JPH0729017Y2 - 自動車用前照灯照射角調整装置の角度検出機構 - Google Patents

自動車用前照灯照射角調整装置の角度検出機構

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JPH0729017Y2
JPH0729017Y2 JP5055591U JP5055591U JPH0729017Y2 JP H0729017 Y2 JPH0729017 Y2 JP H0729017Y2 JP 5055591 U JP5055591 U JP 5055591U JP 5055591 U JP5055591 U JP 5055591U JP H0729017 Y2 JPH0729017 Y2 JP H0729017Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用前照灯の光軸
方向を上下に調整するための駆動機構に用いられる角度
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用前照灯は、原則としてその光軸
を水平ならしめて車体に設置される。このため、自動車
用前照灯には、その光軸方向を上下に調整するための手
動式調節機構(エーミング機構)が設けられ、自動車製
造工場又は自動車整備工場において光軸方向を正しく調
整される。ところが、標準状態で光軸方向が水平になっ
ていても、積荷の状態が変わると、懸架スプリングが撓
んで車体が傾動し、前記の調整状態が狂ってしまう。こ
のため、自動車用前照灯には、前記の手動式エーミング
機構の他に電動式リモートコントロール形の光軸調整機
構(レベリング機構)が設けられる。自動車用前照灯の
光軸調整装置は上に述べた理由により、手動式の(多く
は送りネジ式の)エーミング機構と電動式(リモートコ
ントロール形の)レベリング機構とを備えている。図3
は光軸の上下方向調節を説明するための2面図である。
図3(A)は正面図を示し、1はランプハウジング、2は
前面レンズである。上記ランプハウジング1内には、リ
フレクタ(図示省略)が固定的に設置されており、矢印
Zはその光軸である。上記ランプハウジング1の上部
で、左右2個所に球継手3a,3bにより該ランプハウ
ジングを回動自在に支承する。上記ランプハウジング1
の下方にブラケット4を固着し、図示しない駆動手段に
より紙面と直角方向に往復動せしめる。これを側面図に
より示すと図3(B)の如くであり、ブラケット4は円弧
状往復矢印a−bの如く駆動される。これによりランプ
ハウジング1は本図(B)に実線で示した姿勢と鎖線で示
した姿勢との間で傾動せしめられ、光軸Zが上下に振れ
る。図4は従来例の駆動機構の説明図であって、本図
(A)は前記図3と類似の図面で、駆動機構を省略してあ
る。図4(B)は側面図で、5は駆動部である。図5は底
面図で、上記の駆動部5が現われている。上記図4(B)
に示されているように、駆動部5は雄ネジ部材5aを有
し、この雄ネジ部材5aに対して、雌ネジ孔を有する受
歯車5bが螺合されている。この受歯車5bは、ケース
5c内に設けられたモータにより、減速歯車(共に図示
せず)を介して回動せしめられる。前記の雄ネジ部材5
aには、軸心回りの回転を係止する機構(図示せず)が
設けられており、受歯車5bの回転に伴って前後方向
(図において左右方向)にネジ送りされる。上記雄ネジ
部材5aの先端にナツト部材6が取り付けられている。
そして、ブラケット4に取りつけられたエーミングネジ
7が上記のナット6に螺合している。これにより、エー
ミングネジ7を手で回してナット部材6を(相対的に)
ネジ送りすると、ランプハウジング1は球継手3a,3
bの回りに回動せしめられる。また、駆動部5のモータ
(図示せず)によって受歯車5bを回転させると、雄ネ
ジ部材5aが前後進(図において左右方向)せしめら
れ、ランプハウジング1が球継手3a,3bの回りに回
動せしめられて光軸Zが上下に傾動する。この従来例
は、以上のようにして、エーミングネジによるエーミン
グと、駆動部5によるレベリングとが行われる。駆動部
による前照灯のレベリング(上下傾動調整)は、例えば
図6に示すような制御方式によって行われる。図6に示
した前照灯7はモータ8の正,逆転によって上下に傾動
せしめられる。この上下傾動は、モータ8を、リレー9
a,9bを介してウインドコンパレータ11によって行
われる。一方、10は手動操作スイッチであって、分圧
抵抗器R1,R2,R3に接続された分圧端子に対する接
続をロータリスイッチで切り替えるようになっている。
上記の分圧抵抗器R1,R2,R3は直列に接続されてお
り、固定抵抗器R4を介して電圧Vzが印加される。上記
の電圧Vzは、電源からの入力電圧Vcをツエナダイオー
ドZdで定電圧化して得られる。上記の電圧Vzは、ポテ
ンショメータ12を介して接地される。上記のポテンシ
ョメータ12は、前照灯7の上下傾動に伴って回転し、
傾動角に応じた電圧Vpが取り出される。前記のスイッ
チ10の切り替え操作に伴って変化する取り出し電圧V
sと、前照灯7の傾動角に従って変化する取り出し電圧
Vpとの合成電圧がウインドコンパレータ11に入力さ
れる。上記双方の電圧VsとVpとの間にアンバランスが
有れば、これを解消する方向にモータ8が正転もしくは
逆転せしめられる。本考案においてバランスとは、Vs
とVpとの合成電圧Vkがウインドコンパレータ11のV
a,Vbの範囲内にあることをいい、アンバランスとはV
a,Vbの範囲から外れることをいう。そして双方の電圧
VsとVpとがバランスした処でモータ8は停止する。こ
のようにして、運転者がスイッチ10を切り替えると、
その指示に従った角度に前照灯7が傾動せしめられる。
この場合、図6に示したスイッチ10の各切替位置
0′,1′,〜3′については、例えば空荷のときは
0′位置,半載のときは1′位置、全装備重量時は2′
位置、後荷(積荷の重心が後方に傾った状態)のときは
3′位置というように予め設定されている。前掲の図6
は、左,右いずれか一方の前照灯7の制御系統を示した
ものであるが、実際には図7のように右前照灯の制御系
統と左前照灯の制御系統とを設けなければならない。図
7は、図6の回路を簡略化して描いてある。右側のヘッ
ドランプアクチュエータと左側のヘッドランプアクチュ
エータとは手動操作用の分圧形スイッチ10を共用し、
接地を共用し、(+)端子を共用している。図7に示し
たr1,r2は、図6における抵抗R4に対応し、r1は右
側回路の抵抗,r2は左側回路の抵抗である。図7にお
いて左,右のヘッドランプアクチュエータのそれぞれ
は、コネクタ付きのワイヤハーネス21L,21Rを介
して(+)電源,(−)電源および手動操作スイッチに
接続されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図7に示した構成にお
いて、一つの組立部品として構成されている器機類(例
えば手動操作スイッチ10,左,右のヘッドランプアク
チユエータ,ヘッドランプ駆動用のモータMなど)につ
いては最近の技術的進歩によって信頼性,耐久性が著し
く向上し、使用中における衰損,老化破損の発生率が低
下している。このため、自動車用前照灯照射角調整装置
の角度検出機構について信頼性,耐久性をいっそう向上
させようとすると機械的な構成部分の不測の事故に対応
することを検討しなければならない。そこで、最近の事
故発生傾向の実績データに鑑みて前記のコネクタ付きの
ワイヤハーネス21L,21Rに関して、機械的な不具
合に起因する導通不良の対策が注目される。ワイヤハー
ネスによって構成されている通電路6本の内の何れか1
本が断線するといった事態も起こり得なくは無い。この
場合の症状は何れの電路の導通が断たれたかによって異
なるが、特に重大な事故を生じる危険性は比較的少な
い。しかしながら、これらのコネクタ付きワイヤハーネ
スを構成しているコネクタの内の何れか一つが外れた場
合には、左,右ヘッドランプアクチュエータの何れか片
方が、直流電源の供給も信号入力も遮断されてしまうの
で、次に述べるようなメカニズムによってチャタリング
を生じる等の重大な不具合を生じるおそれが有る。次
に、図7に示した2個のコネクタ付きのワイヤハーネス
21L,21Rの何れか片方が外れて、3本の電路が同
時に断たれた場合の信号電圧Vsの変化について考察す
る。この従来例の手動操作スイッチ10には4個の操作
位置が有るので、図示の0ポジション〜3ポジションの
ぞれぞれについて順序に説明する。図7について信号電
圧Vsを決定する抵抗のブリッジを抽出して考察する
と、電圧Vcの(+)端子から抵抗r1,r2を並列に介
して図示の点Vsに至り、さらにこの点Vsは手動操作
スイッチ10を介して接地される。上記の手動操作スイ
ッチ10が図示の3ポジションになっている状態を図8
の(A)に示す。ただし、2個の抵抗r1とr2とは同じ
抵抗値であり、図8においてはこれを記号rで表わして
ある。図8(A)における3ポジション時の信号電圧V
3は次のようになる。 Vs3=Vc(R1+R2+R3)/(R1+R2+R3+r/2)………(1) 上記手動操作スイッチ10が3ポジションのとき、前記
コネクタ付きワイヤハーネス21L,21Rの何れか一
つのコネクタが外れると、並列に接続されていた2個の
抵抗r1,r2の何れか一方が切り離されて図8(B)と
等価になり、この場合の信号電圧Vs3′は次の如くで
ある。 Vs3′=Vc(R1+R2+R3)/(R1+R2+R3+r)………(2) 上記の(1),(2)式を比較して明らかなように、
左,右いずれか片方のコネクタが外れると、抵抗値r/
2がrに増加したことにより、電圧降下が大きくなって
信号電圧はVc3からVc3′に低下する。このような、
意図しない信号電圧の低下によってヘッドランプアクチ
ュエータは誤作動して予想外の上方もしくは予想外の下
方を向いてしまったり、チャタリングを生じて制御不能
の状態に陥る。夜間走行時にこのような現象を生じるこ
とは、自己車の前方走行路面が解らなくなり、対向者に
眩惑を与えるので非常に危険である。図9(A)は手動
操作スイッチ10が2ポジションになっている状態を表
わしており、この状態(正常状態)における信号電圧V
2は、 Vs2=Vc(R1+R2)/(R1+R2+r/2)………(3) である。この状態(2ポジション)で片方のコネクタが
外れると図9(B)のようになり、信号電圧Vs2
は、 Vs2′=Vc(R1+R2)/(R1+R2+r)…………(4) となる。この場合においても並列抵抗の抵抗値r/2が
rに増加するための電圧降下により、信号電圧はVs2
からVs2′に低下する。図10は手動操作スイッチ1
0が1ポジションである場合を示す、(A)は正常時で
ある。このときの信号電圧Vs1は、 Vs1=VcR1/(R1+r/2) ………(5) である。左,右いずれかのコネクタが外れると図10
(B)のようになり、この場合の 信号電圧Vs1′=VcR1/R1+r………(6) となり、コネクタ外れによって信号電圧はVs1からV
2′に低下する。図11(A)は手動操作スイッチ1
0が0ポジションの状態を示しており、信号電圧Vs0
は0である。この状態(0ポジション)で片方のコネク
タが外れると図11(B)のようになるが、信号電圧V
0′は0であって、正常状態の信号電圧と同じであ
る。上掲の図9,図10のように、手動操作スイッチ1
0が2ポジションのとき若しくは1ポジションのときに
コネクタが外れても、信号電圧が急激に変化してチャタ
リングや誤動作の原因となるおそれが有る。本考案は上
述の事情に鑑みて為されたものであって、左,右いずれ
かのヘッドランプアクチュエータのコネクタが外れても
誤動作やチャタリングを発生するおそれの無い角度検出
機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本考案の基本的な原理について、図2を参
照しつつ次に略述する。この図2は、先に図8ないし図
11について説明したところの、コネクタ外れに伴う信
号電圧の変動を図表として示したものである。図2にお
いてVs3およびVs3′は3ポジションの時の信号電圧
であって、正常なときはVs3であり、コネクタが外れ
るとVs3′まで低下する。図示のW3はコネクタ外れに
伴う信号電圧の変動幅であり、破線ハッチングを付した
区域は信号電圧変動範囲である。図2においてVs2
よびVs2′は2ポジションの時の信号電圧であって、
正常なときはVs2であり、コネクタが外れるとVs2
まで低下する。図示のW2はコネクタ外れに伴う信号電
圧の変動幅であり、破線ハッチングを付した区域は信号
電圧変動範囲である。図2においてVs1およびVs1
は1ポジションの時の信号電圧であって、正常なときは
Vs1であり、コネクタが外れるとVs1′まで低下す
る。図示のW1はコネクタ外れに伴う信号電圧の変動幅
であり、破線ハッチングを付した区域は信号電圧変動範
囲である。ここに、第1の基準電圧としてV1,V2,V
3を設定する。これらの基準電圧V1,V2,V3は、前記
の変動幅W1,W2,W3の各範囲と重ならないように
し、 O<V1<Vs1′ ………(7) Vs1<V2<Vs2′ ………(8) Vs2<V3<Vs3′ ………(9) これらの基準電圧V1,V2,V3を設定するための前提
条件として、前記の変動範囲W1,W2,W3が互いに重
ならないことが必要であるが、これについては図7に示
した抵抗値R1,R2,R3およびr1=r2を適宜に選定
することによって容易に可能である。図2のように設定
した第1の基準電圧V1,V2,V3を利用すると、信号
電圧がコネクタ外れによって変動しても、その変動に拘
らず該信号電圧の値Vsが、 Vs1′>Vs>0 ………(10) であれば手動操作スイッチの操作状態が0ポジションで
あると判断することができる。 Vs2′>Vs>Vs1 ………(11) であれば手動操作スイッチの操作状態が1ポジションで
あると判断することができる。 Vs3′>Vs>Vs2 ………(12) であれば手動操作スイッチの操作状態が2ポジションで
あると判断することができる。 Vs2′<Vs ………(13) であれば手動操作スイッチの操作状態が3ポジションで
あると判断することができる。上述の原理に基づく具体
的構成として本考案に係る前照灯の角度検出機構は、
左,右それぞれの前照灯の上下傾動角度に伴って分圧取
出電圧が変化するように構成された左,右のヘッドラン
プアクチュエータが設けられており、上記左,右のヘッ
ドランプアクチュエータは、それぞれ、共通の直流電源
に接続される(+)端子および(−)端子を備えてお
り、かつ該左,右のヘッドランプアクチュエータのそれ
ぞれは、複数の分圧取出端子を有する左,右共通の手動
操作用スイッチ手段に接続されるスイッチ信号入力端子
を備えており、前記の前照灯の上下傾動角度に伴って変
化する分圧取出電圧と、前記スイッチ手段からの分圧取
出電圧との合成電圧をウインドコンパレータに入力し
て、リレー手段を介して前照灯のレベリング用電動機を
正,逆転せしめる角度検出機構において、前記左,右の
ヘッドランプアクチュエータの何れかが、その電源供給
配線およびスイッチ信号入力配線の導通が断たれたと
き、前記手動操作用スイッチ手段によって取り出される
分圧取出端子の電圧変動範囲と重ならないように設定さ
れた第1の基準電圧を発生させる第1の基準電圧発生回
路と、上記第1の基準電圧発生回路で発生された信号を
基準電圧に持つ比較回路と、上記比較回路の出力に基づ
いて、前記手動操作用スイッチ手段による正規の取出電
圧と等しい電圧を発生させる第2の基準電圧発生回路
と、を具備していることを特徴とする。
【0005】
【作用】上記の構成によれば、第1の基準電圧発生回路
が図2に示した第1の基準電圧V1,V2,V3を発生す
る(この第1の基準電圧は3個に限られず、例えば2個
でも4個でも5,6個であっても良い)。そして、比較
回路が信号電圧(これは変動範囲W1,W2〜内にある)
と上記第1基準電圧とを比較して、手動操作スイッチの
操作位置(どのポジションであるか)を判断する。そし
て、第2の基準電圧発生回路で発生する正規の取出電圧
の中から、上記の判断に基づいて適正な電圧が選択され
る。このようにして、コネクタ抜けを生じた場合にも正
規の、適正な電圧が選定されるので、前照灯は手動操作
スイッチの指示ポジションに従って正しく動作し、誤動
作やチャタリングを発生しない。
【0006】
【実施例】図1は本考案の1実施例を示す接続図であ
る。この実施例は図6に示した従来例の角度検出装置に
本考案を適用して改良したものであって、図6と同一の
図面参照番号を付したものは前記従来例におけると同
様,ないしは類似の構成部分である。図示の分圧抵抗R
d,Re,Rf,Rgは直列に接続されて第1の基準電
圧発生回路S1を構成し、抵抗rと関係なく入力電圧V
cを分圧して図2に示した第1の基準電圧V1,V2,V
3が作られる。これらの第1の基準電圧V1,V2,V3
それぞれ比較器a,b,cに対して基準電圧として与え
られ、信号電圧Vsと比較される。一方、図1に示すよ
うに分圧抵抗r/2,R1,R2,R3が直列に接続され
て第2の基準電圧発生回路S2を構成している。上記の
分圧抵抗R1,R2,R3は、手動操作スイッチ10を構
成している分圧抵抗R1,R2,R3と同じ抵抗値に設定
されている。従って、抵抗r/2と直列に接続された第
2の基準電圧発生回路は図8(A)に示した接続図と等
価である。これにより、この第2の基準電圧発生回路S
2は、前掲の式(1)で示した3ポジション時の正規信
号電圧Vs3,式(3)で示した2ポジション時の正規
信号電圧Vs2,および式(5)で示した1ポジション
時の正規信号電圧Vs1を分圧して発生する。手動操作
スイッチが1ポジションのときはV1<Vs<V2とな
り、比較器aはハイレベル、比較器bはローレベル、比
較器cはローレベルとなるため、Voutは、Vout
=VcR1/(R1+r/2)となって、1ポジションに
おける正規信号電圧を示した(5)式と一致する。同様
に手動操作スイッチ10が2ポジションのときは、V2
<Vs<V3となり、比較器a,bがハイレベル、比較
器cがローレベルとなって、VoutはVc(R1
2)/(R1+R2+r/2)となり、2ポジションに
おける正規信号電圧を示した(3)式と一致する。ま
た、手動操作スイッチ10が3ポジションのときはV3
<Vsとなり、比較器a,b,cがハイレベルとなって
Voutは、Vc(R1+R2+R3)/(R1+R2+R3
+r/2)となって、3ポジションにおける正規信号電
圧を示した(1)式と一致する。
【0007】
【考案の効果】以上の実施例について明らかならしめた
ように、左,右それぞれの前照灯の上下傾動角度に伴っ
て分圧取出電圧が変化するように構成された左,右のヘ
ッドランプアクチュエータが設けられており、上記左,
右のヘッドランプアクチュエータは、それぞれ、共通の
直流電源に接続される(+)端子および(−)端子を備
えており、かつ該左,右のヘッドランプアクチュエータ
のそれぞれは、複数の分圧取出端子を有する左,右共通
の手動操作用スイッチ手段に接続されるスイッチ信号入
力端子を備えており、前記の前照灯の上下傾動角度に伴
って変化する分圧取出電圧と、前記スイッチ手段からの
分圧取出電圧との合成電圧をウインドコンパレータに入
力して、リレー手段を介して前照灯のレベリング用電動
機を正,逆転せしめる角度検出機構に本考案を適用し
て、前記左,右のヘッドランプアクチュエータの何れか
が、その電源供給配線およびスイッチ信号入力配線の導
通が断たれたとき、前記手動操作用スイッチ手段によっ
て取り出される分圧取出端子の電圧変動範囲と重ならな
いように設定された第1の基準電圧を発生させる第1の
基準電圧発生回路と、上記第1の基準電圧発生回路で発
生された信号を基準電圧に持つ比較回路と、上記比較回
路の出力に基づいて、前記手動操作用スイッチ手段によ
る正規の取出電圧と等しい電圧を発生させる第2の基準
電圧発生回路と、を設置すると、ヘッドランプアクチュ
エータを接続しているハーネスのコネクタが外れるなど
して、+,−の電源供給電路および信号を伝達する電路
が同時に外れても、前照灯照射角調整装置が誤動作やチ
ャタリングを発生するおそれが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す接続図
【図2】本考案の基本的原理を説明するための図表
【図3】光軸調節の説明図
【図4】従来例の駆動機構の説明図
【図5】従来例の駆動機構の説明図
【図6】従来例の角度検出機構を示す接続図
【図7】従来例の角度検出機構の全体的接続図
【図8】従来例の角度検出機構における技術的課題の説
明図
【図9】従来例の角度検出機構における技術的課題の説
明図
【図10】従来例の角度検出機構における技術的課題の
説明図
【図11】従来例の角度検出機構における技術的課題の
説明図
【符号の説明】
7…前照灯、8…モータ、9a,9b…リレー、10…
手動操作スイッチ、12…ポテンショメータ、Z…光
軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−153634(JP,A) 特開 昭60−29347(JP,A) 特開 昭59−195440(JP,A) 特開 昭59−143731(JP,A) 特開 昭59−130752(JP,A) 特開 昭59−118544(JP,A) 特開 平5−24476(JP,A) 特開 平2−158435(JP,A) 実開 昭60−29739(JP,U) 実開 昭59−39237(JP,U) 実開 平4−48047(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左,右それぞれの前照灯の上下傾動角度
    に伴って分圧取出電圧が変化するように構成された左,
    右のヘッドランプアクチュエータが設けられており、上
    記左,右のヘッドランプアクチュエータは、それぞれ、
    共通の直流電源に接続される(+)端子および(−)端
    子を備えており、かつ該左,右のヘッドランプアクチュ
    エータのそれぞれは、複数の分圧取出端子を有する左,
    右共通の手動操作用スイッチ手段に接続されるスイッチ
    信号入力端子を備えており、前記の前照灯の上下傾動角
    度に伴って変化する分圧取出電圧と、前記スイッチ手段
    からの分圧取出電圧との合成電圧をウインドコンパレー
    タに入力して、リレー手段を介して前照灯のレベリング
    用電動機を正,逆転せしめる角度検出機構において、 前記左,右のヘッドランプアクチュエータの何れかが、
    その電源供給配線およびスイッチ信号入力配線の導通が
    断たれたとき、前記手動操作用スイッチ手段によって取
    り出される分圧取出端子の電圧変動範囲と重ならないよ
    うに設定された第1の基準電圧を発生させる第1の基準
    電圧発生回路と、上記第1の基準電圧発生回路で発生さ
    れた信号を基準電圧に持つ比較回路と、上記比較回路の
    出力に基づいて、前記手動操作用スイッチ手段による正
    規の取出電圧と等しい電圧を発生させる第2の基準電圧
    発生回路と、を具備していることを特徴とする自動車用
    前照灯照射角調整装置の角度検出機構。
JP5055591U 1991-07-01 1991-07-01 自動車用前照灯照射角調整装置の角度検出機構 Expired - Lifetime JPH0729017Y2 (ja)

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FR2899967B1 (fr) * 2006-04-12 2008-06-20 Valeo Vision Sa Procede de determination de la position angulaire d'un projecteur au moyen de plusieurs moyens de mesure d'un champ magnetique

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JPH06926U (ja) 1994-01-11

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