JPH07291785A - 半導体単結晶製造装置および半導体単結晶製造方法 - Google Patents

半導体単結晶製造装置および半導体単結晶製造方法

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JPH07291785A
JPH07291785A JP10793894A JP10793894A JPH07291785A JP H07291785 A JPH07291785 A JP H07291785A JP 10793894 A JP10793894 A JP 10793894A JP 10793894 A JP10793894 A JP 10793894A JP H07291785 A JPH07291785 A JP H07291785A
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melt
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JP10793894A
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English (en)
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Toyoshi Iwakiri
豊志 岩切
Yutaka Shiraishi
裕 白石
Shoei Kurosaka
昇栄 黒坂
Tadashi Hata
忠志 畑
Hiroshi Niikura
啓史 新倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Techxiv Corp
Original Assignee
Sumco Techxiv Corp
Komatsu Electronic Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原料供給部の下端を融液に浸漬し、この原料
供給部から前記融液に原料多結晶を供給する連続チャー
ジ法の半導体単結晶製造において、前記原料供給部で発
生する反応生成物などが単結晶育成部に流入することを
防止する。 【構成】 単結晶育成部10の排気管路14と、原料供
給部20の排気管路25との合流点18の下流側に真空
ポンプ17を設ける。前記合流点18の上流側の排気管
路14と、原料供給部の排気管路25のそれぞれにバル
ブ15,26を設ける。前記バルブ15の開度をバルブ
26の開度より絞り、単結晶育成部10の圧力を原料供
給部20の圧力よりも0.5〜1Torr高く維持す
る。これにより、原料供給部で発生する反応生成物など
が単結晶育成部に混入せずに半導体単結晶製造装置の外
部に排出され、育成中の半導体単結晶の有転位化を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続チャージ法を用い
て均質な半導体単結晶を連続的に製造する半導体単結晶
製造装置および半導体単結晶製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の基板には主として高純度の
単結晶シリコンが用いられているが、この単結晶シリコ
ンの製造方法の一つにチョクラルスキー法(以下CZ法
という)がある。CZ法においては、半導体単結晶製造
装置のチャンバ内に設置したるつぼ軸の上端にるつぼ受
けを介して黒鉛るつぼを載置し、前記黒鉛るつぼ内に収
容した石英るつぼに多結晶シリコンを充填した上、前記
黒鉛るつぼの周囲に設けたヒータによって多結晶シリコ
ンを加熱溶解して融液とする。そして、シードチャック
に取り付けた種子結晶を前記融液に浸漬し、シードチャ
ックおよび黒鉛るつぼを同方向または逆方向に回転しつ
つシードチャックを引き上げて単結晶シリコンを成長さ
せる。
【0003】近年は半導体ウェーハの直径が大型化し、
8インチを超える大口径ウェーハが要求されるようにな
り、単結晶シリコンの直径も8インチ以上のものが主流
になりつつある。このため単結晶製造装置も大型化し、
1サイクル当たりの処理量が増大する傾向にある。しか
し、単結晶製造装置の大型化に伴って単結晶成長工程に
おける所要時間が長くなるとともに、その前後工程、た
とえば原料多結晶の溶解所要時間や、成長した単結晶シ
リコンを炉外に取り出した後、るつぼ、ヒータ等が清掃
可能な温度に下がるまでの冷却所要時間等も従来に比べ
て長くなっている。これらは単結晶シリコンの生産性を
低下させる要因になる。また石英るつぼは、多結晶シリ
コンの溶解時に加えられる熱負荷によって変形、割れ等
が発生するため、1本の単結晶シリコン引き上げごとに
新品と交換している。
【0004】大口径の単結晶シリコンをCZ法によって
効率よく生産する手段の一つとして、引き上げた単結晶
シリコンの量に応じて原料をるつぼ内に供給し、連続的
に単結晶シリコンを引き上げる連続チャージ法が用いら
れている。図6は連続チャージ法を用いる半導体単結晶
製造装置の一例を模式的に示す部分断面図で、石英るつ
ぼ3の周縁部上方に2組の原料供給部20が設置されて
いる。この原料供給部20は、チャンバ1の上部から釣
支された棒状の多結晶シリコン(以下原料結晶棒とい
う)4を溶解して融液2に滴下させるもので、原料溶解
ヒータ28と、前記原料溶解ヒータ28を包囲する保護
筒29と、前記保護筒29の下端に取り付けられた石英
製の原料供給管27とによって構成されている。前記原
料結晶棒4は、チャンバ1の上端と原料溶解ヒータ28
との間に取着されたシールドカバー31によって包囲さ
れ、原料溶解ヒータ28と保護筒29の上部との隙間は
断熱シール部材で封止されている。また、前記保護筒2
9の下端には原料供給部20に導入した不活性ガスをチ
ャンバ1外に排出する通路となる環状のメルトカバー3
2が取着され、前記メルトカバー32の外縁部には排気
管33が接続されている。前記シールドカバー31の上
部には単結晶育成部10に導入される不活性ガスの管路
とは別の管路が接続されていて、前記2組の原料供給部
20に不活性ガスが導入される。この不活性ガスは前記
原料結晶棒4の周囲を流下し、保護筒29の下部に設け
た開口部からメルトカバー32内に入り、原料供給部2
0で発生した不純物とともに前記排気管33を経てチャ
ンバ1外に排出される。一方、半導体単結晶製造装置の
上部から単結晶育成部10に導入された不活性ガスは、
育成中の半導体単結晶5の周囲を流下し、前記メルトカ
バー32と融液2との間を流れ、黒鉛るつぼ6とメイン
ヒータ7との隙間およびメインヒータ7と保温筒8との
隙間を流下して、チャンバ1の底部に設けた排気口1a
から前記単結晶育成部で発生した不純物とともにチャン
バ1外に排出される。また、不活性ガスの一部はチャン
バ1と保温筒8との隙間を流下して、前記排気口1aか
らチャンバ1外に排出される。
【0005】原料供給管27の下端は融液2に浸漬さ
れ、落下する液滴によって単結晶育成部の融液2に振動
が伝播することを防止している。また、原料供給部20
は、上記構造により単結晶育成部10から隔離された独
立の空間を形成しているので、原料供給部20と単結晶
育成部10との気相が分離されている。チャンバ1の底
部に設けた排気口1aに接続された排気管路と、メルト
カバー32外縁部の排気管33に接続された排気管路と
は合流した上、真空ポンプに至る。原料結晶棒4は1本
ずつ交互に前記原料溶解ヒータ28内に吊り降ろされ、
片側の原料結晶棒の溶解が終了すると他側の原料結晶棒
を溶解し、連続的に原料の供給が行われる。なお、9は
るつぼ軸である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】原料供給部には、融液
と石英るつぼあるいは原料供給管との反応によって発生
するSiOX のアモルファスや前記SiOX と原料溶解
ヒータから発生するCとの反応によるSiCと、COあ
るいはCO2 ガスなどが存在する。これらの反応生成物
は原料供給部内を流下する不活性ガスによってチャンバ
外に排出されるが、その一部は単結晶育成部に洩れ出し
て融液を汚染する。前記アモルファスは融液面上を浮遊
し、育成中の半導体単結晶の固液界面に接触した場合は
前記単結晶の転位を引き起こす。また、図7に示すよう
に、原料供給管27内すなわち保護筒29とメルトカバ
ー32との接続部より下方では不活性ガスの流れが悪
く、不活性ガスが前記原料供給管27内に停滞しやす
い。このため、前記反応生成物が排出されにくく、滴下
する原料結晶棒の液滴を汚染するおそれがある。従っ
て、単結晶育成部と原料供給部の気相を分離して真空引
きするだけでは前記原料供給部内の反応生成物による融
液汚染や半導体単結晶に及ぼす悪影響を防止することが
できない。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、第1の目的は原料供給部で発生する反応生
成物の単結晶育成部への混入防止であり、第2には原料
供給管内における不活性ガスの滞留による融液汚染を防
止することができるような半導体単結晶製造装置および
半導体単結晶製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体単結晶製造装置は、るつぼに貯
留した融液に原料供給部の下端を浸漬することによって
前記原料供給部と単結晶育成部とを気相分離し、前記原
料供給部から前記融液に原料多結晶を連続的に供給しつ
つ半導体単結晶を引き上げる半導体単結晶製造装置にお
いて、前記単結晶育成部の圧力を原料供給部の圧力より
高く維持する手段を設けたことを特徴とし、具体的に
は、半導体単結晶の原料を充填するるつぼと、前記るつ
ぼの周囲に設置され、るつぼ内の原料を溶解するメイン
ヒータと、前記るつぼ内の融液に種子結晶を浸漬して半
導体単結晶を引き上げる引き上げ機構とを有し、原料溶
解ヒータにより原料結晶棒を溶解してその液滴を前記る
つぼ内に供給する原料供給部をるつぼの周縁部上方に備
えた半導体単結晶製造装置において、単結晶育成部に接
続した排気管路と原料供給部に接続した排気管路とを合
流させ、合流点より下流側に真空ポンプを備えるととも
に、前記単結晶育成部と合流点との間の排気管路および
前記原料供給部と合流点との間の排気管路のそれぞれ
に、これらの管路の開度を調節するバルブを設ける構成
とした。
【0009】また、原料供給部の下端に取り付ける原料
供給管において、融液に浸漬する部分の上方に軸心と直
角方向に開口する少なくとも1個の開口部を設けてもよ
く、原料供給部の下端に取り付ける原料供給管におい
て、融液に浸漬する部分の上方に軸心と直角方向に開口
する開口部を設けるとともに、この開口部の開度を調節
するバルブを前記原料供給管の外側に取り付けてもよ
い。
【0010】次に、上記の半導体単結晶製造装置を用い
る場合の半導体単結晶製造方法は、るつぼに貯留した融
液に原料供給部の下端を浸漬することによって前記原料
供給部と単結晶育成部とを気相分離し、前記原料供給部
から前記融液に原料多結晶を連続的に供給しつつ半導体
単結晶を引き上げる半導体単結晶の製造において、単結
晶育成部に接続した排気管路と原料供給部に接続した排
気管路との合流点と前記単結晶育成部との間に設けた排
気管路、および前記合流点と原料供給部との間に設けた
排気管路のそれぞれに設けたバルブの開度を調節するこ
とにより、単結晶育成部の圧力を原料供給部の圧力より
高く維持して半導体単結晶の引き上げを行うことを特徴
とし、単結晶育成部と原料供給部との圧力差を、0.5
〜1Torrに維持するものとした。 また、原料供給
部の下端に取り付ける原料供給管において、融液に浸漬
する部分の上方に軸心と直角方向に設けた開口部から、
単結晶育成部を流れる不活性ガスの一部を前記原料供給
管内に導入しつつ半導体単結晶の引き上げを行うように
してもよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、単結晶育成部に接続した排
気管路と原料供給部に接続した排気管路との合流点の下
流側に排気ポンプを設けるとともに、前記単結晶育成部
と合流点との間の排気管路および前記原料供給部と合流
点との間の排気管路にそれぞれバルブを設け、これらの
バルブの開度を調節することにより、単結晶育成部の圧
力を原料供給部の圧力より高く維持して半導体単結晶の
引き上げを行うこととした。具体的には、前記単結晶育
成部と原料供給部との圧力差を0.5〜1Torrに維
持することとしたので、原料供給部で発生する反応生成
物は単結晶育成部に混入することなく半導体単結晶製造
装置の外部に排出される。単結晶育成部の圧力を原料供
給部の圧力より僅かに高くすることにより、前記原料供
給部の不純物が単結晶育成部に混入せず、かつ真空引き
に影響を与えずに済むので、前記圧力差0.5〜1To
rrは妥当な値である。
【0012】また、原料供給機構の下端に取り付ける原
料供給管において、融液に浸漬する部分の上方に開口部
を設け、この開口部から、単結晶育成部を流れる不活性
ガスの一部を前記原料供給管内に導入しつつ半導体単結
晶の引き上げを行うようにすれば、原料供給管内に滞留
している不純物を含む不活性ガスの排出が容易となる。
更に、前記原料供給管の開口部にバルブを取り付け、こ
のバルブを操作して開口部の開度を調節することによ
り、単結晶育成部の不活性ガス流を適切に維持すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係る半導体単結晶製造装置
の実施例について、図面を参照して説明する。図1は、
連続チャージ法を用いるための2組の原料供給部を備
え、前記原料供給部が単結晶育成部から隔離された半導
体単結晶製造装置における不活性ガスラインの模式的説
明図である。同図において、単結晶育成部10に導入す
る不活性ガスは半導体単結晶製造装置の上端に接続した
管路11から供給され、原料供給部20に導入する不活
性ガスは半導体単結晶製造装置の上端に接続した管路2
1および管路22から供給される。チャンバ1の底部2
箇所には、前記単結晶育成部10を流れた不活性ガスの
排気管路12および排気管路13が接続され、これらの
排気管路12,13は合流して排気管路14となり、バ
ルブ15およびバルブ16を介して真空ポンプ17に接
続されている。また、前記チャンバ1の左右側壁には、
前記原料供給部20を流れた不活性ガスの排気管路23
および排気管路24が接続され、これらの排気管路2
3,24は合流して排気管路25となる。この排気管路
25は、バルブ26を介して前記バルブ15とバルブ1
6との中間の排気管路14に合流点18で合流してい
る。
【0014】次に、上記半導体単結晶製造装置を用いる
場合の半導体単結晶製造方法について説明する。半導体
単結晶の引き上げに当たり、単結晶育成部10と原料供
給部20との排気能力を適切に分配するため、バルブ1
5及びバルブ26の開度を調節する。たとえば、単結晶
育成部10の圧力を14.5Torr、原料供給部20
の圧力を13.5Torrとし、差圧を1Torrとす
る場合、不活性ガスの流量は単結晶育成部10に対して
70l/min、左右の原料供給部20に対してそれぞ
れ4l/min、合計8l/minとする。バルブ15
の開度を1/2とし、バルブ26を全開にする。このよ
うな状態で真空ポンプ17を駆動して真空引きする。な
お、バルブ16は全開とする。前記条件は一例であり、
単結晶育成部、原料供給部の不活性ガス流量を任意に設
定した場合でも、前記バルブ15,26の開度調節によ
り原料供給部を単結晶育成部に対して負圧に保つことが
できる。
【0015】図2(a)は、バルブ開度を上記の通り調
節したときの原料供給管内外の融液レベルの変化を示す
説明図である。原料供給部の下端に取り付けられた原料
供給管27の下端は融液2に浸漬されているが、単結晶
育成部に対して原料供給部の圧力が1Torr低いた
め、前記原料供給管27内の融液レベルは原料供給管2
7の外側すなわち単結晶育成部の融液レベルより上昇し
ている。これにより、原料供給部で発生したアモルファ
スのSiOX ,SiCやCO,CO2 ガスの単結晶育成
部への流入が阻止され、育成する半導体単結晶の有転位
化を防止することができる。
【0016】上記図2(a)に対する比較例として、不
活性ガスの流量を単結晶育成部に対して70l/mi
n、左右の原料供給部に対してそれぞれ4l/minと
し、図1のバルブ15を全開、バルブ26の開度を1/
2とした上、炉内圧力すなわち単結晶育成部の圧力が1
4.5Torrになるように真空引きした場合の融液レ
ベルの変化を調べた。この場合、図2(b)に示すよう
に、原料供給管27内の融液レベルは単結晶育成部の融
液レベルより下降し、原料供給部の圧力は14.5To
rrより高くなった。このように原料供給部が陽圧にな
ると、原料供給部内の反応生成物は単結晶育成部に流出
し、育成単結晶の有転位化を招くことがある。
【0017】図3は請求項3に基づく原料供給管の断面
図である。原料供給管27には、この原料供給管の下端
を融液に浸漬したとき融液面より上方となる位置に、軸
心と直角方向に開口する少なくとも1個の開口部27a
が設けられている。図4は前記原料供給管27の機能を
示す説明図である。さきに述べたように、原料供給部の
圧力は単結晶育成部の圧力より0.5〜1Torr低く
設定されているので、原料供給管27の外側すなわち単
結晶育成部から開口部27aに不活性ガスが流入する。
原料供給管27内の融液面付近からメルトカバー32に
流入する不活性ガス流が形成されることにより、従来、
原料供給管27内に滞留しがちであったアモルファスシ
リコン、CO2 などの不純物は前記メルトカバー32内
を通って排出される。
【0018】図5は請求項4に基づく原料供給管の断面
図である。この原料供給管27には、下端を融液に浸漬
したとき融液面より上方となる位置に、軸心と直角方向
に開口する少なくとも1個の開口部27aと、前記開口
部27aの開度を調節するバルブ27bとが設けられて
いる。このバルブ27bは前記原料供給管27の外側に
摺動自在に取り付けられ、図示しない開閉機構によって
駆動される。前記開口部27aの開度調節により、単結
晶育成部を通る不活性ガスの流れ、特に育成中の半導体
単結晶の周囲を流下した後、融液面に沿ってるつぼの内
壁に流れ、るつぼとメインヒータとの隙間あるいはメイ
ンヒータと保温筒との隙間を流下する不活性ガス流の乱
れを防止することができる。なお、前記バルブ27b
は、原料供給管27の外周に沿って回動するリングに開
口部27aと重なり合う開口部を設けたものでもよい。
【0019】原料供給管の材質としては、一般に用いら
れている石英のほかに、融液と反応しにくいSiCまた
はSi3 4 を用いてもよい。また本実施例では、原料
結晶棒を溶解してその液滴を融液に供給する連続チャー
ジ法の半導体単結晶製造について説明したが、本発明は
これに限るものではなく、単結晶育成部と原料供給部と
が気相分離されていれば融液に粒状の原料多結晶をその
まま供給する連続チャージ法の半導体単結晶製造に対し
ても適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
結晶育成部の排気管路と原料供給部の排気管路との合流
点の下流側に排気ポンプを設けるとともに、前記合流点
に至る単結晶育成部の排気管路と原料供給部の排気管路
のそれぞれにバルブを設け、これらのバルブの開度を調
節して単結晶育成部の圧力を原料供給部の圧力より高く
維持することにしたので、原料供給部で発生する反応生
成物は単結晶育成部に混入することなく半導体単結晶製
造装置の外部に排出される。また、原料供給部の下端に
取り付ける原料供給管において、融液に浸漬する部分の
上方に開口部を設け、この開口部から単結晶育成部のガ
スの一部を前記原料供給管内に導入しつつ半導体単結晶
の引き上げを行うようにすれば、原料供給管内に滞留し
ている不純物を含む不活性ガスの排出が容易となる。更
に、前記原料供給管の開口部にバルブを取り付け、この
バルブを操作して開口部の開度を調節することにより、
単結晶育成部の不活性ガス流を適切に維持することがで
きる。これらの改良を施すことにより、連続チャージ法
を用いる半導体単結晶の製造において、原料供給部で発
生する反応生成物に起因する半導体単結晶の有転位化を
未然に防止することが可能となり、高品質の半導体単結
晶を能率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続チャージ法を用いる半導体単結晶製造装置
における不活性ガスラインの模式的説明図である。
【図2】原料供給管内外の融液レベルの変化を示す説明
図で、(a)は単結晶育成部の圧力を原料供給部の圧力
より高く維持した場合、(b)は単結晶育成部の圧力が
原料供給部の圧力より低くなった場合を示す。
【図3】請求項3に基づく原料供給管の断面図である。
【図4】図3の原料供給管を用いた場合の不活性ガスの
流れを示す説明図である。
【図5】請求項4に基づく原料供給管の断面図である。
【図6】連続チャージ法を用いる半導体単結晶製造装置
の一例を模式的に示す部分断面図である。
【図7】原料供給管内における不活性ガスの滞留を示す
説明図である。
【符号の説明】
2 融液 3 石英るつぼ 4 原料結晶棒 5 半導体単結晶 7 メインヒータ 10 単結晶育成部 12,13,14,23,24,25 排気管路 15,16,26,27b バルブ 17 真空ポンプ 18 合流点 20 原料供給部 27 原料供給管 27a 開口部 28 原料溶解ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑 忠志 神奈川県平塚市四之宮2612 コマツ電子金 属株式会社内 (72)発明者 新倉 啓史 神奈川県平塚市四之宮2612 コマツ電子金 属株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 るつぼに貯留した融液に原料供給部の下
    端を浸漬することによって前記原料供給部と単結晶育成
    部とを気相分離し、前記原料供給部から前記融液に原料
    多結晶を連続的に供給しつつ半導体単結晶を引き上げる
    半導体単結晶製造装置において、前記単結晶育成部の圧
    力を原料供給部の圧力より高く維持する手段を設けたこ
    とを特徴とする半導体単結晶製造装置。
  2. 【請求項2】 半導体単結晶の原料を充填するるつぼ
    と、前記るつぼの周囲に設置され、るつぼ内の原料を溶
    解するメインヒータと、前記るつぼ内の融液に種子結晶
    を浸漬して半導体単結晶を引き上げる引き上げ機構とを
    有し、原料溶解ヒータにより原料結晶棒を溶解してその
    液滴を前記るつぼ内に供給する原料供給部をるつぼの周
    縁部上方に備えた半導体単結晶製造装置において、単結
    晶育成部に接続した排気管路と原料供給部に接続した排
    気管路とを合流させ、合流点より下流側に真空ポンプを
    備えるとともに、前記単結晶育成部と合流点との間の排
    気管路および前記原料供給部と合流点との間の排気管路
    のそれぞれに、これらの管路の開度を調節するバルブを
    設けたことを特徴とする請求項1の半導体単結晶製造装
    置。
  3. 【請求項3】 原料供給部の下端に取り付ける原料供給
    管において、融液に浸漬する部分の上方に軸心と直角方
    向に開口する少なくとも1個の開口部を設けたことを特
    徴とする請求項2の半導体単結晶製造装置。
  4. 【請求項4】 原料供給部の下端に取り付ける原料供給
    管において、融液に浸漬する部分の上方に軸心と直角方
    向に開口する開口部を設けるとともに、この開口部の開
    度を調節するバルブを前記原料供給管の外側に取り付け
    たことを特徴とする請求項2の半導体単結晶製造装置。
  5. 【請求項5】 るつぼに貯留した融液に原料供給部の下
    端を浸漬することによって前記原料供給部と単結晶育成
    部とを気相分離し、前記原料供給部から前記融液に原料
    多結晶を連続的に供給しつつ半導体単結晶を引き上げる
    半導体単結晶の製造において、単結晶育成部に接続した
    排気管路と原料供給部に接続した排気管路との合流点と
    前記単結晶育成部との間に設けた排気管路、および前記
    合流点と原料供給部との間に設けた排気管路のそれぞれ
    に設けたバルブの開度を調節することにより、単結晶育
    成部の圧力を原料供給部の圧力より高く維持して半導体
    単結晶の引き上げを行うことを特徴とする半導体単結晶
    製造方法。
  6. 【請求項6】 単結晶育成部と原料供給部との圧力差
    を、0.5〜1Torrに維持することを特徴とする請
    求項5の半導体単結晶製造方法。
  7. 【請求項7】 原料供給部の下端に取り付ける原料供給
    管において、融液に浸漬する部分の上方に軸心と直角方
    向に設けた開口部から、単結晶育成部を流れる不活性ガ
    スの一部を前記原料供給管内に導入しつつ半導体単結晶
    の引き上げを行うことを特徴とする請求項5の半導体単
    結晶製造方法。
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