JPH07287843A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

Info

Publication number
JPH07287843A
JPH07287843A JP10440194A JP10440194A JPH07287843A JP H07287843 A JPH07287843 A JP H07287843A JP 10440194 A JP10440194 A JP 10440194A JP 10440194 A JP10440194 A JP 10440194A JP H07287843 A JPH07287843 A JP H07287843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
coating liquid
coating
recording medium
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10440194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3306839B2 (ja
Inventor
Shinsuke Takahashi
伸輔 高橋
Kazunori Komatsu
和則 小松
Tokuo Shibata
徳夫 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10440194A priority Critical patent/JP3306839B2/ja
Publication of JPH07287843A publication Critical patent/JPH07287843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3306839B2 publication Critical patent/JP3306839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
    • B05C11/1039Recovery of excess liquid or other fluent material; Controlling means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度記録に適した、良好な高品質の磁気記
録媒体を安定して生産できる極めて平易な磁気記録媒体
の製造方法を提供する。 【構成】 連続的に走行する支持体上に少なくとも板状
磁性体を分散させた塗布液8を塗布した後にドクターブ
レード4により掻き落として磁性層15を形成するとき
に、前記塗布液8を湿潤状態で前記磁性体の平均直径の
10倍以下の厚みで塗布し、さらに前記磁性層の乾燥膜
厚を0.4μm以下とする磁気記録媒体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体んも製造
方法に関し、さらに詳しくは、長波長から短波長の広い
波長領域にわたって再生出力が高く、磁性層内の磁性粒
子の磁化容易軸が支持体の面に対して任意の角度の垂直
成分を有する高密度な記録が可能な磁気記録媒体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば磁気テープ、フロッピ
イディスク等の磁気記録媒体は、一般に走行する帯状の
可撓性支持体上に有機溶剤で溶解された樹脂中に磁性微
粒子を分散させてなる塗布液を塗布し、引き続きその塗
布層を配向処理、乾燥固化および表面処理した後、裁断
あるいは打ち抜いて製造されている。磁気テープ、フロ
ッピーディスクに対し、限られた記録面積内に大容量の
情報を記録するいわゆる高密度化への要求がますます強
まってきており、このために磁気ヘッドから発生する磁
束を微小な面積に集中させなければならず、磁気ヘッド
の小型化が進められている。この磁気ヘッドの小型化に
よる発生磁束の減少に伴ない、磁化の方向を反転させる
ことができる磁性層の体積も減少するため、記録の高密
度化に対して磁性層の薄層化が要求されている。
【0003】又、記録の高密度化を図るべく磁性層の薄
層化する提案(例えば、特開平4−119520号公報
など)はこれまで種々行われている。また、磁気記録、
再生にはCo含有磁性酸化鉄、CrO2 などの針状結晶
からなる強磁性体をバインダー中に分散させた磁性塗液
を非磁性支持体に塗布した磁気記録媒体が広く用いられ
てきた。上述のごとく近年においては、記録密度の向上
が強く要望されており、従来のCo含有磁性酸化鉄にお
いても、より微粒子化されてきている。しかしながら、
短波長の高周波領域での再生出力を上げるには、まだ不
充分である。そこで、特に最近、板状の六方晶フエライ
ト系の強磁性体が開発されているが、この磁性体を用い
た磁気記録媒体は短波長の高周波側の出力が高いことが
知られている。また、特公平5−20808号公報に
は、バリウムフエライト系の磁性体とr−Fe2 3
磁性粉とを用いて、強磁性合金粉末を含む第1の磁性層
の上にきわめて薄層の六方晶フエライト系の磁性体を含
む第2の磁性層を設けるという構成、これらの磁性材料
の組合せの時に低周波側から高周波側まで顕著に高い再
生出力が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高密度
の記録に適した従来における垂直配向媒体を得る方法と
しては、ほとんどの場合において、磁性層を単に薄く塗
布する技術的方向性(特開平4−119520号公報な
ど)をもった内容であったり、或いは特公平5−208
08号公報の如く異なった性質の磁性層を多層にしたり
して比較的複雑な塗布方法を用いたものであった。ま
た、従来においては、磁性体粒子はできるだけ密に充填
され、同一の方向を向いていることが好ましいことはご
く一般にいわれていることから、その充填密度をあげた
り、配向を工夫したりする方法も多数提案されている。
しかし、この配向等においては、できるだけ好ましい状
態にすべく各種の配向操作が施されるのだが、完璧では
有り得えず、より品質を高める方向性が模索されてい
る。
【0005】すなわち、従来においては単に薄く塗布す
るとか、複雑な塗布方法を用いたり、配向磁場のかけ方
を工夫した配向方法を採用したものであって、複雑な方
法が採用されているのが現状であり、又、どのような点
を目安にすれば高品質な磁性層が安定的に製造できるの
かを極めて簡単な目安で規定できる磁気記録媒体の製造
方法は提案されていなかった。本発明は前述の問題に鑑
みて提案されたものであり、高密度記録に適した、良好
な高品質の磁気記録媒体を安定して生産できる極めて平
易な磁気記録媒体の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、連
続的に走行する支持体上に少なくとも板状磁性体を分散
させた塗布液を塗布した後にドクターブレードにより掻
き落として磁性層を形成するときに、前記塗布液を湿潤
状態で前記磁性体の平均直径の10倍以下の厚みで塗布
し、さらに前記磁性層の乾燥膜厚を0.4μm以下とす
る磁気記録媒体の製造方法により達成することができ
る。また、上記方法に加えて、前記塗布液における固形
成分と塗布液全体との重量比率を1対3〜1対10の範
囲としたり、また、前記板状磁性体の粒子直径を0.0
3μm〜0.2μmの範囲としたり、更に、前記塗布液
を前記ドクターブレードにより掻き落とした後に、前記
磁性層に対して、該層の厚み方向に沿った磁界をかけて
配向する磁気記録媒体の製造方法によっても上記目的を
達成することができるものである。
【0007】
【実施態様】以下、添付図面に従って本発明の実施態様
を詳細に説明する。図1は本発明の塗布装置の一例を示
す側面図であり、図2は図1に示したドクターブレード
の部分の拡大図である。図1に示すように、支持ローラ
5と9との間において加圧型エクストルージョン塗布ヘ
ッド7により塗布液8が支持体1(以下、ウエブとい
う)上に比較的薄層に塗布される。前記塗布液8が塗布
されたウエブ1は、その後ウエブ搬送装置により支持ロ
ーラ5,6を迂回させられる。又、前記支持ローラ5と
前記支持ローラ6の間にドクターブレード4が設けられ
ている。前記ドクターブレード4はほぼウエブ1の巾方
向に沿ってウエブの進行方向と直角に配置されている。
前記ドクターブレード4を前記ウエブ1に押しつけて
(実際には塗布液が間に介在するので非接触)、前記ウ
エブ1の表面から所望量の前記塗布液8の一部を掻き落
として所定の薄層の塗膜15とする。前記塗布液8は送
液ポンプ10等を備えた送液系にて適宜行われる。
【0008】前記塗膜15は、前記ドクターブレード4
により掻き落として磁性層を形成するときに、該塗膜1
5を湿潤状態で図7に示すような板状磁性体70の平均
直径Dの10倍以下の厚みで塗布される。さらに前記塗
膜15は必要に応じて磁場配向部20にて適宜配向し、
その後乾燥室30にて適宜搬送される。また、図示はし
ないが、乾燥後若しくは乾燥中においてカレンダー処理
して所定長の原反ロールが製造される。そして、この乾
燥した前記塗膜15は乾燥膜厚が0.4μm以下となる
ようにしている。このようにすることにより、前記塗膜
15が湿潤状態で前記板状磁性体70の大きさ(平均直
径D)に対して、10倍以下の厚みとなっていることに
より、該板状磁性体70の凝集が起こり難くなるものと
推測され、この結果、前記板状磁性体70は前記塗布液
8の分散時の単一な結晶状態を保ち易い状態に保たれて
おり、また、塗膜面にその平板面が沿うような配列状態
になるものと推定される。
【0009】これは、前記塗布ヘッド7によって比較的
薄く(湿潤状態で2〜5μm程度)塗布された後に、前
記ドクターブレード4により更に薄くなるように掻き落
とされるときおいて、上記配列状態に寄与するある程度
機械的な付勢が加えられるのかもしれない。この結果、
前記板状磁性体70の配列状態を磁気特性上好ましい状
態とすることができる。また、この方法においては、塗
布工程等に特に複雑な操作を必要とすることなく、垂直
方向の配向がなされた磁気記録媒体を安定して且つ生産
性よく提供できる。なお、前記板状磁性体70において
は、その厚みTと最大径Dとの比(D/T)を板状比とす
る。また、前記板状磁性体70はその結晶構造で大きさ
にばらつきが有るために平均粒径とすることによりその
大きさを定義することができる。さらに、前記板状磁性
体70は前記塗布液8を造るときに、ボールミル等の装
置により所定の時間攪拌分散されるが、該板状磁性体7
0はこの分散工程によって欠けたりすることは殆どな
い。したがって、その平均粒径は磁性層を形成している
ときと、素材のときとの差はなく、素材時の平均粒径で
容易に測定することができる。
【0010】図2は本実施態様における前記ブレード4
の先端部分の拡大断面略図であって、前記塗布液8の一
部が掻き落とされる様子を示す。前記ブレード4におけ
る前記ウエブ1と対面する先端面11は、例えば2mm
〜30mmの曲率Rで湾曲した構成とすることができ
る。前記ウエブ1を前記先端面11の入射角(前縁にお
ける接線Xとの角度)である上流側ベースラップ角θi
nを例えば−2°〜10°(図中上側をプラスのラップ
とする)の範囲でラップした状態で進入させる。前記ブ
レード4を上記の曲率で湾曲させ且つ前記角度θinを
前記のように設定するとともに、前記ウエブ1のテンシ
ョンを適宜設定し、更に離れ角である下側ベースラップ
角θout(後縁における接線Yとの角度であって図中
下側にプラスとする)をも適度に設定することにより、
前記ウエブ1と前記先端面11との間隙を極狭く抑えて
該間隙を通過する塗布液量を微少にすることが可能であ
る。又、一般には前記ブレード4の上流端の前記接線X
よりも甘い角度(プラスの角度)で前記ウエブ1を入射
させることでウエブの削れに対する対策をする。
【0011】又、前記ウエブ1を前記先端面11の接線
方向に概ね沿った方向にラップさせて進入させることに
より、前記塗布液8内の異物がトラップせず前記先端面
11上に入り込み通過し易い構造となっている。尚、塗
布膜厚の調整は、例えばドクタブレードのR形状、前記
ウエブ1のラップ角である入射角( θin=−5°〜20
°)、離れ角( θout =−5°〜10°)、前記ウエブ
1の搬送速度( 20m/分 〜200 m/ 分) 、張力( 5
kgf/m 〜30kgf/m )、塗布液の物性(特にロトビスコ粘
度計ν=46500sec -1における粘性が3cp〜25
cp)によって調整することができる。これらの数値範
囲は適宜変更可能することができ、特にθin及びθout
はドクタブレードのR形状に大きく左右されるものであ
る。
【0012】また、前記先端面11が湾曲した形状の前
記ドクターブレード4により前記塗布液8を掻き取る
と、前述の如くほぼ均一な厚みの薄層の塗膜が残存する
だけでなく、前記ブレード4に対向して前記ウエブ1の
サポート(バックアップロール)がないため該ウエブ上
の異物のブレード先端通過性がバックアップロール付ド
クターブレードより良好でスジ発生やウエブ切断のトラ
ブルを極端に少なくすることができる。これは下記のよ
うな理由によるもので、この理由を基に上述の膜厚制御
条件を設定することにより良好な成膜が達成される。な
お、上流側ベースラップ角θin(先端面11のブレー
ド上流端接線を0°、口開き側をプラスとする)の増加
に伴ない、塗布量が増加するが、このラップ角を大から
小にしていくときθin=0°近傍はブレード上流端
(上流エッジ)の影響により塗布量が急激に変化し易
い。
【0013】また、下流側ベースラップ角θout(先
端面11のブレード下流端接線を0°、口開き側をプラ
スとする)の増加に伴ない塗布量が減少する。このラッ
プ角による塗布量の調整は前記ブレード4の厚みtが薄
いほど容易である。この厚みtは例えば0.3mm〜1
0mm程度とすることができるが、ドクターブレードの
R形状(寸法)によってはこの範囲外の場合もある。さ
らに、前記ドクターブレード4の曲率Rの大きさに関し
ては、ほぼ曲率Rの大きさに比例して塗布量が増加す
る。これはウエブの曲げ剛性が無視できる場合、ブレー
ド先端の液圧が曲率Rに反比例するためと考えられる。
又、ドクターブレードのR形状によっては塗布不可能な
厚みも考えられる(例えば、曲率半径Rが5mmのドク
ターブレードにおいては10mm程度の塗布厚みはほと
んど塗布できない)。また、前記ウエブ1のテンション
に関しては、テンションの増加に伴ない塗布量が減少す
る。これはブレードの曲率Rの大きさ同様テンション増
加に伴なうブレード先端の液圧増加による。
【0014】前記ブレード4はWC−TACの如き超硬
合金またはファインセラミックス、アルミナA−15
0、ジルコニア等の硬質体か、少なくとも表面部分をこ
れらの材料で被覆した部材より構成されており、その表
面はRmax で0.5μm以下のあらさ、すなわち、高度
の平滑性を有しているものである。上記実施態様におい
ては、塗布装置として、加圧型エクストージョン塗布ヘ
ッドを用いたが、本発明においては、これに限定される
ものではなく、その他種々の塗布装置を用いることがで
きる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法は、連
続的に走行する支持体上に少なくとも板状磁性体を分散
させた塗布液を塗布した後にドクターブレードにより掻
き落として磁性層を形成するときに、前記塗布液を湿潤
状態で前記磁性体の平均直径の10倍以下の厚みで塗布
し、さらに前記磁性層の乾燥膜厚を0.4μm以下とす
るという極めて簡単な方法によって、板状磁性体の配列
状態を磁気特性上好ましい状態とすることができ、よっ
て均一な垂直配向がなされた磁気記録媒体を安定して且
つ生産性よく提供することができた。
【0016】
【実施例】試験方法としては、二つの方法を用いて行っ
た。その第一試験方法は、 1.塗布液 :表1に示すものを用いた。 2.塗布装置:図1に示した加圧型エクストルージョン
ヘッドにより塗布した後、先端部がR形状のブレードに
より掻き落として、所望の塗布液の残存量を得た。な
お、塗布残存量の調整は支持体のテンションと支持体の
ラップ角度によって行った。 3.配向磁石:N−S対向磁石による配向とした。磁石
中心部の磁界を測定したところ5500ガウスを示し
た。 4.乾燥 :乾燥室内の温度と風量を一定にして乾燥
を行った。
【0017】第二試験方法としては、塗布条件は上記第
一試験方法に準じ、特に垂直配向を行わず、塗布膜厚、
液組成(表1)を変えてサンプルを採取した。
【0018】(サンプルの特性の測定方法)VSM(Vi
brating Sample Magnetometer:振動試料型磁力計、東英
工業株式会社製)によって膜面に対して平行・垂直の2
方向にHcを測定し、両者の比によって垂直方向の配向
度合を抗磁力比として評価した。なお、図3から図6に
示したグラフの縦軸にこの抗磁力比を用いた。
【0019】 塗布液について (A液) (重量部) Co置換BaFe 300部 平均粒径0.1μm、板状比3.3 平均厚さ0.03μm、抗磁力660 Oe 塩化ビニル・酢酸ビニル・無水マレイン酸 共重合体 重合度450 45部 ステアリン酸アミル 10部 レシチン 3部 酸化クロム 5部 メチルエチルケトン(MEK) X部 シクロヘキサノン(アノン) X部
【0020】(B液) Co置換BaFe 300部 平均粒径0.2μm、板状比5.5 平均厚さ0.04μm、抗磁力700 Oe これ以外については全て前記A液と同処方とした。 (C液) Co置換BaFe 300部 平均粒径0.03μm、板状比6.0 平均厚さ0.005μm、抗磁力580 Oe これ以外については全て前記A液と同処方とした。
【0021】以上のA、B、C液をそれぞれMEK:ア
ノン=1:1の希釈溶剤(上記ように共にX重量部)に
よって所望濃度まで希釈し、塗布液として用いた。各サ
ンプルの塗布液の液表示記号とその濃度(Co置換Ba
Feと塗布液全体との重量比)は表1のとおりである。
因みに、塗布液A−0の場合はメチルエチルケトン並び
にシクロヘキサノンが共に300重量部である。
【0022】
【表1】
【0023】塗布装置については、更に詳細には、ドク
タブレードのR形状を半径2mm、刃先厚みt は0.8
mmとし、又、支持体の入射角はθin=5°、離れ角は
θout =0°、支持体の搬送速度は50〜200m/min
、張力は20kgf/mとした。
【0024】実施例の結果は図3から図6に示す。 (実施例−1)塗布液は表1に示す液表示記号がA−0
のものを使用した。そして、速度を変えて配向状態を観
察したデータを図3に示す。速度条件によって配向の程
度が変わり、厚み〜速度の最適値があるのがわかるが、
膜厚が0.4μmを切った辺りから塗布速度によらず、
配向性が向上する様子がわかる。同様に、図4に示すよ
うに、今度は配向磁石を用いずに塗布した結果を示す。
配向磁石を用いていないにも関わらず、やはり0.4μ
m以下の厚みにおいて垂直方向に配向されることが見て
とれる。
【0025】(実施例−2)本実施例においては液を変
え、配向を行なわずに塗布を行なった結果を以下に示
す。図3及び図4において、膜厚と垂直配向性は0.4
μm付近を境に向上するものの、一定の液を用いた実施
例−1に比較して、関連が薄くなったように見てとれ
る。しかし、膜厚を乾燥時の膜厚でなく、湿潤時の膜厚
として整理したところ、磁性体の種類に因ってある法則
が明らかになった。(図5及び図6) すなわち、実施例−2の結果は磁性体粒子の直径の10
倍以内の湿潤膜厚(液膜厚)において塗布すると、驚く
べきことに磁場配向しなくても配向性が向上する法則が
あることを示すものであった。以上のことから、本発明
は塗布液における固形成分と塗布液全体量との重量比を
1対3〜1対10の範囲にすることで良好な結果を得
た。板状磁性体の粒子直径が0.03〜2.0μmの範
囲において特に良い結果を得ることができた。また、塗
布液を前記ドクターブレードにより掻き落とした後に、
磁性層に対して、該層の厚み方向に沿った磁界をかけて
配向した場合には、さらに良い結果を得ることができた
ことが判る。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造方法を実施した塗
布装置の概略図である。
【図2】図1に示した装置におけるブレード部分の拡大
図である。
【図3】塗布速度を変えた時の配向状態をみるグラフで
あって、磁場配向したときのHc率と乾燥磁性層厚みの
関係を示すグラフである。
【図4】塗布速度を変えた時の配向状態をみるグラフで
あって、磁場配向しなかったときのHc率と乾燥磁性層
厚みの関係を示すグラフである。
【図5】塗布速度を変えた時の配向状態をみるグラフで
あって、磁場配向しなかったときのHc率と乾燥磁性層
厚みの関係を示すグラフである。
【図6】塗布速度を変えた時の配向状態をみるグラフで
あって、磁場配向しなかったときのHc率と未乾燥状態
における磁性層厚みの関係を示すグラフである。
【図7】板状磁性体の斜視図である。
【符号の説明】
1 支持体(ウエブ) 4 ドクターブレード 5、6、9 支持ローラ 10 送液ポンプ 11 先端面 20 磁場配向部 30 乾燥室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に走行する支持体上に少なくとも
    板状磁性体を分散させた塗布液を塗布した後にドクター
    ブレードにより掻き落として磁性層を形成するときに、
    前記塗布液を湿潤状態で前記磁性体の平均直径の10倍
    以下の厚みで塗布し、さらに前記磁性層の乾燥膜厚を
    0.4μm以下とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布液における固形成分と塗布液全
    体との重量比率を1対3〜1対10の範囲とする請求項
    1の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記板状磁性体の粒子直径を0.03μ
    m〜0.2μmの範囲とする請求項1の磁気記録媒体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布液を前記ドクターブレードによ
    り掻き落とした後に、前記磁性層に対して、該層の厚み
    方向に沿った磁界をかけて配向することを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか記載の磁気記録媒体の製造方
    法。
JP10440194A 1994-04-20 1994-04-20 磁気記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP3306839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10440194A JP3306839B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 磁気記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10440194A JP3306839B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 磁気記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07287843A true JPH07287843A (ja) 1995-10-31
JP3306839B2 JP3306839B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=14379705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10440194A Expired - Fee Related JP3306839B2 (ja) 1994-04-20 1994-04-20 磁気記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3306839B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001020602A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Tdk Corporation Procede de production d'un support d'enregistrement magnetique
US6207223B1 (en) 1998-07-22 2001-03-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for producing magnetic recording medium
EP1336435A2 (en) 2002-02-19 2003-08-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method
EP1346776A2 (en) 2002-02-19 2003-09-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating apparatus
US6833157B2 (en) 2001-09-28 2004-12-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method and apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6207223B1 (en) 1998-07-22 2001-03-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method for producing magnetic recording medium
WO2001020602A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Tdk Corporation Procede de production d'un support d'enregistrement magnetique
US6740353B1 (en) 1999-09-10 2004-05-25 Tdk Corporation Process for producing magnetic recording medium
US6833157B2 (en) 2001-09-28 2004-12-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method and apparatus
US7112348B2 (en) 2001-09-28 2006-09-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method and apparatus
EP1336435A2 (en) 2002-02-19 2003-08-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method
EP1346776A2 (en) 2002-02-19 2003-09-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating apparatus
US6759091B2 (en) 2002-02-19 2004-07-06 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating method
US7018474B2 (en) 2002-02-19 2006-03-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Coating apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3306839B2 (ja) 2002-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6684236B2 (ja) 磁気テープ装置および磁気再生方法
CN108242243B (zh) 磁带装置及磁再生方法
JP6684237B2 (ja) 磁気テープ装置およびヘッドトラッキングサーボ方法
JP6626032B2 (ja) 磁気テープ装置および磁気再生方法
JP6694844B2 (ja) 磁気テープ装置、磁気再生方法およびヘッドトラッキングサーボ方法
JP6498154B2 (ja) 磁気テープおよび磁気テープ装置
JP2018170055A (ja) 磁気テープ装置および磁気再生方法
JP2019021361A (ja) 磁気テープおよび磁気テープ装置
JP2018170056A (ja) 磁気テープ装置およびヘッドトラッキングサーボ方法
JP2018106790A (ja) 磁気テープ装置およびヘッドトラッキングサーボ方法
JP2018137010A (ja) 磁気テープ装置およびヘッドトラッキングサーボ方法
JP3445343B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
JPH0766527B2 (ja) 磁気記録媒体とその製造方法
US5423239A (en) Method for slitting a magnetic tape
JPH07287843A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH05250667A (ja) 磁性体ディスパージョンをコーティングする方法及び高剪断領域を有する装置
JP3205460B2 (ja) 塗布装置
JPH02207865A (ja) 磁気記録媒体の製造方法及び装置
JPH08182955A (ja) エクストクルージョン型の塗布装置
US5698033A (en) Apparatus for the production of a magnetic recording medium
JP2630519B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3533679B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP4010291B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2623897B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3146977B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080517

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100517

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110517

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees