JPH0729003B2

JPH0729003B2 - 濾過装置及びその濾過容器

Info

Publication number: JPH0729003B2
Application number: JP62017142A
Authority: JP
Inventors: レイモンド、エム、ペトルッチ; ブルース、ジー、テイラー; エドワード、シー、ジョルダノ
Original assignee: キユノ、インコ−ポレ−テツド
Priority date: 1986-01-27
Filing date: 1987-01-27
Publication date: 1995-04-05
Anticipated expiration: 2010-04-05
Also published as: DE3789714T2; ATE105203T1; EP0231862B1; JPS62234512A; EP0231862A3; EP0231862A2; DE3789714D1; CA1306956C

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は流体の瀘過に係り、より詳細には液体を瀘過す
るための、迅速に交換できる、使捨て形の瀘過装置及び
その瀘過容器に関する。

（従来技術及びその問題点）コーヒーやソフトドリンク等をコップに注いで販売する
ような自動飲料販売機は世間で広く使用されている。自
動飲料販売機等では、客にコーヒーやソフトドリンク等
を出す前に、その販売機の中で、コーヒー用の水やソフ
トドリンク等の液体を、適当な瀘過装置を通して循環さ
せながら瀘過することが一般的である。この様な瀘過装
置は、耐用命数が短いから、頻繁に交換しなければなら
ない、従って、簡単に取り出したり交換できる構造のフィルタ
が極めて有用であり、要望されていた。販売機の担当者
は、飲料補充時にフィルタも交換出来るはずであるが、
通常、彼等は機械的な訓練を受けていないし、手工具を
持ち歩かないから、組み立てられた状態で提供される瀘
過装置が公知にされている。この様な公知の瀘過装置は
頭部装置と使い捨て形の飲料容器を含み、頭部装置は販
売機に取り外しできないように取り付けられ、上記飲料
容器が上記頭部装置に取り付けられる構造である。この
飲料容器は、訓練をせず、手工具がなくとも、簡単に取
り付けることができる。

この種のタイプの瀘過装置は既に公知にされている。し
かしながら、この様な装置は、たいてい、構造が複雑で
あり、経費もかさむ。しかも、実際に広く使われている
瀘過装置はねじ止め形である。この瀘過装置は大衆車の
オイルフィルタに似ているので、フィルタを取り付け
て、ねじで固定するには、苦痛を伴なうし、時間もかか
る。この様な瀘過装置は、次のように分類することがで
きる。

米国特許第3,746,171号は（特許権者はトムセン（Thoms
en））頭部装置を分解しないように組み立てて販売機に
固定装着し、瀘過部材を交換するものである。この瀘過
部材は回転するクランプのカラーに支持される。この瀘
過部材を取り付ける時には、クランプのカラーを回転さ
せて、瀘過部材を頭部装置で支持する。この頭部装置
は、シャットオフバルブを使用する複雑な構造である。
この瀘過部材のフィルタの接続側端部は円錐形であり、
２個の同軸の筒状部分を含み、この筒状部分が飲料容器
の受入口と吐出口を形成する。頭部装置の開口部に取り
付けられた飲料容器は円筒形であるが、交換方式のフィ
ルタを固定するために、直径が均一でない。

上記以外で、本発明に関連のある事項の記載があるの
は、米国特許第2,563,548号、同2,568,181,同2,979,20
8、同3,217,942、同3,313,417、同3,313,418、同3,319,
791、同3,333,697、同3,347,386、同3,859,216、同4,05
1,036、同4,052,307、同4,082,673、同4,105,561、同4,
268,384、同4,304,736、同4,349,438、同4,465,595、同
4,495,072、同4,520,950、同4,497,348、である。これ
らの特許の大部分はフィルタ装置、特に、フィルタがカ
ートリッジ型で、頭部装置が異なるものである。グルー
プごとに代表的なものについて、次に説明する。

米国特許第2,563,548号（特許権者はプランテ（Plant
e））はカートリッジ型のガソリンのフィルタ33であ
り、これは頭部装置の仮面の凹部50に入れたアーム42を
有し、上記頭部装置にねじ止めされる。

米国特許第2,568,181号（特許権者はジンメルマン（Zim
merman）他）は、カートリッジ型のフィルタに、外側に
突出したラグ又はフィン21を設けて、カバーの停止具39
に差し込んだものである。この発明は自動車のエンジン
に使用することを考慮している。

米国特許第3,217,942号（特許権者はハンバートジュ
ニア（Humbert Jr.）他）は、特にガソリンスタンドで
使用するフィルタ装置を開示している。このフィルタ装
置は、自動車に給油するためのガソリンの注入ホースに
取り付けられている。この交換可能のフィルタは首部を
有し、この首部が吐出ノズル22に接続されて流体を送り
出せるようになり、この首部の周囲に環状の間隙を設け
られてホースから流体を受け入れる構造である。この交
換可能のフィルタはガソリン給油のためのハンドルにね
じ止めで支持される。

米国特許第3,319,079号（特許権者はジュアン（Jua
n））には、頭部装置に支持部されるカートリッジ型フ
ィルタを開示した。この装置は、外見的には、フィルタ
ヘッドに差し込むように端部が細くなっている。この端
部は数戸のＯリングと、変わった形の偏心した長い２本
の管を有し、この管で、フィルタへの授受をおこなう。

米国特許第3,333,697号（特許権者はロセエン（Rosae
n））にはバヨネット型フィルタが記載されているが、
これは本発明のフィルタとは構造的に著しく異なる。

米国特許第4,052,307号（特許権者はハンバートジニ
ア（Humbert Jr.））は汎用、特に、自動車の分野のた
めのフィルタ取付装置を開示した。このフィルタはスピ
ンオン型であり、フィルタのカートリッジの長穴にいれ
るラグが付いたアダプタが設けてある。

米国特許第4,105,561号（特許権者はドムニック（Domni
ck））には、端部が細く、この端部がフィルタヘッドに
入るカートリッジが示されている。このカートリッジ
は、上記特許の第１図に示されたように、ハウジング１
に取り囲まれる。

米国特許第4,4565956号（特許権者はクーパ（Coope
r））には、頭部装置の中にあるカートリッジ型フィル
タが開示されている。この頭部装置はカートリッジの着
脱装置を含んでいる。この特許は、高い圧力を使用し、
或いは、頭部装置が大きい力で締め付けられる産業用フ
ィルタとして多く使われている。

米国特許第4,304,736号（特許権者はマクミラン（McMil
lin））には、炭酸飲料を製造販売する装置が記載され
ている。これと同じ様なものに特許第4,529,050号があ
る。これは、飲料消費、特に家庭用を狙ったものであ
る。米国特許第4,497,348号（特許権者はセダム（Seda
m）））は持運びできる後混ぜ型炭酸飲料のヂスペンサ
装置が示されている。この装置は、本発明の迅速交換方
フィルタに特に有用である。最後にあげた３件の特許の
技術は、本発明に極めて深い関連がある。

本願の出願人が指定APS17を受けて提供した従来の瀘過
装置はフィルタ容器を備え、このフィルタ容器は首部と
管を有し、この管は首部から容器の中に延びている。こ
の管と首部はこの頭部装置の頂部で接続され、この接続
部は、他の入り口と上記首部との接続部から遮断され
る。この遮断を行うのは、上記首部の半径方向の周囲に
設けたシール部材ではなく、特別に設けた平らな可撓性
を有する帽子状部材である。

以上説明した従来の瀘過装置は、いずれも構造が複雑で
あり、従って、高価である。また、この従来の瀘過装置
はねじ止め型であり、やや扱い難い。そのために、構造
が簡単で、信頼性が高く、安価なフィルタ容器が要望さ
れていた。

〔発明の目的〕

そこで本発明は、構造が簡単な瀘過装置を提供すること
を目的とする。

本発明の他の目的は、構造が簡単な瀘過装置を提供する
ことにある。

本発明のさらに他の目的は、安価でしかも信頼性の高い
瀘過装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

上記目的は、第１に、瀘過装置に取り外さないように装
着される頭部装置を含み、第２に、工具を使用せずに、
手で、上記頭部装置に取り付け得る交換可能のフィルタ
容器を含む瀘過装置によって達成される。

上記頭部装置はほぼ平らでほぼ円形の板状部材を含み、
この板状部材は上面と下面とを有し、この下面が上記容
器に対面する。上記下面から１対のタブ形の栓受部が延
び、この栓受部が上記板状部材の周囲に半径方向に隣接
する。上記栓受部は直径方向に対向する２本の管路を形
成し、この管路の中に、上記容器に設けられた適当なタ
ブが整合することができる。この整合は、上記容器を上
記頭部装置に保持するためである。筒形の中央のチャン
バは上記板状部材の中央部及び上面側に直立するように
設けられる。この主チャンバは上記板状部材の下側から
覗き見ることができる。この板状部材の上方で、受入口
及び吐出口が上記主チャンバに、流体を通し得るように
接続される。この受入口及び吐出口は、液体を運ぶ管
路、すなわち、流体瀘過を行う流体販売機などの適当な
装置のホースに接続される。上記吐出口は上記主チャン
バの上面に設けるのが好ましく、上記受入口は上記主チ
ャンバの周囲の器壁を介して上記主チャンバに接続する
のが好ましい。

上記使捨て形の容器はほぼフラスコ又は瓶の形であり、
主ハウジングを含み、この主ハウジングの中に瀘過用材
料、すなわち、瀘材が入る。上記主ハウジングを筒形と
し、頂部を平らな形状にするのが好ましい。上記使捨て
形の容器の首部は細くなっており、この首部は上記頂部
から突出する上記首部の内よりも直径の小さい管が上記
首部の頂部から上記主ハウジングの底部の直ぐ近くまで
延びる。この管の端部は、上記管と接続するための開口
部を除いて、閉じられる。上記首部の筒形部分の周囲
に、１対の離間したシール部材が取り付けられる。この
シール部材はＯリングとするのが好ましい。上記首部の
周囲の器壁に受入口が設けられる。この受入口は、直径
方向に対向する１対の開口部とするのが好ましい。上記
首部の周囲の器壁に、上記２個のシール部材が装着され
る。上記首部の内側と管との間に環状の間隙が形成され
る。上記受入口は上記環状の間隙に接続される流体の通
路を形成する。

流体は上記受入口を通って上記使捨て形の容器に入り、
上記主ハウジングの内部のチャンバの中の瀘材を通って
流れる。この流体は、上記ハウジングの底部に達したと
きには瀘過されており、この瀘過された液体は、上記底
部から上記管を通って上昇し、上記首部の頂部で、上記
使捨て形の容器の外に出る。

１対のタブが上記主ハウジングから半径方向に突出す
る。このタブは上記主ハウジングの頂部の面とほぼ同じ
高さである。上記使捨て形の容器を着脱するためには、
上記頭部装置のタブ栓受部から上記タブを外す。これ
は、上記使捨て形の容器の首部を上記頭部装置の主チャ
ンバに入れるためである。その後に、上記使捨て形の容
器を90゜すなわち、1/4回転させて、上記タブ栓受部が
形成した上記管路の中の上記タブを上記頭部装置の中に
固定する。上記頭部装置の２個のＯリングは上記主チャ
ンバの内面に滑るように結合される。上記首部及びシー
ル部材は、上記管の開口部が上記首部の頂部で上記主チ
ャンバの吐出口をシールし、上記２個のシール部材の間
の受入開口部が上記受入口をシールするように位置決め
される。

上記頭部装置、及び、使捨て形の容器はプラスチック材
料をモールド成型して作るのが好ましい。上記頭部装置
は、モールド成型により、１対のフランジを含む一体構
造の１個の部材として作るのが好ましい。このフランジ
は、上記頭部装置を上記販売機に、適当なねじ又はボル
トで取り付けるために使用する。

（実施例）以下、本発明の実施例を、順次、図によって、詳細に説
明する。例えば、第２図を用いて本発明の装置及び特徴
を説明する時には、、第１図で説明していないことだけ
を説明する。第３図以降についても同様である。全ての
図について、類似する部材には類似する符号を付す。

第１図に示すように、瀘過装置10は頭部装置12及び使捨
ての小さい容器14を含む。上記頭部装置12は一体構造で
あり、プラスチック材料をモールド成型して作るのが好
ましい。この頭部装置12は平らな円形の板状部材16を含
み、この板状部材16は頂部の面18と底面の面20を有す
る。栓受部22,24はアーチ型のタブであり、上記板状部
材16の直径方向に向き合って対をなすように設けられ、
上記板状部材16の下面20から突出する。この栓受部22,2
4は上記使い捨ての容器14を支持するためのものであ
る。上記タブ型の栓受部22,24はそれぞれ、、直立する
アーチ型の器壁26,28と、図に示すように凹んだ形の作
用器壁30,32を有する。ここで注意すべきことは、上記
凹んでいる器壁32の図に示した部分は右側の凹んだ板状
部材30よりも肉厚が薄いことである。この肉厚の薄い部
分は、カムの作用をする器壁のテーパの始まる部分であ
り、この部分は上記使捨て形の容器14を回転させるため
のものである。また、上記カムの作用をする器壁の肉厚
が厚くなっている部分は、上記使捨て形の容器14を約90
゜以上回転しないように停止させる作用をする。

上記板状部材16の頂部には、直立した主チャンバ34と、
上に突出した受入口36および吐出口38が設けられる。上
記受入口36の開口部40はねじ部を有し、流体を注入する
ためのホースを受け入れ、この開口部40には細いノズル
42が設けられ、このノズル42は上記主チャンバ34に通じ
ている。これと同様に、上記吐出口38は開口部44を有
し、この開口部44はねじ部を有し、この開口部44に吐出
用ホース（図示せず）が接続され、このホースは販売機
その他の適当な装置に接続される。上記吐出口38は上記
主チャンバ34の頂部の開口部（図示せず）を介して上記
上記主チャンバに通じている。

一対の一体構造の支持部材は第１支持部材46と第２支持
部材50とを含み、上記第１支持部材46は上記板状部材16
に結合され、楔48で補強され、上記第２支持部材50は上
記板状部材と同様に上記頭部装置12から突出する。支持
部材50は、販売機等適当な装置の中の支持構造部（図示
せず）に、頭部装置12を取り付けるためのものであり、
支持部材46は例えば温度測定用プローブ等の管理装置を
取り付けるためのものである。上記支持部材50のねじ又
はボルトの穴52aは上記管理装置を上記頭部装置12に保
持するためのものである。

使捨て形の容器10は、図に示すように、主ハウジング54
を含む。この主ハウジング54は筒形にするのが好まし
い。この主ハウジングはほぼ平らな頂部56と、この頂部
の面56から半径方向に突出する１対のタブ58,60を有す
る。上記主ハウジング54は上記頂部56を含み、この頂部
54は、上記主ハウジングに瀘材（図示せず）が詰められ
た時に、主ハウジングの下部62に取り付けられる。ソフ
トドリンク用の水、特に炭酸水用の水を瀘過するための
瀘材として好ましい瀘材は活性炭である。前段瀘過及び
後段瀘過のための瀘材を上記容器に詰めることもでき
る。これについては、特許出願（発明の名称は「持ち運
びする炭酸水を瀘過する方法」、発明者は本出願の出願
人であるジョルダーノ（Giordano）ほか）を参照された
い。この出願に開示した内容は全て本出願に引用する。

首部64は、外径がほぼ均一であり、上記主ハウジング54
の頂部56から突出する。この首部64には１対のシール部
材が取り付けられる。このシール部材はＯリングとする
のが好ましく、このシール部材には上記Ｏリング66と下
部Ｏリング68が含まれる。直径方向に対向する１対の開
口部は第１受入口70を含み、この受入口は上記主ハウジ
ング54の内部に達する受入通路を形成する。上記首部の
頂部に筒形の開口部72があり、この開口部72は、管を介
して上記主ハウジングの底部に達する第２管路を形成す
る。この管については後述する。

第２図に、上記瀘過装置の、第３図の線２−２に沿う断
面を示す。従って、この切断面の左側の部分が上記容器
及び頭部装置の左側面図として表され、右側の部分が断
面図として表されるることになる。この図で、上記主チ
ャンバ34は直径がほぼ均一であり、この主チャンバの頂
部の面74は湾曲した形であり、この頂部の面74は上記吐
出口38の中の開口部を形成する。この第２図は、上記形
状を示すだけでなく、上記受入口36のねじ部を有する開
口部40と、上記主チャンバの中に通じている細いノズル
42との、相対的な寸法も示している。管76は、上記首部
64から、瀘材78を貫通し、主ハウジング54の底部まで延
びる。ここで、上記首部の外周と上記管76との間に、環
状の間隙が形成されることに注目されたい。

第３図は上面図であり、破線を用いて、上記受入口のね
じ部を有する開口部と、上記吐出口のねじ部を有する開
口部との相対的な寸法、及び、これらの開口部のそれぞ
れのノズル42,84の相対的な寸法を示してある。上記開
口部のそれぞれのノズル42,84は主チャンバ34の中に通
じている。

第４図に、上記使捨て型瀘過装置の頭部装置及び上部の
断面を示す。この第４図において、上記首部64は、突出
して対を成す環状部86,88と、同じく突出して対を成す
環状部90,92とを有する。この環状部86,88,90,92は、上
記首部を上記主チャンバ34に挿入する時に、上記シール
部材66,68を動かないように支持する。上記突出する各
対の環状部は、この環状部に対応する各シール部材を装
着するための座を形成する。上記第１のＯリング66の外
径は、上記第２のＯリング66の外径より小さくするのが
好ましい。これは上記首部を、上記受入口36の突出する
縁94を通過させて挿入するためである。ここでも、上記
首部の器壁の内側の周囲と管76との間に、環状の間隙が
形成されることの注目されたい。

液体は、上記頭部装置12と上記使捨て形の容器14を通
り、矢印96で示す経路に沿って流れる。図から読み取れ
るように、上記液体を通すホース（図示せず）は上記液
体を上記受入口36の中に導き、この液体はノズル42を通
り、上記首部の外側の上記Ｏリング66,68の間の環状の
間隙98の中に流入する。上記ノズル42は上記受入口70に
対して90゜の角度をなす。従って、上記液体は、２方向
に約90゜離間して流れ、上記首部と管との間の環状の間
隙の中に流入する。この液体は、さらに、矢印96で示す
ように、上記主ハウジングの中の底部まで流れる。この
間、上記液体は、上記瀘材78は上記底部80で上記管76に
入るまでの間に、上記液体の通路にある瀘材78によって
瀘過される。

上記液体は、上記管の中を上昇し、上記中央のチャンバ
の上部100に入る。上記上部Ｏリング66は、上記主チャ
ンバの上部100と受入口98との間をシールする。上記下
部Ｏリング68は、上記頭部装置と上記主ハウジングとの
間から洩れた液体が流入するのを防止する。ここで注意
すべきことは、この第４図では受入口と吐出口のを示し
ているということである。これに対して、第３図までの
図面では、吐出口が受入口と同一面上にあるように示し
てあるが、これは、説明の都合上、このような図にした
までのことで、実際には、上記受入口と吐出口は、相互
に90゜離れている。

第５図は上記頭部装置の底面図であり、上記主ハウジン
グ54の頂部56も併せて示してある。但し、上記主ハウジ
ング54の頂部56は、上記頭部装置に対して約45゜回転さ
せた状態である。この第５図には、右側の栓受部22が記
載されている。そのテーパ部102は、上記使捨て形の容
器が上記頭部装置の底部に完全に付き合わされた状態に
ない時でも、上記使捨て形の容器を回転させる作用をす
る。ここで注意すべきことは、上記テーパ部102と同様
のテーパ部104が、上記栓受部24にも設けてあるという
ことである。上記栓受部の他方の端部には、上記回転を
止める停止具106,108の端部が形成される。

第６図は第４図とほぼ同じ立面断面図である。第４図と
相違する点は、使捨て形の容器14と頭部装置12を90゜回
転させたことである。これは、上記首部と管との間に形
成される環状の間隙の中の受入口70を、見易く示すため
である。

第７図は第５図の線７−７に沿う断面図である。この第
７図は、頭部装置12のテーパ部102、及び、上記使捨て
形の容器を1/4回転の後に停止させる停止装置106の端部
を、判り易く示すものである。

〔効果〕

以上説明した本発明に基く頭部装置12、及び、使捨て形
の瀘過容器14は、構造が比較的簡単であり、経済的に製
造することができる。上記瀘過装置の全長は約20.32な
いし25.4センチメートル（８ないし10インチ）であり、
直径が片手で容易に掴み、又は、取り扱うことができ
る。また、頭部装置は使捨て形の容器14に対応する寸法
である。

以上、本発明の好ましい実施形態に就いて説明したが、
この分野の熟練者ならば、上記実施形態を変更し、改良
し、又は、利用すること等が出来ることは明らかであ
る。従って、上記実施形態は、本発明を限定するもので
はなく、あくまでも例示である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基く頭部装置及び使捨て形の容器の斜
視図、第２図は上記使捨て形の容器及びこれに対応する
頭部装置の第３図の線２−２に沿う立面断面図、第３図
は第２図の頭部装置の線３−３に沿う上面図、第４図は
上記使捨て形の容器、及び、これに対応する頭部装置の
拡大断面図、第５図は第４図の頭部装置の底面図、第６
図は他の使捨て形の容器、及び、その頭部装置の、内部
の液体の流れの記載を含む立面断面図、第７図は第５図
の頭部装置の断面図である。 10……瀘過装置、12……頭部装置、14……容器、16……
板状部材、18……頂部の面、22,24……栓受部、26,28…
…アーチ型の器壁、30,32……作用器壁、34……主チャ
ンバ、36……受入口、38……吐出口、40……開口部、42
……ノズル、46……第１支持部材、50……第２支持部
材、64……首部、66……上記Ｏリング、68……下部Ｏリ
ング、72……開口部、74……チャンバの頂部の面、78…
…瀘材、42,84……ノズル、86,88,90,92……環状部、10
0……主チャンバの上部、98……受入口、102,104……テ
ーパ部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】瀘過を行うための頭部装置に使用する交換
可能の瀘過容器であり、上記頭部装置が受入口及び吐出
口を有し、取外しをしないように組み立てられて、上記
頭部装置が瀘過容器を入れるための筒形の中央のチャン
バに流体を流すように接続された瀘過容器において、上
記瀘過容器は、頂部の面と、この面からほぼ均一な直径で突出する筒形
の首部とを有し、上記首部が上記頭部装置のチャンバに
緩く収容されるフラスコ形の主ハウジングと、上記主ハウジングに管が設けられ、上記管が上記首部の
中に延び、上記管の断面積が上記首部の断面積より小さ
く、上記管と上記首部との間に間隙が形成され、上記間
隙が上記管及び上記首部の遠い方の端部でシールされる
上記管と上記首部の周囲を取り囲むように第１シール部材が設け
られ、上記第１シール部材が上記首部から離れた方の端
部に隣接し、上記第１シール部材の下側に第２シール部
材が設けられ、１個以上の開口部が上記容器の内部に対
して開口し、上記開口部が上記第１シール部材と第２シ
ール部材の間にあり、上記第１シール部材が上記頭部装
置のチャンバの内面に滑り得るように結合され、この構
造により、上記頭部装置の一方の受入口及び吐出口が上
記管を通して上記主ハウジングの内部に流体を流し得る
ようにシールされ、上記頭部装置の他方の受入口及び吐
出口の１個が上記第１シール部材と第２シール部材とに
より囲まれた空間及び上記主ハウジングの中に対して開
口した１個以上の開口部を通して上記主ハウジングの内
部に流体を流し得るようにシールされ、これにより、上
記開口部に向かう流体が上記首部と管との間の間隙を通
って上記主ハウジングの中に流入し、上記主ハウジング
から管を通って流出する上記第１シール部材、第２シー
ル部材、及び、１個以上の開口部と、支持装置が上記容器を上部頭部装置に支持し、上記支持
装置が半径方向に突出するタブを含み、上記タブが上記
ハウジングの本体部にあり、上記タブがタブ栓受部に支
持され、上記タブ栓受部が上記頭部装置に設けられる上
記支持装置とを有することを特徴とする瀘過容器。
【請求項２】上記第２シール部材は上記首部に配置され
て上記主チャンバの内部に滑るように結合し、上記１個
以上の開口部は上記ハウジングの内部への開口部を作る
ために上記シール部材の間に配置されることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載の瀘過容器。
【請求項３】上記管への流入口は上記頭部装置の上記吐
出口に直接流体を流し得るように接続され、上記シール
部材の間の上記空間は上記頭部装置の上記受入口に流体
を通し得るように接続されることを特徴とする特許請求
の範囲第２項に記載の瀘過容器。
【請求項４】上記管は上記首部の中に、上記首部と同軸
に配置され、上記首部と上記管との間の上記間隙は上記
首部と上記管との間で環状に延びることを特徴とする特
許請求の範囲第３項に記載の瀘過容器。
【請求項５】各１個の上記第１シール部材、及び、第２
シール部材はそれぞれＯリングを有することを特徴とす
る特許請求の範囲第３項に記載の瀘過容器。
【請求項６】上記第１シール部材のＯリングの外径は上
記第２シール部材の外径より小さく、これは、上記容器
の挿入を行い、上記シール部材の損傷を防止するためで
あることを特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の瀘
過容器。
【請求項７】上記Ｏリングの上記首部に於ける滑りを防
止するためのシール支持部材を有することを特徴とする
特許請求の範囲第５項に記載の瀘過容器。
【請求項８】上記シール支持部材はそれぞれ対を成す環
状の突起部を有し、上記対を成す環状の突起部がその間
にシール部材装置の座を形成することを特徴とする特許
請求の範囲第５項に記載の瀘過容器。
【請求項９】上記ハウジングの内部に設けられた瀘材を
有することを特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の
瀘過容器。
【請求項１０】上記ハウジングは断面が円形であること
を特徴とする特許請求の範囲第９項に記載の瀘過容器。
【請求項１１】上記タブは第１タブと第２タブとを有
し、上記第１タブと第２タブは上記ハウジングの頂部の
面の高さにあり、相互に約180゜離間し、上記タブは上
記瀘過容器が約1/4回転した時に回転して上記タブの栓
受部を固定するように取り付けられることを特徴とする
特許請求の範囲第５項に記載の瀘過容器。
【請求項１２】頭部装置が装置に取り外しをしないよう
に取り付けられ、上記頭部装置がほぼ平らでほぼ円形の
板状部材を含み、上記板状部材が上面と下面とを有し、
上記下面から１対のタブ型の栓受部が延び、上記栓受部
が上記板状部材の周囲に半径方向に隣接するように配置
され、上記板状部材の上面側に筒形の主チャンバが形成
され、上記主チャンバが上記板状部材に下面側から接近
し、上記主チャンバに受入口及び吐出口がある、上記頭
部装置、上記板状部材、上記栓受部、上記主チャンバ及
び受入口及び吐出口と、頂部の面及び上記首部からほぼ均一な直径で突出する筒
形の首部を有し、上記首部が上記頭部装置の主チャンバ
に緩く収容されるフラスコ型のハウジングと、上記ハウジングに管が設けられ、上記管が上記首部の中
に延び、上記管の断面積が上記首部の断面積より小さ
く、上記管と上記首部との間に間隙が形成され、上記間
隙が上記管及び上記首部の遠い方の端部でシールされ、
これにより、上記首部の頂部に向かう流体を上記管を通
して上記ハウジングに流入させる上記管と、上記首部の周囲を取り囲むように第１シール部材が設け
られ、上記第１シール部材が上記首部の遠い方の端部に
隣接し、上記第１シール部材の下側に第２シール部材が
設けられ、１個以上の開口部が上記容器の内部に対して
開口し、上記開口部が上記第１シール部材と第２シール
部材の間にあり、上記第１シール部材が上記頭部装置の
主チャンバの内面に滑るように結合され、この構造によ
り、上記頭部装置の一方の受入口及び吐出口が上記管を
通して上記ハウジングの内部に流体を流し得るようにシ
ールされ、上記頭部装置の他方の受入口及び吐出口の１
個が上記第１シール部材と第２シール部材とにより囲ま
れた空間及び上記ハウジングの中に対して開口した１個
以上の開口部を通して上記ハウジングの内部に流体を流
し得るようにシールされる、上記第１シール部材、第２
シール部材、及び、１個以上の開口部と、支持装置が上記容器を上記頭部装置に支持し、上記支持
装置が半径方向に突出するタブを含み、上記タブが入
り、上記タブの栓受部が上記頭部装置にあり、上記栓受
部が管路を有し、上記管路が下側に突出する面及び凹面
によって形成され、上記凹面が上記頭部装置にタブを支
持する管路を形成する上記支持装置とを有することを特
徴とする瀘過装置。
【請求項１３】上記第２シール部材は上記首部に配置さ
れて上記主チャンバの内部に滑るように結合し、上記１
個以上の開口部は上記シール部材の間の空間から上記管
と上記首部との間の間隙まで、流体の経路を作るために
上記第１シール部材と第２シール部材との間及び上記頭
部装置に配置されることを特徴とする特許請求の範囲第
12項に記載の瀘過装置。
【請求項１４】上記管は上記頭部装置の上記吐出口に流
体を流すように直接接続され、上記シール部材の間の空
間は上記頭部装置の上記受入口に流体を流すように直接
接続され、上記管は上記首部と上記管との間の上記間隙
を上記首部と上記管との間で環状に延びるようにするた
めに上記首部の中に上記首部と同軸に配置されることを
特徴とする特許請求の範囲第13項に記載の瀘過装置。
【請求項１５】上記第１シール部材及び第２シール部材
はそれぞれ各Ｏリングを有することを特徴とする特許請
求の範囲第14項に記載の瀘過装置。
【請求項１６】移動停止具の端部が各溝にあることを特
徴とする特許請求の範囲第12項に記載の瀘過装置。
【請求項１７】上記溝を形成する凹部はテーパ部を含
み、上記テーパ部は上記瀘過容器を上記頭部装置の中ま
で回転させるための回転開始位置の溝を広くすることを
特徴とする特許請求の範囲第16項に記載の瀘過装置。
【請求項１８】上記頭部装置は、上記頭部装置を上記瀘
過装置に取り付けるための一体構造の支持フランジを有
することを特徴とする特許請求の範囲第17項に記載の瀘
過装置。