JPH07292B2 - 木質系成形体の製造方法 - Google Patents

木質系成形体の製造方法

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JPH07292B2 JP60274667A JP27466785A JPH07292B2 JP H07292 B2 JPH07292 B2 JP H07292B2 JP 60274667 A JP60274667 A JP 60274667A JP 27466785 A JP27466785 A JP 27466785A JP H07292 B2 JPH07292 B2 JP H07292B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は木質系成形体の製造方法、特に木質系成形用素
材を用いて、直接圧縮成形体を製造する方法に関するも
のである。
(従来の技術) 一般に、例えばチップ等の木片を解繊機等により解繊し
て木質繊維を形成し、この木質繊維に合成樹脂等の結合
剤を添加して、後述するような成形用マットを形成し、
この成形用マットを熱圧成形等により圧縮成形して硬質
の木質系成形体を得るようにしており、この木質系成形
体は所謂ハードボードとして建築用,家具用の材料とし
て広く利用されている。
従来、上記木質系成形体を製造するには、まず、上述し
た解繊機等により解繊された木質繊維や、麻,綿などの
繊維と、フェノール系熱硬化性合成樹脂や熱可塑性合成
樹脂等より成る結合剤とを、十分に攪拌した木質系成形
用素材(以下素材という)を用いて、厚さ10〜40mmの成
形用マットを形成する。
次に、上記成形用マットを完成後の木質系成形体の形状
より幾分大き目に裁断して圧縮成形型内に供給し、例え
ば熱圧成形等の方法により圧縮成形して、成形体を得る
ようにしていた。このとき、成形用マットを形成してい
る素材に含まれる木質繊維が多い場合には、深絞り性を
得るために成形用マットをスチーム等により軟化させ予
備成形を行なうようにしていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の木質系成形体の製造方法によ
れば、以下の問題点を有していた。
まず、圧縮成形工程への供給を容易にするために、木質
系の素材を用いて成形用マットを形成し、このマットを
所定形状に裁断する工程を必要としていたので、製造工
程が煩雑で作業性が悪いばかりでなく、マットを完成後
の成形体より幾分大き目に裁断する際に、切り落とす部
分が無駄となり、生産コストが上昇するという問題点が
あった。また、素材をマット化するには熱可塑性樹脂の
結合剤が必要となり、さらに深絞り性を向上させるため
には、マット材として木質繊維以外に原料価格の高い麻
等の長繊維や熱可塑性樹脂ネットが必要であり、麻繊維
を使用する場合には余分に熱硬化性樹脂分を添加する必
要があり、これらの点でもコスト高となる問題点があっ
た。
また、素材に含まれる木質繊維が多い場合、深絞り性向
上のためマットをスチームにより軟化させて予め成形体
の形状に予備成形しなければならず、加工工程が増加す
るばかりでなく、絞り加工によりマットが延ばされた角
部等が薄肉化してしまい、この予備成形体を成形型に供
給してそのまま圧縮成形加工すると、薄肉化がさらに進
行し、完成した木質系成形体の屈曲部分の強度が低下す
るという問題点も有していた。木質繊維85%の場合も同
様な問題が生じ、マットを形成した素材と同様の素材を
所謂パッチ当てするように屈曲部分に補強してから圧縮
成形するようにしていた。
そこで、本発明者らは、木質系の素材を異形状に形成し
た素材集合体を成形型に直接供給して圧縮成形し、木質
系成形体を製造するようにして、上記問題点を解決し、
作業性及び生産コストの改善と、成形体の強度の向上と
を図ることができるようにしたが、一方、素材集合体を
成形型に供給して圧縮成形する際、深絞り部の材料の破
れを生じる危険性が若干残るという問題点が内在してい
た。
本発明は、この問題点を併せ解決するためになされたも
のであり、素材集合体の材料構成を改良して、深絞り性
の向上をも図ることを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明に係る木質系成形体の
製造方法の特徴は、木質繊維に合成樹脂を含む結合剤を
加えて攪拌した木質系成形用素材を用いて、まず、低密
度の素材集合体を形成し、次いで、この素材集合体を直
接成形型内に供給して圧縮成形する木質系成形体の製造
方法において、前記低密度の素材集合体を、主体とな
る、相対的に短い繊維長の木質系成形用素材の集合部
と、相対的に長い繊維長の木質系成形用素材の集合部と
で構成し、前記相対的に長い繊維長の木質系成形用素材
の集合部は、少なくとも深絞り対応部の膨出側に選択的
に位置し、さらに前記素材集合体の深絞り対応部を他の
部分に比して厚肉としたことにある。
(作用) 上記のような工程を経るだけで、木質系成形体を製造す
ることができるので、木質繊維等の素材を用いて成形用
マットを形成したり、この成形用マットを裁断したりす
る工程を省略することができ、またマット化するための
結合剤や、深絞り性向上のための麻等の長繊維、熱可塑
性樹脂ネット、熱硬化性樹脂分等の混合を不要乃至は減
少させることができる。また、屈曲部分を有する圧縮成
形体を製造するために、深絞り成形を行う場合でも、予
備成形体を形成したり、所謂パッチ当て等の補強作業を
行わなくても成形体の各部分の密度を均一にすることが
できる。
圧縮成形に際し、相対的に長い繊維長の素材同士が良好
に絡んで急速に強度を高めると共に、厚肉とした部分の
繊維が深絞り成形部内への周辺繊維の流入を抑えるの
で、深絞り部内やその周りの材料破れが確実に防止され
る。
(実施例) 以下、本発明に係る木質系成形体の製造方法の実施例に
ついて、図面を用いて詳細に説明する。
第1図乃至第8図は本発明の一実施例を説明するもの
で、第1図,第2図は木質系成形用素材により形成した
素材集合体を圧縮成形型にセットして圧縮成形する動作
を示す夫々概略断面図、第3図,第4図は前記素材集合
体を形成し搬送する工程を示す概略断面図、第5図
(A)〜(E)は前記素材集合体の種々の態様を示す概
略断面図、第6図乃至第8図は成形体の原料となる木質
系素材の製造工程を示す斜視図、概略構成図及び一部切
欠斜視図である。
まず、第6図乃至第8図を用いて原料となる木質系素材
を製造する工程から説明する。第6図に示す解繊機1の
ホッパ2に木片等のチップCを供給し、ホッパ2の底部
に設けられたスクリュフィーダ3により蒸煮タンク4に
供給する。蒸煮タンク4の上部からはスチームSが供給
されてチップCをふやかして繊維分がバラけ易い状態と
し、タンク4の底部よりこのチップCをスクリュフィー
ダ5により解繊ディスク6に供給し、モータ7により駆
動される解繊ディスク6によりチップCを木質繊維W1
解繊する。このようにして解繊した木質繊維W1は、圧送
機7′により圧送管8を介して、第7図に示す乾燥機10
に供給されて乾燥させられる。この乾燥機10は、ドライ
ヤ11から供給される熱風Hにより、前述の湿った木質繊
維W1を蛇行する乾燥管12にて乾燥した後サイクロン13に
供給し、このサイクロン13により水分Aを含む熱風と微
粉を除去し、乾燥した木質繊維W2を得る。次に乾燥した
木質繊維W2を、第8図に示すように攪拌機15の供給口16
から供給し、複数のスプレイノズル17から夫々耐水剤
(パラフィン)、接着剤(フェノール樹脂等の熱硬化
性,熱可塑性樹脂)等を結合剤(バインダー)として5
〜10%程度供給し、回転する攪拌羽根18により両者を均
一に混合,攪拌して取出し口19より木質系成形用素材B1
を得る。なお、従来はこの素材B1を一定規格の形状で柔
軟性を有する成形用マットを製造していたが、本発明で
は成形用マットを形成することなく、素材B1により集合
体を形成する。
前記工程に引き続いて素材集合体を形成する工程につい
て説明する。
まず、第4図に示すように、集合体製造装置20は、例え
ば鉄板等を矩形状に形成した散布用容器24と、この散布
用容器24の下部側に設けられて、上述した木質繊維等の
成形用素材B1を積層させる積層用容器22とにより概略構
成されている。前記散布用容器24の上部には、圧送管
(図示せず)を介して供給された上記素材B1を散布する
散布器23が設けられており、また散布用容器24の上部に
形成されたエア吹出容器21の内側には、素材B1の散布方
向を規制するためのエア吹出口21a,21aが設けられてい
る。前記散布用容器24と積層用容器22との間には、上記
素材B1が浮遊しつつ降下する際に素材B1が周囲に零れ出
るのを防止するための嵌合部が設けられており、また上
記積層用容器22の底部側には、積層用容器22内を真空引
きするためのバキューム管22aが接続されており、その
上部には集合体の底面形状を規整する金網、パンチング
メタル等の付形部材25が設けられている。この積層用容
器22の付形部材25上方の側壁には、集合体の上面側を所
望形状にするため素材B1の積層量を検知する高さセンサ
ー26が設けられている。なお、符号27は、エア吹出容器
21内にエアを供給するエア供給管、符号28はその切換え
バルブである。
以上の構成を有する集合体製造装置20を用いて素材集合
体を形成する工程につき説明する。
まず、切換えバルブ28を開口状態にしてエア供給管27よ
り散布用容器21内にエアを供給して積層用容器22に至る
エアの流れを形成し、このエアの流れに対して図示しな
い圧送管により上記散布器23に供給された素材B1を下面
より散布して浮遊状態で積層容器22方向に降下させる。
このときエア吹出容器21の両側にはエア吹出口21a,21a
が開口しているので、このエア吹出口21a,21aから吹出
すエアを左右に切替えバルブ28で切換え又は両方とも閉
の状態にすることにより前記素材B1は所定範囲に渡って
散りばめられ積層されることになる。また、前記積層用
容器22の底面側からはバキューム管22aにより真空引き
が行われており、付形部材25を介して積層用容器22の下
方側には特殊な気流が形成されているので、前記素材B1
は付形部材25の形状に沿うようにして積層されていくこ
とになる。このようにして、積層された素材B1は、次第
に素材集合体の形状となり、積層用容器22の側壁に設け
られた高さセンサー26により切換えバルブ28を操作し設
定されたセンサーすべてが素材B1の積層を検知すること
により、素材B1の供給が停止され、同時にエア供給管27
からのエアの供給も停止して、素材集合体B2の形成が完
了することになる。本発明においては、この素材集合体
B2を、第4図に示すように、主体素材である、相対的に
短い繊維長の木質系成形用素材B1の集合部と、相対的に
長い繊維長の木質系成形用素材B1′の集合部とで構成す
ると共に、長い繊維長の素材B1′の集合部が絞り部の膨
出側に位置するように形成している。このような素材集
合体B2を形成するには、まず、散布器23から供給される
素材B1′で付形部材25上に該素材B1′の集合部を形成し
た状態で素材B1′及びエアの供給を一時停止し、次い
で、散布器23から供給される素材を素材B1に切換えて該
素材B1とエアの供給を開始し、前記素材B1′の集合部の
上部に該素材B1を積層することにより形成することがで
きる。なお、素材集合体B2は、この実施例のもののほ
か、第5図に示すように、種々の積層形態に形成するこ
とが可能である。すなわち、第5図(A)は上記実施例
の素材集合体の素材B1の上部に更に素材B1′を積層した
もの、同図(B)は深絞り対応部のみに素材B1′を配し
たもの、同図(C)は深絞り対応部の下面から上面まで
の前厚さに渡って素材B1′を配したものをそれぞれ示し
ている。なお、第5図(C)のような素材集合体を形成
するには、例えば、素材B1を積層すべき個所を閉鎖する
部材を前記付形部材25上に載置してまず素材B1′の集合
部の形成を行ない、次いで、その部材を取外して、素材
B1′の集合部の周囲に素材B1の集合部を形成することに
より行なうか、集合体製造装置20にてエアを両方閉にし
素材B1′を直下に落下させ、次に素材B1をエアを左・右
方向に交互に噴出させて行なうことができる。これら第
5図(A)〜(C)に示した素材集合体は、何れも、素
材B1′の集合部が少なくとも深絞り対応部の膨出側に位
置するように、かつ該深絞り対応部が厚肉となるように
形成されていることを特徴とする。
次に、第3図を用いて、上記素材集合体B2を熱圧成形用
の金型に搬送する過程について説明すると、まず、第4
図に示す散布用容器24と、積層用容器22とが離脱して、
第3図に示すように、素材集合体B2を保持する保持器30
が積層用容器22の上部側に位置決めされる。この保持器
30は、積層用容器22の形状に略対応する形状をしてお
り、上部側には素材集合体B2の上部側の形状に対応する
ように形成された金網等の付形部材31が設けられてお
り、さらに上部側には保持器30内を吸引する吸引管32が
接続されている。従って、第3図に示すように、吸引管
32より図示しない吸引装置により保持器30内を吸引する
と、素材集合体B2は比重が軽いために上方に移動して保
持器30上部の付形部材31に密着し、この吸引状態を続け
たまま保持器30を水平往復動させるシリンダ33の駆動に
より保持器30を移動させて、後述する熱圧成形用金型の
上部に搬送し、吸引を解除することにより金型へのセッ
トを行うことができる。なお、符号30aは、保持器30内
の天井側に設けられた天井板、符号30bは、その天井板3
0aに設けられた吸引穴、符号34は、保持器30内の吸引
(V/C)に使用する開閉バルブである。
次に、前記のようにして形成された素材集合体B2を圧縮
成形して、木質系成形体を製造する工程について説明す
る。
本実施例においては、第1図,第2図に示す熱圧成形用
の成形型35を用いて圧縮成形を行うものとする。まず、
第3図に示すように素材集合体B2を保持する保持器30
は、シリンダ33の駆動により、第1図に示す成形型35の
下型36の上方まで移動し、この位置で第3図に示すバル
ブ32を閉じると素材集合体B2が落下して下型36上にセッ
トされる。このとき、下型36の外周には成形時に上型37
をガイドする位置決め部材(図示せず)が設けられてお
り、素材集合体B2は下型36の外周部材38によって型外に
零れることなく確実に載置される。この集合体B2のセッ
トが完了したら、成形型35のヒータ及び温調機(図示せ
ず)によって熱せられた熱板39,39により夫々加熱され
た下型36、上型37を、上型37の下降により合わせると共
に、上型37に形成した吸引孔37a、吸引空間37b、吸引管
40を介して成形空間内を吸引し、素材集合体B2内のガス
抜きを行って、第2図に示すように、木質系成形体M1
圧縮成形されることになる。なお、符号41は吸引を行う
際、吸引管40を開閉するバルブであり、このバルブ41に
より熱圧成形時には、上型37の下死点の数mm前から吸引
を開始して成形空間内のガス抜きを行うと共に、脱型時
には、引き続いて上型37の上死点まで吸引して成形体M1
の下型36からの離型を行い、図示しない搬送機構等を上
下の型間に差し入れてから、前記バルブ41を切換えて上
型37から離型させ、次工程に供給することができる。な
お、上記成形体M1には深絞り部M2が形成されている。
(発明の効果) 以上、詳細に説明したように、本発明に係る木質系成形
体の製造方法によれば、以下のような効果を奏する。
まず、木質系成形用素材を用いて、低密度の素材集合体
を形成し、次いで、この素材集合体を直接成形型内に供
給して圧縮成形し、木質系成形体を製造するようにした
ので、従来のように成形用マットの製造及び裁断工程や
所謂パッチ当て作業等を省略できると共に、素材の運搬
作業等も簡略化でき、木質系成形体の製造に関する作業
性を大幅に向上することができる。
また、上述したように成形用マットの裁断や所謂パッチ
当て作業を省略できるので、裁断の際に生ずるマット切
落とし部分やパツチ材等の素材の無駄使いをなくして原
料を節約することができ、製品歩留まりの向上を図るこ
とができる。
さらに、成形体が所謂深絞り部分を有し、かつ成形用材
料としての木質系素材中に繊維分が多い場合でも、素材
集合体の深絞り加工部分を予め厚肉状にしておくだけ
で、直ちに圧縮成形工程に供することができ、成形用マ
ットのようにスチームで軟化させたり、予備成形したり
する必要がなく、また、マット化するための熱可塑性樹
脂等が不要となり、深絞り性を得るための麻等の繊維や
熱可塑性樹脂ネット等の混合をも不要とすることができ
るので、これらの点でも製造工程の簡略化と低コスト化
を図ることができる。
また、本発明では、低密度の素材集合体を、主体とな
る、相対的に短い繊維長の木質系成形用素材の集合部
と、相対的に長い繊維長の木質系成形用素材の集合部と
で構成し、前記相対的に長い繊維長の木質系成形用素材
の集合部は、少なくとも深絞り対応部の膨出側に選択的
に配置し、さらに前記素材集合体の深絞り対応部を他の
部分に比して厚肉としたので、圧縮成形に際して、深絞
り成形部内やその周りの繊維の絡み十分となるばかり
か、深絞り成形部内への周辺繊維の流入が抑えられ、深
絞り部内やその周りの材料破れが確実に防止される。
また、成形用マット、予備成形体を経由する製造方法に
より製造したものと異なり、本発明方法により製造した
木質系成形体では、所謂パッチ当て等を行わなくとも、
深絞り成形部分の成形体密度を均一・緊密にすることが
でき、強度性に優れた成形体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明に係る木質系成形体の製造方
法の一実施例を説明するためのものであり、第1図,第
2図は木質系成形用素材により形成した素材集合体を圧
縮成形型にセットして圧縮成形する動作を夫々示す概略
断面図、第3図,第4図は同じく素材集合体を形成し搬
送する工程を示す概略断面図、第5図(A)〜(C)は
前記素材集合体の種々の態様を示す概略断面図、第6図
は同じく木質系成形体の原料となる木質繊維を解繊する
解繊機を示す斜視図、第7図は同じく木質繊維の乾燥機
を示す概略構成図、第8図は同じく木質繊維と結合剤と
を攪拌する攪拌機を示す一部切欠斜視図である。 20……素材集合体製造装置、22……積層用容器、24……
散布用容器、35……圧縮成形型、36……下型、37……上
型、38……外周部材、39……熱板、B1,B1′……木質系
素材、B2……素材集合体、M1……木質系成形体、M2……
深絞り部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質繊維に合成樹脂を含む結合剤を加えて
    攪拌した木質系成形用素材を用いて、まず、低密度の素
    材集合体を形成し、次いで、この素材集合体を直接成形
    型内に供給して圧縮成形する木質系成形体の製造方法に
    おいて、前記低密度の素材集合体を、主体となる、相対
    的に短い繊維長の木質系成形用素材の集合部と、相対的
    に長い繊維長の木質系成形用素材の集合部とで構成し、
    前記相対的に長い繊維長の木質系成形用素材の集合部
    は、少なくとも深絞り対応部の膨出側に選択的に配置
    し、さらに前記素材集合体の深絞り対応部を他の部分に
    比して厚肉としたことを特徴とする木質系成形体の製造
    方法。
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