JPH07288998A - ステッピングモータの駆動方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動方法

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JPH07288998A
JPH07288998A JP7320594A JP7320594A JPH07288998A JP H07288998 A JPH07288998 A JP H07288998A JP 7320594 A JP7320594 A JP 7320594A JP 7320594 A JP7320594 A JP 7320594A JP H07288998 A JPH07288998 A JP H07288998A
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JP
Japan
Prior art keywords
phase excitation
excitation
phase
peak
stepping motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7320594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Ashizaki
幸弘 芦崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7320594A priority Critical patent/JPH07288998A/ja
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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種分野で使用される3相ステッピングモー
タの2−3相励磁駆動において、駆動時の低振動化およ
び低騒音化を実現する駆動方法の提供を目的とする。 【構成】 励磁開始相を常に3相励磁とし、また駆動周
波数は、 【数1】 となるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電装分野,AV分野,
OA分野,産業分野で広く使用されているステッピング
モータの駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ステッピングモータは制御回路が
他のモータに比べて構成を簡単にかつ安価にすることが
でき、また停止精度も良いことから多くの分野で使用さ
れている。
【0003】しかしながら、ステッピングモータはオー
プンループ制御が基本であり、制御回路が所定のパルス
を出力した後、ロータが所望の位置に停止するまではロ
ータイナーシャ(負荷も含まれる)と角度−トルク特性
(θ−T特性またはスティフネス特性)で決まる固有振
動数で減衰振動しながら停止する現象は容認しなければ
ならない。この振動は使用機器に騒音として影響してく
るので様々な対策がなされている。
【0004】以下に従来のステッピングモータの駆動方
法について説明する。まず、3相ステッピングモータの
2−3相励磁方式については、特開平3−72881号
「3相ステッピングモータの駆動方法」および特開平3
−130933号「3相ステッピングモータの駆動方
法」に開示がある。
【0005】モータの相数を上げることは駆動時のトル
クリップルを低減する効果があり、かつY結線としたと
きにリード線数が3本となるメリットもある。
【0006】3相ステッピングモータのY結線の励磁方
法は、2相励磁,3相励磁,2−3相励磁があるが、2
−3相励磁にすることにより停止位置分解能を他の励磁
方法と比べて2倍にできるメリットがある。
【0007】ここで述べておかなければならいことは、
2−3相励磁は2相励磁と3相励磁を交互に繰り返すも
のであり、2相励磁と3相励磁ではトルクや粘性係数
(電気的なものも含む)が異なるため、それぞれの振動
状態が異なってくることである。
【0008】図9は3相ステッピングモータを3相励磁
で1ステップ駆動したときの振動加速度波形を示す。
【0009】また、図10は3相ステッピングモータを
2相励磁で1ステップ駆動したときの振動加速度波形を
示す。
【0010】図より明らかなように、3相励磁時の方が
振動ピーク値は小さく、かつ矢印で示されるセトリング
タイムも短い。また、3相励磁の方がホールディングト
ルクは大となるため、通常3相励磁で停止させることが
よく行なわれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の方法は、1ステップの振動に着目したものであり実
使用上においては1ステップだけの駆動はほとんどな
く、ある所定の周波数で複数ステップの連続駆動,往復
駆動が行なわれるのが一般的である。よって振動は複数
の振動波形がある間隔をおいて重畳してくる波形とな
り、実機等であわせ込んで低振動になるような使用条件
を決定しなければならないという問題を有していた。
【0012】本発明は上記従来のモータ使用条件を提案
するもので、モータ側の対策をしなくとも振動低減が図
れるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のステッピングモータの駆動方法は、モータが
停止した状態から励磁を開始するとき振動ピークの小さ
い3相励磁から常に開始することと、駆動周波数に選択
の余地がある場合は3相励磁と2相励磁の振動ピークを
励磁開始から早い時期に互いに打消し合うように周波数
を設定するものである。
【0014】
【作用】この構成によって初期振動を小さくし、かつ早
い時期に振動が打消し合うため総合的に見ると振動が大
きい期間が短くなり、同じモータでも従来の駆動方法よ
り低振動で動作させることが可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例におけるステッピ
ングモータの3相励磁時の振動加速度波形図、図2は本
発明の一実施例における2相励磁時の振動加速度波形
図、図3,図4はある駆動周波数における3相励磁と2
相励磁の振動加速度の重畳の様子を示した説明図、図5
〜図8は4ステップ駆動後、ホールディングの繰り返し
モードの場合を示した図である。
【0017】図5は励磁開始相が3相の場合の振動加速
度FFT解析図、図6は同じく励磁開始相が3相の場合
の振動加速度波形、図7は励磁開始相が2相の場合の振
動加速度FFT解析図、図8は同じく励磁開始相が2相
の場合の振動加速度波形である。
【0018】図1は3相励磁時の振動加速度波形の詳細
であるが、励磁開始して第1のピークがあるがこの振幅
はそれ以降のピーク値より小さくなっている。これは励
磁を開始しても、モータのインダクタンス分のために電
流がすぐに立ち上がらず、確立すべきトルクが出ていな
いことによると考えられる。第2のピークからはトルク
は十分に確立されており、これ以降はロータおよび負荷
のイナーシャと、角度−トルク特性(θ−T特性または
スティフネス特性)によって決定される固有振動数で振
動する。よって、便宜的ではあるが励磁開始から第1の
ピークp1を経てゼロクロス点に至る期間を
【0019】
【外4】 とし、そのゼロクロス点から第2のピークp2、第3の
ピークp3を経てゼロクロス点に至るまでの期間を
【0020】
【外5】 とする。(外5)の逆数fd=1/(外5)は固有振動
数を表わす。図2においても同様であり、励磁開始して
第1のピークp1を経てゼロクロス点に至るまでの期間
【0021】
【外6】 とする。
【0022】3相励磁と2相励磁とでは、トルクが異な
ることと回路を含めた電気的な接続が異なることから、
それぞれの場合の固有振動数と減衰係数とは異なってい
る。
【0023】振動を低減するためには、2相励磁の振動
加速度ピークと3相励磁の振動加速度ピークの極性を逆
になるようにし、それぞれの振動が打消し合うようにす
るのが最も効果的である。
【0024】また、打消すべき最初の振動加速度は小さ
い方がよい。よって、まず振動加速度ピークの小さい3
相励磁で励磁開始し、3相励磁の第2のピークp2を2
相励磁の第1のピークq1で打消すことが最も初期の段
階で振動低減することが可能となる。この様子を示した
ものが図3である。
【0025】この場合、p2までの時間は
【0026】
【数2】 であり、q1までの時間は(外6)/2である。p2と
q1が一致することから、3相励磁開始時から2相励磁
開始時までの時間は、
【0027】
【数3】 となり、この逆数が2−3相励磁における駆動周波数と
なることから振動が最も小さくなるのは、
【0028】
【数4】 のときである。
【0029】使用する周波数がこの付近にないときは、
図4に示すようにp2と同極性のピークp4,p6,p
8,……をq1で打消すことができる。このときの一般
化された駆動周波数は、
【0030】
【数5】
【0031】となる。この結果、図5〜図8に示すよう
に同じモータにおいて大幅に振動を低減させることがで
きるようになる。
【0032】以上、3相ステッピングモータの2−3相
励磁について述べたが、この考え方は他の相数,他の励
磁において応用できることはいうまでもない。
【0033】また、ステッピングモータが使用される機
器に振動を検出できる機能がある場合、動作に入る前に
2相励磁と3相励磁で動作させて前述の(外4),(外
5),(外6)を検出し、その後自動演算によって最適
駆動周波数を決定することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、振動加速度ピー
ク値の小さい3相励磁で常に励磁開始し、それぞれの励
磁相におけるピークを互いに打消し合うように駆動させ
ることによりモータの低振動化,低騒音化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるステッピングモータ
の3相励磁時の振動加速度波形図
【図2】本発明の一実施例におけるステッピングモータ
の2相励磁時の振動加速度波形図
【図3】駆動周波数一般式におけるn=0のときの3相
励磁および2相励磁の振動加速度波形の関係の説明図
【図4】駆動周波数一般式におけるn=1のときの3相
励磁および2相励磁の振動加速度波形の関係の説明図
【図5】3相励磁で励磁開始したときの振動加速度FF
T解析図
【図6】3相励磁で励磁開始したときの振動加速度波形
【図7】2相励磁で励磁開始したときの振動加速度FF
T解析図
【図8】2相励磁で励磁開始したときの振動加速度波形
【図9】従来の3相励磁1ステップ駆動時のセトリング
波形図
【図10】従来の2相励磁1ステップ駆動時のセトリン
グ波形図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3相ステッピングモータの2−3相励磁駆
    動の駆動開始励磁相が常に3相励磁となるようにし、保
    持励磁相が常に2相励磁となるように駆動パターンを構
    成したステッピングモータの駆動方法。
  2. 【請求項2】3相ステッピングモータの2−3相励磁駆
    動の3相励磁時の振動加速度波形の駆動開始から第1の
    ピークを経てゼロクロス点に至るまでの時間を 【外1】 とし、次にそのゼロクロス点から第1のピークと逆極性
    の第2のピークを経て、さらに第1のピークと同極性の
    第3のピークを経てゼロクロス点に至るまでの時間を 【外2】 とし、また2相励磁時の振動加速度波形において、駆動
    開始から第1のピークを経てゼロクロス点に至るまでの
    時間を 【外3】 とするとき、モータの駆動周波数を 【数1】 で示される周波数に設定することを特徴とするステッピ
    ングモータの駆動方法。
JP7320594A 1994-04-12 1994-04-12 ステッピングモータの駆動方法 Pending JPH07288998A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007111031A1 (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corporation モータ及び駆動制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007111031A1 (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Mitsubishi Electric Corporation モータ及び駆動制御装置
JPWO2007111031A1 (ja) * 2006-03-24 2009-08-06 三菱電機株式会社 モータ及び駆動制御装置
JP5306808B2 (ja) * 2006-03-24 2013-10-02 三菱電機株式会社 車載機器用モータ駆動制御装置

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