブラインド
(1)は、例えば、複層ガラスの内部空間内の任意の位
置にコーキング材(22)によって立設することが出来
る。
【0036】また、図示を省略しているが、本発明にお
いては、複層ガラスの一方のガラスの内面側に透明電極
を形成し、その上に設けられる保護層の表面に印刷フイ
ルムを貼付することにより、絶縁性支持体(10)また
は絶縁性薄葉体(11)として利用することも出来る。
ガラス表面の透明電極は、透明導電性粒子が分散された
バインダー樹脂溶液をスクリーン印刷した後、焼成する
ことによって容易に形成することが出来る。ガラス表面
を絶縁性薄葉体(11)として利用する場合は、上記の
電極と保護層の代わりに、前述の抵抗体層を形成するこ
とも出来る。
【0037】本発明においては、絶縁性支持体(10)
及び絶縁性薄葉体(11)のブラインド機能としての透
明性を損なわない範囲において、絶縁性支持体(10)
及び絶縁性薄葉体(11)を構成する透明プラスチック
に紫外線吸収剤または反射剤、熱線吸収剤または反射剤
などを含有させることも出来る。また、印刷フイルムを
使用する場合は、当該印刷フイルムを構成する透明プラ
スチックにも各種の添加剤を含有させることも出来る。
【0038】また、本発明のブラインドにおいては、光
量センサーを備えて絶縁性薄葉体(11)の移動を制御
することにより、室内への入射光量を自動調節すること
も出来る。更には、熱線吸収剤または反射剤などを含有
するフイルムとの組合せにより、透明性を維持しつつ空
調負荷を低減出来、省エネルギー化を図ることも出来
る。
【0039】本発明のブラインドは、静電アクチュエー
タを利用して絶縁性支持体(10)と絶縁性薄葉体(1
1)との着色パターンの相互の重なり程度を調整するこ
とにより、調光の微調整を行なうことが出来る他、前述
の各種の機能を発揮することが出来る。因みに、黒色の
ストライプ状着色パターンの場合、室内の透過率は、6
0〜70%の範囲から20〜30%の範囲に渡って遮光
するが出来る。従って、本発明のブラインドは、台所、
浴室、洗面所、居間の上部、玄関上部など各場所の窓に
適用することが出来る。また、車両の遮光装置として応
用することも出来る。この場合、窓ガラスは、例えばア
クリル樹脂などの透明樹脂製であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、静電アク
チュエータを利用して調光の微調整を行ない得る様に改
良されたブラインドが提供され、特に、複層ガラスに適
用する場合は、その生産と同時に組み立てることが出来
るため、ブラインドを備えた新規な複層ガラスを提供す
ることが出来る。しかも、室内の窓枠の上部から短冊状
の目隠し部材を吊り下げた従来のブラインドに比し、ブ
ラインドの清掃が不要であると共に窓枠の周囲をスッキ
リとさせて室内の美観を大幅に改善することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラインドの一例の一部破断全体説明
図である。
【図2】図1に示すブラインドの要部の断面説明図であ
る。
【図3】図1に示すブラインドの絶縁性支持体と絶縁性
薄葉体の断面説明図である。
【図4】図1に示すブラインドの偏光機能の説明図であ
る。
【図5】図1に示すブラインドの端部の説明図である。
【図6】本発明の他のブラインドの一部破断正面説明図
である。
【図7】図6に示すブラインドの要部の断面説明図であ
る。
【図8】駆動電圧パターンの一例を示す説明図である。
【図9】駆動電圧パターンの一例を示す説明図である。
【図10】駆動電圧パターンの一例を示す説明図である。
【図11】駆動電圧パターンの一例を示す説明図である。
【図12】3相デジタル駆動の場合の縁性薄葉体における
電極の配置の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:ブラインド 2:複層ガラス 10:絶縁性支持体 11:絶縁性薄葉体 20:ガラス 21:ガラス 22:コーキング材 23:封止テープ 24:乾燥剤 3:サッシ 4:シーリング 5:給電線 6:電源装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な電極を所定間隔で並べた透明な絶
    縁性支持体と、その透明状態を維持して正負の電荷が付
    与される透明な絶縁性薄葉体とから主として成り、絶縁
    性支持体は窓ガラスの室内側に形成され、絶縁性薄葉体
    は絶縁性支持体の表面に配置され、絶縁性支持体の電極
    には、絶縁性支持体と絶縁性薄葉体とを所定方向に相対
    移動させるためのパターン電圧が印加され、絶縁性支持
    体と絶縁性薄葉体には、上記の移動によって相互に重な
    るパターンにて着色されていることを特徴とするブライ
    ンド。
  2. 【請求項2】 ガラス窓が少なくとも2枚のガラスを対
    向して配置した構造を備えている請求項1に記載のブラ
    インド。
  3. 【請求項3】 ガラス窓が複層ガラス窓である請求項2
    に記載のブラインド。
  4. 【請求項4】 着色パターンがストライプ状である請求
    項1〜3の何れかに記載のブラインド。
  5. 【請求項5】 着色パターンが黒色にて形成されている
    請求項1〜4の何れかに記載のブラインド。
  6. 【請求項6】 着色パターンが印刷フイルムにて構成さ
    れている請求項1〜5の何れかに記載のブラインド。
  7. 【請求項7】 絶縁性薄葉体に透明の帯状電極が形成さ
    れている請求項1〜6の何れかに記載のブラインド。
  8. 【請求項8】 非駆動時の絶縁性支持体および絶縁性薄
    葉体の一方の固定側の表面における他方の駆動側の保持
    手段として、その変位によって移動側に当接する圧電素
    子を備えている請求項1〜7の何れかに記載のブライン
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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