JPH07291368A - 電子レンジ調理用食品包装容器 - Google Patents

電子レンジ調理用食品包装容器

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Publication number
JPH07291368A
JPH07291368A JP6091237A JP9123794A JPH07291368A JP H07291368 A JPH07291368 A JP H07291368A JP 6091237 A JP6091237 A JP 6091237A JP 9123794 A JP9123794 A JP 9123794A JP H07291368 A JPH07291368 A JP H07291368A
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JP
Japan
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inner bag
container
cooking
bag body
popcorn
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Withdrawn
Application number
JP6091237A
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English (en)
Inventor
Hiroko Suzuki
弘子 鈴木
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KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
Original Assignee
KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
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Publication date
Application filed by KOKORO KK, Kokoro Co Ltd filed Critical KOKORO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁波の照射により加熱されることによって
見かけ体積が増加する食品を収納する電子レンジ調理用
の食品包装容器を、調理後、電子レンジ装置から素早く
かつ安全に取り出しを可能とする。 【構成】 電磁波を照射して加熱調理されることによっ
て膨化して見かけ体積が増加する食品材料14が収納さ
れ、膨張自在に構成された容器本体2に、把手部10を
容器本体2に対して折り畳んだ状態で一体に形成する。
把手部10は、加熱調理後に膨張した容器本体2から起
立動作される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジ調理用の食
品包装容器に関し、電磁波及びこの電磁波の照射によっ
て発熱する電磁波受感加熱剤層を介して加熱されること
によって膨化し見かけ体積が増加する、例えばポップコ
ーン等の食品原料を収納して好適な電子レンジ調理用の
食品包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ調理用食品包装容器は、電磁
波誘導加熱装置(電子レンジ装置)に直接装填されるこ
とによって、収納した食品原料に加熱処理を施こして調
理を行うようにした食品包装容器であり、いわゆる冷凍
食品等を中心として多種多様の商品が提供されている。
また、この電子レンジ調理用食品包装容器には、収納し
た食品原料を平均に加熱して加熱効率の向上を図るため
に、食品材料とともに電磁波受感加熱手段を設けたもの
も提供されている。
【0003】例えば、特開平2−151439号「マイ
クロウェーブ加熱用のラミネート・シート」には、2枚
の誘電体材料の支持シートから構成し、一方の支持シー
トに加熱する食品材料の位置に対応してマイクロウェー
ブ受感部を設けたシート体が開示されている。マイクロ
ウェーブ受感部は、導電性カーボン粒子或いはアルミニ
ューム、ニッケル等の金属粒子を支持シートに印刷する
等の方法によって形成されている。
【0004】ところで、ポップコーンは、手軽なスナッ
ク菓子として嗜好されており、業務用ばかりでなく、例
えば実開平1−85288号「ポップコーン容器」に開
示されるようなポップコーン容器によって家庭用の商品
としても提供されている。すなわち、このポップコーン
容器は、アルミ等の金属材によってフライパン形の容器
本体を形成し、その内部に適宜の調味料、バター等の油
で味付け処理を施したトウモロコシの原料豆(コーン)
を収納するとともに、容器本体を膨張可能な金属薄膜で
被覆することによって、直火形の容器として構成されて
いる。
【0005】したがって、このポップコーン容器は、コ
ンロ等によって直接加熱されると、収納したコーンが金
属薄膜を押し上げながら次第に爆裂膨化し、ポップコー
ンが手軽に調理されるものである。
【0006】上述したポップコーン商品は、家庭におい
ても手軽にポップコーンを調理することができることか
ら、極めて好評である。しかしながら、このフライパン
形のポップコーン容器は、直火を用いて調理しなければ
ならないため、煩わしくまた子供等にとっては取り扱い
が難しいといった問題点があった。また、この直火形容
器のポップコーン商品は、比較的好評を博している商品
ではあるが、容器自体のコストが高く、全体として割高
感のある商品となっている。
【0007】また、自動販売機は、省スペース化、省力
化或いは人件費の削減等のメリットによって設置台数が
驚異的に増加している。そして、最近の自動販売機にお
いては、冷却、保温技術或いは小型、高性能の電子レン
ジ装置の技術開発の進展に伴って、これら冷却、保温装
置或いは電子レンジ装置を搭載して食品材料を加工処理
して販売する、いわゆる調理型自動販売機も提供されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したフライパン形
のポップコーン容器は、アルミ等の金属で形成すること
によって直火容器を構成することから、これを電子レン
ジ装置に直接装填してポップコーンを調理することはで
きない。このため、ポップコーンについても、冷凍食品
類と同様に、容器のまま電子レンジ装置に装填し、調理
スイッチを押すだけの操作で調理を可能とした商品の提
供が望まれている。
【0009】ところで、上述したように、ポップコーン
は、加熱処理することによってコーンが膨化して見かけ
の体積が数倍にも増加する食品である。このため、コー
ンの体積分に構成された容器は、そのまま電子レンジ装
置等に装填して加熱処理を行った場合には、調理の途中
で容器が破断してしまって、電子レンジ装置内にポップ
コーンが飛び散ってしまう。この飛び散ったポップコー
ンは、熱い状態であるため、これを処理するのは極めて
危険であるばかりでなく、電子レンジ装置内に付着した
油やポップコーンかす等を拭き取るといった後処理が極
めて面倒であるといった問題点がある。
【0010】かかる問題点を解決するポップコーン包装
容器としては、調理後の見かけの体積の増加を見越した
大きさに形成することが考慮される。例えば、特公平2
−38467号「電子レンジ用容器とポップコーン材
料」に開示された電子レンジ調理用ポップコーン容器
は、材料のコーンを収納するとともに、このコーンの被
加熱膨化作用に対応して膨張空間部を有した袋体として
構成されている。勿論、この袋体には、材料であるコー
ンばかりでなく、このコーンを効率的に加熱して爆裂膨
化させるために、上述した電磁波受感加熱剤層を内部に
形成することもできる。
【0011】この袋体のポップコーン容器は、電子レン
ジ装置に直接装填してポップコーンの調理を可能とする
が、全体として風体が大きくなるとともに、潰れたり破
れたりするといった事態が生じやすく、商品価値が損な
われるばかりでなく衛生上の問題も生じ、運搬等に際し
ては充分な配慮と対策が必要となるといった問題があ
る。このため、コーンを収納した袋体は、通常、外箱体
に収納され、調理時には外箱体から取り出されて電子レ
ンジ装置内に装填されるといった操作が必要となる。
【0012】このように、袋体のポップコーン容器は、
調理時の煩わしさがあるばかりでなく、調理終了後に
も、袋体が熱くなっているため、電子レンジ装置から素
手で取り出すことが困難であるといった問題がある。特
に、ポップコーン容器は、コーンの被加熱膨化作用を促
進させるために電磁波受感加熱剤層が形成されているこ
とが多く、調理が終了したもすぐには冷却されない。ま
た、調理後のポップコーン容器は、大きく膨らんだ形態
であるために持ち難く、ついつい適当な箇所を掴んでし
まうことによって、火傷を負うといったこともある。
【0013】一方、ポップコーンの販売は、もっぱら販
売員が調理した後に、カップ状容器等に詰めて販売する
いわゆる有人販売が主体となっている。上述したよう
に、種々の調理型自動販売機が提供されているが、コー
ンの状態から調理後の状態が大きく変化するといったポ
ップコーンの特性から、自動販売機用として収納効率に
優れ、また取り扱いが簡便であるといった要求仕様を満
足する適当な容器、包装体が提供されていない。例え
ば、上述した電子レンジ調理用ポップコーン容器におい
ては、取扱い上では必要な外箱体から、調理時には袋体
を取り出さなければならない。このため、ポップコーン
自動販売機は、構造が複雑となり、また外箱体の処分の
ためのスペースも必要となる等の問題から、実用化され
るまでに至っていない。
【0014】さらに、自動販売機は、不特定多数の老若
男女が使用する装置であるため、誰でもが素早くかつ安
全に購入した商品を装置から取り出し得るように構成さ
れなければならない。しかしながら、上述した袋体のポ
ップコーン容器では、自動販売機の電子レンジ装置から
ポップコーンを素早くかつ安全に取り出すことは極めて
困難であるといった問題点があった。このため、ポップ
コーンの販売は、もっぱら販売員が調理した後に、カッ
プ状容器等に詰めて販売するいわゆる有人販売が主体で
あり、遊園地、行楽地等の特殊な場所で販売される比較
的割高な商品といったイメージが大きい。
【0015】したがって、本発明は、食品原料を電子レ
ンジ装置に装填して加熱処理することによって見かけの
体積が増加するポップコーンのような取り扱いが面倒な
食品用の包装容器において、電子レンジ装置から極めて
安全にかつ素早く取り出しを可能とし、電子レンジ装置
を備えた自動販売機による販売の実現も可能とした電子
レンジ調理用食品包装容器を提供することを目的に提案
されたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る電子レンジ調理用食品包装容器は、電磁波を照
射して加熱調理されることによって見かけ体積が増加す
る食品原料が収納され、この食品原料の加熱調理による
膨化にしたがって膨張自在に構成された容器本体に、折
り畳み自在な把手部を一体に形成する。この把手部は、
調理前の状態では容器本体側に折り畳んだ状態に保持さ
れるとともに、加熱調理の終了後に膨張した容器本体か
ら起立動作される。
【0017】また、本発明に係る電子レンジ調理用食品
包装容器は、容器本体を、食品原料を封装するシート体
を袋状に接合して構成した内袋体と、内部には内袋体が
収納される内袋体装填部が形成されるとともに折り畳ま
れた展開部を有しかつ食品原料が加熱されて膨化するに
したがって折り畳まれた展開部が内袋体を保持しながら
展開動作する硬質紙等によって形成された外箱体とから
構成する。外箱体には、山折り線及び谷折り線によって
区割りされ、調理前の状態では展開部の側面に沿って折
り畳まれるとともに加熱調理の終了後には展開動作した
展開部から起立動作される把手部を一体に形成する。
【0018】さらに、本発明に係る電子レンジ調理用食
品包装容器は、容器本体を構成する内袋体には、食品原
料とともに照射される電磁波によって発熱して食品原料
を加熱する電磁波受感加熱剤層が設けられる。また、外
箱体に一体に形成される把手部は、外箱体の内袋体装填
部に収納される内袋体の電磁波受感加熱剤層が接触する
部位とは異なる位置に形成される。
【0019】さらに、本発明に係る電子レンジ調理用食
品包装容器は、容器本体に一体に形成された折り畳み自
在な把手部に、互いに平行な複数の山折り線及び谷折り
線とが交互に設けられる。把手部は、これらの山折り線
及び谷折り線に沿って交互に折り曲げることによって略
鋸歯状の補強リブが形成される。
【0020】
【作用】以上のように構成された本発明に係る電子レン
ジ調理用食品包装容器によれば、この食品包装容器を電
子レンジ装置に直接装填して加熱処理を行うと、照射さ
れる電磁波によって食品原料が加熱されて膨化する。食
品包装容器は、食品原料が膨化するにしたがって次第に
膨張し、折り畳んだ状態で保持された把手部が次第に起
立動作する。したがって、食品包装容器は、所定の調理
が終了すると、把手部を把持して電子レンジ装置から取
り出される。
【0021】また、本発明に係る電子レンジ調理用食品
包装容器によれば、内袋体と外箱体とによって容器本体
を構成した食品包装容器を電子レンジ装置に直接装填し
て加熱処理を行うと、照射される電磁波によって食品原
料が加熱されて次第に膨化して内袋体を膨張させる。内
袋体は、膨張しながら、収納された外箱体の展開部を展
開動作させる。この展開部の側面に沿って折り畳まれた
把手部は、展開部の展開動作にしたがって、その側面か
ら次第に起立動作する。したがって、食品包装容器は、
所定の調理が終了すると、把手部を把持して電子レンジ
装置から取り出される。
【0022】さらに、本発明に係る電子レンジ調理用食
品包装容器によれば、電子レンジ装置に装填して調理操
作が行われると、内袋体に収納された食品原料は、照射
される電磁波及びこの電磁波の照射を受けて発熱する電
磁波受感加熱剤層を介して効率的に加熱されて次第に膨
化して、内袋体を膨張させる。内袋体は、膨張しなが
ら、収納された外箱体の展開部を展開動作させる。この
展開部の側面に沿って折り畳まれた把手部は、展開部の
展開動作にしたがって、その側面から次第に起立動作す
る。把手部と電磁波受感加熱剤層とは、互いに異なる位
置となるように、内袋体が外箱体に収納されることによ
り、所定の調理が終了すると、直ちに把手部を把持して
容器を電子レンジ装置から取り出すことを可能とする。
【0023】さらにまた、本発明に係る電子レンジ調理
用食品包装容器によれば、山折り線及び谷折り線に沿っ
て交互に折り曲げられて補強リブが構成された把手部
は、容器本体を比較的腰の弱い部材で形成しても、所定
の調理終了後、容器を安全に把持して電子レンジ装置か
ら取り出すことを可能とする。
【0024】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。本発明の第1の実施例として図1
乃至図10に示した電子レンジ調理用食品包装容器1
は、外箱体2と、この外箱体2に収納された内袋体3と
から構成され、内袋体3には材料の状態から加熱処理す
ることによって膨化して見かけ体積が増加する食品であ
るポップコーン4を調理する原料である味付けしたコー
ン14が封装されたポップコーン容器として用いられ
る。
【0025】外箱体2は、硬質紙等によって形成され、
図6に示すように、展開状態においては横長矩形を呈し
ている。すなわち、外箱体2は、後述する内袋体3の上
下面を保持する上面領域部5及び下面領域部6と、内袋
体3の両側面を保持する第1の蛇腹部7及び第2の蛇腹
部8とが一体に連設されて構成されている。上面領域部
5には、長手方向の一方側端部に山折り線5aを介して
糊代部9が連設されている。また、この上面領域部5に
は、長手方向の他方側端部に山折り線5bを介して第1
の蛇腹部7が一体に連設されている。第1の蛇腹部7
は、山折り線6aを介して下面領域部6と連設されてい
る。さらに、下面領域部6は、山折り線6bを介して第
2の蛇腹部8と連設されている。
【0026】なお、以下の説明において、展開した状態
から図面手前側に凸とした状態に折り曲げる操作を山折
り、図面手前側に凹とした状態に折り曲げる操作を谷折
りと称する。また、各外箱体の展開図において、山折り
線は一点鎖線で、また谷折り線は点線で図示される。ま
た、この第1の実施例ポップコーン容器1を構成する外
箱体2においては、形成される各山折り線及び谷折り線
は、展開状態において全て互いに平行な幅方向の直線と
して構成される。
【0027】山折り線5a、5bによって区割りされた
上面領域部5には、長手方向の中央領域に位置して谷折
り線10a、10bによって区割りされた後述する把手
領域部(把手部)10が形成されており、この把手領域
部10の幅寸法分、長手方向の幅寸法が内袋体3の幅寸
法よりもやや大とされている。
【0028】把手領域部10の中央位置、換言すれば上
面領域部5の中央位置には、山折り線5cが設けられて
いる。この中央山折り線5cを挟んだ把手領域部10の
左右の領域10A、10Bには、互いに向き合った円弧
状の切込み線10c、10dがそれぞれ設けられてい
る。そして、これら切込み線10c、10dの基端部
は、それぞれ谷折り線10e、10fによって連結され
ている。
【0029】また、把手部領域10には、中央谷折り線
5cを挟みかつ谷折り線10e、10fとの間の左右の
領域10A、10Bに位置して、互いに平行な複数の谷
折り線及び山折り線とが交互に設けられている。これら
複数の谷折り線及び山折り線は、後述するように、外箱
体2が組み立てられた状態において、左右の領域10
A、10Bが重ね合わせられる把手部領域10によって
構成される把手に補強用リブ16を形成する。
【0030】山折り線6a、6bによって区割りされた
下面領域部6は、内袋体3の幅寸法よりもやや大きい幅
寸法、具体的には内袋体3の幅寸法と両側面部の厚み寸
法の和とほぼ等しい幅寸法を有している。そして、この
下面領域部6には、山折り線6a、6bの内側で内袋体
3の厚み寸法とほぼ等しい間隔を以った位置に、山折り
線6c、6dがそれぞれ設けられている。したがって、
この山折り線6c、6dによって区割りされた下面領域
部6の領域6A、6Bは、その長手方向の寸法が内袋体
3の幅寸法とほぼ等しく形成されることになる。
【0031】第1の蛇腹部7は、その長手方向の幅寸法
が内袋体3の厚み寸法よりも充分大とされ、山折り線5
a及び山折り線6aを介して上面領域部5及び下面領域
部6との間に区割りされている。この第1の蛇腹部7の
中央位置には、山折り線7aが設けられており、さらに
この中央山折り線7aを挟んだ上面領域部5側の山折り
線5aとの領域及び下面領域部6側の山折り線6aとの
領域のそれぞれの中央位置には谷折り線7b及び谷折り
線7cとが設けられている。
【0032】第2の蛇腹部8は、上述した第1の蛇腹部
7と同一の形状を呈して、山折り線6bを介して下面領
域部6に一体に連設されている。すなわち、第2の蛇腹
部8は、その長手方向の幅寸法が内袋体3の厚み寸法よ
りも充分大とされ、その中央位置には、山折り線8aが
設けられている。また、第2の蛇腹部8は、中央山折り
線8aを挟んだ下面領域部6側の山折り線6bとの領域
及び側縁部側との領域の中央位置に谷折り線7b及び谷
折り線7cがそれぞれ設けられている。
【0033】以上の展開形状を有する外箱体2は、上述
した各山折り線、谷折り線に沿ってそれぞれ折り曲げた
後、両側端の糊代部9を第2の蛇腹部8の側縁部内面に
接合することによって、図9に示すように、全体略角筒
状に組み立てられる。外箱体2は、組み立てられた状態
において、下面領域部6の上部に領域6A、6Bによっ
て立上り側面部が構成され、さらに折り畳まれた第1の
蛇腹部7及び第2の蛇腹部8を介して上面領域部5が下
面領域部6と対向位置し、内部に内袋体2の内袋体装填
部11を構成する。
【0034】また、上面領域部5の中央領域に設けられ
た把手領域部10は、中央谷折り線5cに沿って左右の
領域10A、10Bが重ね合わされるようにして折り曲
げられる。そして、把手領域部10は、左右の領域10
A、10Bが重ね合わされた状態で、切込み線10c、
10dによって構成された円弧部分が谷折り線10e、
10fによってそれぞれ折り込まれる。この円弧部分を
折り込むことにより、把手領域部10には、半円弧状の
切抜き部である把手穴12A、12Bがそれぞれ構成さ
れる。また、この把手領域部10は、上面領域部5に沿
って折り曲げられる。
【0035】上述した把手領域部10は、中央谷折り線
5cを挟んだ谷折り線10e、10fとの間の左右の領
域10A、10Bに形成された複数の谷折り線及び山折
り線とが交互に折り曲げられる。これによって、把手領
域部10の左右の領域10A、10Bには、図7に示す
ように、複数条の略鋸歯状の補強リブ16A、16Bが
一体に形成される。そして、これら左右の補強リブ16
A、16Bは、把手領域部10が中央谷折り線5cを介
して左右の領域10A、10Bが接合された状態におい
て、図8に示すように、互いに相対係合して全体として
補強リブ16を構成する。
【0036】内袋体3は、例えばポリプロピレンフィル
ムに塩化ビニデリンをコーティングした耐熱性に優れた
フィルム材等が用いられる。この内袋体3には、展開状
態において、略中央部に位置して電磁波受感加熱剤層1
3が形成される。電磁波受感加熱剤層13は、内袋体3
の内面に印刷等の方法によって直接形成されたり或いは
薄板状に固めた部材を収納する等の方法によって形成さ
れ、例えば導電性カーボン粒子及びアルミニウム、ニッ
ケル等の金属粒子によって構成される。
【0037】この内袋体3には、上述した電磁波受感加
熱剤層13に重ね合わせるようにして適当な調味料、バ
ター等の油によって味付け処理された所定量のコーン1
4が供給される。そして、内袋体3は、長手方向及び幅
方向の外周端部がそれぞれ重ね合わされた後、ヒート接
合等されることによって電磁波受感加熱剤層13とコー
ン14とを封装した長袋状の容器として構成される。さ
らに、内袋体3は、図5に示すように、側方部15A、
15Bを電磁波受感加熱剤層13、コーン14を配設し
た中央部分に重ね合わすようにして折り込んで構成され
る。この状態において、内袋体3は、厚み寸法が略角筒
状に組み立てられた外箱体2の立上り側面部とほぼ等し
い。
【0038】以上のように構成された内袋体3は、図1
0矢印で示すように、開放された側面部から外箱体2の
内部に構成された内袋体装填部11へと差し込むように
して、外箱体2と組み合わされてポップコーン容器1を
完成させる。この場合、内袋体3は、同図に示すよう
に、中央部に折り込んだ側方部15A側から外箱体2に
組み合わされる。したがって、内袋体3の内面に設けら
れた電磁波受感加熱剤層13は、外箱体2の下面領域部
6の内側に対応位置する。
【0039】そして、このようにして組み合わされた外
箱体2と内袋体3には、図1に示すように、少なくとも
一方側にシール体16が貼着され、このシール体16
は、内袋体3が外箱体2から脱落することを防止する。
また、このシール体16は、その接着力が比較的弱く、
後述する調理動作に際して内袋体3が膨張すると、比較
的簡単に剥離して外箱体2の展開動作を許容する。
【0040】以上のように構成された実施例ポップコー
ン容器1は、全体として偏平な略薄箱状に構成されるた
め、重ね合わせた状態で個装箱等に収納することがで
き、運搬等に際しての取り扱いが極めて簡便である。ま
た、このポップコーン容器1は、個装箱等から取り出さ
れて売り場、或いは自動販売機のストッカー等に収納保
管される場合にも、積み重ねた状態或いは立てかけた状
態での保管が可能とされるため、スペースの効率化が図
られる。
【0041】実施例ポップコーン容器1は、外箱体2の
把手部10を上側にして電子レンジ装置に直接装填され
ることによって調理が行われる。電子レンジ装置の調理
スイッチを操作すると、装填されたポップコーン容器1
には、電磁波が照射される。内袋体3に封装されたコー
ン14は、照射された電磁波によって加熱されるととも
に、底面側に設けた電磁波受感加熱剤層13が電磁波の
照射によって発熱して、底面側からも加熱されることに
より、効率的な調理が行われる。
【0042】加熱されたコーン14は、内袋体3の内部
で爆裂膨化して次第にポップコーン4となり、調味料或
いは油がこのポップコーン4に付着する。内袋体3は、
コーン14が膨化するにしたがって見かけ体積が大きく
なることから、次第に膨張する。この場合、内袋体3
は、図2に示すように、中央部分に重ね合わすようにし
て折り込まれた側方部15A、15Bが左右に拡がると
ともに全体として大きく膨張して長袋状となる。そし
て、内袋体3は、コーン14が内部で次々と爆裂膨化し
てポップコーン4ができあがるにしたがい、外箱体2を
内側から押し拡げていく。
【0043】外箱体2は、膨張する内袋体3からの内圧
を受けることになるため、この内袋体3の外周部を保持
しながら第1の蛇腹部7及び第2の蛇腹部8がしだいに
伸びて立体的に展開動作していく。そして、ポップコー
ン容器1は、原料のコーン14が内袋体3の内部で充分
に爆裂膨化すると、図3に示すように、外箱体2が大き
く膨張した内袋体3の胴部を腹巻状に巻装してこの内袋
体3を保持する。
【0044】ポップコーン容器1は、所定時間の加熱調
理が終了したならば、図3に示すように、外箱体2の上
面領域部5から把手部10を引き起こし、把手穴12に
指をかけて電子レンジ装置から取り出される。ポップコ
ーン容器1は、別部材である外箱体2と内袋体3とから
構成されており、また把手部10が発熱する電磁波受感
加熱剤層13とは反対側の上面領域部5に設けられてい
ることから、加熱調理を終了してすぐに電子レンジ装置
から取り出されても、ポップコーン容器1が熱くて手で
持つことができないといった不都合は無い。
【0045】また、ポップコーン容器1は、外箱体2が
長袋状の内袋体3の中央部分を保持し、この外箱体2に
把手部10を一体に形成したことにより、縦長の極めて
自然な容器を構成して把持される。そして、ポップコー
ン容器1は、図4に示すように、長手方向の一方側の接
合部分を強く引っ張る等して剥離することによって、内
袋体3の内部から調理されたポップコーン14を取り出
して賞味される。
【0046】把手部10は、複数の谷折り線及び山折り
線とを交互に折り曲げて略鋸歯状に形成した複数条の補
強リブ16が設けられている。補強リブ16は、外箱体
2が比較的腰の弱い紙質の材料で形成された場合であっ
ても、この把手部10の強度を保持する。したがって、
ポップコーン容器1は、電子レンジ装置から安全かつ素
早く取り出すことができ、また内袋体3が開封された状
態で、傾いて中からポップコーン14がこぼれるといっ
た不都合の発生が防止される。
【0047】上述した第1の実施例ポップコーン容器1
は、外箱体2が長袋状の内袋体3の中央部分を腹巻状に
巻装して保持する形態の容器を示したが、本発明は、以
下に示す容器として種々展開される。本発明の第2の実
施例として図11乃至図18に示したポップコーン容器
20もまた、外箱体21と、この外箱体21に収納され
る内袋体22とから構成され、内袋体22には図示しな
いが電磁波受感加熱剤層及び味付けしたコーンとが封装
されている。
【0048】外箱体21は、硬質紙等によって形成さ
れ、図14に示すように、正方形の底面部24を中心と
してその4つの辺に第1側面部25乃至第4側面部28
がそれぞれ一体に連設された展開形状が幅太の十字形を
呈して形成されている。底面部24は、その外周部に沿
って山折り線24a乃至24dが設けられ、これら山折
り線24a乃至24dを介して後述する組立て状態で内
袋体22を収納する装填部23を構成する短冊状の前記
第1側面部25乃至第4側面部28が一体に連設されて
いる。
【0049】勿論、これら第1側面部25乃至第4側面
部28は、全て同幅寸法とされるとともに、底面部24
よりも幅寸法分大きな正方形状を構成するように、長手
方向の側方部分には第1コーナ片29乃至第4コーナ片
32がそれぞれ設けられている。そして、これら第1コ
ーナ片29乃至第4コーナ片32は、第1側面部25乃
至第4側面部28にそれぞれ1個ずつのコーナ片が連設
されるように、切込み29a乃至32aによって区切り
されている。
【0050】また、第1側面部25乃至第4側面部28
には、それぞれ山折り線25a乃至28aを介して第1
蓋体片33乃至第4蓋体片36が一体に連設されてい
る。これら第1蓋体片33乃至第4蓋体片36は、全て
同一形状であり、またその外形寸法が底面部24と同一
とされている。また、第1蓋体片33乃至第4蓋体片3
6は、先端部分がそれぞれ波形に形成されている。底面
部24を挟んで対称位置に連設された第1蓋体片33と
第3蓋体片35には、底面部24と第1側面部25、第
3側面部27とをそれぞれ区割りする山折り線24a、
24cを始端として先端部近傍に達する円弧状の切込み
によって構成される展開ガイドスリット37、38が設
けられている。
【0051】また、底面部24に対して隣り合う第1蓋
体片33と第2蓋体片34には、相対向する側端部に谷
折り線33a、34aを介して円弧状の把手片39、4
0がそれぞれ一体に突設されている。
【0052】上述した展開形状を有する外箱体21は、
底面部24に対して山折り線24a乃至24dを介して
第1側面部25乃至第4側面部28がそれぞれ折り曲げ
られることによって、後述するように内袋体22を収納
する薄箱状の内袋体装填部23が構成される。この際、
第1側面部25乃至第4側面部28にそれぞれ1個ずつ
連設された第1コーナ片29乃至第4コーナ片32は、
内側へと折り込まれることによって、内袋体装填部23
のコーナ部分を補強する。
【0053】しかる後、第1蓋体片33乃至第4蓋体片
36は、山折り線25a乃至28aを介して第1側面部
25乃至第4側面部28に対して折り曲げられる。折り
曲げられた第1蓋体片33乃至第4蓋体片36は、後述
するように折り畳まれて内袋体装填部23の蓋体部を構
成する。第1蓋体片33乃至第4蓋体片36は、次の順
序によって折り畳まれることによって、図11に示すよ
うに、薄箱状の外箱体21が構成される。
【0054】第1蓋体片33は、山折り線25aを介し
て第1側面部25に対して最初に折り曲げられ、次にこ
の第1蓋体片33の上部に第4蓋体片36が山折り線2
8aを介して第4側面部28から折り曲げられる。そし
て、この第4蓋体片36は、波形に形成することに構成
した先端部の展開ガイド片36Aが、第1蓋体片33に
設けた展開ガイドスリット37に差し込まれる。なお、
第1蓋体片33に形成された把手片39は、谷折り線3
3aを介して第1蓋体片33の上面側に折り曲げられ
る。
【0055】第3蓋体片35は、上述した第1及び第4
蓋体片33、36に続いて、山折り線27aを介して第
3側面部27に対して折り曲げられる。次に、第2蓋体
片34は、第3蓋体片35の上部に山折り線26aを介
して第2側面部26から折り曲げられる。そして、この
第2蓋体片34は、波形に形成することに構成した先端
部の展開ガイド片34Aが、第3蓋体片35に設けた展
開ガイドスリット38に差し込まれる。なお、第2蓋体
片34に形成された把手片40は、谷折り線34aを介
して第2蓋体片34の上面側に折り曲げられる。
【0056】以上のように薄箱状に組み立てられた外箱
体21の内袋体装填部23に収納される内袋体22もま
た、例えばポリプロピレンフィルムに塩化ビニデリンを
コーティングした耐熱性に優れたフィルム材等が用いら
れる。この内袋体22は、自然状態の形状が折り畳まれ
た角袋状に形成されるとともに、天井面部及び底面部
が、それぞれ両側から三角折りした部分を互違いに重ね
合わされる。この内袋体22は、天井面部及び底面部の
外形寸法が、上述した外箱体21の底面部24の外形寸
法よりもわずかに小さく構成されている。天井面部は、
後述するように、内袋体22の開封部を構成する。
【0057】内袋体22には、その底面部に、図示しな
いが、導電性カーボン粒子及びアルミニウム、ニッケル
等の金属粒子によって構成される電磁波受感加熱剤層が
形成されている。そして、内袋体22は、電磁波受感加
熱剤層に重ね合わせるようにして適当な調味料、バター
等の油によって味付け処理された所定量のコーン46が
収納されることによって、底面部側にコーン収納部44
を構成している。
【0058】また、内袋体22は、底面部側のコーン収
納部44に連続して天井面部側に向かって多段の蛇腹部
45が一体に形成されている。蛇腹部45は、通常折り
畳まれた状態にある。したがって、内袋体22は、図1
5に示すように、全体として薄箱状の外観を呈して構成
される。勿論、この内袋体22は、その厚みが外箱体2
1の内袋体装填部23の高さよりもわずかに小さく構成
される。
【0059】一方、内袋体22は、天井面部及び底面部
を構成する三角折り部分を含む接合端面に接着剤層を設
け、これら接合端面を互いに重ね合わせた後、加熱する
ことによって接合するいわゆるヒート接合によって接合
される。この場合、天井面部の接合端面41、42に
は、比較的接着力が弱い接着剤が用いられるとともに、
開封紐43を介在させた状態でヒート接合処理が施され
る。開封紐43は、図16に示すように、一端部が内袋
体22から露呈されて接合される。この開封紐43は、
後述する開封操作に際して引っ張り操作されて、天井面
部に構成された開封部から内袋体22を開封する。
【0060】以上のように構成された内袋体22は、第
1蓋体片33乃至第4蓋体片36を折り畳まない状態の
外箱体21に、その底面部側から内袋体装填部23へと
収納される。そして、外箱体21は、内袋体22を収納
した状態において、上述した手順により、第1蓋体片3
3乃至第4蓋体片36を折り畳むことによって、内袋体
装填部23を閉塞してポップコーン容器20を完成す
る。
【0061】このポップコーン容器20も、全体として
偏平な略薄箱状に構成されるため、重ね合わせた状態で
個装箱等に収納することができ、運搬等に際しての取り
扱いが極めて簡便である。また、このポップコーン容器
20は、個装箱等から取り出されて売り場、或いは自動
販売機のストッカー等に収納保管される場合にも、積み
重ねた状態或いは立てかけた状態での保管が可能とされ
るため、スペースの効率化が図られる。
【0062】以上のように構成された第2の実施例ポッ
プコーン容器20は、電子レンジ装置に直接装填される
ことによって調理が行われる。電子レンジ装置の調理ス
イッチを操作すると、装填されたポップコーン容器20
には、電磁波が照射される。内袋体22に封装されたコ
ーン46は、照射された電磁波によって加熱されるとと
もに、底面側に設けた電磁波受感加熱剤層が電磁波の照
射によって発熱して、底面側からも加熱されることによ
り、効率的な調理が行われる。
【0063】加熱されたコーン46は、内袋体22の内
部で爆裂膨化してポップコーン47となり、調味料或い
は油がこのポップコーン47に付着する。内袋体22
は、コーン46が膨化するにしたがって見かけ体積が大
きくなることから、次第に膨張する。この場合、内袋体
22は、図17に示すように、膨化するポップコーン4
7によってコーン収納部44から蛇腹部45が次第に展
開してゆき、全体として上方へと大きく膨張する。
【0064】外箱体20は、この内袋体22の膨張動作
によって内圧を受けるため、内袋体装填部23を閉塞す
る第1蓋体片33乃至第4蓋体片36を折り畳んで構成
した蓋体部が次第に展開動作していく。この場合、第1
蓋体片33と第4蓋体片36は、展開ガイドスリット3
7に沿って差し込まれた展開ガイド片36Aが移動する
ことによってほぼ同時に展開動作していく。また、第3
蓋体片35と第2蓋体片34は、展開ガイドスリット3
7に沿って差し込まれた展開ガイド片36Aが移動する
ことによってほぼ同時に展開動作していく。したがっ
て、第1蓋体片33乃至第4蓋体片36は、あたかも花
びらが開いていくように極めて安定した状態で展開動作
する。
【0065】以上のようにして第1蓋体片33乃至第4
蓋体片36を展開動作させる内袋体22は、図13に示
すように、外箱体21によって外周部を保持された状態
で、この外箱体21から大きく膨出露呈する。そして、
ポップコーン容器20は、所定時間の加熱調理が終了し
たならば、同図に示すように、外箱体21の第1蓋体片
33及び第2の蓋体片34から引き起こした把手片3
9、40を掴んで電子レンジ装置から取り出される。
【0066】ポップコーン容器20は、別部材である外
箱体21と内袋体22とから構成されており、また把手
片39、40が発熱する電磁波受感加熱剤層とは反対側
の蓋体部に設けられていることから、加熱調理を終了し
てすぐに電子レンジ装置から取り出されても、熱くて手
で持つことができないといった不都合は無い。そして、
ポップコーン容器20は、把手片39、40を把持した
状態で、開封紐43を強く引っ張ることにより、天井部
側の接合部分が剥離される。しかる後、調理されたポッ
プコーン14は、開封された天井部側から取り出されて
賞味される。
【0067】なお、把手部39、40は、第1蓋体片3
3と第2蓋体片34との相対する側端部に一体に突設し
たが、第3蓋体片35と第4蓋体片36との相対する側
端部に一体に突設してもよい。さらに、把手部39、4
0は、第1蓋体片33乃至第4蓋体片36のそれぞれ相
対する側端部に一体に突設してもよいことは勿論であ
る。
【0068】上述した縦方向に膨張する内袋体22を収
納する外箱体は、第2の実施例ポップコーン容器20に
限定されるものでは無く、図19乃至図22に示した第
3の実施例ポップコーン容器50を構成する内袋体22
として、外箱体51に収納される。
【0069】すなわち、第3の実施例ポップコーン容器
50を構成する外箱体51もまた、硬質紙等によって形
成され、図22に示すように、正方形の底面部52を中
心としてその4つの辺に第1側面部54乃至第4側面部
57がそれぞれ一体に連設されている。底面部52に
は、その外周部に沿って山折り線52a乃至52dが設
けられ、これら山折り線52a乃至52dによって区割
りされて後述する組立て状態で内袋体22を収納する装
填部53を構成する短冊状の前記第1側面部54乃至第
4側面部57が一体に連設されている。
【0070】これら第1側面部54乃至第4側面部57
は、それぞれ全て同幅寸法とされるとともに、底面部5
2の一方端部からヘ字状にやや折れ曲げられた状態で底
面部52の各辺の略2/3程度の長さを以って側方へと
一体に突出して形成されている。また、第1側面部54
乃至第4側面部57は、その一端部が、それぞれ山折り
線52a乃至52dから延長するようにして設けた切込
み54a乃至57aによって区割り構成されている。
【0071】第1側面部54乃至第4側面部57には、
山折り線54b乃至57bを介して第1蓋体片58乃至
第4蓋体片61がそれぞれ一体に連設されている。これ
ら第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、全て同一形状
であり、底面部52の山折り線52a乃至52dと前記
山折り線54b乃至57bとの交点を中心として略々展
開状態の扇形を呈する形状を呈している。
【0072】第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、中
心点を通る山折り線58a乃至61aによって底面部5
2の各辺の外周領域に一体に突出形成される第1の領域
58A乃至61Aと、底面部52の各辺から側方へと突
出する第2の領域58B乃至61Bとに区割りされてい
る。したがって、外箱体51は、その展開形状が底面部
52を中心として4個の蓋体片58乃至61が外周部に
略渦巻き状に突出する略々スクリュー形の外観を呈する
ようにして構成されている。
【0073】また、第1蓋体片58乃至第4蓋体片61
は、第1の領域58A乃至61A側に、それぞれこの領
域を略2等分するようにして中心点を通る谷折り線58
b乃至61bが設けられている。さらに、第1の蓋体片
58には、扇形の先端中央部分を円弧状に区割りするよ
うにして谷折り線58cが設けられている。この谷折り
線58cは、後述するように、実施例ポップコーン容器
50が電子レンジ装置から取り出される際に、第1の蓋
体片58の一部に把手片62を構成する。
【0074】上述した展開形状を有する外箱体51は、
底面部52に対して山折り線52a乃至52dを介して
第1側面部54乃至第4側面部57が折り曲げられて、
内袋体22を収納するための薄箱状の内袋体装填部53
が構成される。この際、第1側面部25乃至第4側面部
28の底面部52からの突出部分は、後述する第1蓋体
片58乃至第4蓋体片61の折り曲げ操作により、隣合
う側面部に重なり合うことによって2重壁の側面部を構
成する。したがって、外箱体51は、これら突出部分に
よって、内袋体装填部53の外周部分が補強される。
【0075】しかる後、第1蓋体片58乃至第4蓋体片
61は、山折り線54b乃至57bを介して第1側面部
54乃至第4側面部57に対して折り曲げられる。折り
曲げられた第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、後述
するように折り畳まれて内袋体装填部53の蓋体部を構
成する。第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、内袋体
22を内袋体装填部53に収納した後、次の順序によっ
て折り畳まれることによって、図19に示すように、薄
箱状のポップコーン容器50を構成する。
【0076】第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、次
の順序に折り曲げ操作される。この場合、第1蓋体片5
8乃至第4蓋体片61は、上述したように、山折り線5
8a乃至61aを介して中央部から第1の領域58A乃
至61Aと第2の領域58B乃至61Bとに区割りされ
ている。したがって、これら第1蓋体片58乃至第4蓋
体片61は、それぞれ山折り線54b乃至57bを介し
て第1側面部54乃至第4側面部57に対して折り曲げ
られた状態において、底面部52の各コーナに跨がる2
面に対応する部分の蓋体の一部を構成することになる。
【0077】第1蓋体片58は、最初に山折り線54b
を介して第1側面部54に対して折り曲げられ、次に第
2蓋体片59が、この第1蓋体片58の第2の領域58
Bの上部に第1の領域59Aを重ね合わせるようにし
て、山折り線55bを介して第2側面部55から折り曲
げられる。そして、第3蓋体片60は、折り曲げられた
第2蓋体片59の第2の領域59Bの上部に、第1の領
域60Aを重ね合わせるようにして山折り線56bを介
して第3の側面部56から折り曲げられる。さらに、第
4蓋体片61は、折り曲げられた第3蓋体片60の第2
の領域60Bの上部に、第1の領域61Aを重ね合わせ
るようにして山折り線57bを介して第4側面部57か
ら折り曲げられる。
【0078】そして、最後に折り曲げ操作された第4蓋
体片61は、第2の領域61Aが、最初に折り曲げ操作
された第1の蓋体片58の第2の領域58Bの内側へと
差し込まれる。これによって、外箱体51は、内袋体2
2が収納された内袋体装填部53を閉塞した薄箱状のポ
ップコーン容器50を構成する。
【0079】このポップコーン容器50も、調理前の形
状が外箱体51の形状で規定された全体として偏平な略
薄箱状に構成されるため、重ね合わせた状態で個装箱等
に収納することができ、運搬等に際しての取り扱いが極
めて簡便である。また、ポップコーン容器50は、内袋
体装填部53を閉塞する第1蓋体片58乃至第4蓋体片
61を固定する接合シール等を不要とする。そして、こ
のポップコーン容器50は、個装箱等から取り出されて
売り場、或いは自動販売機のストッカー等に収納保管さ
れる場合にも、積み重ねた状態或いは立てかけた状態、
任意の状態での保管が可能とされるため、スペースの効
率化が図られる。
【0080】以上のように構成された第3の実施例ポッ
プコーン容器50は、電子レンジ装置に直接装填される
ことによって調理が行われる。電子レンジ装置の調理ス
イッチを操作すると、装填されたポップコーン容器50
には、電磁波が照射される。内袋体22に封装されたコ
ーン46は、照射された電磁波によって加熱されて内袋
体22の内部で爆裂膨化してポップコーン47となり、
調味料或いは油がこのポップコーン47に付着する。こ
のコーン46の調理は、底面側に設けた電磁波受感加熱
剤層が電磁波の照射によって発熱して、底面側からも加
熱されることにより、効率的に行われる。
【0081】外箱体51は、この内袋体22の膨張動作
によって内圧を受けるため、図20に示すように、内袋
体装填部23を閉塞する第1蓋体片58乃至第4蓋体片
61を折り畳んで構成した蓋体部が次第に展開してい
く。この場合、第1蓋体片58乃至第4蓋体片61は、
最後に折り曲げられた第4蓋体片61の第2の領域61
Bが最初に折り曲げられた第1蓋体片58の第2の領域
58Bの内側に差し込まれていることにより、ほぼ同時
に展開動作していく。
【0082】以上のようにして第1蓋体片58乃至第4
蓋体片61を展開動作させた内袋体22は、図21に示
すように、外箱体51によって外周部を保持された状態
で、この外箱体51から大きく膨出露呈する。そして、
ポップコーン容器50は、所定時間の加熱調理が終了し
たならば、同図に示すように、外箱体51の第1蓋体片
58の先端部に谷折り線58cによって区割り構成した
把手部62を掴んで電子レンジ装置から取り出される。
【0083】以上のように、この第3の実施例ポップコ
ーン容器50も、別部材である外箱体51と内袋体22
とから構成されるとともに、また把手部62が発熱する
電磁波受感加熱剤層とは反対側の蓋体部に設けられてい
ることから、加熱調理を終了してすぐに電子レンジ装置
から取り出されても、熱くて手で持つことができないと
いった不都合は無い。そして、ポップコーン容器50
は、把手部62を把持した状態で、開封紐43を強く引
っ張ることにより、内袋体22の天井部側の接合部分を
剥離して調理されたポップコーン14を取り出し賞味さ
れる。
【0084】なお、上述した第3の実施例ポップコーン
容器50においては、第1蓋体片58の先端部に谷折り
線58cによって把手部62を区割り形成したが、第2
蓋体片59乃至第4蓋体片61にも、同様に先端部に谷
折り線を設けて把手部を区割り形成してもよいことは勿
論である。
【0085】図23乃至図26に示したポップコーン容
器70は、上述した第2、第3の実施例ポップコーン容
器50と同様に、外箱体71の内部に縦方向に膨張する
内袋体22を内袋体装填部73に収納した第4の実施例
として示すポップコーン容器である。この第4の実施例
ポップコーン容器70を構成する外箱体71もまた、硬
質紙等によって形成され、図26に示すように、展開形
状が略々八角形を呈して構成されている。
【0086】すなわち、外箱体71は、山折り線72a
乃至72dによって正方形に区割りされた底面部72を
中心とし、その4つの辺を構成する山折り線72a乃至
72dの外側に第1側面部74乃至第4側面部77と、
第1蓋体部78乃至第4蓋体部81及び第1コーナ部8
2乃至第4コーナ部85とをそれぞれ区割り形成してな
る。そして、第1側面部74乃至第4側面部77及び第
1蓋体部78乃至第4蓋体部81とは、底面部72の一
辺を長手方向の一辺とする横長矩形の領域として構成さ
れている。また、第1コーナ部82乃至第4コーナ部8
5は、第1蓋体部78乃至第4蓋体部81の隣合う先端
部を連結する略直角三角形の領域として構成されてい
る。
【0087】全て同幅とされた第1側面部74乃至第4
側面部77は、山折り線74a乃至77aを介して第1
蓋体部78乃至第4蓋体部81をそれぞれ一体に連設す
る。山折り線74a乃至77aは、底面部72の外周部
に大きな正方形を構成するように、それぞれ第1コーナ
部82乃至第4コーナ部85まで延長されている。
【0088】第1蓋体部78には、底面部72を区割り
する互いに平行な2本の山折り線72b、72dと、こ
れら山折り線72b、72dと直交する第1側面部74
を区割りする山折り線74aが交わる2点から外周部の
中央を結ぶ2本の谷折り線78a、78bとが設けられ
ている。同様に、第3蓋体部80には、底面部72を区
割りする互いに平行な2本の山折り線72b、72d
と、これら山折り線72b、72dと直交する第3側面
部76を区割りする山折り線76aが交わる2点から外
周部の中央を結ぶ2本の谷折り線80a、80bとが設
けられている。
【0089】第1コーナ部82乃至第4コーナ部85に
は、底面部72のコーナである頂点から外周部である底
辺の中心を結ぶ垂線に構成した山折り線82a乃至85
aと、各側面部を区割りする山折り線74a乃至77a
と底面部72を区割りする山折り線72a乃至72dと
の交点から底辺を結ぶ前記山折り線82a乃至85aと
平行な2本の垂線にそれぞれ構成した谷折り線82b乃
至85b、82c乃至85cとが設けられている。
【0090】上述した展開形状を有する外箱体71は、
底面部72に対して山折り線72a乃至72dを介して
第1側面部74乃至第4側面部77が折り曲げられて、
内袋体22を収納するための薄箱状の内袋体装填部73
が構成される。この際、第1コーナ部82乃至第4コー
ナ部85は、山折り線82a乃至85aを折り曲げるこ
とによって三角形状とされるとともに、谷折り線82b
乃至85b、82c乃至85cに沿って折り曲げられ
る。山折り線82a乃至85aを中心として両側に設け
られた谷折り線82b乃至85b、82c乃至85c
は、後述するように、外箱体70が展開動作した状態に
おいて第1コーナ部82乃至第4コーナ部85を外側へ
と突出させて、それぞれ把手部として作用させる。
【0091】しかる後、第1蓋体片78及び第3蓋体片
80とが、山折り線74a、80aを介して第1側面部
74、第3側面部76に対して折り曲げられる。この
際、第1蓋体片78、第3蓋体片80は、谷折り線78
a、78b及び谷折り線80a、80bに沿って三角形
状に折り曲げられる。この折り曲げられた第1蓋体片7
8、第3蓋体片80の上部を覆うようにして、第2蓋体
片79及び第4蓋体片81は、山折り線75a、77a
を介して第2側面部75、第4側面部77に対して折り
曲げられる。折り曲げられた第2蓋体片79、第4蓋体
片81は、図23に示すように、外周部が互いに突き合
わされた状態となる。
【0092】外箱体70は、以上のようにして第1蓋体
部78乃至第4蓋体部81と、第1コーナ部82乃至第
4コーナ部85とを第1側面部74乃至第4側面部77
に対して折り曲げて薄箱状に構成した後、外周部が互い
に突き合わされた第2蓋体片79と第4蓋体片81とに
跨がってシール体86が貼着されてポップコーン容器7
0が完成される。なお、このシール体86は、比較的接
着力が弱い接着剤が塗布されている。したがって、シー
ル体86は、後述する調理動作に際して内袋体22が膨
張するにしたがって容易に剥離される。
【0093】この第4の実施例ポップコーン容器70
も、上述したように、調理前の形状が外箱体71の形状
によって規定される全体として偏平な略薄箱状に構成さ
れるため、重ね合わせた状態で個装箱等に収納すること
ができ、運搬等に際しての取り扱いが極めて簡便であ
る。そして、このポップコーン容器70は、個装箱等か
ら取り出されて売り場、或いは自動販売機のストッカー
等に収納保管される場合にも、積み重ねた状態或いは立
てかけた状態等、任意の状態での保管が可能とされるた
め、スペースの効率化が図られる。
【0094】以上のように構成された第4の実施例ポッ
プコーン容器70は、電子レンジ装置に直接装填される
ことによって調理が行われる。電子レンジ装置の調理ス
イッチを操作すると、装填されたポップコーン容器70
には、電磁波が照射される。内袋体22に封装されたコ
ーン46は、照射された電磁波によって加熱されて内袋
体22の内部で爆裂膨化してポップコーン47となり、
調味料或いは油がこのポップコーン47に付着する。こ
のコーン46の調理は、底面側に設けた電磁波受感加熱
剤層が電磁波の照射によって発熱して、底面側からも加
熱されることにより、効率的に行われる。
【0095】外箱体71は、この内袋体22の膨張動作
によって内圧を受けるため、図24に示すように、内袋
体装填部23を閉塞する第1蓋体片78乃至第4蓋体片
81を折り畳んで構成した蓋体部が次第に展開してい
く。この場合、ポップコーン容器70は、第2蓋体片7
9と第4蓋体片81とが展開しながら接合されたシール
体86を剥離する。そして、第1蓋体片78乃至第4蓋
体片81は、折り込まれた第1コーナ部82乃至第4コ
ーナ部85をガイドとして、ほぼ同時に展開動作してい
く。
【0096】以上のようにして第1蓋体片78乃至第4
蓋体片81を展開動作させた内袋体22は、図25に示
すように、外箱体71によって外周部を保持された状態
で、この外箱体71から大きく膨出露呈する。そして、
ポップコーン容器70は、所定時間の加熱調理が終了し
たならば、同図に示すように、外側へと三角形を呈して
突出された状態の第1コーナ部82乃至第4コーナ部8
5のいずれか1つを掴んで電子レンジ装置から取り出さ
れる。
【0097】以上のように、この第4の実施例ポップコ
ーン容器70も、別部材である外箱体71と内袋体22
とから構成されるとともに、第1コーナ部82乃至第4
コーナ部85によって構成された把手部を有することか
ら、加熱調理を終了してすぐに電子レンジ装置から取り
出されても、熱くて手で持つことができないといった不
都合は無い。そして、ポップコーン容器70は、第1コ
ーナ部82乃至第4コーナ部85によって構成された把
手部を把持した状態で、開封紐43を強く引っ張ること
により、内袋体22の天井部側の接合部分を剥離して調
理されたポップコーン14を取り出し賞味される。
【0098】上述した第2乃至第4の実施例ポップコー
ン容器20、50、70は、いずれも縦方向に膨張する
内袋体22と、この内袋体22を収納する外箱体21、
51、71とによって構成したが、図27及び図28に
示した第5の実施例ポップコーン容器90は、コーンを
収納した包装体91によってのみ構成され、外箱体を備
えていない。
【0099】すなわち、包装体91は、上述した内袋体
22と同様にポリプロピレンフィルムに塩化ビニデリン
をコーティングすることによって耐熱性に優れた比較的
丈夫な材質のシート体によって形成されている。そし
て、この包装体91は、展開状態において、略中央部に
位置して電磁波受感加熱剤層が形成されるとともに、蛇
腹状に折り込んで長手方向の両側縁部を重ね合わせて接
合し、角筒状に形成した後内部にコーンを供給する。こ
のコーンは、適当な調味料、バター等によって味付け処
理されている。
【0100】包装体91は、内部の空気を抜いていわゆ
る真空パックの状態とし、両端部をヒート接合する。し
たがって、包装体91は、図27に示すように、中央部
92がやや厚みをもったコーン収納部として構成され、
その両側部分93が膨張部として構成される。また、包
装体91は、角筒状の一方端側の開放部がしっかりと接
合固定されるとともに、他方端側の開放部94が比較的
弱い接合力によって接合されている。
【0101】以上のように構成された包装体91には、
その側面部に把手片95が接合固定されている。この把
手片95は、比較的硬い厚紙によって矩形に形成され、
把手穴96が切り抜き形成されている。そして、把手片
95は、調理前の状態においては、その基端部が包装体
91に沿って折り曲げられることによって、包装体91
の側面部に重ね合わされている。
【0102】側面部に把手片95が接合固定された包装
体91からなる第5の実施例ポップコーン容器90もま
た、電子レンジ装置に直接装填されて調理が行われる。
電子レンジ装置の調理スイッチが操作されると、装填さ
れたポップコーン容器90には、電磁波が照射される。
ポップコーン容器90の内部に封装されたコーンは、照
射された電磁波によって加熱されて包装体91の内部で
爆裂膨化してポップコーンとなり、調味料或いは油がこ
のポップコーンに付着する。このコーンの調理は、底面
側に設けた電磁波受感加熱剤層が電磁波の照射によって
発熱して、底面側からも加熱されることにより、効率的
に行われる。
【0103】包装体91は、爆裂膨化するポップコーン
によって両側の膨張部93が次第に膨張していく。基端
部に沿って折り曲げられることによって、包装体91の
側面部と重ね合わされた把手片95は、包装体91が膨
張するにしたがって起立動作する。そして、ポップコー
ン容器90は、所定時間の加熱調理が終了したならば、
側面部から起立動作した把手部95を把持して電子レン
ジ装置から取り出される。
【0104】このように、ポップコーン容器90は、把
手部95を有することから、加熱調理を終了してすぐに
電子レンジ装置から取り出されても、熱くて手で持つこ
とができないといった不都合は無い。そして、ポップコ
ーン容器70は、把手部90を把持した状態で、接合部
94を強く引っ張ることにより、包装体91が剥離開放
され、内部から調理されたポップコーンが取り出されて
賞味される。
【0105】なお、上述した各実施例においては、内袋
体22、包装体91の内部に食品材料であるコーンを封
装したポップコーン容器を示したが、本発明はかかるポ
ップコーン容器に限定されるものでは無く、材料食品と
して、コーン以外にも電子レンジ装置に装填されて電磁
波が照射されて加熱することによって見かけ体積が膨化
する食品材料、例えばケーキ材料或いはパン材料等の適
宜の食品材料であってもよいことは勿論である。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る電子レンジ用食品包装容器によれば、加熱されること
によって膨化し見かけ体積が増加する食品材料を収納し
た膨張自在な容器本体に、把手部を折り畳んだ状態で一
体に形成したことにより、加熱調理を行って容器本体が
膨張するとこの容器本体から起立動作する把手部を把持
して電子レンジ装置から包装容器を直ぐにかつ安全に取
り出すことができる。また、容器本体は、調理前の大き
さが食品材料の体積とほぼ同等であるとともに、電子レ
ンジ装置にそのままの装填されて加熱調理することがで
きるため、大きな保管場所を必要とすることも無く、調
理が極めて簡単であるとともに、電子レンジ装置からの
取出し操作性が良いことから、電子レンジ装置を備えた
自動販売機用に採用して極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子レンジ調理用食品包装容器
の第1の実施例として、加熱されることによって膨化す
る食品材料としてコーンを内袋体に封装したポップコー
ン容器の、調理前の状態を示す斜視図である。
【図2】同ポップコーン容器を電子レンジ装置に装填し
て加熱調理を行った後の状態を示す斜視図である。
【図3】調理された同ポップコーン容器を把持した状態
を示す斜視図である。
【図4】同ポップコーン容器の内袋体を開封して中から
ポップコーンを取り出す状態を説明する斜視図である。
【図5】同ポップコーン容器の外箱体に収納される内袋
体の概略構成を説明するための内袋体の縦断面図であ
る。
【図6】同ポップコーン容器を構成する外箱体の展開図
である。
【図7】同外箱体に形成された把手部の構成を説明する
縦断面図である。
【図8】同把手部の縦断面図である。
【図9】同ポップコーン容器の外箱体の組み立て状態を
示す斜視図である。
【図10】組み立てられた外箱体に内袋体を収納する操
作を説明するポップコーン容器の分解斜視図である。
【図11】本発明にかかる電子レンジ調理用食品包装容
器の第2の実施例として示す、ポップコーン容器の、調
理前の状態を示す斜視図である。
【図12】同ポップコーン容器を電子レンジ装置に装填
して加熱調理を行った後の状態を示す斜視図である。
【図13】同ポップコーン容器を把持し、内袋体を開封
操作する状態を説明する斜視図である。
【図14】同ポップコーン容器を構成する外箱体の展開
図である。
【図15】ポップコーン容器の外箱体に収納される内袋
体の、調理前の状態を示す斜視図である。
【図16】同内袋体の、電子レンジ装置に装填して加熱
調理が行われて封装したコーンが膨化しつつある状態を
説明する斜視図である。
【図17】同内袋体の、調理後の状態を説明する斜視図
である。
【図18】調理された内袋体の開封操作を説明する斜視
図である。
【図19】本発明にかかる電子レンジ調理用食品包装容
器の第3の実施例として示す、ポップコーン容器の、調
理前の状態を示す斜視図である。
【図20】同ポップコーン容器を電子レンジ装置に装填
して加熱調理を行うことにより、コーンが爆裂膨化して
内袋体が膨張し、外箱体の蓋体部が展開動作する状態を
説明する斜視図である。
【図21】同ポップコーン容器の加熱調理を行った後
に、外箱体に形成された把手部によって把持した状態を
示す斜視図である。
【図22】同ポップコーン容器を構成する外箱体の展開
図である。
【図23】本発明にかかる電子レンジ調理用食品包装容
器の第4の実施例として示す、ポップコーン容器の、調
理前の状態を示す斜視図である。
【図24】同ポップコーン容器を電子レンジ装置に装填
して加熱調理を行うことにより、コーンが爆裂膨化して
内袋体が膨張し、外箱体の蓋体部が展開動作する状態を
説明する斜視図である。
【図25】同ポップコーン容器の加熱調理を行った後
に、把手部によって把持した状態を示す斜視図である。
【図26】同ポップコーン容器を構成する外箱体の展開
図である。
【図27】本発明にかかる電子レンジ調理用食品包装容
器の第5の実施例として示す、内袋体と外箱体とを兼用
する包装袋体に直接把手が設けられて構成されたポップ
コーン容器の、調理前の状態を示す斜視図である。
【図28】同ポップコーン容器の、加熱調理後の斜視図
である。
【符号の説明】
1 ポップコーン容器(電子レンジ調理用食品包装容
器) 2 外箱体 3 内袋体 4 ポップコーン 10 把手領域部(把手) 11 内袋体装填部 12 把手穴 13 電磁波受感加熱剤層 14 コーン(食品材料) 16 (把手の)補強リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を照射して加熱調理されることに
    よって見かけ体積が増加する食品原料が収納され、この
    食品原料が加熱調理されて膨化するにしたがって膨張自
    在に構成された容器本体に、把手部を折り畳み自在に一
    体に形成し、 把手部は、調理前の状態では容器本体側に折り畳んだ状
    態に保持されるとともに、加熱調理の終了後に膨張した
    容器本体から起立動作されることを特徴とする電子レン
    ジ調理用食品包装容器。
  2. 【請求項2】 容器本体は、食品原料を封装するシート
    体を袋状に接合して構成した内袋体と、内部には内袋体
    が収納される内袋体装填部が形成されるとともに折り畳
    まれた展開部を有しかつ食品原料が加熱されて膨化する
    にしたがって折り畳まれた展開部が内袋体を保持しなが
    ら展開動作する硬質紙等によって形成された外箱体とか
    ら構成され、 外箱体には、山折り線及び谷折り線とによって区割りさ
    れ、調理前の状態では展開部の側面に沿って折り畳まれ
    るとともに加熱調理の終了後には展開した展開部から起
    立動作される把手部を一体に形成したことを特徴とする
    請求項1記載の電子レンジ調理用食品包装容器。
  3. 【請求項3】 容器本体を構成する内袋体には、食品原
    料とともに照射される電磁波によって発熱して食品原料
    を加熱する電磁波受感加熱剤層が設けられ、 外箱体に一体に形成される把手部は、外箱体の内袋体装
    填部に収納される内袋体の電磁波受感加熱剤層が接触す
    る部位とは異なる位置に形成されたことを特徴とする請
    求項2記載の電子レンジ調理用食品包装容器。
  4. 【請求項4】 容器本体に一体に形成された折り畳み自
    在な把手部には、互いに平行な複数の山折り線及び谷折
    り線とが交互に設けられ、これら山折り線及び谷折り線
    に沿って交互に折り曲げることによって略鋸歯状の複数
    の補強リブが形成されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3いずれか1に記載の電子レンジ調理用食品包装
    容器。
JP6091237A 1994-04-28 1994-04-28 電子レンジ調理用食品包装容器 Withdrawn JPH07291368A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100183773A1 (en) * 2009-01-19 2010-07-22 Conagra Foods Rdm, Inc. Package assembly

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20100183773A1 (en) * 2009-01-19 2010-07-22 Conagra Foods Rdm, Inc. Package assembly

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