JPH0729239A - 光磁気ディスクの記録制御方法 - Google Patents

光磁気ディスクの記録制御方法

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JPH0729239A
JPH0729239A JP5174357A JP17435793A JPH0729239A JP H0729239 A JPH0729239 A JP H0729239A JP 5174357 A JP5174357 A JP 5174357A JP 17435793 A JP17435793 A JP 17435793A JP H0729239 A JPH0729239 A JP H0729239A
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Takeshi Toda
戸田  剛
Hiroshi Ide
井手  浩
Fumiyoshi Kirino
文良 桐野
Takeshi Maeda
武志 前田
Hiroyuki Tsuchinaga
浩之 土永
Toshimitsu Kaku
敏光 賀来
Seiichi Mita
誠一 三田
Kazuo Shigematsu
和男 重松
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マーク長記録方式を利用して簡易に高精度化で
きる光磁気ディスクの記録制御方法を提供する。 【構成】一定低レベルのレーザ光出力の再生レベルPr
の上に、クロック30に同期し、その周期をTとすると
き、(1/2)Tの整数倍±一律調整パルス長の期間長
の複数種の矩形波を重畳して以下のようにレーザ光出力
を制御し、記録符号列20に対応する所定レベルによる
記録を行う。すなわち、記録符号期間では高い記録レベ
ルPwの少なくとも1種以上の上記期間長の矩形波パル
スで構成し、記録符号の休止期間では先ず再生レベルP
rに立ち下げ(1/2)Tの整数倍期間保持した後、低
い記録レベルPasに保持し、記録符号期間、休止期間
の長短に応じパルス列の数や保持時間を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともレーザ光と
外部印加磁界を用いて記録、再生あるいは消去を行う光
磁気ディスク装置における記録制御方法に係り、特にマ
ーク長記録方式による高密度記録に好適な記録制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展にともない
高密度で大容量のファイルメモリへのニーズが高まって
いる。これに応えるものとして光記録が注目されてい
る。中でも、光磁気記録は書換えが可能なファイルメモ
リとして注目されており、現在、第2世代のディスク装
置および記録媒体の開発が進められている。光磁気記録
装置のディスクへの記録は、光磁気ディスクに2進符号
を与える磁化を外部磁界から与え、これにレーザの1μ
m程度の大きさのスポットをあててその部分の領域を部
分的に加熱し、2進符号の記録を確定するものである。
2進符号データに対する光スポットによるデータの記録
方式には、マーク間記録方式とマーク長記録方式とがあ
る。例えば010010のデータに対して、前者は、1
のデータの中心部分に光スポットによるマークを与え、
2つの1に対応する両マークの間を0のデータとするも
のである。また後者は、初めの1の到来により、その中
心位置で光スポットによるマークを立ち上げ、次の1の
到来時点の中心でマークを立ち下げ、さらに次の1の到
来時点でマークを立ち上げる。すなわち、マークの立ち
上げ、立ち下げの両エッジの間を0のデータとするもの
である。光磁気記録装置のディスクへの記録についての
開発の中心は、記録容量を一層増大させること、および
データの転送速度を向上させるためにオーバーライトを
可能にすること等が挙げられる。特に、記録密度を向上
させるためには、マーク間記録方式を用いて(1)微小
磁区を形成する、2)ディスクの線記録密度を一定にす
るMCAV(ModifiedConstant Angular Velocity)方式
を用いる、3)短波長の光源を用いる、4)トラックピ
ッチを詰める、等の手法を併用する方法が従来用いられ
てきた。一方、上記のマーク長記録方式は、マークのエ
ッジを利用するものであるのでマーク間記録方式よりも
高密度化されるという利点がある。しかし他方、この方
式では記録磁区の長さと幅を高精度に制御しなければな
らず、また、使用環境温度の変動によっても形成される
記録磁区の長さと幅を高精度に制御する必要があるなど
の欠点を有していた。例えばこの記録磁区を高精度に制
御しようとした公知例として特開平3-22223号を挙げる
ことができる。この公知例の方法は、記録マークの記録
符号列をパルス化して記録符号列の長さに対応する一連
のパルス列を形成し、記録符号列の直前にある記録符号
列の逆相の長さに応じてパルス列の長さ、振幅を制御し
たり、パルス幅を制御して記録を行うものであるが、こ
のようにマーク長記録方式は一般にその制御が容易では
なく、従来、使用し易いものといえるものではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
マーク長記録方式はマーク間記録方式よりも高密度化の
重要課題に対して優れた利点を有しながらも、他方、上
記のような欠点を有するために従来利用しにくいという
問題があった。本発明の目的は、マーク長記録方式のこ
のような問題を解消し、マーク長記録方式を利用して簡
易に高精度化できる光磁気ディスクの記録制御方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光磁気ディスクの記録制御方法では、例え
ば図1に示すように、一定レベルのレーザ光出力の再生
レベルPr((b)図に図示)に、周期Tのクロック3
0に同期し、(1/2)Tの整数倍±一律調整パルス長
の期間長の複数種の矩形波を重畳して以下のように、す
なわち例えば図1(b)に示すようにレーザ光出力を制
御して記録符号列20に対応する所定レベルによる記録
を行う。すなわち、(1)上記記録符号列20の記録符
号期間では、該記録符号の立ち上りと立ち下がりにクロ
ック30とともに同期して立ち上りまたは立ち下がり、
かつその期間内では記録レベルPw(Pr<Pw)に達
する少なくとも1種以上の(1/2)Tの整数倍±一律
調整パルス長の矩形波パルスから成るパルス列で構成
し、(2)上記記録符号列20の記録符号間の休止期間
では、クロック30とともに同期して上記再生レベルP
rに立ち下げ、該再生レベル状態で(1/2)Tの整数
倍期間保持した後、次の記録符号の立ち上り時点までの
間、プリヒートレベルPh(Pr<Ph<Pw)または
消去レベルPer(Pr<Per<Pw)にレベルを上
げてそのレベルを保持し、(3)上記記録符号列の記録
符号期間または記録符号間の休止期間に応じて、それぞ
れ、上記(1)中のPwのパルス列の数を変え、または
上記(2)中のPrの保持時間長を変えることとする。
【0005】ここで、上記の矩形波パルスを、例えば図
1(b)に示すように、上記プリヒートレベルPhまた
は消去レベルPerの基盤レベルの上に設けることとす
れば、休止期間とともに原則として同一の基盤レベルの
上にたってレ−ザ光出力を制御することができ好まし
い。
【0006】あるいはこれらの場合において、上記パル
ス列の構成として、レベルがPw、パルス幅が(1/
2)Tの整数倍±一律調整パルス長の1個の先頭パルス
と、レベルがPw、パルス幅が(1/2)T±一律調整
パルス長の1個または複数個の後方パルスから成る、例
えば図1(b)に示すようなパルス列の構成とすれば、
先頭パルスで早期に立ち上げられ高精度の制御がし易く
好ましい。この場合に、記録レベルの領域Pwと一律調
整パルス長の関係はレ−ザ光の照射対象の媒体特性に依
存する。
【0007】なお、ここで、記録符号期間内の矩形波パ
ルスが1種であることとは、同期間内の矩形波パルスの
幅やそのパルスレベルがそれぞれの矩形波パルス間です
べて同じであることとし、したがって、矩形波パルスが
複数種であるとは、矩形波パルス間でパルスの幅または
パルスレベルの少なくとも何れかが異なるパルスをパル
ス列の中に含むこととする。ただし何れの場合もパルス
間隔に相違するところがあることは上記パルスの種類に
ついては問題にしないこととする。
【0008】なおまた、例えば図1(b)に示すよう
に、レ−ザ光出力のすべての矩形波パルスは、クロック
30に同期して立ち上がり、または立ち下がり、かつ、
一律にパルス長およびギャップ長を調整するので、すべ
ての矩形波パルスのパルス幅およびパルス間隔、あるい
は上記の一定レベルの保持時間はすべて(1/2)Tの
整数倍±一律調整パルス長である。ただし、ここで整数
倍の整数とは、1、2、3、…の自然数のうち、それぞ
れの時点の波形の時間長に応じて選択される数であり、
使われる場所に応じて必ずしも同一の数ではない。
【0009】また上記のプリヒートレベルPhと消去レ
ベルPerとの大小関係はレ−ザ光の照射対象の媒体特
性に依存して一義的にきまらないが、これらを代表して
いうときは以後単に記録補助パルスレベルPasという
こととする。
【0010】またあるいは本発明は、外部磁界が印加さ
れた記録媒体上に、例えば図1(b)に示すように、第
1出力レベルPasのレーザ光を照射して該記録媒体の
温度を予め上昇させ、第2出力レベルPwのレ−ザ光を
照射して該記録媒体が保持する記録膜を該記録膜のキュ
リー温度以上に上昇させ、該記録膜をキュリー温度より
低くするように第3出力レベルPrのレ−ザ光を照射し
て、例えば図1(d)のように、該記録媒体上に連続し
て記録マークを形成するための光磁気ディスクの記録制
御方法において、上記第2出力レベルPwのレ−ザ光の
照射時間または上記第3出力レベルPrのレ−ザ光の照
射時間を可変にするものである。
【0011】ここで、上記連続した記録マークのうち、
隣接する記録マークの間隔に応じては、上記第3出力レ
ベルPrのレ−ザ光の照射時間を変化させるようにすれ
ばよい。
【0012】あるいは、上記記録マークの個々の長さに
応じては、上記第2出力レベルPwのレ−ザ光の照射時
間を変化させるようにすればよい。
【0013】
【作用】前記したように、光磁気ディスクに対するレ−
ザ光のスポット照射は、記録レベル領域に達する強さの
光出力でディスクを部分的に所定の記録温度領域まで温
度上昇させることにより、その部分の磁化を確定する作
用があり、これにより、レ−ザ光を取り去っても所定の
方向の磁化が保持される。すなわち、記録をすることが
できることになる。したがって、このようなレ−ザ光に
よる記録は、ディスク上の温度上昇を介して行われるこ
とになるだけに、ディスク上の温度分布を高精度に制御
する必要があり、このことは一般的に難しい。例えばマ
ーク長波形を用いたときの記録符号期間の波形は図1
(a)の記録符号列波形に示されるように矩形波状にな
る。この矩形波のままの波形で記録領域のレベルのレー
ザ光をディスクに加えたのでは、矩形波期間内ではディ
スクの対応部分の温度は次々に積算されて上昇し、温度
を一定レベルに確保することは難しく、また一方、記録
符号期間の終了時点で温度は指数関数的に下降し、この
温度が十分下がりきらないうちに次の記録符号期間がく
ると、新たに加えられるレ−ザ光の温度とさきの残され
た温度とが加算される。その結果、記録符号期間および
休止期間のそれぞれにおいて温度の一定性が確保でき
ず、誤りも発生する。
【0014】本発明ではクロックに同期する矩形波パル
スの組合せを用いて簡易に上記温度の一定性を確保する
ようレーザ出力を制御するものである。すべてのパルス
がクロックに同期しており、パルスレベルも数少ない複
数のパルスを用いることにより制御を容易にしている。
またこのために特別な装置も要しない。すなわち、 (1)記録符号列の記録符号期間で、該記録符号の立ち
上りと立ち下がりにクロックとともに同期して立ち上り
または立ち下がり、かつその期間内では記録レベルの領
域Pw(Pr<Pw)に達する少なくとも1種以上の矩
形波パルスから成るパルス列で構成すれば、記録符号期
間内の前期部分のパルスで温度を上昇させ、後期部分の
パルスで温度をほぼ一定にすることが可能になる。この
場合、矩形波パルスとして(1/2)T±一律調整パル
ス長のパルス幅の1種であれば後期部分ではパルス間の
休止期間はその整数倍のものを含めることによって温度
上昇を所定の範囲内に抑制することもできるし、クロッ
クに同期してパルスの幅やパルスレベルの異なる2種以
上のパルスを用い、一方のもので温度上昇をさせ、他方
のもので温度上昇の抑制をすれば温度をほぼ一定にする
ことが一層容易になる。ただしレ−ザ光の照射によるデ
ィスク上のその部分の温度上昇等は、媒体特性に依存す
るので、精度高い所定の温度レベルにするには媒体特性
に対応したパルスの与え方を選択する必要がある。 (2)記録符号列の記録符号間の休止期間では、クロッ
クとともに同期して最低の再生レベルPrにレーザ出力
を立ち下げ、記録時の温度レベルからの温度の下降をは
やめる。レーザ出力を一時((1/2)Tの整数倍期
間)最低レベル状態に保持した後、次の記録符号の立ち
上り時点までの間、記録レベルに至らないプリヒートレ
ベルPhまたは消去レベルPerにレ−ザ光のレベルを
上げてそのレベルを保持するようにすれば、レ−ザ光の
最低レベル期間で温度が下降するのに対してプリヒート
レベルPhまたは消去レベルPerのレーザ出力を加え
て温度上昇分を加えることにより、上記休止期間の温度
を早期に一定化するよう補正することが可能になる。 (3)記録符号列の記録符号期間または記録符号間の休
止期間の長さは、記録しようとするデータにより変わる
からその長短に応じて、それぞれ、上記(1)中のPw
のパルス列の例えば数を変え、または上記(2)中の保
持時間長を変えることにより、温度を一定化することが
可能になる。温度を一定化するために、本発明ではクロ
ックに同期するパルスを用い、したがって、パルス幅、
パルス間隔、一定レベルの保持時間等はすべて(1/
2)Tの整数倍±一律調整パルス長に限定し、またパル
スのレベルも記録、再生、消去等の少ないレベルを利用
することなどにより、特別な装置を要することもなく、
制御も容易になる。また消去レベルPerの上に記録レ
ベル領域Pwに達するパルスを重畳して記録するように
した本発明の1つの方法は、重ね書きのオーバライトに
適用し得る。 以上により本発明によればマーク長記録方式を用いなが
ら簡易に記録の高精度化が可能になる。したがって高密
度化もし易くなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の実施例を示す図で、図1(a)は、クロックと制
御用2進パルスとの関係を、図1(b)は、光磁気ディ
スクを制御するレーザ出力例を、図1(c)は、該レー
ザ出力により制御された光磁気ディスクの媒体の温度分
布例を、図1(d)は、該温度分布による光磁気ディス
クへの記録マークと再生符号列等との関係をそれぞれ示
すものである。
【0016】記録符号列20は、マーク長記録方式で表
された記録符号列で、クロック30を規準に図示しない
符号器から記録すべきデータに応じて出力される。記録
符号列20を用いて、記録符号列20のパルス部にクロ
ックに同期する制御用の2進の記録パルス列21aを発
生させる。記録パルス列21aは、クロック30に同期
した先頭パルスとその先頭パルスを除く後方パルスの2
種類のパルスで構成される。記録パルス列21aを形成
する複数のパルス間隔は、クロック30のパルス間隔に
同期している。記録符号列20のパルス部ともいうべき
記録符号期間は、(1/2)Tの整数倍に任意に設定で
きる。記録パルス列21bは、記録パルス列21aの先
頭パルスと後方パルスの立上り位置からまたは立ち下が
り位置から一律にLだけパルス長を短くしたパルス列に
よって構成される。ただし、記録媒体の熱特性によって
は、上記パルス長を長くしたり、または、パルスを調整
することなく、記録パルス列21aと同じパルス列によ
って構成される場合もある。記録補助パルス22は、記
録符号列20の立ち下がりとクロック30を用いること
によって構成される2進パルスである。これらの2進パ
ルスはレ−ザ光出力パルスの発生の有無情報を与え、こ
の情報と、図示してはいないがレ−ザ光出力パルスのレ
ベルを決める情報から図1(b)のレ−ザ光出力波形が
形成される。レーザ光出力の最低レベルが、再生時の最
低パワーPr、記録の高いレベルが記録パルス列21b
の記録パワーPw、記録の低いレベルが記録補助パルス
22の記録パワーPasである。図1(b)のレ−ザ光
出力によって図1(c)のような温度分布をディスクの
媒体に与えることになる。その要点は、記録符号列20
に対応して記録符号期間や休止期間に対応する温度分布
を所定レベルに一定に制御することである。これを図2
を用いてさらに説明する。
【0017】図2は本発明によるディスク上の温度分布
を説明する図で、図1(b)の1部の、記録符号列の1
つの記録符号期間と休止期間に対応するレーザ出力とこ
れによるディスクの温度分布を解析的に示すものであ
る。記録符号期間に対応して先頭パルスA1、パルス間
隔B1、後方パルスC1、休止期間D1およびE1に対応し
てそれぞれの温度分布をA2、B2、C2、D2、E2で表
す。記録符号期間に相当する部分を先頭パルスA1と後
方パルスC1とに分けて制御することにより略一定の温
度分布が得られることによりディスク上の記録マークは
1のように一定の幅と長さのものが得られる。若し、
記録符号期間に相当する部分がA1のみで占められてい
たとすると、温度分布A2はさらに積算を続けて点線の
ように上昇する結果、記録マークはM2に示されるよう
に幅や長さが変わり、誤りの発生を招く。休止期間は、
1のレベルに一旦下げてD2の下降を早めた後、E1
ベルにレーザ出力を上げることにより、これにより発生
する温度上昇分E2′とD2の温度下降分が加わり一定の
レベルE2が得られる。休止期間をこのように一定にな
るような工夫がなければ、休止期間の長短に応じて次の
パルスの立ち上がり時点の温度が変わり、制御を困難に
したり誤り発生の原因となる。以上のようなわけで、図
1(c)の温度レベルを一定にすることにより、図1
(d)の記録マークの幅と長さが一定の精度内に制御さ
れ、再生信号24の記録部の振幅が一定になる。そして
再生信号24の中心レベルまたはあるレベルで判別する
ことによって、再生符号列25が生成される。
【0018】図3は、図1(a)に示すパルス列等のデ
ジタル信号を発生させるための一実施例である。同図の
結線上に記した番号記号は結線上の信号を識別して示す
もので、図5のタイムチャート中に示す同一番号の信号
を意味する。図3において、クロック30は、図示しな
い水晶発振子等から供給される。また、データは、エン
コーダに入力され、記録符号列20を出力する。記録符
号列20は、ディレイフリップフロップ(D−FF)に
入力されるとともに、クロック30およびクロック30
の反転信号(クロック30をインバータに入力して得ら
れる出力信号)を用いて記録符号列20を、クロック周
期をTとするとき、(1/2)Tの整数倍(本実施例で
は(1/2)Tから(4/2)T)だけ遅延させる。こ
れらの遅延された記録符号列をインバータ、アンドゲー
ト、オアゲート、およびディレイラインを用いることに
よって図1(a)の記録パルス列21bと記録補助パル
ス22を生成させる。本実施例では、個々の素子の時間
遅れは無視して表してある。以上のように図1(a)の
パルス列は容易にかつ正確に生成することができる。ま
たディレイラインの遅延量は、記録媒体の熱特性に応じ
て可変できるようにしておく方がよい。また、記録パル
ス列21bのパルスの長さを長くする場合(図1のLと
は逆方向の場合)は、図3の記録パルス列21bを生成
する直前のアンドゲートをオアゲートにすることで達成
できる。
【0019】図4は、記録パルス列における一律調整パ
ルス長生成回路例を示す図である。同図に示すように、
図3の記録パルス列21bを生成する直前のアンドゲー
トとともにオアゲートを追加して設け、オアゲートの入
力には図示のようにアンドゲートの入力と同じ信号を加
え、両ゲートの出力を記録条件に応じて切り換えできる
ようにスイッチを設けることにより、いろいろの記録媒
体に対応してパルス列のパルス長を一律に短くしたり長
くしたりすることができる。
【0020】図5はパルス列生成のタイムチャートであ
る。同図の上段に例示するデジタルデータ010010
…に対応するエンコーダ出力3すなわち記録符号列20
とクロック信号1およびその反転クロック2から同図下
段のレーザ出力を得るまでの図3結線上の各部の信号の
タイムチャートを示すものである。同図において、4〜
7はディレイフリップフロップの出力信号である。例え
ば4の信号は、反転クロック2とエンコーダ出力3の信
号をディレイフリップフロップに入力して得られる出力
信号である。反転クロックの立ち上げ時点におけるエン
コーダ出力レベルを保持する信号を出力する。8はイン
バータによって得られる7の反転信号である。9の信号
は、3と8の信号を2入力アンドゲートに入力して得ら
れ、10の信号は2、3、および7の信号を3入力アン
ドゲートに入力して得られる。9と10のそれぞれのパ
ルスが記録符号期間における先頭パルスと後方パルスの
基礎となる。10−は記録パルス列21aであり、9
と10の信号を2入力オアゲートに入力した出力として
得られ、(1/2)Tの整数倍の複数種のパルスから構
成される。10−はディレイラインにより10−を
Lだけ遅延した信号であり、この信号と10−の信号
を2入力アンドゲートに加えることにより10−すな
わち記録パルス列21bの信号が得られる。10−に
比べ10−は一律調整パルス長Lだけパルス長が一律
に短くなっていることを示す。図5では調整パルス長分
だけ短くする例を示している。また、記録補助パルス2
2は、エンコーダ出力を反転した信号11と、ディレイ
フリップフロップの出力信号5とをアンドゲートに入力
して得られる信号12をさらにインバータで反転するこ
とにより得られる。そして上記の記録パルス列21bの
信号と記録補助パルス22の信号をレーザに与え、これ
により、レーザ出力として最低の再生レベルPrの上に
低い記録レベルPasと高い記録レベルPwの所要幅の
レーザ出力を形成するものである。
【0021】以上のように、本発明により、マーク長記
録方式の高密度性を利用し、しかも、同記録方式の高精
度化の困難性の欠点を解消でき、かつこれらが特別な装
置を要せずして簡易に実現できることになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ロックに同期するレ−ザ光出力を用い、磁区形状制御の
重要パラメータである記録マーク幅や記録マーク長を高
精度に簡易に制御できる。その結果、マーク長記録方式
を用いた高密度の光磁気記録が容易に実現できる。そし
て本発明によれば新たな高精度のパルス発生回路を必要
としないので、高密度光磁気記録装置の価格低減にも有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例図。
【図2】本発明によるディスク上の温度分布を説明する
図。
【図3】本発明のパルス列を発生させる実施例図。
【図4】本発明の一律調整パルス長生成回路例を示す
図。
【図5】本発明のパルス列生成のタイムチャート。
【符号の説明】
30………クロック 20………記録符号列 21b……記録パルス列 22………記録補助パルス 23………記録マーク 24………再生信号 25………再生符号列 L…………一律調整パルス長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 武志 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 土永 浩之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 賀来 敏光 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 重松 和男 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともレーザ光と外部印加磁界を用い
    て記録、再生、あるいは消去を行う光磁気ディスク装置
    における、周期Tのクロックに同期したマーク長記録方
    式の記録符号列データをレ−ザ光により光磁気ディスク
    に記録させる記録制御方法において、 一定レベルのレーザ光出力の再生レベルPrに、上記ク
    ロックに同期し、(1/2)Tの整数倍±一律調整パル
    ス長の期間長の複数種の矩形波を重畳して以下のように
    レーザ光出力を制御し記録を行うことを特徴とする光磁
    気ディスクの記録制御方法、(1)上記記録符号列の記
    録符号期間では、該記録符号の立ち上りと立ち下がりに
    クロックとともに同期して立ち上りまたは立ち下がり、
    かつその期間内では記録レベルPw(Pr<Pw)に達
    する少なくとも1種以上の(1/2)Tの整数倍±一律
    調整パルス長の矩形波パルスから成るパルス列で構成
    し、(2)上記記録符号列の記録符号間の休止期間で
    は、クロックとともに同期して上記再生レベルPrに立
    ち下げ、該再生レベル状態で(1/2)Tの整数倍期間
    保持した後、次の記録符号の立ち上り時点までの間、プ
    リヒートレベルPh(Pr<Ph<Pw)または消去レ
    ベルPer(Pr<Per<Pw)にレベルを上げてそ
    のレベルを保持し、(3)上記記録符号列の記録符号期
    間または記録符号間の休止期間に応じて、それぞれ、上
    記(1)中のPwのパルス列の数を変え、または上記
    (2)中のPrの保持時間長を変える。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光磁気ディスクの記録制御
    方法において、上記矩形波パルスを、上記プリヒートレ
    ベルPhまたは消去レベルPerの基盤レベルの上に設
    けることを特徴とする光磁気ディスクの記録制御方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の光磁気ディ
    スクの記録制御方法において、上記パルス列の構成とし
    て、レベルがPw、パルス幅が(1/2)Tの整数倍±
    一律調整パルス長の1個の先頭パルスと、レベルがP
    w、パルス幅が(1/2)T±一律調整パルス長の1個
    または複数個の後方パルスから成るパルス列の構成とす
    ることを特徴とする光磁気ディスクの記録制御方法。
  4. 【請求項4】外部磁界が印加された記録媒体上に第1出
    力レベルのレーザ光を照射して該記録媒体の温度を予め
    上昇させ、第2出力レベルのレ−ザ光を照射して該記録
    媒体が保持する記録膜を該記録膜のキュリー温度以上に
    上昇させ、該記録膜をキュリー温度より低くするように
    第3出力レベルのレ−ザ光を照射して該記録媒体上に連
    続して記録マークを形成するための光磁気ディスクの記
    録制御方法において、上記第2出力レベルのレ−ザ光の
    照射時間または上記第3出力レベルのレ−ザ光の照射時
    間を可変とすることを特徴とする光磁気ディスクの記録
    制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光磁気ディスクの記録制御
    方法において、上記連続した記録マークのうち、隣接す
    る記録マークの間隔に応じて上記第3出力レベルのレ−
    ザ光の照射時間を変化させることを特徴とする光磁気デ
    ィスクの記録制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の光磁気ディスクの記録制御
    方法において、上記記録マークの個々の長さに応じて、
    上記第2出力レベルのレ−ザ光の照射時間を変化させる
    ことを特徴とする光磁気ディスクの記録制御方法。
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