JPH07289812A - 固液分離装置 - Google Patents

固液分離装置

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JPH07289812A
JPH07289812A JP6083472A JP8347294A JPH07289812A JP H07289812 A JPH07289812 A JP H07289812A JP 6083472 A JP6083472 A JP 6083472A JP 8347294 A JP8347294 A JP 8347294A JP H07289812 A JPH07289812 A JP H07289812A
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Taiji Funakoshi
越 泰 司 船
Masayuki Kojima
島 正 行 小
Hitoshi Kawajiri
尻 斉 川
Hirobumi Yamamoto
本 博 文 山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】短時間で濾材の洗浄を行うことができ、しかも
設備動力が小さいのでランニングコストの安価な固液分
離装置を提供する。 【構成】処理槽12内の縦方向に、浮上濾材層22の層
高(H)に対して層幅(W)が所定比率になるように隔
壁44を設け、旋回流用エア配管46で隔壁44で仕切
られる処理槽12の各エリアA、B、C内に旋回流を発
生させ、濾材20に付着した固体成分を洗浄剥離する。
即ち、隔壁44で処理槽12内を複数のエリアに区分け
することにより、処理槽12内全体に万遍なく旋回流を
発生させ、この旋回流により浮上濾材層22の濾材20
を旋回させることにより濾材20相互の摩擦或いは濾材
20と隔壁44や処理槽壁12Aとの摩擦による剪断
力、及び水流による剪断力を発生させることができる。
これにより、濾材20に付着した固体成分を効果的に洗
浄剥離することができる。特に、浮上濾材層22の層高
に対して層幅が0.3〜1.6になるように、好ましく
は0.7〜1.2になるように隔壁44を設けると、そ
の洗浄効果を極めて大きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は固液分離装置に係り、特に
浮上濾材を使用して公共下水等の大容量の廃水を処理す
るために、大型の処理槽を有する固液分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固液分離装置は、実公昭
56─20007号公報に見られる固液分離装置があ
る。この固液分離装置は、処理槽の底部から上向流で流
入させた被処理原水中の固体成分を、処理槽内に配置さ
れ前記被処理原水より比重の小さな多数の粒状の濾材で
形成された浮上濾材層で濾過し、処理水として槽外の排
出する。そして、濾材の洗浄時には、前記浮上濾材層の
下方に配置した筒体内に設けた機械的攪拌装置により処
理槽内の被処理原水を攪拌して前記濾材を移動させて濾
材に付着した固体成分を剥離する。
【0003】しかし、機械的攪拌装置は、強力な攪拌力
で濾材を移動させるので、洗浄効果は大きいものの、攪
拌装置のインペラーと濾材との衝突により濾材が破損し
易いという欠点がある。この接触を防止するために、例
えば濾材を支持する網目状の支持棚等を設けて攪拌装置
位置まで濾材が下方移動しないようにすることが考えら
れるが、濾材から分離した固形成分を含む洗浄排水を処
理槽の下方から排出する際に処理槽の水位が下がった場
合、攪拌により離間した濾材同志が支持棚上で再び濾過
層を形成してしまい、洗浄排水中の固体成分が再び濾材
に付着してしまう欠点がある。また、大型の固液分離装
置になると、大容量の攪拌装置を多数設置する必要があ
り、設備動力が莫大になり、ランニングコストが嵩むと
いう欠点がある。
【0004】また、機械的攪拌装置の代わりに浮上濾材
層の下方に曝気装置を設けて、浮上濾材層全面に向けて
エアを曝気し、浮上濾材層の間をエアを上昇させること
によりエアの剪断力で濾材に付着した固体成分を剥離す
るようにした曝気洗浄方式の固液分離装置もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、曝気洗
浄方式の固液分離装置の場合、浮上濾材層内を上昇する
エアの剪断力により濾材に付着した固体成分を剥離する
ので、効果的に剥離するためには、濾材層全体に満遍な
くエアを通過させる必要があり、多量のエアを必要とす
る欠点がある。また、エアは浮上濾材層内の抵抗の少な
い部分を通過しようとするためにエアの偏流が発生しや
すく、浮上濾材層全体の洗浄が完了するまでに長時間を
要するという欠点がある。特に、大型の固液分離装置
は、濾材層全体に満遍なくエアを通過させることが難し
い。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、浮上濾材を用いた大型の処理槽の場合でも、短
時間で濾材の洗浄を効果的に行うことができ、しかも設
備動力が小さいのでランニングコストの安価な固液分離
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、処理槽内に上向流で流入させた被処理原水中
の固体成分を、処理槽内に配置され前記被処理原水より
比重の小さな多数の網目状成形体の濾材で形成された浮
上濾材層で濾過分離してから濾過水を槽外に排出する固
液分離装置に於いて、前記処理槽内の縦方向に、前記浮
上濾材層の層高に対して層幅が所定比率になるように隔
壁を設けると共に、前記浮上濾材層の下方に、前記被処
理原水中にエアを噴出させるエア噴出手段を設け、前記
隔壁で仕切られる前記処理槽の各エリア内に前記エア噴
出手段で旋回流を発生させて、前記濾材に付着した固体
成分を洗浄剥離することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、処理槽内の縦方向に、浮上濾
材層の層高に対して層幅が所定比率になるように隔壁を
設け、エア噴出手段で前記隔壁で仕切られる処理槽の各
エリア内に旋回流を発生させて、濾材に付着した固体成
分を洗浄剥離するようにした。即ち、隔壁で処理槽内を
複数のエリアに区分けすることにより、処理槽内の各エ
リアごとに旋回流を発生させ、この旋回流により浮上濾
材層の濾材を転動旋回させることにより濾材相互の摩擦
或いは濾材と隔壁や処理槽壁との摩擦、並びに気泡との
接触による剪断力、及び水流による剪断力を発生させる
ことができる。これにより、濾材に付着した固体成分を
効果的に洗浄剥離することができる。特に、浮上濾材層
の層高に対して層幅が0.3〜1.6になるように、好
ましくは0.7〜1.2になるように隔壁を設けると、
その洗浄効果を極めて大きくすることができる。
【0009】また、前記各エリア内の縦方向に、前記旋
回流の流れを案内するガイド通路を形成すると、旋回流
により上昇移動する濾材と、下降移動する濾材とが接触
しないので、旋回流の流れ抵抗が小さくなる。これによ
り、少ないエア量で旋回流を発生させることができるの
で、エアを発生するための動力を低減できる。また、前
記エア噴出手段は旋回流発生機能と濾材層全面にエアを
曝気する曝気機能を有し、旋回流により前記濾材に付着
した固体成分を被処理原水中に剥離したら、前記浮上濾
材層全面に向けてエアを曝気しながら前記被処理原水を
処理槽の下部から槽外に排出するようにした。この曝気
効果により、旋回流で濾材から剥離した固体成分を多く
含む被処理原水を処理槽の下部から排出する際に、固体
成分が濾材に再び付着するのを防止することができる。
【0010】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る固液分離
装置10の好ましい実施例について詳説する。図1は、
本発明の固液分離装置10の第1実施例を説明する縦断
面図であり、図2は固液分離装置を上方から見た上面図
である。但し、図2において、浮上濾材層を省略して示
した。
【0011】処理槽12は上部が四角形状に形成される
と共に、底部が四角錘状に形成される。そして、処理槽
12内の上端部及び底部には、網目構造に形成された上
部スクリーン14及び下部スクリーン16が処理槽12
内を横断して配設される。また、上部スクリーン14の
下側には、被処理原水18より比重の小さな多数の網目
状成形体、例えば図3に示す形状の濾材20(空隙率8
0%以上、見かけ比重1以下)が被処理原水18中に浮
いた状態で係止されて浮上濾材層22を形成している。
また、処理槽12内の底部には、配管24の開口が設け
られ、配管24は処理槽12の下端を貫通して槽12外
に延設されると共に、途中で二方に分岐される。二方に
分岐された一方は原水弁26を介して原水配管28に接
続されると共に、他方は排出弁30を介して濾材20を
洗浄して固体成分濃度が高くなった洗浄排水31を排出
する排出配管32に接続される。また、前記配管24開
口の上方には、処理槽12内に流入した被処理原水18
を処理槽12全域に分散させる分散板34が設けられ
る。これにより、原水配管28及び配管24を通って処
理槽12内の底部に流入した被処理原水18は、分散板
34により分散され、上向流となって処理槽内を上昇す
る。また、処理槽12上端部には浮上濾材層22で濾過
されて浄化された処理水36の溢流口38が形成され、
溢流口38から溢流した処理水36はトラフ40に溢流
し、処理水配管42を通って次に処理工程等に送水され
る。
【0012】また、処理槽12内には、浮上濾材層22
の層高(H)に対して層幅(W)が0.3〜1.6にな
るように、上部スクリーン14から下部スクリーン16
近傍まで縦方向に隔壁44が配設される。この隔壁44
により形成される3つのエリアA、B、C同志は、隔壁
44の上端と下端で連通される。また、浮上濾材層22
の下方で各エリアA、B、Cの略中央位置には、隔壁4
4に平行(図2参照)に旋回流用エア配管46、46、
46が配設され、この旋回流用エア配管46には多数の
エア噴出ノズル48(図2参照)が形成されている。ま
た、旋回流用エア配管46の両側には、全面曝気用エア
配管50、50、50が旋回流用エア配管46に平行に
配設され、この全面曝気用エア配管50にも多数のエア
噴出ノズル52が形成される。また、旋回流用エア配管
46及び全面曝気用エア配管50は、それぞれのエア供
給配管54、56を介して図示しないコンプレッサーに
接続されると共に、それぞれのエア供給配管54、56
には旋回流用エア弁58及び全面曝気用エア弁60が設
けられる。
【0013】次に、上記の如く構成された本発明の固液
分離装置10の作用を説明する。先ず、濾過操作につい
て説明すると、濾過操作は排出弁30を閉じた状態で、
原水弁26を開く。これにより、原水配管28及び配管
24を通って処理槽12内の底部に流入した被処理原水
18は、分散板34により分散された後、大きな夾雑物
が下部スクリーン16で除去され処理槽12内全域に上
向流となって上昇する。処理槽12内を上昇する被処理
原水18は、浮上濾材層22で濾過され、上部スクリー
ン14を通って、溢流口38から処理水としてトラフ4
0に溢流する。そして、被処理原水18中の固体成分
は、浮上濾材層22を通過する際に濾材20に捕捉され
て除去される。
【0014】次に、濾過操作を続けているうちに、濾材
20に付着する被処理原水中の固体成分が多くなり、濾
材20の濾過能力が低下した場合の濾材洗浄操作につい
て説明する。濾材洗浄操作は、先ず、原水弁26を閉じ
て被処理原水18が処理槽12内に流入しないようにす
る。次に、排出弁30を開いて処理槽12内の水面を上
部スクリーン14の下側位置まで下げる。処理槽12内
の水面が下がったら、排出弁30を閉じる。処理槽12
内の水面を下げる理由は、濾材20の洗浄時に濾材20
から剥離した固体成分が処理水36と共にトラフ40に
溢流しない為である。次に、旋回流用弁58を開いて旋
回流用エア配管46のエアノズル48から浮上濾材層2
2に向けてエアを噴出させる。噴出したエアは図4に示
すように、各エリアA、B、Cの中央部に被処理原水1
8の上昇流を発生させる。この上昇流は水面に達して左
右に分かれ、処理槽12の壁面12A又は隔壁44に衝
突して沈み込み下降流となって流れ、各エリアA、B、
C内に旋回流を形成する。そして、浮上濾材層22の濾
材20は旋回流に乗って移動する。このように、隔壁4
4で処理槽12内を複数のエリアA、B、Cに区分けす
ることにより、各エリアA、B、Cに旋回流が発生する
ので、処理槽12内全体に満遍なく旋回流を発生させる
ことができる。この旋回流による濾材20の移動におい
て、各エリアA、B、Cの中央部を上昇移動する濾材2
0と処理槽12の壁面12A或いは隔壁44の近傍を下
降移動する濾材20との間の境界面には剪断力が発生
し、この剪断力により、濾材20に付着した固体成分が
擦られて剥離する。また、処理槽12の壁面12Aや隔
壁44近くを下降移動する濾材20ほど接触抵抗が大き
くなるので、同じ下降移動する濾材20でも、壁面12
Aや隔壁44に近いほど移動速度が遅くなる。これによ
り、濾材20の移動速度にズレが発生するため剪断力が
生じ、この剪断力により濾材20に付着した固体成分が
剥離し易くなる。更に、各エリアA、B、C内の中央部
を激しく噴出上昇する気泡の効果によって濾材20の内
部や網目の間に捕捉されている固体成分は剥離し、同時
に、旋回流によって生じる剪断力によっても濾材20に
付着した固体成分が剥離される。そして、一定時間、濾
材20を旋回移動させることにより、濾材20は満遍な
く剪断力を受ける。濾材20から固体成分を剥離するた
めの洗浄時間は、旋回流速度と濾材20が旋回流により
旋回する循環回数により決まるが、通常は、3〜7分程
度が適当である。
【0015】このように、本発明の固液分離装置によれ
ば、処理槽12内の縦方向に、浮上濾材層22の層高に
対して層幅が所定比率になるように隔壁44を設け、旋
回流用エア配管46のエアノズル48から隔壁44で仕
切られる処理槽12の各エリアA、B、C内に旋回流を
発生させて、濾材20に付着した固定成分を洗浄剥離す
るようにしたので、濾材20に付着した固体成分を短時
間で効果的に洗浄剥離することができる。特に、浮上濾
材層22の層高に対して層幅が0.3〜1.6になるよ
うに隔壁44を設けると、その洗浄効果を極めて大きく
することができる。即ち、図5は、浮上濾材層22の層
高(H)に対する層幅(W)の比(H/W)と、濾材2
0の洗浄率(%)との関係を示したもので、曲線1は旋
回流用エア配管46から噴出するエア量を、35Nm3
/濾材m3 ・時間で行った結果である。図5から明らか
なように、H/Wが0.3〜1.6の間で洗浄率80%
以上の極めて高い洗浄効果が得られた。また、曲線2
は、エア量を25Nm3 /濾材m3 ・時間で行った結果
であり、曲線3は、エア量を50Nm3 /濾材m3 ・時
間で行った結果である。この結果から、洗浄率80%以
上となるH/Wは、エア量により変化するが、H/Wを
0.7〜1.2になるように隔壁44を設けると、エア
量が多少変わっても洗浄率80%以上を維持することが
できる。
【0016】次に、濾材20を旋回移動させて固体成分
を剥離したら、図6に示すように、旋回流用弁58及び
全面曝気用弁60の両方を開いて浮上濾材層22全面に
向けてエアを曝気しながら、排出弁30を開いて、濾材
20を洗浄して固体成分濃度の高くなった洗浄排水31
を排出管32に排出する。この全面曝気により、濾材2
0から剥離した固体成分が再び濾材20に付着すること
なく、洗浄排水31を排出管32に排出させることがで
きる。
【0017】次に、図7及び図8に従って、本発明の固
液分離装置の第2実施例を説明する。第1実施例と同じ
部材や装置は同符号を付して説明する。第2実施例は、
旋回流用エア配管46の上方に、旋回流用エア配管46
に沿って縦方向に一対のガイド板62、62を配設し
た。これにより、旋回流により上昇移動する濾材20
と、下降移動する濾材20とが接触しないので、旋回流
の流れ抵抗が小さくなる。従って、少ないエア量で旋回
流を発生させることができるので、エアを発生するため
の動力を低減できランニングコストを削減することがで
きる。
【0018】また、上昇移動する濾材20と下降移動す
る濾材20との間の剪断力がなくなる代わりに、ガイド
板62と濾材20との間に、新たな剪断力が発生するの
で、洗浄効果は第1実施例と同様の結果を得ることがで
きる。尚、処理槽12に配設する隔壁44としては、パ
ンチングプレートのように、多数の孔が形成されたもの
でもよい。この場合には、その孔を被処理原水18が通
過し、各エリアA、B、C内の圧力を均等に維持するこ
とができるので、各エリアA、B、C内に均等にエアを
噴出し易くなる。また、図8において、ガイド板62は
旋回流用エア配管46及び全面曝気用エア配管50に沿
って平行に設けられているが、更に、前記ガイド板62
に直交するガイド板(図示せず)を設け、上面から見た
場合に格子状にすることができる。これによって、エア
の噴出量の片寄り(通常、エアの吐出圧はエア発生源か
ら遠のくに従って小さくなるため)よる濾材20の片寄
り及び堆積を防止することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固液分離
装置によれば、処理槽内の縦方向に、浮上濾材層の層高
に対して層幅が所定比率になるように隔壁を設け、エア
噴出手段で前記隔壁で仕切られる処理槽の各エリア内に
旋回流を発生させるようにしたので、濾材に付着した固
体成分を短時間で効果的に洗浄剥離することができる。
特に、浮上濾材層の層高に対して層幅が0.3〜1.6
になるように、好ましくは0.7〜1.2になるように
隔壁を設けると、その洗浄効果を極めて大きくすること
ができる。
【0020】また、前記各エリア内の縦方向に、前記旋
回流の流れを案内するガイド通路を形成するようにし
た。これにより、少ないエア量で旋回流を発生させるこ
とができるエアを発生するための動力を低減できるの
で、ランニングコストを削減できる。また、エア噴出手
段は旋回流発生機能と濾材層全面にエアを曝気する曝気
機能を有し、旋回流により前記濾材に付着した固形成分
を被処理原水中に剥離したら、前記浮上濾材層全面に向
けてエアを曝気しながら前記被処理原水を処理槽の下部
から槽外に排出するようにした。この曝気効果により、
旋回流で濾材から剥離した固体成分を多く含む被処理原
水を処理槽の下部から排出する際に、固体成分が濾材に
再び付着するのを防止することができる。
【0021】このように、本発明によれば、浮上濾材を
用いた大型の処理槽の場合でも、短時間で濾材の洗浄を
効果的に行うことができ、しかも設備動力が小さいので
ランニングコストの安価な固液分離装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固液分離装置の第1実施例を説明
する縦断面図
【図2】第1実施例における固液分離装置上方から見た
上面図で、浮上濾材層を省略した図
【図3】濾材の一例を示した斜視図
【図4】本発明の固液分離装置による濾材の洗浄操作に
おける旋回流を説明する説明図
【図5】浮上濾材層の層高(H)に対する層幅(W)の
比(H/W)と、濾材の洗浄率との関係を説明する説明
【図6】本発明の固液分離装置による濾材の洗浄操作に
おける全面曝気を説明する説明図
【図7】本発明に係る固液分離装置の第2実施例を説明
する縦断面図
【図8】第2実施例における固液分離装置上方から見た
上面図で、浮上濾材層を省略した図
【符号の説明】
10…固液分離装置 12…処理槽 12A…処理槽の壁面 14…上部スクリーン 16…下部スクリーン 18…被処理原水 20…濾材 22…浮上濾材層 26…原水弁 28…原水配管 30…排出弁 32…排出配管 34…分散板 36…処理水 38…溢流口 40…トラフ 44…隔壁 46…旋回流用エア配管 48、52…エアノズル 50…全面曝気用エア配管 58…旋回流用エア弁 60…全面曝気用エア弁 62…ガイド板 A、B、C…隔壁で仕切られるエリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 島 正 行 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 川 尻 斉 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内 (72)発明者 山 本 博 文 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 日 立プラント建設株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽内に上向流で流入させた被処理原水
    中の固体成分を、処理槽内に配置され前記被処理原水よ
    り比重の小さな多数の網目状成形体の濾材で形成された
    浮上濾材層で濾過分離してから濾過水を槽外に排出する
    固液分離装置に於いて、 前記処理槽内の縦方向に、前記浮上濾材層の層高に対し
    て層幅が所定比率になるように隔壁を設けると共に、前
    記浮上濾材層の下方に、前記被処理原水中にエアを噴出
    させるエア噴出手段を設け、 前記隔壁で仕切られる前記処理槽の各エリア内に前記エ
    ア噴出手段で旋回流を発生させて、前記濾材に付着した
    固体成分を洗浄剥離することを特徴とする固液分離装
    置。
  2. 【請求項2】前記所定比率が0.3〜1.6になるよう
    に、好ましくは0.7〜1.2にすることを特徴とする
    請求項1の固液分離装置。
  3. 【請求項3】前記各エリア内の縦方向に、前記旋回流の
    流れを案内するガイド通路を形成したことを特徴とする
    請求項1の固液分離装置。
  4. 【請求項4】前記エア噴出手段は旋回流発生機能と濾材
    層全面にエアを曝気する曝気機能を有し、旋回流により
    前記濾材に付着した固体成分を被処理原水中に剥離した
    ら、前記浮上濾材層全面に向けてエアを曝気しながら前
    記被処理原水を処理槽の下部から槽外に排出することを
    特徴とする請求項1の固液分離装置。
JP08347294A 1993-06-24 1994-04-21 固液分離装置 Expired - Lifetime JP3191559B2 (ja)

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EP19970118843 EP0829456B1 (en) 1993-06-24 1994-06-23 Sewage Treatment Plant
EP19940109753 EP0630671B1 (en) 1993-06-24 1994-06-23 Sewage treatment system
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